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New Game 動き始める物語。

投稿 by Bravepow on Fri Oct 02, 2015 8:24 pm

例のごとく、原作雰囲気崩壊時系列崩壊そもそもサンダー族等が出る予感がしないなど無茶苦茶です。
そんな感じで宜しければ読んでください。そして評価も下さい。褒めたら喜びます。
小説執筆は自前のPCでやってるので多分途切れないと思います。
雰囲気的には何か、2匹の猫がイチャイチャしながら冒険する(たまに邪魔なのが居る)感じのお話です。

サーシャが出ます。パセリなあの子です。覚えてる方は懐かしんでやってください。貴方の口にパセリ捻じ込みながら喜びます。


主な?登場猫物。
主人公:ブレイブハートとサウンド。サーシャも一緒に旅をしたりする。


追記


三匹が出会い、始まった物語。

”旅”が始まるその瞬間に 交わる物がある。


三匹の運命は捻じれて交差し、全てが繰り返される。




同時進行の紅と雷と竜もよろしくです!
というか再開する頃には見てくれないとちょっと分からなくなって行くかもw

どうぞよろしくお願いします!


最終編集者 Bravepow [ Sun Nov 08, 2015 7:06 pm ], 編集回数 6 回

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一歩目 GemeStart.

投稿 by Bravepow on Fri Oct 02, 2015 8:41 pm

一匹の猫が飼い猫から生まれる。


父猫が誰かも分からない。、母猫だけが傍に居た。


母は子供にブレイブハートと言う名前を与えた。


人間に捨てられた。母親一匹だけの筈だったのに生んでしまったら、2匹も世話はできないと。


捨てられたのはブレイブハートだけで、母猫は家に残った。


孤独になったブレイブポーは行き場もなく、最終的に保健所に収容される。


ブレイブハートはそこが保健所という事さえ気づかず、そこに居る動物達とゲージ越しに話しかけた。


やがて一匹の猫と意気投合するようになる。


そこに居た雌猫は名前すら持って居なかった。


自分は母親に付けて貰ったブレイブハートという名が急に他人と自分を隔てる壁のように思った。


そしてこの雌猫にも名前があればいいんじゃないのか、と考える。



最初に仲良くなった猫に付けた名前がサウンド。


いつかこの名前が響き渡るように、そして誰かの人生にも影響を与えるように。


そんな願いを込めて名前を付けた。


他の猫にも名前を付けた。


一猫一猫、意味も願いも込めて名づけた。


色んな猫と仲良く過ごす日々は楽しい物だった。


それでも一言も話そうとしない猫も居た。


その猫には、いつか仲良く出来るように、楽しく過ごせますように、とホープと名づけた。


そしてある日を境に、猫の数は少なくなって行く。


ここは保健所。動物達を処分する施設。


安楽死という名目でゴミを処理するように、毒で殺す。


名前をあげた猫は次々”安楽死”させられた。


「またいつか会おうな」、と言ってくれる奴も居たことには居たが。


「どうせこうなるなら、何をやっても無駄だったんだよ」と。


そういって諦め狂恨し、笑い泣きしながら死んだ雄猫が居た。


その猫がホープだった。彼は最初から分かっていたんだと、知る。



ブレイブハートは崩れる。



新しく猫が来ても、一切話さなくなっていく。


今まで一緒に話していた猫とも殆ど話さなくなって居た。


そうやって過ごしてる内に、皆居なくなっていく。



名前をあげた猫で残っているのはサウンドだけだ。


サウンドが消えるのも時間の問題。


ブレイブハートは愛していた。一番最初に話してくれて一番最初に名前を付けた雌猫が。


守りたいでも守れない守れはしない今まで守ろうともしなかった俺に守る資格なんてない
守れるほどの力もない守られる事を望んでいるのかさえ分からない
自分自身、守られたら守った猫を恨むんじゃないかとも思っていた。
ミンナノトコロニイケルノニジャマヲスルナ
そんな感情が芽生える。



それはただの妄想だと吐き捨てるには少し、重すぎた。



でも、守りたい事には変わらなかった。



「助けたいよ…!」



思わず言葉が洩れ出る。


それはサウンドに向かって放った言葉の筈だった。


けどその一言は自分に刺さる。


すぐ居なくなるかもしれない状況でも、今助けると言い切れない自分を殺したい。


自己嫌悪に陥っているブレイブハートの耳にサウンドの声が響く。





「大丈夫だよ、ブレイブハート。私は大丈夫だから気にしないで。」




「だからね?がんばって、逃げて、生きて、笑ってね?約束だよ…?」





「・・・」

哀しい。
無言の肯定をした自分に失望する。
彼女は曇りの無い微笑みで、こんな奴の事をずっと考えてくれていたんだ。
情けなくて消えてしまいたくなる。。



でも。それでも―




手足は死んでは居ない。震る事も走り出す事もできる。
目で輝き続ける光は途絶えては居ない。サウンドをまだ捉えていられる。
鼓膜の響きは止めない。全ての音が鳴り響き続ける。
喉は叫べる。目一杯叫んで音を反響させる事だっていくらでも出来る。
鼻も健在だ。いつもの様にサウンドの匂いも感じている。
そしてこの意気地無しで弱虫で格好悪過ぎる俺の、思考。


何より、彼女の言葉。
優しく、曇りのない笑みで微笑みかけてくれた時に感じた――

これだけあれば十分だ。




―彼女を救う覚悟を決めるには十分すぎる!―



瞬間自分を包み込む様な風が体を撫でる。

全身の毛が逆立つような不快感と、自然と喉が鳴ってしまいそうな程の安心感。

何でも出来る、と確信させるような感覚。

何が起こったかは分からなくても、その無敵感だけで全て十分だ。

そしてゲージから外へ足を踏み出す。

足にゲージが触れる直前、


目の前に立ち塞がっていたゲージが、消え去る。                            


足元に得体の知れない砂の様な物が積もっている。

そんな事も気にせず彼女の元へ向かう。

サウンドの元まで歩く。檻が、屑山と化す。

そして、彼女の目の前に。


「逃げるぞ。俺一匹じゃない、サウンドも皆も一緒に・・・!」


強く、はっきりと語りかける。


「うん…!!」


彼女は強く、優しい笑顔を浮かべ、ブレイブハートの頭に、自分の頭をくっつける。





こうして彼彼女等の少し長い冒険が始まる。

猫と言う不思議な生き物の、奇妙な冒険譚。

喜劇悲劇全部詰め込んだゲームのシナリオの様な冒険。


彼彼女等の命が、輝き始める。




――第一歩 GemeStart!!

