猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sun Oct 25, 2015 7:20 pm

エスメラルダ


広間に入っても会話をすることが苦手なエスメラルダは隅に座った。

特に怖いのは何故目を隠しているか聞かれることだ。

答えたくない。

それに知られたくない。

知ったら嫌われるのは間違いなしだもん。

ひとりで鼻歌を歌ってた。

『~~~♪~♪』

数匹の猫がこっちをチラチラと見ている。

話しかけてくれてもいいけど、目のことを聞かないで・・・

聞かれたら困るもの。

フイッと顔を背ける。

新しく生まれ変わろうと思ったのに・・・


私のバカ!!

壁に頭をゴツゴツぶつけていると、そこへ・・・

「やぁ!」















交流開始です!

どなたか続きを願います!w
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Sun Oct 25, 2015 7:34 pm

【A.B.・クラック】




まさか、もう朝になってしまっていただなんて、思いもしなかった。
目が乾いているのを感じる。吸血鬼ではないが、暖かい光に溶かされてしまいそうな錯覚を覚えていた。


「俺らは、そんなに長く部屋にいたのか・・・?」シープが出掛けにちらっと部屋の方を向いて不安げにしっぽを振るわせた。

危機感を覚えてどちらからともなく駆け出した。


普通あのみぞの鏡と出会った猫は、何回も通い詰めたくなるほどに依存してしまうものなのだろうが。

A.B.は正直、もう二度とあれを見たくないとさえ感じていた。


まさか、自分が望んだ先にあるものが、『あいつ』だなんて、信じたくない。



今の今まで、教授のしっぽの先すら見なかったA.B.達は、相当運が良いのかもしれなかった。

「おい、あれ、エルじゃないか?」

9月3日、寝不足の彼らが最初に目撃した猫は、サンダー寮の生徒、黄金色が眩しいエルと、これまた光を反射する曇りの無い純白の雌猫だった。
両者悪意ある毛色だ。ただでさえしょぼしょぼと元気の無い目が潰れてしまう。

そんな下らない思考もほどほどに、A.B.は二匹をまじまじと見た。
エルは寝足りないのか、少し元気がなさそうに見えた。
隣の彼女に至っては、話したことすらない。しかし、その底の知れない紅い瞳は、やはり只者ではないことを思わせて、興味がわいた。

「よう、エル。こんな時間に早いな。図書室に用事か?」

「そっちこそ。おおかた、校内探検でもしてたんだろ?」

「そんなとこ」肩をすくめる。まあ、ばれてるよなあ。

シープが今度は雌猫に向き直る。「やあ、エッダ」そうか、彼女はエッダというのか。

「おはよう。図書室、一緒にどう?」そう言ったエッダの顔は端正だった。同い年だろうが、昨夜飽きるほど見た自分の顔よりも
幾分か大人っぽいというか。
「ぜひご一緒させてもらうよ、綺麗なお嬢さん!」


図書室まで歩こうとしたら、後ろでエルが何やらシープを呼び止めていた。
何か事情があるのだろう。A.B.はエッダと目を合わせると、二匹を置いて先へ進んだ。
こんなでも空気は読める方なのだ、と思う、多分、思いたい。


「自己紹介まだだったよね?僕はA.B.・クラック!ひと呼んで・・・この流れめんどくさいからもういいかな」

「ああ、噂には聞いているよ。僕はR・エッダ。エッダと呼んで」


印象としては、飾らない、自然体な子、だった。
肩を並べると、ちょうど同じ大きさだった。A.B.が小さいのか、エッダが大きいのかは分からない・・・多分どっちもだ。
・・・・・・いつか抜きたいね、雄猫として。
そもそもサンダー寮にはでかい雄猫が多いんだ。相対的にA.B.が少し小さく見えてしまうだけで、別に特別ということではない。
もっと屈強になりたいとか思ってないから!


「そういえば、図書室ってどこにあるのか知ってる?」

「えっ」

「えっ?」


先ほどまで涼しい顔をしていたエッダの瞳に、突如焦りの色が浮かぶ。
あれ、もしかして同類かな?同じスキル持ってたりするかな?


「・・・・・・えーっと」エッダは上を向き、何やらぶつぶつ呟いた。前足がそれに合わせて動いている。

「・・・・・・こっち、だったような」

「こっち、なの?」

「ち、地図は頭に叩き込んできたし!」

「なら、こっちだ!」


・・・・・・・・


「あれ、ここどこだ?」

「おかしいな、こっちだった気がしたんだけど」

「もしかしたら、こっちかもしれないよ!」

「そうか、そっちかもしれないね!」


今思えば、A.B.はエッダと二匹だけで歩くべきではなかった。
絶望的方向音痴が集まって一体どこにたどり着けるというのか。
暴走する方位磁針若干二名を救ったのは、水色の瞳が可愛らしい雌猫だった。




***************
チャットで話したように、ウィングシャドウさんに繋がるように頑張りました!後はよろしくお願いします!w
エッダちゃんと交流できて満足ですがこんな未来しか見えませんでしたすみません!((
ということで、みぞの鏡で見た物はまだ後回しということで・・・w


最終編集者 フラワリングハート@ふらわり [ Mon Nov 13, 2017 1:39 am ], 編集回数 1 回
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 on Sun Oct 25, 2015 8:27 pm

【アリア・クラリッサ】





「座ってもいい?」

そうおずおずと聞いたソフィに、私は目を上げずに頷いた。
どうやら座った後、何をしていいのか困っているソフィを見やり、アリアはそっと言葉を紡ぐ。

「泥を塗ったの。」

唐突に放った言葉だ。一体何を言っているのか分からなかったのだろう。そうして空色の瞳をパチパチと瞬きを繰り返す。

「校則を破ったの。クラリッサ家に泥を塗った」

自分の沈み込んだ口調に、嫌気がさした。でも口は違うようだ。

「わからない。私なんて、自分の家なんか大っ嫌いだよ」

ソフィの言葉に私はやや驚き、しばしば動きを止める。私は光の家、でもソフィは違うのだ。
ソフィが自分の家系を嫌っているのは何故かなんて、私が問うべきことではない。

「あなたにはわからないわ。どれだけのプレッシャーがかかるかなんて」

自分でも驚くほど、冷たい響きの言葉が溢れた。
身を斬るような凍えた眼差しを周囲から受け、それでも穏やかに微笑んでみせる。私はクラリッサ家の娘。
名に恥じない行動を示さなければ。

「でも、アリアさんは存在を認められてるんでしょ。恵まれてるじゃない、期待してくれる人がいるんでしょ?私なんて生まれてこなきゃよかったって思われてるんだよ」

存在を認められてても、それは決して良いような認めではないの。
威厳があり、たおやかで優しく、慈愛溢れるクラリッサ家のお嬢様。願望を押し付けられてるようなもの。
でも私は、お父様にクラリッサ家に認められたいから全てを飲み込んできた。
教養も、仕草行動一つ一つ、自身の性格などできるだけ消して。完璧なお嬢様になろうと……。

「汚れた血だから」

「なんにも知らないのにごめんなさい。でも、アリアさんはもっと自由にいろんなことを考えてもいいと思う」

ソフィの言葉に胸を打たれるとともに、強い反感も芽生えた。
汚れた血だからって、そんなの……。汚れた血、汚れた血だけどそれを誇りにして生きていこう……なんて。
私が言える立場じゃない。第一、ソフィの痛みを、私は知らないでしょう?

「________ちょっといいかしら、ソフィ・アロー。クラリッサに話があるの」

「!   ドミノさん…………。」

ソフィの声に私は驚愕して振り返った。
艶やかな黒い毛に、どこか鋭さを見せる琥珀色の瞳。整った顔立ちをこちらに向け、横にずれたソフィを見てから私の隣に腰を下ろす。

「あなたに言った言葉、撤回させてもらうわ」

「……は?」

あまりに驚いたため、間抜けな声が口から飛び出た。アリアはキュッと口元を結び、ドミノを見つめる。

「『無様な貴族』あれ、違ったわね。謝るわ。よろしくて?」

「貴女ね……………。あれだけ言っておいて今さら………。」

心が乱れていたせいなのか、対立したくないと思っていたのにもかかわらず、強い言葉を放ってしまった。


「わかってるわよ。貴女に指摘されるほどバカじゃないわ。あいにくさま」

「本当にごめんなさい。もしも貴女が許してくれるなら、アリアと呼ばせてもらってもよろしいかしら?」

ドミノの言葉に、呆然としてしまった。
言いたいことがいろいろある。でも、アリアには一言だけしか言えなかった。

「………もちろんよ、ドミノ」

きっとその時、私は泣き笑いのような表情を浮かべていたのだと思う。




___________________________________________________________________________

ムーンドロップさん、レパードクローさん、交流ありがとうございました!
これからドミノちゃんと仲良くいきたいです^^
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ウィングシャドウ@もう復活でいいんじゃないかな on Sun Oct 25, 2015 9:00 pm

おお、たくさん更新されている……なんだかHCSの生活が本格的に再開された感じが出てきて嬉しいです!

