ALIVE~生きている

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ALIVE~生きている

投稿 by フェニックスメモリー on Sun May 17, 2015 9:07 am

ここは雪が銀白色に輝く・・・。

どこからか小さくか細い声が聞こえてくる。

シーアはその声のするほうへ向かっていく。

まだ見習いだろうか・・・、そこには自分より小さな猫がいた。自分にそっくりな赤虎模様で黄金色の目をした猫。

(泣いている・・・?)

「なんで、俺だけ!?どうして!!ぐすっ、う・うう・・・。」

その猫は泣いていた。

「なぜ泣いている?」

シーアは気づかないうちに声をかけていた。いや、声をかけずにはいられなっかった。

するとその猫は前足で涙を振り払いシーアの方を向いた。

「お前、誰だ!?」

その猫は黄金色の目でキッと睨んできた。

思いもよらない返答にシーアは驚いた。

「名乗らねぇよ。俺は戦士だからな・・・。」

シーアは答えた。

「どっか行け。」

その猫は唸り声で言う。

「もう一度聞く。なんで泣いてんだ?」

「・・・大切なもの全部失くしたから・・・。」

その猫は声を細めて言う。

「大切なもの?」

「部族の俺以外の猫全員・・・。」

うつむいたその猫の下の雪に涙が落ちた。

「優しい家族、母さんも、父さんも、妹も。憧れの師匠も。親友も。部族仲間全員。」

その猫は涙をこらえるが止まらない。

シーアは呆然とした。

(この猫は昔の俺!?)

「つらいだろ。」

口からこぼれでる言葉・・・。

「お前に何が分かる!俺がどれだけ苦しいか、つらいか、悲しいか!!同情なんかするな!!」

その猫は激しく唸る。

(あぁそうか・・・。この頃の俺は・・・。)

「死んでほしくなかった。一番死んでほしくなかった猫も死んだんだ!大好きな大好きな猫も!!うぅぅぅ・・・。」

「分かるよ・・・。痛いほど分かる。俺も同じ経験をしてるから。」

シーアは思い出す。母さん、父さん、ラーナ、ルロ師匠、フェール、みんな。

そして自分が愛した猫ルナー。

シーアはその猫たちの死を受け入れた。つらかった。その猫たちの死からずっと独りだった。今は違うが・・・。

だとしたら、目の前の過去の自分にできることは・・・。

「お前。独りでその死と戦うことになる。もう後戻りはできねぇ。」

「・・・!!」

過去の自分は明らかに恐怖している。未来に対しての恐怖。

だが・・・。

「分かってる。絶対に生きて見せるからな!!」

(そう、それでいいんだ。)