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二歩目 謎の力

投稿 by Bravepow on Sun Oct 04, 2015 8:22 pm

あの後、保健所から全てのゲージから猫を連れ出し、逃走させる。


最後のゲージを消失させる時にはブレイブハートは過呼吸気味になり、心身共に疲れ切っていた。

逃がした猫達は皆口々に「ありがとうございます!」だとか「絶対忘れないぜ!!」と笑顔で残して行った猫達や、

「あっりがとー!!お礼にパセリやるよパセリ。パセリ。パセリ。」と言いながらどこからか取り出したパセリを口に捻じ込んで来た雌猫も居た。マ
ズい。怖い。なんなのアレ。二度と会いたくないです。




一通り見送り終わって。


「サウンドは…どうするんだ…?」


少し緊張しながらも、すこし恥じらいながら訊く。


これでここで別れるなんて言われるとは思わないけどもし言われてしまったらどうしようとか
でもここで別れないって事は二匹で当ても無く旅をするって事になるのかなそしたら凄い幸せだとか
いや待てよそれ以前に自分の事を好きなのだろうか、もしかしたら優しすぎるだけで好きじゃないんじゃないのかとか
自分がただ好きだから好きだと思ってると決め付けているだけだったんじゃないかとか
死ぬ程どうでもいいけど死ぬ程恥ずかしい思考を巡らせている事数秒。


返事が来ない。


サウンドもどうやら考え込んでる様だ。俯いているが、耳はピクピク動いている。



そして、その耳がちょっと紅い。



「…」
「…」



互いに目を合わせない沈黙。


気まずいが、これはこれで心地が良い何とも言えない沈黙。



これがせーしゅんって奴か…





だが、待てよ。

状況を整理しよう。

そもそも今の状況に辿り着けたのか、一つ、最大の謎がある。
ゲージや、扉全てを、屑山に変えた力の事。


あの状況では気にしている余裕は無かったが、どう考えても異常だ。


そして特に走ったりした訳では無いのに体に降り積もっていった疲労感。



何一つ分かっていない。



ブレイブハートは黙考する。




…はっ



余りの恥ずかしさ(と嬉しさ)に思考停止していた…


そもそも当ても無く二匹旅なんて危険だよ…
…でもまぁ、それもいいかもしれない…



幸せな妄想している内にう~む…と明らかに先ほどとは違う悩み方をしているブレイブハートに気づいた。


そして、悩んでいる事も検討は付いていた。


分かっている事だけでも教えてあげないと、大変だよね…。

とりあえず頑張って話しかけてみよう…



「……ぶ、ぶりゃっ!」



噛んだ。 再び思考停止してしまう。







あの時の感覚は何だったんだろう。不快感と安心感が混ざったような奇妙な感覚。

何もかも分からない事だらけだ。どうしようか…


とりあえずサウンドにこれからどうするかもう一回訊いた方g「ぶ、ぶりゃっ!」


…ぶりゃ?…え?何?何かの掛け声?


一瞬本気でどうしようもない事を考えた自分を殴りたい。

少し考えたらすぐ分かった。多分俺の名前呼ぼうとして噛んだんだろう。
気を遣いながら、でも大きな声で話しかけよう。俺も男だ。うん。



「…サウンド…?」


出た声は予想以上に小さすぎて情けない。

でもサウンドは正気に戻ってくれたみたいで、真っ赤になりながらこちらに向き直る。


「な、何だい?別に噛んでは居ないよ?」


あぁうん察してるよ!色々な事を!…可愛い
何事も無かったかの様に言葉を返す。



「分かってるよ大丈夫。何か話があった?」


「そ、そうだ。話すべき事があったんだよ。うん。」


動揺しすぎだよサウンド…。

しかしサウンドの口から出た言葉は、とても笑えたものではなかった。




「…ケ、ケホン。話っていうのはね。ブレイブハートが使えるようになった…特技?特殊能力、かな…うぅん…」
「とにかく脱走する時に使った力の事だよ。」



突然。いやもしかしたらさっき考えていた事を察されていたのかもしれない。
でも訳が分からない。何故ならその言葉から、事情を知っているかの様な雰囲気が漂っていたからだ。
どうして彼女が、そんな事を…


「…その顔はえっと、あれだね。何で私がそんな事を知ってるんだろうって感じの顔だよ…ね?」

「…うん。」


そう言って、一呼吸の間が空く。



『それはね、私も使えるからなんだよ。』


「!?」


奇妙な現象が起こった。
彼女はそこに居る筈なのに、声は真横で囁かれているかの様な聞こえ方をしている。
そして何より一番異常なのは言葉は聞こえるのに、彼女の口が一切動いていなかった事だ。



『ふふ…驚いたかい…?私は音を届けられるみたいなんだ。』
『この力で何とでも会話出来るんだよ。声が届かない位遠い猫達やコウモリ、犬、キツネ何とでも。』



正直、驚きすぎで言葉すら出ない。
サウンドも力を持っていたのだ。
会話という力。こう、漠然とだけど彼女らしいと思った。



「ん…ふぁ…。これを使っている間は、口では話せないんだ。呼吸もちょっと苦しい。」
「ブレイブハートも力をいっぱい使った後、過呼吸気味になってたよね。あれも多分、副作用なんだ。」



そして彼女は現時点で分かっている事を話し出した。
この力は個性と呼ぶ事にした。彼女の力を知ってそんな印象を受けた。

恐らく全ての猫に眠ってるんじゃないか。それは自分自身でそんな気がした。

その個性が発現するきっかけは、強い感情だと思う。
俺はサウンドを助けたい、と強く願った。そして発現した。
俺が強い感情で発現するんじゃないかと言ってみると、彼女もはにかみながら頷いた。

個性はそれぞれ種類が違うのだろう。同じ力の個性なんて存在しないんじゃないだろうか。
そしてその個性を使うのに伴って副作用も存在する。

例えば、サウンドは音。副作用は沈黙。
俺は…崩壊?分解?破壊?まだはっきり分かっていないけど、副作用は疲労だと思う。

彼女も俺も自分達以外に個性を発現させた猫は見たことが無い。
日常では殆どそんな強い、ともあれば強すぎる感情なんて起こらない。

結局話し合っていて一番身近で一番危険で一番の謎が一つある。



「それは、ブレイブハートの個性だよ。」

「だってあんなに硬いゲージが屑山になっちゃう力なんて、想像が付かないんだ…」



全く同じ事を考えていた。
俺自身でこの能力を把握しないといけないと分かった以上、色んな物で確かめるしかない。
勿論そうすべきで、知っておくべきなのだ。でもそれ以上に何より、