 エーテルレインさん、HCSにようこそ!一緒に楽しく交流しましょうね。


 【ウォーター・フラクチュレイションズ】 9月3日 朝4時半ごろ

 外は薄暗い。時間帯もあるのだろうが、大きな理由は空にたちこめる灰色の雲のせいだろう。まだ降っていないものの、今にも降りだしそうだ。

 まだ寝ているイーグレットさん達を起こさないように部屋を出て談話室に下りてみるとソファーでエルさんが寝ていた。他には誰もいない。昨日のことも考えるとどうやらフレイはサンダー寮の中ではかなり早起きらしい。
 寮の外に出ようかと思ったのだがふとあることを思いついてその脇を抜けて卒業生名簿の前に立つ。一昨日見たときは思い至らなかったが、もしかすると父の名前、場合によっては母の名前があるかもしれないと思ったのだ。一昨日はさらりとしか見ていないので見落としていても不思議ではない。フレイははやる心を抑えて名簿の表紙に手をかけた。

 『ウォーター』の文字を一時間ほどかけてじっくり探してみたがどこにもなかった。ここにあるのは20年前までのものだし、そもそも親がサンダー寮だったかどうかもわからないのだからしかたないと自分に言い聞かせるのだが暗い気持ちは変わらなかった。


 暗い気持ちのまま朝食に行くのは嫌だったし、なによりアリアさんやイーグレットさんに心配をかけてしまうかもしれない。気分を変えるために建物の外に出ることにした。


 しばらく当てもなく歩いていると突き当たりに扉が見えた。忍びの地図を思い出す前に反射的に開けると目の前には美しい庭園が広がっていた。

 「気に入ってくれたかの?もしそうなら好きなだけ見て行ってくれるといい」

 声もなく見入っていたフレイは後ろから話しかけられて飛び上がった。おそるおそる後ろを振り返ると、そこにははさみを持ったラギッドスターがほほえみを浮かべて立っていた。

 「ここはわしが手入れをしているお気に入りの庭なんじゃ。だからおまえさんもこの庭を好いてくれたら庭を手入れしている者としてこれ以上嬉しいことはないのじゃが……」

 もちろん気に入った。毎日訪れたいぐらいだ。フレイがうなずくとラギッドスターは嬉しそうに笑い、離れたところで薔薇の手入れを始めた。愛おしそうに薔薇の手入れをしている姿はこの2日間ほどで見た威厳ある学長からは想像できず、フレイは学長に対する認識を少し改めた。

 途中で雨が降ってきて体がびしょ濡れになることも気にせず庭園の眺めを楽しんでいるうちに気持ちも晴れてきた。図書館にはサンダー寮のもっと古い学生名簿や他の寮の卒業生の名簿もあるかもしれないしまだ入学して3日目なのだ。両親のことについて知るチャンスはいくらでもあるはず……!
 元気が出てきたフレイは図書館への道を歩き始めた。


 図書館までの道のりの半分ほどのところで見覚えのある姿を見つけた。

 「あれ、フレイ?濡れているけどどうした?」

 「エッダさん!と……ど、どちら様でしょうか?」

 エッダさんの隣に立っている夜空のような黒色の雄猫を見つつ尋ねる。猫見知りは相変わらずで、名前をきくときに噛んでしまった。


________________________________________________

 久しぶりなので過去の物と矛盾していないか不安です……

 ふらわりさん交流ありがとうございます。あまり進んでいなくて申し訳ありませんが続きお願いします!

追記:フレイは昨日の朝食の時A・B・クラックさんの自己紹介を聞いているはずですが遠目だったことや光の関係でその猫と目の前の猫が同一人物とは気づいていません。


最終編集者 ウィングシャドウ [ Mon Oct 26, 2015 7:03 am ], 編集回数 1 回

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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by L ͛k ͛ on Sun Oct 25, 2015 9:58 pm



エッダちゃんがなんか女子力あがってる……!?    ラッキークローさん、交流ありがとうございました!

ヒーステイルさん、よろしくお願いいたします!!   久々のシープ兄貴だ………!






【 エル・D 】  9月3日、朝6時過ぎ




エルを呼び止めたのは、純白の毛に深紅の瞳、という一風変わった容姿の持ち主───あのラグナロク・エッダだった。


溌剌としていながらも独特の雰囲気を持つ彼女とは、ずっと話してみたいと思っていたのだ。
奇遇にも彼女とは、図書館に向かうことのほかにそれまで共通していたらしい。ラグナロクは初対面の時よりはるかに気さくな様子で
話しかけてくれたのだ。

特に、ラグナロクがいきなりクラックに勝るとも劣らない強烈な才能を発揮したとき、エルは度肝を抜かれたのだった。
クラックは最初からいろいろな伝説を目に耳にしてきたのでさほど驚かなかったが、このラグナロクからはどことなく、有能そうな、
頭の切れる猫という印象を受けていた。
だから、こんな一面もあるということが心底意外だったのだ。


図書館への道中にそのことを伝えると、隣を歩くラグナロクは恥じらうように顔を逸らした。

「ん………もう忘れてよ、恥ずかしいから」
「………いやさ、忘れようにも、まだ君の耳が赤いんだぜ………?」
「ちょ、エル、やめてってば!!」

からかってやればこの反応だ。しかもラグナロクはさらに真っ赤になっている。
純粋というかなんというか、こいつこんなに面白い奴だったのか。
くっくっくっ、とエルは含み笑いが止まらない。

しかし、明るく親しげではあってもどこか超然としているラグナロクは、もう少しガードの固い猫なのだと思っていた。
しかし目の前で真っ赤になっているラグナロクは、まるで自然体そのものというか、それ以上だ。


「同じ天才同士、クラックと仲良くなれること間違いないな」

「天才って言われてこんなに嬉しくなかったの、生まれて初めてなんだけど!    ………あれ、それって巷で伝説になってる、宇宙野郎
   ことダイナミックパフォーマーさん?」

「そう。凄く頭良い奴だけどな」

「そうなの?」

「お勉強と人生とじゃ、求められる頭の良さが違うだろ?    クラックは多分、後者の天才なんだと思う。だれかの心を読み抜いたり、
   生きてて実際に遭遇する困難な場面で、最善の決断を下したりできる。そういう奴じゃないかな、族長に向いてるのって」

「ああ………言いたいことは分かる気がするな。じゃ、エルは自分の頭はどっちの資質だと思う?」

「そうだな………とてもじゃないけど、クラックみたいな才能はないよ。すぐ喧嘩してばっかりだから、それを補うために勉強している
   ようなものだし。どちらかといえば、前者じゃないかな」

「ふうん………なら、勉学に必要な賢さには自信があるんだね?   でも、文系科目と考古学なら負けないよ」


ラグナロクがいきなり真顔で言ってきたので、エルは多少面食らった。
だが、次の瞬間には真っ赤な瞳がきらきら輝いていたことから、どうやら冗談半分だった
らしい。

闘争心をくすぐられ、へえ、とエルも微笑んだ。
「じゃ、理系と戦闘訓練は譲らないぜ?」

「いいね」
ラグナロクが笑みを深くしてこちらを見る。
「賭ける?  理系と文系、それぞれの授業科目の最初の小テストの結果」

紅い瞳が、まっすぐにエルを射貫く。
瞬間、めらり、と何かに火がついた気がし、エルは全身にかすかな武者震いが走るのを覚えた。

ラグナロクはどうやら、自分が思っていたのと全然違う猫らしい。
ずっと純粋で、そしてずっとずっと好戦的な性質のようだ。

見目麗しい雌猫とはいえ、ラグナロクの血はもしかしたら、エルと同じ戦士としての獰猛さを秘めているのかもしれない。
生まれて初めてのライバルかもしれない………!


そう思い、胸を熱くしながらも、しかしエルは小さく笑って首を横に振った。
「ごめんな、それに乗るのは停学が明けてからでもいいか?」

ラグナロクがぴたりと歩みを止めた。丸く見開いた目が、驚愕を表している。

「………捕まったの?」
「まあな。立ち入り禁止区域に入ったのが学長にバレた」
「隣の部屋のアリアの元気がなかったのは、そういうことか」

やはり、さすがに鋭い。

エルも立ち止まり、廊下の壁に背中をもたれてため息をついた。


アリア・クラリッサとドミノ・ブラック。どちらも、正反対の意味で自分の中では大きな存在だ。
それぞれとの関係を、自分はこれからどうすればいいのだろう?

今落ち込んでいるクラリッサは、絶対にエルでは慰められない。
その無力がエルにはたまらなく悔しかった。どうにかして彼女を救いたいのに、それができるのはエルではない。
それに彼女の父親は、娘のトラブルにはどこの馬の骨かもわからないエルも絡んでいると知ったら、引き離しに来るだろう。

何度も残酷な言葉で傷つけ、ぼろぼろにしてしまったドミノには、どうやって謝罪の糸口を見つければいいのだろう。
彼女が自分の人生の中で築き上げてきたものを、エルは決定的に破壊してしまったのだ。
壊したものはもう取り戻せない。ブラックに刻みつけてしまった傷は罪深いほどに大きすぎる。
エルは償うべきなのだが、方法がわからないのだ。

どちらも、停学中に解決しなければならない問題だ。だがそうできる気がしなかった。

「悩んでるんだね」ラグナロクが言い、エルは力なくうなずいた。


その時だ。待っていた猫が現れたのは。





「……ドミノとそんなことになっていたのか」


人気のない空き教室。
朝7時の朝食の鐘が鳴り、城が賑わい始めるなか、廊下でばったり出くわした同級生のシープは、黙ってエルの話に耳を傾けてくれて
いた。
眠いだろうに、空腹だろうに、そんなことは微塵も伺わせず、ただいたわるような藍色の瞳が、エルを優しく包み込んでくれる。

たった3日とはいえ、シープとは、クラリッサと同じいちばん長い付き合いだ。
思いやりがあり、包容力があり、いつも仲間を助けてくれるシープの力を、生まれて初めて「友だちだ」と言ってくれたシープの力を、
エルはずっと頼りたかった。

さっきだって、そうするための勇気を出せずにいたエルに、何かを察したシープはそっと手を差し伸べてくれた。
それがシープの才能なのだ。
一歩を踏み出すために助けてくれる、大きな存在。それがシープ・ブレイズだ。

彼になら、ブラックとの拗れに拗れてしまった根深い敵対関係をほどいて和解する術を、教えてもらえるかもしれない。
迷惑とはわかっていても、きっとかれならそうしてくれるとエルは信じていた。


「………そうと知らなかったとは言っても、俺はあいつのものを盗んだ上に、関係のないことで残酷な罵声をあいつに浴びせて、人格を
   貶めようとしてた…….
   妬みや偏見や、そういった個人的な感情を、公平でないやり方で一方的にぶつけて、物凄い悪意を醜いほど剥き出しにしてた。
 
  狡い、情けない、大人げない。しかも今だって自分の仕出かしたことに耐えられなくて、心のどこかで自己防衛を働かせてる。
   強がって偉ぶってるのに何にも思いやりがない、最低な奴なんだ。
  シープ、俺はどうすればいい?    あいつをぼろぼろにした以上、やってしまったことは二度と消せないってわかってる。
   どうしたら、そこから前に進めるんだ?」


だから、こう打ち明けたのだ。

怖かった。シープにも軽蔑されたら、すべての終わりだ。
でもシープなら、こんなに最悪で重たいものも、受け止めてくれるかもしれない。光を投げかけてくれるかもしれない。

果たして、シープはしばらくの間、少し困った顔をして、それから考え込んでいた。
何を言われるのだろう?    やはり、そんな奴だと思わなかった、と、見放されるのか。
自分の責任だろ、俺は何もしてやれないよ、もしかしてらそう言われるかもしれない。


エルが覚悟を決めた時、シープがゆっくりと口を開いた。






ヒースさん、ほんとにいろいろすみません……!    ぶん投げちゃっても構いませんので!
シープ君とのお話の後にドミノちゃんに会ったりしてひと段落着いた後は、是非エーテルさんのエスメラルダちゃんとも交流してみたいです!
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ヒーステイル on Mon Oct 26, 2015 4:39 pm

いろんな方の交流ってすごく新鮮で、楽しい物なんですね!

