Revolution
WARRIORS BBS :: 小説投稿フォーラム :: 完全オリジナル猫小説
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Revolution
はい!
「紅き龍に導かれ」が終わったのでまた新しい小説を書きます!!
ルナーsのところで予告しまして題を変えました。
えー今回は「革命」をテーマに書いていこうと思いますのでその都度よろしくお願いします!!
ではプロローグからどうぞ!
「紅き龍に導かれ」が終わったのでまた新しい小説を書きます!!
ルナーsのところで予告しまして題を変えました。
えー今回は「革命」をテーマに書いていこうと思いますのでその都度よろしくお願いします!!
ではプロローグからどうぞ!
フェグワンヴィレッジ- 年長戦士
- 投稿数 : 150
Join date : 2015/08/06
Age : 22
所在地 : 日本で一番暖かいところw
Re: Revolution
プロローグ
~愛を知らない孤独な少女の罪と罰~
お前なんか要らない
誰か私に愛を教えて
何もできないお前はクズだ
それは罰
お前に愛される資格はない
私は罪を犯した・・・
何もできないお前は不要
私は・・・
要らない
存在が罪
役に立たなければ生きる資格はない
私は玩具
お前は道具
壊れたら捨てられる
壊れたら捨てる
そんなの嫌だって思うことが罪
お前に自由になる権利、生きる権利、愛を知る権利はない
それを認めなくてはならない罰
幸せにすることは許されない
私はいつも絶望の淵にいなければいけない
そんなの変えてもいいんじゃない・・・?
そんな一生になるのが嫌ならさ・・・
革命でも起こして変えてみない?
~愛を知らない孤独な少女の罪と罰~
お前なんか要らない
誰か私に愛を教えて
何もできないお前はクズだ
それは罰
お前に愛される資格はない
私は罪を犯した・・・
何もできないお前は不要
私は・・・
要らない
存在が罪
役に立たなければ生きる資格はない
私は玩具
お前は道具
壊れたら捨てられる
壊れたら捨てる
そんなの嫌だって思うことが罪
お前に自由になる権利、生きる権利、愛を知る権利はない
それを認めなくてはならない罰
幸せにすることは許されない
私はいつも絶望の淵にいなければいけない
そんなの変えてもいいんじゃない・・・?
そんな一生になるのが嫌ならさ・・・
革命でも起こして変えてみない?
フェグワンヴィレッジ- 年長戦士
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Re: Revolution
登場猫紹介
<主人公>
バニラ・リオ・オルブライト (Vanilla・Leo・Albright)
メス
毛足の長い銀色の体。
目の色は淡い赤。
アール・リオ・オルブライト (Earl・Leo・Albright)
オス
赤茶色の虎猫。
目の色は琥珀色。
バニラの兄。
既に死亡。
シェリル・バルフォア (Cheryl・Balfour)
メス
黒と三毛柄の体。
目の色は緑。
シルヴェスター・カヴァデイル (Silvester・Coverdale)
オス
白い体に黒い斑点がある。
目の色は黄色。
サイーダ・アディンセル (Saeeda・Addinsell)
オス
黄金色の体。
目の色は濃い青。
左目に火傷がある。(エーテルレインsより)
異名で『聖火の戦士』と呼ばれている。
<随時更新中・・・>
<主人公>
バニラ・リオ・オルブライト (Vanilla・Leo・Albright)
メス
毛足の長い銀色の体。
目の色は淡い赤。
アール・リオ・オルブライト (Earl・Leo・Albright)
オス
赤茶色の虎猫。
目の色は琥珀色。
バニラの兄。
既に死亡。
シェリル・バルフォア (Cheryl・Balfour)
メス
黒と三毛柄の体。
目の色は緑。
シルヴェスター・カヴァデイル (Silvester・Coverdale)
オス
白い体に黒い斑点がある。
目の色は黄色。
サイーダ・アディンセル (Saeeda・Addinsell)
オス
黄金色の体。
目の色は濃い青。
左目に火傷がある。(エーテルレインsより)
異名で『聖火の戦士』と呼ばれている。
<随時更新中・・・>
最終編集者 フェグワンヴィレッジ [ Sat Nov 07, 2015 6:49 pm ], 編集回数 2 回
フェグワンヴィレッジ- 年長戦士
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Re: Revolution
第一話
この先のSTORYどうやって変えていく?
