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魔法が溢れる世界での日常

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投稿 by シャイニングナイト Fri May 01, 2020 9:22 am

どうも!シャイニングナイトです!(。・ω・)ノ゙
2つ目の小説です。1つ目が終わってない?必ず完結させますのでご安心を。思いついたら即書くタイプなんです、許してください。今回は魔法が使える猫たちのお話です。面白く出来たらなと...。(面白い系苦手)頑張りますので良ければ読んでください!


最終編集者 シャイニングナイト [ Fri May 01, 2020 6:02 pm ], 編集回数 2 回
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投稿 by シャイニングナイト Fri May 01, 2020 9:41 am

☆登場猫紹介☆

バードスター(鳥の星)♂
族長。薄茶色1色の雄猫。目は琥珀色。のんびりしてる。族長感があまりない。トーニーフラワーに頼りまくり。魔法は、なんでも見通せる。(壁の先でも見れるとかそういうの)

トーニーフラワー(黄褐色の花)♀
副長。くっきりと綺麗な三毛柄の雌猫。目は緑色。しっかりしてて真面目。かなりの美猫(本猫には自覚なし)魔法は、瞬間移動。

フォールリーフ(舞い落ちる葉っぱ)♀
看護猫。灰色に黒い斑点がある。目は青色。魔法は、氷。グリーンローンの双子の姉。

グリーンローン(緑の芝生)♀
看護猫。灰色に黒い斑点がある。目は緑色。魔法は、植物を成長させる。姉とそっくり(目で見分ける)

シャープエッジ(鋭い刃)♂
戦士。焦げ茶色1色。目は琥珀色。ハンサム。魔法は、耳がいい。(聞こうと思えばなんでも聞こえる)

ブライトスカイ(明るい空)♀
戦士。真っ白で毛が長い。目は水色。異常なほどレッドブレイズが好き。マイペース過ぎる。魔法は、天気を操る。


最終編集者 シャイニングナイト [ Fri May 01, 2020 1:54 pm ], 編集回数 3 回
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投稿 by シャイニングナイト Fri May 01, 2020 10:38 am

☆登場猫紹介2☆

リヴァーフット(川の足)♀
戦士。灰色の雌猫。目は青色。足が青色で波のような模様になっている。魔法は、水中で息が可能。泳ぎが得意。ナイトメアとは親友だと思ってる。(実際は不明)

ナイトメア(悪夢)♂
戦士。真っ黒。目は紫。いつも不機嫌でクール。顔自体はそこそこイケメン。リヴァーフットによればクーデレ。リヴァーフットの時だけは優しくなったり楽しそうにする時がある。魔法は、毒。(眠らす毒とか死なないものもある)

ブルーテイル(青いしっぽ)♂
戦士。青みがかかった灰色。目は淡い水色。しっぽは青色。優等生で優しい。魔法は、水を操る。(どんなことも出来る)主人公1

ブラックフェザー(黒い羽)♂
戦士。真っ黒で白い羽を持つ。目は緑。名前とは反対に面白くていいやつ。魔法はないが、翼があるので飛べる。主人公2

レッドブレイズ(赤い炎)♂
戦士。黒い体に赤いぶち模様がある。目は綺麗な琥珀色。水が苦手で泳げない。ツンデレ。(ほとんどツンツンしてる)魔法は、炎。主人公3

シャイニングサンダー(輝く雷)♀
戦士。毛は長く、黄金色で前足が茶色。目は黄色。元気でちょっと天然な方。魔法は、雷。(寝てる時に体から雷を出す癖がある)主人公4


最終編集者 シャイニングナイト [ Sat May 09, 2020 1:07 pm ], 編集回数 5 回
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投稿 by シャイニングナイト Fri May 01, 2020 10:53 am

☆登場猫紹介3☆

ブライアーソーン(イバラのトゲ)♂
戦士。焦げ茶色の虎柄の雄猫。目は濃い青。無口。ブラックフェザーの指導者だった。魔法は、トゲを出す。(空中から出す)

ハニーハート(ハチミツの心)♀
戦士。黄金色の毛皮。目は淡い水色。優しくて絶対に怒らない。レッドブレイズの指導者だった。魔法は、風。

フォックステイル(狐のしっぽ)♀
戦士。赤茶色の雌猫でしっぽがフワフワ。目は緑。明るい性格でイタズラ好き。ハニーハートの親友。シャイニングサンダーの指導者だった。魔法は、姿を自由自在に変えられる。

ストーンペルト(石の毛皮)♂
戦士。灰色の雄猫。目は黄色。いたって普通の戦士。ブルーテイルの指導者だった。魔法は、姿を消せる(しかし10秒のみ)

ブリンドルファー(ぶち柄の毛)♀
戦士。白黒ぶちの雌猫。目は緑色。雌グループのリーダー。そこそこ可愛い。シャープエッジが好きだったが.......?魔法は、癒し(心の傷を癒したりする。なぐさめ役)


最終編集者 シャイニングナイト [ Fri May 08, 2020 1:23 pm ], 編集回数 4 回
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投稿 by シャイニングナイト Fri May 01, 2020 2:55 pm