怖い。



自分の個性なのに自分の力なのに未知に溢れているのが何より怖い。
この個性がもしも暴走したらこの個性が本当に手に負えない物だったなら。



そんな事を考えるだけで体中にムカデが這いずる様な悪寒が止まらない。



暗い表情で考え込むブレイブハートを見たサウンドは少し哀しそうな目をして、目を逸らした。





第二歩 個性とは

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三歩目 パセリ、襲来

投稿 by Bravepow on Fri Oct 09, 2015 8:48 pm

結局その日、個性を調べることは無かった。

サウンドも少し思い詰めすぎだよ。少し休もうと気を遣ってくれた。
迷惑を掛けてるのに、本当にありがたい。
…まぁ、今日はもう考えてもまともな答えは出ないだろう。
せめて一日時間を置こう…。

「…サウンド、着いて来てくれるか?」

「うん…もちろんだよ…」

顔を綻ばせながら、優しく答えてくれる。
その返事を受け取って思わず暖かい気持ちになる。


これが幸せって事なんだろうなぁ…。



とか思っているのも束の間。重大な問題に気づく。

腹が減った。それも物凄く!!

勢いよくサウンドの方に振り返り、堂々とした態度でサウンドに問いかける。


「腹減ってないか!?」


ビクッ!と驚く。落差がありすぎる。当然だ。


「え、ええええっと特にお腹が減ってる訳では…無い事も無い…かもしれない…多分…ごにょごにょ…」


もじもじと答えに詰まる。そんな事に構わず尚も俺は問いかける。腹が減ってるのは俺だし。


「減ってるよね!?減ってるな!?減ってる!!(断言)俺が今から取ってくる!!待ってて!!!」


言い終わるのが早いか、走り出すのが早いか、獲物の住処だと目を付けた近くのへ茂みへ突進して行った。

ブレイブハートの座右の銘の一つ。腹が減ったら即飯確保。

実際ゲージ生活の際も腹が減ったら皿を執拗に鳴らしたりゲージにアタックする事で気を引き、エサを入れさせていた。

とりあえず食に関してはせっかちで大喰らいなのだ。残念な程に。


「…なんだか、複雑だよ…取って来てくれるのは嬉しいけど…ぶつぶつ…」


サウンドはちょっとだけ拗ねてブレイブハートの帰りを待つ。

…?何か物騒な絶叫が聞こえた気がする…





絶叫、叫喚、殺傷。

「ウッッッッッシャァァァァァアァァァァッァアァァァァアァァァアァァァアアァァアアアアア!!!!!!」

鼠やウサギが次々狩られる。一匹の猫の空腹と、一匹の猫へのプレゼントの為に。
その手捌きは地獄の狩人と呼ばれても遜色無い、凄惨で壮絶な物だった。そうだ、世界はこんなにも残酷だった…
気づけば後ろに鼠とウサギで作られた屍の山。それは生命の儚さ、食物連鎖をハッキリと感じさせ、見るものによっては絶望さえ覚える物だった。


「…ふぅ。」


これ以上無い位スッキリした笑顔で屍の山を見上げる。コレドウシヨウ!☆
生態系破壊レベル。冗談にならない…
…元気付けようとしてくれたサウンドの為、とか色々余計な事考えちまったからだろうな…
とか自分で考えてても照れる位のどうでもいい理由に思わず苦笑する。
まぁとりあえず。どうするか。清清しい程何も思い浮かばない!
う~ん…と考えていた矢先、どこかで聞いた様なあっけらかんとして、その上身の危険を感じさせる声を聞き取った。


「パセリうめぇ…!!」


逃がしたときのパセリ猫だった。会いたくなかった。


「…!?あちらの方向にパセリと相性がいいネウサギの匂い…!?」


うわこっち向かって来た…と思ったが。
そうだ。あのパセリに半分くらい処理させれば良いんじゃないか…?
そんな妙案を思いついたブレイブハートはパセリさんを待つ。


「おっ、ウサギ大ry…え何この地獄絵図」


パセリさんがドン引きしている。パセリから口が落ちてますよ。


「何も言うな。半分持って行って。そしてお帰り下さい。」


頑とした態度で接する。こうすれば消えてくれるはz


「マジで!?やったよありがと!!いやー本当狩り苦手ってか、パセリしか興味無いからさ…助かるよ!(キリッ」


曇りの無い目で高速返答された物だから面食らってしまった。
本当は良い奴なのかなパセリさん。
ん…とりあえず目をキラキラさせているパセリさんに名前を効いてみる。


「あの…(仲良くなる気はないけど一応)何て呼べばいいんでしょう?」

「わぁー…!!(キラキラ)」

「あー…パs、ケホン。何て呼べばいいのかな…?」

「わぁー…!!!(キラキラ)」


駄目だ会話が成り立たない。もう話しかけるのを諦めて脇を頭で小突く。


「名前!!!」

「んっ!?あ、あぁ、サーシャだよ。サーシャ。」

「分かったサーシャ。さっさとウサギとネズミ回収して別れよう。」

「別れるなんて…私達は遊びだったの!?酷い!!」


ハァ何言ってんのコイツどついたろか。



と思ったがサーシャは続ける。




「クスッ…まぁでも多分…別れないと思うよ?」


悪寒。圧倒的な嫌悪感がブレイブハートを包む。
釣り上がった口は捻じ曲がった刃物の様な禍々しさが漂う。
何かが起こるという漠然とした不安が自身を襲う。


「今見せてあげるよ…」


サーシャは不気味で不敵な笑みを崩さずそう言い放った。

右足を天に翳し、地に叩き付ける。
一瞬青紫色の光が機科学的な紋様を描き、フッと消える。
振り下ろした右足を屍山へ向ける。



刹那、空間が割れる。


屍山が崩れ去る。横向きに広がっている筈の空間に死骸は落ちて行く。
赤黒い血が飛び散り、嗤うサーシャの横顔にに張り付く。
濃い赤紫色に輝く空間の闇を受け、サーシャと言う猫を悪魔と見間違う。
全ての屍を喰らい終わった所でサーシャは右足を地面に突く。



「個性…なのか…?」


時間が経ち、平常心を取り戻したブレイブハートが問う。

「ふむぅ…?個性?あぁ…そうね…個性…言いえて妙、って感じだね?」

サーシャは出会い頭の明るい表情に戻り、応答する。

この猫は怖い。壊れていると言える程の狂気を感じる。
しかし問題なのは個性を持っている事。
今最優先すべきなのは自分達が個性と呼んでいるについて知る事だろう。
正直サウンドに会わせたくは無いが、仕方が無い。(ご飯も取られてるし)

「サーシャ、ちょっと着いて来てくれるか…?」

気に障らぬように慎重に訊く。
するとサーシャは怒る素振りも無く陽気な声で明るく、少し嬉しそうに答える。

「もち!そのつもりで見せたからね!誘わなかったら無理やりにでも付いて行こうかと思ってた!」
「まぁ、それにアレだ…二匹の仲ってのを拝見したく思うのですよ…(ニヤリ」

「え今なんか凄い含みのあr「うるせーやい!行こ!!」


こうしてブレイブハートは一抹どころか米俵の様な不安を抱え、サウンドの元へ向かう。
歩いてる際も回りにくっ付いて来て鬱陶しい…




謎の力を操る猫、サーシャ。
彼女と二匹が出会う時、何が起こるのか。




三歩目 パセリを愛するサーシャ











そして一方サウンドは!

