運命の力~大切な猫を失った猫の話

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運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Mon Dec 28, 2015 11:35 am

     登場猫紹介☆
オークフラワー(オークの花)
 家族を亡くしサンダー族で孤独に暮らしている雌猫。この話の主人公。
フラワーアイ(花の目)
 オークフラワーの亡き母親。優しく、美しかった。
ストーンクロー(石の爪)
 オークフラワーの父親。一族に追放されてからどこにいるのかは不明。
ストームクロー(嵐の爪)
 オークフラワーの恋人。一族に忠実な雄猫。

オークフラワー
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運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Mon Dec 28, 2015 1:14 pm

  プロローグ
 雨がぽつぽつと降っていた。雌猫は子猫を見つめていたがやがて顔を子猫からはなし自分の寝床の横にある実に向かって手を伸ばしもう一度だけ子猫を見つめ実を口に入れ目を閉じた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「そんな..うそだろう..目を覚まし手くれ、おれをひとりにしないでおくれ、フラワーアイ!」
 一匹の雄猫が倒れている雌猫に向かって泣き叫んでいた。       周りの猫たちは呆然とした様子で見ていた。その様子を一匹の子猫が見つめていた。
 オークキット=のち、オークフラワーだった。

オークフラワー
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運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Mon Dec 28, 2015 3:28 pm

  第1章
 霧がいつもより濃かった。雌猫は鼻を上にあげ、目を閉じ周りの匂いをかいでみた。
 獲物、古くなったキツネ、そこで雌猫ははっと目を開けた。父さんの匂いだ!
 雌猫は胸が高鳴るのを感じた。父さんに会える!やっと、やっと...
 「おい、起きろ、オークフラワー。いつまで寝ているつもりか。!」
 いきなり耳もとで声がして驚いてオークフラワーはっと目を開けた。それと同時に父さんはいないことを思いださされた。
 オークフラワーの父親はオークフラワーが子猫のときいなくなってしまったのだった。
 なぜいなくなってしまったのかはしらないがしりたくもなかった。
 オークフラワーはため息をつくと戦士部屋を出た。

オークフラワー
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運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Mon Dec 28, 2015 4:25 pm

  第2章
 オークフラワーは戦士部屋からでるとそのまま獲物置場に向かって歩いた。獲物置場の獲物はたくさんあり、オークフラワーはその中から丸々と太ったネズミをとり、がつがつと2、3口で食べた。
 オークフラワーは空を見上げた。そろそろ正午になりそうだった。
 何をしようか。狩りをすることをオークフラワーは思いついたが、一匹でやるのもなんかさみしいからやめた。
 「おーい、オークフラワー。」
 いきなり後ろから声をかけられたオークフラワーはさっと顔を後ろに向けた。が、誰だかわかると思わずにっこりした。
 ストームクローだった。オークフラワーが心を許せる友、そしてオークフラワーの初恋の相手だった。
 「オークフラワー、いっしょに狩りに行かないかい?」
 「ええ、いいわよ。私も行こうと思ったところなの。」
 ストームクローはうれしそうにのどを鳴らした。
 二匹は寄り添いながらキャンプからでていった。

オークフラワー
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運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Tue Dec 29, 2015 9:30 am

  登場猫紹介2
サンスター(太陽の星)
 サンダー族の族長。目はオレンジ色でたくましい雄猫。
シルバーテイル(銀色のしっぽ)
 サンダー族の副長。族長に忠実な雌猫。
アイスハート(氷の心)
 サンダー族の看護猫。ストームクローの姉。
~この猫たちは一族の
   大切な役割を持つ三匹です。~
  

オークフラワー
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投稿 by オークフラワー on Tue Dec 29, 2015 11:56 am

