流星ーメテオスター外伝

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流星ーメテオスター外伝

投稿 by DCD on Fri Sep 18, 2015 10:18 pm

お久しぶりです。以前の小説は消えてしまいましたが、今回はリハビリとして短めの小説で行こうと思います

まだ掟もなく、スター族信仰さえ始まっていなかったはるか昔、部族間の抗争と裏でうごめく闇があった・・・。

シャドウ族

・メテオストーム・・・シャドウ族の戦士、月の様な金色の目と夜空のような黒い毛に星をちりばめたかのような細かい白斑点を持つ。
           部族間抗争に終止符を打つべく立ち上がる
・デュエルハート・・・メテオストームの友。こげ茶色の毛に緑の目

・シャドウペルト・・・メテオストームの叔父。現族長だがスター族信仰が始まっていないため「スター」の名をもたず、九生もない
           暴君。

サンダー族

・サンダークロー・・・サンダー族の族長、シャドウ族との抗争に劣勢に陥る

・マリシャス・・・副長。サンダー族に拾われて育てられた雄猫。黄色の毛に赤い目。頭には短いが鬣もある。上昇志向が強く、なりあがってきた。




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プロローグ

投稿 by DCD on Fri Sep 18, 2015 10:26 pm

かつて、まだハイストーンズまで森が続いていたほどの昔ー。


「----!!」

「--!!」

四部族は荒れていた。信じる神などいない。命はひとつ。リーダーが倒れれば、次は俺だ!!

そんな、無法の乱世。栄光を手にせんと誰もがギラついた目をし、血で血を洗い続けた。

なぜ争うのか?領地か?食料か?本能か?これは混沌と策謀の世を切り開いた一匹の猫の物語である。


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Re: 流星ーメテオスター外伝

投稿 by L ͛k ͛ on Fri Sep 18, 2015 11:03 pm

お久しぶりです! 復帰、心待ちにしておりました……!
あの彼の時代に起きた壮大な戦いの物語の開幕ですね。
シンプルかつ王道のテーマを深く掘り下げていくスタイルに、ここで最初の小説を書くよりずっと前から憧れていたので、
今一度DCDさんの新作に出会うことができて嬉しいです。
そして……リハビリ、ということは本格作品の新投稿も期待して良いのでしょうか……w?
更新楽しみにしています!
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一章

投稿 by DCD on Fri Sep 18, 2015 11:18 pm

「戦え!!殺せ!!奪い取れ!!」

戦場に怒号が響く。ウィンド族への侵攻が始まって早半年。敵味方ともに多くのものが疲弊し、だが誰も戦いをやめるというものはいなかった。
われわれシャドウ族は日陰をこそこそ動く臆病者と思われてきた。だが、私の叔父、シャドウペルトが族長になってから世は一気に乱れた。
休戦のはずの大集会で全部族に宣戦布告し、まるでそれに呼応するかのように、誰もが心に押し込めていた野心をむき出しにしたかのごとく争いを始めたのだ。
ウィンド族との戦いは長期化して入るものの、こちらが優勢だ。風の少ないシャドウ族の縄張りでは向こうは普段のように鼻が使えない。

敵地ではわれわれも不利になるが、やはり数で勝るほうが最後は勝つ。

私、メテオスオームもこの戦いに参加した一戦士だ。

視界にウィンド族の母猫が写る。鉤爪を出し、警戒する母猫。

「早く逃げたほうが良い。その命は君だけのものではない。」

私の言葉に一瞬は母猫は迷ったが、自分の腹を見て逃げることを選んだようだ。

その後姿を見送ることなく私はまた別の相手に向き直る。ここは戦場という名の地獄だ。余所見などしていられない。




サンダー族、キャンプにて



「はいれ。」

すっかりやつれた雄猫の声を聞き、マリシャスは族長部屋に入室した。

「マリシャス、戦況はどうなった?」

「残念ですが、ウィンド族が降伏しました。」

「そうか・・・これで森の半分はシャドウ族のもの・・・か。」

「いまやつらのキャンプを襲撃すれば勝てるのでは?」

しかし年老いた族長はかぶりを振った

「我々にあの暴君を倒せる力はない・・・。縄張りの一部を明け渡せば、命まではとるまい。」

「・・・承知しました。父さん。」


この雄猫、マリシャスは部族の外で生まれた。サンダークローは部族における父だ。



だが、



(オイボレめ・・・リヴァー族との抗争で伴侶をなくしてからずっとこうだ)

この雄猫に育ててもらった感謝の念などない。

(だが、このマリシャスの見立てではあのシャドウ族の族長、領地だけで満足しまい)

必ず血を欲するはずだ。ふむ、手を回しておくとしよう・・・。


ウィンド族キャンプにて


戦いは終わった。大勢の戦士を失ったウィンド族はついに降伏した。勝利に猛る同胞の声がする、だがわたしはそんな気分にはなれなかった




「すまない・・・。」




メテオストームの前には、原を引き裂かれた母猫の死体が横たわっていた。


戦乱の中、二匹の雄猫はいずれであうだろう。


(腹の子命までも・・・叔父上、あなたはここまでして何が欲しいのです?)

(俺は勝ちあがってきた。これからもだ。誰にも負けはしない!!そして今は、この戦乱こそ好機!!)




「ひどい時代だな・・・・。」

「いい時代だ・・・!」

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Re: 流星ーメテオスター外伝

投稿 by トワイライトアウル on Sat Sep 19, 2015 2:52 pm

こんばんは。 DCD先輩の小説復帰!  おめでとうございます!
HPの小説投稿コーナーに名前を載せている方は凄い方、と自分では解釈しているので ←
すごく楽しみにしています!

戦乱の時代…。本家でもオリジナルでもあまり描かれていない物語なので、今から期待が溢れそうです。
シャドウ族とウィンド族との戦いで始まる物語。まるで、初めてウォーリアーズを読み始めたあの時のよう。

執筆、頑張ってください!
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Re: 流星ーメテオスター外伝

投稿 by ヒーステイル on Sat Sep 19, 2015 4:57 pm

お久しぶりです!新小説おめでとうございます!
戦いの場面、読んでいてすごくドキドキしていました!続きが楽しみでなりません。
執筆頑張ってください!
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2章

投稿 by DCD on Sat Sep 19, 2015 11:04 pm

「なに!?それは本当なのか!!」

メテオストームは声を荒げた。

「本当だ。今度はサンダー族を狙うらしい。」

デュエルハートが苦い顔で話す

「サンダー族は勢力こそ大きいが、族長のサンダークローはリヴァー族との抗争で伴侶を失って以来弱っている。ここを落とし、リヴァー族を三方向から攻めるんだと。」

「バカなーまだウィンド族を攻め落としてから日がたっていない、叔父上は兵を無駄死にさせるつもりか!?」

「声が大きい!!-!?おい、メテオストーム!どこへ行く!?」

「知れたこと!!叔父上に訴え出るのだ。今は動くときではない。」

「まて、メテオストーム!!」

「友よ、止めるな。これ以上血を流すべきではない。」

メテオストームが戦士部屋を飛び出し、族長部屋の前に来たときだった、中から話し声が聞こえる。それにこれは・・・サンダー族のにおいか!?

いったい誰が!?メテオストームの疑念の答えが姿を現した。

「おっと失礼、話は済んだ。待たせたのならわびよう。」

金色の毛に、赤い目の雄猫だった。メテオストームの体に緊張が走る。


(なんだーこの男!?)


