残された1つの花 ~flower~
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残された1つの花 ~flower~
~私はあなたを...助けたい~
悲痛な言葉だが王は聞こえない。
~もう俺に関わらないでくれ!消え失せろ!~
~大丈夫だ。俺がいる。~
~分かってるわ~
~愛しているよ。天国でまた会おう。~
最後に言葉を残していってしまった王
その片隅では妃が花を抱きしめ死の覚悟をする....
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なぜかこのタイミングに新小説です。これは私が始めてノートにかいた小説です。ちょっとリメイクしてここにだしてみました。興味のある方、見てくださると嬉しいです。・∀・
悲痛な言葉だが王は聞こえない。
~もう俺に関わらないでくれ!消え失せろ!~
~大丈夫だ。俺がいる。~
~分かってるわ~
~愛しているよ。天国でまた会おう。~
最後に言葉を残していってしまった王
その片隅では妃が花を抱きしめ死の覚悟をする....
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
なぜかこのタイミングに新小説です。これは私が始めてノートにかいた小説です。ちょっとリメイクしてここにだしてみました。興味のある方、見てくださると嬉しいです。・∀・
オークフラワー- 未登録ユーザー
Re: 残された1つの花 ~flower~
新小説おめでとうございます!。 運命シリーズとなにか関係があるのですかね?。こちらも面白そうです。☆ふぁいとです(^-^ゞ
水霧@ウォーターミスト- 未登録ユーザー
Re: 残された1つの花 ~flower~
主な登場猫紹介
・ダスト(ほこり) 雌
飼い猫。二本足に嫌われておりひどい名前をつけられた。体は白で目は美しいサファイア色。首輪はついているもののすぐとれる。後のクイーン(妃)
・キング(王) 雄
もと飼い猫。今は飼い主が亡くなったため野良猫生活をしている。一人が好きな方。体は白黒で目はオレンジ。よくダストの家の近くのごみ捨て場に食べ物をあさりにくる。
・グレープ(葡萄) 雄
ダストの長男。二本足が取り上げようとするため家の近くの小屋に住んでいる。部族猫で言えば見習いぐらいのとし。生意気で勇気がある。目は紫っぽい赤。
・パール(真珠) 雌
ダストの隣の家に住んでいる飼い猫。美しいダストのお姉ちゃん。とても幸せ。だが二本足に子供が産まれないようにされてしまった。白い体に黄緑の目。
・レッグ(足) 雄
キングのゆういつの友。野良猫で口が悪いが性格は最高。ぼろっぼろの小屋に住んでいる。
主な登場猫はこのぐらいです。ここに載っていない猫も出てきますが気にしないでください。・∇・
・ダスト(ほこり) 雌
飼い猫。二本足に嫌われておりひどい名前をつけられた。体は白で目は美しいサファイア色。首輪はついているもののすぐとれる。後のクイーン(妃)
・キング(王) 雄
もと飼い猫。今は飼い主が亡くなったため野良猫生活をしている。一人が好きな方。体は白黒で目はオレンジ。よくダストの家の近くのごみ捨て場に食べ物をあさりにくる。
・グレープ(葡萄) 雄
ダストの長男。二本足が取り上げようとするため家の近くの小屋に住んでいる。部族猫で言えば見習いぐらいのとし。生意気で勇気がある。目は紫っぽい赤。
・パール(真珠) 雌
ダストの隣の家に住んでいる飼い猫。美しいダストのお姉ちゃん。とても幸せ。だが二本足に子供が産まれないようにされてしまった。白い体に黄緑の目。
・レッグ(足) 雄
キングのゆういつの友。野良猫で口が悪いが性格は最高。ぼろっぼろの小屋に住んでいる。