  第3章
 二匹はゆっくりと森の中を歩いていていた。と、おもったらいきなりストームクローが走りだした。
 オークフラワーは驚いていたが続いて走りだした。草むらを横切ったとたん誰かにおそわれた。
 オークフラワーは本能で動いた。まず自分を襲った敵を見た。驚いたことにストームクローだった。なぜ、とオークフラワーは思ったが、ストームクローの目はいたずらっぽく輝いているところを見るとわかった。
 うふふとオークフラワーは笑うと、おもいっきりストームクローに飛びかかった。
 そのまま二匹は転げ回っていたがやがてストームクローがいった。
 「わかった、わかったよ。僕の負けでいいからさ。だから放してくれ。」
 オークフラワーはしょうがないから放してやった。
 ストームクローは空を見上げるといった。
 「そろそろ帰らないとシルバーテイルに叱られちゃうかな。」
 もう夕暮れ近かった。オークフラワーはいった。
 「そうね、帰りましょ。」
 二匹が思っていたとうりにシルバーテイルが二匹の帰りを待っていた。シルバーテイルは二匹を見つけると、こっちに来なさいと合図した。   
 「どこにいってたのかしら。」
 シルバーテイルが言うとストームクローがいった。
 「森です。」
シルバーテイルがため息をつくといった。
 「いい、あなたたち、いくら青葉の季節だからといって狩りをしないのはいけないわ。」と、いいオークフラワーには帰っていいと合図した。
 オークフラワーは驚いたがそのとうりにした。
 戦士部屋に戻ると、オークフラワーは寝床に倒れこんだ。オークフラワーはゆっくりと目を閉じた。その瞬間睡魔が襲ってきた。

オークフラワー
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投稿 by オークフラワー on Tue Dec 29, 2015 3:44 pm

  第4章
 オークフラワーはゆっくりと歩いていた。ゆっくりとゆっくりと。
 いつもなら父さんが現れるはずだったが今オークフラワーの頭の中には父さんのことなど、どこにもなかった。 ではオークフラワーの頭の中には何があるのか?。それはオークフラワーの母親、フラワーアイのことだった。 もちろんオークフラワーは自分の母親のことを全く知らない。しかしオークフラワーは本当は少し母親のことを知っていた。それはとても小さなことだった。
 暖かい息、体そして優しい声。それだけがオークフラワーが知っている母親、フラワーアイのことだった。
 オークフラワーは今その母親のかすかな匂いを見つけたのだった。しかしオークフラワーは自分の母親を見つけられるとは思いたくても思えなかった。
 オークフラワーは自分の母親が毒死していることを知っていた。が、もしかしたら会えるかもしれないと思っていたからだった。
 母親の匂いが強くなった。オークフラワーは自分の心臓がドクドク鳴っているのを感じながら大きな岩を飛び越えた。
 オークフラワーははっとして止まった。そう、そこにいたのまぎれもなく自分の母親、フラワーアイだった。

オークフラワー
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投稿 by オークフラワー on Tue Dec 29, 2015 9:10 pm

  第5章
 「お母さん!」
オークフラワーは興奮して思わず大声をあげた。フラワーアイうはにっこりと微笑んだ。=今思うとフラワーアイは、はじめて娘に呼ばれたからそれなりに嬉しかったのだろう。
 オークフラワーは嬉しくなり思わずフラワーアイに駆け寄り言った。
 「お母さん!、やっと会えた。私もう、ずーとお母さんのことを待っていたんだよ。やっと、やっと」オークフラワーは唾をゴクンと飲み込んだ。思わず涙声になる。「会えたんだね。」
 フラワーアイはにっこりと微笑えむとオークフラワーの耳もとで言った。 「私も会いたかったわ。オークフラワー。」
 オークフラワーの目からぽろぽろと涙がこぼれおちた。そして思わずフラワーアイの毛の中に顔をうずめた。
 そんな娘のことをフラワーアイはじっと見つめていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 オークフラワーが泣きおわるまでフラワーアイはずっと背中をさすっていてくれた。
 やがて空が明るくなり始めるとフラワーアイがいった。
 「そろそろ帰らなくては。」
 「もう?。」
 オークフラワーはがっかりしていったが、はっとしてきいた。
 「また明日会える?。」
 フラワーアイがニコッと微笑んでいった。
 「ええ、きっと会えるわ。」
フラワーアイはゆっくりと消えていった。オークフラワーもゆっくりと目を閉じた。
 

オークフラワー
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運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Wed Dec 30, 2015 8:09 am