容姿は整った雄猫だった。私が知る限りでは最も美しい雄猫だ。黄金の毛はこの薄暗いシャドウ族の森に合って光よりも存在感を示し、赤き瞳は血よりも濃い。

だが、それ以上に目の前のこの猫からはただならぬ気配を感じる。暴力の限りを尽くす叔父が嵐とするならこの男はまるで、底なし沼だ。一度魅入られたら最後、飲込まれる。通り過ぎた奴の気配はそう感じさせる。背中に静かな悪意を感じた。

「サンダー族の副長、マリシャスよ。」

横からの声にはっと我にかえる。

「ソーンローズ・・・。」

ソーンローズ、メテオストームとデュエルハートの同期の女戦士だ。赤い毛に黒い縞がバラの花びらのように見える。

「何の敵意も見せず、たった一匹でシャドウペルトに面会に来たの。いったい何を考えているのかしら・・・?」

「名前から察するにあのものは部族のものではないのか?」

「そうらしいわ。しかし・・・不気味な奴。”過激派”の連中も近づかないくらいだもの。」


過激派・・・シャドウ族には今、二つの派閥がある。一つはシャドウペルトたち過激派。族長の発言力を持って戦いを推し進め、略奪を繰り返す。しかし、そこには血の味を覚えたものや、権力欲しさ、あるいはただの臆病者といったようなものが多く、統率は取れているとはいえない。メテオストームやこのソーンローズ、母猫たちは彼らと対立し、元の四部族体制を望み、戦いを嫌う所謂”穏健派”であった。

「メテオストーム、ちょうど良い。入れ。」

匂いで気づいたのだろう。部屋から叔父の声が聞こえる。メテオストームはソーンローズにまた後でと言い、中に入る。

「叔父上、先ほどの者は・・・そしてサンダー族に信仰するとは本当ですか!?」

メテオストームの言葉にシャドウペルトはクックックと笑いを漏らす。

「マリシャス、とかいうあの男、恐ろしい奴よ。まさかあんな提案をするためにわざわざ一匹で出向くとはな。」

「叔父上・・・何を聞いたのです?」

メテオストームが目を細める。

「キヒヒ・・・お前は知らんでも良いことだ。」
「さて、わしはお前が待っていたから入れてやったのだぞ。まあ、大方サンダー族への侵攻とやめろというのであろう?」

「その通りです。叔父上、兵は疲弊しています。サンダー族はリヴァー族ほどではないにせよ、勢力はウィンド族より多い。今は休息の時です。」

「たわけ!!今ここで動かなければリヴァー族を包囲できん!!やつらめ、成り行きを見続けてすきあらばタカのようにこちらの領地を奪うだろう。森の制圧に向け、休むことは許さん!!」

「今までの縄張りでもわれわれは十分やってきたではありませんか。これ以上血を流し、命を奪ってどうするのです!?そこまでして何が欲しいのです!!」

「黙れ。もっと血が必要なのだもっと、もっと!!」

「叔父上?」

「もういい。下がれ!!」

メテオストームは追い出された。

(血が必要?どういうことだ・・・・)

叔父の瞳が何を見ているのか私には分からない。だが、

(この争いを収めるにはやはりー!!)



サンダー族


サンダー族の間では動揺が走っていた。集められた一族を見下ろし、マリシャスが話す。

「匂いからシャドウ族に襲われたのだろう、死んでいる。」

マリシャスがかなしそうな声で言った。


「こうならないことを願いフォローしてきたつもりだが、残念でならない。だが、もう取り返しはつかない・・・。」
「だが、これで終わらせはしない。皆、必ずシャドウ族を討ち、敵をとるのだ!!」

悲しみにくれていた戦士たちに闘志が宿りが雄たけびが上がった。その光景をこぶしながらマリシャスは内心笑った。

(部族は確かに俺がいただいたぞ・・・父さん。クク・・・)

夕刻、サンダークローの遺体が見つかったのだった。




「何?貴様何を言っているのかわかっているのか?」

「ああ。サンダークローが今日、ここにくる。殺してやって欲しい。」

「ふん、族長の死を使って部下を鼓舞する気だな?そんなことに気づかんとでも?」

「・・・。シャドウペルト、俺は知っているぞ。お前が何を目的にしているのか・・・?」

「何・・・?」

「---。」

「-!」

「キヒヒ・・・いいだろうのってやろうではないか。」









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Re: 流星ーメテオスター外伝

投稿 by フロストテイル on Sun Sep 20, 2015 3:13 pm

おぉぉw復帰?おめでとうございますw
無理のない投稿でガンバですw
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3章

投稿 by DCD on Wed Sep 23, 2015 10:57 pm

シャドウ族縄張り


「きたか、二匹とも。」」

メテオストームはデュエルハートとソーンローズを呼び出していた。

「こうやってこそこそ集まるってことは、やるんだな?」

「ああそうだ。叔父上を・・・、倒す。」

決意は固まった。血族と戦うのは心苦しいが、やるしかない。

「味方はどうするの?私たちだけじゃ厳しいわ。母猫たちは子猫たちのことがあるから派手なことはできないし。」

「・・・ウィンド族の力を借りる。」

二匹が驚いた声を上げた

「何を言っている?奴らはもう・・・。」

「そうよ、それに私たちは彼らを滅ぼした側なのよ?そんな相手の指示を聞くと思う?」

「リーダーはウィンド族のものを立てる。我々の指揮に入るのではない。我々が彼らの指揮に入るのだ。」

「言っても聞き入れてくれるかどうか・・・殺されるかもしれないわ。」

「いや、過激派の連中がいるからこちらの戦士を殺すことはできないさ。」

それに、と付け加えデュエルハートが言う。

「他に頼るものがいないのも事実だ。サンダー族は今弱体化している。リヴァー族は・・・奴等の事だ最後まで動かない可能性もある。
何よりウィンド族は自力で復活したいだろう。他部族に引っ張られての再興なんて彼らの誇りが許さないだろう。」

ソーンローズはしばらく考えた後、ゆっくりうなずいた。

「決まりだな。ウィンド族は今、元の縄張りより西に逃げている。彼らに接触しよう。」

「三匹一緒にいなくなるのはまずいわ。誰か残るべきね。」

「なら、俺とメテオストームでいこう。うまい具合に口裏を合わせておいてくれ。」

「わかったわ。」

三匹は計画を立てていった。



同日、リヴァー族

「へぇ、サンダークロー死んだんだ。」

どこか楽しげな声が族長部屋に響く

「これでサンダー族は彼、マリシャスのものだね。」

「エンドレスリヴァー、いまならサンダー族を利用してシャドウ族を叩けるのでは?幸いウィンド族の縄張りはわれわれのほうが近い、サンダー族が怒りに任せシャドウ族を攻めている隙に横から攻めましょう!」