「じゃあな。」

その場を去ろうとするシーア。

すると・・・。

「名前、教えろ。」

後ろから声が聞こえてくる。

「フッ。俺の名はシーア。虎の名を持つ戦士フレイムタイガー(炎の虎)だ!」

振り返らずに叫んだ。きっと驚いているに違いない。今のは未来の自分だったんだと・・・。

                           
                        生きるんだ乗り越えていくために
                         

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Re: ALIVE~生きている

投稿 by フェニックスメモリー on Sun May 17, 2015 9:10 am

登場猫
<ライト族>
族長 グレイシャースター(氷河の星)メス
 銀色の美しい毛並みで、目は青。

副長 フェザントウィング(雉の翼)オス
 赤銅色と黒の混じった毛で尾が長い。目は淡い黄色。

看護猫 ロークラウド(低い雲)オス
 黒い毛に白い差し毛の美しい猫。目は銀色。

<戦士達>
シーア「フレイムタイガー(炎の虎)」オス  主人公
 赤虎模様の体をしている。元々目は黄金色だけだったが、あることがきっかけで左目が青銀になる。

オータムリーヴス(紅葉)メス
 オレンジ色の体で、尻尾が白い。目は青。

アンバークロー(琥珀のかぎ爪)オス
 白い毛で右前足の先が茶色くなっている。目は琥珀色。

ホースフーヴズ(馬の蹄)オス
 毛足の長い灰色の体で、目は琥珀色。

フリーズファスル(凍った化石)
 淡い灰色の毛に濃い縞がある。目は青。

シャープクロー(鋭いかぎ爪)オス
 三毛柄と白の体で、目は黄色。フェザントウィングの弟。

スノウレパード(雪豹)メス
 白い毛に黒い斑点がある。目は黄金色。オータムリーヴスの妹。

トレントリヴァー(激流の川)オス
 金茶色の虎柄で、目は緑。

ローズペトル(薔薇の花びら)メス
 淡い赤茶色の毛に白い斑点がある。目は藍色。

カインドシャイン(優しい輝き)メス
 黒い体で尻尾の先が白い。目は藍色。トレントリヴァーの妹。

ブルーガイヤ(青い大地)オス
 青みがかった濃い灰色の体で、目は琥珀色。フリーズファスルの弟。

フルムーン(満月)メス
 淡いしょうが色の体をしている。目は黄色。フリーズファスルとブルーガイヤの妹。

ペレグリンアイ(隼の目)オス
 黒一色の体で、目は緑。

シャイニングサン(輝く太陽)メス
 金茶色の体で、目は黄金色。

<見習い達>
ローンポー(芝生足)オス  アンバークローの弟子。
 黒い体に所々まだらに白い模様がある。右目が黄色で左目が藍色のオッドアイ。

ヒートポー(熱足)オス  カインドシャインの弟子。
 焦げ茶色の体で、尻尾が少し赤くなっている。目は緑。

ラムポー(子羊足)メス  看護猫見習いでロークラウドの弟子。
 真っ白な美しい毛並みをしている。目は藍色。ローンポーの妹。

ホークポー(鷹足)オス  スノウレパードの弟子。
 金茶色の体に淡い斑点がある。目は琥珀色。ヒートポーの弟。

フォールポー(滝足)メス  シャープクローの弟子。
 淡いしょうが色の毛に濃い斑点がある。目は緑。ヒートポーとホークポーの妹。

<母猫・子猫>
バードトウィタ(鳥の囀り)メス
 薄茶色の虎柄で、目は黄金色。

ラーウァキット(溶岩子猫)オス
 しょうが色で、目は黄色。

ロウタスキット(蓮子猫)オス
 濃い灰色の毛に淡い斑点がある。目は藍色。

シェマーキット(陽炎子猫)メス
 毛足の長い白い体で、目は琥珀色。

メープルテイル(楓尻尾)メス
 黒い体で後ろ左足が茶色。目は黄色。

リプルキット(さざ波子猫)メス
 三毛柄と茶色の体で、目は青。

スパークキット(火花子猫)オス
 白い体にオレンジ色の斑点がある。目は緑。

<長老猫>
スィスルフラワー(薊の花)メス
 濃いしょうが色の毛に淡い縞がある。目は黄金色。

ローレルリーフ(月桂樹の葉)オス
 三毛柄で、目は藍色。

トーチファイア(松明の火)オス
 灰色の毛に淡い縞がある。目は青。

<ウェイブ族>
族長 ミーティアスター(流星)オス

副長 フォールショット(落ちた弾丸)オス

看護猫 クリークストーン(小川の石)メス

<その他の猫>
プラル「レドハート(鉛の心)」メス  旅猫
 艶やかな灰色の毛で尾が長い。目は珍しい赤。

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Re: ALIVE~生きている

投稿 by フェニックスメモリー on Sun May 17, 2015 9:11 am

第一章


「シーアをこの一族の一員として迎えることにしました。」

グレイシャースターのこの一言から2年。

旅猫としてライト族に来たシーアは何度もグレイシャースターに部族に入りたいと言ってきた。

もちろん初めはグレイシャースターも認めはしなかったが、シーアの知能が役に立つと言い、
シーアは迎えられたのだった。


「シーア!狩りに行きますよ!!起きてください。」

シーアはあくびをして起き上がった。

シーアを起こしに来たのは一週間前に戦士になったばかりのシャイニングサンだった。

「ふあぁぁぁ。もうそんな時間か?」

眠そうに言うシーア。

「みんな待ってますよ。」

「あぁ、分かった分かった。今行くよ。」

戦士部屋から出て出入り口に向かった。

そこにはアンバークローと弟子のローンポー。シャープクローとローズペトルがいた。