  第6章
 オークフラワーはゆっくりと目を開けた。周りでは何匹もの戦士がいびきをかいていた。
 オークフラワーは周りの
戦士たちの邪魔にならないように戦士部屋から出た。
 ちょうど夜明けだった。オークフラワーはのびをして筋肉をほぐし、周りを見渡した。長老部屋の入り口にはドーンストリームがいた。オークフラワーはドーンストリームに軽くあいさつした。だがドーンストリームは鋭くにらみつけただけだった。
 オークフラワーはそんなこといつもならすぐに忘れようとするところだが今はちががった。どうして自分は嫌われているのだろう。本当に自分は望まれて生まれてきたのだろうか。
 自分は生きている価値があるのだろうか。

オークフラワー
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運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Wed Dec 30, 2015 7:14 pm

  第7章
 オークフラワーは頭を横に振ると声に出して言った。
 「そんなわけないわ。私は普通の猫なんだから。一族の皆と同じなんだから。」だがオークフラワーは確信が持てなかった。自分は、自分は、自分は...
 「オークフラワー?そんなところで何しているの?。」
 オークフラワーがはっと我に返った。前には、アイスハートが心配そうにこちらの顔をのぞいてた。
 オークフラワーは簡潔に答えた。
 「なんでもありません。」
 「最近あなた悩んでそうな難しい顔をしていたからどうしたのかなと思ったから。気になっていることがあったら私に相談してね。」アイスハートが優しく言った。
 オークフラワーは母親のようにしてくれるアイスハートが大好きだった。
 オークフラワーの物心のついた時にはもうフラワーアイはいなかった。だから他の母猫がお乳をくれたのだった。そのときアイスハートが母猫にお乳が出るようにと薬草を持ってきたときお話を聞かせてくれたりハチの巣のかけらをなめさせてくれたときまであった。見習いのときは困っているときアイスハートに相談したときもあった。  
 アイスハートはさっとオークフラワーの耳をなめると看護部屋に戻っていった。
そこでオークフラワーは自分は一匹だけではないことを思い出したのだった。

オークフラワー
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投稿 by オークフラワー on Fri Jan 01, 2016 4:34 pm

  登場猫紹介3
リードレッグ(アシの脚)
 力強い前脚が特長の雄猫。シルバーテイルに気にいられている。シルバーテイルの取り巻きでもある。
マウスペルト(ネズミの毛皮)
 小柄だが力の強い雄猫。シルバーテイルの取り巻き。
ブレイズバード(炎の鳥)
 表は忠実な雄猫だが裏は残酷なシルバーテイルの取り巻き。
ブラッククラウド(黒い雲)
 もとは優秀な戦士だったが誘惑に負けシルバーテイルの取り巻きとなった雄猫。
ホワイトハート(白い心)
 美しい雌猫。シルバーテイルの取り巻きでゆういつの雌猫。

オークフラワー
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投稿 by オークフラワー on Sat Jan 02, 2016 5:13 pm

  第8章
 オークフラワーは自分が一匹だけではないのを思いだして久しぶりに心が楽になったのを感じた。
 そんなことを考えていたら戦士部屋からシルバーテイルとリードレッグとストームクローが現れた。
 「やあ、オークフラワー。そこで何をしているのかい?」ストームクローが大きなあくびをしながら聞いてきた。オークフラワーはなんでもないわというように首をふった。
 ストームクローは一匹だけででべらべらしゃべり出した。
 「もう、ひどいよ。ほんのちょっとしか寝ていないのにパトロールにいかなくちゃいけないなんて。もっと元気がありあまっている猫に行かせればいいじゃないか。」
 リードレッグがうなりごえで言った。
 「疲れているのは皆同じだ。それにお前は最近パトロールに行ってないからちょうどいい。」
 ストームクローがためい息をつくとオークフラワーの方を見て言った。 
 「オークフラワー、君さえ良かったら僕がパトロールから帰ってきたあと、湖が見えるところに行かないかい?」
 「ええ、分かったわ。」オークフラワーはうなずきながら答えた。だがシルバーテイルとリードレッグが意味ありげに視線をかわすのは見逃さなかった。
 オークフラワーは胸の中が不安でいっぱいだったがどうにかふつうにパトロール隊を見送った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 オークフラワーはそれから落ち着かずにパトロール隊が帰ってくるのを待った。
 少しするとキャンプの入り口からかすかな物音がした。オークフラワーはパトロール隊が帰ってきたんだと思いさっとキャンプの入り口目をこらした。
 だがキャンプの入り口から出てきたのはリードレッグだけだった。オークフラワーはいやな思いがしてリードレッグの元に駆け寄った。
 リードレッグは息を整えると言った。
 「大変だ。ストームクローが岩に挟まれたんだ!。助けてくれ。!」