副長、ストームレッグが進言する。

「ダメだよ。僕らは動かない。」

「なぜです?族長は縄張りを広げたくはないんですか?」

「縄張り?」

エンドレスリヴァーはその言葉にきょとんとした顔になる。そしていたずらっぽい笑みを浮かべて答えた。

「興味ないね。」

「なっ!?」

愕然とする副長に顔をぐいっと近づけ笑った。

「あははは!!面白いよね。忠誠を誓うとか言いながらトップが死ぬのを心のそこで望んでる。でも結局するのは前と同じ覇権争い。実に不毛だよねぇ!」

そのまま笑いながらコケのベッドにダイブする。

「君も裏切ってみるかい?ストームレッグ。」

「・・・お戯れを。」

「・・・ふふ、うれしいよ。」

エンドレスリヴァーは見逃さなかった。副長の目に一瞬迷いが出たことを。



翌日ウィンド族の縄張り、はずれ

「ウィンドエッジ、大丈夫ですか?」

看護猫のスカーノーズが耳に巻かれたくもの巣を換えながらたずねる

「大丈夫だ・・・。他の仲間は?」

年老いた族長は生き残った仲間の容態を尋ねる。

「皆傷の痛みまで憎悪に変えています。この分ならあっという間に縄張りを奪い返せますよ。」

「そうか・・・すまない。俺がいたらないばかりに。」

そのとき、見張りの一匹が声を上げた

「シャドウ族だ!!」

部族に緊張が走る。

ウィンドエッジもその方角へ向かった。いたのは二匹に雄猫だった。群れの仲間はかぎ爪を出し、毛を逆立てて威嚇していたが、相手は物怖じせずに座ったままだ。

「ウィンド族、族長。ウィンドエッジ様とお見受けします。」

包囲されたシャドウ族の戦士のうち、一匹が口を開いた。

「私はメテオストーム。こちらはわが友デュエルハートです。」

シャドウ族の欲望でギトギトした声とは違う透き通った声だった。

「たった二匹で我々を追ってきたか。見くびられたものだな。」

ウィンドエッジが脅すような声で言う。

「我々はあなた方と争うつもりで来たのではありません。」

「こちらにはある。お前はシャドウペルトの甥。お前たちの首を差し出せばウィンド族逆転のきっかけになる。」

「・・・どうでしょう。叔父上はそのような情など持ち合わせているようには見えませんが。」

シャドウ族の戦士はこちらの脅しにも少しも動じず言い放つ。

「我々はシャドウ族で合ってシャドウ族に背くもの。どうか、我々をあなた方の戦力として使っていただきたい。」

「何・・・?」

ウィンドエッジは今一度雄猫を良く見た。銀河を切り取ったかのような気品を感じる毛並みと雰囲気をまとった雄猫だった。
満月のような優しい眼差しは安らぐようだ。だがそこには若い信念が宿っていた。

「・・・話を聞こう。」

ここにウィンド族と穏健派の同盟が生まれた。

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Re: 流星ーメテオスター外伝

投稿 by ラッキークロー@LC on Thu Sep 24, 2015 4:08 pm

遅れましたが新小説おめでとうございます!
次々に猫たちの緻密な感情表現が描かれていって、物語にあっという間に引き込まれました。
エンドレスリヴァーの飄々とした態度と、そのうらに隠された鋭さが好きです。
応援しています!
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Re: 流星ーメテオスター外伝

投稿 by L ͛k ͛ on Fri Sep 25, 2015 7:56 pm

これですよ、DCDさんの小説のこの感じを待ってました・・・・・・!

同じ一族の中で起こる水面下の権力争いや葛藤! それがシンプルかつスピーディに描かれているのがたまりません!

今でも学ばされることが多いなあとしみじみ上を仰ぐ気持ちです。

そしてあの妙な笑い方・・・・・・シャドウペルト、お前まさか・・・・・・?

今後の更新も楽しみにしています!
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4章

投稿 by DCD on Sat Sep 26, 2015 11:19 pm

???


「うぐ、・・・ここは?」

シャドウペルトは暗がりで目を覚ました。

(俺はいったいなぜこんなところに・・・?)

しばらく歩いて分かったが、洞窟が続くばかりだ。

「どこまで続く・・・?」

と、ここで視界が一気に開けた。

「なっ、・・・なんだ?これはいったい・・・!?」

巨大なクリスタルがあった。そしてその中には、

「・・・死んでいる・・・のか?」

異常な威圧感を放つ巨大な猫が閉じ込められていた。濃紺の毛に包まれ、頭には腰まで伸びる銀色の鬣。前足には黄金の炎模様がある。
限界まで膨れ上がった筋肉のせいかライオンでも目の前にしているかのようだった。

「「ふふふ、どうやら見つけたようだね。」」

「!?」

クリスタルの背後から声が響く。体格は自分よりはるかに華奢な一匹の猫だ。だが、その背からは骨の突起が翼のように生え、ひとつの口から男女両方の声で話していた。何よりその体から発する威圧感と邪気はクリスタルの中の猫と変わらない。いや、これはむしろー。

「「かつて二つに分かれ、封印された僕の半身。アンフィニだ。」」

クリスタルの中の猫を見つめて現れた猫は話す。

分かれた?封印?何を言っている!?

「貴様は、いったい?」

「「フフフ・・・。僕の正体なんてどうでも良いだろ?君が本当に興味があるのはこっちだ。」」

”アンフィニ”と呼ばれた猫をさしてなぞの猫が言う。

「「この体から出る力、それを手にしてみたくは無いかい・・・?」」

「・・・!」

正直、体は危険信号を出していた。たとえるならがけのあと半歩でも踏み出せば墜ちる場所に立ったように、たとえば飢えた熊の目の前を全身蜂蜜を塗りたくって歩くように。今すぐここから逃げろ!!だがー、

(コレを、この力を手に入れれば・・・)

欲望の太陽がぎらつき始める

「どうすればいい?」

謎の猫がニタァ・・・っと笑った。


シャドウ族、キャンプ

シャドウペルトは目を覚ました

(あの夢か・・・)

シャドウペルトは思い出す。まだ兄が族長を勤め、自分が戦士だったときの事を。
あのとき、白昼夢と思ったそれの痕跡を探してウィンド族の縄張りよりはるか西でそれを見つけたことを。
あの瞬間から自分の青春はすべて”アレ”を手にするために費やした。

(キヒヒ・・・もうすぐじゃ・・・もうすぐ手に入る。)

そうすればこの空の下は全て我が元に!!


ウィンド族縄張り、はずれ

「-提案は以上です。」

メテオストーム達はウィンド族の話し合いを続けていた。自分達が情報を伝え、責めるときは挟み撃ちにする。ウィンド族が戻ってきたことを悟られないように以前のキャンプは使わないようにも言った。

「-いいだろう。だが忘れるな。俺達はお前達を許したわけではない。貴様らもまたあの戦場で俺達に襲い掛かってきたことは事実。せいぜい利用させてもらう。」

「・・・それで十分だ。」

隣にいるデュエルハートが頷く。どんな形でも協力を取り付けることができた。信頼は行動をもって勝ち取る。

「シャドウ族は近いうちにサンダー族とぶつかることになる。準備中の今先手を打つ。」

ウィンドエッジが号令をかける。反抗作戦は動き出した。

サンダー族

「何?シャドウ族が?」

メテオストームの動きをマリシャスは察知していた。自分は部族の生まれではない。見習いとして引き込まれるまでは森の外にいた。ゆえに部族外とのパイプがある。
情報によるとシャドウ族の戦士二匹がウィンド族と交渉をしにいったというのだ。噂によれば族長のシャドウペルトに反目しているという。

(このままではウィンド族の復活を手助けすることになる。)

マリシャスの脳裏によぎったのは以前シャドウ族のキャンプですれ違ったあの猫だ。あの銀河のような毛をしたー。

(噂の戦士はあの猫だという。奴は俺に不信感を持っているはずだ・・・。)

「時には回り道も必要、ということか・・・。」

マリシャスの脳はすでに今後の計算を始めていた。



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5章

投稿 by DCD on Sun Sep 27, 2015 5:16 pm

リヴァー族

深夜、族長部屋に近づく影があった

「・・・。」

その猫は足音を殺し、部屋の中で休んでいるエンドレスリヴァーを目指す。

(こいつがいなくなれば、リヴァー族はー!)

