希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
WARRIORS BBS :: 小説投稿フォーラム :: オリジナル部族系小説
Page 1 of 2
Page 1 of 2 • 1, 2
希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
*あらすじ*
海にか困れた島にその部族猫がすんでいた。
部族の名は順に『ツリー族』『シー族』『ロック族』『ダーク族』。四つの部族は戦いながらも公平に暮らしていた。
だがある日、〝重大な秘密を持つ猫〟と〝あるチカラを持つ二匹の猫〟によって四つの部族のバランスは崩れていってしまう…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんにちわ~。オークフラワー、別名柏花です!。今回の作品は自由雑談の方で作らしていただいたお話で自信作なのですよねぇw。是非とも見てくださるとうれしいです!。
次は登場猫紹介なのでその次から書き始めますね♪。お楽しみに!!。
海にか困れた島にその部族猫がすんでいた。
部族の名は順に『ツリー族』『シー族』『ロック族』『ダーク族』。四つの部族は戦いながらも公平に暮らしていた。
だがある日、〝重大な秘密を持つ猫〟と〝あるチカラを持つ二匹の猫〟によって四つの部族のバランスは崩れていってしまう…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こんにちわ~。オークフラワー、別名柏花です!。今回の作品は自由雑談の方で作らしていただいたお話で自信作なのですよねぇw。是非とも見てくださるとうれしいです!。
次は登場猫紹介なのでその次から書き始めますね♪。お楽しみに!!。
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
おはようございます!。やっとですね(ヤッター)。今から楽しみすぎてワクワクしています!!!。
早く読みたいです!。頑張ってください!。陰ながら応援しています(^o^)/
早く読みたいです!。頑張ってください!。陰ながら応援しています(^o^)/
ウォーターミスト- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
オークフラワーs、お誕生日おめでとうございます(^-^)/*!!!!。ハッピーバーステーイ!。
自分の考えたキャラと部族が登場するなんてもうサイコーです≧ν≦。頑張ってくださいΟνΟファイト。
これからのコメントは自由雑談の方でやらせてもらった方が良いのでしょうか・О・?。ここでもいいでしょうか?。
とりあえずfightです!。あと今日はhappyな日になりますように(⌒0⌒)/
自分の考えたキャラと部族が登場するなんてもうサイコーです≧ν≦。頑張ってくださいΟνΟファイト。
これからのコメントは自由雑談の方でやらせてもらった方が良いのでしょうか・О・?。ここでもいいでしょうか?。
とりあえずfightです!。あと今日はhappyな日になりますように(⌒0⌒)/
シンダーシャドウ- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
シンダーシャドウs
そうですね、これからは基本自由雑談ですね。
オークs
HAPPYBIRTHDAYです‼
これからも沢山協力しましょうね‼
そうですね、これからは基本自由雑談ですね。
オークs
HAPPYBIRTHDAYです‼
これからも沢山協力しましょうね‼
jayheart- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
主な登場猫紹介
《ウッド族》
[族長] ホープスター (希望の星) 雌
体は銀色で目は黄緑。
どんなときも笑顔と希望を持っているウッド族の族長。
[副長] ミストウィング (霧の翼) 雌
体の足以外はグレーで足は白色。目は黄色。
勇気がありいつも一族のことを思っているウッド族の副長。
[看護猫] デイブレイクムーン (夜明けの月) 雌
ウッド族の看護猫。体は鮮やかな銀色で目は琥珀色。
天然なところもあるが幼い頃から薬草の知識があり優しい。
[看護見習い] レインポー (雨足) 雄
体は灰色の毛に白い斑点模様で目は青色。
辛抱強い頑張りやさん。だが怒ると怖い。実は頑張りすぎて倒れたこともある。
何とムーンフェザーの年の離れた弟である。
[戦士] ドリームフラワー (夢の花) 雌
体は茶色と白の三毛で目はピンク。
優しく狩りが得意で一族に忠実な戦士。
シャドウクロー (影のかぎつめ) 雄
体は黒で目は黄色。自立心が高い戦士。特徴として尻尾の先が切れている。
ムーンフェザー (月の羽) 雌
白色とグレーの三毛。目は薄い黄色と濃い黄色。
美しい雌猫だがもうその猫の足は血で染まっている。
ブルーストーム (青い嵐) 雄
体は濃いグレー。目は青色。
しっかりとした少し年の離れたスプリングポーのお兄ちゃん。
ブラッサムブリザード (花吹雪) 雌
体は真っ白で目は鮮やかなピンク。
デイブレイクムーンの妹。いつも天然な姉に呆れているが尊敬もしている。フレンドリーで誰とも友達になれる。姉とは反対の性格。
スノーポーの指導者。
エストレージャロア (星の歴史) 雄
黒い体に白い斑点模様。
冷静沈着であまり笑わない。感情的になることがあまりない。戦闘、狩り、見回り全てにおける。
ローズリング (薔薇の輪) 雌
茶色と白の三毛。目は透き通った赤色。
大人しくて人見知りのような見方をされているが本当は熱心な猫。戦いが好きだが命を落とすことは嫌い。
エルフライト (妖精の光り) 雄
薄いクリーム色のような白色の体に水色の目。
すばしっこくて狩りもピカイチ。木登り好きでおっちょこちょいで若い。
ショートテイル (短い尻尾) 雄
濃い茶色に薄い茶色の縞模様。目は琥珀色。
スポッツフットのつれあい。思いやりがあり先輩に憧れている。新米戦士。特徴的なのは生まれつき短い尻尾。
ライトニングウェーブ (雷の波) 雄
薄い灰色の毛に濃い灰色の縞模様。目はキラリとした黄色。
以外とイケメンだが怖い。特に後輩に。
スワロウフット (ツバメ脚) 雌
全体茶色で目は薄い水色。
生真面目で戦いの時は戦う前に何十道理の戦略を考えるかなりの戦略者。
シークレットデイリー (意味不明な日々) 雌
体は淡い黄色と白。目は金色。
ドジだが戦闘力は強いエポトワールポーの指導者。
フォールリーフ (落ちた葉)
茶色っぽい体に黄土色の斑。目は緑。
ラビットポーの母親。嘘が嫌い。妹となかがよいが時々暴力をふってしまう。
フルムーン (満月) 雌
銀色に近いグレー。目は輝くすんだクリーム色。
スプリングポーとブルーストームとエポトワールポーの母親。暴力が嫌い。
[見習い] エポトワールポー (希望の足) 雌
毛深い黒色の毛だが尻尾と右前足だけ白の雌猫。目は青と黄色のオッドアイ。
名前通り明るい子だが実は部族生まれではない暗い過去を持つ。
第一の主人公。
ラビットポー (ウサギ足) 雄
白い毛に少し茶色がかかっている毛に青と緑のオッドアイ。のんき。
運命のチカラを持った第ニの主人公。
スプリングポー (春足) 雌
薄いグレーの体に黄緑色の目の雌
猫。
おてんばで笑顔の耐えないブルーストームの妹。
運命のチカラを持った第三の主人公。
スノーポー (雪足) 雌
体は真っ白で目は黄緑と水色。
ラビットポーの双子の姉。大人しくて優しい。
ブレイズポー (炎足) 雄
ショウガ色の体に茶色の縞模様。目は赤オレンジ。
戦士の掟に厳しい雄猫。見た目は怖いが本当は優しい。ラビットポーの友でありライバルでもある
[母猫、子猫]
ナイトペルト (夜の毛皮) 雌
体は白と黒で目は薄い桃色。
シャドウクローとバブルキットの母親。優しい。
バブルキット (泡子猫)
体は黒色だが右目辺りは白色。目は水色。
シャドウクローの弟。ナイトペルトの次男。ちっちゃくて可愛い。
スポッツフット (斑足) 雌
黒色の体に白い斑。目はエメラルドグリーン。
口が軽くてすぐに他の猫に喋ってしまうのが欠点。ショートテイルのつれあい。体力があり狩りが得意。今は妊娠中。
[長老]
スートファー (灰毛) 雄
体は灰色で目は濃い茶色。
忍耐力が弱くてすぐキレる。スワンフェザーの弟。
スワンフェザー (白鳥の羽) 雌
真っ白い体に黄緑色の目。
優しくて美しい。若いときはたくさんの子猫を生んだ。スートファーの姉。
レッドサンダー (赤い雷) 雄
濃い茶色の雄猫。目は濃い黄色。
左みみがさけている。長老だが昔はエリート戦士だった。一番年寄。
《ウッド族》
[族長] ホープスター (希望の星) 雌
体は銀色で目は黄緑。
どんなときも笑顔と希望を持っているウッド族の族長。
[副長] ミストウィング (霧の翼) 雌
体の足以外はグレーで足は白色。目は黄色。
勇気がありいつも一族のことを思っているウッド族の副長。
[看護猫] デイブレイクムーン (夜明けの月) 雌
ウッド族の看護猫。体は鮮やかな銀色で目は琥珀色。
天然なところもあるが幼い頃から薬草の知識があり優しい。
[看護見習い] レインポー (雨足) 雄
体は灰色の毛に白い斑点模様で目は青色。
辛抱強い頑張りやさん。だが怒ると怖い。実は頑張りすぎて倒れたこともある。
何とムーンフェザーの年の離れた弟である。
[戦士] ドリームフラワー (夢の花) 雌
体は茶色と白の三毛で目はピンク。
優しく狩りが得意で一族に忠実な戦士。
シャドウクロー (影のかぎつめ) 雄
体は黒で目は黄色。自立心が高い戦士。特徴として尻尾の先が切れている。
ムーンフェザー (月の羽) 雌
白色とグレーの三毛。目は薄い黄色と濃い黄色。
美しい雌猫だがもうその猫の足は血で染まっている。
ブルーストーム (青い嵐) 雄
体は濃いグレー。目は青色。
しっかりとした少し年の離れたスプリングポーのお兄ちゃん。
ブラッサムブリザード (花吹雪) 雌
体は真っ白で目は鮮やかなピンク。
デイブレイクムーンの妹。いつも天然な姉に呆れているが尊敬もしている。フレンドリーで誰とも友達になれる。姉とは反対の性格。
スノーポーの指導者。
エストレージャロア (星の歴史) 雄
黒い体に白い斑点模様。
冷静沈着であまり笑わない。感情的になることがあまりない。戦闘、狩り、見回り全てにおける。
ローズリング (薔薇の輪) 雌
茶色と白の三毛。目は透き通った赤色。
大人しくて人見知りのような見方をされているが本当は熱心な猫。戦いが好きだが命を落とすことは嫌い。
エルフライト (妖精の光り) 雄
薄いクリーム色のような白色の体に水色の目。
すばしっこくて狩りもピカイチ。木登り好きでおっちょこちょいで若い。
ショートテイル (短い尻尾) 雄
濃い茶色に薄い茶色の縞模様。目は琥珀色。
スポッツフットのつれあい。思いやりがあり先輩に憧れている。新米戦士。特徴的なのは生まれつき短い尻尾。
ライトニングウェーブ (雷の波) 雄
薄い灰色の毛に濃い灰色の縞模様。目はキラリとした黄色。
以外とイケメンだが怖い。特に後輩に。
スワロウフット (ツバメ脚) 雌
全体茶色で目は薄い水色。
生真面目で戦いの時は戦う前に何十道理の戦略を考えるかなりの戦略者。
シークレットデイリー (意味不明な日々) 雌
体は淡い黄色と白。目は金色。
ドジだが戦闘力は強いエポトワールポーの指導者。
フォールリーフ (落ちた葉)
茶色っぽい体に黄土色の斑。目は緑。