【シープ・ブレイズ】


 

 「………そうと知らなかったとは言っても、俺はあいつのものを盗んだ上に、関係のないことで残酷な罵声をあいつに浴びせて、人格を
  貶めようとしてた…….
  妬みや偏見や、そういった個人的な感情を、公平でないやり方で一方的にぶつけて、物凄い悪意を醜いほど剥き出しにしてた。

 狡い、情けない、大人げない。しかも今だって自分の仕出かしたことに耐えられなくて、心のどこかで自己防衛を働かせてる。
  強がって偉ぶってるのに何にも思いやりがない、最低な奴なんだ。
 シープ、俺はどうすればいい?    あいつをぼろぼろにした以上、やってしまったことは二度と消せないってわかってる。
  どうしたら、そこから前に進めるんだ?」

 エルは、シープが思っていたよりずっと繊細だった。そう言うのは失礼かもしれないし、口に出したら、きっとエルは俺を期待に沿わない奴だと呆れるのだろう。でも、シープはそう思わずにいられなかった。

 入学時、シャドウ寮の生徒とエルの喧嘩を、シープはお馴染みの仲間と、一部始終見ていた。意見を言う、堂々とした姿、光を浴びて金色に煌めくその雄猫は、シープにとって、ある種の宝物か何かのように見えたのだ。

 それは、真っ白い雪のような、賢くい自慢の相棒の、ウィルとはまた違う。獅子のような気品に、シープは純粋な憧れを抱いた。

 だが、彼だってまだ子猫なのだ。それはシープも同じだ。輝かしい友人が辛い時に、支えてやれない俺なんて、ただの無能な子猫に過ぎない。

 だから、何も飾らず、ありのままでいようと思った。そっと、尻尾の先でエルの肩に触れる。

 「なあ、エル。俺達は、まだほんの子猫なんだよ」開口一番、そう切り出したシープに、エルは驚いたように、2.3回瞬きをした。構わずシープは続ける。

 「エルも、俺も、ドミノも、クラも。皆まだ子猫なんだよ。エルが思うように、俺達は器用じゃない。だから、傷ついて傷つける時もあると思うんだ」

 もちろん俺も。呟き、シープは藍色の瞳を上げる。シープは自分と同じ色の瞳に、父が輝く炎を宿す瞬間を見てきた。まだ生まれてから初めての夏を越したばかりだというのに、それは幾度と無く見にし、脳裏に焼き付いている。

 エルは、黙ってシープの言葉をきいてくれていた。

 「でも、ドミノは悪い奴じゃない。ただとんがりすぎただけなんだ。それは、エルもわかるだろう?」シープが問うと、エルの美しい目が一瞬揺らいだ。シープは彼の耳にすばやく触れる。

 「じゃなきゃ、君はここまで追い込まれたりしない。根っからの悪党に痛ませる心なんて、君は持ちあわせていないからな」

 エルはふっと笑って「辛辣だな」とこぼした。これは俺の個人的な見解だから、気に食わなかったら殴ってもらっていい。

 「お前らは、お互い変な角度からぶつかり合うしか出来なかった。だから、今度は正面から向き合ってみないか?」途端に、シープはエルが羨ましくなった。純粋なほどに、 崇高な真っ直ぐな気持ち。俺は、憧れである彼のような友人に、これから先も相談し合えるような奴でありたい。

 「見える角度が違うんだ。きっと何か変わる。後悔してるならそれでいい。俺らには、チャンスがあるんだ。何だって、次から気をつけて前に進めば、それでいいんだ」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
勝手な解釈、構造ごめんなさい!
エル君、懐かしの4人組、ドミノちゃんとの交流も楽しみにしています(●´ω`●)
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ティアーミスト on Mon Oct 26, 2015 6:39 pm

若干でおくれましたがスタートです!w



ミストラル・ロワ

風が窓をたたく音で、ロワははっと目を覚ました。

くぐもったうめきを漏らしながら身体を起こすと、青い毛皮を震わせてのびをした。

部屋の窓には宝石の様な雨粒が光り、空はどんよりと薄暗い。

ロワは疲れた顔をしていたが気分は良かった。一夜明けて見ると、あの奇妙な絵画を見つけた事もわくわくするような

ことに思えたし、いっそあの<実験室>にも入ってみたくなっていた。ロワは例の文章────絵画の裏にあったメッセージ────

のこと、それは誰の手によって作られたのかについてあれこれ考えた。


(……あの絵は)


きっと、ミストラル家に残された、たいせつなものだろう。もしくは、それ以上かもしれない。

それなら、ぼくはあの実験室を受け継ぐべきなのでしょうか…?

ロワはふと立ち止まり、しばらく足元を見つめていたが、覚悟を決めたように前をみつめると再び歩き出した。


(いや、違う。)

そう、間違っているのだ。

ぼくの手で、消さなければならない───恐ろしい実験の記憶を、この学校から。

父親の悪事は、ぼくが生まれつき背負った荷物だ。 荷物をおろして、偏見にとらわれずに生きるには、ミストラル家の悪い

記憶を塗り替える必要がある。


大ホールへと続く、長い廊下の途中に、ロワの金色の瞳が、蝋燭のように仄かに光っていた。







「……あれは?」

ロワはふと、目に飛び込んできた猫にまゆをよせた。 見慣れない毛色をしている……新入生だろうか。ほとんどの猫がグループで話している今、たったひとりで───しかも壁に頭をぶつけている。

なんとなくさびしげな、暗いオーラをまとっていたので、ロワはたまらず彼女の傍らにかけよった。


あたまに着いていた寝癖をちょっとなめて身なりを整えると、明るい口調で話しかけた。

「おはようございます!新しく入ってきた方ですか?」

彼女の動きが止まった。おびえたような様子でゆっくりとこちらに振り向く。 目があった。 

彼女の目は、すんだ水たまりの様な美しくも悲しげな銀灰色だった。 それは、いささか仔猫とは思えないほどの鋭さを秘めていた。

しかし、目の前にいるのが微笑む金色の瞳の少年だとわかると、少し肩を落とした。

「そう。いまさっきね」

よかった、話しかけて正解でした! 入ってきたばかりなのに一人だったら、これからの学校生活が不安になってしまうだろう。ロワもそうだ。

入学当初は少なかった友達の輪も、だんだん周りから話しかけてくれるようになって──── 

ロワは、彼女にほほえみかけた。背筋をただして礼儀正しく胸に手をあてる。

「はじめまして、ぼくは、ミストラル・ロワといいます! ロワ、でいいですよ。」

彼女は、ちょっと笑った。 それは、ほっとするような温かい笑みだった。

「ロワ。よろしくね、わたしはエスメラルダ・パール。」

はじめは緊張した様子だったから、笑ってくれてよかった。 ロワはそう思った。

「さてと。朝ごはんまで少し時間がありますね。」

そう言いながら立ち上がると、エスメラルダの顔をうかがいながら続けた。

「もしよければ、校内を案内しましょうか? こんなぼくじゃ頼りないと思いますが、迷うことはないはずなので」










エーテルさん、交流させていただきました!こんな感じでよかったでしょうか…? おさそいは、断ってもかまいません。
改めて、よろしくおねがいします^^


最終編集者 ティアーミスト [ Tue Oct 27, 2015 6:47 am ], 編集回数 1 回
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ラッキークロー@LC on Mon Oct 26, 2015 9:10 pm

らいとにんぐきっとs
 エ、エエエエエエエッダが萌えキャラにっ!!!LKs、交流ありがとうございます!これからもエルと交流を深めていきたいです。

フラワリングハートs
 交流ありがとうございます!二人のコンビとふらわりsの文才ににやにやが......!さすが宇宙の流れ星...!


ラグナロク・エッダ 3日六時半ごろ?


 エルと楽しいおしゃべりを続けていた時、廊下で新しく出合った猫二人は、どちらも雄猫だった。

 雄猫ではとても珍しい三毛柄の精悍な猫__昨日知り合ったばかりのシープ・ブレイズに、初対面の夜の闇のような毛色に一筋の白い
毛房が通る、小柄めな猫だ。黒猫の白い毛は、夜を切り裂く流星のようにも、暗黒を照らす日の光のようにも見えた。

 「よう、エル」

 シープが気さくに言う。昔からの友人のように親し気に話す二匹の傍らで、エッダはじっと黒猫を観察した。

 この毛色、この瞳の輝き......なにか、鋭さと強い意志を感じさせる猫だった。

 推測は外れていなかった。エルがシープを呼び止めたとき、雄猫はさっとエッダに目配せし、二匹から離れた。気配りができる、賢い雄猫。
それがエッダの黒猫に対する印象だった。

 たぶん、エルがシープに話したいこととはさっきエッダに打ち明けてくれた、停学処分のことだろう。規則破りの猫だとは思っていたが、
まさか立ち入り禁止区域に入るとは。さすがにエッダも仰天したが、それ以上に今はエルのことが心配だ。シープが彼に何か助言をして
くれればいいけど。シープは他人を導き、そしてその猫の潜在能力まで引き出してしまうようなセンスがあった。

 だいいち、古臭いおきては叩き潰すのが好ましい。掟やしたきりなんてその九割近くが腰抜けの年長者たちの気休めなのだ。その犠牲になる
猫が、いったいこの世にどれだけいることか!

 が、辛辣な思考は中断させられた。黒猫が明るい口調で話しかけてきたのだ。

 「自己紹介まだだったよね?僕はA.B.・クラック!ひと呼んで・・・この流れめんどくさいからもういいかな」

 「ああ、噂には聞いているよ。僕はR・エッダ。エッダと呼んで」

 いや、まさかこの猫があのスーパーギャラクシーキャット・A.B.・クラックだったとは!!