「…ひっく。ブレイブ…どこいってるんだい…寂しいよ……」

ちょっと泣きながらブレイブハートの帰りを待っていたりする。修羅場は直ぐソコだぁ!!!

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編集は追い追いしていきます!文字変更とか

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四歩目 容赦無い修羅場

投稿 by Bravepow on Sat Oct 10, 2015 8:40 pm

「許さない……!!!」
鬼も泣きながら土下座しそうな形相で擬似音速波をサーシャに向かって放つ。

「許すも何もぉw私は何も悪いことはしてないしぃ?ww」
顔中にニマァっと言う煽る様な笑いを浮かべて全て避け切るサーシャ。
サーシャの足元など至る所に光円が現れては消える。
そして空間が裂けたり、風が起きたり、ほぼ何でもアリだ。
それに対して全て空気を捻じ曲げ操り全てを防ぐばかりか押し返すサウンド。

「あくうせだん!!」
そう叫びサーシャは空間を破る力を右手に集めて振り下ろし、斬撃の様な形にして飛ばす。一々言動が危ないなアイツ。

「終わらせない!!」
息を吐く様に短く叫び呼吸を整える。副作用は沈黙。呼吸が大事だからだ。


そして、空間と空気が衝突する。
攀じれる程の空気が空間を喰らい尽くそうとするが、空間も空気を喰らおうとする。

「「はぁぁあぁぁあぁあぁあぁああぁぁぁあぁっぁああ!!!!!!!」」


号哭するサウンドと笑うサーシャの絶叫。





それを遠目で半泣きになりながら何も出来ず眺めるブレイブハート。
もう本当許してください…もう止めて…

こうなった経緯を説明しよう。


~幾らか前~

暗い森を二匹で歩く。
何故か上機嫌なサーシャと、疲弊しきっているブレイブハート。

サウンドの元へと自然に早足になる。
サーシャの個性は…そして、俺とサウンドの飯は…

ブレイブハートは空腹の限界だった。思考がまともに機能していない。
あれだけの事がありつつも警戒もせず、気を抜いていた。
それがああなった最大の原因だと言えるだろう…

何かサーシャがやたら話しかけてきたが無視して、サウンドの元へ急ぐ。


そして。


「ぶれいぶ・・・?」

サウンドが寂しそうに蹲らせていた体を起こし、呟く。
やがてその呟きが現実の物だと認識すると、大きく、安らいだ様な顔で優しく繰り返す。

「ブレイブハート・・・!!」

直ぐに体を寄せようと思い、駆け寄る。



が。



「やっはろぉ~?www」
既にウザい笑顔のサーシャが目に飛び込んでくる。
表情の変え方を忘れたようにサウンドの顔が石化する。



「え…?えどういう事だい?え…?」

サウンドが絞り出した声は極めて平坦で感情がこもって居ない。
上の空である。
目に浮かぶのは涙。状況が理解できずに、ただブレイブハートが知らない猫と二匹で居る、と言うのがショックだった。

そして、当のブレイブハートは立ったまま殆ど気絶している。へんじがない、ただのしかばねのようだ(

そして何かを察したサーシャは楽しそうにニヤァ、っと笑みを浮かべるとこう言い放つ。

「んふふ…w彼女さんかなぁ…?」

意地悪で悪戯な悪魔、サーシャとか名乗ってもまかり通りそうな笑みを浮かべる。

「そっかそっかぁ…w二人で付き合って楽しく過ごしてる所に私が入ってきてし・か・もブレイブハートは内心うんざりしてて私を遊び相手に選んだんだぁ~wうんうんそうだよねぇ…私『食べたくなる』位可愛いもんね?」

食べたくなるの部分を大きい声で言いながらブレイブハートに質問する。
そして。

「あぁ…食べたい…早く…ごはn「ほぉら、ね?」

完全に勘違い。食べたい以外聞いていない。
そしてサーシャはサーシャでブレイブハートが意識朦朧なのは空腹のせいだと理解していた。


「え、う、うん…?ぶれいぶ…うそ…え…ひっく…しんじて…た…ひっく…」


呆然と泣き始めるサウンド。笑いを堪えるのに必死なサーシャ。完全に意識が飛んで倒れているブレイブハート。
そして、サウンドの思考が暴走し始める。

「…ひっく…そっかぁ…ひっく…そ、その女が…悪いんだね…?じゃあ、黙ってもらわないとね…永遠に


「え」


サーシャはさすがに身の危険を感じる。やべぇ、この雰囲気はやべぇ…!!


「ね、大人しくしてて?」


その笑みは、竜だって跪く程壮絶だ。


「ひっ!」

(こ、こここうなったらヤケクソだ!思いっきり楽しんでやる…!!)







結果的にサーシャがド外道、ブレイブハートがアホの子、サウンドがヤンデレだった。
それ故の事件。


そして今に至る。


バァン!!!!

二つの力が対消滅する。

「やるじゃん…あくうせつだ○を押し返すなんてうぉ!?」

カッコつけたセリフを得意げに言うサーシャに問答無用、と言った雰囲気のサウンドが容赦なく襲い掛かる。

「雰囲気!!うをっ!大事にっぃ!しよっ!ひっ!」

「黙って…喋らないで…死んで…!!!」

空気の刃鎧を身に纏ったサウンドが空気を弾けさせて高速で切りかかる。
一撃一撃、首、足、胸、喉、腹と全て本気の斬撃。
全て体を掠め、サーシャの三色の毛が切れる。

「ブレイブ!!!死ぬ!!死ぬぅぅ!!!!」
少し涙を浮かべて懇願する。

「お前の責任だろう…(苦笑)」
そう言いながら、サウンドをどう宥めるか思案する。


まず誤解を解こう。


「サウンド、話をさせてくれぇ!!」


精一杯の大声で叫ぶ。
そしてサウンドの動きが止まり、ブレイブハートの目の前に下りてくる。


「…何」

氷よりも冷たい目、刃物よりも鋭い声。
サウンドが完全に怒っている事を意味していた。


「あ、あのな。俺がサーシャに特別な感情抱く訳無いだろ。パセリ食わされるし。」
「でもブレイブハートは食べたい程好きだと言った。」


間髪入れずに返答する。まだだ、まだ諦める様な時間じゃない…


「あの時サーシャを好きと言った覚えは無いけど、食べたいと言ったのは事実だ。でもそr」
「食べたいとは言ってるじゃないか…!あんまりふざけていると、怒るよ…?」



…もうだめかもわからんね。

チラり、とサーシャを見る。するとサーシャにしては珍しく、寂しそうで、泣きそうな顔をしていた。
が見られている事に気づくといつもの嘲笑に戻り、こちらに向かってくる。