「やっと来ましたね。」

いつものようにとげとげしい口調のローンポー。

シーアはローンポーとそりが合わない。いつも口喧嘩をしている。

「さ、行く・・・」

シャープクローが言いかけた時。

「待ってくれ!」

看護部屋から低い声が聞こえた。

するとロークラウドとラムポーが出てきた。

「今ヨモギギクを切らしててな。俺の弟子も一緒に連れっててくれないか。俺が連れてってやりてぇが、風邪のローレルリーフを診てねぇえといけねんだ。」

ロークラウドがやって来て説明した。

「ローンポーに手伝わせるといい。」

アンバークローが答えた。

「え!でも俺は狩りがしたいんです。」

ローンポーは反論した。

「妹を手伝ってやれよ。ローンキット!」

シーアは嫌味を言った。

「うるさい!飼い猫!!」

ローンポーは唸った。

「喧嘩をしてないで狩りに行きましょ。ローンポーもまた狩りをすればいいことでしょう?」

ローズペトルが間に入って言った。

「ローンポー、そんなに嫌ならシーアと一緒に長老の世話をしてもらおうか?」

アンバークローが言った。

「なんで俺まで・・・。」

シーアがぼそっと言った。

「なんでこんな猫と・・・。はいはい分かりました。その代り明日のパトロールには絶対に連れってくださいよ!」

ローンポーが引いた。

「じゃあ、行くか。」

シャープクローはそう言うとキャンプから出ていった。

ラムポー含む全員が後に続いた。

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Re: ALIVE~生きている

投稿 by フェニックスメモリー on Sun May 17, 2015 9:11 am

狩りに来た一行はラムポーとローンポー以外が獲物を取り見習いの2匹はヨモギギクをくわえて戻った。

「ありがと、お兄ちゃん。」

そう言うとラムポーはローンポーのくわえていたヨモギギクを受け取り看護部屋に戻っていった。

「どうだった?今日の収穫は。」

グレイシャースターがやってきた。

「だいぶ獲物の数が増えました。特に今日はシーアが大きな兎を2匹も捕ったんです。」

シャープクローが答えた。

「シーアをこの部族に入れて正解だったわ。彼の優れた能力は他の誰にもないものだし、知識が豊富だもの。彼と話をしたいわ。呼んできてくれる?」

シャープクローは、戦士部屋で休んでいるシーアに駆け寄った。

「グレイシャースターがお呼びだ。」

「ん?何でだ?」

眠そうに答えるシーア。

「さぁな。話がしたいそうだ。」

「んじゃ、行って来る。」

シーアは伸びをすると族長の部屋に向かった。

「族長。俺です。」

部屋の前で言った。

「シーア?入って。」

中に入るシーア。

「話って何ですか?」

「あなたがライト族に仲間入りしてからもう2年よね。そろそろ初弟子をもってもいいと思うの。実はねアンバークローが引退することになったの。」

グレイシャースターがここまで言ったとき。

(まさか・・・。)

「ローンポーの指導を引き継いでもらいたいのよ。途中からの指導なら慣れると思うし・・・。やってくれるわよね?」

「・・・。」

シーアが答えに迷っているのを見たグレイシャースターは

「あなたがローンポーと仲が悪いのは知っているわ。だからあなたに言っているのよ。それともこれを命令にする?」

「・・・分かりました。でもローンポーには族長から伝えてくださいよ。」

シーアはしぶしぶ認めた。

「ええ。さ、行って。」

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Re: ALIVE~生きている

投稿 by フェニックスメモリー on Sun May 17, 2015 9:13 am


ローンポーが族長の部屋から出てくるのが見えた。

不機嫌なのがシーアにも分かった。

だからといって励ましに行くことができない。

自分が原因なのだから。

と、そこに集合の呼びかけが入った。

「全員集合しろ!」

副長のフェザントウィングだ。

全員が集まりグレイシャースターが口を開いた。

「今日は2つの儀式があるわ。1つ目はアンバークローが引退することになったの。アンバークロー、前に出てきて。」

そう言うとアンバークローが前に出ていった。

「この猫は戦士として長い間このライト族のために戦ってくれました。あなたが引退してしまうなんて残念だけど今までありがとう。」

アンバークローは最近聴力が落ちてきていると言っていた。たぶんそれが理由だろう。

「俺はこの部族に仕えられてとても幸せだった。引退するが見習い達のいたずらには目を光らせているぞ。」

どっと笑い声が上がった。

「ローンポーの指導を引き継ぐのはシーアにしたわ。」

大きな笑い声がくすくすというバカにしたような笑いに変わった。

「あの2匹大丈夫なのか?」

「しょっちゅうケンカしてるのにね。」

「狩りに行ってもまともに捕れなさそう・・・。」

そんな声がちらほら聞こえてくる。

「さ、2匹とも前に出てきてちょうだい。」

グレイシャースターが言った。

ローンポーは嫌々前に出たがシーアは誇らしげに前に出た。

「シーアあなたはローンポーの指導を継いでくれるわね。」

「はい!」

大きな声で言う。

「ローンポーはシーアの優れた知識と能力を伝授してもらうのよ。」

「・・・はい。」

明らかに嫌がっている。

指導者と弟子は鼻をふれ合わせた。

(よし!がんばるぞ!!)