ストームレッグは冷や汗を流した。大丈夫、相手は自分よりはるかに華奢な雌猫だ。声も上げさせず、やれる!!

「あんたがいなくなれば、リヴァー族はもっと反映できるんだ。許せよー!!」

ストームレッグの爪がしっかりと首を捕らえた。

鮮血が飛ぶ。確かな手ごたえがあった。

「-は、ハハハ・・・やった。やったぞ!!」

ストームレッグが歓喜の笑いをあげようとしたそのときだった。




「やっぱり、嘘だっただね。」




「・・・・・・は?」

喉を掻っ切ってもはやしゃべれないはずの族長がしゃべったのだ。それも・・・

「どうしたの?僕を殺しに来たんでしょ?ふふふ・・・あははははは。」

ニヤァ・・・粘着質な笑顔が血糊の様にべったりとした粘度を持って視覚を蹂躙する。

「あっ、あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁあぁ!!」

ストームレッグはめちゃくちゃに前足を振り下ろした。顔がつぶれ、目を刺し、骨が砕ける。だが、-




「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは。」



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ストームレッグは飛び起きた。回りは他に誰もいない戦士部屋だ。

(・・・夢、だったのか?)

「やあ、おはようストームレッグ。」

「はっ!?」

入り口からの声にビクッと振り返る。

「ぞ、・・・族長。」

「どうしたんだい?なにか”悪い夢”でもみたみたいじゃないか。」

エンドレスリヴァーの笑顔にストームレッグは背筋が凍りついた。

「まあ、いいや。おきてすぐのところ悪いけど集会を開くからみんなを集めてくれ。」

「は、はい!!」

ストームレッグの姿を見送るエンドレスリヴァーの隣で番の蟷螂が逃げようとする雄を食べていた。エンドレスリヴァーはその光景を楽しげに眺めていった。

「ちょっとおどかしすぎたかな?フフ・・・。」

「さて、僕らもそろそろ動かないとね。」



メテオストームとデュエルハートはいったんシャドウ族に戻っていた。

「ソーンローズ、こちらはうまくいった。そっちは留守中何かあったか?」

「ひとつ、大きなことが。サンダー族の族長、サンダークローが死んだらしいの。それも、犯人はシャドウ族だって!!」

「「!?」」

「どういうことだ!?」

サンダー族の族長が死んだ!?-ならば今彼らを率いているのは・・・

「マリシャスよ。境界線でにらみ合いが起きた。近いうち始まるわ。」

「ウィンド族に知らせるぞ。早めに手を打とう。」


ウィンド族

「編成はすんだか?ハリケーンアイ!」

ウィンドエッジは出撃準備を整えていた

「大丈夫です族長。いつでもいけます!」

「よし、ならばー。」

そのとき、風の中にかすかなにおいが混じった。この匂いは・・・

「リヴァー族・・・だと?」

方角からウィンド族の旧キャンプを狙っているようだ。

「族長、指示を!!」

「・・・・・・出撃だ。キャンプを、俺達の家を奪還する!!」





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6章

投稿 by DCD on Wed Sep 30, 2015 10:32 pm

ウィンド族とリヴァー族は乱戦状態にあった

ハリケーンアイは今、一匹の戦士を投げ飛ばしたところだ。

「クソッ!!このタイミングで攻めてくるとは・・・!!」

と、目の前に一匹の猫が躍り出てきた。クリーム色に黒いしま・・・リヴァー族のストームレッグだ!!

「ここは俺たちの縄張りだ!!出て行け!!」

かぎ爪を振り下ろすが避けられる。

「そうはいかん。せっかく族長が出撃命令を出したのだ!」

ストームレッグは追撃のかみつきを交わし、反撃に移る

「今、貴様らに戻ってこられては困る。このまま行けばシャドウ族とサンダー族は激突必至。弱ったところを討つ絶好の機会だったというのに!!」
「貴様ら制圧された弱者は下がれ!!」

ハリケーンアイは攻撃を受け流し、声を荒げる

「黙れ!!我々ウィンド族は制圧されてなどいない!!俺達の誇りは、誰にも魂は砕けやしない!!」

「ほざけっ!!」

ストームレッグの一撃が肩に当たり、ハリケーンアイは転んでしまった。

やられるっ!!

だが、ストームレッグは弾き飛ばされた

「よぉ、無事かい?」

目の前にシャドウ族のデュエルハートがいた。彼がタックルでストームレッグをはじいたのだ。

「間に合ったようだな。」

振り返るとメテオストームともう一匹赤い毛の雌猫が走ってきた。

「お前達・・・なんで?」

「われわれはあなた方の戦力といった。あなた方の機器とあれば駆けつけるのが道理。」

「私達も加勢するわ。行きましょう!」

三匹が新たに戦線に加わった。

「お前達の手など借りずとも・・・!!」

ハリケーンアイが奮起する

「シャドウ族だと!?なぜ・・・。」

状況を飲み込め切れていないストームレッグにハリケーンアイの鍵爪が襲い掛かる。

「うぐっ・・・。」

頬を切られたストームレッグが撤退していく。よし・・・っそうだ族長は!?

「族長!!ぐわっ!?」

ウィンドエッジが白毛に赤ぶちの雌猫に押さえ込まれていた。救出しようと接近したところに一撃をもらった。

「あはは、まさか戻ってくるなんてね。」

「ぐっ、コフッ・・・お前は・・・一体!?」

喉を踏みつけられたウィンドエッジが苦しげに話す。

「縄張り争いに興味はないけど、君達がでしゃばるのは面白くないなぁ・・・。」

にっこりと無邪気な笑顔をそいつは浮かべた。

「だ・か・ら、死んで?」

雌猫が前足に力をこめる。

が、

「おっと・・・。」

「・・・させぬ。」

メテオスターが疾風のごとき速さで相手に切りかかった。雌猫はのけぞって避けたが、ウィンドエッジを離してしまう。

「やれやれ・・・よってたかってとは人気者はつらいねぇ。」

すでにメテオストームとウィンドエッジ、ハリケーンアイ。デュエルハートにソーンローズが包囲している。

「いいよ、来なよ。」

雌猫はコレだけの状況にまだ余裕があるのか笑っている。

「・・・うん?」

緊迫とした空気の中相手が何かに気づいた

(いまだっ!!)