「あぁ…えっと、あれは嘘なんだよ。うん。」
「…何がッ…嘘だ…お前が…お前が…」


射殺すような目線でサーシャを見る。体が少し竦んでいる。


どうにかしないと、この中から死者が出る…どうにか…どうにかっ!


ええいヤケクソだ!

「聞いてくれ!!俺は腹が減っている!!!ものすごく!!!!」


「え…」
サウンドがゴミを見る様な目で見てくる。
だが、これで注意をこちらに向けることは出来た。


「あの時食べたいって言ってたのもご飯の事だ。サーシャは俺が超空腹で我慢できない事を良い事に利用してサウンドをからかってたんだよ!」
「そんな事ある訳無い…そんな都合の良い「俺が何て言って茂みに飛び込んで入ったか思い出してお願い!」


サウンドは渋々、と言った表情で考え込む。


考えている表情が変わる。


段々と真っ赤になって行く。


「…で、でもなんでその猫の名前を…しかもずっと一緒に…」

完全に理解してる様で、口を尖らせながら恥ずかしそうに言う。


「それはサーシャが個性を使ってたから呼んだ。同じ理由で名前も聞いた。」

一つ一つ、はっきりと、冷静に言葉で弁解する。
段々とサウンドの熱が冷めていく。


「わ、私はとんでもない事しちゃった…の…?」


涙を目じりに浮かべながら恐る恐る訊いて来る。


「…まぁ、そういう事になるな…」



少し間が開き。


感情が爆発する。

「ご、ごめんなさいサーシャさん…本当ごめんなさい…いきなりあんなことしちゃって…ごめんなさいぃ…!!」

号泣しながらサウンドが謝る。

「いやいやいや大丈夫だって。そもそも私が全部悪いからね。虐めたのも嗾けたのも事の発端は全部私。ごめん。いやもう本当ごめんなさい。」

サーシャは慌てたように謝る。

「でも…でも全、部の攻撃、急所狙って殺そうと、したんだ、よ?」

「(ひっ!?)いや大丈夫。楽しかったから!」

サーシャがサウンドの頭に頭をくっつけて、優しく言う。


「ほら、謝るならあそこのちょっと抜けてるお連れさんに言えば。」

「…!」


それはギリギリブレイブハートに聞こえない位の音量で言う。
サーシャは少し寂しそうな笑顔を浮かべて頭を離すと、サウンドをブレイブハートの方へ押す。

「っ…」
「あ…」

二人とも目が合った。
しかし何となく気まずくなって二人とも目を逸らす。

「…ごめんね。」

サウンドが本当に申し訳なさそうに目を逸らしながら呟くように言った。

「…まぁ、サウンドは殆ど悪くないし、俺もそれ程被害被ってないから全然良いけど…サーシャはどうする。」

本心だった。今回加害者で被害者であるサーシャはサウンドにキレられた事もあって正直どう接すれば良いのか分からない。

それに対してサウンドは普通、さも当然のように言う。


「え?サーシャはもう仲間だよね?」

「ふぇ?」

意外な事にサウンドはもう仲間だと思ってたらしい。

「だって…個性もってるし…それに何より…多分ね。」

そこで言葉を切って、少し言葉を捜すようにうーん、と唸る。
そして見つかった言葉を柔らかい笑みを湛えながら言う。


「凄く寂しいんだと思うよ?」


寂しい、か。
そういえば一度だけ儚い笑みを浮かべていた事があったと思う。
そう考えると一緒にこっちに来る際に妙に嬉しそうだったのも理解できる。

ただ初めて個性を使用した時の雰囲気。
あれだけが気懸かりだった。

「そうだなぁ…。まぁ一緒に旅しても良いか。サーシャの個性は飯保存できるし…って!!」

良いながらサーシャの方向に目を向けると、サーシャは何か呟いて歩き出そうとしていた。

それを慌てて呼び止める。



四歩目 寂しさ

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四余り五歩目 ひとりぼっちはこわくない

投稿 by Bravepow on Sat Oct 10, 2015 8:47 pm

(…ふぅ、リア獣め。お似合いだよ…ばーか。)
そんな事を心の中で呟く。ついでに舌も心の中で出す。

「さて、と。」


二匹に背を向けて歩き出す。
柄にも無く名残惜しいと思えた。
一期一会。いい言葉だ。
裂け目からパセリを取り出し、食べる。
そして最後に自分に言い聞かせるように冗談を呟く。