(早く戦士になりたい・・・。)

2匹とも違う意味で前を向いていた。

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Re: ALIVE~生きている

投稿 by フェニックスメモリー on Sun May 17, 2015 9:13 am

「おい!さっきから言ってんだろ!!一体いつになったらまともに狩りできるようになるんだよ!」

シーアは弟子に怒鳴った。

「うるせぇ。獲物がお前の声で逃げちまうだろ!」

ローンポーも言い返す。

「‘‘うるせぇ”って何だよ、俺はお前より年上でしかも戦士だぞ!立場を考えろこのバカが!」

シーアは引かない。

「バカはどっちだよ・・・。大人げねぇな。」

ローンポーはつぶやいた。

「さ、もう一度やってみろ。」

シーアの偉そうな態度にムッとしたローンポーはこう言った。

「で、どこに獲物がいんだよ。さっき言っただろ、お前のせいで獲物はみんな逃げちまったよ。」

そして勝手に狩場を変え始める。

「どこ行くんだよ!」

シーアは追いかける。

「だから叫ぶなって言ってんだろ。」

ローンポーは近くで地面をつついているモリバトを見つけた。

そして一気に飛びかかった。

モリバトは力尽きくたっとなった。

「よくできた。」

追いついたシーアはローンポーを見て言った。

「おい、二度と偉そうな態度とるなよ。」

シーアは無視して言った。

「じゃ、分かれて狩りをするぞ。」

(やっと離れられる。)

「はいはい。分かりました。」

ローンポーはうっとうしそうに言った。

「ネズミ2匹とリスとツグミを捕って来い。」

シーアは指示した。

「・・・。」

ローンポーは返事をしない。

「返事は?」

「黙れ・・・。」

鋭い声で言うローンポー。

「あぁ?」

「!!」

その瞬間シーアにも分かった。

誰かいる。

「誰だ!!」

シーアは叫んだ。

ガサッ。

茂みから見たことのない猫が出てきた。

「ふう。やっと着いた。」

それは灰色の雌猫だった。

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Re: ALIVE~生きている

投稿 by フェニックスメモリー on Sun May 17, 2015 9:14 am

「おい、お前誰だ!」

シーアは唸り声で言う。

「ん?失礼ね、そういう時は自分から名乗るものよ。」

その猫は落ち着いて言った。

「誰であろうと侵入者は追い払わせてもらう!!」

そう言うとシーアはその猫に飛びかかった。

だが、攻撃をひらりとかわされその場に抑え込まれた。

シーアは抵抗をするがその猫は離さない。

「往生際が悪いわよ、あなた。」

「分かったから離せ。」

シーアは負けを認めた。

乱れた毛並みを整えるとその猫に向き直って

「俺の名はシーア。ライト族の戦士だ。」

名乗った。

「フフッ。プラルよ。本名はレドハート(鉛の心)って言うの。私は旅猫でこの部族の元戦士なの。」

その猫も名乗った。

「あなたは?」

プラルはローンポーに聞いた。

「俺はローンポーです。」
礼儀正しく答えるローンポー。

「あなたはこの部族で生まれた猫ではないのでしょう?」

シーアに言った。

「あぁ。2年半前にここにきた。」

シーアは答える。

「あなた元旅猫?本名は?」

「教えたくねぇ。」

「あっそう。じゃ、私をキャンプまで案内してくれる?」

プラルはニヤッと笑い、

「もちろんしてくれるわよね。あなたは私に負けたんだから。」

ローンポーまでもニヤついている。

「ふんっ。ついて来い。」

「あっそうだ!ねぇ、看護猫は誰?ローポーだった猫?」

突然言うプラル。

「ロークラウドです。」

ローンポーが答える。

「彼ね、私の弟なの。」

「そうなんですか!俺の妹がロークラウドの弟子なんです。」

ローンポーは楽しそうに話す。

話しているうちにキャンプへ着いた。

「案内ありがと。」

そう言うとプラルは中へ入って行った。


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題名: Re: ALIVE~生きている Post 時間: 2015-04-11 19:56:22
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プラルがキャンプに入ると。