デュエルハートが押さえ込もうとするが振り向きざまに強烈な引っ掻きをもらった。

雌猫がデュエルハートに追撃を加えようとしたとき、キャンプの端から雄たけびを上げながら猫達が突っ込んできた。
うち一匹、額に稲妻型の傷がある若い青毛の雄猫がウィンドエッジに向かって言う

「こちらはサンダー族、僕は副長のスパークファーだ。族長の命令でそちらの救援に来た。」

リヴァー族は思わぬ援軍に押され始め、一匹、また一匹と退いていく

「ふぅん・・・ここまでか。」

戦況が絶望的と悟ったのか、最後までいた雌猫が味方の支援を受けて撤退した。


「・・・救援、感謝する。」

ウィンドエッジがスパークファーに頭を下げる。自力で追い払えなかったことが悔しいのだろう。族長の表情は険しかった。

スパークファーがうなづき、メテオストームに向き直る

「君がメテオストームか。シャドウペルトを倒すためならサンダー族は手を貸す。族長からの伝言だ。」

メッセージを伝え終わるとスパークファーも返っていく自分の群れに加わった。

「何とか追い払えたな。リヴァー族目、今まで動かなかったくせになぜ突然・・・。」

「サンダー族もよ。まさかあのマリシャスが援護を出すなんて・・・。」

デュエルハートとソーンローズが勢力の動きについて話しているが、メテオストームとウィンド族の二匹は別のことを考えていた。

「ストームレッグは族長に命令を受けたといっていました。」

「ああ、だがありえん。なぜなら・・・。」

「リヴァー族の族長はストームレッグ自身のはずだ。」

「それにあの雌猫は・・・。」

「わかりません。リヴァー族にあんな猫がいた覚えはありません。」






リヴァー族縄張り

「ふぅ~襲撃は失敗かぁ・・・ま、いいけどね・・・。」

遊び飽きた子供のようにエンドレスリヴァーは一匹、キャンプに戻ろうとしていた。

「ーへぇ、まってたの?」

背後に気配を感じて振り返る。


「お前が、エンドレスリヴァー・・・だな?」

闇夜に浮かぶは金色の毛。顔は影になっており見えないが、その存在感はビリビリと神経に伝わってくる。

「マリシャス。おでましかい。」

「スパークファーの報告を聞いてまさかと思っていたが確信したよ。」

「今は、その体の中にいるのだな?」

エンドレスリヴァーは笑った。

「只者ではないと思っていたけど、僕のこともどうやら知っているようだね。」

こちらを岩の上から見下ろす金色の猫に対して紅白の道化はいった。

「それで?もう母さんとは呼ばないのかい?僕を殺した猫さん。」

「・・・どうやってリヴァー族の族長についたか、それはあえて追求すまい。」
「俺が聞きたいのはお前が何をしたいか・・・。それだけだ。」

その言葉にエンドレスリヴァーは近くの発破に止まった蟷螂を見つめながら答える。

「この世は食うか食われるか。僕はそれさえ見れれば良いのさ。シャドウペルトはもうすぐ”アンフィニ”をてにする。君達がアンフィニを手にした彼に食われるのか、彼がアンフィニに食われるのか、それとも君達が食うのか・・・君にも期待しているよ、マリシャス。」


月と蟷螂の間でエンドレスリヴァーはほそくそえむ

「食うか食われるか・・・か。」

「よかろう、やってみろ。このマリシャスを食らい切れるかどうか・・・な!!」

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Re: 流星ーメテオスター外伝

投稿 by ラッキークロー@LC on Wed Sep 30, 2015 10:50 pm

 この小説が大好きです(^^♪

 エンドレスリヴァ―の正体がいよいよ明かされ始め、緊迫感漂う展開になってきました...マリシャスが何を考えているのかわからないところが不気味です。

 メテオストーム頑張れ!!
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Re: 流星ーメテオスター外伝

投稿 by Bravepow@ブレイブポー on Fri Oct 02, 2015 1:16 am

メテオスターと聞いてまさかと思って開いてみるとDCDさんで感動しました...!!
小説ずっと読んでました!!全部!!
今回の小説も独特の雰囲気、魅力があってもう本当にリアルタイムで読める事が凄く幸せです。
ずっと憧れてて大好きなDCDさんが戻って来てくれて最高に嬉しいです!!
これからもずっと応援してます!!

...所でまたグリフィンやジンジャーに会えるのでしょうか...w
学園物も再開したりするのでしょうか....!?w

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6章

投稿 by DCD on Sat Oct 03, 2015 8:37 pm

ウィンド族

「ハリケーンアイ、こちらの被害は?」

「・・・無理です。このままシャドウペルトと戦うには負傷者が多すぎます。」

リヴァー族を何とか撃退したものの、ウィンド族はせっかく整えた戦力の再編成を強いられていた

「やむをえん・・・な。」

ウィンドエッジは苦虫を噛み潰したような顔で言った。

「サンダー族の力を借りる。」

その場にいたものは一瞬ためらったが、やがてゆっくりうなづいた。

シャドウペルトに今の戦いは伝わったはずだ。もう一刻の猶予もない。

ウィンド族はすぐさま行動を開始した。



サンダー族

「族長。ウィンド族からの使いです。どうやら共闘の話を飲んだようですよ。」

薄暗い族長部屋のなか、マリシャスが起き上がる。

「ご苦労。ハイロックの下に皆を集めろ。出撃準備だ。」

「はっ!!」

「今回は俺も行く。」

「族長自ら、ですか?」

スパークファーが意外そうに言う

「そうだ。見ておかなければならん。これからの部族の運命を決める一線になるのだからな。」



ウィンド族


「メテオストーム。」

ウィンドエッジはメテオストームを呼び止めた

「少し来い。話がある。」

「お呼びでしょうか?」

二匹は群れから少し離れた場所に来た。

「前から一度聞いておきたいことがあった。」

老練の戦士は若き雄猫にたずねる

「君はこの戦いを終わらせ、何を望む?なぜ戦いをとめようと思った?」

メテオストームは迷うことなく答えた

「私の望みはただひとつ。四部族に、誇りを思い出させること。」

「だが、誰もが思うだろう4つの部族をひとつにまとめれば、より安全だと。分かれて争うより良いのでは?と。」

「確かにそうです。ですが、仮に部族を統一したとしても今のままではまた争いとつぶしあい、だましあう・・・そんな世の中があるだけです。」

「私は思い出して欲しいのです、譲り合い、分かち合う心を。そしてそれぞれの部族の誇りを。」

「私達シャドウ族はどんな闇でも見通すことができる。サンダー族は稲妻のごとく速く力強い。リヴァー族は水を恐れない。そしてー。」

「ウィンド族は、俺達は風を読める。風の声を聞き、匂いをかぎ、色を見る。俺達は風とともに生きている。」

ウィンドエッジの言葉にメテオストームはうなづく

「シャドウ族の誇りにかけ、あなた方の目となり闇を照らしましょう。」

「ウィンド族の誇りを取り戻すため、必ず勝つ。」


シャドウ族

「フ、フフフ・・・キヒヒヒヒ。」

シャドウペルトは笑っていた。族長部屋には自分しか知らない地下への入り口がある。

その奥深くに、聳え立つ巨大なクリスタル。アンフィニが封印されたものと同質のものだ。

「ついに、ついに手に入った。この力を!!これでわしもなれる!!”超越新種”に!!」

長かった。あの夢を見て以来、導かれるようにウィンド族の縄張りよりもはるか西の洞窟に行き、それが実在することを知った。
そしてクリスタルを打ち砕き、少しづつ削りながらここに運んだのだ。