僕は今、忍び歩きをしている。目の前には親友の姿がある。黒くて翼のある猫の後ろに忍び寄った。
「わあっ!」
「ぎゃああああ!」
僕が叫んで飛びつくと、思った通り、飛び上がって驚いた。
「やめろよな、ブルーテイル!心臓が止まったかと思ったぞ!仕返しだ!」
親友はいたらずらっぽく目を輝かせてふざけて飛びかかってきた。僕達は取っ組み合いの喧嘩を始める。
「ふう、疲れたあ。ブラックフェザー、どいてくれ!重いよ!」
ブルーテイルはブラックフェザーを軽く押してどかした。
「なあ!ブルーテイルは誰が1番の美猫だと思う?」
ブラックフェザーが元気よく言う。
「ごめん、そういうのは専門外」
ブルーテイルはサッとしっぽを振った。ブラックフェザーは頬をふくらませた。
「つまんないの〜」
ブラックフェザーはサッと身をひるがえし、黄金色の雌猫の元へ向かった。僕も駆け足で追いかける。
「うーん、ブルーテイルは〜優秀で、ブラックフェザーは〜優しくて、レッドブレイズは〜ツンデレ!」
シャイニングサンダーは笑顔で言う。僕はブラックフェザーと顔を見合わせて吹き出した。
「だ、黙れ、黙れ!ツンデレってなんだ!」
レッドブレイズが顔を真っ赤にして首を振った。
「優しいけどそれをツンツンして隠してる猫の事をツンデレって言うの!まさにレッドブレイズ!」
シャイニングサンダーは言い続ける。レッドブレイズはこれ以上ないほどに顔を赤くして怒鳴った。
「優しくなんてないっ!」
レッドブレイズはそう言い残すと走り去って行った。あーあ、行っちゃった。レッドブレイズは僕の事を嫌ってるけど、僕は仲良くしたいと思ってるんだよねー。
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投稿 by シャイニングナイト Fri May 01, 2020 4:32 pm

これは、元指導者組の集まり。仲良し組なので、よく任務をサボってお喋りをしている。結構楽しい。
「ストーンペルト、お待たせ〜」
ハニーハートが凄いスピードで走ってきた。ハニーハートは風使いなのでこうしてズルをする事があるが、こんなに可愛かったら許したくなるよ.......。
「待ってないよ」
ストーンペルトが優しく答える。すると薄茶色の猫が入ってきた。紛れもなくあの猫。僕達は驚いた。
「「族長っ!」」
僕達は同時に叫んだ。に、任務をサボっているのがあっ!怒られるう!どうしよう!謝ろう!
「ベテラン戦士が何をしているんだ?例え若くても仕事をサボるなどありえない」
族長、バードスターは厳しめに言う。
「「ごめんなさいいいい!」」
僕達は涙目で謝った。すると族長の琥珀色の瞳がエメラルド色の瞳に変わっていく。薄茶色の毛皮が赤茶色の毛皮へ。普通のしっぽがフワフワのしっぽに変わった。
「あははっ!引っかかった!ほんと面白い!」
フォックステイルは笑い転げる。
「相変わらずだなフォックステイル」
つやつやの毛並みの焦げ茶色の縞柄の雄猫、ブライアーソーンが現れた。実は、フォックステイルはブライアーソーンの事が好きだ。知っているのは僕とハニーハートだけだ。それから色々話した。無口なブライアーソーンが軽く笑うのはこの時だけだし、仲良し同士で話すのは楽しい。僕らはこの時間が大好きだ。


最終編集者 シャイニングナイト [ Mon May 04, 2020 11:18 am ], 編集回数 1 回
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投稿 by シャイニングナイト Sat May 02, 2020 7:19 am

ブルーテイルは看護部屋に向かっていた。でも怪我をしたわけじゃない。病気にかかってもいない。元気だ。ならなぜ看護部屋に行くのか。単純にお喋りをしに行くだけだ。
「フォールリーフ、グリーンローン、元気かい?」
ブルーテイルは薬草のにおいがする看護部屋に入った。看護部屋は結構広くて居心地がいい。
「「やっほー!元気だよ!」」
2人は口をそろえて言う。声も同じで見た目も同じ。においも同じ。全てそっくりなこの2匹の見分け方は目だ。
「相変わらずだなあ。今日は薬草が足りるか聞きに来たんだ」
ブルーテイルは優しくたずねた。
「薬草畑にあったフキタンポポが枯れちゃったの。だから、それを取って来てくれるとありがたいわ」
「私は薬草畑の薬草が枯れさえしなければいくらでも成長させられるからあまり困らないけど!看護猫にピッタリな魔法!」
フォールリーフが質問に答え、グリーンローンが少し自慢をした。ブルーテイルはうなずくと空き地へ出た。誰を誘おうかな。っていうか看護猫2匹もいるのかな?1匹でも十分な気が.......。
「あ!トーニーフラワー!薬草取りに行かない?」
ブルーテイルは1番に目に入った猫に声をかけた。だが、副長で真面目なトーニーフラワーはこう言った。
「ごめん。今から狩りに行ってパトロールに行ってまた狩りに行くの。別の猫を探して」
トーニーフラワーはこちらを見向きもせずに答えた。
「分かったよ」
ブルーテイルは特に気にせず暇そうな猫を探した。あ、族長。族長が日向ぼっこをしている。長老か!と言いたくなって来る。ベテランで経験を積んでいるが、族長は年寄りではない。
「薬草取りに行きませんか?」
ブルーテイルはたずねた。
「ああ、行くよ。いつもトーニーフラワーに叱られるしな」
族長は笑いながら立つ。ブルーテイルは苦笑した。族長は族長らしい事をあまりしない。そういうのはトーニーフラワーがする。族長はいざって言う時は物凄く頼りになる。だが、いざって言う時以外はあまり頼りにならない。


最終編集者 シャイニングナイト [ Tue May 05, 2020 5:50 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by シャイニングナイト Sun May 03, 2020 1:08 pm