オークフラワー
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運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Sun Jan 03, 2016 5:29 pm

  第9章
 一族の群れから悲痛な声があがった。オークフラワーは呆然としていた。自分が感じていたのはこのことだったのだ。
 ストームクローが死んでしまう...。
 リードレッグが声をあげていった。
「今、シルバーテイルが岩からストームクローを助けてようとしているんだ。誰か来てくれ。」
 その声を合図に何匹もの戦士が、俺が行こう、私もいきますといい始めた。
 「待て、誰か来る。」サンスターの声が群れに響き渡るといっせいに静かになった。
 キャンプの入り口からか出てきたのはシルバーテイルだった。そして何かをくわえていた。  
 そう、ストームクローだった。
 ストームクローの体はあり得ない形になっていた。首はへんな方向に曲がり目はすでに光を失っていた。前脚はぐしゃりとつぶれ体中血で真っ赤だった。
 そう、ストームクローは死んでいたのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 その夜、ストームクローの葬儀を行った。シルバーテイルの話によるとストームクローはパトロール中いきなり大きな岩が落ちてきたのに気がつか
なかったらしかった。アイスハートもそうだと言っていた。
 オークフラワーはなぜかストームクローの葬儀に行かなかった。今オークフラワーの心の中には悲しみも絶望もなにも感じていなかった。オークフラワーはそんな自分が怖くなった。
 自分は何者なのだろう。

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投稿 by オークフラワー on Tue Jan 05, 2016 8:02 am

  第10章
 オークフラワーはこの気持ちのことをフラワーアイが分かってくれると思いフラワーアイに会いに行っていた。
 フラワーアイはいつものところにいた。フラワーアイはオークフラワーを見つけると嬉しそうにのどを鳴らし体をすりよせてきた。
 オークフラワーはぎここちなく鳴いてあいさつした。フラワーアイは近くに座るように示した。
 オークフラワーは近くに座いるとゆっくりしゃべりだした。
 「お母さん、私って普通の猫だよね。」
 フラワーアイは下を向き小さく言った。
 「ごめんなさいね。私のせいでこんなことになってしまって。私のせいであなたが不幸になってしまった。」
 オークフラワーは驚いて言った。
 「私が不幸?。お母さん何のことをいっているの?。私は不幸じゃないよ。」
 フラワーアイは聞こえいないようで言った。
 「ああ、ごめんなさいね。私さえいなかったら他の猫のところにいれたのに。なぜあなたは死んでしまったの?。」
 オークフラワーは呆然とした。"私が死んでいる?"
 フラワーアイはゆっくりと立つと去っていった。
 「待って、お母さん。いっちゃだめ!。」オークフラワーは言った。
 だがなぜか前に進まなくなった。驚いて下を見ると下は血の池だった。そしてオークフラワーの体は血で染まっていた。
 オークフラワーは悲鳴をあげようとしたが声が出なかった。
 と、前から赤い光が来た。火の玉?オークフラワーは思った。だが少しちがかった。それは目だった。その目は言った。
 「思い出せ、オークフラワー。お前の使命を。」
 「何のことですか?。それとあなたは誰ですか。」
 オークフラワーはすっかり分からなくなった。そこで意識は途切れた。
 最後に一言だけが頭の中に残っていた。
 私は死んでいるの?