クリスタルは不気味な赤色に染まっていた。

「血は生命なり・・・!」

そう、これは全て血なのだ。最初は獲物から抜き取った血でだったがどうしても足りなかった。

「「そう、全てはこのための生贄、そのために自分の兄を殺し、族長になったんだよね。より多くの血を染む込ませるために」」

クリスタルを通じて奴の声がする。

「ああ、そうじゃ。そして今、儀式は完成する。」

シャドウペルトは結晶の中でひときわ大きく、鋭いものをうっとりと見つめる。

「さあ、わしのものになれ。混沌の神よ!!」

自分の胸へと結晶を深々と突き刺した。





ーかくして、決戦へ

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7章

投稿 by DCD on Sat Oct 03, 2015 9:34 pm

メテオストーム達はシャドウ族のキャンプのすぐ前まで来ていた。反対側ではすでにサンダー族がおとりを行っている

「母猫達がうまい具合に過激派たちをサンダー族側に誘導してくれました。今です!!」

「うむ。ウィンド族の誇りにかけて、突撃ィ!!」


背後からの襲撃と同時に母猫達もいっせいに反旗を翻した。過激派の戦士たちは挟み撃ちの形になり、混乱している。


「叔父上はどこに!?」

乱戦の中探すが見つからない。メテオストームは被害を抑えるべく、早めに叔父を制圧するつもりだった。


が、そのときだ。




ドクンッ・・・



「な、なんだ・・・。」

戦っていたデュエルハートが思わず手を止めてしまった。



ドクンッ・・・


「何、この威圧感・・・。」

ソーンローズが冷や汗を流す


ドクンッ・・・


「何だ・・・こんな気配は生まれてはじめて感じる。」

ウィンドエッジが謎の気配に背筋が冷えるのを感じた


ドクンッ


「ただ一つはっきりしてることがあります。族長。これは、こいつは・・・ヤバイ。」

ハリケーンアイは迫る邪気の強大さをはっきりと理解した。


ドクンッ


(来たな・・・)

マリシャスだけがその存在が何なのかはっきり理解していた






「ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」





巨大な咆哮とともに、族長部屋を破壊し、何かが宙に飛び上がった。


「な、何ッ!?」


飛び出した何かが降り立つ。若い雄猫だった。

「誰だっ!?」

デュエルハートの言葉に雄猫が反応する。

「誰、だと・・・?」


「「「!!」」」

振り返ったその顔に誰もが驚愕した


「わしの顔を、忘れたのかァ~?」


比べ物にならないほど若いが間違いない。あれは、あれはー


「叔父上・・・!!」

「・・・バカな・」

ウィンドエッジが驚愕の顔のままつぶやく

「メテオストーム、お前の仕業だな。だが、今一歩、遅かったような。」

「その姿は、いったい!?」

戦いをやめた全ての猫達を見下ろしながらシャドウペルトは答えた。

「全てはこのときのためだった。この体に宿した”混沌”の力。これを手にした今、ワシこそが四部族の、いや全地上の支配者なのだ!!」

シャドウペルトの体が膨れ上がっていく。全身の筋肉が膨張しているのだ。


「ワハハハハハ!!筋肉ムキムキじゃー!!最盛期の体が二倍の大きさになって帰ってきたわい!!」

言葉通り筋肉は膨張し、東部には銀色の鬣が生え始めた。それが腰まで達する。

「いったい、何が起こっているんだ!?」

デュエルハートがいや、その場にいたほぼ全てのものが目の前の状況を理解できていなかった。

カランッ!

叔父の胸部から何かが落ちた。刺さっていた何かが膨れ上がった筋肉に押し出されたのだ。

血濡れのクリスタルだった。

「まさかーっ!」

メテオストームの脳裏に以前叔父が”血”が必要だといっていた光景がよみがえる。

「もっと血が必要、それはこのために・・・?」

「そうだ。この力を得るには大量の血がいるのでな。」

「じゃあ、サンダークローを殺したのも!!」

スパークファーが叫ぶ

「ああ、わしが殺った。」

「俺達ウィンド族に戦いを仕掛けたのも!!」

ハリケーンアイが叫ぶ。

「族長の命令となれば皆、戦わざるをえんからな。大きな戦いになれば血は増える。」

その言葉にウィンドエッジは何かに気づいたようにメテオストームを見た。

「シャドウ族が戦いに明け暮れるようになったのはお前の先代、スターアイが死んでからだ・・・。」

「-っ!!」

メテオストームは愕然とした

「叔父上・・・あなたはまさか、自分が族長になるために、私の父を、自分の兄を・・・殺したのですか?」

メテオストームの問いにシャドウペルトは口角を吊り上げた。

「ああ、それもわしだ。」

「-っ!!」

「族長の立場は便利だったぞ。お前達も良く戦ってくれた。わしという王の誕生を手伝ってくれたのだからな。」

「・・・ならば、その力でわれわれを屈服させ、支配しよう・・・そういうことでいいのだな?」

マリシャスが静かに言う。

「歯向かう気か?ちょうどいい・・・この体、早速試してみたいのでな!!」

シャドウペルトは咆哮をあげながらメテオスター達に突撃してきた





リヴァー族

「ふふ、始まった始まった。」

捕まえた蟷螂をもてあそびながら、エンドレスリヴァーは一人楽しげに笑った


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8章

投稿 by DCD on Sun Oct 04, 2015 10:16 pm

ズガァァァァァァァァァァン!!


メテオストームが飛びのいた地面にシャドウペルトの前足が振り下ろされ、地面が陥没する。

「キヒヒ、外したかぁ・・・。」

シャドウペルトがニヤニヤと笑う。

「ハハ、冗談だろ・・・?」

デュエルハートが乾いた笑い声を出した。

「ひるむな!!デカイアナグマか何かだと思え!!」

ウィンドエッジが叫び、ハリケーンアイと共にが向かっていく

「下らぬ!!」

シャドウペルトが前足をかざすとともに、二匹の動きが止まった。

「う、動けん・・・。」

「な、何が?」

シャドウペルトがぎこちない動きで抵抗を試みる二匹をあざ笑う

「キヒヒ、キハハハハ!!素晴らしい!これが”混沌”の力!!月の石に穢れを吸い込ませたことによって封印は解けた!!」

銀色の鬣を振り乱し、自分の力に狂喜乱舞する

「言っただろ?わしは王!わしは混沌!!わしは全地上の支配者!!!貴様らなどわしに触れることさえ・・・ぐっ!?」

シャドウペルトがのけぞった。メテオストームの一撃を受けたのだ

「叔父上、あなたが何者になろうと、志無き者に未来は開けない!!」

「メテオストーム・・・!!」

シャドウペルトは憎憎しげな目でメテオストームをにらみ、念力で拘束していた二匹を投げ飛ばした。

「うぉ!?」

「うわっ!!」


念力から開放されたウィンドエッジと、ハリケーンアイが地面を転がる。

「・・・原理は分からんが、不可視の力場を操るようだな。スパークファー、注意しろ。」

「了解!!」

マリシャスが冷静に敵の戦力を分析する。

「はぁぁ!!」

メテオストームがすばやく動き、敵の攻撃をかわし、肩を切りつける。
敵の重厚な筋肉によってほとんど効いていないが、叔父は目に見えて苛立っている

「こんのぉ!!」

ソーンローズが背中に飛び乗って鬣の下の首に噛み付く
シャドウペルトは振り落とそうと暴れるが、デュエルハートとスパークファー、ハリケーンアイがヒットアンドアフェイで襲い掛かる。

「正面に回るな!!叩き潰されるぞ!!奴の死角を狙え!!」

マリシャスの指示にサンダー族も攻勢に出る

「小賢しい!!」

シャドウペルトがソーンローズを振り落とし、地面を思いっきり殴りつけた。衝撃で地面が揺れる。

「ソーンローズ!!」

メテオストームが吹き飛ばされたソーンローズを受け止める

「大丈夫か!?」

「ええ・・・いったいアレは何なの・・・?あの化け物は・・・。」

「分からん。だが奴を野放しにはできん。」

「そのとおりだ。」

マリシャスがやってくる。

「メテオストームといったか。今しばらく時間を稼いでくれ。」

「マリシャス、何を考えている・・・?」

「奴を倒す方法が有るかもしれん。そういっているのだ。」

「・・・。」

メテオストームは悩んだ。この男は何を考えている?