ブラックフェザーはからかうと楽しいやつを見つけ、駆け寄った。相手は嫌そうにしっぽを振った。
「なんの用だよ」
不機嫌に言ったのはレッドブレイズだ。俺の同期で、同期の中ではからかうと1番面白いやつだ。
「シャープエッジとお前の共通点と違う点、分かる?」
ブラックフェザーはニヤニヤしながら聞いた。
「は?あのモテモテ戦士と俺の共通点なんてねーよ。違う点なら思い浮かぶ。全部違う!」
レッドブレイズは馬鹿にしたように言う。
「共通点は、恋をしてるって事で、違う点は、お前の方はモテないって事さ!じゃーな!」
ブラックフェザーはサッと逃げ出した。
「黙れ!恋なんてしてないし、モテないのは余計なお世話だ!」
レッドブレイズが怒りの形相で追いかけてくる。ブラックフェザーはからかう様にしっぽを振った。実際からかってるけど。
「着いて来れないんだから諦めな〜!」
ブラックフェザーは白い翼を広げ、飛び上がった。レッドブレイズが下の方で怒鳴っている。しばらく飛んでいくと、思いがけない猫に会って、驚きのあまり墜落した。
「ブライトスカイ!」
ブラックフェザーは立ち上がると叫んだ。
「ちょっと散歩しててさ!レッドブレイズ知らない?」
マイペースな白猫は笑顔で言う。僕はちょっと悲しくなりながらも無理やり笑顔を作り、答えた。
「さっき空き地に.......」
ブラックフェザーが言い終わらないうちに、ブライトスカイは叫んだ。
「愛しのレッドブレーイズ!」
ブライトスカイはダッシュで去って行った。

俺は嫌な予感がして、毛を逆立てた。予想は当たった。
「レッドブレイズ!」
俺が1番嫌いな猫、ブライトスカイだ。
「来るな」
レッドブレイズは冷たく言う。
「いいじゃん♪」
ブライトスカイは近づいてくる。
「良くない、来るな」
レッドブレイズは身をよじって逃げ出す。そんな事を繰り返す。毎日だ。ブラックフェザー、ブライトスカイを何とかしてくれよ!俺は耐えきれずに逃げ出した。
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投稿 by シャイニングナイト Mon May 04, 2020 11:12 am

私は走っていた。特に意味はない。ただ、走りたかっただけ。走るの大好き!特に友達と走るのは!
「うーん!気持ちいい!」
風になびく自分の長い黄金色の毛。
「泳がない?すっごい暑くなっちゃった!」
となりにいるリヴァーフットが言う。
「泳ごう!」
私、シャイニングサンダーは川に飛び込んだ。
「あ!待って!」
リヴァーフットも慌てて飛び込む。
「水をあびて楽しいか?」
無理やり連れてこられたナイトメアは不機嫌そうに見下ろす。すると、リヴァーフットは身を乗り出した。
「スキあり!」
リヴァーフットは身を乗り出し、ナイトメアを引きずり込んだ。
「お、おい!」
ナイトメアは油断していたようで簡単に引きずり込まれた。ナイトメアはすぐに浮き上がって来た。
「冷たくて気持ちいいでしょ!」
リヴァーフットは水をナイトメアにかけた。
「や、やったな、お前!」
ナイトメアも反撃を始める。2匹で楽しそうに水のかけ合いっこをしている。は、入りにくい雰囲気。
「あーっ!」
私は大声で叫んだ。二匹がこちらを見る。
「いつも不機嫌なナイトメアが!ちょっと笑ってた!」
シャイニングサンダーは思わず叫ぶ。
「はあっ!?んなわけが.......」
ナイトメアが反論しようとした。
「だよね!笑ってたよね?ナイトメアってやっぱりクーデレだよね!私だけが知る裏の顔!的な?」
リヴァーフットは1人で興奮している。ナイトメアはそっぽを向いた。シャイニングサンダーはニヤニヤする。
「「水遊びって楽しい!」」
私たち2匹は叫び、ナイトメアはため息をついた。
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投稿 by シャイニングナイト Tue May 05, 2020 8:37 am

ブルーテイルは狩りをしていた。ブルーテイルはうさぎが大好物なので、うさぎを探している。
「あ!うさぎ!!!」
ブルーテイルは叫ぶと駆け出した。サッと捕まえて仕留める。食べたい.......。美味しそう.......。が、我慢、我慢!
「こふぇくふぁいにふぃふぇかふぇろうふぁ(これくらいにして帰ろうか)」
ブルーテイルはうさぎ1匹にネズミ3匹をくわえてキャンプに向かった。もう夕方だ。獲物置き場に自分の捕って来たものを置き、1番美味しそうで大きなうさぎを捕った。
「来いよ、ブルーテイル!」
ブラックフェザーがハタネズミを持ってお気に入りの場所で僕を呼んでいる。
「ふぃまふぃく!(今行く!)」
大きなうさぎをくわえているのでモゴモゴ言う。2匹は仲良く獲物を食べた。ふう、美味しかった!
「寝ようか」
ブラックフェザーが言う。本当だ、寝なきゃ。
「そだね」
ブルーテイルは寝床に向かい、体を丸めた。すでに僕とブラックフェザーの他にシャイニングサンダーとブライトスカイがいた。ブラックフェザーはブライトスカイの隣へ。僕はブラックフェザーの隣で寝た。少しすると、レッドブレイズが現れてシャイニングサンダーの隣で寝た。シャイニングサンダーは1番真ん中で寝ている。なぜなら隣で寝ると痺れるからだ。シャイニングサンダーは寝ぼけて電気を出すのが毎日だ。そんなシャイニングサンダーの隣で寝ようとするのはレッドブレイズぐらいである。
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投稿 by シャイニングナイト Wed May 06, 2020 10:39 am