「邪魔者サーシャはクールに去るz「おいおい待てよ!」

ふいにブレイブハートに呼び止められた。サウンドもこっちを見ている。
今更何の用があるのか。

「ん…?」

適当に返事を求める。
するとブレイブハートが少し目を泳がせながら照れくさそうに言う。
「飯を出せ。俺このままだと死ぬ自信がある。」

「え…あ、あ!忘れてた!w」

そう返事をしてブレイブハートの元へ向かう。
訳も無いが少しだけ泣きそうだった。
そして慣れた手つきで獲物の山を出し、本当に最後のつもりで、明るく言う。

「じゃ、さいなら!」

そう言って背を向けようとするが。


「は?何帰ろうとしてるの?」
「何かする事があるのかい?」

不思議そうに二匹がほぼ同時に訊いて来る。
逆に何の用があるのか。

「…ん?」
とりあえず、訊いてみる。
どうせ望んでる言葉は帰って来ない。
今までもいつもそうだ。嬉しくて、ふざけ過ぎて、嫌われる。
どうせ―

「いや、だからサーシャも一緒に来るでしょ?」

サウンドは何でも無い様に言う。
ブレイブハートは顔を獲物の山に向けつつ、目はこちらを見ている。

凄く嬉しかった。嬉しい。でも、

「いやいやぁ、私がいたってうるさいしパセリ臭いだけだよぉ?w」

口から零れ落ちてきた言葉は自嘲だった。
ありがとうと言えない自分を呪う。何より期待していた言葉なのに。


「あぁ、本当にうるさいよなぁ…(しみじみ」
「…臭いとは、思っていたね…(目逸らし」


「まぁ、一緒に居るならその位が丁度良いかもな。」
「でも、一緒に居るならその位が丁度良い…かな。」



その言葉に嘘は無い。


「あ、え、う、うぅん…でも、でも…」

口は未だ言い訳を探す。
俯き、目から涙を落としながら。


「つべこべ言うな。それにどうせ目的も無い様な旅だしな。一人位増えても問題無い。」
「…まぁ、少しの間だけ私達と一緒に居るだけで良い、と思って欲しいな…。」


ブレイブハートは相変わらずそっぽ向きながら、憎まれ口を叩く。
サウンドは見るだけで心が温まるような笑顔で、そんな事を言う。

「…うん。」


「ほれ、聞こえない!ほらもっと大声で!」

ブレイブハートが意地悪な笑みを浮かべてこちらに顔を向ける。


サーシャは答える。
顔を上げて、大声で、最高の笑顔で。



「うん!!」



―精一杯の感謝を込めて。








二匹から三匹へ。パーティは増えていく。
何の目的も無い、何の意味も無い集まり。

――では、始まるのは何なのか。
    冒険の序幕がやっと終わる。
      そして始まる奇妙な冒険譚――  



四余り五歩目 パセリも愛するサーシャ

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Re: New Game 動き始める物語。

投稿 by Bravepow on Sat Oct 10, 2015 8:57 pm

本日2話分投稿しましたー!

珍しくまともに作った設定をどこかにブチ撒きたい気分。
とりあえず適当な捕捉を。
ここまででとりあえず日常的な戦い?知らない子ですねってノリの本編は終わると思います。
次からどんどん…戦っていけたら…いいなぁ…(遠い目
あとブレイブハートは茶トラ、サウンドは空色に近い感じの白、サーシャは三毛猫です。

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Re: New Game 動き始める物語。

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Tue Oct 20, 2015 7:33 pm

いつも楽しく読ませてもらっていますw

題名やプロローグなどがとても素敵で内容に深入りしてしまいそうですw

サウンドとブレイブハートがかわいいですwww


この2匹がこれからどうなっていくかが楽しみですwww







本当に偶然なのですが私の小説にもサーシャというキャラがいてww奇跡だなーと思っておりますww
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Re: New Game 動き始める物語。

投稿 by Bravepow on Thu Oct 22, 2015 8:45 pm

コメントありがとうございます!!
これからの展開の可能性が限られてるのに多過ぎる故悩んでる現状です。早く決めたい…

…たしかにサーシャ被ってましたね…。確かに奇跡w
こっちのサーシャは過去作品にちろっと登場したサーシャと同一人物なのです。
そして、これからもどんどん過去作品のキャラを出して行きたいなぁ…と思っておりますw