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投稿 by オークフラワー on Tue Jan 05, 2016 9:27 pm

  第11章
 オークフラワーは目を覚ました。そこは戦士部屋だった。そう、いつもと変わらない戦士部屋だった。
 オークフラワーは起きた今でも記憶が混乱していた。体は汗でびちょびちょだった。オークフラワーはゆっくりと立つと戦士部屋から出ようとした。が、他の猫のしっぽを踏んでしまったらしく何か鋭く言われた。だがオークフラワーは全く聞こえていなかった。
 オークフラワーはどうにか戦士部屋から出たが力つき戦士部屋の入り口に倒れこんでしまった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 頭の中はぼんやりしていた。フラワーアイが去っていったとき、自分は死んでいると言われたとき、赤い目が自分のことしっていてオークフラワーの宿命のことを言っていたとき。
 何かが自分の口元にあたった。ひんやりしていてなめると喉が潤って美味しかった。
 オークフラワーはやっとの思いで顔をあげた。自分の目の前にいたのはそう、あの赤い目の持ち主だった。

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投稿 by オークフラワー on Wed Jan 06, 2016 3:36 pm

  第12章
 オークフラワーは赤色の目をもった雄猫のことをじっくりと見た。
 雄猫の目は赤色というより誰かの血のようで恐ろしかった。体は真っ黒だがところどころに傷があり、首から後ろ右足までの大きな傷もあった。一番印象的なのは右目の大きな火傷の跡だった。目はは失明していないようだが右目の周りの毛は全く肌が丸見えで気持ち悪かった。
 雄猫はごつい前足でなにかを指差した。それは血でぐっしょりと濡れた猫の体だった。よく見ると下は血の池だった。ところどころに銀色に近いネズミ色の毛が混ざっていた。
 オークフラワーはその猫の体と毛を見た瞬間誰か分かった。
 シルバーテイルだ。
 オークフラワーはぞっとしながら見つめていると赤い目の雄猫が耳もとでささやいた。
 「よくおぼいとけ、お前はこいつをこのように、」
 雄猫はいったんそこで止めオークフラワーの目を見つめて言った。
 「殺すんだ!。」

オークフラワー
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投稿 by オークフラワー on Wed Jan 06, 2016 4:36 pm

  第13章
 「そ、そんないや、いや!。」
 オークフラワーはぞっとして思いっきり叫んだ。
 そこでやっとオークフラワーは悪夢から覚めたのだった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 「落ち着いて、オークフラワー。大丈夫よ。」
 オークフラワーは叫ぶのをやめてぼんやりと声の主のことを見上げた。
 アイスハートだった。アイスハートはオークフラワーの顔を見つめにこっと笑った。
 オークフラワーは看護
部屋にいた。オークフラワーの足元には何かの薬草が置いてあった。オークフラワーが薬草をかぎはじめたのを見るとアイスハートがいった。
 「その薬草は気分を落ち着かしてくれるの。残さずきれいに食べて。」
 オークフラワーは言われたとうりに残さずきれいに食べた。アイスハーは心配そうにいった。
 「オークフラワー、あなたは戦士部屋で倒れたのよ。多分大丈夫だと思うけど苦しいことや困っていることはない?。」
 「はい。」オークフラワーは答えた。
 それでもアイスハートは信じてくれてないらしく続けた。
 「本当にないの?。正直に話してくれていいのよ。あなたには母親がいないけど私がいるんだから。オークフラ....」
 「黙れ!。あなたに私の気持ちが分かる訳がないわ。もう何も言わないでください!。」
 オークフラワーは思わず大声でいった。言い終わってもいらたちがおさまらなかった。
 オークフラワーはびっくりして目を丸くしているアイスハートを無視し、看護部屋から出ていった。
 看護部屋から出たオークフラワーはそのまま戦士部屋に戻った。
 寝床に座った頃にはもういらたちはおさまっていて代わりに後悔が残っていた。どうしてあんなこといってしまったんだろう?。アイスハートは優しくしてくれただけなのに。
 オークフラワーはため息をつくと寝床に顔をうずめた。

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運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Thu Jan 07, 2016 3:27 pm