ブルーテイルはキャンプの真ん中で日向ぼっこをしていた。だが、しかし。ブルーテイルは優しいのでよく相談に乗ったりする。今日もそのせいで邪魔された。
「ブルーテイル、ちょっといいかい?」
シャープエッジだ。一族の中で1番のイケメンだ。その後ろはシャープエッジに付きまとっている雌グループがいる。
「なんだいですか?相談事?」
ブルーテイルは聞く。
「ああ、2人で秘密に話したいんだが......」
チラッと後ろを見ながら言うシャープエッジ。
「任せて下さいよ!」
ブルーテイルは水で泡を作り、雌グループを閉じ込めた。リーダーである白黒ぶちの雌猫、ブリンドルファーが何やら怒鳴っている。
「ブルーテイル!なんて事するの!出しなさい!」
キーキーとうるさいなあ。2匹は無視して森の中へと向かった。ある程度離れるとシャープエッジが話し始めた。
「俺は見てのとおりモテモテだろ?」
確かにシャープエッジはモテモテだ。
「でもあのグループの中で好きな猫はいないんだ!」
シャープエッジが辛そうに言う。
「だからなんですか?別にいいじゃないですか」
ブルーテイルは落ち着いて言う。
「話は終わってない。そうさ、それだけなら良かったんだが」
シャープエッジは困ったように言う。
「俺が好きな猫は副長であるトーニーフラワーだ!でもトーニーフラワーは副長だから子は身ごもれない!しかも、雌グループをガッカリさせてしまう!」
シャープエッジは頭をかかえる。
「ここはもうキッパリ告白して散る方がカッコよくないですか?上手くいったらいったで嬉しい事ですし。雌グループとは友達としてこれからも仲良くすればいいのでは?」
ブルーテイルは提案する。
「そうかい?でもトーニーフラワーの事だ。〔仕事に集中したいのでお断りします〕って言われそうなんだよな.......」
シャープエッジが言う。
「そうなったらそうなった時。仕方ありません」
ブルーテイルは優しく言う。
「そ、そうだよな!よし!」
シャープエッジはキャンプに向かって真っ直ぐ走った。ブルーテイルもすぐ後ろを走る。トーニーフラワーは空き地の端で毛づくろいをしている。その姿も優雅である。
「な、なあトーニーフラワー?」
シャープエッジはガチガチである。
「なんですか?」
それに対してキビキビ言うトーニーフラワー。
「ええと、その.......」
シャープエッジは言葉を詰まらせる。
「私、そういうハッキリしない喋り方嫌いなんですけど。ハキハキ喋って貰えません?」
トーニーフラワーはキツく言う。
「君の事が好きです!」
シャープエッジは顔を赤くしながら一気に言った。
「え?え?え?」
トーニーフラワーは〔え?〕を3度も繰り返す。
「で、でもあなたはイケメンで優秀でモテモテで.......。私.......、私は.......」
トーニーフラワーは困り果てる。
「考えさせてください.......」
トーニーフラワーはそうつぶやいたのだった。


最終編集者 シャイニングナイト [ Fri May 08, 2020 1:24 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by シャイニングナイト Thu May 07, 2020 4:38 pm

私、フォールリーフは薬草棚の薬草を整理していた。
「グリーンローン、ヒナギクとネズの実をちょうだい」
私は看護部屋の裏にある薬草畑にいるグリーンローンに呼びかけた。薬草畑の薬草はグリーンローンが世話をしている薬草たちだ。
「はーい!任せて〜!」
グリーンローンはヒナギクとネズの実を持って来て、薬草棚に置いた。大量に。つまり、全て取って来たのだ。でも大丈夫。グリーンローンは美しい声で歌い始める。すると、みるみるうちに薬草がみずみずしく育った。
「ふう、ひと仕事終わり!」
グリーンローンがそう言うと、滅多に看護部屋に来ないトーニーフラワーが現れた。肩の方に傷がついている。
「グリーンローン、クモの巣とトクサをちょうだい」
フォールリーフは濡れたコケで傷口を洗う。
「どうしたの?」
フォールリーフは優しくたずねる。看護猫としては患者がなぜ怪我をしたのかというのは気になるところだ。
「なんでもないわ.......」
トーニーフラワーは目を逸らして言う。傷口の形を見ると、どう考えても猫に引っかかれた跡としか思えない。
「はい、もうクモの巣にトクサを染み込ませといたよ!」
グリーンローンがクモの巣をトーニーフラワーの傷口にくっつける。トーニーフラワーはうつむいて身動き1つしない。
「ねえ、これどう考えても猫に引っかかれた傷だよね?」
グリーンローンがフォールリーフが思っていた事をズバリと言った。妹はなんでもハッキリさせたい派だ。
「なんでもないってば!」
トーニーフラワーは目をつぶって叫び、看護部屋を飛び出して行ってしまった。
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投稿 by シャイニングナイト Fri May 08, 2020 1:17 pm