主な登場猫はこのぐらいです。ここに載っていない猫も出てきますが気にしないでください。・∇・
オークフラワー- 未登録ユーザー
Re: 残された1つの花 ~flower~
ジェイハートs、ウォーターミストs>
コメントありがとうございます。嬉しいです。頑張りますね。(・∀・!)運命シリーズとは関係があるのかまだわかりませんよ♪
コメントありがとうございます。嬉しいです。頑張りますね。(・∀・!)運命シリーズとは関係があるのかまだわかりませんよ♪
オークフラワー- 未登録ユーザー
Re: 残された1つの花 ~flower~
プロローグ
一匹の雌猫はゆっくりと体を起こし体を振りこけのくずを落とした。
夜空では星がきらめいていた。お父さん、お母さん?。聞こえている?。雌猫は星に向かって心の中で語りかけた。だが聞こえた様子は無かった。
どうしてこんなことになっちゃったの?。私まだお母さんたちと一緒にいたかったのに....。生きているなんて意味はないわ。生きるよりお母さんたちに会う方が私は嬉しい。
「だめよ、そんなことを考えちゃ。」
雌猫はさっと顔をあげた。
「お前のことはいつまでも見守っているぞ。お前は一人ではない。」
この声は間違えなくお父さんとお母さんだ!。雌猫は思い出して必死に語りかけた。
「お父さん、お母さん。どうして二人ともスター族にいるの?。なんで私は生きているの?。」
「知りたいのか?。」お父さんの声だ。
「うん、知りたいの。」雌猫は言った。
「ならおはなしにしてあなたに聞かせてあげるわ。私たちの運命を。」
雌猫の目の前に二匹の猫が現れた。お父さんとお母さんだ!。
二匹は同時にしゃべった。もはやその声はひとつの声だった。
「聞かせてやろう。私たちの運命を。」
一匹の雌猫はゆっくりと体を起こし体を振りこけのくずを落とした。
夜空では星がきらめいていた。お父さん、お母さん?。聞こえている?。雌猫は星に向かって心の中で語りかけた。だが聞こえた様子は無かった。
どうしてこんなことになっちゃったの?。私まだお母さんたちと一緒にいたかったのに....。生きているなんて意味はないわ。生きるよりお母さんたちに会う方が私は嬉しい。
「だめよ、そんなことを考えちゃ。」
雌猫はさっと顔をあげた。
「お前のことはいつまでも見守っているぞ。お前は一人ではない。」
この声は間違えなくお父さんとお母さんだ!。雌猫は思い出して必死に語りかけた。
「お父さん、お母さん。どうして二人ともスター族にいるの?。なんで私は生きているの?。」
「知りたいのか?。」お父さんの声だ。
「うん、知りたいの。」雌猫は言った。
「ならおはなしにしてあなたに聞かせてあげるわ。私たちの運命を。」
雌猫の目の前に二匹の猫が現れた。お父さんとお母さんだ!。
二匹は同時にしゃべった。もはやその声はひとつの声だった。
「聞かせてやろう。私たちの運命を。」
オークフラワー- 未登録ユーザー
Re: 残された1つの花 ~flower~
第1章 ~美しいほこり~
外ではビュービュー風が吹いていた。人間の家の窓がガタガタと音がなる。
どうしてこんなに人間の家はひどい匂いとうるさい音がするのかしら?。ま、人間に期待してもしょうがないか。
足の裏にかすかな振動を感じた。きっと人間がまた皿にエサを入れてくれているのだろう。美味しくないが食べなくてはきっと飢え死にしてしまう。
思っていたとおり人間がやって来た。エサが入っている皿持っている。
人間はかがむと雌猫が入っている檻に手を伸ばし鍵をカチッと開けた。だが鍵といったって穴がありその中に細い棒をいれてあって中から開けられないようになっているシンプルな仕組みだ。