「ぐぁぁぁ!!」

デュエルハートが目の前に弾き飛ばされてきた。

「迷っている暇は、無い様だぞ?」

「・・・まかせる。」

マリシャスが族長部屋に向かっていく、

「行くぞ、二匹とも。」

デュエルハートとソーンローズがうなづく


「えぇい!!うっとおしい奴らめ!!」

シャドウペルトの右腕に炎の塊が現れた。

「-ッ!?」

「食らえィ!!」

その塊をウィンド族とサンダー族の混成部隊に向かって投げつける。猫達はあわてて散らばったが、何匹かが爆発に巻き込まれた

「族長!!どうなってるんですか!?」

ハリケーンアイが半狂乱になる

「落ち着け!早く砂をかけるんだ!!」

巻き込まれた猫達に砂をかけて火を消そうとするがうまくいかない

「貴様もだ!!」

今度は高圧水流がウィンドエッジを押し流した。

「みんな止まるな!族長が言ったように死角から攻めるんだ!!」

スパークファーが叫ぶ

シャドウペルトは周囲に火炎弾や電撃、巨大なツララをめちゃくちゃに投げつける

「叔父上!!」

メテオストームがそんな無差別攻撃を突っ切り、一直線に突撃していく。

「メテオストーム!!」

叔父の前足が頭部をかすめる。


「ギャァァァァァ!!??」


鮮血が飛び散り、シャドウペルトが悲鳴を上げる。メテオストームの鍵爪が目を切り裂いたのだ


「アァァァァァ!!」

「ぬぅ!?」

怒るシャドウペルトは手当たりしだい周囲を殴りついにメテオストームを捉えた

「おのれ、よくも!!死ね、メテオストーム!!」

地面に押し倒されたメテオストームにライオンのように巨大な鍵爪が振り下ろされようとした。

「グゥ!?」

しかし、阻まれる。ウィンドエッジが前足に噛み付いたのだ

「ウィンドエッジ!!」

「ガァァ!!」

シャドウペルトは噛み付かれた腕を振り回し、起き上がったウィンドエッジの腹を切り裂いた

「族長!!」

ハリケーンアイが悲鳴を上げる

「これで終わりだ!!塵になれぇ!!」

シャドウペルトが巨大な火球を掲げる

「ヤバイぜ、これは!!」

「ここまでか・・・!!」

その火球に照らされ、誰しもが諦めた。








[/size]ブスリッ!![/size]






「かっ、・・・はっ!?」


「-!!」


「月の石に穢れを吸わせたことによって封印は解けたといったな。つまり、穢れを吸っていない月の石にはお前を封じる力もある。予想は当たっていたようだな。」

「マ、マリシャス!!貴様・・・!!」

マリシャスが背後から近づき、血のついていない月の石をその背に突き立てたのだ。

「お、おのれ・・・オォォォォォォォ!!」

シャドウペルトが叫びながらキャンプを飛び出していく

「待て!!」

スパークファーが追おうとするが、

「待て、スパークファー。族長の隠し部屋にこれと同じものがある。取って来い。俺は奴を追う。」

マリシャスの言葉にうなづき、スパークファーが族長部屋に走っていく

「ウィンドエッジ!!」

一部始終を見届けたメテオストームは自分をかばったウィンド族の族長に向き直る。

「何故です!?何故私をかばったのですか!!あなたは、あなたはまだ死んではならない!!」

ウィンドエッジは力なく笑った

「ははは・・・まったくだ。だが、その言葉は君に返そう。君を死なすわけには行かなかった。」

「お前は奴を、スターアイを思い出す。」

「私の父を・・・?」

「そうだ。あいつをな・・・。」

ウィンドエッジは走馬灯の中思い出す。まだ見習いだったころ、獲物を深追いしてやってきたアイツを。俺達は戦った。いや、子供のじゃれあいといったほうが良いか?いずれにせよ俺達は仲良くなった。部族は違っても、確かに絆を感じていた。

「その息子の君が俺達を救いにやってきた。・・・これも、運命か。」

「ウィンドエッジ・・・?」

「忘れるな、君のその気高き精神。君の存在は、絶望の中にあった俺達にとって闇に輝く星のように頼もしかったことを・・・。」

「さぁ、決着をつけて来い。”メテオスター”!!」

「ー承知!!」

戻ってきたスパークファーが月の石の破片を差し出す。

「これは、君がもっていったほうが良い。」

メテオスターはうなづき、破片を加えて走り出した






「いったか・・・。」

「はい・・・。」

「ハリケーンアイ。」

「はい。」

「ウィンド族を、頼んだぞ・・・。」

「-はいっ!!」

ウィンドエッジはゆっくりと目を閉じた。

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Re: 流星ーメテオスター外伝

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sun Oct 04, 2015 10:25 pm

族長やスター族の原点。
そして戦い、争い。
すべてがマッチした作品でとても面白いですw
メテオスターがなぜスター(族長)となったのかとても楽しみです。
執筆ガンバです!