ラビットポーの母親。嘘が嫌い。妹となかがよいが時々暴力をふってしまう。
フルムーン (満月) 雌
銀色に近いグレー。目は輝くすんだクリーム色。
スプリングポーとブルーストームとエポトワールポーの母親。暴力が嫌い。
[見習い] エポトワールポー (希望の足) 雌
毛深い黒色の毛だが尻尾と右前足だけ白の雌猫。目は青と黄色のオッドアイ。
名前通り明るい子だが実は部族生まれではない暗い過去を持つ。
第一の主人公。
ラビットポー (ウサギ足) 雄
白い毛に少し茶色がかかっている毛に青と緑のオッドアイ。のんき。
運命のチカラを持った第ニの主人公。
スプリングポー (春足) 雌
薄いグレーの体に黄緑色の目の雌
猫。
おてんばで笑顔の耐えないブルーストームの妹。
運命のチカラを持った第三の主人公。
スノーポー (雪足) 雌
体は真っ白で目は黄緑と水色。
ラビットポーの双子の姉。大人しくて優しい。
ブレイズポー (炎足) 雄
ショウガ色の体に茶色の縞模様。目は赤オレンジ。
戦士の掟に厳しい雄猫。見た目は怖いが本当は優しい。ラビットポーの友でありライバルでもある
[母猫、子猫]
ナイトペルト (夜の毛皮) 雌
体は白と黒で目は薄い桃色。
シャドウクローとバブルキットの母親。優しい。
バブルキット (泡子猫)
体は黒色だが右目辺りは白色。目は水色。
シャドウクローの弟。ナイトペルトの次男。ちっちゃくて可愛い。
スポッツフット (斑足) 雌
黒色の体に白い斑。目はエメラルドグリーン。
口が軽くてすぐに他の猫に喋ってしまうのが欠点。ショートテイルのつれあい。体力があり狩りが得意。今は妊娠中。
[長老]
スートファー (灰毛) 雄
体は灰色で目は濃い茶色。
忍耐力が弱くてすぐキレる。スワンフェザーの弟。
スワンフェザー (白鳥の羽) 雌
真っ白い体に黄緑色の目。
優しくて美しい。若いときはたくさんの子猫を生んだ。スートファーの姉。
レッドサンダー (赤い雷) 雄
濃い茶色の雄猫。目は濃い黄色。
左みみがさけている。長老だが昔はエリート戦士だった。一番年寄。
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
他部族の登場猫紹介
《ロック族》
[族長] エンドレススター (永遠の星) 雄
濃いショウガ色の毛に銀色の目の族長。
優秀な戦士だった族長。族長になった今もちゃんと族長の仕事をこなしている。
[副長] マッドペルト (泥毛皮) 雄
濃い茶色の体に薄い茶色の斑。目は琥珀色。
自分よりしたの猫をバカにするタイプ。戦いを好み野望が大きい。生まれつき小さい右耳のことを言われるとキレてヤバイことになる。
[看護猫] レイヴンウィング (カラスの翼) 雄
真っ黒の毛に琥珀色の目。
大切なところで失敗してしまう天然で時々壊れるが優秀な看護猫。
[戦士]
アレグロジャンプ (元気よくとぶ) 雄
焦げ茶色の虎猫。目は黄色。
性格常にハイテンションで危機感がずれている。
フィッシュファー (魚の毛) 雄
青っぽいグレーの体。目は濃いグレー。
マッドペルトがキレそうになったとき止めたりしたりして色々なかがいい。
毛ずやもよくイケメンだがベラベラうるさい。
《シー族》
[族長] ドーンスター (夜明けの星) 雌
グレーだが月に照らされると銀色に見える毛の持ち主。目は水色。
優しくて誰にも公平な族長。
[副長] コールドフレア (冷たい炎) 雄
銀色に近いグレーの体に燃えるような赤の目。
優しいが戦士のおきてに反することをけして許さずその場合は戦いを好むが普通は好まない戦士。
[看護猫] パールアイ (真珠の目) 雌
真っ白の毛に目は深緑。
お人好しで優しい。余り怒らなくて後輩に優しくアドバイスしてくれる看護猫。
[看護猫見習い] サンポー (太陽の足)
雄濃いショウガ色の毛に薄い赤色の目。
口が悪いが時々ふざける。怖いが怪我をしている猫には優しい。
[戦士]
フラワーブロッサム (花のつぼみ) 雌
白猫で目はオッドアイ。右はピンクで左は青。だから左耳が聞こえない。
主に戦いなので役立つ。狩りは少し苦手。フレンドリーで明るい。
ストロングスピリッツ (強い精神) 雄
金茶色の毛に目は銀色。
忍耐力があり思いやりのある新米戦士。初対面の猫には特に優しい。チェリーポーの指導者。
[見習い]
チェリーポー (さくらんぼ足) 雌
赤っぽい茶色の体で目はピンク。
わがままでうるさい。指導者も困っている。でも可愛い。
《ダーク族》
[族長] ライトスター (光の星) 雄
焦げ茶色に薄茶色の斑。目は金色。
頑固親父だがしっかりとした族長。
[副長] レイクアイス (湖の氷) 雌
白色の毛にグレーの縞模様。目は冷たい水色。
冷静で感情を余り外に出さないタイプ。明るい猫が嫌い。と、いうか苦手。エリート戦士。
[看護猫] ソーアバード (舞い上がる鳥) 雄
体は薄茶色で目は琥珀色。
年老いた看護猫。上手く動けない。そろそろ看護猫を引退しようとも考え始めてしまっている。
[看護猫見習い] ナイトスカイ (夜空) 雌
体は黒色で目は紫。
新米看護猫。ソーアバードの良き後継ぎ。看護猫になった理由として若くて死んだ弟のような猫たちを助けたいかららしい。
[戦士]
グレーアイ (灰色の目) 雌
グレーに青みがかかった毛に名前どうり灰色の目をしている。
余り喋らないタイプの戦士。
ブライトヒューチャー (明るい未来) 雌
毛足の長い淡い灰色の毛に琥珀色の目。
何事にも応じない真剣な戦士。指導のやり方がよいと評判。
《ロック族》
[族長] エンドレススター (永遠の星) 雄
濃いショウガ色の毛に銀色の目の族長。
優秀な戦士だった族長。族長になった今もちゃんと族長の仕事をこなしている。
[副長] マッドペルト (泥毛皮) 雄
濃い茶色の体に薄い茶色の斑。目は琥珀色。
自分よりしたの猫をバカにするタイプ。戦いを好み野望が大きい。生まれつき小さい右耳のことを言われるとキレてヤバイことになる。
[看護猫] レイヴンウィング (カラスの翼) 雄
真っ黒の毛に琥珀色の目。
大切なところで失敗してしまう天然で時々壊れるが優秀な看護猫。
[戦士]
アレグロジャンプ (元気よくとぶ) 雄
焦げ茶色の虎猫。目は黄色。
性格常にハイテンションで危機感がずれている。
フィッシュファー (魚の毛) 雄
青っぽいグレーの体。目は濃いグレー。
マッドペルトがキレそうになったとき止めたりしたりして色々なかがいい。
毛ずやもよくイケメンだがベラベラうるさい。
《シー族》
[族長] ドーンスター (夜明けの星) 雌
グレーだが月に照らされると銀色に見える毛の持ち主。目は水色。
優しくて誰にも公平な族長。
[副長] コールドフレア (冷たい炎) 雄
銀色に近いグレーの体に燃えるような赤の目。
優しいが戦士のおきてに反することをけして許さずその場合は戦いを好むが普通は好まない戦士。
[看護猫] パールアイ (真珠の目) 雌
真っ白の毛に目は深緑。
お人好しで優しい。余り怒らなくて後輩に優しくアドバイスしてくれる看護猫。
[看護猫見習い] サンポー (太陽の足)
雄濃いショウガ色の毛に薄い赤色の目。
口が悪いが時々ふざける。怖いが怪我をしている猫には優しい。
[戦士]
フラワーブロッサム (花のつぼみ) 雌
白猫で目はオッドアイ。右はピンクで左は青。だから左耳が聞こえない。
主に戦いなので役立つ。狩りは少し苦手。フレンドリーで明るい。
ストロングスピリッツ (強い精神) 雄
金茶色の毛に目は銀色。
忍耐力があり思いやりのある新米戦士。初対面の猫には特に優しい。チェリーポーの指導者。
[見習い]
チェリーポー (さくらんぼ足) 雌
赤っぽい茶色の体で目はピンク。
わがままでうるさい。指導者も困っている。でも可愛い。
《ダーク族》
[族長] ライトスター (光の星) 雄
焦げ茶色に薄茶色の斑。目は金色。
頑固親父だがしっかりとした族長。
[副長] レイクアイス (湖の氷) 雌
白色の毛にグレーの縞模様。目は冷たい水色。
冷静で感情を余り外に出さないタイプ。明るい猫が嫌い。と、いうか苦手。エリート戦士。
[看護猫] ソーアバード (舞い上がる鳥) 雄
体は薄茶色で目は琥珀色。
年老いた看護猫。上手く動けない。そろそろ看護猫を引退しようとも考え始めてしまっている。
[看護猫見習い] ナイトスカイ (夜空) 雌
体は黒色で目は紫。
新米看護猫。ソーアバードの良き後継ぎ。看護猫になった理由として若くて死んだ弟のような猫たちを助けたいかららしい。
[戦士]
グレーアイ (灰色の目) 雌
グレーに青みがかかった毛に名前どうり灰色の目をしている。
余り喋らないタイプの戦士。
ブライトヒューチャー (明るい未来) 雌
毛足の長い淡い灰色の毛に琥珀色の目。
何事にも応じない真剣な戦士。指導のやり方がよいと評判。
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
プロローグ
風が吹いている…。
今日は晴れている。太陽が輝き、枯れ葉は落ちる。
新しい季節がもうそこまで来ていることを教えてくれる。
雌猫は落ち葉を踏みパリパリという音を楽しんでいた。時々落ちてくる落ち葉をつかんだりして子供の頃に戻ったように。
だが今日が運命が変わる日とはまだ分かっていない…
**
雌猫は目を疑った。こいつは…何者?。
〝コイツ〟はある母猫。理由があり今ここにいる。子猫も一緒。まだ生まれたばかりで目も開いていない。
「お願い…。この子を助けてやって。私はこの子を幸せに出来ない。」
母猫は突然言ったのだ。
実を言うとこの雌猫も子を身ごもっていた。
助けてやりたい…。でも一族に言ってしまうときっと軽蔑の目で苦しめてしまうかもしれない…。でも…
「分かりました。私が..、私が引き取ります。」
雌猫は言ってしまった。
雌猫は子猫を引き取りそっと加えあげた。そしてキャンプにつれていってしまった。
雌猫は気ずかない。今日が運命を変える日だということに。
風が吹いている…。
風が吹いている…。
今日は晴れている。太陽が輝き、枯れ葉は落ちる。
新しい季節がもうそこまで来ていることを教えてくれる。
雌猫は落ち葉を踏みパリパリという音を楽しんでいた。時々落ちてくる落ち葉をつかんだりして子供の頃に戻ったように。
だが今日が運命が変わる日とはまだ分かっていない…
**
雌猫は目を疑った。こいつは…何者?。
〝コイツ〟はある母猫。理由があり今ここにいる。子猫も一緒。まだ生まれたばかりで目も開いていない。
「お願い…。この子を助けてやって。私はこの子を幸せに出来ない。」
母猫は突然言ったのだ。
実を言うとこの雌猫も子を身ごもっていた。
助けてやりたい…。でも一族に言ってしまうときっと軽蔑の目で苦しめてしまうかもしれない…。でも…
「分かりました。私が..、私が引き取ります。」
雌猫は言ってしまった。
雌猫は子猫を引き取りそっと加えあげた。そしてキャンプにつれていってしまった。
雌猫は気ずかない。今日が運命を変える日だということに。
風が吹いている…。
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第1章
外では雪が降り積もり見渡す限り一面真っ白の銀世界だった。
ラビットキットは寒さに身を震わせた。寒いな。早くお母さん帰ってくるといいんだけど…
ラビットキットは保育部屋の入り口からそっと足を出してみた。ずぼっと前足が雪に埋もれる。さっと足を戻すと雪に小さな足跡がついていた。
くくっ、面白い。保育部屋出ちゃったら怒られるかな?。でもキャンプ中に足跡をつけてみたいな!