生きるのが嫌になる人生ならさ
革命でも起こして変えてみる?
自由のない生き方だって変えればいい
方法は何でもいい
この腐った人生をぶっ壊せるなら
どんな犠牲でも払ってやる
それが何であろうと構わない
だって失って困るものなんてすでにないから
どんなに嫌われてもいい
変えてみせる
何もできない私は不要だって?
そんな馬鹿げた考え捨てたほうがいいわ
だって
いつか世界の誰もが私の力を求めるようになるんだもの!!
この先のSTORYどうやって変えていく?
生きるのが嫌になる人生ならさ
革命でも起こして変えてみる?
自由のない生き方だって変えればいい
方法は何でもいい
この腐った人生をぶっ壊せるなら
どんな犠牲でも払ってやる
それが何であろうと構わない
だって失って困るものなんてすでにないから
どんなに嫌われてもいい
変えてみせる
何もできない私は不要だって?
そんな馬鹿げた考え捨てたほうがいいわ
だって
いつか世界の誰もが私の力を求めるようになるんだもの!!
フェグワンヴィレッジ- 年長戦士
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Re: Revolution
__俺の思いを遂げてくれ__
逝かないで!!
兄が最後に何を伝えたかったか分かる。
自由軍隊の指揮官バニラ。
先代指揮官アールの妹だ。
だが、アールとバニラは幼いころある事件のせいで引き離された。
バニラはその後、ニンゲンに囚われた。
忌々しい首輪をつけられて飼い猫として過ごした。
毎日毎日自由を望んで・・・
そしてバニラが大人になったとき。
転機が訪れた。
兄アールとの奇跡的な再会。
兄は念入りな計画を立てバニラを救った・・・
己の命を楯として。
バニラは兄の後を継いだ。
兄の思いを果たすため・・・
逝かないで!!
兄が最後に何を伝えたかったか分かる。
自由軍隊の指揮官バニラ。
先代指揮官アールの妹だ。
だが、アールとバニラは幼いころある事件のせいで引き離された。
バニラはその後、ニンゲンに囚われた。
忌々しい首輪をつけられて飼い猫として過ごした。
毎日毎日自由を望んで・・・
そしてバニラが大人になったとき。
転機が訪れた。
兄アールとの奇跡的な再会。
兄は念入りな計画を立てバニラを救った・・・
己の命を楯として。
バニラは兄の後を継いだ。
兄の思いを果たすため・・・
フェグワンヴィレッジ- 年長戦士
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Re: Revolution
「バニラー!」
やってきたのは親友のシェリル。
「次の遠征場所候補があるのだけれど・・・。」
「そう。どこかしら?」
話し合いを彼女に任せてバニラは休憩していたのだ。
「東の方へ少し行ったところに飼い猫の街と呼ばれるところがあるらしいわ。」
飼い猫の街か・・・。
飼い猫を助けろということね・・・。
でも、私も文句は言えないもの。
私だって元飼い猫よ。
「じゃあそこに決まりでいいのね。」
バニラは座り直した。
「ダメだった?」
心配そうに顔を覗き込むシェリル。
「いいえ。別に?」
「よかったー。出発はいつにする?」
バニラは考え込んだ。
「いつがいいかしらね。出来ればすぐに出発したいわ。明日の朝なんてどうかしら?」
気が変る前にね。
「えっ!そんなに早く行くの!?」
「出来ればね。」
私も今は戦士。
だから余り飼い猫には近づきたくないのよ・・・。
なんて私が言う資格ないか・・・。
「うーん。じゃあそうしよう。」
シェリルは副隊長的な存在なのだ。
指揮官に成り上がったばかりのバニラを補佐してくれたのだ。
今では絶対的なパートナーだと言える。
「決まりね。士気をあげておいて頂戴。あと遠征メンバーが決まったら報告も宜しくね。」
「えーっ!!!全部私がやるのー!!?」
「ふふっ、いいじゃない。頼りにしてるわよ?」
バニラはからかうように笑った。