この雌猫は産まれた時からこの人間の家で飼い猫として暮らしていた。名前はダストという。名前どうり分かる人もいるかもしれないけど人間に嫌われていた。檻に入れられ外に出ることも許されなかった。だがダスト自身檻から出る方法を知っていたため普通に出入りしていた。
人間は毎日正午頃に出かけていて夜遅くまで帰ってこなかった。よくダストは人間がいない間外に遊びにいっていった。
エサもひどくて朝に与えると次の朝まで我慢しなくてはいけなくいつもお腹が空いている状態だった。ときどきエサを与えないときもあった。
ダストは飼い猫としてはやせてて毛づやもわるくどこかの野良猫のようだった。だがきっと心のなかはどんな猫も負けない、とても美しい猫だろう。
ダストは顔をしかめながらもエサをほうばった。匂いは最悪だが味は普通ね。
人間は何かぶつぶつ言いながら出かける支度をしてよっこらしょと立ち上がるとドアを開けて外に出て車(怪物)にのってみえなくなった。
ダストはさっと前右足を檻の隙間にとうし鍵部分をカチャカチャするとばっと檻のドアが開いた。体を伸ばし檻から出た。
ダストはツルツルした人間の家の床に滑らないよう器用に歩きドアまでたどり着いた。ドアの下には小さなドアがありそこはダストのドアだった。
ダストはドアをくぐると外に駆け出した。
「う~ん、やっぱり外は最高!。空気もいいしあのじめじめしたところよりここが一番いい。」
ダストは人間の家の庭にある小屋にを見つめた。小屋には自分の息子のグレープが住んでいた。人間に捕まらないよう小屋に移動したのだ。グレープ本人も良いらしくこのんでいた。
「さぁ、今日はなにしましょう?。」
ダスト自身も(食べ物さえくれれば)この暮らしに満足しているのだった。
外ではビュービュー風が吹いていた。人間の家の窓がガタガタと音がなる。
どうしてこんなに人間の家はひどい匂いとうるさい音がするのかしら?。ま、人間に期待してもしょうがないか。
足の裏にかすかな振動を感じた。きっと人間がまた皿にエサを入れてくれているのだろう。美味しくないが食べなくてはきっと飢え死にしてしまう。
思っていたとおり人間がやって来た。エサが入っている皿持っている。
人間はかがむと雌猫が入っている檻に手を伸ばし鍵をカチッと開けた。だが鍵といったって穴がありその中に細い棒をいれてあって中から開けられないようになっているシンプルな仕組みだ。
この雌猫は産まれた時からこの人間の家で飼い猫として暮らしていた。名前はダストという。名前どうり分かる人もいるかもしれないけど人間に嫌われていた。檻に入れられ外に出ることも許されなかった。だがダスト自身檻から出る方法を知っていたため普通に出入りしていた。
人間は毎日正午頃に出かけていて夜遅くまで帰ってこなかった。よくダストは人間がいない間外に遊びにいっていった。
エサもひどくて朝に与えると次の朝まで我慢しなくてはいけなくいつもお腹が空いている状態だった。ときどきエサを与えないときもあった。
ダストは飼い猫としてはやせてて毛づやもわるくどこかの野良猫のようだった。だがきっと心のなかはどんな猫も負けない、とても美しい猫だろう。
ダストは顔をしかめながらもエサをほうばった。匂いは最悪だが味は普通ね。
人間は何かぶつぶつ言いながら出かける支度をしてよっこらしょと立ち上がるとドアを開けて外に出て車(怪物)にのってみえなくなった。
ダストはさっと前右足を檻の隙間にとうし鍵部分をカチャカチャするとばっと檻のドアが開いた。体を伸ばし檻から出た。
ダストはツルツルした人間の家の床に滑らないよう器用に歩きドアまでたどり着いた。ドアの下には小さなドアがありそこはダストのドアだった。
ダストはドアをくぐると外に駆け出した。
「う~ん、やっぱり外は最高!。空気もいいしあのじめじめしたところよりここが一番いい。」
ダストは人間の家の庭にある小屋にを見つめた。小屋には自分の息子のグレープが住んでいた。人間に捕まらないよう小屋に移動したのだ。グレープ本人も良いらしくこのんでいた。