「ラビットキット?何してるの?。早くなかに入りなさい。風邪引くわよ?」
ラビットキットは耳をぴんっと立てた。この声はフルムーンだ。お母さんの妹。僕のお母さんと違っていつも保育部屋にいるから僕のお母さんのような存在なんだ。
保育部屋の中に戻るとフルムーンが出迎えてくれた。その後ろからちょこちょこと子猫がやって来た。
ラビットキットは笑顔で言った。
「おはよ!スプリングキット。外はものすごい雪だよ。」
「外に行ったの?。」
僕はうんと首を縦に振る。
スプリングキットが羨ましそうに言った。
「ずるいよ。ラビットキットだけさぁ。私も出掛けたかったよお。」
スプリングキットはフルムーンの娘。僕と血が繋がってるんだ。だからえっと…お母さんの妹の子供かな?。ややこしいなぁ。まっ、いとこってことだね。
「今からいくかい?。」
ラビットキットは聞いた。
スプリングキットは嬉しそうに尻尾をふったがフルムーンが優しく言った。
「ダメよ。外は寒いし風邪引いちゃうもの。今度にしなさい。」
「はぁーい。」
二匹は一緒に答えた。
奥の寝床でモゾモゾと何かが動いたのが見えた。きっとまだエポトワールキットが寝てるのだろう。
ラビットキットは心配になって聞いた。
「エポトワールキット、ほんとに大丈夫なの?。具合悪いんでしょ?」
スプリングキットも続けて聞く。
「そうよ。ねぇ…お母さん。ほんとに元気になるの?。」
フルムーンは少し困ったような顔をした。
当然だ。もう二日間も寝込んでるんだもん。デイブレイクムーンは大丈夫だといってるけど信じられないよ。
だがフルムーンはさっと表情を変え安心させるように言った。
「えぇ。大丈夫に決まっているでしょう。少し休まなきゃいけないだけよ。」
そうだよね、とラビットキットは思って安心した。だがスプリングキットはまだ心配そうな表情だ。
そういえば、とラビットキットは思いだし聞いてみた。
「ねぇ、もうすぐ僕たち生後六ヶ月だよね?。見習いにはいつなれるの?」
その質問にスプリングキットも顔を輝かせた。
「今日?、それとも明日?。もしかしてあと一ヶ月後になっちゃう?」
「そんな!これ以上待てないよぅ!」
ラビットキットは慌てて言った。
フルムーンは優しく言い聞かせた。
「あともうちょっとの辛抱よ。エポトワールキットが元気になるまで待つのよ。」
「エポトワールキットも一緒に命名式に出れるの?。ラビットキットとエポトワールキットと私で出れるの?」 興奮してスプリングキットのこれが震えた。
「もちろんよ。みーんな一緒に出るのよ。」
「やったぁ!やったぁ!」
二匹はまた一緒に言った。
ラビットキットは思わず跳び跳ねた。だが着地に失敗して寝床にだらしなく落ちてしまった。
スプリングキットは思いっきり笑ってきた。フルムーンも笑いを必死にこらえてるらしいがもう笑っているのと同じだ。
ラビットキットは顔を真っ赤にして何も言い返せなかった。あぁ、恥ずかしいよ。
少しするとフルムーンが言った。
「お腹空いてきたわね。獲物置き場に行きましょうか。」
スプリングキットは賛成するように小さく鳴いた。僕もうんとうなずいた。
お腹空いたよ。早くなんでもいいから食べたいな。
外では雪が降り積もり見渡す限り一面真っ白の銀世界だった。
ラビットキットは寒さに身を震わせた。寒いな。早くお母さん帰ってくるといいんだけど…
ラビットキットは保育部屋の入り口からそっと足を出してみた。ずぼっと前足が雪に埋もれる。さっと足を戻すと雪に小さな足跡がついていた。
くくっ、面白い。保育部屋出ちゃったら怒られるかな?。でもキャンプ中に足跡をつけてみたいな!
「ラビットキット?何してるの?。早くなかに入りなさい。風邪引くわよ?」
ラビットキットは耳をぴんっと立てた。この声はフルムーンだ。お母さんの妹。僕のお母さんと違っていつも保育部屋にいるから僕のお母さんのような存在なんだ。
保育部屋の中に戻るとフルムーンが出迎えてくれた。その後ろからちょこちょこと子猫がやって来た。
ラビットキットは笑顔で言った。
「おはよ!スプリングキット。外はものすごい雪だよ。」
「外に行ったの?。」
僕はうんと首を縦に振る。
スプリングキットが羨ましそうに言った。
「ずるいよ。ラビットキットだけさぁ。私も出掛けたかったよお。」
スプリングキットはフルムーンの娘。僕と血が繋がってるんだ。だからえっと…お母さんの妹の子供かな?。ややこしいなぁ。まっ、いとこってことだね。
「今からいくかい?。」
ラビットキットは聞いた。
スプリングキットは嬉しそうに尻尾をふったがフルムーンが優しく言った。
「ダメよ。外は寒いし風邪引いちゃうもの。今度にしなさい。」
「はぁーい。」
二匹は一緒に答えた。
奥の寝床でモゾモゾと何かが動いたのが見えた。きっとまだエポトワールキットが寝てるのだろう。
ラビットキットは心配になって聞いた。
「エポトワールキット、ほんとに大丈夫なの?。具合悪いんでしょ?」
スプリングキットも続けて聞く。
「そうよ。ねぇ…お母さん。ほんとに元気になるの?。」
フルムーンは少し困ったような顔をした。
当然だ。もう二日間も寝込んでるんだもん。デイブレイクムーンは大丈夫だといってるけど信じられないよ。
だがフルムーンはさっと表情を変え安心させるように言った。
「えぇ。大丈夫に決まっているでしょう。少し休まなきゃいけないだけよ。」
そうだよね、とラビットキットは思って安心した。だがスプリングキットはまだ心配そうな表情だ。
そういえば、とラビットキットは思いだし聞いてみた。
「ねぇ、もうすぐ僕たち生後六ヶ月だよね?。見習いにはいつなれるの?」
その質問にスプリングキットも顔を輝かせた。
「今日?、それとも明日?。もしかしてあと一ヶ月後になっちゃう?」
「そんな!これ以上待てないよぅ!」
ラビットキットは慌てて言った。
フルムーンは優しく言い聞かせた。
「あともうちょっとの辛抱よ。エポトワールキットが元気になるまで待つのよ。」
「エポトワールキットも一緒に命名式に出れるの?。ラビットキットとエポトワールキットと私で出れるの?」 興奮してスプリングキットのこれが震えた。
「もちろんよ。みーんな一緒に出るのよ。」
「やったぁ!やったぁ!」
二匹はまた一緒に言った。
ラビットキットは思わず跳び跳ねた。だが着地に失敗して寝床にだらしなく落ちてしまった。
スプリングキットは思いっきり笑ってきた。フルムーンも笑いを必死にこらえてるらしいがもう笑っているのと同じだ。
ラビットキットは顔を真っ赤にして何も言い返せなかった。あぁ、恥ずかしいよ。
少しするとフルムーンが言った。
「お腹空いてきたわね。獲物置き場に行きましょうか。」
スプリングキットは賛成するように小さく鳴いた。僕もうんとうなずいた。
お腹空いたよ。早くなんでもいいから食べたいな。
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第2章
スプリングキットはさっと立ち上がった。やったぁ!ご飯だ。お腹なりそうだったからちょうどいいわ。
保育部屋からでるとフルムーンに止められた。
「二匹とも、ちょっと待って。私はエポトワールキットとスノーキットのところにちょっといってくるから先に行っててちょうだい。」
「任せてよ!仲良くいってるからね!」
ラビットキットが自信満々に答えた。
いちお私もうなずいておいた。
フルムーンが保育部屋に戻っていったのを見届けるとラビットキットがニヤリと笑った。
今度は何をしようというのよ。あの笑顔は悪いことを思い付いたときの笑いよね。
そっとラビットキットが耳打ちしてきた。
「なぁ、ちょっと遊ばないかい?。さっき遊びたいっていってたじゃないか。」
スプリングキットは困って言った。
「遊びたいとは言ってないわよ。ちょっと外に出たいって言っただけだもの。いたずらはやめようよぉ。」
「別にいいよ、もう。僕一人でやるよ。」
あきれたようにラビットキットはため息をつき一人獲物置き場に行ってしまった。
どうしよう。ラビットキットを裏切りたくないしいけないことをしちゃいけないのも分かっている。何でこういうときに限ってお母さんはいなくなっちゃうの?
スプリングキットは少しの間おどおどしていたが獲物置き場に一人いるラビットキットのことを見て思った。あのままじゃどんなことをするかわからない。
私が助けてやらなくちゃ…
「ラビットキット!」
スプリングキットは急いでラビットキットの元へ駆け寄り言った。
「私も一緒に…いくわ。」
スプリングキットはさっと立ち上がった。やったぁ!ご飯だ。お腹なりそうだったからちょうどいいわ。
保育部屋からでるとフルムーンに止められた。
「二匹とも、ちょっと待って。私はエポトワールキットとスノーキットのところにちょっといってくるから先に行っててちょうだい。」
「任せてよ!仲良くいってるからね!」
ラビットキットが自信満々に答えた。
いちお私もうなずいておいた。
フルムーンが保育部屋に戻っていったのを見届けるとラビットキットがニヤリと笑った。
今度は何をしようというのよ。あの笑顔は悪いことを思い付いたときの笑いよね。
そっとラビットキットが耳打ちしてきた。
「なぁ、ちょっと遊ばないかい?。さっき遊びたいっていってたじゃないか。」
スプリングキットは困って言った。
「遊びたいとは言ってないわよ。ちょっと外に出たいって言っただけだもの。いたずらはやめようよぉ。」
「別にいいよ、もう。僕一人でやるよ。」
あきれたようにラビットキットはため息をつき一人獲物置き場に行ってしまった。
どうしよう。ラビットキットを裏切りたくないしいけないことをしちゃいけないのも分かっている。何でこういうときに限ってお母さんはいなくなっちゃうの?
