悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

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悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Tue Sep 22, 2015 7:19 pm

何も憶えていないんだ

俺も・・・

不思議だよな

あぁ


お前と会うのは初めてじゃない気がする


一体何故だろう

分かんねぇ

記憶がないのも同じ

戻ったら何か分かるよな

だといいな

名前は?俺はルゥっていうらしい

俺はサーシャだ















                     2匹の兄弟は互いを知らなかった・・・


最終編集者 エーテルレイン [ Sun Nov 08, 2015 5:22 pm ], 編集回数 4 回
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Wed Sep 23, 2015 9:35 am

紹介

サーシャ
オス
真っ白な毛。
目はスカイブルー。左目に火傷の痕がある。

ルゥ
オス
赤虎猫。
目はエメラルドグリーン。

コレット
メス
灰色の縞のある猫。尻尾の先が少し淡い色をしている。
目はアンバー。
既に死亡。

オルフェス
オス
焦げ茶色の縞のある体。
目は黄金色。


最終編集者 シャットレイン [ Sat Sep 26, 2015 1:32 pm ], 編集回数 1 回
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Wed Sep 23, 2015 2:36 pm

EPISODE 1

「逃げろルゥ!!」

サーシャは目の前の敵を片付けながら叫ぶ。

「嫌だ!!兄さんを置いて行くなんてできない!」

ルゥも戦う。

「お前には死んでほしくない!行け!!」

サーシャはルゥに向き合って言った。

「戦場の外の森で24時間だけ俺を待て。それでも戻らなかったら俺は死んだと思え。」

「何言って・・・。」

「姉さんを頼んだ。」

真剣な眼差しに捉えられ反抗できないルゥ。

「・・・分かった。必ず戻って・・・生きて戻って来いよ兄さん!」

「あぁ。」

(生きてか・・・ほぼ不可能だな・・・。)

ルゥはサーシャに全てを託した。

「隊長命令!全員退避せよ!!」

(嘘ついて悪いな、俺はもう戻らねぇ。)

ルゥがサーシャに変わって命令を下す。

「ルゥさん、隊長は?」

「いいから退避だ!!」

ルゥは隊員達を引き連れて戦場を後にした。

「ルゥさんこれからどうするんですか?」

「お前らは先に本部へ戻れ。俺はここで兄さんを待つ。」

「俺達も待ちますよ。隊長を・・・。」

隊員達は重傷者と連れ添い以外が全て残った。

「シーックお前に任せた。」

「了解です。」

シーックと呼ばれた猫が本部へ戻る猫達を率いた。

「頼んだぞ・・・。」

それよりも心配なのは兄サーシャのことだ。

24時間・・・

それにほんの僅かな希望を抱いて・・・。

「無事でいてくれ・・・。」






その頃戦場は・・・

炎に包まれていた。

「くっそぉ・・・敵は片付けたってのにこれじゃ逃げられねぇ!」

炎は全てを呑み込んだ。

一匹の猫の命と共に・・・。






24時間経過・・・

一日中ボーっと座り込んでいた。

「兄さん・・・。」

「様子見てきましょうか?」

一匹の隊員が名乗り出た。

「あ・あぁ、そうしてくれ・・・。」

ルゥは放心状態だった。

しばらくして隊員が息を切らして駆けてきた。

「はぁ・・はぁ・・・酷いことになっています!!戦場にはもう生き残った者などいません!!」

「・・・な・に・・・。」

ルゥは隊員達が止めるのも聞かずに走り出した。

(嘘だろ兄さん!!)

戦場に着いた途端に言葉を失った。

「おい・・・なんだよ、ここ・・・」

辺り一面灰に包まれていた。

その殺風景を見てわかる。

火事のようなものが起きたことを。

「に・いさん?」

生きているはずがない。

この中で生きていられるはずが・・・。

「う・嘘だ!!う・・あ・・・。」

全身の力が抜け座り込む。

「う・あぁぁぁぁぁぁああああ!!!!」

涙と叫び声が一緒になる。

「うわぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!」

死んだのだ。

兄サーシャはもう・・・

生きてはいない。

豪火に焼かれて死んだ。

ルゥは絶望と悲嘆に満ちた声で泣き喚く。

失ってしまった。

最も大切なものを・・・。

「あぁぁぁぁぁ・・・・」

そしてあまりのショックで意識を失った。

喪失感が全てを支配していく。







ルゥは世界で最も大切なものを失くしてしまった・・・
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Wed Sep 23, 2015 3:16 pm