「さぁ、今日はなにしましょう?。」
ダスト自身も(食べ物さえくれれば)この暮らしに満足しているのだった。
オークフラワー- 未登録ユーザー
Re: 残された1つの花 ~flower~
第2章 ~運命の出会い~
ダストはのんびり人間の家の庭でひなたぼっこしていた。今日はなんといい天気なのだろう。
ダストは思わずぽぁとして眠くなった。昨日は余り熟睡出来なかったからちょうどいい。どうせ人間は帰ってこないのだから少し寝よう。少しするとすやすやとダストは眠ってしまった。
ガサッ。物音がした。ダストは薄目を開けたが何もない。ダストは大きなあくびをするともう一度目をつぶった。
「さっさとしろ!。子猫たちが腹をすかして待っているのだぞ!。」
ダストははっと目をあけてそっと立ち上がった。今のは間違えなく猫の声だ。声の感じとして雄猫だろう。
ダストは興奮で震えた。暇だからちょうどいい。ちょっくら見てこよう。
背を低くして草むらを横切った。声はあのゴミ捨て場の方から聞こえたようだ。ダストは目をつぶり鼻を使った。
雄猫が二匹。生臭い。野良猫だ。襲われても簡単にやっつけられるだろう。その前に逃げてしまうわ。ダストはくくっと笑う。
「よし、もういいぞ。あとは俺がやる。あぁ?、バカか?。もういいからさっさと行け!」
さっき聞いた雄猫の声だ。それと去っていく足音も聞こえた。
ダストは見えた。ゴミ捨て場のごみをあさっていた。よく見えないがガサガサと物音がする。
「勘弁しなさい!。このごみ猫め!」ダストは叫び雄猫の背に飛び乗った。
雄猫はさっと振り向いた。ダストはその顔をひっかいてやった。ふふ、後悔しなさい!。
だが雄猫はダストが思っていたのと反対にさっと顔をよけ後ろ足でダストの腹をけった。
ダストはぐはっと声をあげ倒れ落ちた。腹から一筋の血がたれていた。傷がついてしまったのだ。動こうとするとパカッと傷口が開いてしまった。
ダストは苦しげにあえいだ。意識がとうのいてゆく。
「お..願い...助..けて....」ダストは言った。
だが雄猫はこちらを冷ややかに見つめただけだった。オレンジ色の目が光った。
だがダストの意識は限界だった。
ダストはのんびり人間の家の庭でひなたぼっこしていた。今日はなんといい天気なのだろう。
ダストは思わずぽぁとして眠くなった。昨日は余り熟睡出来なかったからちょうどいい。どうせ人間は帰ってこないのだから少し寝よう。少しするとすやすやとダストは眠ってしまった。
ガサッ。物音がした。ダストは薄目を開けたが何もない。ダストは大きなあくびをするともう一度目をつぶった。
「さっさとしろ!。子猫たちが腹をすかして待っているのだぞ!。」
ダストははっと目をあけてそっと立ち上がった。今のは間違えなく猫の声だ。声の感じとして雄猫だろう。
ダストは興奮で震えた。暇だからちょうどいい。ちょっくら見てこよう。
背を低くして草むらを横切った。声はあのゴミ捨て場の方から聞こえたようだ。ダストは目をつぶり鼻を使った。
雄猫が二匹。生臭い。野良猫だ。襲われても簡単にやっつけられるだろう。その前に逃げてしまうわ。ダストはくくっと笑う。
「よし、もういいぞ。あとは俺がやる。あぁ?、バカか?。もういいからさっさと行け!」
さっき聞いた雄猫の声だ。それと去っていく足音も聞こえた。
ダストは見えた。ゴミ捨て場のごみをあさっていた。よく見えないがガサガサと物音がする。
「勘弁しなさい!。このごみ猫め!」ダストは叫び雄猫の背に飛び乗った。
雄猫はさっと振り向いた。ダストはその顔をひっかいてやった。ふふ、後悔しなさい!。
だが雄猫はダストが思っていたのと反対にさっと顔をよけ後ろ足でダストの腹をけった。