 内心ビックリのエッダだったが、驚きを表に出すのも失礼なのでやめておく。さっきのエルは思い切り表どころが言動表情にぶちまけて
いたが。何ということだろう。あんなに顔が熱くなったのはもう初めてだ。思い出すだけで恥ずかしい。

 しかし、そんなアッチアチのエッダも、次のA.B.の言葉を聞いた瞬間、カッチコチに冷えた。

 「そういえば、図書室ってどこにあるのか知ってる?」

 「えっ」

 「えっ?」

 なんてこった。ジーザス。神は死んだ。

 まさか、まさか、まだ一日が始まって間もない時間に、二回も自分の破壊的な才能を開花させる時が来るとは。

 さらに最悪というかやばいことに、AB宇宙のギャラクシーもエッダと同じ才能、いやそれ以上かも知れない天才だった。

 
 何の冗談でもなく、ものの二分でHCS内で遭難する。もうここはどこかもわからない。頭に叩き込んだ地図の形は一秒後には十字路が
一本道になったりする。

 ああ、ここにA.B.と骨をうずめることになるんだなと思った瞬間、二匹の前に青色の瞳の天使が現れたのだ。

 


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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Mon Oct 26, 2015 9:38 pm

エスメラルダ


陽気に話しかけてくれるロワという猫。

あ、そっか。

ここはあの部族じゃない。

平常心平常心。

『お願いしても?』

「もちろんですよ!」

なんだか似てるな・・・。














_PAST_


『お兄ちゃん熱いよ!』


「くそっ!あいつら・・・遂に手を出しやがった。」

少し歳の離れた兄と遊んでいたら茨の囲いの中に入ってしまった。

そしたら火が放たれた。

出口が分からない。

「俺たちが何したって言うんだよ!!」

兄はエスメラルダを庇うようにしてうずくまる。

ただ父親が裏切り者だっただけで子供にも仕打ちをするとは・・・。

そのときだった。

2匹めがけて燃え盛る木が倒れてきた。

バキバキバキ・・・

兄はとっさにエスメラルダを火のないほうへ放り投げた。

兄は木の下敷きになった。

『お兄ちゃん!!』

エスメラルダの左目にその燃えた枝が飛んだ。

『熱い!!!』

「エスメ・・ラルダ・・・」

兄は死んだ。

そのとき。

「こっちよ!」

母が炎の中から現れた。

『ママ!!お兄ちゃんが!』

「・・・分かってるわ。でも、今は生きることだけを考えなさい!」

母に救われて炎の中から脱出した。


_____________________________________________________________________________






このロワって猫は兄にそっくりだな・・・。










ティアー師匠!ありがとうです!!
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ティアーミスト on Tue Oct 27, 2015 6:38 pm

エーテルさん、ありがとうございます!


                   ミストラル・ロワ

現在の状況:新入生、エスメラルダ・パールに校内を案内中

「お願いしても?」
エスメラルダがまゆをあげて言った。顔の左半分を隠している長い毛がふわりと揺れた。

「もちろんです!」
にっこりと笑いながら立ち上がったロワは、内心、彼女の隠されている左目について気にかかっていた。


(……なにか、隠したい理由があるのでしょうか)


それは目があった時点から感じていたことだった。 あのさびしさにおしつぶれそうだった瞳は過去になにかたいへんな経験をしてしまったのかもしれない。

この学校に入学した限りは、楽しくて、安全な暮らしを送れるはずなのだが_____それでも、ロワはエスメラルダはなにかつらい思いをしているはずだと思うと、心がちくちく痛んだ。

初対面で聞くのは失礼だろうから、もう少し打ち解けてから遠まわしに尋ねてみよう。



「……ロワ?」

エスメラルダがくびをかしげながら顔を覗き込んでいる。ロワははっと我に返った。考え事にふけっていると、ときどき周りが見えなくなってしまう。
それは幼いころからの癖だ。

前にも何度か、考え事をしながら立ち止まってしまう事があって、祖母にはよく「もっとはやく歩けないのかい」と、怒鳴られたことがある。
自分の都合で待たせてしまったと思うと、恥ずかしさで顔が火照った。

「ごめんなさい!さあ、いきましょう」
「うん!」

エスメラルダも、細くひきしまった後ろ足で勢いよく立ち上がった。






あいさつを交わす猫たちの、明るい声のひびく朝の廊下。 その廊下に、ならんで歩く影がふたつ。


「……それで、ここが図書室です。すごい数の本が並べられているんですよ!薬草学やこの学校の歴史や……全部読み終わる頃には、長老になってしまいそうです」

エスメラルダは、へえ、と浅い返しをした。ロワのような勉強好きには興奮する場所だが、彼女にとってはそうでもないらしい。さっき、CFマッチについて軽く触れた時は、興味深そうにうなずいてくれたのだが。

ロワはくるっと回れ右をすると、しっぽをふって次の場所へ案内した。



「この階段をのぼって左に行くと、談話室につきます。夜にはここの猫たちが集まるので、行くと友達の輪も広がると思いますよ」

「ぜひ立ち寄ってみるね。ありがとう」

思いがけずエスメラルダから礼を言われ、ロワは笑みを深くした。その声は、初めて話しかけたよりも、はるかにやさしい声色だった。

「お役にたてて何よりです……あ」
ロワはすばやく掛け時計で時刻を確認し、エスメラルダをみて言った。

「そろそろ、もどりましょうか。」

朝食の時間が迫っている。このままのんびり歩いて戻るとしたら、時間に余裕をもたせたほうがいいだろう。ともかく、この数十分で彼女が少し打ち解けられてよかった。


「うん。わたし、なんだかおなかへったし」

「ふふ、ぼくもです」


二匹はたわいもない会話をしながら、ホールへと戻った。




ロワくんがお兄ちゃんにそっくりですと?なんだか光栄なのです← 
エーテルさん、バトンタッチです!

もっともっとたくさんの方と交流を深めていきたい、と思っております^^
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Tue Oct 27, 2015 9:28 pm

エスメラルダ


(気にしないでくれてるのかな?)

エスメラルダはふと思った。

それなら嬉しいが・・・。

この傷は誰にも知られたくない。

兄の命を奪った火事で・・・

父親と同じようになることを恐れた臆病な部族につけられた刻印。

思い出すだけで怒りがふつふつと沸いてくる。

鉤爪にギュッと力をこめる。


「大丈夫ですか?」


ロワの声で我に返る。


『えっ!あ、あぁ・・・うん。考え事してたので・・・。』


「そうですか、来たばかりで大変なんですね。」


『心配かけてごめんなさい。私、慣れるようにするわ。』


「無理しなくてもいいんですよ?段々慣れればいいんです!」


やさしい心遣いに癒されるエスメラルダ。

いつか、私の心の傷も癒えるときが来るといいな。

忘れられない恐怖と消えない傷。

それすら気にならないくらい楽しく生きたいな。


『ありがとうございます。ロワ、これからお願いしますね。』


エスメラルダはぎこちなく笑った。

まだまだ心から笑えないけど。

私のことを認めてくれてありがとう。



エスメラルダは新しい人生を歩むことを決意したのだった___
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ノーススノウ on Wed Oct 28, 2015 10:36 pm


イーグレット・ファウンテン





イーグレットは朝食を知らせる鐘の音に飛び起きた。
しまった、寝坊してしまいましたッ!部屋を見回すと、残っているのはイーグレットだけだった。
慌てて毛繕いをして部屋を飛び出す。そこでイーグレットはUターンした。
借りてた本を返しに行かないと!でも朝食が……
迷いに迷った結果、朝食を急いで済ませて図書館に行く事にした。

そう言えば、もうホグワーツに来て丸2日になるのですね……イーグレットは何気無く過去を振り返った。たまたま話掛けたフレイさんと偶然親友になり、ソフィさんやエルさんとか、色々な方々とお友達になれて……少しでも、明るくなったのかな、私。

そこで、イーグレットの脳裏にある物が過った。あの『紙切れ』だ。所々インクが滲んでしまい、読めなくなった部分もあった。

『泉の脅威

先に忠告しておこう。これから語る、二匹の猫については、ホグワーツ城内では禁句の猫。この章は、読み飛ばすか、忘れるかの方が身の為だ…………

………この内の一匹は、シャロウ・リリー。元リヴァー寮生であった。
 しかし、ある時我々を裏切り、〈ブラッド・……と手を組んだ。そして、その原因を作ったのはブラッド・ゲイザー・ファウンテンである。
 彼は、………中でも高い地位に就いていて、後の我々の脅威となった。ファウンテン家は闇に仕え、静かに機会を狙うスパイの一族と化していた』

気付いたら、何時の間にか足が止まり口が動いていた。何やってるんですか私!
今のが誰かに聞かれていたら……幸い、周りに猫はいなさそうだった。
彼女はホッと溜息を吐いた。だが、それの安堵も束の間、こんどは時間という名の敵の存在に気付く。

急がないと一時限目に間に合わないッ!イーグレットは全力疾走で大広間に向かった。

✳︎

息を切らしてようやく到着した大広間には、既に多くの猫が集まっていた。千ページ程ある分厚い『戦士の掟』についての本を抱え直して適当にバターロールを一つ掴んで口にくわえると、図書館に向かって再び走り出した。

だが、元々体力の無い彼女は直ぐにトボトボと歩く事となる。バターロールを頬袋に詰め込みながら何時の間に『紙切れ』についての考え事に没頭していた。
私の性は闇の一族……?なのでしょう……?では何故私は今此処に居られるのでしょうか?こんな私に入学許可が下りるはず……大体私は……

刹那、ぽふっと彼女は何かに突き飛ばされた。正確には自分から突き飛ばされにいった、だが。その途端、ふわりと嗅ぎ慣れた匂いが彼女の鼻孔をくすぐった。

「フレイさん、ですか?!」イーグレットはバターロールを口に頬張ったままモゴモゴ言った。そこで、見知らぬ顔が二つもある事に気が付いた。
次の瞬間、人見知りセンサーがビンビン反応。頬が赤くなり、思わずフレイさんの陰に隠れた。

✳︎

知らない間にかなり更新されている(°_°)
シャドウウィングさん、ラッキークローさん、フラワリングハートさん交流させていただきました。割り込みすいません………
そして、エーテルレインさんようこそです!!