「あら、レドポーじゃない。どうしたの?」

スノウレパードがやって来て話しかけた。

「ちょっとね。今はプラルって呼んで。あとレドポーじゃなくてレドハートよ。」

「ふ~ん。私はスノウレパードって名前になったの。」

2匹が話しているといろいろ集まって来た。

すると族長のグレイシャースターが現れ、

「お帰りなさい、えっと・・・」

「プラルです。レドハートっていう名前になりました。」

プラルは頭を下げる。

「そう、これからどうするの?」

グレイシャースターが聞いた。

「できればここにしばらく滞在したいんです。」

「もちろんOKよ。集会をひらきましょう。」

グレイシャースターが集合をかけた。

そしてプラルについて話すとすぐ解散になった。

「ねぇ。」

シーアが振り向くとそこにはプラルがいた。

「看護部屋に案内して。」

「俺はいつからお前の案内役になったんだよ。」

文句を言うシーア。

「いいじゃない。それにあなたは私に・・・。」

「分かったからそれ以上何も言うな!」

シーアは大声で言った。

そして看護部屋へ連れて行った。

中に入ると、

「いいかラムポー、こういう時に使う薬草は・・・」

こっちに気づいたロークラウド。

「姉さん!久しぶりだな、元気だったか?」

「えぇ、おかげさまでね。」

ラムポーもやってくる。

「こんにちは。私ラムポーです。」

「よろしくね。」

プラルは笑顔で言う。

その後、姉弟は話を続けた。

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Re: ALIVE~生きている

投稿 by フェニックスメモリー on Sun May 17, 2015 9:16 am

今日はとても暑い日。

こんな時には水に入りたくなる。

「おい、ローンポー。ちょっと来い!」

シーアは大声で呼ぶ。

「分かったから、叫ぶなって。」

ローンポーはうんざりしている。

「で、何の用だ?」

「湖に行って泳ぐ訓練を・・・っておいどこ行くんだ!?」

ローンポーは見習い部屋に戻ろうとしていた。

「おい!!」

シーアは追いかけようとした。

「やめとけ、シーア。」

話しかけてきたのはアンバークローだった。

「あいつの水嫌いは尋常じゃねえ。」

「え、あいつ水嫌いなのか!」

シーアは驚く。

「じゃあ、魚でも捕って来てやるか。俺の大好物をあいつにも食わせてやりてえし。」

シーアが言うとアンバークローはニヤッと笑った。

「せいぜい頑張りな。」

そう言って長老部屋に戻って行った。

シーアは泳ぎが得意で、魚が大好物だった。

湖まで行き3匹もつかまえてきた。

キャンプへ戻るとシーアはローンポーを見つけ、

「魚だ、食え。」

放り投げた。

「おい!俺はこんなもん食わねえぞ!!」

珍しくローンポーは怒鳴った。

「は?何でだ?うまいぞ。」

「俺は魚が大っ嫌いだ!!!」

また怒鳴る。

「おい、意地を張るな。俺が捕って来たから嫌なんだろ?」

シーアは言い返す。

「違う、本当に嫌いだ!」

弁解するローンポー。

(嫌でも食わせてやる。)

そう心に決めるシーアだった。

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Re: ALIVE~生きている

投稿 by フェニックスメモリー on Sun May 17, 2015 9:16 am



「食えって言ってんだろ!」

「嫌だ!!」

2匹は喧嘩している。

「意地を張るなって!」

シーアは引かない。

「どっかいけ!この飼い猫が!魚なんか食えるかってんだ!!!」

ローンポーは逃げようとしている。

シーアはローンポーを押さえつけ口に魚を突っ込んだ。

「おぇ↴ペッペッ!何すんだこのアホ猫!!!」

ローンポーは魚を吐き出した。

「お前ほんとに食えねぇのか?」

シーアは疑い深い顔をしてみせた。

「さっきから言ってんだろ!魚は嫌いなんだッ!!」

反論してシーアの耳を引っかいた。

「痛ってぇな・・・。悪かったって。」

シーアは見習い部屋を後にした。

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Re: ALIVE~生きている

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