ダストはぐはっと声をあげ倒れ落ちた。腹から一筋の血がたれていた。傷がついてしまったのだ。動こうとするとパカッと傷口が開いてしまった。
ダストは苦しげにあえいだ。意識がとうのいてゆく。
「お..願い...助..けて....」ダストは言った。
だが雄猫はこちらを冷ややかに見つめただけだった。オレンジ色の目が光った。
だがダストの意識は限界だった。
柏の花@オークフラワー- 未登録ユーザー
Re: 残された1つの花 ~flower~
第3章 ~野良猫団~
頭がずきずきしている。体を動かそうとすると余計にいたくなった。
ここはどこかしら?、私ってどうしてこんなに運が悪いの?。野良猫に殺される最後なんて....。飢え死にしたほうがましだわ。
ダストは目を開けた。生きているのだ。ダストは生きていたのだ。どうやらここは古くなった人間の家らしい。それと猫の話し声も聞こえた。
よく見るといつの間にか猫が目の前にいた。毛がボサボサの野良猫だ。
「やぁ、起きたのかい?。うちのボスに襲いかかる野良猫何て聞いたことがないよ。君すごいな。」
雄猫がぱちりと下手くそなウインクをした。
ダストは興味がわいてきた。この〈ウインク下手くそボサボサ猫〉が言っているのは黒白で目がオレンジ色の雄猫の事だろう。
ダストは言った。
「へぇ、あの雄猫ここのリーダーなんだ。あ、それと私野良猫じゃないわ。飼い猫よ。」
「本当かい?。飼い猫にしてはやせているし毛ずやも悪いじゃないか。それにチリチリ言う首輪がないぞ。」
「えっ!?」
本当だ。首輪が無くなっていた。もしかしたら落としてしまったかもしれない。もしかしたら人間に家の中に入れてもらえないかもしれない。どうしよう?。
「なぁ、飼い猫には首輪がなくちゃいけないのかい?。」
雄猫が聞いた。
ダストは困ったように答える。
「えぇ、首輪がなくちゃいけないの。家に入れてもらえないかもしれない。どうしよう?。」
「なんならここにとまっていきな
よ。ボスもいいっていってたしな。」
雄猫がのんきそうに答えた。
「いいの!?。じゃあ泊まらせていただくわ。ありがとう!。ウインク下手くそボサボサ猫!」
「おいおい、俺の名前はウインク下手くそボサボサ猫なんかじゃないよ。俺の事はレッグと呼んでくれなくちゃな。」
レッグと呼ばれた雄猫はあわてて訂正した。
「分かったわ、レッグ。あ、それと私の名前はダストって言うの。よろしくね。」
だがレッグは顔をしかめて言った。
「ほこり?、なんてひどい名前なんだ。君には似合わない名だ。」
「しょうがないでしょう?、この名前は人間がつけた名前なんだから。」
「人間?。人間ってなんだい?。」
レッグが不思議そうにきいてきた。
ダストは答えようと口を開いたが言葉を発する前に他の猫がやって来た。
「おい、そろそろ今日の予定を教えてくれよ。この雌猫のことは俺に任せろ。」
「あぁ、そうだった。教えてくれてサンキュー、グレー。後は任せるぞ。」
レッグはそういい残し去っていった。
グレーという雄猫はレッグが去っていったのを確かめると物陰に体を押し込み黙ってついてこいとダストに合図した。
ダストもグレーに見習い物陰に体を押し込んでみた。だがダストが体を押し込んだ部分は草が積まれていたらしくそのまま奥に倒れていった。身体中干し草だらけだ。
よく見るとそこはきちんと整理してある部屋だった。寝床が二つあった。そこには美味しそうなネズミが置いてありよだれがあふれでてきた。ダストは分かった。ここは隠し部屋だ。
「ここはボスの部屋だ。そろそろ来ると思うからそこで待っていろ。」
どこからかグレーの声がした。外かららしい。まぁいっか、ちょっとくつろぎさせていただきますか。
ダストは座り込んだ。その時だった。だれかがやって来る物音がした。ダストは分かった。そのボスとかなんとか言うやつだ!
