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猫の王国 ―風の彼方へ―

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猫の王国 ―風の彼方へ― Empty 猫の王国 ―風の彼方へ―

投稿 by リトルレイン Thu Nov 26, 2015 4:32 pm

はじめまして。
更新が遅めかもしれませんが、がんばります!

リトルレイン
未登録ユーザー


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猫の王国 ―風の彼方へ― Empty Re: 猫の王国 ―風の彼方へ―

投稿 by ジェイハート Thu Nov 26, 2015 4:48 pm

どうも‼携帯いじってて気付いたら投稿されてて少しビックリしました‼
最初のファンとして次の投稿を楽しみにしています‼
更新早すぎたかな…

ジェイハート
未登録ユーザー


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投稿 by リトルレイン Thu Nov 26, 2015 4:55 pm

はじめましてジェイハートさん!
ほんっと拙い文章ですが、どうぞよろしくお願いします!
コメントありがとうございました!!

リトルレイン
未登録ユーザー


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猫の王国 ―風の彼方へ― Empty Re: 猫の王国 ―風の彼方へ―

投稿 by リトルレイン Thu Nov 26, 2015 4:57 pm

プロローグ



一匹の猫が神に願った。


「猫に栄光を与えたまえ・・・けして衰えぬ栄光を。悲しき宿命を背負えるように」


神は猫に命を、天の宝玉を八つ与えた。


以来、猫は九つの生を授かり、生きるようになった。


命を一つ経るごとに、猫は一つ賢くなった。


―――国を理解し、自ら王を掲げるほどに。


そうしてできたのが猫の王国。


九つの命を持つ猫たちの、平和で安らかな楽園。














の、はずだった。

リトルレイン
未登録ユーザー


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猫の王国 ―風の彼方へ― Empty Re: 猫の王国 ―風の彼方へ―

投稿 by リトルレイン Thu Nov 26, 2015 5:10 pm

―登場猫―


☆ロゼ(滴)
猫の王国に住んでいる。
黒いビロードの毛並みの小さな雄猫。日の下の泉のような翡翠色の目。
負けず嫌いでなんでも挑戦する、〝勝ち〟知らずのアタッカー。
頭の回転は速い。

☆シーム(梢)
猫の街にやってきた商人の娘。
美しいミケ柄の雌猫。きらきら光る緑色の目。
元気いっぱいで明るい。ドジで失敗も多いが、諦めない。
いけない事には黙っていられない強い正義感の持ち主。


リトルレイン
未登録ユーザー


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猫の王国 ―風の彼方へ― Empty Re: 猫の王国 ―風の彼方へ―

投稿 by ジェイハート Fri Nov 27, 2015 5:35 pm

今私も少しだけ小説投稿してます‼お互い頑張りましょう‼p(^^)q

ジェイハート
未登録ユーザー


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投稿 by リトルレイン Sat Nov 28, 2015 1:40 pm

ジェイハートさん、こんにちは。
小説、友情話のほうですよね! 更新楽しみです。
私もがんばりますので、お互いがんばりましょう!
コメントありがとうございました!

リトルレイン
未登録ユーザー


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猫の王国 ―風の彼方へ― Empty Re: 猫の王国 ―風の彼方へ―

投稿 by リトルレイン Sat Nov 28, 2015 2:42 pm

第一章


ばさんっ!

通りにそんな音が響いた。
店先の物品が地面に散らばる音である。

「ちっ、猫だ! 猫がなにかくすねてっ・・・・あれ? あの黒猫、なに盗ってったんだ・・・・?」

通りの店の主人は去っていく黒い猫を見つめる。

「っていうか俺の店―――本屋だぞ・・・?」


***


黒猫は走っていた。分厚い本をくわえ、森の中を走っていた。
小さな体に余る大きな本。
それを、黒猫はさも嬉しそうに引きずっていた。

「やったぞ! 間抜けな店主から奪ってやった!」

その口から洩れたのは、まぎれもない英語・・・・・・人間の言葉だった。

「・・・ちょっと休むかな」

猫が道をずれ、本を横に置いたとき―――その三毛猫は現れた。

「ちょっとあんた! 待ちなさい、そこの黒猫!!」

きれいな猫だった。完璧な三毛は健康そうに輝き、碧色の目も、くりくりと光っている。
近くのしげみから上半身だけを出し、きっ、と黒猫を睨んでいる。
喋っているのは完全な猫の言葉である。

「・・・なんか用?」
「用も何も、盗みは良くないわ!」

黒猫も同様、猫の言葉で返す。
三毛猫はその体勢ののまま、黒猫に噛みかかる。

「私はシーム。梢のシームよ。さっき何かを盗んだでしょ? 泥棒よ!」
「は、はあ? なんでそんな事言うんだよ・・・困るのは人間だぞ? 命が一つしかない、低俗な奴ら!」

「命?」
不思議そうに聞き返すシーム。黒猫は、しまった、と罰の悪そうな顔をする。

「君、猫の王国民じゃないのか! ごめん、今のは聞かないで・・・」

黒猫は慌てて立ち上がり、本をくわえて走りだそうとした。

「ま、まって!」

くん、と足が止まる。

「何? これは僕の物だけど」
「それじゃなくて。・・・いや、それも良くないけど」

シームは苦笑いを浮かべる。

「・・・あなた、名前は?」
「馬鹿にしてるのかい? まあ、これから会う予定もないし、いっか。僕の名前はロゼ。じゃーね」
「まってってば!」

再び走り出そうとして、引きとめられる。

「えっと・・・あの、抜いてくれない? からまっちゃったの」
「・・・」

なんて猫だ。

ロゼは自分の運とやらを呪いながら、しかたなしにシームを助けるのだった。

リトルレイン
未登録ユーザー


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投稿 by ジェイハート Sat Nov 28, 2015 3:58 pm

見てくださったんですか‼とても嬉しいです‼
リトルレインsこれからも頑張ってくださいね‼

ジェイハート
未登録ユーザー


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投稿 by リトルレイン Sun Nov 29, 2015 10:37 am

こんにちは、ジェイハートさん!
小説見てます。どんなお話になるか楽しみです。
返信遅くなってしまい、すみませんでした。
コメントありがとうございました!

リトルレイン
未登録ユーザー


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投稿 by リトルレイン Sat Dec 12, 2015 7:57 pm

ムカシノハナシ


「ねえホシクイ、命って、そんなに必要かな?」

なんだいトリプルフェザー、唐突に。

「ホシクイが貰った宝玉だよ。
 カミサマは私たちを見守ってくれるけど、私たちにとって良い事をするとは限らないから」

・・・・うん。確かにね。
でも、これはホンモノさ。僕たちを栄光に導くモノだ。

「そう。そうだったら、いいけど」

そうさ。間違いない。

これさえあれば、僕たちは―――・・・

リトルレイン
未登録ユーザー


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