スプリングキットは少しの間おどおどしていたが獲物置き場に一人いるラビットキットのことを見て思った。あのままじゃどんなことをするかわからない。
私が助けてやらなくちゃ…
「ラビットキット!」
スプリングキットは急いでラビットキットの元へ駆け寄り言った。
「私も一緒に…いくわ。」
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第3章
騒がしい…。ラビットキットとスプリングキットかしら?。何してるんだろう?。早く遊びたいな
近くでスノーキットがいびきをかいている。いつまで寝ているつもりなのよ?。まぁそばにいてくれるから嬉しいけどね。
お母さんが来た。エポトワールキットはさっと顔をあげた。
「お母さん。お腹空いたよぉ」
言ったとたんせきこんだ。
その声にきずいたのかスノーキットが大あくびをしながら起きた。
「起きたわね。今ラビットキットとスプリングキットは獲物置き場に行ったの。私達も食べにいく?それとも持ってきてあげよっか?。」
「私は食べにいきたいなぁ…。」
スノーキットはゆっくり体をおこした。
エポトワールキットは急いで答えた。
「私も食べに行く!」
フルムーンはにっこりと笑った。
「じゃあ行きましょうか。ラビットキットたちも待っているでしょうからね。」
そっと立ち上がった。寒いなぁ…。出来るだけ暖まろうとお母さんにピタッとくっついた。
保育部屋を出るとスノーキットは駆け出した。雪に足跡をつけながらキャッキャ言っている。
エポトワールキットも雪に足をつけてみた。ひんやりして気持ちいな。
前へ進むといきなり雪に体がずぼっとはまってしまった。ふふっ、雪の川に入ったみたいで面白いな。
よく見るとお母さんもスノーキットも先にいってしまっていた。あ、おいていかないでよ~、待ってぇ~。
獲物置き場に着いた。
フルムーンは不思議そうにボソッと言ったのが聞こえた。
「おかしいわね…ここにいると思ったのだけど。どっかに持っていって食べているのかもしれないわ。」
そういえばそうだ。ラビットキットもスプリングキットの姿も見当たらない。
どこいっちゃったのかしら?
騒がしい…。ラビットキットとスプリングキットかしら?。何してるんだろう?。早く遊びたいな
近くでスノーキットがいびきをかいている。いつまで寝ているつもりなのよ?。まぁそばにいてくれるから嬉しいけどね。
お母さんが来た。エポトワールキットはさっと顔をあげた。
「お母さん。お腹空いたよぉ」
言ったとたんせきこんだ。
その声にきずいたのかスノーキットが大あくびをしながら起きた。
「起きたわね。今ラビットキットとスプリングキットは獲物置き場に行ったの。私達も食べにいく?それとも持ってきてあげよっか?。」
「私は食べにいきたいなぁ…。」
スノーキットはゆっくり体をおこした。
エポトワールキットは急いで答えた。
「私も食べに行く!」
フルムーンはにっこりと笑った。
「じゃあ行きましょうか。ラビットキットたちも待っているでしょうからね。」
そっと立ち上がった。寒いなぁ…。出来るだけ暖まろうとお母さんにピタッとくっついた。
保育部屋を出るとスノーキットは駆け出した。雪に足跡をつけながらキャッキャ言っている。
エポトワールキットも雪に足をつけてみた。ひんやりして気持ちいな。
前へ進むといきなり雪に体がずぼっとはまってしまった。ふふっ、雪の川に入ったみたいで面白いな。
よく見るとお母さんもスノーキットも先にいってしまっていた。あ、おいていかないでよ~、待ってぇ~。
獲物置き場に着いた。
フルムーンは不思議そうにボソッと言ったのが聞こえた。
「おかしいわね…ここにいると思ったのだけど。どっかに持っていって食べているのかもしれないわ。」
そういえばそうだ。ラビットキットもスプリングキットの姿も見当たらない。
どこいっちゃったのかしら?
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第4章
こんなの間違っている…
スプリングキットはラビットキットについていきながらぽつんと思った。でも引き返すことはもう出来ないわ。何も起こらないことを祈りましょう…
あのあと、ラビットキットとスプリングキットは誰にも見つからずに上手くキャンプを抜け出すことに成功した。
ラビットキットの話によるとこのままウッド族のなわばりの中で一番高いトールツリーに行くらしい。意外と遠いけど大丈夫かな?
「ねぇ…あとどれぐらい?」
スプリングキットは木を避けながら聞いた。
ラビットキットはにやにや言った。
「知らないよ。でも見えるから大丈夫さ。」
「ほんとに見えるの?私見えないよ。」
「見えるって!」
「どこ?」
「西の東の北の南~。」
「はっ?意味わかんないよぉ~。ねぇ、教えてぇ」
ラビットキットはぴょんっと岩の上に飛び乗った。自信満々の表情でこっちを見つめている。
「なぁ、僕がそんなになぜトールツリーにいきたいかわかる?」
「う~んと…木登りしたいから?」
何となく答えた。
いきなりラビットキットの表情が変わった。恐怖と興奮が混じった意味不明な表情だ。
「夢を見たんだ。その夢にトールツリーが現れてね、僕をよんだんだ。『おいで』って。それでいってみたいと思ったんだよ。」
「わっ!凄い!。私もいってみたくなっちゃった!」
思わず興奮してしまった。
「さっおいで。早くいこう!」
「うん!」
スプリングキットは駆け出したラビットキットを急いで追いかけていった。
こんなの間違っている…
スプリングキットはラビットキットについていきながらぽつんと思った。でも引き返すことはもう出来ないわ。何も起こらないことを祈りましょう…
あのあと、ラビットキットとスプリングキットは誰にも見つからずに上手くキャンプを抜け出すことに成功した。
ラビットキットの話によるとこのままウッド族のなわばりの中で一番高いトールツリーに行くらしい。意外と遠いけど大丈夫かな?
「ねぇ…あとどれぐらい?」
スプリングキットは木を避けながら聞いた。
ラビットキットはにやにや言った。
「知らないよ。でも見えるから大丈夫さ。」
「ほんとに見えるの?私見えないよ。」
「見えるって!」
「どこ?」
「西の東の北の南~。」
「はっ?意味わかんないよぉ~。ねぇ、教えてぇ」
ラビットキットはぴょんっと岩の上に飛び乗った。自信満々の表情でこっちを見つめている。
「なぁ、僕がそんなになぜトールツリーにいきたいかわかる?」
「う~んと…木登りしたいから?」
何となく答えた。
いきなりラビットキットの表情が変わった。恐怖と興奮が混じった意味不明な表情だ。
「夢を見たんだ。その夢にトールツリーが現れてね、僕をよんだんだ。『おいで』って。それでいってみたいと思ったんだよ。」
「わっ!凄い!。私もいってみたくなっちゃった!」
思わず興奮してしまった。
「さっおいで。早くいこう!」
「うん!」
スプリングキットは駆け出したラビットキットを急いで追いかけていった。
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
[ size=24]第5章[/size]
ラビットキットはあの夢を思い出して思わず震えた。
**
昨晩ラビットキットは不思議な夢を見たのだった。
一人僕は丘にいた。どこの丘は分からないけど…。
突然強い風が吹いた。いつの間にか大きな木が現れていたんだ。きっとあれはトールツリーだったんだ。
トールツリーは僕に言ったんだ。『ここに来て___』って。途中までしか聞こえなかったけど、風がとりあえず強かったよ。
その辺で夢は途切れた。
**
「何ぼーっとしてるのよ。早くいきましょうよ!。」
スプリングキットが強くつついてきた。ラビットキットははっと我にかえった。
そうだ。早くいかないと僕達の捜索部隊が出ちゃうかもしれない。その前にかえった方がいいね。
スプリングキットとラビットキットは肩をならべながら走っていった。
**
「見て!あれよ!!。あれがトールツリーよ!!」
スプリングキットがぴょんと跳ねた。
本当だ、トールツリーだ。ラビットキットはちょっと悔しくなった。妹のような存在のスプリングキットに先に見つかるのはあまりいい気がしない。
ラビットキットはもったいぶった。
「僕なんか、ずーーっと前に見つけていたもんね。残念でしたぁ~」
「何よ、嘘つき!」
ムッとしてスプリングキットが大声でいった。
「嘘じゃないよーだ。」
「何よ!」
「なんだと?、君こそ___」
突然大きな風が吹いた。続いてゴゴゴッと音がしたと思ったら上から何か降ってきた。
雪だ!
木に乗っていた雪が重さに耐えられず枝と共に雪が大量に落ちてきたのだ。
ラビットキットは逃げようとしたが大きな枝が思いっきり頭にぶつかり倒れてしまった。雪も大量に落ちてきた。
息がうまく出来ない。意識ももうろうとしている…。僕死ぬのかな?…
ラビットキットはあの夢を思い出して思わず震えた。
**
昨晩ラビットキットは不思議な夢を見たのだった。
一人僕は丘にいた。どこの丘は分からないけど…。
突然強い風が吹いた。いつの間にか大きな木が現れていたんだ。きっとあれはトールツリーだったんだ。
トールツリーは僕に言ったんだ。『ここに来て___』って。途中までしか聞こえなかったけど、風がとりあえず強かったよ。
その辺で夢は途切れた。
**
「何ぼーっとしてるのよ。早くいきましょうよ!。」
スプリングキットが強くつついてきた。ラビットキットははっと我にかえった。
そうだ。早くいかないと僕達の捜索部隊が出ちゃうかもしれない。その前にかえった方がいいね。
スプリングキットとラビットキットは肩をならべながら走っていった。
**
「見て!あれよ!!。あれがトールツリーよ!!」
スプリングキットがぴょんと跳ねた。
本当だ、トールツリーだ。ラビットキットはちょっと悔しくなった。妹のような存在のスプリングキットに先に見つかるのはあまりいい気がしない。
ラビットキットはもったいぶった。
「僕なんか、ずーーっと前に見つけていたもんね。残念でしたぁ~」
「何よ、嘘つき!」
ムッとしてスプリングキットが大声でいった。
「嘘じゃないよーだ。」
「何よ!」
「なんだと?、君こそ___」
突然大きな風が吹いた。続いてゴゴゴッと音がしたと思ったら上から何か降ってきた。
雪だ!
木に乗っていた雪が重さに耐えられず枝と共に雪が大量に落ちてきたのだ。
ラビットキットは逃げようとしたが大きな枝が思いっきり頭にぶつかり倒れてしまった。雪も大量に落ちてきた。
息がうまく出来ない。意識ももうろうとしている…。僕死ぬのかな?…
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第6章
少しするとキャンプが騒がしくなってきた。
副長のミストウィングが指示を与え始める。
「キャンプ中をくまなく探して。見習いたちは部屋を見て回るのよ。何かあったら私を呼ぶこと!」
ちょこんと座っていたエポトワールキットはだんだん心配になってきた。どこにいるんだろう?、森で迷子になっちゃったのかな?
だがいっこうに見つからずフルムーンはパニック状態だった。看護猫のデイブレイクムーンが肩をなめて落ち着かせている。
「静粛に!」
突然声がした。ホープスターだわ!