頭がずきずきしている。体を動かそうとすると余計にいたくなった。
ここはどこかしら?、私ってどうしてこんなに運が悪いの?。野良猫に殺される最後なんて....。飢え死にしたほうがましだわ。
ダストは目を開けた。生きているのだ。ダストは生きていたのだ。どうやらここは古くなった人間の家らしい。それと猫の話し声も聞こえた。
よく見るといつの間にか猫が目の前にいた。毛がボサボサの野良猫だ。
「やぁ、起きたのかい?。うちのボスに襲いかかる野良猫何て聞いたことがないよ。君すごいな。」
雄猫がぱちりと下手くそなウインクをした。
ダストは興味がわいてきた。この〈ウインク下手くそボサボサ猫〉が言っているのは黒白で目がオレンジ色の雄猫の事だろう。
ダストは言った。
「へぇ、あの雄猫ここのリーダーなんだ。あ、それと私野良猫じゃないわ。飼い猫よ。」
「本当かい?。飼い猫にしてはやせているし毛ずやも悪いじゃないか。それにチリチリ言う首輪がないぞ。」
「えっ!?」
本当だ。首輪が無くなっていた。もしかしたら落としてしまったかもしれない。もしかしたら人間に家の中に入れてもらえないかもしれない。どうしよう?。
「なぁ、飼い猫には首輪がなくちゃいけないのかい?。」
雄猫が聞いた。
ダストは困ったように答える。
「えぇ、首輪がなくちゃいけないの。家に入れてもらえないかもしれない。どうしよう?。」
「なんならここにとまっていきな
よ。ボスもいいっていってたしな。」
雄猫がのんきそうに答えた。
「いいの!?。じゃあ泊まらせていただくわ。ありがとう!。ウインク下手くそボサボサ猫!」
「おいおい、俺の名前はウインク下手くそボサボサ猫なんかじゃないよ。俺の事はレッグと呼んでくれなくちゃな。」
レッグと呼ばれた雄猫はあわてて訂正した。
「分かったわ、レッグ。あ、それと私の名前はダストって言うの。よろしくね。」
だがレッグは顔をしかめて言った。
「ほこり?、なんてひどい名前なんだ。君には似合わない名だ。」
「しょうがないでしょう?、この名前は人間がつけた名前なんだから。」
「人間?。人間ってなんだい?。」
レッグが不思議そうにきいてきた。
ダストは答えようと口を開いたが言葉を発する前に他の猫がやって来た。
「おい、そろそろ今日の予定を教えてくれよ。この雌猫のことは俺に任せろ。」
「あぁ、そうだった。教えてくれてサンキュー、グレー。後は任せるぞ。」
レッグはそういい残し去っていった。
グレーという雄猫はレッグが去っていったのを確かめると物陰に体を押し込み黙ってついてこいとダストに合図した。
ダストもグレーに見習い物陰に体を押し込んでみた。だがダストが体を押し込んだ部分は草が積まれていたらしくそのまま奥に倒れていった。身体中干し草だらけだ。
よく見るとそこはきちんと整理してある部屋だった。寝床が二つあった。そこには美味しそうなネズミが置いてありよだれがあふれでてきた。ダストは分かった。ここは隠し部屋だ。
「ここはボスの部屋だ。そろそろ来ると思うからそこで待っていろ。」
どこからかグレーの声がした。外かららしい。まぁいっか、ちょっとくつろぎさせていただきますか。
ダストは座り込んだ。その時だった。だれかがやって来る物音がした。ダストは分かった。そのボスとかなんとか言うやつだ!