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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Wed Oct 28, 2015 11:15 pm

閲覧777とな・・・縁起がいいですね・・・何かいいことありそうな予感がしますw

そしてウィングシャドウさんにラッキークローさんありがとうございます!バトン受け取りました!w
スーパーギャラクシーキャットをこれからもよろしくお願いしますww



【A.B.・クラック】



「あれ、フレイ?濡れているけどどうした?」


目の前に現れた可愛らしい雌猫は、どうやらフレイというらしい。

そして、エッダと顔見知りらしい。そういえば、昨日も何度か見かけたようなそうでもなかったような。


「エッダさん!と・・・・・・ど、どちら様でしょうか?」

「僕はA.B.・クラック!ABCの宇宙とかいわれていないこともないよ」


名前を聞いて、あっと思い出したように目を見開く目の前の雌猫。

昨日の朝の大広間にいたっけ?それとも相当有名人もとい有名猫になっちゃった?いやー照れるなー。


「よっ、よろしくお願いします!
私はウォーター・ふらくしゅん・・・フラク、チュレイションで・・・・・・とにかく、フレイと呼んでください!」

「くしゃみかな?よろしくフレイ!」


フレイは耳を赤くして勢いよくおじぎをした。隣でエッダがくすりと笑う。
よく噛む子だ。可愛いな。昨日のソフィをどこか髣髴とさせる。

しかし、苗字の方があだ名になっているのは珍しいな。代々フレイと呼ばせているのだろうか?
まあそんなことはおいといて、だ。


もしかして、僕今両手に花じゃない?


「そうだフレイ、図書館はどっちの方向にあるんだっけ?」


エッダが思い出したように聞いた。ああ、それなら、とフレイはこの先の道をふわっとしたしっぽで指した。


「この先の通路を曲がればすぐですよ」

「ああ、それを聞いて安心したよ。僕たちの旅にゴールはあったんだね」

「本当にね・・・・・・死ぬしかないと思ってた」


彼女とはかなり気の合う仲らしい。そして二人きりで歩くと死ぬ。確実に。

やり遂げたかのように前足をこつんと合わせる二匹を見て、フレイが首をかしげる。


「何か、あったんですか?」

「簡潔にいうと、道に迷って遭難しかけた」

「遭難って・・・・・・ふふ、室内なのに」


言い方がツボにはまったのか、フレイは数秒間笑いをこらえるように肩を揺らす。


「フレイ、図書館まで連れて行ってもらえないかな?」

「もちろんです。ちょうど私も図書館に行こうとしていたところで」


顔見知りのエッダがいたせいだろうか、フレイの緊張は大分収まったようだった。

ああ、天使だ。救世主ならぬ救生主だ。


「本当に助かるよ天使ちゃん!」

「て、天使じゃありません!」

「いや、僕たちを導いてくれる存在、まさしく天使だね」

「え、エッダさんまで!」

「あはは!僕たちを本の天国まで導いて、フレイちゃん!」

「ちゃん付けは変わらないのですか・・・?」


こういうおとなしめなタイプの子をどこまでからかっていいのかはわからないが、実にいい反応を返してくれるものだ。

サンダー寮、ますます天国だ。ここに入ってよかった。こんなに個性的な面子なら、きっと飽きることなどないのだろう。


「ここです、図書館」フレイが目の前の扉を指していった。

「いや、本当に助かったよフレイ!ありがとう!」

「いいえ。道案内なら、いつでも引き受けますよ・・・?」


フレイは俯き加減に、遠慮がちにそういった。

ああ、たのもしい。


「じゃあ、遠慮なく頼っちゃおうかな!」


とにもかくにも、昨日はあえなく断念した図書館だ。・・・・・・まあ、図書館に行くのがめんどくさかっただけといえばそれまでなのだが。

みぞの鏡のことについてでも調べてみようか・・・と考え、俯いていた顔をもう一度あげた瞬間、フレイと何かが衝突するのが見えた。


「あっ」エッダが軽く声を上げる。

フレイとぶつかったのは、猫だった。雌猫だ。更にハーレムだ。


「フレイさん、ですか!?」白い雌猫はもごもごといった。

何か食べてるのかと思いながら、じっと雌猫をみた。

首周りの毛があたたかそうだ・・・・・・とだめだだめだ。
シープ兄貴ならまだしも、見知らぬ雌猫に、しかも首周りにいきなり飛びつくだなんて変態的すぎる。
先生呼ばれて牢屋行きだ。こわいこわい。

そんなA.B.の思考を感じ取ったのか、雌猫は頬を赤く染めてフレイの後ろに隠れてしまった。
必死に口の中のものを飲み込もうと頑張っている。


「やあ、僕はA.B.・クラック!よろしくねお嬢さん!」

「僕はラグナロク・エッダ。そんなに怖がらなくていいよ」


とりあえず、元気よくいつも通りに自己紹介だ。
エッダが笑い混じりに続ける。


「す、すみません!緊張してしまって・・・・・・私はイーグレット・ファウンテンと申しますっ!」


どうやらA.B.の本能的で変態的な思考に怯えていたわけではないようだった。この雌猫はフレイと同じようなタイプの子か。
噛みこそしないが、声が上ずっている。口の中のものはどうやら飲み込んだようだ。しかしまた可愛らしいな。

フレイと仲がよさそうなのも納得だった。気が合うもの同士の話はよくはずむものだし。


「そうか、よろしくイーグレット!」

「こちらこそっ・・・・・・お二人とも、よろしくお願いします!」


これは朝から好調すぎるスタートを切ってしまったようだ。

この短い時間、といっても、さまよい歩いた時間が長く感じられすぎて正直エッダとは今朝知り合ったという意識が薄れているのだけど。

一気に三匹の猫とお知り合いになってしまった!しかも全員雌猫だ!と、これは特筆すべきではないか。

みぞの鏡のせいで気分の悪いものを一晩中見てしまったことも、それによって寝不足なのも、全部吹っ飛んでしまう。


「イーグレットさんも、図書館に用事ですか?」

「はい、借りていた本を返さなければいけないので」


そういってイーグレットは、分厚い本を抱えなおす。


さて、借りようと思って入るわけではないが、めぼしいものはあるのだろうか。

思った以上の大人数で、図書館へのはじめての一歩を踏み出してみた。







*************************************
イーグレットちゃんとも交流させていただきました!(投稿されていたことに気づいたのが書き上がった後だったので、図書館の前で会ってることになってしまってますが・・・大丈夫ですよ、ね?)
大勢での交流、難しいけど面白いですね!wこれからもっと交流していきたいですねw
しかしテンションがテンションなので、キャラ崩壊させていないか心配で・・・ごめんなさい・・・w

とにかく、バトンタッチです!
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by L ͛k ͛ on Thu Oct 29, 2015 4:32 pm



青色の瞳の天使、というフレーズが秀逸すぎて、LKのなかで今年の流行語大賞を総ナメ確実待ったなしです。
フレイさん可愛すぎるよフレイさん………!

ヒースさん、交流返信が遅れてしまって申し訳ありませんでした ; ありがとうございました!
(勝手ながら、シープ君の呼び方を姓から名前に戻させていただきました。やっぱ兄貴は名前呼びするべきでした………(´・ω・`) )





【 エル・D 】 9月3日、朝7時過ぎ




これは、きっと一生忘れられない。
ふとそう思う瞬間がある。


「エル。俺達は、まだほんの子猫なんだよ。………だから、傷ついて傷つける時もあると思うんだ」


促されるようにゆっくりと顔をあげたエルは、この瞬間、シープの藍色の瞳に、エルを優しく包み込むような灯火が輝いているのを
見た気がした。

そう、このときがそうだったのだ。

シープの瞳に灯った炎、その優しさとあたたかさ。
ドミノ・ブラックのことで悩み沈んでいたエルの脳裏に、それは強烈に焼きついた。
なぜかはわからない。だが、確かにそうなったのだ。


「お前らは、お互い変な角度からぶつかり合うしか出来なかった。だから、今度は正面から向き合ってみないか?
見える角度が違うんだ。きっと何か変わる。後悔してるならそれでいい」


シープが何度目かに、エルの耳をさっと舐める。

元気出せよ、と無言で励ましてくれるみたいに。


「俺らには、チャンスがあるんだ。何だって、次から気をつけて前に進めば、それでいいんだ」


なんて奴だろう、とエルは思った。

ドミノ・ブラックとは永遠に対立したままなのではないかという思い。
彼女に対する抱えきれない罪悪感。

それを、この級友はいともたやすくほどいてみせてくれたのだ。

………こいつがいてくれるなら、こいつが見守ってくれるなら。
俺はきちんと謝れるだろう。変わることができるかもしれない。


「….…….ありがとな、シープ。楽になった。
今日、ブラックと話してみるよ」


小さく微笑みながら、エルはお返しにシープの肩をさっと舐めた。
その仕草には、決して少なくない彼への敬意が込められていたりする。

何年もあとにこの学校を卒業したら、エルは自分のもといた一族には帰らないつもりでいた。
元々、放り出されるようにしてこの学校に入学したのだ。
だから卒業後は、HCSに残って教職に就き、自分と同じような境遇の後輩たちにいろいろなことを教授してやりながら、いずれは
自分の家庭も築いたりして生きていくつもりだった。

だが、もしも。
もしも、シープのような男が率いる一族に出会えたら………否、シープが族長になったなら。
そのときは、もう一度部族猫になるのも悪くない。
こいつのためなら、間違いなく自分の命を懸けて戦える。

そう心から思えるくらいに、エルは今、この三毛柄の友人に対して強い忠誠心を抱いたのだ。


「………時間とって悪かった。寝てないんだろ? 朝食を持って行くからさ、寮で少し仮眠したらどうだ?」

「いや、大丈夫だよ。戦闘学も狩猟学も絶対に寝る気がしないし、それに予習はきっちり済ませてるから部族史学で寝れなくもない」


ああ、そう言えば、とエルは思った。

昨日はオリエンテーションで潰れていた戦闘訓練と狩猟訓練が、いよいよ今日から始まるのか。
その初回を逃してしまうとは。なんとも惜しい話だ。


「エルこそ図書館はいいのか?」

「特別な用事があったわけじゃない。だから別に平気だよ。今日はあいにく時間がたっぷりあるしな」

「じゃ、朝ごはん食べに行こう。今なら俺、水牛丸々一頭だって胃袋に詰めこめると思う!」

「………それより小さい、カラスなら?」

「1グラムたりとも遠慮する!!」


笑いあいながら、2匹は空き教室をあとにして大広間へと向かった。
途中、今朝入学していたあの銀色の雌猫を連れているロワを見かけたが、おそらく校舎を案内してあげているのだろう。

あとで子フクロウがどうなったか尋ねてみるついでに、彼女についての情報をロワから何かしら仕入れてみようか。
あの新入生からは、どことなくだが近寄らないでほしいというような雰囲気を感じるのだ。
無遠慮に話しかけてしまう前に、いくつか彼女のことを知っていても損はないだろう。

そう言えば、ラグナロクとクラックは無事に図書館に着いたのだろうか? ………今更ながら、物凄く心配になってきた。
図書館、図書館、図書館、と同じ廊下を3回も行ったり来たりしているうちに、ないはずの部屋を発見したりしていそうで怖い。あり
得る気がするから怖い。だれかあいつらを拾ったりしていないものか。


「あっ」

大広間の扉を開けたときだ。シープが小さく驚いた声を上げた。

どうした? と背後のエルが首をかしげると、シープはまん丸に開いた目でエルを振り返り、ついてこい、というように、しっぽで
器用に合図してから先に大広間に滑り込んだ。


「………周りの席は5年生たちにとられてるな。食事が終わったあとに行ってみたらどうだ?」

サンダー寮のテーブルの一角をしっぽで示しながら、シープが小声で耳打ちする。


最初にエルの目に入ったのは、昨日クラックと見事な判断力を見せていた、あの銀と白のとら猫少女……….ソフィ・アローだった。
可愛らしい小さな前足を胸元できゅっと握りしめ、なんだか不安げにちらちらと奥を見ている。

アローがどうしたというのだろう?