22時間前・・・

「熱い・・・」

炎の中でたった一匹取り残されたサーシャ。

「このまま死ぬのか・・・。」

敵を片付けたときに生きられていることがどれだけ嬉しかったか・・・。

それも束の間火の手が上がったのだった。

「くそっくそっ!!」

ガラガラガラ・・・

瓦礫が崩れてきた。

「!!!!」

サーシャは何とか交わしたが目に火傷を負ってしまった。

「・・・ふぅ・・ふぅ・・・」

もうだめだ・・・

そして熱さで気を失った。




「・・・。」

あれ?

ここは・・・?

っていうか俺誰だ?

???

「目・・・覚めた・のね・・・・」

近くには瀕死の雌猫がいた。

「あ・何言って・・・お前誰だ?」

「記憶・・・な・いの・ね。」

「さっぱりだ。自分が誰かもわからねぇ。」

雌猫は寂しそうな顔をした。

「そう・・・あなたはサー・・シャ・・・私の腹違・・いの・お・とうと・・・。」

苦しそうに言う雌猫。

「弟?」

「わた・・しは・・・コ・レット。」

「コレット・・・。」

サーシャの頭はハテナでいっぱいだ。

「忘れてしまったのね・・・」

「あな・たは・・・弟。」

「知らねぇ。」

何もかも分からない。

「それよりあんた、大丈夫か?俺を助けてくれたのか?」

「弟だ・から・・・心配・で・・・・・。」

もうこの猫は助からない。

「ひ・とつ・・・お願い。」

「何だ?」

「生きて!!」

生きる・・・。

「分かった・・・。」

「そう・・・よか・・・・った・・・」

バタン・・・

コレットは事切れた。


最終編集者 シャットレイン [ Fri Sep 25, 2015 10:57 pm ], 編集回数 1 回
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Fri Sep 25, 2015 10:48 pm

姉が死んだ。

本当なら涙を流すべきだろう。

でも悲しみすら湧かない。

「最悪だな俺・・・。」

涙を流せない。

無理にでも泣こうとすると左目の火傷が痛む。

「っ何でこんな怪我してんだよ・・・。」

何も分かんねぇ。

記憶がない。

自分の名前はこのコレットという姉が教えてくれた。

「サーシャか。」

俺は何だったんだ?

今までどうやって生きてきたんだ?

何してたんだ?

「さっぱり分からん。」

サーシャはその場をフラフラと立ち去った。







その後火傷の傷は残って痕となった。

醜い傷痕に・・・。

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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Fri Sep 25, 2015 10:56 pm

「んん・・・」

ルゥは目を覚ます。

だが様子がおかしい。

「んあれ?」

辺りをキョロキョロ見回す。

そして自分の前足を見つめる。

「俺・・・一体誰だ?」

悲劇は連鎖する・・・ルゥまでもが記憶を失くした。

何者だ俺・・・。

なんでこんなとこにいる?

まずここはどこだ?

何で記憶がない・・・。

全てが真っ白だった。

ルゥの中からは大切な存在も消えていた。

ガサガサ・・・

「!!?」

「ルゥさん!」

ルゥは戦闘態勢に入る。

「何やってんですか?」

「誰だてめぇ・・・。」

「は?」

ルゥはその猫を睨みつける。

「ルゥさん何言って・・・」

ルゥは物凄いスピードで火事跡から抜け出した。

(ルゥ?それが俺の名か・・・。)



ルゥもサーシャも再開の時は遠かった・・・
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sat Sep 26, 2015 8:31 am

こんにちはw
記憶喪失で2匹の運命が錯誤していき波乱になっていくというなんとも切ないお話ですね。
これからもっとおもしろくなっていくと思います!
がんばってください!
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sat Sep 26, 2015 1:17 pm

おぉ!ありがとうございますw

バットエンドは嫌いなのでいい形で完結をめざします!!
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sat Sep 26, 2015 1:29 pm