「ミストウィング、状況を説明してちょうだい。」
一族の群れを避けて歩きながら現状を報告するミストウィング。
「キャンプ中探しましたがいません。においはキャンプの入り口で感知いたしました。なのでおそらく二匹は___」
「森にいったということ!?」
フルムーンが悲鳴に近い声で叫んだ。
すかさずミストウィングが落ち着かせる。
「安心して、今のところ森は安全よ」
フルムーンがキッと副長をにらんだ。
「なぜ安全だって分かるのよ!。あぁ、キツネかアナグマに襲われちゃうわ!、絶対にそう!」
と、駆け足でレインポーが現れた。
「さぁ、こちらへ。大丈夫ですよ。お子さんはきっと安全です。」
フルムーンが抵抗するように唸ったがデイブレイクムーンがやって来ると疲れはてた様子でもたれかかった。後ろからレインポーがついて行く。」
「族長、捜索隊を出してよろしいでしょうか?」
ミストウィングが聞いた。
ホープスターは首をたてに降った。
「よし、じゃあ…。」
ミストウィングが少しの間考えていった。
「ムーンフェザー、ブラッサムブリザード、エストレージャロア、ライトニングウェーブ。」
呼ばれた戦士たちがさっと立ち上がる。
「あなたたちで捜索してちょうだい。あとムーンフェザー、あなたが捜索部隊を率いってくれるかしら?」
ムーンフェザーの瞳が誇らしげに輝き了解した。
「あとは___」
「ちょっと待ってください!」
ミストウィングの言葉をさえぎったのは驚いたことにブルーストームだった。スプリングキットの兄。
「俺も捜索部隊にいれてください。スプリングキットは俺の妹ですよ!、ほっとけるわけないじゃないですか!」
困ったようにミストウィングが族長を見上げた。その目をホープスターはなにも言わずに見つめ返す。
エポトワールキットは自分の心臓がドクドクいっている音が聞こえた。落ち着こうと深呼吸をしておいた。
「ブルーストーム」
ミストウィングが言った。決めたようだ。
「あなたが捜索部隊に参加することを…許可します。」
ブルーストームが勝ち誇った声をあげた。そのあとムーンフェザーがキャンプの入り口に向かいついてくるように捜索隊の仲間を呼び寄せた。
エポトワールキットは心のなかで祈った。
お願い、二匹とも…。無事に帰ってきて…、お願い…。
少しするとキャンプが騒がしくなってきた。
副長のミストウィングが指示を与え始める。
「キャンプ中をくまなく探して。見習いたちは部屋を見て回るのよ。何かあったら私を呼ぶこと!」
ちょこんと座っていたエポトワールキットはだんだん心配になってきた。どこにいるんだろう?、森で迷子になっちゃったのかな?
だがいっこうに見つからずフルムーンはパニック状態だった。看護猫のデイブレイクムーンが肩をなめて落ち着かせている。
「静粛に!」
突然声がした。ホープスターだわ!
「ミストウィング、状況を説明してちょうだい。」
一族の群れを避けて歩きながら現状を報告するミストウィング。
「キャンプ中探しましたがいません。においはキャンプの入り口で感知いたしました。なのでおそらく二匹は___」
「森にいったということ!?」
フルムーンが悲鳴に近い声で叫んだ。
すかさずミストウィングが落ち着かせる。
「安心して、今のところ森は安全よ」
フルムーンがキッと副長をにらんだ。
「なぜ安全だって分かるのよ!。あぁ、キツネかアナグマに襲われちゃうわ!、絶対にそう!」
と、駆け足でレインポーが現れた。
「さぁ、こちらへ。大丈夫ですよ。お子さんはきっと安全です。」
フルムーンが抵抗するように唸ったがデイブレイクムーンがやって来ると疲れはてた様子でもたれかかった。後ろからレインポーがついて行く。」
「族長、捜索隊を出してよろしいでしょうか?」
ミストウィングが聞いた。
ホープスターは首をたてに降った。
「よし、じゃあ…。」
ミストウィングが少しの間考えていった。
「ムーンフェザー、ブラッサムブリザード、エストレージャロア、ライトニングウェーブ。」
呼ばれた戦士たちがさっと立ち上がる。
「あなたたちで捜索してちょうだい。あとムーンフェザー、あなたが捜索部隊を率いってくれるかしら?」
ムーンフェザーの瞳が誇らしげに輝き了解した。
「あとは___」
「ちょっと待ってください!」
ミストウィングの言葉をさえぎったのは驚いたことにブルーストームだった。スプリングキットの兄。
「俺も捜索部隊にいれてください。スプリングキットは俺の妹ですよ!、ほっとけるわけないじゃないですか!」
困ったようにミストウィングが族長を見上げた。その目をホープスターはなにも言わずに見つめ返す。
エポトワールキットは自分の心臓がドクドクいっている音が聞こえた。落ち着こうと深呼吸をしておいた。
「ブルーストーム」
ミストウィングが言った。決めたようだ。
「あなたが捜索部隊に参加することを…許可します。」
ブルーストームが勝ち誇った声をあげた。そのあとムーンフェザーがキャンプの入り口に向かいついてくるように捜索隊の仲間を呼び寄せた。
エポトワールキットは心のなかで祈った。
お願い、二匹とも…。無事に帰ってきて…、お願い…。
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
外編☆ブルーストーム☆
ブルーストームは耳をねかせ見えない敵に向かって唸った。妹に一歩でも触れたら許さないぞ!
数歩前を歩いていたムーンフェザーが顔をあげる。
「今日は強風ね。」
確かに、とブルーストームは思った。今日はいつにもまして風が強い。しかも北風だ。うぅ…、寒い。
と、風に流されて声が聞こえた。だがなんといっているのもわからない。
ブルーストームはため息をつき鼻をあげて風をかいで二匹のにおいがすこしでもないかと探し始めた。
また声がした。誰だ?
いきなり強風が吹いた。とても強い。何やら音も聞こえた。続いて叫び声が…
スプリングキット!?
「ムーンフェザー!、あっちにスプリングキットたちはいるようです!」
大声で言った。
「どこ?」
「トールツリーがあるほうの方角です!」
ブルーストームは駆け出した。スプリングキット!、待ってろ、今行く
「止まりなさい、ブルーストーム!!!」
ムーンフェザーが止めた。
ブルーストームは目の前にあるものが信じられなかった。
……スプリングキット?
雪の重みにと強風に耐えられなかった木が倒れたようだ。その雪の山から出ているのは薄グレー色の小さな尻尾だった。
その尻尾は間違えなくスプリング
キットの尻尾だ…。
ブラッサムブリザードがキャンプのほうへ駆け出した。看護猫を呼びにいくようだ。その間に二匹を救出しなくてはいけない。
まず慎重にムーンフェザーが雪をどけ始めた。少しすると腰が見えてきた。
それを見るとエストレージャロアとライトニングウェーブは反対側からラビットキットを探し始めた。
ブルーストームもさっと我にかえりムーンフェザーを手伝い始めたのだった。
「ちょっとどいて、そろそろ出してあげれそう。」
少しするとムーンフェザーが深呼吸をした。
ゆっくり、慎重に体を抜き出した。すぽっと現れる無惨なスプリングキットの顔を見ると吐き気が出てきた。
「安心して、まだ死んでないわ。」
ムーンフェザーがブルーストームの顔を見て言った。
「でも時間の問題よ。早くしないと死んでしまう。」
ブルーストームはゾッとした。妹がいなくなってしまうなんて耐えられるかよ!。
「ほら、体をなめて暖めてあげて」
ムーンフェザーがそっとスプリングキットの体を渡してきた。
さっそくブルーストームは体をこすったりなめたりして暖め始めた。外傷はないから息さえ戻れば大丈夫だ。
何回かやっていたらピクッとなにかが動いた気がした。そう、スプリングキットが動いたのだ。
「スプリングキット!、分かるか?。俺だ。大丈夫かい?」
優しく語りかけるようにブルーストームは聞いた。
そっと息をすうスプリングキット。
「お兄…ちゃん….。眠い…よぉ……」
ほっとして思わず表情が和らいだ。
「安心しろ。もうすぐデイブレイクムーンが来てくれるからな。」
少しするとデイブレイクムーンが薬草とレインポーを連れてきた。ブルーストームは看護猫にスプリングキットを任せてラビットキットのところへいってみた。
そのとき足が止まった。あれは本当にラビットキットなのか?。
ラビットキットは頭に大きな傷がついていて血が流れ出ていた。まだ目覚めていないようで必死にライトニングウェーブたちが暖めてあげていた。
「私が見るわ。」
デイブレイクムーンがラビットキットの体を嗅ぎ傷を見た。色々とブルーストームには理解できないことを言うと立ち上がった。
「キャンプに運びましょう。」
ブルーストームたちはキャンプに向かって帰っていった。
ブルーストームは耳をねかせ見えない敵に向かって唸った。妹に一歩でも触れたら許さないぞ!
数歩前を歩いていたムーンフェザーが顔をあげる。
「今日は強風ね。」
確かに、とブルーストームは思った。今日はいつにもまして風が強い。しかも北風だ。うぅ…、寒い。
と、風に流されて声が聞こえた。だがなんといっているのもわからない。
ブルーストームはため息をつき鼻をあげて風をかいで二匹のにおいがすこしでもないかと探し始めた。
また声がした。誰だ?
いきなり強風が吹いた。とても強い。何やら音も聞こえた。続いて叫び声が…
スプリングキット!?
「ムーンフェザー!、あっちにスプリングキットたちはいるようです!」
大声で言った。
「どこ?」
「トールツリーがあるほうの方角です!」
ブルーストームは駆け出した。スプリングキット!、待ってろ、今行く
「止まりなさい、ブルーストーム!!!」
ムーンフェザーが止めた。
ブルーストームは目の前にあるものが信じられなかった。
……スプリングキット?
雪の重みにと強風に耐えられなかった木が倒れたようだ。その雪の山から出ているのは薄グレー色の小さな尻尾だった。
その尻尾は間違えなくスプリング
キットの尻尾だ…。
ブラッサムブリザードがキャンプのほうへ駆け出した。看護猫を呼びにいくようだ。その間に二匹を救出しなくてはいけない。
まず慎重にムーンフェザーが雪をどけ始めた。少しすると腰が見えてきた。
それを見るとエストレージャロアとライトニングウェーブは反対側からラビットキットを探し始めた。
ブルーストームもさっと我にかえりムーンフェザーを手伝い始めたのだった。
「ちょっとどいて、そろそろ出してあげれそう。」
少しするとムーンフェザーが深呼吸をした。
ゆっくり、慎重に体を抜き出した。すぽっと現れる無惨なスプリングキットの顔を見ると吐き気が出てきた。
「安心して、まだ死んでないわ。」
ムーンフェザーがブルーストームの顔を見て言った。
「でも時間の問題よ。早くしないと死んでしまう。」
ブルーストームはゾッとした。妹がいなくなってしまうなんて耐えられるかよ!。
「ほら、体をなめて暖めてあげて」
ムーンフェザーがそっとスプリングキットの体を渡してきた。
さっそくブルーストームは体をこすったりなめたりして暖め始めた。外傷はないから息さえ戻れば大丈夫だ。
何回かやっていたらピクッとなにかが動いた気がした。そう、スプリングキットが動いたのだ。
「スプリングキット!、分かるか?。俺だ。大丈夫かい?」
優しく語りかけるようにブルーストームは聞いた。
そっと息をすうスプリングキット。
「お兄…ちゃん….。眠い…よぉ……」
ほっとして思わず表情が和らいだ。
「安心しろ。もうすぐデイブレイクムーンが来てくれるからな。」
少しするとデイブレイクムーンが薬草とレインポーを連れてきた。ブルーストームは看護猫にスプリングキットを任せてラビットキットのところへいってみた。
そのとき足が止まった。あれは本当にラビットキットなのか?。
ラビットキットは頭に大きな傷がついていて血が流れ出ていた。まだ目覚めていないようで必死にライトニングウェーブたちが暖めてあげていた。
「私が見るわ。」
デイブレイクムーンがラビットキットの体を嗅ぎ傷を見た。色々とブルーストームには理解できないことを言うと立ち上がった。
「キャンプに運びましょう。」
ブルーストームたちはキャンプに向かって帰っていった。
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
[side=24]第7章[/side]
「えぇ、あとはネズの実を持ってきてちょうだい。」
デイブレイクムーンの声でスプリングキットは目をさました。
ここは看護部屋。ということは私は生きてるの!?。でも全く記憶がない。どうしてここにいるのかもよくわからない。
デイブレイクムーンがこっちを向いた。
「あら、目をさましたようね。ちょっと待ってちょうだいね…」
デイブレイクムーンは看護部屋の入り口近くにいるドリームフラワーの世話をしているようだ。お腹が痛いらしい。食べ過ぎかな?