ブルーテイルは森を1人で散歩していた。特に意味もなく。
「うさぎ、食べたいなぁ」
ブルーテイルはつぶやいた。うさぎを想像するだけで口の中に唾がわく。食べたくてたまらなくなってきた。
「.......生意気なのよ」
冷たく、耳を切るような鋭さを持つ声が聞こえてきた。こんな声を持っている猫は一族にはいない。
「ほんと、ほんと」
たくさんの支持する声が聞こえる。ブルーテイルは隠れて盗み聞きをする事にした。耳をすましてみる。
「私は、悪くないわ!」
泣きそうな声が聞こえてきた。
「関係ないわ。悪いけど、消えてもらいたい」
冷たい、冷たい声の奥深くにはには悲しさと羨ましさ、申し訳なさと自分への罵りが隠れている。
「え、ブリンドルファー?」
「やってしまって!」
グループが二つの意見に分かれる。リーダーであるブリンドルファーにそんな事はやめてと訴える声と、やってしまえと背中を押す声が聞こえる。ブルーテイルはようやく分かった。ブリンドルファーの率いるグループ達とトーニーフラワーの会話だ。でも、ブリンドルファーはこんな冷酷な声ではない。
「トーニーフラワー、さようなら.......」
ブリンドルファーが言う。ブルーテイルはサッと飛び出した。ブリンドルファーが振り下ろそうとした前足に噛み付く。
「ぶ、ブルーテイル!」
ブリンドルファーは驚きの叫び声をあげる。
「ありがとう」
トーニーフラワーがそっと言う。
「なんてことするんだ、ブリンドルファー!」
ブルーテイルはサッと振り返って言う。
「あ、う、その、.......」
ブリンドルファーの声に戻り、今にも泣きそうな顔でうずくまる。さっきまでのはなんだったんだ?
「ごめんなさい.......」
ブリンドルファーの代わりにグルーブたちが謝る。
「本当にごめんなさい.......。命を奪うつもりは.......。言い訳にしか.......、聞こえないけど.......、心の奥の羨ましさが膨らんで.......、私を、操ったのよ.......」
ブリンドルファーが涙をこぼしながら言う。
「.......チッ」
どこかからその声が聞こえてきて、ブルーテイルはサッと振り向いたが、森があるだけで、誰もいない。
「どうやら本当みたいだ。僕達の縄張りに誰かが侵入した。そいつは悪い心を膨らませて操る能力を持っているようだ」
ブルーテイルはそう言った。
「さあ、いつまでも泣いてるなよ。君がくよくよしてたらメンバーや、僕が悲しくなるよ」
ブルーテイルは優しくブリンドルファーの涙を舐めてあげた。ブリンドルファーは感謝でさらに目をうるませた。
「族長に知らせに行こう。トーニーフラワーとブリンドルファーは僕と来て」
ブルーテイルは先頭に立って歩き始めた。
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投稿 by シャイニングナイト Fri May 08, 2020 4:08 pm

ここは平和な森

魔法族という、魔法を使える猫達の住む、

平和な平和な森

今まで敵も、

危険も無かった

ましてや、魔法を使って

操られるなど、

あったはずがなかった

幸せが崩れるなんて

夢にも思わなかった

族長の元にあるお告げが降りた

『月の力が牙を向く。4匹の仲間は月を制する』

平和を取り戻すまで

犠牲者は何人出るのか.......

0匹なのか.......

全ては頑張り次第.......
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投稿 by シャイニングナイト Sat May 09, 2020 1:05 pm

ナイトメアは相手に見られないように獲物置き場にいるやつを睨んだ。なんで、こいつと食事を?1人が好きだというのに。
「なんだそのズアオアトリは」
ナイトメアはつぶやいた。自分は大きくて美味しそうなネズミを選んできたのになんでこいつは小さいほとんど肉がない羽だらけのズアオアトリを選んだんだ?
「これしか無かったの」
リヴァーフットは舌を出して笑う。俺のと交換してやろうか、の一言が言えれば俺はもっとモテただろう。ナイトメアは何も言い出せずにため息をついた。
「ねねね、交換して!」
リヴァーフットは勝手にネズミを取り、かぶりつく。
「ちょっ、お前、勝手に!」
ナイトメアは今度は思い切り睨んだ。本当は自分から交換しようと言い出すつもりだったくせに、と心の声が言っている。
「いいじゃん!」
すでに、リヴァーフットが奪っていったネズミは半分しか残っていない。早すぎるだろ.......。
「仕方ない.......」
ナイトメアはズアオアトリにかぶりついた。口の中が羽だらけになり、羽を口から吐き出した。
「ペッ、ペッ。これだから鳥は嫌いなんだ」
ナイトメアはブツブツ言う。
「ごめん、ごめん♪後で一緒にグルーミングし合って上げるから許して☆」
リヴァーフットが楽しそうに言う。
「いや、それはやめろ」
こいつの不器用さは半端じゃないからな、と思いながら断る。リヴァーフットが頬を膨らませた。
「どうしてみんなグルーミングしてくれないの?」
リヴァーフットが少し悲しそうに言う。お前が不器用だからだよ、と言いそうになり、慌ててこらえる。
「はい、はい。やりたきゃやれ」
ナイトメアは諦め気味に言った。
「わーい!ありがと!」
リヴァーフットはナイトメアの鼻に鼻面を押し付けた。思わず、パニクってしまう。俺は雌猫と近距離で近寄ったことが無い。え?これはどういう状況だ?!?!?!
「べ、別に構わない」
ナイトメアは顔をそらして言った。その時、ナイトメアの頬がほんのり赤く染っていた事は本人も知らない。
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投稿 by シャイニングナイト Sun May 10, 2020 5:17 pm

バードスターが現れた。部屋から出て、こんなに真面目そうだという事は何かあったのだろう。
「一族のみんな!大変だ!」
バードスターが大声で叫んだ。こんな大声を出すのは今から一族の話し合いを始めるという合図だ。
「何があったんだよ、ブルーテイル」
僕は隣の親友にこっそり聞く。
「話を聞いてれば分かるよ、ブラックフェザー」
ブルーテイルは前を向いたまま言った。
「トーニーフラワー、ごめんなさい.......」
遠くの方でブリンドルファーが謝っている。
「別に構わないわ。私はこうして生きているのだから」
トーニーフラワーはキビキビ言う。え?なんの会話だこれ。いや、何があったらこうなるんだよ。
「今日、ある事件が起きた!とても恐ろしい事件.......」
バードスターは怪談話をするかのように言う。
「私が説明します。私はある理由でブリンドルファーとその取り巻き達に襲われました。その時のブリンドルファーの瞳はいつものしっかりさは消え、理性を失った残酷さで光っていました。声も冷酷で別の猫の声のようでした。でも奥深くにはブリンドルファーがそれを止めようとしていました。操られていたのです、何者かに。私を助けてくれたブルーテイルが後ろに気配を感じました。確かに侵入者はいます。魔法の使える侵入者です。非常に危険です。少しでも黒い感情_____羨ましい、憎い、怒り、ずるい、嫌い______などがあれば操られます」
トーニーフラワーが族長を押しのけ、淡々と述べた。
「長っ!つまり短くまとめると?」
ブラックフェザーは長すぎてあまり内容が入って来なかった。周りの猫は理解しているので、周りに聞くことにした。
「馬鹿め。簡単に言うと、正体不明の人の黒い感情を操る魔法を持った猫が侵入してるって事だ」
レッドブレイズが呆れたように目を回した。
「さっすが、レッドブレイズ!私も実は聞いてなかったから、助かったよ!」
シャイニングサンダーが嬉しそうに言うと、レッドブレイズは顔を赤くして、そっぽを向いた。
「.......ま、まあ、トーニーフラワーの言う通りだから気をつけてくれって事だ」
バードスターは苦笑いをして言った。ブラックフェザーはなんだか寒気がした。そいつは想像以上に恐ろしい気がする.......。
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投稿 by シャイニングナイト Mon May 11, 2020 2:12 pm