  第14章
 オークフラワーは騒がしい声で目が覚めた。そういえば今日は大集会だったのを思い出した。きっと大集会に行く猫たちを族長が呼び寄せているのだろう、とオークフラワーは思った。
 オークフラワーは寝床から出ると集まっている猫たちのもとへ急いだ。
 オークフラワーが来たのと同時に族長が現れた。 
 サンスターは一族の皆が集まっているのを見ると大集会に連れていく猫の名前を呼び始めた。オークフラワーはぼんやりと族長の声を聞いていた。
 「...スハート、シルバーテイル、ブラッククラウド、マウスペルト、ブレイズバード、ホワイトハート...」
 オークフラワーは顔をしかめた。あれ?、この前もたしかシルバーテイルの取り巻きの五匹のうちの四匹はいっていたようなあ。まあいいか、オークフラワーは思った。きっと気のせいなのだろう。
 オークフラワーはまだ大集会に2回しかいっていなかった。別に行きたいとも思わなかった。オークフラワーは見習いになったときに一回行き、戦士になったときにもう一回行っただけ
だった。
 本当は見習いのときにもう一度行く予定だったのだがオークフラワーは行きたくなくお腹が痛いといっていかなかったのかったのだった。戦士になったときにも行きたくなかったのだったがさすがに行かなくてはならなくなりしょうがなくいった。あとは一度もいっていなかった。最初はお腹を壊し行けなかった。次は夜遊びをして疲れてしまい行けなかったのだった。
 オークフラワーは結局呼ばれてしまった。オークフラワーはため息をつくと族長のもとへいった。
 サンスターはオークフラワーに向かって頭をかしげた。なんだい?、と聞いているしるしだった。
 オークフラワーは言った。
 「サンスター、私が朝に倒れたのはご存知ですよね。そのせいでまだ辛いんですよ。出来れば大集会に行きたくないんですが。」
 サンスターは顔をしかめたがまあよいという風にうなずいた。
 オークフラワーは一礼すると下がっり大集会に行く猫たちを見送った。

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運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Sat Jan 09, 2016 10:06 am

  第15章
 大集会に行く猫たちがいなくなるとガランとだいぶ静かになった。見習い部屋では何匹かの見習いがぶつぶついっているのが聞こえてきた。きっと大集会のことだろうとオークフラワーは思った。
 今キャンプの入り口にはリードレッグがいた。オークフラワーはさっき思ったこおとを考え直していた。
 自分の記憶で一番古いシルバーテイルの記憶といえばシャドウ続となわばり争いでおびえた様子で取り巻きに守ってもらっていた事だった。
 シルバーテイルは何におびえていたのだろう。戦うこと?、戦いで死ぬこと?、それともあの赤い目の雄猫に関係あること?。
 オークフラワーは頭をかしげた。なぜあの赤い目の雄猫のことが頭に浮かんだのだろう?。シルバーテイルはあの赤い目の雄猫に会ったことがあるのだろうか。全てのことに筋が通らなかった。
 オークフラワーは思った。もしかしたらあの赤い目の雄猫に教えてもらえるかも。またあのことを言われると怖いけどもしかしたらあの赤い目の雄猫に教えてもらえるかもしれない。
 オークフラワーはかすかな希望もすてなかった。オークフラワーは寝床に向かい寝床にうずくまり目を閉じた。

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Re: 運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Sun Jan 10, 2016 9:21 am

  第16章
 風が吹いていた。オークフラワーは体を起こし周りを見渡した。空はなにもなく自分の周りにはただの暗闇しかなかった。
 オークフラワーはがっかりしてため息をついた。あの赤い目の雄猫には会えそうになかった。
 「ブラット・ソウル」後ろで不気味な声がした。
 オークフラワーはびっくりして振り向いた。そう、あの赤い目の雄猫だった。
 「ブラット・ソウル」赤い目の雄猫はまた言った。
 「教えてください。ブラット・ソウルって何ですか?。」オークフラワーは赤い目の雄猫に向かって言った。
 赤い目の雄猫はニヤリと笑い言った。
 「知らないのか?。俺の名前だ。俺はブラット・ソウルだ。」
 オークフラワーは驚いた。血の魂?。何とも不気味な名前だった。
 ブラットソウルは言った。
 「おい、早くしろ。俺はもう待ちくたびれた。さっさと殺せ。じゃないとシルバーテイルと同じ道を通ることになるぞ。」
 オークフラワーは唾をゴクンと飲み
込んだ。
ブラットソウルはまた言った。
 「オークフラワー、お前ができないなら俺がやる。明日の正午だ。明日の正午にお前の使命を果たすのだ。」
 オークフラワーはわかった。自分の使命。それは、シルバーテイルを殺すことだ。