本部にて・・・

「何!!ルゥが逃げた!!?」

「はい。声をかけたら意味の分からないことを言って走り去って・・・」

指揮官オルフェスが頭を振る。

「サーシャも死亡・・・コレットは行方不明・・・それに加えルゥまでも。」

あまりにも大きなものを失くした。

「獅死隊に入隊したからにはそうなることも分かってはいたがまさかそこまでとは・・・。」

獅死隊とは死ぬ確率が他より高い部隊。

「捜せ!ルゥを見つけろ!」

サーシャの次に優秀だったルゥ。

この2匹は次期指揮官になるものと言われていた。

「はっ!」

隊員は下がった。

「お前等両方を死なせたらシルヴィアに合わせる顔がない。生きててくれ、ルゥ。お前だけは・・・。」

かつて最強と謳われたオルフェスの姉シルヴィア。

その連れ合いのレンファ。

だが2匹は俺にサーシャとルゥを託して死んだ。

レンファは連れ子のコレットに世話を任せて・・・。

「死なせたら俺は自分が許せない。獅死隊に入らせてしまった自分が・・・。」

オルフェスは待った。

ルゥの生還を・・・。


最終編集者 シャットレイン [ Sat Sep 26, 2015 7:32 pm ], 編集回数 1 回
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sat Sep 26, 2015 1:39 pm

「くっそ!どうすりゃいいんだこれから!!」

サーシャは迷っていた。

何も知らない。

何も憶えていない。

そんな中どうやっていけばいいのか分からない。

「思い出すまでここにいるってのもなんだしな・・・。」

旅でもしてみようかな。

途中でふいに思い出すかもしれないし。

だが同時に恐怖もあった。

記憶を失った理由やさっき死んだ姉らしい奴のことも思い出すかもしれない。

そんなことになれば悲しみが襲うに決まっている。

でも立ち止まるわけにはいかない。

進まなければ・・・。

「・・・行こう。」

サーシャは一歩を踏み出した。
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sat Sep 26, 2015 1:44 pm

ルゥはひたすら走っていた。

何もかも分からない。

自分は誰で何者か。

「ハァ、ハァ、ハァ・・・ちくしょー。何も分かんねぇよ・・・。」

怖い。

自分は何かに追われている。

そう錯覚してしまう。

自分は何だ!

「誰か・・・教えてくれよ!!」

俺が一体何なのかを!

ルゥは走るのをやめた。

そしてとぼとぼと歩き出した。

「何もねぇなら作ってやる。新しい記憶を。」

ルゥは生きることしか考えない。

死んでたまるか。

絶対に生きてやる。

記憶を取り返すまでとまらねぇ。

「行こう!!」

旅をしながら記憶を探して・・・。
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by トワイライトアウル on Sat Sep 26, 2015 7:07 pm

こんばんは。物語の方は拝見させてもらっていましたが、コメントが遅れてしまいました。
記憶喪失を二重でやるとは…。尊敬します。
中々思いつくことじゃないですし実行するのも難しいはず。

これからの動向を楽しみにしています。あまりコメントはできませんが、チャットなどで感想はお伝えしたいです。

それと、誤字があったら教えてほしいと仰られていたのはシャットレインsでしたっけ?w
一応お知らせします。
× 獅死隊とは死ぬ確立が他より高い部隊。
○ 獅死隊とは死ぬ確率が他より高い部隊。
烏滸がましく指摘してしまいすいません。
勘違いで、指摘はしてほしくないのでしたら遠慮なく、PMかなにかでお知らせください!
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sat Sep 26, 2015 7:31 pm

ご指摘ありがとうございます!!
早速直させていただきます!!

そうなんですよー。
記憶喪失2重でややこしいですが何か思いついてやってみたい!と思いチャレンジしたのですw


これからもがんばらせていただきます!
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sun Sep 27, 2015 8:21 am

EPISODE 2

お前も記憶無いのか奇遇だな

偶然だろ

そうか?

そうだろ

でも俺お前に見覚えがある気がすんだ

お前もか?

俺ら一緒にいねぇか?

・・・。

記憶が戻る鍵になるかもねんねぇし

俺は・・・独りが好きだ。でもお前ならいい

じゃあよろしくな!ルゥ!