森の中の闇にまぎれた猫が2匹。
「ふふふっ、あなたは素晴らしいわ」
1匹の赤い瞳をした黒い雌猫が言う。
「は、はい。まことに嬉しく思います」
赤と水色のオッドアイの白い雄猫が慌てて頭を下げる。
「あなたは数少ない私の忠実な味方、そうよね?」
雌猫が優雅な動きで雄猫の周りを歩き回る。
「はい。一生あなたの味方です」
雄猫が大真面目に言う。
「それは頼もしいわ」
雌猫は滅多に見せない表情━━微笑み━━を見せた。
「あ、あの、僕.......!」
雄猫は意を決したように立ち上がり、少し頬を赤らめて何かを言おうとしたが雌猫は止めてしまった。
「私の計画にはあなたが必要よ」
雌猫は話を変えてしまった。雄猫は少々ガッカリした様子だ。その2匹は身を隠しながらどこかへ向かった。

一体、二匹は何者なのか.......
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投稿 by シャイニングナイト Tue May 12, 2020 8:07 am

二匹の猫は忍び歩きをしていた。
「あの、僕ら2人だけで本当に.......」
雄猫が言いかけた。
「あなたの能力は最強よね?」
地味に圧のかかった笑みを向ける雌猫。
「え、まあ、はい、そうです.......」
雄猫は不安そうだが無理やり納得させられた。
「俺も連れってくれ」
そこには狂気がこもり、狂いに狂った笑みを浮かべている雄猫がいた。傷跡だらけの灰色の雄猫は目が金と銀だ。
「あなたも同じ気持ちと言うわけね?」
黒猫は赤い目をキラリと光らせた。
「い、入れる気でいるのですか?」
白猫が驚き気味に言った。
「あら、2匹で不安だと言ったのはあなたじゃなかったかしら?それとも私の記憶違い?」
雌猫は楽しそうに問いただした。
「.......僕が言いました」
白猫は正直にうなずいた。
「じゃ、ついて行くぜ」
雄猫がニヤリと鋭い牙を見せて笑った。雄猫の前足から出た爪は誰よりも研がれていて斬れ味が良さそうだった。
「あなたは何か魔法は使える?」
黒猫が聞く。
「魔法?そんなものはおとぎ話だろ」
灰色の雄猫は馬鹿にしたように鼻を鳴らした。
「持っていないみたいね。でも魔法は本当よ」
そして黒猫は自分のことを話し出した。
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投稿 by シャイニングナイト Tue May 12, 2020 4:26 pm

昔、昔。魔法族という魔法が使える猫の部族がありました。そこである1匹の猫が生まれました。黒色の毛皮に鮮やかな赤色の瞳の雌猫でした。一族は騒ぎました。
「目が赤いわ!」
「不吉だ!」
「血の色じゃない!」
「化け物だ!」
一族全員にいじめられ、黒猫は酷い差別を受けました。オマケにその猫の能力は猫を操ることだったのです。でも欠点がありました。自由には操れません。悪い心があれば悪いように操れて、いい心があれば良いように操れるといった能力だったのです。しかし、一族はそれを知らず、自由に操れると思いました。
「コイツは呪われた猫だ!」
「私たち操られちゃうわ!」
「きっと最低な猫になるぞ」
「さっさと追い出せ!」
黒猫はまだ見習いだったというのに追い出されてしまった。行き場がなく、ひとりぼっちの黒猫は毎晩泣きました。もちろん黒猫は悪くありません。罪は全くありません。好きでこんな風に生まれたわけではないのに。名前すら奪われてしまった雌猫はひたすら縄張りの外で泣いて泣いて泣きました。
「君、どうしたの?大丈夫?」
ある白猫がそんな惨めな猫に声をかけました。
「大丈夫じゃない.......。私は何も悪くないわ.......」
泣きながら言いました。
「そうだね、僕も悪くないのに.......」
雄猫も暗い顔をして言いました。
「僕は魔法族の子孫なんだ。魔法族と野良猫のハーフだよ。父が魔法族で。つまり父は裏切り者なんだ。だから僕は憎まれた。君の気持ち、よく分かるよ」
雄猫は優しく言いました。私は心の奥で魔法族に復讐したいと思いました。その気持ちがどんどん膨らみました。
「私たちで復讐するのよ!憎い憎い魔法族に!」
雌猫はその時から泣くのを辞めました。全て全て辞めました。特訓のみにはげみました。見違えるほど強くたくましい猫になりました。1度も諦めませんでした。雄猫は生まれつき小柄なため、強くはなれませんでしたが、雄猫の能力は最強でした。
「ふふふ.......。ふふ。あは、あははははは!」
雌猫は狂った笑い方をしました。
「.......大丈夫かな?」
雄猫は心配症でしたが私の計画に意義はありませんでした。二匹の思いは同じ。差別をした魔法族への復讐を企んでいました。