「嘘よ。勿論私が指揮を執るつもりだから安心して。」
シェリルはホッと胸を撫で下ろした。
「馬鹿ねぇ。私がやらなかったら指揮官降ろされてるわ。」
バニラはしなやかに歩いて招集をかけろと言いながらシェリルの横を通り過ぎた。
「もう!!びっくりしたじゃない!」
シェリルは言われたとおりに招集をかけた。
「戦士及び偵察指名隊は集まりなさい!!」
ぞろぞろと猫達が集まって来た。
バニラが台に跳び乗ると一斉に視線が向けられた。
「遠征先が決まったわ。今回は飼い猫を解放することにしたわ。詳しい説明は遠征隊を組んでから話すわ。」
バニラがシェリルに目くばせした。
「遠征隊は私が指名してもいいの?バニラ。」
「えぇ。」
「じゃあ私が決めた者を発表するわ。」
やってきたのは親友のシェリル。
「次の遠征場所候補があるのだけれど・・・。」
「そう。どこかしら?」
話し合いを彼女に任せてバニラは休憩していたのだ。
「東の方へ少し行ったところに飼い猫の街と呼ばれるところがあるらしいわ。」
飼い猫の街か・・・。
飼い猫を助けろということね・・・。
でも、私も文句は言えないもの。
私だって元飼い猫よ。
「じゃあそこに決まりでいいのね。」
バニラは座り直した。
「ダメだった?」
心配そうに顔を覗き込むシェリル。
「いいえ。別に?」
「よかったー。出発はいつにする?」
バニラは考え込んだ。
「いつがいいかしらね。出来ればすぐに出発したいわ。明日の朝なんてどうかしら?」
気が変る前にね。
「えっ!そんなに早く行くの!?」
「出来ればね。」
私も今は戦士。
だから余り飼い猫には近づきたくないのよ・・・。
なんて私が言う資格ないか・・・。
「うーん。じゃあそうしよう。」
シェリルは副隊長的な存在なのだ。
指揮官に成り上がったばかりのバニラを補佐してくれたのだ。
今では絶対的なパートナーだと言える。
「決まりね。士気をあげておいて頂戴。あと遠征メンバーが決まったら報告も宜しくね。」
「えーっ!!!全部私がやるのー!!?」
「ふふっ、いいじゃない。頼りにしてるわよ?」
バニラはからかうように笑った。
「嘘よ。勿論私が指揮を執るつもりだから安心して。」
シェリルはホッと胸を撫で下ろした。
「馬鹿ねぇ。私がやらなかったら指揮官降ろされてるわ。」
バニラはしなやかに歩いて招集をかけろと言いながらシェリルの横を通り過ぎた。
「もう!!びっくりしたじゃない!」
シェリルは言われたとおりに招集をかけた。
「戦士及び偵察指名隊は集まりなさい!!」
ぞろぞろと猫達が集まって来た。
バニラが台に跳び乗ると一斉に視線が向けられた。
「遠征先が決まったわ。今回は飼い猫を解放することにしたわ。詳しい説明は遠征隊を組んでから話すわ。」
バニラがシェリルに目くばせした。
「遠征隊は私が指名してもいいの?バニラ。」
「えぇ。」
「じゃあ私が決めた者を発表するわ。」
フェグワンヴィレッジ- 年長戦士
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Re: Revolution
そして朝。
「・・て。・・・きて!・・・起きて!!!」
バニラは目を覚ました。
あ・・・。
そうだったわ。
「ふあぁ~。ごめんなさい。寝坊したわ。」
「もう!!みんな待ってるのよ、早く行きましょ!」
バニラは伸びをしてから部屋を出た。
そこにはすでに戦士達の姿があった。
「さ、行こう!」
バニラが進み始めて後からみなついてくる。
「目的地まではこの間偵察に行った偵察指名隊隊長のロスレアが案内するそうよ。」
シェリルが話しかけてきた。
「俺が案内するんで後ろを頼みます!」
ロスレアが前に立った。
「頼んだわ。」
バニラはロスレアに先導を任せた。
飼い猫の街・・・。
人間に世話をされることに慣れた猫達が出て行きたいと思うのかしら?
数匹は逃げ出したいと思うかもしれないけれど・・・。
その後はどうするというの?