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おまけコーナー 道中にて

投稿 by Bravepow on Mon Nov 02, 2015 8:18 pm

「むーん…うっし。」

「ブレイブハート、何してるんだい?」

「秘密だ。(ドヤ」「…ケチ。(ふいっ)」

「フッ…世の中には知らない方がいい事も、あるのさ…(キリッ」

「何言ってんだコイツ」「サーシャ、熱出てない?」

「泣くよ!?ボケに厳しすぎる!!」

「仕方ないさ…諸行無常…」「の響きあり?」

「それ平家物語だ。」「盛者必衰の理お断りだよ。」

「同じなんだよぉ!!私のボケにもそのノリで突っ込んで!!」

「突っ込む…はっ!こう!?(ドスッ」「りょーかい(ドスッ)」


「ガハッッ、それ物理的だ…もうやだぁ!!!」



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「…?頭の上に浮かんでるそれ、なんだい?」

「あぁ、これ。鉄と木の近くで作った釘バット。」

「…すごい。本編では自分の個性が恐ろしいとか言ってた癖して個性よりも色々と恐ろしいの作っちゃうんだ。バカじゃん。」「メタいよサーシャ…」

「気分だ。仕方が無いだろう。ほら持ち手にもちゃんと粉骨砕身って書いたぞ。」


「気分なんだ…!?」「それ粉骨砕身意味違う!!」


「ほら、骨を砕いて肉を叩くって。」


「「肉を切れすらしないんかい!」」


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休憩中に起きたちょっとしたお話。

投稿 by Bravepow on Mon Nov 02, 2015 8:35 pm


「♪~(空間内の荷物整理中)」


「(シュッ)ぁぁぁぁあああああ!?!?」

「うわぁ!?びっくりした!」「誰だこの黒猫!?おいサーシャ!!」


「わ、私も覚えが無いなぁ…猫?w(ニヤニヤ)」「お前の裂いた空間から出たのに!?」


「急に自分の世界に吸い込まれた…あぁ、困った困った!」


「何言ってるんだコイツ…」「…痛い、人?」

「まぁまぁ。多分同じ鼓動の音目印に呼び合ったんだよ。はいはいカルマカルマ。」


「こいつ等全員殺してぇ…まぁいいや。多分こっちで起きてる不具合だろうし。」


「不具合?」

「そうそう。こっちの空気操る奴も能力に異常が。」

「へぇ…なんだか他人事に感じないね。」

「ほんとだー大変そうー(棒読み)。帰れよ。」「はい。分かった分かった。帰って?」


「うぐっ…こいつら…まぁいいや。多分もう戻れる。じゃあな。あ、そういやお前ら俺の世界に何で――」


「はい。何か言いかけてたけど二度と会いたくないねー。じゃねー!」

「…何だったんだろ。」「知らね…あれ誰だよ。何か凄いお茶臭かったぞ。」



「…あれ?今回笑うポイント無いし、本編でも全く絡み無いしこの話要らなくない?」「おいメタ発言。」

「…本当、何の意味があったんだろ…空気…?音…?何かひっかかるなぁ…」



簡単に予想できるヒントをちらっと。

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五歩目 眠れる才能

投稿 by Bravepow on Sun Nov 08, 2015 7:32 pm

「ねぇ暇。」
サーシャが何か良い物は無いかとパセリを咥え、キョロキョロしながら言う。

「聞き飽きた。」「サーシャ、我慢も大事だよ?」

ブレイブハートとサウンドがほぼ同時に返答する。

「でもさぁ!目的無いじゃん!!遊ぼう!!遊ぶしかないよこれは!!!」
サーシャがグワッと詰め寄る。近い。臭い。パセリ臭い。

「そう。それだよ。」

ブレイブハートは忘れていた事を思い出したように距離を取る。

「昨日少しブレイブハートと話し合ったんだよ。今後どうしようかって。」

サウンドが続けて言う。

「何で私は呼ばれなかったのか…」
サーシャがパセリを上下に揺らしながら少し残念そうに呟く。

「まぁ、遊ぶ事しか考えてなさそうだし…ね?」
サウンドが苦笑いしながら宥める。

「まぁそうだね。で?」

サーシャはパセリを飲み込み少しだけ真面目な顔で聞き返す。
ブレイブハートは少し改まって、答える。

「サウンドと話し合った結果。個性持ちを探して、どんどん仲間に引き入れていこうかと思った。」

少し声を大きくして言う。
「それも理由がある。まぁ簡単で分かりやすいけどな。」

ブレイブハートは真面目な表情で話す。
今回の話は仲間であるサーシャの意見が重要だ、と確信していた。

「正直、誰でも思いつく様な事だ。サーシャの意見もちゃんと知りたい。」
「うん。」
サーシャも頷いて耳を傾ける。

「…危険だな、と思ったんだよ。個性って言う物自体が。」

「個性は調べても調べても底知れなくて、謎ばっかだ。そもそも何故発現出来たのかも分からない。
…俺の個性は、何かの形を変えたり壊したり出きる物、という事が昨日なんとなく分かった。」

「サウンドの個性は音…らしい。ただサーシャと戦ってる時、音と言うには不可解な事が多すぎる。」
隣で聞いているサウンドは少し顔を陰らせる。

が、サーシャが。

「サウンドのはハッキリ分かるよ?空気!空気だよ。」
サーシャは明るい顔で自信満々で答える。
「空気…?」
「そう、空気。」

「音は空気を震わせて発生させる物だよ?それに私の思いつきで放った技。アレを止める際に空気が陽炎みたいに歪んで見えたでしょ?
それに何より、副作用は呼吸。音の副作用っぽくないかなぁ…って。まぁこっちは思いつきだけど!」

サーシャがスラスラと答える。

「ブレイブハートの個性をよく観察したことが無いからよく分からないけど、皆を逃がした時にゲージを…うーん…消した…?まぁ、ゲージがなくなったでしょ?私が思うにあれはね…分解、だと思うな…多分!
皆逃げることに必死で何も気にしてなかったけどゲージと同じ色、銀色の屑が足元に溜まってたから、多分壊した物の余り物じゃないかな…!?」

サーシャがドヤ顔でスラスラと答える。

ブレイブハートとサウンドは愕然と、サーシャを見つめていた。
いくら考えても煮え切らない所までしか分からなかった答えが目の前の猫から全て紡ぎ出される。

「…すごい…すごいよ、サーシャ…」
「………」
先に口を開いたのはサウンドだった。
ブレイブハートは横を向き、感心して少し釣り上がり掛けた頬を隠すしか無かった。
だが同時に、なんか悔しい。

そしてサーシャが最後に言う。
「自分の事を考えるより、他の猫の事を考えた方が正確な答えが求められる事は多いよ!」
「他の猫と一緒に居られるって言うのは考えを相手に与え、与えられるというとっても大切な事!」
ドヤ顔で、言う。
「まぁ、そんで…それを、ブレイブハートや、サウンドと一緒に居て、学んだ…(ぼそっ」
そして最後の言葉は聞き取れるか聞き取れないかギリギリの声で、少し顔を逸らしながら言った。

そんなサーシャに不覚にも少し尊敬したし、可愛いとも思ってしまった。…くっ!!
「サーシャ…!」
サウンドは少し目を潤ませてサーシャを見つめる。

…まぁ、褒め言葉の一つ位には値する話だった、か。
「……本当に凄いな…少し見直した。」
サーシャの顔がみるみる内に真っ赤になって、顔を逸らしながら照れ隠しも兼ねて慌てて言う。

「ほ、ほら最初の話題!!危険だと思ったから仲間に入れるって所でしょ!?」
前足をブレイブハートに向けてブンブン振り回す。

「あ、あぁそうだ。えーっとだな…」
ブレイブハートは色々と頭の処理が追いつかずに慌てふためく。

「…簡潔に言うよ?」
サウンドがブレイブハートを待たず遮って続ける。


「個性って物がこの世界にどれだけ危険か分からないから、仲間にしたり、倒したりしようって事だよ。」


サーシャの表情が真面目な表情に戻り、そのまま固まる。
「…世界とは、大きく出たねー…それに…」


「倒すって言うのは、殺すって事だよね。個性持ちを仲間に入るかさもなくば殺す…って事だね?」


サーシャの酷薄とも取れる様な、事実確認。

「しかも相手の個性は分からない。三匹束になっても相手に敵わないかも知れない。相手は一匹だけじゃないかも知れない。
そして勿論、相手がこちらに手加減をかける事も無い、正真正銘の殺し合いをするって事だよ?」

至極全うで、現実味を帯びた意見。
自分達の意見を端的に纏めて、現実を突きつける当たり前の事をされているだけなのに、辛い。

「…まぁ私は良いよ?ゲージに来るまで猫を殺さなければならない時だってあったし。」

間を置き、二匹に問う。

「例えば。私が敵で、仲間にならないって選択をした時、殺せる自信はある…?」

二匹は完全に凍りつく。

相手も生きている。

自分が知らないその猫が、どうやって生きてきたか。
自分が知らないその猫が、どんな性格で、どんな猫か。
自分が知らないその猫の家族が、どうなるのか。
繋がりのある猫全てとの友情。信頼。愛情。憎悪。

その全てを断ち切り、背負って行く覚悟はあるか。

殺すとはそう言う事だと、今の言葉でサーシャは問いかけたのだ。

ブレイブハートは、初めてサーシャと出会った時の事を思い出す。
未知の個性への畏怖。相手を何も理解していないからこその得体の知れない恐怖。

ブレイブハートの身体は震える。サウンドの目からは涙が流れる。

「あ、え!?…うん…まぁ…その気持ちも分からなくはないんだけどさ…?」
泣き出したサウンドや震えが止まらないブレイブハートに向かって素っ頓狂な声を上げる。

「んー…例えば!!相手が殺しに来てもその猫を仲間に入れる覚悟があるか!って感じで…いや何か違う。」
「私が伝えたかったのはさ、何も倒さなくてもいい、って。粘り強く仲間に誘っちゃえば良くない?って思うんだ!」
サーシャが明るく言う。