「なぜ、昔、昔。で始まるんだよ」
灰色の雄猫はたずねた。雌猫の口から出た答えは信じ難く、とても驚く答えでした。
「私たちは不老不死なのよ」
白猫の能力は不老不死にする能力でした。二匹は何千年も若いままで生きています。灰色の雄猫も不老不死になる魔法を掛けてもらいました。これで最強のチームができた。
「ようやく復讐の時よ」
雌猫はまた狂った笑みを浮かべました。
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投稿 by シャイニングナイト Wed May 13, 2020 8:38 am

レッドブレイズはキャンプの端で毛づくろいをしていた。なぜなら暇だから。狩りは全部優秀で族長お気に入りのブルーテイル君がやってくれますからね。レッドブレイズはブルーテイルが大嫌いだった。ライバル意識を持っていた。
「よぉ!元気か?」
噂をするとやって来るとはこの事かと言わんばかりにブルーテイルがレッドブレイズの後ろからひょこっと現れた。
「元気だが、なにか?」
レッドブレイズはとげとげしく返した。
「お前、なんで仲良くしてくれないのさ」
ブルーテイルは少し悲しそうに言う。
「ん?嫌いだから」
レッドブレイズは吐き捨てるように言った。
「俺が、シャイニングサンダーと仲良しだからか?」
ブルーテイルが突然そんな事を言い始めた。
「は、はあ?!」
レッドブレイズは思わず大声を上げた。
「とられるぞ?ブラックフェザーに」
ブルーテイルはキャンプの日当たりのいい場所でグルーミングし合っている2匹をしっぽで指した。
「べ、別に!?俺には、か、関係ないし!」
レッドブレイズは慌ててそっぽを向いた。
「俺、知ってんだぞ。ブラックフェザーも。お前、ずっと見習いの時からシャイニングサンダーに片思いしてるだろ」
ブルーテイルが呆れたように言った。
「し、シャイニングサンダー?!べっ、べべべ、別に!好きなんかじゃないし!」
レッドブレイズは顔が赤いのがバレないようにした。
「お前って結構わかりやすい方だよな」
ブルーテイルが可笑しそうに言う。
「黙れ!笑うな!」
レッドブレイズは開き直ってブルーテイルを1発殴った。
「いってーな.......。別に誰も聞いてないんだからいいじゃんか.......」
ブルーテイルが不満そうに言うが、レッドブレイズは気にしない。お前が悪いんだよ、お前が!そうだよ、そうだよ!俺はシャイニングサンダーが好きだよ!だからなんだ!
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投稿 by シャイニングナイト Wed May 13, 2020 10:38 am

ブルーテイルは、散歩をしていた。今日は何故かブリンドルファーが一緒に行くと言ったので2匹で散歩をしている。
「ここは、日当たりもいいし、お花の香りもして、いい日向ぼっこポイントなんだよ!」
ブルーテイルは寝転がって説明する。
「.......そうね」
ブリンドルファーは何故か心ここに在らずといった様子だ。
「ブリンドルファー?」
ブルーテイルは心配になって聞いたが返事がない。
「ブリンドルファー!!!」
ブルーテイルは大声で叫んだ。
「えっ!なに、なに?どうしたの?」
ブリンドルファーは慌ててこちらを向く。
「どうしたの?はこっちのセリフだよ。もしかして、楽しくない?僕といるの嫌?」
ブルーテイルはますます心配になって聞く。
「そんなんじゃないの!ちょっとドリームハートの様子がおかしかったな、と思って.......。ブルーテイルといるのはちっとも嫌じゃないわ!心配しなくても大丈夫よ」
ブリンドルファーは無理に笑う。
「本当は友達が物凄く心配なんだろ?じゃあ、行こう。散歩ならいつでも一緒に行ってあげるから。さあ、ドリームハートの様子を見に行こう」
ブルーテイルはにこりと微笑み、ブリンドルファーと共にドリームハートが向かった方向へ行った。そしたら衝撃の光景を目にした。ブリンドルファーは立っているのがやっとだ。
「そんな.......。どうして.......。クリーンアイ!」
ブリンドルファーはその場に横たわっている雌猫の死を嘆いた。ドリームハートとクリーンアイは親友のはずだ。
「どういうことだ.......?」
ブルーテイルは困惑した。
「見て.......、しまったのですね.......」
顔が濡れているドリームハートが現れた。相当泣いたのだろう。なら何故クリーンアイを?
「理由をお話しますね.......」
ドリームハートは泣きながら話し始めた。
「クリーンアイは誰かと仲良くなるのが上手で、私、ずっと憧れっていうか、羨ましがってたんです。そした急に体が勝手に動いてクリーンアイの喉を裂いていました」
ドリームハートは耐えられないと首を振る。
「帰りましょう。操り猫の仕業よ。あなたは悪くない」
ブリンドルファーは共に帰ろうと誘った。
「無理です.......。私は罪を償います。操られてたとしても親友の命を奪ったのは事実ですから.......」
ドリームハートは消え入りそうな声で言った。
「まさかと思うけど、死なないでね。同じ日に友達を2度も失うなんて耐えられない」
ブリンドルファーが必死な声で言う。
「そうだよ、一族のみんなも悲しむ」
ブルーテイルも説得した。
「ごめんなさい。耐えられないの.......。罪の重さに!」
ドリームハートは死のベリーを取り出した。
「みんな、さようなら。大好きよ」
ドリームハートは言うと死のベリーを食べた。
「うう.......。あぁぁぁ!」
ドリームハートは苦しんだ。血を吐きながら苦しんだ。
「そんな!ドリームハート!」
ブリンドルファーは悲しみにくれた声を上げ、ブルーテイルはショックのあまり声が出なかった。ドリームハートの叫びと動きがピタリと止まった。息絶えてしまった。
「そんな!嫌よ!クリーンアイ!ドリームハート!戻って来てよ!一緒にお喋りしようよ!」
ブリンドルファーは泣き叫んだ。ブルーテイルは声をあげずに泣いた。ブリンドルファーが体を押し付けてきた。二匹はしばらく泣き、それから二匹の遺体をキャンプに運んだ。
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投稿 by シャイニングナイト Wed May 13, 2020 2:56 pm