ガサ、ゴソと看護部屋の奥から物音が聞こえる。と、思ったときレインポーが舌にネズの実を何個かくっつけて現れた。
レインポーはスプリングキットに向かって軽く会釈すると大急ぎでデイブレイクムーンにネズの実を渡した。それをデイブレイクムーンはドリームフラワーに食べるよううながしていた。
スプリングキットは寝床から立ち上がろうとしたが上手く力は入らなくてしょうがなく倒れた。
「じゃあ、あとは戦士部屋で休んでて下さい。お大事に!」
デイブレイクムーンはドリームフラワーに休んでいろと念をおすと水溜まりでささっと足を洗うとこちらに来た。
「記憶はあるかしら?」
スプリングキットは困って顔をしかめた。
「う~んと…余り覚えていないんです。」
「一番最後の記憶は?」
どこから覚えていないのか確かめたいようだ。
スプリングキットは必死に思い出した。
「一番最後の記憶…、ラビットキットと一緒に外へいったのかな?」
「何でお外へ行ったの?」
「ラビットキットが行きたいと言い出して……。私も一緒に行くことにしたんです。」
思わず涙声になる。叱られたらどうしよう。
少し考えるとデイブレイクムーンは言った。
「分かったわ。じゃあ他のことについて思い出したら私に教えてちょうだいね。」
「はい、絶対に言います。」
本心だ。もう絶対悪いことはしないもん。
「よし。少し寝てなさい。レインポーが一緒にいるから何かあったら遠慮なくいっていいわよ。」
「あの…」
少し恥ずかしい。
「お腹すいちゃって。」
くくっと笑うデイブレイクムーン。
「ならレインポーに持ってきてもらうわね。とりあえず寝なさい。」
スプリングキットは返事の代わりにあくびをすると寝床にうずくまった。
「えぇ、あとはネズの実を持ってきてちょうだい。」
デイブレイクムーンの声でスプリングキットは目をさました。
ここは看護部屋。ということは私は生きてるの!?。でも全く記憶がない。どうしてここにいるのかもよくわからない。
デイブレイクムーンがこっちを向いた。
「あら、目をさましたようね。ちょっと待ってちょうだいね…」
デイブレイクムーンは看護部屋の入り口近くにいるドリームフラワーの世話をしているようだ。お腹が痛いらしい。食べ過ぎかな?
ガサ、ゴソと看護部屋の奥から物音が聞こえる。と、思ったときレインポーが舌にネズの実を何個かくっつけて現れた。
レインポーはスプリングキットに向かって軽く会釈すると大急ぎでデイブレイクムーンにネズの実を渡した。それをデイブレイクムーンはドリームフラワーに食べるよううながしていた。
スプリングキットは寝床から立ち上がろうとしたが上手く力は入らなくてしょうがなく倒れた。
「じゃあ、あとは戦士部屋で休んでて下さい。お大事に!」
デイブレイクムーンはドリームフラワーに休んでいろと念をおすと水溜まりでささっと足を洗うとこちらに来た。
「記憶はあるかしら?」
スプリングキットは困って顔をしかめた。
「う~んと…余り覚えていないんです。」
「一番最後の記憶は?」
どこから覚えていないのか確かめたいようだ。
スプリングキットは必死に思い出した。
「一番最後の記憶…、ラビットキットと一緒に外へいったのかな?」
「何でお外へ行ったの?」
「ラビットキットが行きたいと言い出して……。私も一緒に行くことにしたんです。」
思わず涙声になる。叱られたらどうしよう。
少し考えるとデイブレイクムーンは言った。
「分かったわ。じゃあ他のことについて思い出したら私に教えてちょうだいね。」
「はい、絶対に言います。」
本心だ。もう絶対悪いことはしないもん。
「よし。少し寝てなさい。レインポーが一緒にいるから何かあったら遠慮なくいっていいわよ。」
「あの…」
少し恥ずかしい。
「お腹すいちゃって。」
くくっと笑うデイブレイクムーン。
「ならレインポーに持ってきてもらうわね。とりあえず寝なさい。」
スプリングキットは返事の代わりにあくびをすると寝床にうずくまった。
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第8章
エポトワールキットは一人保育部屋の寝床に座っていた。今さっきお母さんに保育部屋に追い返されてからはずっと一人だ。
そして今捜索部隊が帰ってきたと言う声が聞こえたのだ。エポトワールキットはスプリングキットたちがいるのか見たかったが失敗。
ため息をついて寝床に戻ろうとすると保育部屋の裏から声が聞こえた。お母さんと…フォールリーフ?。
フォールリーフには余りあったことがなかった。時々来るだけでいつもラビットキットの世話を妹のフルムーンに任せている。まぁお乳が出ないらしいけどね。
もっと近寄ってみるとはっきりと声が聞こえてきた。
「だからもう一度言うけどあたしわね、あんたを信用して大事な息子の世話をあなたに任せていたのよ!」
フォールリーフは怒っている。
「なのにあんたはあたしの信用を裏切って大事な息子を怪我させたのよ!」
だがフルムーンは食い下がる。
「そんなに文句があるなら姉さんが世話したらいいじゃないの!」
「あたしはね、あんたと違って一族に忠実なのよ。あんたは用もないのにずーーっと保育部屋に引きこもっているでしょう?。あたしは違う」
憎々しげに妹をにらむフォールリーフ。
「あたしは一族のために必死に働いてるのよ。」
「今は子猫の世話をしてるから保育部屋にいるだけで____」
「生意気な口聞くんじゃないよ!」
堪忍袋が切れて思いっきりフォールリーフは怒鳴った。
「もういい。あんたと話してもなんにもなんないわ。頭をよく冷やしておくことね。私は一族に忠実だから仕事をして来るわ。」
掃き捨てるようにいい放つとフォールリーフは妹を残してどこかへ行った。
フルムーンはへなへなと座り込むと疲れはてた様子でため息をついた。
エポトワールキットもそっと回れ右をして保育部屋に向かった。
何かおかしい。あの姉妹には何かある…。大きな秘密のようなものが……
エポトワールキットは一人保育部屋の寝床に座っていた。今さっきお母さんに保育部屋に追い返されてからはずっと一人だ。
そして今捜索部隊が帰ってきたと言う声が聞こえたのだ。エポトワールキットはスプリングキットたちがいるのか見たかったが失敗。
ため息をついて寝床に戻ろうとすると保育部屋の裏から声が聞こえた。お母さんと…フォールリーフ?。
フォールリーフには余りあったことがなかった。時々来るだけでいつもラビットキットの世話を妹のフルムーンに任せている。まぁお乳が出ないらしいけどね。
もっと近寄ってみるとはっきりと声が聞こえてきた。
「だからもう一度言うけどあたしわね、あんたを信用して大事な息子の世話をあなたに任せていたのよ!」
フォールリーフは怒っている。
「なのにあんたはあたしの信用を裏切って大事な息子を怪我させたのよ!」
だがフルムーンは食い下がる。
「そんなに文句があるなら姉さんが世話したらいいじゃないの!」
「あたしはね、あんたと違って一族に忠実なのよ。あんたは用もないのにずーーっと保育部屋に引きこもっているでしょう?。あたしは違う」
憎々しげに妹をにらむフォールリーフ。
「あたしは一族のために必死に働いてるのよ。」
「今は子猫の世話をしてるから保育部屋にいるだけで____」
「生意気な口聞くんじゃないよ!」
堪忍袋が切れて思いっきりフォールリーフは怒鳴った。
「もういい。あんたと話してもなんにもなんないわ。頭をよく冷やしておくことね。私は一族に忠実だから仕事をして来るわ。」
掃き捨てるようにいい放つとフォールリーフは妹を残してどこかへ行った。
フルムーンはへなへなと座り込むと疲れはてた様子でため息をついた。
エポトワールキットもそっと回れ右をして保育部屋に向かった。
何かおかしい。あの姉妹には何かある…。大きな秘密のようなものが……
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第9章
スプリングキットは新鮮なハタネズミを一口かじるとその旨さに思わずほっこりした。
あのあと少し寝ているとレインポーが獲物を持ってきてくれたのだ。空腹だったスプリングキットは何でもよかったため一番大きくて美味しそうなハタネズミを選んだのだ。
「どうだい?、お味は?」
レインポーがさっとリスを食べ終わると質問してきた。
「とっても美味しいです!」
レインポーはのどを鳴らした。
「なら、良かったよ。」
2、3口で食べ終わると毛をグルーミングし始めた。綺麗に毛を整えておくともう一度のびをした。
ふとスプリングキットは思いだし聞いてみた。
「ラビットキットは大丈夫なのですか?。さっきからずっと見ていないのですが…。生きていますよね?」
レインポーがビクッと体を動かしたのが見えた。
「あぁ、大丈夫に決まってるじゃないか。今は休んでいるだけだよ。安心しろ」
言い終わるとレインポーは寝床を整えて体を倒し始めてた。
「じゃあ今ラビットキットはどこにいるんですか?」
「う~ん……」
「ちゃんと答えてくださいよ!」
ちょっと怒ってスプリングキットは言った。
返事がない。
「無視ですか?」
………。
よくみるとレインポーはもう昼寝をしていた。熟睡している。
スプリングキットはため息をつくともう一度寝ることにした。
スプリングキットは新鮮なハタネズミを一口かじるとその旨さに思わずほっこりした。
あのあと少し寝ているとレインポーが獲物を持ってきてくれたのだ。空腹だったスプリングキットは何でもよかったため一番大きくて美味しそうなハタネズミを選んだのだ。
「どうだい?、お味は?」
レインポーがさっとリスを食べ終わると質問してきた。
「とっても美味しいです!」
レインポーはのどを鳴らした。
「なら、良かったよ。」
2、3口で食べ終わると毛をグルーミングし始めた。綺麗に毛を整えておくともう一度のびをした。
ふとスプリングキットは思いだし聞いてみた。
「ラビットキットは大丈夫なのですか?。さっきからずっと見ていないのですが…。生きていますよね?」
レインポーがビクッと体を動かしたのが見えた。
「あぁ、大丈夫に決まってるじゃないか。今は休んでいるだけだよ。安心しろ」
言い終わるとレインポーは寝床を整えて体を倒し始めてた。
「じゃあ今ラビットキットはどこにいるんですか?」
「う~ん……」
「ちゃんと答えてくださいよ!」
ちょっと怒ってスプリングキットは言った。
返事がない。
「無視ですか?」
………。
よくみるとレインポーはもう昼寝をしていた。熟睡している。
スプリングキットはため息をつくともう一度寝ることにした。
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第10章
夕方。空はオレンジ色の夕焼け色。暖かさが消えていくような感じがする。
キャンプではだんだん活動する猫たちが居なくなっていっていた。確か今日の夜は大集会だったかしら?。なんとなく誰かがいってたわね。
本当は今度の大集会には見習いになってると思ってたのに。スプリングキットはため息をついた。
〝あの事件〟から六日が過ぎた。エポトワールキットとは一度もあってない。もちろん、ラビットキットとも。
エポトワールキットとはなんであってないのかわかんない。時々保育部屋に行ってもちょうどいいタイミングにどっか出掛けちゃってるし。
きっと私達がエポトワールキットをおいていって二人だけで出掛けちゃったから、やきもち焼いてるのよね。
ラビットキットは今重傷であの事件から一度も目を覚ましてないのだ。出掛ける前はあんなに元気だったのに…。
と、戦士部屋の前に一匹の雌猫がいた。誰かよんでいるようだ。少しするとシャドウクローとナイトペルトが現れた。
シャドウクローはナイトペルトの長男。ナイトペルトと違って優しくないし、自分勝手な猫。
ナイトペルトは優しくって今は妊娠中。もうそろそろ産まれるんじゃないかしら?。と、いうことはシャドウクローに弟ができるってこと。
二匹は何か話しているようだ。ナイトペルトは嬉しそうに微笑んでいる。きっと子供のことね。
だがシャドウクローはめんどくさそうに耳を傾けているだけだった。自分の弟が出来るのに嬉しくないのかな?。
「シャドウクロー!。約束通り来てあげたわよ。」
ムーンフェザーだ。
とたんシャドウクローは目を輝かせ母親を無視しムーンフェザーに駆け寄った。
ナイトペルトはなにも言わずにただムーンフェザーに向かって礼儀正しく会釈しただけだ。表情からはなにも読み取れない。
いろいろ大変そうね。
「スプリングキット!、そろそろ戻りなさい。疲れたでしょう?」
看護部屋からデイブレイクムーンの声が聞こえた。
ため息をついた。どうして自由が許されないの?。もうっ!