「だって倒す事がメインじゃないんでしょ?じゃあ粘り強くずっと誘えばいいじゃん!」
サーシャが言う。
「私が話した事は倒すって言葉に感じた逃げと隠れが気に入らなくてちょっと意地悪した。」
サーシャは苦笑する。
だがブレイブハートは苦笑いする事すら出来なかった。
「まぁでも現実、だよな。仲間に出来なかった時。相手を殺さないといけなくなった時。」

「そりゃね!でもさ、それは仕方が無い事だって思えないと。
これからする事は、結構身勝手な考えじゃないと勤まらないんじゃないかな。」
サーシャは続ける。
「背負いすぎて、潰れちゃうよ。」

黙っていたサウンドが口を開く。
「…私は、少しだけ…考える時間が欲しいな…。」
薄く微笑みを浮かべて、サーシャとブレイブハートと距離を取る。

ブレイブハートを感情が襲い、重く圧し掛かる。
倒す、と殺すの違い。
強制する様な仲間への勧誘。
軽々しく考えた旅の目標。
現実は今もこうやって肩に重く圧し掛かりブレイブハートの呼吸さえも、苦しめる。

サウンドの中には後悔と自己嫌悪が突き刺さる。
誰かの為に。個性が悪用される事があるんじゃないか、と。
戦う状況に立たされ、見えない誰かの身を案じて、目の前の相手を殺す。
それは酷く歪で、許せない。
何故自分はこんな事を、考えてしまったのか。
考えていた誰かを助けるという理想は、サウンドの心臓に刃物を立てるが如く、鋭い物だった。

サーシャの中にある冷静さが自分を責める。
二匹の理想に私の現実を突き立てて、決断をさせる。
最初は軽く煽ってやる気を確かめる程度で終わらせようとしていた。
気がついたら、私の現実を二匹の理想に上塗りしていた。
他人を否定する様な残酷な行為。
他猫の理想を想い、自分の現実を恨む。それは更に自分を嫌うのに、十分過ぎた。


その夜は、三匹離れて夜を明かした。
三匹それぞれの心中にある疑問とそれに対する答えを求める為に。



五歩目 答え

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Re: New Game 動き始める物語。

投稿 by ヒーステイル on Mon Nov 09, 2015 4:03 pm

お久しぶりです!
相変わらず引きこむような文章力で圧倒されました・・・!
サーシャってあの子ですよね!短編小説のトピにいて、パセリパセリと狂ったようになってたあの子ですよね!懐かしいですw
執筆頑張ってください(*‘ω‘ *)
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Re: New Game 動き始める物語。

投稿 by Bravepow on Sun Nov 15, 2015 7:14 pm

コメありです!!
そうです!!パセリ狂いのあの子です!!w
文章力はまだまだ拙いですので…頑張ります!!w

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五余り五歩目 暁時の会話

投稿 by Bravepow on Sun Nov 15, 2015 7:27 pm

そして、夜が明け暮れと同じ様な色の太陽が昇る。

ブレイブハートは結局、ほぼ眠れずに目的について考えていた。
ずっと考えていても、答えはもう―

気分転換も兼ねて、最近の歩みを振り返る。
サーシャが来てから二匹っきりになる事も殆ど無い。
…むしろ最近、サウンドとだけ会話することが少なくなっていた。

「…サウンド…」

呟きが口から零れる。
すると。

「…ブレイブ?」

茂みの向こうから動く音がして次第に、綺麗な降り落ちる雪のような毛が見えてくる。

「サウンド!」
少し嬉しくなって、名前をもう一度呼ぶ。
「ブレイブ…!」
サウンドもこちらの姿を見つけたのか、微笑みながら名前を呼ぶ。

久しぶりの二匹っきりだった。

身体一つ分離れた微妙な位置にサウンドが座る。


「…どう、思う?」

サウンドが久しぶりに聞く優しい声で問いかけてくる。

「…さぁ…どうすればいいんだろう…。」
問いへの答えを久しぶりに出すような声で答えた。

「でも、何かさ。」
ブレイブハートは続けて言う。
「最初は二匹だけで何の当ても無く旅をするって予定だったんだよなぁ…」

始まりを思い出す。
あの日、ゲージから逃げ出した。
…いや、逃げたんじゃない。止めていた足で再び歩みだしたんだ。

「そうだね…時間はそれ程経っていないのに、随分遠くに感じてしまうけどね。」
サウンドも始まりを思い出した様で、柔らかく微笑む。

「今はあのサーシャがいるから…うるさいし遊びに付き合わされるし散々…」
率直な感想。…他にも思う所も無くは無いが。
「…最近はサーシャの話ばかりするよね…全く…。」
拗ねてすこし口を尖らせながら、小さく呟く。
「まぁ、サーシャは嫌いじゃないんだ。むしろ面白くて、いつも場を明るくしてくれる。」
「居てくれて嬉しいなって思う。」
サウンドは本当に嬉しそうな顔で話してくる。

…ブレイブハートは何故かこう、もやもやして顔を逸らす。

「ま、まぁそうだな…。俺もそう思う事はあるけどさ…たださ…こう…~~…」

恥ずかしくて上手く声に出せない。

「…?」

不思議そうな顔でサウンドが顔を傾げる。

「あ、あぁ…んー…こ、こうやって二匹で居る時間が、少なくなってきたなぁ、と…思った…だけ…。」

…みるみる内にサウンドの顔が真っ赤になる。
「う、うん…そうだね…。それは、少し…うん。」
サウンドも思わずしどろもどろな口調になってしまう。


二匹は真っ赤になって顔を見合わせる事も出来ない。
そんな穏やかで久しぶりな時間が流れる。


「…ふぁ…。」
心地良くて気を抜いたら欠伸が出た。
「…くすっ…ふふっ♪」
サウンドはくすくすと楽しそうに笑う。
…顔をよく見たら疲れも見える。寝れて居ないのかもしれない。
「…朝早く、ごめんな?」
太陽は、いつもの眩い白色になっていた。
「ううん、全然いいよ!楽しかったし、何より久しぶりで嬉しかった。」
サウンドは、綺麗に笑った。そして、



「答えは決まったよ。ありがとう。ブレイブハート。」



最後にふっと微笑んで、ブレイブハートの頭に、自分の頭をくっつけた。


「じゃ、行こう。サーシャは多分私達の答えを待ってる。」
サウンドが先へ進む事を促す。
「あ、うん…あ、いや、おう!!」
ブレイブハートも強く頷いて、サウンドと歩く。


そして、答えを渡す時はやってくる。


五余り五歩目 愛している時間



―ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
すこし更新の間が空きます。
来週は用事があるので投稿出来ないと思います…。
そして今後の展開の上手いまとめ方が思い浮かばないので、本文章の方もまだなんです…orz
気長に待って頂けるとありがたいです!

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Re: New Game 動き始める物語。

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