バードスター?どうしたのかしら.......。
「一族のみんな、聞いてくれ!クリーンアイとドリームハートが死んでしまった!操り猫のせいでドリームハートは操られ、クリーンアイを殺してしまい、ドリームハートは罪を償うため、自ら死のベリーを食べ、息絶えた」
バードスターが悲しみに満ちた目をしながら言った。ひどい!私たちは何もしていないのに、操り猫はなんてことするの?
「私、怒りました。絶対に操り猫の息の根を止めてやります。私たちが何をしたっていうんですか」
リヴァーフットが言った。悲しみと怒りの入り交じった表情をして、堂々を立っている。
「ああ、リヴァーフットに賛成だ」
ナイトメアがリヴァーフットの隣に立った。
「賛成、賛成!操り猫をやっつけよう!」
一族から大きな鳴き声が上がった。
「よし、明日の朝、操り猫を探し、もう二度と我々に逆らってはいけないと示すのだ!!!」
バードスターが高らかに叫んだ。
「レッドブレイズ、私、心配だわ。敵が強すぎて負けちゃったらどうしよう.......」
シャイニングサンダーは隣のレッドブレイズに言った。
「安心しろ。俺たちは魔法族だ!」
レッドブレイズは体から火花を散らした。
「そうね.......、そうよねっ!」
シャイニングサンダーは自信を取り戻した。
「絶対勝ちましょうね!レッドブレイズ!」
シャイニングサンダーは言った。
「ああ、負けたりはしない。お前は俺が守ってやるからな」
レッドブレイズがこちらを向いて真面目に言った。シャイニングサンダーは初めての感覚に襲われた。シャイニングサンダーはレッドブレイズにときめいた。
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投稿 by シャイニングナイト Thu May 14, 2020 11:29 am

ドリームハートとクリーンアイは
その場の思いつきの猫ですね(笑)

ドリームハート(夢の心)♀
戦士。クリーム色の雌猫。目は黄色。胸に白いハートマークがある。内気で人見知り。ブリンドルファーの友達。

クリーンアイ(清い瞳)♀
戦士。白色の雌猫。目はみずみずしい草花のような緑。みんなでワイワイするのが好き。ブリンドルファーの友達。

2匹は親友でした.......。‪(´;ω;`)
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投稿 by シャイニングナイト Thu May 14, 2020 11:51 am

私、イタズラ好きのフォックステイル!今日はどんなイタズラをしでかしてやろうかしら!フワフワのしっぽを左右に振り、ルンルン気分のスキップでキャンプを歩く。
「あ、いいの見っーけ!」
フォックステイルはレッドブレイズを見つけると体をシャイニングサンダーそっくりに変化させた。
(あとは口調をそっくりにすれば完璧っ!)
フォックステイルは心の中で小躍りした。
「ねぇ〜、レッドブレイズ。狩りに行かな〜い?」
私は天然スマイルを浮かべる。が、
「フォックス先輩、バレてますよ」
レッドブレイズは呆れ顔で言う。
「ええっ!なんで!」
私はいつもの姿に戻り、問いかけた。
「だってさっきシャイニングサンダーは出かけましたよ」
レッドブレイズは体を震わせる。
「むぅ。笑わなくたっていいじゃない」
私はほっぺたを膨らました。
「ブライアー先輩、狐を連れ帰って下さいよ」
レッドブレイズが後ろの猫に言う。
「あいつはいつも通りだ」
ブライアーソーンは言った。
「いつも通りがめんどくさいんですよ!」
レッドブレイズは耳をたたんだ。
「ひっどいなあ」
私は笑って誤魔化す。
「っていうか、ブライトスカイよりマシでしょ!」
私はそう思い、付け加える。
「ああ、それだけは確定だな」
レッドブレイズは嫌そうな顔をし、去って行った。
「あー!つまんなーい!」
フォックステイルは大声で叫ぶ。
「狩りでも行くか?」
ブライアーソーンが気を使って言う。
「行く、行く!」
フォックステイルは勢いあまって前へ転ける。
「おい」
苦笑いしながらブライアーソーンが起こす。
「元気なのは良いことでしょ!!!」
フォックステイルは大声で言った。
「急にどうした.......」
ブライアーソーンはまたまた苦笑いした。
「笑ってよぉ!」
フォックステイルはふざけて軽く叩く。
「あははは.......」
優しいブライアーソーンは笑うふりをしてくれたのでした。


最終編集者 シャイニングナイト [ Mon Feb 15, 2021 8:28 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by シャイニングナイト Thu May 14, 2020 6:57 pm

二匹の猫が話していた。
「族長の許可もなしにそんな危険な事、無理よっ!」
雌猫の方が半分泣くように言った。
「君だから頼むんだ。君を1番信用してるから」
雄猫の方が頼む。
「信用して、くれてる、の?」
雌猫が雄猫と目を合わせる。
「分かったわ。私、必ず生きて帰るから。任せてよ、絶対何か情報は持って来るから!」
雌猫は自信に満ちた瞳の奥に、不安を隠した。

そこに居たのは、
ブライアーソーン、フォックステイルでした。
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