私的にマリシャス好きだなぁ・・・w
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9章

投稿 by DCD on Sun Oct 04, 2015 11:27 pm

「ぐっ、・・・おのれ、力が抜けていく・・・。」

シャドウペルトは四本木の前まで逃げていた

「あの場所へ、アンフィニの本体に接触すれば・・・!!」

「-!!」

ここでシャドウペルトは背後から迫る気配に気づいた

「どうやら、相当堪えているようだな。」

演説用の岩の上からマリシャスが見下ろしている。太陽が背になって表情が見えない。
だがその姿を見ただけで彼の体に怒りが駆け巡る。

「貴様、わしのおかげで族長になれたというのに・・・!」

「恩を仇で返した、と言いたいのか?フフフ・・・。」

「殺してやる!!」

シャドウペルトが火球を生み出すが、

「う!!・・おぉぉ!?」

背中の傷から血が噴出し、それどころではなくなってしまう。

「うむ。やはりこの石への対策が必要だな。」

「貴様、最初からわしを・・・!!」

悔しげにうめくシャドウペルトを見下し、マリシャスは言った。

「そうだ。最初からお前は実験動物だったのさ。感謝するぞ・・・シャドウペルト。」

「グゥァァァァァァ!!」

シャドウペルトが突進してくる。しかし、

「待て!!」

茂みを突っ切り、メテオスターが現れた

「叔父上・・・!!」

「メテオストーム・・・!!」

「否、いまの私はメテオスター!!叔父上、・・・お覚悟を!!」

やはり。この銀河色の猫は来た。ならば今俺がするべきは、

「手を貸そう。育ての親とはいえ父親の敵なのでな。」

「マリシャスー!」

メテオストーム、いやメテオスターといっていたな?俺の思惑がわからないが、今は共闘することを承諾した。そんなところか。

二匹はシャドウペルトに向き直る

「おのれ、・・・許さん。許さんぞ貴様等ぁ!!」

シャドウペルトが吹き出す血も省みず雷撃を打ってくる。
しかし、事前にメテオスターに目を攻撃されていたため、その狙いは外れていた。

「無駄無駄。もうお前の命運は尽きている。」

「叔父上・・・さらばっ!!」

マリシャスは眉間に、メテオスターは心臓にそれぞれ月の石の破片を突き刺した

「うっ・・・ガッ!!・・・はっ・・・。」

シャドウペルトの膨張したからだが戻っていく。暴君は今、確かに倒れたのだ。


「終わったな。」

「ああ・・・。」

「戻るぞ。スパークファーたちが待っているのでな。」

その後姿をメテオスターは呼び止めた。

「マリシャス!!」

「お前は、お前なのではないか?サンダークローを殺したのは。そう仕向けたのは!!」

その言葉にマリシャスは立ち止まる

「ほぉ・・・。何故そう思う?」

「あの日、お前と始めてキャンプですれ違ったとき、お前は叔父と話していた。あの時、サンダークローを始末する計画を立てていたのではないか?自分が族長になるために。」

その言葉にマリシャスは邪悪な笑みを浮かべながら振り返る

「面白い考察だ。仮にそうだとしたら今のこの状況はなかっただろうな。」

「お前は、何を企んでいる・・・?」

メテオスターはマリシャスを睨む

「暴君は倒れ、部族は平和になった。今はそれでいいじゃないか。お前とてこれからやらねばならないことがたくさんあるだろう?」

「・・・・・・。」

メテオスターはマリシャスの後姿を複雑な表情で見送った





一ヵ月後

「デュエルハート、キャンプの修復は?」

「もうすっかり元通りさ。族長さん。」

メテオスターはみんなの推薦もありシャドウ族の族長に就任。デュエルハートを副長にした。長い間シャドウペルトの独裁が続き、副長が不在だったため久しぶりのことであった。

「今帰ったわメテオスター。」

「お帰りソーンローズ。パトロールは何かあったか。」

「ウィンド族とすれ違ったわ。ハリケーンアイはウィンドエッジの後をついでうまくやってるみたいよ。」

ウィンドエッジの遺体は彼らの縄張りで一番景色のいい場所に埋葬された。誇り高き老戦士が最後に言った言葉を、私は忘れることは無いだろう。

まだまだやるべきことはある。地下にあった大量のクリスタルは入り口を石で塞ぎ、通れないようにした。叔父を変貌させたあの力は何だったのだろう。マリシャスとあのリヴァー族の雌猫も気がかりだ。

だが、恐れはない。どんなときでも誇りと言う光を忘れない限り星は闇を照らしているのだから。







ハイストーンズ

「これが、アンフィニ・・・か。」

マリシャスがその巨大な姿を眺めつぶやく

「ふふ、そうだよ。さて、君はシャドウペルトを使って実験したんだったね。それで、どうするんだい?」

隣に立つのはエンドレスリヴァーだ。

「俺は”超越新種”になる気はない。俺が目指すのはもっと完成し、安定した姿だ。」

「へぇ・・・楽しみにしてるよ。マリシャス。」

「好きにしろ。混沌の神、エクシード・エターナルよ。」

エンドレスリヴァーの背中から二本の骨編が飛び出す。

「「ふふふ・・・楽しみだなぁ♪」」

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幕間

投稿 by DCD on Mon Oct 05, 2015 7:14 am

どうも。DCDです。今回で第一部は終了です。たくさんの応援本当にありがとうございました。第二部もよろしくお願いします。

さて、今回の幕間ではエターナルと、アンフィニ、そしてエクシードについて少し補足を入れようと思います

・エクシードとは?

”超越新種”の別名を持つ究極生命です。抜群の身体能力と、念力や超常現象を操るなどさまざまな力を行使でいます。

以前書いていた雷と獅子鷲シリーズではグリフィンやジンジャーがこの姿になっています。

当然それだけの力を使うにはリスクもあり、

・強い精神力が無ければエターナルにのっとられる。

・寿命を大きく削る

・心に隙があると強い破壊衝動にとらわれる

といったデメリットもあります。


では、次は

・エターナルとは

雷と獅子鷲、角と翼のビギニング、そして旧BBSで連載していた天馬と精霊のトライアルの三部作の黒幕です。
その正体とはかつて世界を創造した混沌の神。封印されたその邪神の肉体から抜け出した精神そのものです。
彼にとって、創造と破壊、生と死は積み木遊びのように作るとき楽しみ、また壊すときに楽しむ。そんな物なのです。

この時代ではマリシャスが謀殺したサンダークローの連れ合いの死体に宿る形で活動していますが、雷と獅子鷲時代の彼または彼女については
トライアルを読んだ方、またはこの小説で彼が良く見ていた生き物の見れば分かるでしょう。

・アンフィニとは

エターナルのかつての肉体です。角と翼のビギニングに「エクシードは翼猫、角猫、コウモリ猫、化け猫のいずれかのハーフに極わずかな可能性で生まれる」とありますが、これはエクシードとはすなわちアンフィニの力の受け皿になれるものだからです。
現在は触れさえしなければ完全無害な存在ですが、第二部でもその力の誘惑はメテオスターたちに襲い掛かってくるでしょう。

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第二部

投稿 by DCD on Thu Oct 08, 2015 9:50 pm

暴君、シャドウペルトは倒れた。息を吹き返し始めた四部族。しかし、彼らの知らぬ水面下で悪意は森を蝕んでいた・・・。






第二部、黄金の悪意

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第一章

投稿 by DCD on Thu Oct 08, 2015 10:27 pm

メテオスターが族長についてからしばらくがたった。四部族のパワーバランスがおおむね戻りかけていたころ、ある噂が流れ始める。

「ねぇ、聞いた?」

「ああ、また出たんだってな。」

「「鎧の猫。」」

鎧の猫ー最近になって噂になっているなぞの猫である。夜な夜なキャンプを出歩くと白骨の鎧を着た猫に出くわし、血を吸われるというのだ。

そんな与太話と思うかもしれないが、実際に普通の死に方をしていない獲物や不自然な立ち枯れを起こした木など単なる噂話にしては不気味な偶然も起きていた。

「鎧の猫・・・か。」

その噂はメテオスターの耳にも届いていた。

(叔父上の恐怖がこんな形でまだ残っているというのだろうか・・・?)

あの戦い、叔父の体を変貌させたものの正体は結局分からずじまいだ。あの男、マリシャスは何か知っているかもしれないが、はぐらかされるのがオチだろう。

(マリシャス、奴は必ず何か知っているはずだ。)

あの戦いの犠牲者が驚くべきほど少なかったのは奴の的確な指示あってこそだった。あの常識はずれの筋力、稲妻や火焔を操り、不可視の障壁のようなものまで操る、あのような怪物を前にすれば誰だって半狂乱になるのが普通だ。

(だが、奴もやつの部下達も冷静そのものだった)

そう、まるで知っていたかのように。

(そしてあのリヴァー族の雌猫)

あの赤ブチの雌猫、我々は彼女に関して何の情報も持っていない。本当に突然現れたのだ。

(あの猫の族長就任と、ストームレッグの降格、常に他部族に目を光らせていた叔父が知らないわけがない。何故あのときまで気づかなかった?)

水面下で何か大きなものが動いている。おそらくそれは叔父さえも利用し・・・

「叔父上、あなたが見た”混沌”とはいったい何なのです?」

メテオスターはあのクリスタルを封じるために埋め立てた旧族長部屋を見ながらつぶやいた。




夜、森のどこか


「フゥゥゥゥゥ・・・・。」

カシャン、カシャンと音を立てながらその猫は歩いていた。その足跡は冷気をまとって凍り付いている。

白骨の鎧を着たその猫は今晩も森をさまよう。その赤い眼光が無垢な生き血を求めていた。

DCD
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Re: 流星ーメテオスター外伝

投稿 by Bravepow on Tue Nov 03, 2015 8:51 pm

急かす様で何だか申し訳ありませんが、続きをずっと待っています!!

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Re: 流星ーメテオスター外伝

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