あぁ、よろしくサーシャ



2匹は兄弟という事実を知らなかった
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Wed Sep 30, 2015 4:41 pm

サーシャは二本足の住処を探検していた。

「ここには猫たちはいないんだな。」

いるわけないよな・・・。

「さっさとこの二本足の住処を出ないと・・・。」

一旦入り込めば迷路のように中々出られない。

ったく・・・。

サーシャは記憶が戻ったわけではない。

サーシャは記憶を失くす前から陽気で能天気でおおらかな性格だった。

それは変わらない。

「お!猫いた!!」

奥に猫発見!

「おーい!」

その猫に声をかける。

だが猫は聞いた素振りも見せず立ち去った。

「ちっ、何だよあの猫・・・。」

失礼な奴だ。

「さて、本気で困った。」

ここから出るにはどうすればいいんだ?

サーシャはさっきの猫を追いかけるしかなかった。
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sun Oct 04, 2015 9:28 pm

ルゥも二本足の住処を彷徨っていた。

「おかしい・・・。さっきも来たぞここ・・・。」

ルゥは誰かに頼るのを嫌った。

それは記憶を失くす前も同じだった。

頼っていた相手と言えばコレットとサ-シャだけだった。

「くっそどうすりゃいいんだよ!」

元々微量に方向音痴なルゥ。

ここではそれがフルに発揮されているのだ。

「なんでだ?真っ直ぐ歩いているはずなのにどうして・・・。」

ルゥはイライラしてきた。

出口が分からない。

そのときだった。

「おーい!」



俺に話しかけてんじゃないよな・・・。

ルゥはその声を無視して歩き去った。


記憶なき兄弟の再会まで残り1分・・・
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Mon Oct 05, 2015 5:01 pm

サーシャは追いかけた。

何度も何度も見失っては見つけて追いかけては見失ってを繰り返した。

そしてやっと追いついた。

「はぁ、はぁ、はぁ・・・待ってくれ!」

ルゥは足を止めた。

「何か用か?」

ルゥは振り返る。

するとこっちを見ている白い猫がいた。

左目に傷があった。

「道を尋ねたいんだ。」

「俺も知りたい。」

なんでだろう・・・。

『あのさ!』

2匹の声が被った。

「先に。」

サーシャは譲った。

「俺さ、記憶ないんだ。」

「え・・・。」

「でさ、何か知らないけどあんたに見覚えがある気がするんだ。」

そう。

どこかで見た。

いや、何らかの関係があった・・・。

「お前もか。」

「それって・・・」

「俺も記憶喪失でお前を見たことがある気がしたんだ。」

そうか。

「偶然か?」

と、サーシャ。

「偶然にしてはあまりにも出来すぎてる。」

「・・・名前は?俺はサーシャってんだ。」

「ルゥ。」

「何で名前を知ったんだ?」

記憶がないのに・・・。

「目が覚めたときに俺の周りにいた奴らが俺のことルゥって呼んでたから。」

「なるほどな。」

「お前は?」

俺は・・・。

「姉さんらしい猫が死ぬ寸前に俺のことサーシャって呼んでた。」

「姉さん?」

「らしいな・・・。」

泣けなかった。

「俺はその姉さんが死んでも泣けなかった。」

「しかたないだろう。」

「・・・。」

「じゃあな。」

ルゥが行こうとした。

「待てよ!」

「何だよ・・・。」

「記憶戻るかもしれねえぞ、俺ら。」

「どうして・・・。」

「お前も俺に、俺もお前に覚えがある。だったら一緒にいれば戻るんじゃないか?お互いが鍵になるんだ。」

本当に?

「だとしても、俺は独りがいい。」

独りでいることで落ち着ける。

「でも・・・。」

「俺は俺だ。」

「そうだな・・・悪かった。」

ルゥは孤独を好むタイプだ。

記憶をなくす前も同じだった。

一方サーシャは誰かといることで安心感を得ていた。

独りが好きなルゥ。

誰かといたいサーシャ。

兄弟であっても性格は昔から正反対だった。



今の2匹は兄弟であっても絆はなかった・・・
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sat Oct 10, 2015 9:23 pm