飼い猫をこの軍隊に迎えるなんて・・・
って、私も飼い猫だったのよ。
もう・・・。
でも、ついて行ける訳ないわ、きっと。
「バニラ?」
知らないうちに考え込んでいたようだった。
「何でもないわ。」
「・・て。・・・きて!・・・起きて!!!」
バニラは目を覚ました。
あ・・・。
そうだったわ。
「ふあぁ~。ごめんなさい。寝坊したわ。」
「もう!!みんな待ってるのよ、早く行きましょ!」
バニラは伸びをしてから部屋を出た。
そこにはすでに戦士達の姿があった。
「さ、行こう!」
バニラが進み始めて後からみなついてくる。
「目的地まではこの間偵察に行った偵察指名隊隊長のロスレアが案内するそうよ。」
シェリルが話しかけてきた。
「俺が案内するんで後ろを頼みます!」
ロスレアが前に立った。
「頼んだわ。」
バニラはロスレアに先導を任せた。
飼い猫の街・・・。
人間に世話をされることに慣れた猫達が出て行きたいと思うのかしら?
数匹は逃げ出したいと思うかもしれないけれど・・・。
その後はどうするというの?
飼い猫をこの軍隊に迎えるなんて・・・
って、私も飼い猫だったのよ。
もう・・・。
でも、ついて行ける訳ないわ、きっと。
「バニラ?」
知らないうちに考え込んでいたようだった。
「何でもないわ。」
フェグワンヴィレッジ- 年長戦士
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Age : 22
所在地 : 日本で一番暖かいところw
Re: Revolution
「着きました。」
そこは周りを白い壁に覆われていて中が見えない。
「入り口は?」
バニラはにおいを嗅いだ。
「こっちに小さな穴があります!」
ロスレアが草むらを掻き分けた。
すると通り道のようなものが現れた。
「中を見てください。」
促されて中を覗く。
「飼い猫達だわ。」
高貴な雰囲気を身につけ優雅に歩く猫達。
この中に果たして外へ出たいと思う者はいるだろうか。
「とにかく私だけで入るわ。」
「えっ!」
「驚かれては困るもの。」
それが正論だ。
「じゃあ私たちは近くの公園で待機するわ。」
「えぇ、そうして頂戴。」
バニラは一人中へ入っていった。
高貴に囚われた者を解放するために。
自由の名の下彼女は進む。
そこは周りを白い壁に覆われていて中が見えない。
「入り口は?」
バニラはにおいを嗅いだ。
「こっちに小さな穴があります!」
ロスレアが草むらを掻き分けた。
すると通り道のようなものが現れた。
「中を見てください。」
促されて中を覗く。
「飼い猫達だわ。」
高貴な雰囲気を身につけ優雅に歩く猫達。
この中に果たして外へ出たいと思う者はいるだろうか。
「とにかく私だけで入るわ。」
「えっ!」
「驚かれては困るもの。」
それが正論だ。
「じゃあ私たちは近くの公園で待機するわ。」
「えぇ、そうして頂戴。」
バニラは一人中へ入っていった。
高貴に囚われた者を解放するために。
自由の名の下彼女は進む。
フェグワンヴィレッジ- 年長戦士
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Re: Revolution
バニラはこの空気が嫌いだった。
高貴に満ち溢れ、自由を束縛するこの空気が。
元飼い猫だからこそ分かる。
バニラは近くを通った猫に話しかけた。
「ねぇ、ちょっといいかしら?」
「あら、何かご用?」
貴族のような話し方をする雌猫。
「ここの暮らしに不満はない?」
「ありませんわ。」
「じゃあそういう不満を抱えた猫を知っている?」
「・・・シルヴェスターという猫ですわ!あの猫は何度もここから逃げ出したんですの。」
何度も・・・?
逃げ出して連れ戻されたってこと・・・。
人間に?
それともここの猫達に?
「どこにいるか分かる?」
「えぇ!みんな見張ってますもの。あの建物の影ですわ。」
雌猫は建物を示した。
「ありがとう。」
「ごきげんよう。」
吐き気がする。
ここの空気にも酔った。
あの猫の素振りにも吐き気がした。
バニラはその建物の影に走った。
だが、そこにいた猫を見て驚いた。
鼻の頭に傷があって、耳にも深い傷跡が残っている。
そして何よりもその猫は見習い程度の年齢だったからだ。
「何か用?」
「え、あ・・・あなたがシルヴェスター?」
「そうだけど。」
つっけんどんに返答するシルヴェスター。
「じゃあ、シルって呼ばせてもらうわ。」
「だから何の用?」
「解放しに来たの。あなたのようなここから出たいと思っている者を。」
そう言った途端にシルヴェスターの目の色が変わった。
「出してくれんのか?」
「だから集めてきて。あなたのような・・・」
「いないよ。」
「え?」
いないってどういうこと?