───しかし、次に彼女の視線の先を見た瞬間、

(!!!)

エルは突如一気にわき起こった感情───衝撃、戸惑い、疑心、不安、そしてなぜだか保護欲求───で、全身の毛がまっすぐに
逆立った。

無理もない。

昨日以来会えていなかった、白銀のアリア・クラリッサ。
何度も大喧嘩を繰り返してきた、漆黒のドミノ・ブラック。


長らく激しく敵対してきた、光と闇の両貴族………その跡を継ぐ令嬢であるふたりが、昨晩あんなにも亀裂を深めていたあの
ふたりが、今、エルの見つめる先で、まっすぐに向かい合っていたのだ。







今大広間に来たばかりのエルは、突然目にしたアリアとドミノの組み合わせ自体にまずうろたえ過ぎて現状を把握できてません。
落ち込んでいるアリアのフォロー、自分が傷つけたドミノへの謝罪をしたい今、まさか昨日の続きで更に対立を深めているのだろうか、
だとしたらやはりアリアを助けたいがドミノとも対立したくない、くそっあのふたりはいったい何の話をしているんだ………! 等と
無駄に脳内で空回りし、無言のポーカーフェイスで外見上の冷静を装い、しかしその挙動不審さから動揺ぶりがバレバレです。
こんな情けない彼ですが、どなたか助けてやってください(´・ω・`)


現状まとめ>>>

ロワ、エスメラルダ……………………@大広間への廊下。心優しきガイド・ロワの学校案内ツアーも終わり、これから美味しい朝ごはん。
アリア、ドミノ、ソフィ……………………@大広間。朝食中。ソフィがそっと見守るなか、ついに因縁のふたりが和解の一歩を踏み出す。
シープ、エル…………………@大広間。これから朝ごはん。エル動揺中。私もあの最初の食事シーンとか凄く恋しいです、ヒースさん!
フレイ、イーグレット、A.B.、エッダ……………………@図書館。イーグレット以外朝食はまだ。A.B.君が今心底羨ましい!

*えぬえすさん、お帰りなさいませ!
*これにて、現在参加登録をしている11プレイヤー全員が更新を開始しました!


次の予定>>>

06:00〜07:50………………おのおの朝食、あるいは自由時間
08:00〜08:45………………1限目、初めての『初等戦闘学』
09:00〜09:45………………2限目、初めての『初等狩猟学』
10:00〜10:45………………3限目、2回目の『初等薬草学』

*授業をひとつひとつ丁寧に描写しているとなかなか日にちが進まず、ハロウィンやクリスマスが時の彼方に消え去ってしまうので、
他の皆さんの様子を慎重に見つつ、特に代わり映えのない授業などは適度に飛ばして構いません(* ´ ω ` *)



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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by レパードクロー on Thu Oct 29, 2015 9:55 pm

ドミノ・ブラック







「………もちろんよ、ドミノ」


「よかったわ、アリア嬢。あなたの未来はバラ色ね。」

「..............さっきの言葉撤回してもいいかしら?」

「だめよ」


ドミノは冗談をかましたあと、オレンジジュースのビンをとった。
栓がパカッといい音をたててあいた。濃縮された液体をごくりと飲む。

「勘違いしないで。私は貴女との亀裂を埋めるだけ。一定の距離は保つわ__悪いけど」

「わかってるわ。」

アリアは再びパンを食べ始めた。
自分も大皿に盛り付けられた炙ったハツカネズミと果物に手を伸ばした。が、つかもうとした瞬間ふっと皿が消えた。
換わりに出てきたのはフライドポテトやソーセージ、干し肉にマッシュポテト。ドミノは舌打ちするとしかたなくソーセージをとった。
油物は嫌いだ。

「あのう、もういいですか?ドミノさん」ソフィがおずおずと口を開いた。

「いいわよ。ありがと」

ソフィは顔をパッと輝かせ、いそいそとドミノの隣に座った。

ふと、視線を感じて顔を上げると五年生の姿の合間に入り口で立ち尽くしているエルの顔を見たような気がした。
嘘だろ..........。

お嬢様失格の言動が出たが、気に留めなかった。
まさかの一度に対立してるやつ二人が現るなんて!
ちょっとした奇跡?余興?運命?いずれにしろ最悪かもしれない。

ドミノは真夜中に忍び込んだ図書室での光景をゆっくりと思い出していた___。






ドミノはそっと図書室の重たい扉を開けた。
こんなところをラシットファーに見られたら大変だ。停学、そして罰がまっているだろう。便所磨きとかトロフィー磨きとかしんでもやだ。ヤダヤダヤダァァァアアアア!!

禁書の棚へと抜き足差し足で近づいていく。
あれがあるはずだ。あの本が。

幼い頃屋敷で見つけた一冊の本。『HCS創立者-歴史と秘宝-』。あの本にならシャドウ寮をつくったシャドウ・ブラックの宝のことも書いてあるに違いない。ブラック家の秘宝のことを。


歴史の棚をなめるように見る。『HCS歴史集』『血染めのホグワーツ城』『死の秘宝歴史書』___。
違う、違う、違う。

あった。

不気味なエンジ色をしたハードカバーはズシリと重たい。
表紙にはHCSの文字が刻まれている。

古びたページをめくっていく。
不気味な絵や呪文も書かれていたが、今はそれよりもロケットのほうが気になった。
Sのページをめくるめくるめくる。

『シャドウの秘宝。
  美しい翼の生えたヘビが描かれたロケット。だが、赤い薔薇という説もある。
   触ると生のエネルギーが吸い取られ、魂を奪われる。純粋なものしか触れない。
    穢れた血が触ると体中に負のエネルギーが送られ、苦しみにもだえて死ぬだろう。
     ロケットではなく指輪だという説もある。                              』

エルは死ななかった。
ということはあれは..........偽者?

ドミノの体に震えが走った。




無理やりつなげました....。
あと私あまりこれないかもしれません!すみません。>LKさん
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ラッキークロー@LC on Fri Oct 30, 2015 7:18 pm

 おお!A.B.君ハーレム状態に......!
 たくさんの方と交流できて嬉しいです!ノーススノウs、はじめての交流です!
 最後エッダが暴走どころか崩壊していますが気にしないでください!ふらわりさん、どうかお優しい対応をしてやってください...!


ラグナロク・エッダ


 突如A.B.とエッダの前に現れた天使、ウォーター・フラクチュレイションズ――フレイのお陰でやっとのことでたどり着いた図書館で、再び級友と会う。イーグレット・ファウンテンだ。名前は知っていたものの、こうやって話すのははじめてかもしれない。ぜひとも仲良くなっておこう。

 そう思ったものの、先程から自分の隠したい秘密を暴露しまくっているせいか、ちょっと心がいたかった。

 ぶんぶん頭をふって頭からさっきの出来事を追いやると、まずはめあての本を探しに行った。この際だから、歴史や文学、哲学なんかの本も借りてみたい。やっぱり書物に囲まれると落ち着く。本一冊一冊が友人のような存在だからだろうか。

 とりあえず、今日は歴史と心理学の本を借りてみよう。そう思い棚に目をやり、背表紙を見る。

 【ホグワーツの歴史~建設から現代まで~】
 【戦争史ー革命の移行ー】
 【禁じられた歴史ーブラッ......ウォ....ー】

 そのうちのひとつに目が止まり、そして愕然とする。かすれかけた背表紙だが、そこにのこされた文字からは、明らかにその本がブラッドウォーカーに関するものだとわかった。

 ――口に出すのも憚られる、母と強い繋がりをもつ歴史ー!

 エッダは恐る恐る本をとりだし、ページをめくった。

 古い言葉で綴られた文章で、読むのに苦労しそうだが、間違いなくこの本には彼女が欲している情報が載っているとわかった。慎重に本を抱え、ため息をつく。夜の自由時間にでも、じっくりと読んでみよう。こういうとき、ホグワーツの寮生活は煩わしい。一人になりたいときに、なかなかなれないからだ。

 まあいいや、とエッダは顔をあげ、違うジャンルの本棚へ向かった。心理学や哲学の本が納められている棚だ。その中のひとつに目が止まり、引っ張り出してみる。

 【雌猫に伝授する、コミュニケーション力を高める方法】

 なんと、エッダがまさに手にするべき本だ !前いた部族のせいで、エッダは上手く他人と接する方法をあまりよく知らない。エッダはいそいそとページをめくり、興奮に髭をピンと張った。

 【友人ともっと親密になる~

       まずは堅苦しさをなくすため、笑顔で明るく振る舞いましょう。相手に近づいたり、言葉遣いを可愛らしくするのも有効です。
       ※特に雄猫に効果があります】

 
 よし、A.B.に実践してみよう!エッダは本を棚に押し込むと、雄猫の姿を探した。

 「あ、いた!クラック!」

 A.B.が振り替える。ようし、いまだ!

 エッダは雄猫の前足をつかみ、体を押し付けた。......とたん、A.B.のからだから冷や汗がブワッと吹き出たのはあれだ、暑いからだろう。

 「どどとどどどうしたえったたたただただ!?」

 A.B.が油を刺していない機械のような動きで体を動かす。よし、もうひとおしだ!