「でも・・・。」

「ん?」

「お前は信用できる気がする。」

ルゥは言った。

「何でだろうな。俺もそんな感じがする。」

サーシャも同じだった。

2匹は初対面のようなのに心から信用できる気がしてきたのだった。

「やっぱり偶然じゃ・・・ないよな?」

「あぁ。」

絶対になにか関わりはある。

「じゃあさ。」

「なんだ?」

サーシャは提案した。

「記憶が戻って関係があることが分かったら。この先にあった森で落ち合うってのはどうだ?」

「・・・。」

「どうだ?」

「いいんじゃないか?」

ルゥはそれならと認めてくれた。

記憶が戻るまで・・・。

「もしだ。」

「ん?」

「もしもここで会った記憶が消えたら・・・どうする?」

「消えねぇさ。」

ルゥは神経質なうえに心配性だった。

「でもとりあえずここから出る方法を見つけようぜ。」

サーシャは方向音痴だ。

きっとひとりでは出られないだろう。

「俺・・・方向音痴なんだよ。」

サーシャの赤裸々な告白に思わず噴出すルゥ。

「っぷ・・・くくくく・・・」

「笑うな!!」

「俺が出るまで一緒にいてやるよ。」

「おう!助かるよ!」














記憶はない兄弟に・・・新たな絆がうまれたような瞬間だった。
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Fri Oct 16, 2015 9:26 pm

「こっちじゃねぇのか?」

「そっちはさっき行った。」

「そうか?」

「さっきからサーシャの言うこときいてたから迷ったんだ!」

ルゥはずんずん進む。

「腹減った。」

「我慢しろよ!ガキか!!」

ルゥは楽しかったのかもしれない。

まるで弟のような存在に・・・。

「おっ!あれ食おうぜ!!」

「は・・・?おい、待て!!」

サーシャがある方向に進んでいった。

そこは池だった。

「何を食うんだよ・・・。」

「魚。」

「・・・。」

ルゥは魚が嫌いだった。

「俺はいらん。」

「そっか?旨いのに。」

「魚は嫌いなんだ。」

サーシャは狩りを始めた。

「おっと!」

さっそく一匹捕れた。

赤い魚だった。

サーシャは美味しそうにかぶりついた。

「ほんとに食わねぇのか?」

「いらね。」

サーシャは全て食べきった。

「ここ、いつまでたっても抜けられねぇんなら強行突破するか。」

「何だ?」

「この塀を越える。」

「・・・。」

「何だよ。」

サーシャは嫌そうに見上げた。

「俺さ、高いとこ苦手なんだよな・・・。」

「お前それでも猫かよ。」

「嫌いなもんは嫌いなんだ!」

ルゥは首を振った。

「じゃあ仕方ないからこのまま道を探すぞ。」

「おう!なんかお前兄貴みたいだな。」

「お前が弟なら俺はごめんだな。」

「なんでだよ!」

「世話がやけるから。」

実際には逆なのだ。

ルゥが弟でサーシャが兄。

だが2匹はそれすら知らない。



すれ違う2匹の兄弟には悲しい絆があった。
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Tue Oct 20, 2015 6:04 pm

「出口が分からん!!」

ルゥは参ってしまった。

「なー、出れるのか?」

サーシャは馴れ馴れしい。

「お前のせいでもあるぞ?」

ルゥは言い放った。

「え・・・。」

「お前がさっきまで方向音痴のくせに道案内なんかしてたから。」

「あ、あれは・・・。」

サーシャは自分が方向音痴であることを認めている。

「ほら見ろまたさっきの池だ。」

「んー。」

ルゥは池にかがみ込んで水を飲んだ。

「あ!なぁ・・・」

サーシャがつまずいてルゥにぶつかった。

「おわっ!!」

ドッボーン!!

ルゥが池に落ちた。

「っぷはぁ!!おおおい!!!・・・お・・れは!・・・泳げ・・・ねぇ!!!」

バシャバシャと水をかくルゥ。

「大丈夫か?」

サーシャが可憐に飛び込んだ。

そしてルゥの首筋をくわえた。

「お・おい。暴れんな!」

パニックになったルゥはもがき続ける。

なんとかルゥを引き上げた。

「ハァ、ハァ・・・」

ルゥは体を振って水を落とした。

「助けてくれて・・・ってかお前が悪い!!」

「え?あ、あぁ・・・悪かったよ。」

サーシャの顔が笑っている。

「なんだよ。」

「お前泳げねぇのかーって。」

「お前だって木に登れねぇだろ!」

「誰にだって長所も短所もあるもんさ!」

「お前にだけは言われたくなかった・・・。」

ルゥはサーシャを見た。

そういえばその目の傷、どうしたんだろう?