「俺だけだ。こっから出たいと思うのは。」
「そうなんだ・・・。」
「だから何回も外へ出た。でもここの奴らが俺を引き戻す。その後俺を・・・」
傷つける。
ここにいることの何が自由じゃないのって・・・。
「シル・・・私が必ず助けるから。だからもう少し待っていて。」
「期待はしないけど待ってる。」
「今夜必ず戻るわ。」
絶対に解放してあげるから!
高貴に満ち溢れ、自由を束縛するこの空気が。
元飼い猫だからこそ分かる。
バニラは近くを通った猫に話しかけた。
「ねぇ、ちょっといいかしら?」
「あら、何かご用?」
貴族のような話し方をする雌猫。
「ここの暮らしに不満はない?」
「ありませんわ。」
「じゃあそういう不満を抱えた猫を知っている?」
「・・・シルヴェスターという猫ですわ!あの猫は何度もここから逃げ出したんですの。」
何度も・・・?
逃げ出して連れ戻されたってこと・・・。
人間に?
それともここの猫達に?
「どこにいるか分かる?」
「えぇ!みんな見張ってますもの。あの建物の影ですわ。」
雌猫は建物を示した。
「ありがとう。」
「ごきげんよう。」
吐き気がする。
ここの空気にも酔った。
あの猫の素振りにも吐き気がした。
バニラはその建物の影に走った。
だが、そこにいた猫を見て驚いた。
鼻の頭に傷があって、耳にも深い傷跡が残っている。
そして何よりもその猫は見習い程度の年齢だったからだ。
「何か用?」
「え、あ・・・あなたがシルヴェスター?」
「そうだけど。」
つっけんどんに返答するシルヴェスター。
「じゃあ、シルって呼ばせてもらうわ。」
「だから何の用?」
「解放しに来たの。あなたのようなここから出たいと思っている者を。」
そう言った途端にシルヴェスターの目の色が変わった。
「出してくれんのか?」
「だから集めてきて。あなたのような・・・」
「いないよ。」
「え?」
いないってどういうこと?
「俺だけだ。こっから出たいと思うのは。」
「そうなんだ・・・。」
「だから何回も外へ出た。でもここの奴らが俺を引き戻す。その後俺を・・・」
傷つける。
ここにいることの何が自由じゃないのって・・・。
「シル・・・私が必ず助けるから。だからもう少し待っていて。」
「期待はしないけど待ってる。」
「今夜必ず戻るわ。」
絶対に解放してあげるから!
フェグワンヴィレッジ- 年長戦士
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Re: Revolution
夜。
集まったのは十数匹。
「これしかいなかった。」
シルヴェスターは言った。
「いいえ、十分よ。」
バニラは思った。
こんなにここを出たいと思う者たちがいるなんて。
それでも気付いた。
誰もが連れ合いや、子供、友を連れている。
シルヴェスター以外。
「じゃあ、気付かれないうちに行きましょう?」
「バニラ!どうだった?」
「これだけ連れ出せたわ。」
それぞれの猫達はバニラに礼を言い、暗闇に消えた。
「あ、シルっ!!」
「・・・。」
「行くとこあるの?」
「ないよ、でもあいつらも同じだろ?」
バニラは決めていた。
「一緒に、来ない?」
「え・・・」
集まったのは十数匹。
「これしかいなかった。」
シルヴェスターは言った。
「いいえ、十分よ。」
バニラは思った。
こんなにここを出たいと思う者たちがいるなんて。
それでも気付いた。
誰もが連れ合いや、子供、友を連れている。
シルヴェスター以外。
「じゃあ、気付かれないうちに行きましょう?」
「バニラ!どうだった?」
「これだけ連れ出せたわ。」
それぞれの猫達はバニラに礼を言い、暗闇に消えた。
「あ、シルっ!!」
「・・・。」
「行くとこあるの?」
「ないよ、でもあいつらも同じだろ?」
バニラは決めていた。
「一緒に、来ない?」
「え・・・」
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