オークフラワー
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Re: 運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by エーテルレイン@停止中 on Sun Jan 10, 2016 10:26 am

素敵なお話ですねw
オークフラワーさん自身が主人公なのですねっ!!
更新楽しみですw
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Re: 運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Sun Jan 10, 2016 10:58 am

 ありがとうございます!。ですが小説の中のオークフラワーと私は違いますよ~w。

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運命の力~大切な猫を失った猫の話 〔終〕

投稿 by オークフラワー on Sun Jan 10, 2016 2:06 pm

  第17章
 「おい、早く起きろ。一族の集会を始めるって族長が言ってるんだ。」誰かがオークフラワーの耳元で言った。
 オークフラワーはさっと目を覚まし起き上がるとキャンプの中央へと急いだ。
 もうほとんどの猫が集まっていた。
 サンスターは一族の皆が集まったのを見ると話しはじめた。
 「今は青葉の季節だ。獲物は捕れる時にとっておいた方がいい。リードレッグ、他に仲間を連れて狩りにいけ。ホワイトハートとブレイズバードも他の仲間を連れて行け。あとシルバーテイルとオークフラワーはシャドウ族との境界線のパトロールだ。仕事のあてられてない猫は狩りにいくなり工夫して過ごせ。一族の集会し終わる。」
 仕事のあてられて猫たちは一緒に行く仲間を探しはじめた。あてられていない猫たちはあてられた猫たちの元に行った。
 いつの間にかシルバーテイルが近くに来ていた。オークフラワーは自分の使命を思い出してゾクッとした。
 「オークフラワー?。あなたさえよければパトロールに出発するけど。」
シルバーテイルが言った。
 オークフラワーははっとして答えた。
 「はい大丈夫です。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 パトロールは順調に進んでいった。もうそろそろ正午だった。オークフラワーはゾクッとし、あわてて深呼吸をして気分を落ち着かせた。
 前ではシルバーテイルがゆっくりと歩き周りを見渡していた。今なら飛びかかっても簡単に殺せるだろう。
 だんだんオークフラワーはシルバーテイルに集中していた。思わず爪がむずむずしていた。とオークフラワーはシルバーテイルに飛びかかった。
 シルバーテイルは驚いて顔をこちらに向けた。オークフラワーはその顔をおもいっきり爪を出した状態で殴った。シルバーテイルはギァっと声をあげた。
 オークフラワーの記憶はシルバーテイルに傷をつけていくたびに消えていった。大好きなフラワーアイ、ストームクロー。全てが消えていくのだ。
 オークフラワーは叫び声をあげるとシルバーテイルにとどめをさした。シルバーテイルが弱々しくこちらを向いた。
 オークフラワーはせせら笑いながらいった。
 「運命って恐ろしいね。他の猫の道を変えられるんだもの。悲しみをうみだせるし、」
 「殺せるんだもの。」
 オークフラワーはいった。それと同時にシルバーテイルは死んだ。
 オークフラワーはシルバーテイルの死体を見てせせら笑った。だがオークフラワーは分かっていた。自分は自分の使命を果たしたのだ。だから死ぬということを。
 オークフラワーの目から大粒の涙がこぼれた。そしてオークフラワーは死んだのだった。
             ~終わり~

オークフラワー
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Re: 運命の力~大切な猫を失った猫の話

投稿 by オークフラワー on Sun Jan 10, 2016 2:15 pm

あとがき☆
 こんにちは!。オークフラワーです。ひとつ注意があります。私と本の中のオークフラワーは違いますよ~w。
 まぁ、そんなことはともかく終わりました!。長かったですかね?。私はわかりませーんw。 
 そして新しい小説を作ることにしました。内容は簡単にいうとシルバーテイルのお話しです。是非見てくださると光栄です。
 最後まで見てくださった皆さんありがとうございます!。
           オークフラワー

オークフラワー
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Re: 運命の力~大切な猫を失った猫の話

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