柏の花@オークフラワー- 未登録ユーザー
Re: 残された1つの花 ~flower~
第4章 ~苦痛の日々~
「ふん、感謝しろよ。手当てしてやっておまけにここに泊まらしてやるんだからな。」
後ろでバカにするような声が聞こえた。
ダストは振り向いたら。やはり思っていた通りボスだ。なんと呼べばいいのかしら?。リーダー?、ボス?。
「名はなんと言うのだ?。」
ボスが問いかける。
「ダストよ。それとあなたのことは何て呼べばいいのかしら?。」
ダストは挑戦的な態度で言った。
「俺のことはキングと呼べばいい。」
「ふぅーん、じゃあキング。私は今日どこで泊まればいいの?。」
ダストは聞いた。出来ればこの気むずかしい雄猫とは寝たくないなぁ…。
「知るか、そんなこと。レッグに聞けばいい。俺はこの集団のリーダーではない。」
「えっ!、でも皆あなたがボスだっていっているわよ。」
ダストは驚いた。てっきりこの雄猫がボスだと思っていたが…。
「あぁ、確かに俺は野良猫団のボスだ。だがこの『ボス』という名は自分自ら望んだ名ではない。」
「私なら力になれると思うわ。教えて、あなたの今の心境を。」
ダストは思いやるように聞いた。
だがキングはバカにしたように鼻を鳴らしただけだった。
ダストは悲痛な声で訴えた。
「お願い、教えてちょうだい!。私はあなたを…助けたいの。」
キングはその言葉を聞くと怒り狂ったように言った。
「黙れ!。もう俺に関わらないでくれ!。消え失せろ!。」
「でも私…」
「黙れェ!。」
キングは怒り狂ってダストに飛びかかった。
「キング、駄目だ!!。止めろ!。」
レッグの声がしたと思ったらダストは後ろにいつのまにか吹き飛ばされていた。
「放せ!。あの薄汚い雌猫の喉を噛みきってやる。」
キングはレッグに押さえ込まれた状態のまま吐き捨てるように言った。
レッグはキングを押さえる前足に力を込めた。怒りを必死に押さえているようだ。
「落ち着くんだ、キング。ダストは何も悪くない。」
「お前は引っ込んでいろ!。それかこの雌猫を殺せ!」
「何言っているんだよ!。落ち着け。ダストにこの部屋を出ていってほしいなら俺がやっておくから。」
「じゃあさっさと出ていけ。お前もダストも。俺をひとりにしてくれ。」
キングはボソッと言った。悲しみにくれているのがわかる。
レッグは離れろとダストに合図した。ダストは言われた通り後ろに五歩下がった。
レッグは何やらキングの耳にささやくとそっと離れた。キングは体を振るとこっちをにらみつけた。
「ダスト、出るんだ。あとは俺に任せろ。」
レッグがこちらに来て勇気ずけるようにささやいた。
ダストは震えながらも急ぎ足で部屋をあとにした。
最後のキングの顔を思い出して怖かった。それと悲しかった。自分は嫌われたようだ。
いつの間にか涙がこぼれ落ちていた…
「ふん、感謝しろよ。手当てしてやっておまけにここに泊まらしてやるんだからな。」
後ろでバカにするような声が聞こえた。
ダストは振り向いたら。やはり思っていた通りボスだ。なんと呼べばいいのかしら?。リーダー?、ボス?。
「名はなんと言うのだ?。」
ボスが問いかける。
「ダストよ。それとあなたのことは何て呼べばいいのかしら?。」
ダストは挑戦的な態度で言った。
「俺のことはキングと呼べばいい。」
「ふぅーん、じゃあキング。私は今日どこで泊まればいいの?。」
ダストは聞いた。出来ればこの気むずかしい雄猫とは寝たくないなぁ…。
「知るか、そんなこと。レッグに聞けばいい。俺はこの集団のリーダーではない。」
「えっ!、でも皆あなたがボスだっていっているわよ。」
ダストは驚いた。てっきりこの雄猫がボスだと思っていたが…。
「あぁ、確かに俺は野良猫団のボスだ。だがこの『ボス』という名は自分自ら望んだ名ではない。」
「私なら力になれると思うわ。教えて、あなたの今の心境を。」
ダストは思いやるように聞いた。
だがキングはバカにしたように鼻を鳴らしただけだった。
ダストは悲痛な声で訴えた。
「お願い、教えてちょうだい!。私はあなたを…助けたいの。」
キングはその言葉を聞くと怒り狂ったように言った。