あぁぁ、もっと遊びたいよ!。
いきなり後ろからフルムーンが現れた。
「デイブレイクムーン、久々に出られたからもうちょっと遊ばせちゃダメかしら?」
意外だ。まぁ、デイブレイクムーンが許してくれるわけが無いけどね。
「あ、良いですよ。そういうことなら」
えぇっ!、信じられない。あのデイブレイクムーンが許してくれたなんて!。奇跡だわ、偶然だわ!!。
少しすると大集会に行く猫たちが集まってきた。いいなぁ~、私もいきたいよー
だが見ていてもなにも意味がない。出発の時間になると一行は大集会に出掛けてしまった。
スプリングキットは満月を見上げた。満月はこうこうと輝いていた。もしかしたらスター族はラビットキットをとろうとしているのかも。
そう考えると許せなくなった。スプリングキットは心のなかで言った。
ラビットキット!、スター族になんか負けちゃダメ!。絶対帰ってこなくちゃ許さないわよ!!
夕方。空はオレンジ色の夕焼け色。暖かさが消えていくような感じがする。
キャンプではだんだん活動する猫たちが居なくなっていっていた。確か今日の夜は大集会だったかしら?。なんとなく誰かがいってたわね。
本当は今度の大集会には見習いになってると思ってたのに。スプリングキットはため息をついた。
〝あの事件〟から六日が過ぎた。エポトワールキットとは一度もあってない。もちろん、ラビットキットとも。
エポトワールキットとはなんであってないのかわかんない。時々保育部屋に行ってもちょうどいいタイミングにどっか出掛けちゃってるし。
きっと私達がエポトワールキットをおいていって二人だけで出掛けちゃったから、やきもち焼いてるのよね。
ラビットキットは今重傷であの事件から一度も目を覚ましてないのだ。出掛ける前はあんなに元気だったのに…。
と、戦士部屋の前に一匹の雌猫がいた。誰かよんでいるようだ。少しするとシャドウクローとナイトペルトが現れた。
シャドウクローはナイトペルトの長男。ナイトペルトと違って優しくないし、自分勝手な猫。
ナイトペルトは優しくって今は妊娠中。もうそろそろ産まれるんじゃないかしら?。と、いうことはシャドウクローに弟ができるってこと。
二匹は何か話しているようだ。ナイトペルトは嬉しそうに微笑んでいる。きっと子供のことね。
だがシャドウクローはめんどくさそうに耳を傾けているだけだった。自分の弟が出来るのに嬉しくないのかな?。
「シャドウクロー!。約束通り来てあげたわよ。」
ムーンフェザーだ。
とたんシャドウクローは目を輝かせ母親を無視しムーンフェザーに駆け寄った。
ナイトペルトはなにも言わずにただムーンフェザーに向かって礼儀正しく会釈しただけだ。表情からはなにも読み取れない。
いろいろ大変そうね。
「スプリングキット!、そろそろ戻りなさい。疲れたでしょう?」
看護部屋からデイブレイクムーンの声が聞こえた。
ため息をついた。どうして自由が許されないの?。もうっ!
あぁぁ、もっと遊びたいよ!。
いきなり後ろからフルムーンが現れた。
「デイブレイクムーン、久々に出られたからもうちょっと遊ばせちゃダメかしら?」
意外だ。まぁ、デイブレイクムーンが許してくれるわけが無いけどね。
「あ、良いですよ。そういうことなら」
えぇっ!、信じられない。あのデイブレイクムーンが許してくれたなんて!。奇跡だわ、偶然だわ!!。
少しすると大集会に行く猫たちが集まってきた。いいなぁ~、私もいきたいよー
だが見ていてもなにも意味がない。出発の時間になると一行は大集会に出掛けてしまった。
スプリングキットは満月を見上げた。満月はこうこうと輝いていた。もしかしたらスター族はラビットキットをとろうとしているのかも。
そう考えると許せなくなった。スプリングキットは心のなかで言った。
ラビットキット!、スター族になんか負けちゃダメ!。絶対帰ってこなくちゃ許さないわよ!!
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第11章
「待って!、行かないでよ!。母さん!!」
ラビットキットは必死に叫んだ。
キツネ何匹分ほど前にはフォールリーフが立っていた。こちらを向く目は冷たく光っている。
ラビットキットは前に動こうとするが脚が地面にくっついてしまったように動けなかった。
「母さん、待って!。なんか僕の事で怒ってるの?。ごめんなさいって、許してよ」
だがフォールリーフには聞こえていないのか、なんの反応も見せなかった。
フォールリーフは軽蔑するように鼻を鳴らすと去っていった。
だんだんと暗くなっていった。ラビットキットは疲れはてて座り込んでしまった。
足音が聞こえてきた。一瞬ラビットキットはフォールリーフが戻ってきてくれたのかと思ったが少し違う。軽い足音の音から子供のようだ。
ざっと草むらが左右にわかれて一匹の雌猫が現れた。
ラビットキットははっと息をのんだ。
「スプリングキットじゃないか!」
スプリングキットは悲しげにこちらを見つめていた。
「帰ってきてよ、お兄ちゃん。私ずっと待ってるんだよ?。」
スプリングキットが時々自分のことを〝お兄ちゃん〟と呼んでいることは知っていた。自分には妹がいなかったからお兄ちゃんと呼ばれるのは嬉しかった。
ま、お兄ちゃんと呼んでくれるのは特別なときしか無いけどね。
「お兄ちゃん、ついてきて」
スプリングキットが尻尾をふった。
ラビットキットは戸惑いながらも言った。
「待ってくれよ。今脚が動かないんだよ」
スプリングキットはラビットキットの足にそっと触れた。と、思ったら呪文が解けたように脚が動くようになった。
ラビットキットは少し前を歩いているスプリングキットを急いで追いかけた。
だんだん明るくなってきた。
スプリングキットは駆け足でどこかへ向かっているようだ。ラビットキットも急ぎ足でついていくことにした。
どこ行くんだろう?、だんだん明るくなってきたけど__
いきなり地面がグラッと揺れた。
その衝撃でラビットキットは吹っ飛ばされた。
「痛っ!」
「お兄ちゃん、急いで!」
どこからかスプリングキットの声が聞こえたような気がした。
頭が痛い…。だんだん意識がとうのいていく。
ラビットキットは思い出した。僕は木の下敷きになったんだ。じゃあここはスター族の住みか?。
「お兄ちゃん!」
スプリングキットがそっと手をさしのべてきた。
「私と一緒に、帰ろ?。」
「待って!、行かないでよ!。母さん!!」
ラビットキットは必死に叫んだ。
キツネ何匹分ほど前にはフォールリーフが立っていた。こちらを向く目は冷たく光っている。
ラビットキットは前に動こうとするが脚が地面にくっついてしまったように動けなかった。
「母さん、待って!。なんか僕の事で怒ってるの?。ごめんなさいって、許してよ」
だがフォールリーフには聞こえていないのか、なんの反応も見せなかった。
フォールリーフは軽蔑するように鼻を鳴らすと去っていった。
だんだんと暗くなっていった。ラビットキットは疲れはてて座り込んでしまった。
足音が聞こえてきた。一瞬ラビットキットはフォールリーフが戻ってきてくれたのかと思ったが少し違う。軽い足音の音から子供のようだ。
ざっと草むらが左右にわかれて一匹の雌猫が現れた。
ラビットキットははっと息をのんだ。
「スプリングキットじゃないか!」
スプリングキットは悲しげにこちらを見つめていた。
「帰ってきてよ、お兄ちゃん。私ずっと待ってるんだよ?。」
スプリングキットが時々自分のことを〝お兄ちゃん〟と呼んでいることは知っていた。自分には妹がいなかったからお兄ちゃんと呼ばれるのは嬉しかった。
ま、お兄ちゃんと呼んでくれるのは特別なときしか無いけどね。
「お兄ちゃん、ついてきて」
スプリングキットが尻尾をふった。
ラビットキットは戸惑いながらも言った。
「待ってくれよ。今脚が動かないんだよ」
スプリングキットはラビットキットの足にそっと触れた。と、思ったら呪文が解けたように脚が動くようになった。
ラビットキットは少し前を歩いているスプリングキットを急いで追いかけた。
だんだん明るくなってきた。
スプリングキットは駆け足でどこかへ向かっているようだ。ラビットキットも急ぎ足でついていくことにした。
どこ行くんだろう?、だんだん明るくなってきたけど__
いきなり地面がグラッと揺れた。
その衝撃でラビットキットは吹っ飛ばされた。
「痛っ!」
「お兄ちゃん、急いで!」
どこからかスプリングキットの声が聞こえたような気がした。
頭が痛い…。だんだん意識がとうのいていく。
ラビットキットは思い出した。僕は木の下敷きになったんだ。じゃあここはスター族の住みか?。
「お兄ちゃん!」
スプリングキットがそっと手をさしのべてきた。
「私と一緒に、帰ろ?。」
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第12章
「た、た、大変です!。急いでください!。ラビットキットの状態が悪化しました!」
レインポーが保育部屋に駆け込んだ。
保育部屋に居るのはスプリングキットだけだ。他のみんなは今外に遊びにいっている。
スプリングキットは突然の出来事に一瞬固まってしまった。が顔を横に落ち着こうとした。
「おい、フルムーンたちはどこだ!?。」
レインポーが辺りを見回した。
スプリングキットはさっと立ち上がった。
「散歩にいってしまいました。」
「全員?」
「はい、私以外。」
レインポーはチッと舌打ちをするといった。
「お前は先にいってろ。俺はフルムーン達を探してくる。」
「分かりました!」
スプリングキットはさっと看護部屋向かって走り出した。ラビットキット、死んじゃ嫌!!