「おい、その傷どうした?」

「あぁ、これか?」

サーシャが前足で示した。

「そうだ。」

「分かんね。目が覚めたとき痛かったからきっとこの傷を受けるほどのことで記憶喪失になったんじゃねぇかなって。」

「ふーん。」

でもかっこいいな・・・。

「俺もそういうのあったらいいのにな。」

「え・・・。」

「そういうのは強い証だろ?」

「さぁ?でも俺はないほうがいいな。」

サーシャは気にしていた。

この傷を。

「それって火傷か?」

「多分。」

「でもかっけーよ。」

「どうも。」

サーシャは少し楽になったのかもしれない。

傷のことを言われるのは嫌いだったから。

通りかかった猫に変な目で見られるのだ。

「おい、わざとつけるなよ?これ一生残るんだから。」

「しねぇよ。戦ってつける。」

「戦ってって・・・。」

「さ、早くこっから出ようぜ!」

この幸せが永久に続けばいいのに・・・
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Thu Nov 05, 2015 9:43 pm

「出口はどこだ!!」

ルゥがイライラしはじめた。

「落ち着けよ。」

サーシャがなんとかなだめている。

「おい、サーシャ。悪いがやはりここを飛び越えたほうが早いらしい。

「!!無理無理!!!俺は高い所が苦手・・・」

「置いてくぞ?」

それは酷い。

サーシャは悩んだ。

ルゥに置いていかれたら出るのに困難が生じる。

「わ・分かったよ・・・。」

意を決して塀を見上げた。

ルゥは返事を聞くとすぐに塀に跳んだ。

「うわー・・・。」

サーシャはゴクンと唾を飲み込んだ。

「来いよ。」

ルゥが見下ろしている。

「お、おう!」

サーシャは足に力を込めて一気に跳びあがった。

が、跳びすぎた。

「おい!馬鹿跳びすぎだ!!!」

塀を跳び越えて向こう側の地面に落ちた。

「いってェ!!!」

サーシャは頭を抑えた。

その横にルゥが軽やかに着地した。

「何だそのドヤ顔・・・。」

「んな顔してねぇし。てかお前ダセェな・・・。」

「う、うるさい!」

サーシャは言い返すと、

「・・・アハハハッ!」

と、笑い出した。

「ククククッ・・・」

ルゥもつられて笑い出す。

「やっと出れたな!」

「あぁ。」

あっけない。

それでも何か楽しい。

「じゃあな。」

ルゥの切り出した一言でサーシャは笑うのをやめた。

サーシャは後々このことを後悔することとなる・・・
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sat Nov 07, 2015 7:58 pm

この兄弟好きです!
何か”あの兄弟”みたいで・・・w
あ、お気になさらず!
面白い展開になっていくと想像しています!
FIGHTです!
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sat Nov 07, 2015 11:21 pm

ありがとうなのです!!
あの兄弟ですね(笑)なんとなく分かりますよwww
面白い展開ですと!?お言葉が胸に沁みましたw
嬉しいですw
がんばらせていただきます!
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Thu Dec 24, 2015 1:24 pm

「俺は行くよ。」

「・・・。」

「言っただろ?俺はひとりが好きなんだ。」

分かってるさ。

これが正しい。

お互いに何かを感じても、確かとはいえない。

全てが不確かだ。

「じゃ、じゃあ約束の森で・・・会えたらいいな。」

「あぁ。」

記憶が戻って互いの存在に気づけたらだけど。

もし何の関係もなくてただの勘違いだったら・・・

多分きっともう会えない。

「死ぬなよ?」

「お前じゃないんだ。俺は死なないさ。」

「本当だな。」

「サーシャ・・・お前は心配しすぎだ。」

それもそうだ。

なんだって俺はこんなにソワソワしてんだよ。

こいつは強いじゃないか。

「じゃ、健闘を祈ってる。」

「お前が無事であることもな!」

2匹は笑って言葉を交わした。

再び会えるまで。

そのときまで。

「ルゥ!!」

「んだよ。」

「必ず会おう!」

「はいはい。」

背を向け歩く2匹。

まだ知らない。

関係を・・・。

兄弟であることを。

それでも離れゆく兄弟。

再会のときは遠い。
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Re: 悲しき兄弟の愛と絆の物語<多分短編>

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