「黙れ!。もう俺に関わらないでくれ!。消え失せろ!。」
「でも私…」
「黙れェ!。」
キングは怒り狂ってダストに飛びかかった。
「キング、駄目だ!!。止めろ!。」
レッグの声がしたと思ったらダストは後ろにいつのまにか吹き飛ばされていた。
「放せ!。あの薄汚い雌猫の喉を噛みきってやる。」
キングはレッグに押さえ込まれた状態のまま吐き捨てるように言った。
レッグはキングを押さえる前足に力を込めた。怒りを必死に押さえているようだ。
「落ち着くんだ、キング。ダストは何も悪くない。」
「お前は引っ込んでいろ!。それかこの雌猫を殺せ!」
「何言っているんだよ!。落ち着け。ダストにこの部屋を出ていってほしいなら俺がやっておくから。」
「じゃあさっさと出ていけ。お前もダストも。俺をひとりにしてくれ。」
キングはボソッと言った。悲しみにくれているのがわかる。
レッグは離れろとダストに合図した。ダストは言われた通り後ろに五歩下がった。
レッグは何やらキングの耳にささやくとそっと離れた。キングは体を振るとこっちをにらみつけた。
「ダスト、出るんだ。あとは俺に任せろ。」
レッグがこちらに来て勇気ずけるようにささやいた。
ダストは震えながらも急ぎ足で部屋をあとにした。
最後のキングの顔を思い出して怖かった。それと悲しかった。自分は嫌われたようだ。
いつの間にか涙がこぼれ落ちていた…
オークフラワー@柏の花- 未登録ユーザー
Re: 残された1つの花 ~flower~
第5章 ~救助~
ダストは激しい音で目が覚めた。ここは家。ダストは昨日、野良猫団を抜け出して帰ったのだ。
帰ると二本足に見つかってしまい思いっきり殴られた。蹴られたり、踏んだりもされた。苦しかった。
キング…。ごめんなさいね。黙って出ていって…。でもこうするしかなかった。貴方が苦しむのを私は見たくない。私が帰れば一人になれるもの…、私もね…。
と、二本足がずかずかきて思いっきりダストの檻を蹴った。痛っ。頭がガツンっと床に当たった。
二本足は檻の扉をあけダストをつまんで出した。ダストはニャーとなく。お願い…もうやめて!。
だが二本足は止めようとしなかった。ダストをポイっと上に投げた。今度は何?。
ぐはっ。二本足は鉄のバットでダストを殴った。苦しい…。ダストは床に打ち付けられた。
もう、死にそう…。これ以上殺られたら本当に、冗談なしで死にそう。
と、家のなかに音が響いた。二本足はドアの方に目をうつしバットを床におくとドアの方に向かっていった。
ぼんやりとダストは考えた。死んじゃうのかしら、私。楽になれるのなら別にしんでもいいや。
サッサ、音がする。誰?。
「安心しろ。助けに来たんだ。けして声を出すんじゃないぞ。」
ダストははっといきをのんだ。この雄猫は…
ダストは激しい音で目が覚めた。ここは家。ダストは昨日、野良猫団を抜け出して帰ったのだ。
帰ると二本足に見つかってしまい思いっきり殴られた。蹴られたり、踏んだりもされた。苦しかった。
キング…。ごめんなさいね。黙って出ていって…。でもこうするしかなかった。貴方が苦しむのを私は見たくない。私が帰れば一人になれるもの…、私もね…。
と、二本足がずかずかきて思いっきりダストの檻を蹴った。痛っ。頭がガツンっと床に当たった。
二本足は檻の扉をあけダストをつまんで出した。ダストはニャーとなく。お願い…もうやめて!。
だが二本足は止めようとしなかった。ダストをポイっと上に投げた。今度は何?。
ぐはっ。二本足は鉄のバットでダストを殴った。苦しい…。ダストは床に打ち付けられた。
もう、死にそう…。これ以上殺られたら本当に、冗談なしで死にそう。
と、家のなかに音が響いた。二本足はドアの方に目をうつしバットを床におくとドアの方に向かっていった。
ぼんやりとダストは考えた。死んじゃうのかしら、私。楽になれるのなら別にしんでもいいや。
サッサ、音がする。誰?。
「安心しろ。助けに来たんだ。けして声を出すんじゃないぞ。」
ダストははっといきをのんだ。この雄猫は…
柏- 未登録ユーザー
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