 「クラック...いや、クラック君!よければ僕と一緒に朝御飯を食べないかにゃ!?」

 A.B.が白目を向き、フレイとイーグレットが口をあんぐり開けた光景を見て、ようやくエッダはことの重大性に気づいた。






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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by L ͛k ͛ on Fri Oct 30, 2015 8:54 pm

レパードさん>>>

了解いたしました!

では、エルとの和解はやんわりと延期したほうがよろしいでしょうか?
顔を合わせればどうしても普通にするわけにいきませんし、勝手にチャットで話したところまで持って行くのもなんですし…….…( *´ ω ` )

レパードさんのお返事、あるいは復帰まで、とりあえずは、なんらかの理由で接点を少なくしておきますね!

追伸:エッダさん>>>

∑(゚Д゚)  ∑(゚Д゚)  ∑(゚Д゚)  ∑(゚Д゚)  ∑(゚Д゚) !!⁉︎



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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Fri Oct 30, 2015 11:09 pm

ちょっとこれはいてもたってもいられませんねえ・・・(恍惚の眼差し)



【A.B.・クラック】




さて。図書館だ。

いろいろと見たいものもあるにはあるが、正直全世界の男子(と一部の女子もかもしれないが)が全力で羨みそうなこのハーレムという状況に、かなり動揺を隠せないでいるのが現状だ。


これで興奮しないのでは男ではないだろう!


深呼吸をして広い図書館を見渡す。

この状況についてはあとでエルかオーシャン辺りにでも自慢しておくとして。


あの悪魔のような鏡についての本はあるのだろうか。

今この瞬間、図書館にいるうちに少しでも調べておきたい。

もうここにたどり着けるかわからないのだから。スキル的な意味で。


いつか誰かに頼らずに校内を回りたいものだ。



結論からいうと、あの鏡についての本はなかった。

まあ、そんなにご都合主義なことはないだろうとは思っていた。そうなるだろう、うん。がっかりなどしていない。


しかし、流石はホグワーツの大図書館だ。なかなか目をひく本がたくさんある。

これは毎日通いつめても飽きなさそうだ。そんなことできないけど。

探し足りないだけで、きっと鏡の本もある。
A.B.には、そんな謎の確信があった。


さて、そろそろ食堂にいって朝食でも食べたいなあと思った瞬間。


「あ、いた!クラック!」先程よりも少し上ずったような赤眼の彼女の声が聞こえた。

何か気になる本でも見つけたのだろうか、と振り返る。

エッダは夕焼けのような瞳をらんらんと輝かせて勢いよくこちらに向かってきた・・・と思ったら。


前足をつかまれてその純白の体を押し付けられた。


もういちど言おう。


体を、押し付けられた。


「どどどどどどどうしたえったたたたたただ!?」


どういうことどういうことどういうこと!?



待て、一回落ち着いて考えようじゃないか。

先程知り合った雌猫にスキンシップをされた。
いや、そういうと何かあらぬ誤解を生みそうだ。そもそもこちらが一瞬でもそういう目で彼女を見てしまったからであって本人には全く自覚がないのかもしれない。
先程知り合ったばかりだ。それ以上でもそれ以下でもない、友達だ。友達だってこういうことぐらいするだろう。
だから、つまりはそういうことだ。こちらが過剰反応しすぎなだけだ。なんてことない。例えそれが少しくらい過剰なスキンシップだとしてもだ。
ほら、意識するとちょっとしたことでも過剰に見えるというじゃないか。
黒い点が虫に見えるのと同じことだ。いや、さすがに喩えが酷すぎる。
あれだ、意識するひとがこちらを見ているように感じられるのと同じことだ。いや、意識なんて知らないけど。
僕はにぎやかし専なんだ。渦中にはいたくない性分だ。主人公とかは嫌いなほうだ。
ハーレム系の主人公のごとく雌猫たちにちやほやされるような奴じゃない。嬉しくないわけではないがそういう柄ではない。
って何考えているんだ!
だから、そういうことではない。僕は惚れっぽいのかもしれない。
こんな、こんなことぐらいで簡単に気持ちを揺さぶられるだなんてらしくないじゃないか。らしいとからしくないとかはよくわからないけど、なんだかキャラじゃない。
流石にいきなりすぎるが。
僕は紳士だ。すぐに愛だ恋だと騒ぎ立てるような脳内ピンクな輩とはわけが違うんだ。住む世界が違うんだ。
大丈夫、これくらい何の問題もない。いつも通りの反応を返すんだ。きっと相手にもあんなあれはないことだろう。
あってたまるか。ああいうのには興味はあるが願望はない。
さっきハーレムに興奮しない男は男じゃないとか言っていたが、それとこれとは話が違う。
落ち着け落ち着け気を静めろ。クールになれあすてるるどぅ・・・クールになれアステロイド・ベルト・クラック。
さあ、いつも通りだ。僕はひと呼んで風林間高校の青い雷だ。HCSの蒼い流星だ。
気を取り直してこの目の前の紅白おてんば娘に笑顔で応えようじゃないか・・・・・・








「クラック!・・・いや、クラック君!よければ僕と一緒に朝御飯を食べないかにゃ!?」







ノックアウト。勝てるわけがなかった。







ひと悶着、というより、ひと乱闘の後。


「エッダ。本に書いてあることを鵜呑みにしない」


図書館のど真ん中であらぬ誤解といらぬ恥を生み出してしまったエッダに、A.B.は戒めの一言を送った。


「いや、なんか、申し訳ない限りだ」エッダは肩をすくめる。

「な、何事かと思いましたあ」フレイとイーグレットが仲良く肩を並べている。まだ顔をほんの少し赤らめているのは気のせいだろう、うん。

「ほんとだよ、全く、びっくりしたあ」しかし、良かった。本当に誤解で、杞憂だった。
さすがにあれがマジではいろいろとヤバかっただろう。

「で、でも」

エッダはわざとなのか無意識なのか、可愛らしい上目遣いで見上げてくる。

「少しだけ、親密にはなった・・・・・・だろう?」


ああ、騒動のおかげで、いつもより可愛く見えてしまう。


「・・・・・・ああもう」ため息をついて、エッダに近づく。


このおてんば娘。次こんなことされたら、どうなるかわかったもんじゃないぞ。
親密には、二つの意味があるんだからな。


「まあ、あんなことされちゃーね」お返しにこっちも前足をつかんで引き寄せてやろう。



「さ、行こう。朝御飯」






*****************************
渦中に入ってしまうと意外とウブなA.B.くんでした。
お優しいどころかエッダちゃんが可愛すぎて理性を保つのに必死だったわけですが、ご褒美ありがとうございました!((
朝ごはん、ぜひご一緒させてください!wあれ、でも二人っきりだとたどり着けませんねwあかん(確信)
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ノーススノウ on Sat Oct 31, 2015 2:19 pm

イーグレット・ファウンテン






クラックさんとエッダさんと簡単な自己紹介をして、図書館に入った。

イーグレットは真っ直ぐブライトハートさんの居るカウンターに向かった。そこで返却処理を済ませ、今日は放課後に手伝いよろしくね、という知らせを受けてから本棚に向かった。

イーグレットは適当に本棚を沿って歩いた。

『戦争』『血染めのホグワーツ城』『七年前』そっか、此処は歴史についての本が並んでいるんですね。

すると、彼女の脳裏に昨夜の出来事が過った。そう。あの『紙切れ』を見付けた時。『紙切れ』は本から抜き取ってイーグレットが保管してある。

イーグレットは本を見回しているフレイさんを見やった。

昨夜はフレイさんにはご迷惑をお掛けしてしまいました……あの文面を読んで、冷静さを失ってしまったとは言え……それにその後の夜のお散歩でも、夜の道を歩くのは初めてでしたけれど、何もない所で転んでフレイさんを巻き込んで、はたまた段差でフレイさんを巻き込んで転んで、今度は自分の尻尾に足を絡めてフレイさんを巻き込んで…………

昨日の失敗の数々を思い出し、すっかり赤面したイーグレットはちゃんと謝罪しようとフレイさんの前で斜め45度、頭を下げた。

「その、昨夜は申し訳ありませんでしたッ!『紙切れ』の事とか夜のお散歩の事とか………」

フレイさんが反応に困った、その時だった。

イーグレットは思わず頭を振り上げた。エッダさん、今……?!

イーグレットには衝撃が強すぎるその一言に、彼女は頬をピンク色にして固まった。フレイさんもその光景に目を見張った。

「さ、朝飯行こう」

気が付いたら、クラックがそう言っていた。ホッと安堵の溜息を漏らして何気無く時計を見遣る。

私もご飯を済ませたとはいえバターロール一個だから、お腹空いちゃうなーなんて思いながら。だがしかし、イーグレットは時計の針を見た途端硬直した。

時計はもう直ぐ七時三十分を回ろうとしていた。


✳︎

時間、勝手に経過させてしまい、申し訳ありません!
朝食、御一緒良いですか?
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ティアーミスト on Sun Nov 01, 2015 1:01 pm

エーテルさんありがとうございました!

えるけいさん、ヒースさん、交流させていただきますね!


ミストラル・ロワ



「心配掛けてごめんなさい。わたし、慣れるようにするわ」

エスメラルダはすまなそうにまばたきした。
その表情が儚くて、触れたらもろく散ってしまう一輪の花の様で、ロワの心がしめつけられた。


なんとか彼女を、元気づけてやれないものか。


「……無理しなくても、いいんですよ?段々慣れればいいんです!」

ロワはゆっくりと語りかけるように言った。 ロワの気遣いが伝わったのか、エスメラルダはちょっと笑った。

「ありがとうございます。ロワ、これからよろしくおねがいしますね」

でも、ほほえむことさえ、辛いという感じだった。


ロワはエスメラルダの毛皮を尻尾でかすってから、じゃあ、と尻尾を振ると、朝御飯をとりにいった。






大広間の長テーブルでは、出来たての朝御飯がおいしそうな湯気をたてていた。ごちそうから立ち上るいいにおいに、ロワは舌なめずりをした。

山もりのローストポテトとゆでたポテト、深皿いっぱいのバターの煮豆、銀の器に入った太ったハタネズミとクランベリーソース。ロワは金色の目をもっと輝かせた。

ああ、お腹がペコペコだ。昨日は疲れていて、あまり夕飯を食べる気にならなかったのだ。
最後にしっかりとご飯を食べたのはいつだろう?そんなことを考えていると、立ち尽くすエル・Dとシープ・ブレイズに気が付いた。


「おはようございます、エルさん、シープさん」

なにかあったのでしょうか……? ふたりの表情がやや固まっていたので、ロワは気になって声をかけた。




よろしくおねがいします!笑
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sun Nov 01, 2015 4:14 pm

エスメラルダ

ロワと分かれて再びひとりになったエスメラルダ。

(このままじゃダメだよね・・・私困らせたりしてるの感じてるもの)

でもやっぱり消えない不信感。

信じたいのはやまやまだけどやっぱり怖い。

殺されかけた記憶は消えないのだ。

ここでの生活に慣れなくては!

そう自分を奮い立たせる。

傷のこと気にしてたらダメなのかな?

この傷を馬鹿にされるのが怖いんじゃない。

この傷を言われて鮮明に思い出すのが怖いのだ。

私ってつくづく不幸ね。

この傷と目の色さえなければ気にせずに生きられたのに。


そんなこんなでひとりで再び思い悩む。

誰かに打ち明けたい。

全員じゃなくていい。

誰か分かってくれる猫に知ってもらえたらきっと心が軽くなるんだろうな。














しんみり心の中で格闘しているエスメラルダ。



「・・・はぁ。」


そのため息を聞いて近寄る猫が一匹・・・。




















______________________________________________________________________




なんかおかしいことに・・・
どなたか交流お願いします!
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Nov 01, 2015 4:45 pm

とても興味深いといいますか・・・
ボクも参加させていただきます!
更新はかなり遅いです、すいません。



Name:フローラ・エース・グロゥリィ  Flora・Ace・Glory  (花の女神のエースの栄光)
※フローラ、エース、フロー・・・などなどお好きなようにお呼びくださいませ。
Gender:雌
Look:白を基調とした三毛猫。目の色はブルーグレー。
Caracter:人懐っこくキリッとした性格。戦いや知識の暗記能力に長けている両親の元に生まれたため、元いた部族で幼くして『エース』の称号を得た。
そんなプレッシャーから逃れるためにとある立ち寄った流浪の猫にスクールのことを教えられ親の反対を押し切って入学。
一人称は雌だが「ボク」と言う。
Fmilys:父、母ともどもスクールには無縁。







こんな感じでよろしいでしょうかね・・・。
更新はなるべく早めにしますのでこれからお願いします。
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ウィングシャドウ@もう復活でいいんじゃないかな on Sun Nov 01, 2015 6:30 pm

フレイがなんか天使とか言われていて困惑を隠せない……!最近エッダさんのイメージが格好いいからかわいいになってきました。

 フェグワンヴィレッジさんようこそ!楽しんでいってくださいね。
 
 【ウォーター・フラクチュレイションズ】


 エッダさんの隣にいた猫はA・B・クラックさんというらしい。名前を聞いて真っ先に思い出したのが昨日の朝のとてもテンションの高い自己紹介だった。光の加減かそれとも遠かったからかすぐにはわからなかった。
 昨日の自己紹介を聞いたときは話についていけるか不安に思ったけれど話してみると気さくで(かなりからかわれて恥ずかしい思いをしたけれど)良い猫だった。


 室内なのに遭難しかけたと言っていたのは冗談ではなかったらしく頼まれて図書館に案内すると異様に感謝された。エッダさんも同じ反応をしていたからもしかしたらエッダさんも道に迷いやすいのかもしれない。なんとなくエッダさんは方向感覚に優れていそうな気がしたのに意外だ。

 途中でぶつかってしまったイーグレットさんも加わり4匹で図書館に足を踏み入れた。期待が大きいせいか、いままでと違って見える。

 ええと、名簿……はHCSの歴史の棚にあるかな?


 「その、昨日は申し訳ありませんでしたッ!『紙切れ』のこととか夜のお散歩のこととか……」

 『紙切れ』は昨日イーグレットさんが見つけたものだとすぐにわかった。特に気にしていなかったし、かなり重要なものであるそれを見せてくれるほど信頼してもらっていたということで嬉しいぐらいだ。でも、夜間行動学……何かあっただろうか?

 悩んでいると、目の前で信じられない光景が繰り広げられた。イーグレットさんもバッと振り返る。



 「「な、何事かと思いました(あ)……」」

 まだ顔が赤い気がする。

 「さ、行こう。朝御飯」

 「そうですね!私、さっき急いでいて少ししか食べられなかったのでご一緒したいです」

 そう言って時計を見たイーグレットさんが硬直する。つられて見たフレイも真っ青になった。もうすぐ7時30分だ、記憶が正しければ7時50分には料理が片付けられてしまうはずだ。
 どうしよう。間に合わないとあきらめて朝食を抜く?でもいくら部族で何回か経験しているといっても一時間目は大変だと噂の初等戦闘学だ。耐えられるだろうか。イーグレットさんと顔を見合わせて慌てているとエッダさんが「走ればまだ間に合う。急ごう!」と駆け出した。クラックさんも追いかけていく。2匹も慌てて追いかけた。

 「エッダさん反対です!大広間はこっちです!」


 階段を転げ落ちたりしながら5分ほどで大広間に辿り着いてそれぞれ朝食をとり始める。フレイは蜂蜜のかかったパンを手に取った。

 思ったより大きいパンに格闘しているともうほとんど残っている猫の少ないテーブルの片隅でため息をついている猫がいた。もう食べ終わっている様子なのに授業に行かないのだろうか?パンを食べながら5分ほど様子を見ていたが移動する気配がない。心配になって残り少しのパンを手に持ったまま恐る恐る話しかけた。

 「……あの、もうすぐ授業ですよ?行かないのですか?」

_______________________________________________

 ラッキークローさん、えぬえすさん、ふらわりさん交流ありがとうございました!

 エーテルレインさん、少し中途半端ですが交流致しました。勝手にエスメラルダさんが朝食を終えている設定にしてしまいましたがよろしいでしょうか?もし良ければ朝食終了ぎりぎりですが続きお願いします。

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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sun Nov 01, 2015 7:07 pm

エスメラルダ

「・・・あのもうすぐ授業ですよ?行かないのですか?」

話しかけてきたのは灰色の雌猫。

エスメラルダはハッとして顔を上げる。

「え・・・あ、ぁ・・・ごめんなさい、ありがとう。」

エスメラルダは恥ずかしそうに小さく言った。

「あの、私、エスメラルダ・パールっていいます。」

聞こえていただろうか。

「エスメラルダさんですね、私はウォーター・フラクチュレイションズっていいます。フレイでいいですよ。」

と答えてくれた。

でもなんだかモジモジしてる気が・・・

「あの・・・私話すのが苦手なんです。」

エスメラルダは打ち明けた。

「私も少し人見知りなところがあるんです。」

と、同感してくれた。

ここの猫ってみんな優しいのね。

そう思いながら立ち上がる。

「あの、私のことはなんと呼んでもいいので・・・これからお付き合いのほど宜しくお願い致します。」

失礼にあたっていないか不安だ。

「えと・・・宜しくね。」

フレイは笑いかけてくれた。

どうしよう・・・。

ぎこちない笑みで返した。

「あはは・・・。」

印象悪いよね・・・。

「何か困ったことがあったらいつでも聞いてくださいね。」

フレイはそれでも返してくれた。

それもあってか心がジワッと温かくなった気がした・・・。








______________________________________________________________________________



ウィングシャドウさんありがとうございます!w


そしてフェグワンさんも宜しくお願いします!w
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

投稿 by ラッキークロー@LC on Sun Nov 01, 2015 8:57 pm

 ふらわりs大人の対応ありがとうございました!A.B.くんのスマイルにドキドキを隠せないLCです。
 エーテルsと初交流です!今回からまたエッダは無邪気でボーイッシュな僕ッ子に戻る予定です。たまにはじけます。キッパリ


ラグナロク・エッダ



 顔から火が吹き出そうだ。いや、吹き出る。まるで紅蓮の炎。火山の地下深くで沸くマグマながらの高熱の火が体中をおおい尽くす。

 ――ここまでの失態をおかすこともそうそうないと思う。何てったって行きなり出会ってまもない雄猫にスキンシップしあろうことかにゃん語で朝食へ招待。真っ青である。一生恥じても恥じきれぬ雪辱。

 しかし、ここまで恥ずかしい思いをしたのだから、少しは親密になっているだろう。いやなっていないと困る。エッダは目だけ動かしてA.B.のかおを見、確認の言葉を口にしたが、A.B.はなにやら照れたようにモゴモゴ言った。なんだかよくわからない。

 まあ何はともあれ、エエッダは四匹で大急ぎで朝食を食べに行くことになった。イーグレットとフレイに何度もさっきの事件は他人に口外しないでくれと念を押し、A.B.には涙目......ではないがちょっと真剣にたおんだらあっさりOKをもらい安心する。

 フレイの案内で再び大広間へ駆け込む。なんとか間に合ったようだ。食事を終わらせた猫が大半で、申すでにデザートを食べているものもいるが、相変わらずおいしそうな食事が並んでいる。

 大喜びで四匹でテーブルにつき、木の実パンやらオレンジジュースやらベリーの入った特大ゼリーやらを口にいれる。前までは加工料理が好きではなかったエッダでさえ、あまりの美味しさに目を細めるレベルだ。グレーストライプに料理のコツでも教えてもらいたい。そう思いつつ、魚のスープを飲む。

 一通り食べ終わり、デザートのシャーベットをなめていると、フレイがある雌猫と話しているのを見つけた。見かけない猫だから、きっと新入生だろう。興味を持ったエッダは、スプーンをおき、二匹に話しかけた。

 「こんにちは、はじめまして」

 雌猫は驚いたようにこちらをみた。銀色の長い毛が固めをおおう。片目が隠されていて戦えるのだろうか、とふと思う。

 「はじめ...まして」

 ちいさくそういう。フレイが笑って、「この方はエッダさんです」と雌猫に言う。エッダは優しく微笑んだ。

 「僕はラグナロク・エッダ。サンダー寮の一年生だよ。よろしく!」

 「...エスメラルダ・パール、です。私もサンダー寮よ」

 あまり人付き合いは得意でないのか、小さく返事を返す。どこかはかなげな、可憐な雌猫だった。

 「フレイ、エスメラルダ。そろそろ授業始まっちゃうし、五ひきで一緒にいかない?」


 あっ...A.B.くんハーレム再び...!
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Re: 猫寮生活 【ウォーリアーズ×ハリー・ポッター】

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