「お兄ちゃん!」
「スプリングキット!」
返事をしたのはデイブレイクムーンだ。
「フルムーン達は?。レインポーもよ。みんなどこなの?」
スプリングキットは早口で今までの出来事を話した。
デイブレイクムーンは聞き終えると小声で言った。
「了解したわ。ラビットキットの事だけどもう無理かもしれないわ…。私達が今やってあげられることは一緒にいてあげることよ……」
スプリングキットは涙をこらえた。
そしてラビットキットの横にうずくまった。
ラビットキットは苦しげに息をしていて時々体を震わせていた。見るからに苦しそうなのははっきりとわかった。
スプリングキットはラビットキットの体に鼻先をくっつけそっと息をすった。
その瞬間、時が止まった。
回りは何も動かなく、何も聞こえない。聞こえるものと言えば自分の心臓の音だけ。
スプリングキットは目をつむりそっと前足をラビットキットの胸に添えた。
お兄ちゃん?、聞こえる?。今助けるから…。ね?、私もそっち行くから
一緒に帰ろ?
スプリングキットが心の中でささやいたとたん時がまた動き始めた。
スプリングキットは目を開けた。目の前には呼吸が不安定で今にも死にそうなラビットキットは居なかった。
小さく目を開けてこの場所に帰ってきたラビットキットがいたのだ。
これまでにこらえていた涙がいっせいに流れ落ちていった。
「お兄ちゃん…、お帰りなさい!」
「た、た、大変です!。急いでください!。ラビットキットの状態が悪化しました!」
レインポーが保育部屋に駆け込んだ。
保育部屋に居るのはスプリングキットだけだ。他のみんなは今外に遊びにいっている。
スプリングキットは突然の出来事に一瞬固まってしまった。が顔を横に落ち着こうとした。
「おい、フルムーンたちはどこだ!?。」
レインポーが辺りを見回した。
スプリングキットはさっと立ち上がった。
「散歩にいってしまいました。」
「全員?」
「はい、私以外。」
レインポーはチッと舌打ちをするといった。
「お前は先にいってろ。俺はフルムーン達を探してくる。」
「分かりました!」
スプリングキットはさっと看護部屋向かって走り出した。ラビットキット、死んじゃ嫌!!
「お兄ちゃん!」
「スプリングキット!」
返事をしたのはデイブレイクムーンだ。
「フルムーン達は?。レインポーもよ。みんなどこなの?」
スプリングキットは早口で今までの出来事を話した。
デイブレイクムーンは聞き終えると小声で言った。
「了解したわ。ラビットキットの事だけどもう無理かもしれないわ…。私達が今やってあげられることは一緒にいてあげることよ……」
スプリングキットは涙をこらえた。
そしてラビットキットの横にうずくまった。
ラビットキットは苦しげに息をしていて時々体を震わせていた。見るからに苦しそうなのははっきりとわかった。
スプリングキットはラビットキットの体に鼻先をくっつけそっと息をすった。
その瞬間、時が止まった。
回りは何も動かなく、何も聞こえない。聞こえるものと言えば自分の心臓の音だけ。
スプリングキットは目をつむりそっと前足をラビットキットの胸に添えた。
お兄ちゃん?、聞こえる?。今助けるから…。ね?、私もそっち行くから
一緒に帰ろ?
スプリングキットが心の中でささやいたとたん時がまた動き始めた。
スプリングキットは目を開けた。目の前には呼吸が不安定で今にも死にそうなラビットキットは居なかった。
小さく目を開けてこの場所に帰ってきたラビットキットがいたのだ。
これまでにこらえていた涙がいっせいに流れ落ちていった。
「お兄ちゃん…、お帰りなさい!」
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第13章
葉っぱがなくなり丸裸になってしまった木々が風に吹かれ枝がよろよろと動いた。どうしてこんなに天気の悪い日に散歩に行くのよ、とエポトワールキットは思った。
ずっと保育部屋に居るのは退屈だ!というスノーキットの提案で外へ散歩に行くことになったのだ。
だがスプリングキットは行きたくないと言い着いてこなかったのだ。私もいきたくなかったのにおかあさんに『元気なんだから行きなさい』だって。酷いよ、もう。
散歩には私、お母さん、スノーキット、それと一緒に保育部屋で過ごしているナイトペルトがきた。ナイトペルトは歩くのが大変そうだったけど外に出れたのが嬉しそう。
「エポトワールキット!、ほらキャッチ、キャッチ!」
スノーキットの声が聞こえたと思ったそのとき、エポトワールキットの右肩にコケがぶつかってバラバラになった。
エポトワールキットは身体中についたコケのかすを舌で取った。
しばらく沈黙が続いた。沈黙を破ったのはスノーキット。
スノーキットがため息をついた。
「ねぇ、せっかく外に来たんだから遊ぼうよ。皆もずっと保育部屋にいて退屈だったじゃん?。外に来て嬉しくないの?」
「私はどっちかというと___」
「いた!、フルムーン!」
エポトワールキットがためらいながら言おうとするとレインポーが現れた。
ナイトペルトとおしゃべりに夢中だったフルムーンはレインポーの声に驚き飛び上がった。が照れたように胸の毛を二、三回なめた。
「フルムーン、大変です!」
レインポーはハァハァ言ってる。
「どうかしたの?。落ち着きなさい」
フルムーンが地面に座るよううながした。
「そんな暇はないんです!」
レインポーは大きく息をすった。
「ラビットキットの状態が悪化しました!」
フルムーンは呆然としてあしに力が入らなくなってしまったかのように地面に崩れ落ちた。なにか恐れているようだ。
エポトワールキットははっとした。きっとフォールリーフの事だろう。どんなことが起きるか想像したとたん苦しくなった。
「今すぐキャンプに急いで向かってください。僕はナイトペルトと後から帰りますから」
フルムーンはふらふらと立ち上げるとどうにか走り出した。
エポトワールキットもスノーキットの後ろからついていった。どうか無事でありますように…
**
キャンプにつくと急いでエポトワールキット達は看護部屋に向かった。
看護部屋にはデイブレイクムーンとラビットキットとスプリングキットがいた。
ちょっとスプリングキットがいたことには驚いたけど…。きっと保育部屋にでもいて休んでいるんじゃないのかな~、とか思ってたから。
一番驚いたのはラビットキットが目を開けていたことだ。ちっとも具合が悪そうに思えない。
その横にはスプリングキットがいて涙を流していた。微かにほほえんでいる。
「デイブレイクムーン?」
フルムーンは混乱しているようだ。死にそうと聞いたのに目を開けて起き上がっているのだから。
デイブレイクムーンも混乱している。
「えっ…、あ、あぁ。すいません、あとででいいですか?」
フルムーンは顔をたてにふった。そしてラビットキットのそばにすわった。
エポトワールキットもスプリングキットのとなりに座った。
「ねぇ、なにがあった___」
「エポトワールキット、質問はあとでにしてちょうだい。」
デイブレイクムーンが口をはさんだ。
エポトワールキットは正直に口を閉じるとそっと寝た。ラビットキットが元気になって良かった。今はそれだけだ。
葉っぱがなくなり丸裸になってしまった木々が風に吹かれ枝がよろよろと動いた。どうしてこんなに天気の悪い日に散歩に行くのよ、とエポトワールキットは思った。
ずっと保育部屋に居るのは退屈だ!というスノーキットの提案で外へ散歩に行くことになったのだ。
だがスプリングキットは行きたくないと言い着いてこなかったのだ。私もいきたくなかったのにおかあさんに『元気なんだから行きなさい』だって。酷いよ、もう。
散歩には私、お母さん、スノーキット、それと一緒に保育部屋で過ごしているナイトペルトがきた。ナイトペルトは歩くのが大変そうだったけど外に出れたのが嬉しそう。
「エポトワールキット!、ほらキャッチ、キャッチ!」
スノーキットの声が聞こえたと思ったそのとき、エポトワールキットの右肩にコケがぶつかってバラバラになった。
エポトワールキットは身体中についたコケのかすを舌で取った。
しばらく沈黙が続いた。沈黙を破ったのはスノーキット。
スノーキットがため息をついた。
「ねぇ、せっかく外に来たんだから遊ぼうよ。皆もずっと保育部屋にいて退屈だったじゃん?。外に来て嬉しくないの?」
「私はどっちかというと___」
「いた!、フルムーン!」
エポトワールキットがためらいながら言おうとするとレインポーが現れた。
ナイトペルトとおしゃべりに夢中だったフルムーンはレインポーの声に驚き飛び上がった。が照れたように胸の毛を二、三回なめた。
「フルムーン、大変です!」
レインポーはハァハァ言ってる。
「どうかしたの?。落ち着きなさい」
フルムーンが地面に座るよううながした。
「そんな暇はないんです!」
レインポーは大きく息をすった。
「ラビットキットの状態が悪化しました!」
フルムーンは呆然としてあしに力が入らなくなってしまったかのように地面に崩れ落ちた。なにか恐れているようだ。
エポトワールキットははっとした。きっとフォールリーフの事だろう。どんなことが起きるか想像したとたん苦しくなった。
「今すぐキャンプに急いで向かってください。僕はナイトペルトと後から帰りますから」
フルムーンはふらふらと立ち上げるとどうにか走り出した。
エポトワールキットもスノーキットの後ろからついていった。どうか無事でありますように…
**
キャンプにつくと急いでエポトワールキット達は看護部屋に向かった。
看護部屋にはデイブレイクムーンとラビットキットとスプリングキットがいた。
ちょっとスプリングキットがいたことには驚いたけど…。きっと保育部屋にでもいて休んでいるんじゃないのかな~、とか思ってたから。
一番驚いたのはラビットキットが目を開けていたことだ。ちっとも具合が悪そうに思えない。
その横にはスプリングキットがいて涙を流していた。微かにほほえんでいる。
「デイブレイクムーン?」
フルムーンは混乱しているようだ。死にそうと聞いたのに目を開けて起き上がっているのだから。
デイブレイクムーンも混乱している。
「えっ…、あ、あぁ。すいません、あとででいいですか?」
フルムーンは顔をたてにふった。そしてラビットキットのそばにすわった。
エポトワールキットもスプリングキットのとなりに座った。
「ねぇ、なにがあった___」
「エポトワールキット、質問はあとでにしてちょうだい。」
デイブレイクムーンが口をはさんだ。
エポトワールキットは正直に口を閉じるとそっと寝た。ラビットキットが元気になって良かった。今はそれだけだ。
柏花@暇すぎる春休み~- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
外編*デイブレイクムーン*
その日の一晩はとても素敵だった。ウッド族の皆がラビットキットが元気になってくれたことを喜んだ。
もちろん私も嬉しかった。けど…
あの〝チカラ〟は何?。幼きあの少女からでた凄まじいチカラはなんなの?。
吹き飛ばされそうな強いチカラだけど暖かみのあり包み込まれるようなあの感覚はやはり少女からでたものなのだろうか…?。
でもあの少女は普通の猫よ。他の猫とは全く変わらない猫。
…きっと気のせいね。そうにきまってる。働きすぎよ、少し休まなきゃ。
デイブレイクムーンは大きなあくびをすると心地よい寝床に倒れた。すると瞬く間に夢の世界へ引きずり込まれていった…。
**
空は輝き、葉っぱについた水の滴がポトリと地面に落ちる。間違いない、ここはスター族の狩り場だわ。
「よく来たわね、デイブレイクムーン。」
いつのまにか目の前にスター族の戦士がたっていた。見たことのない猫だ。きっとずっと前に亡くなった猫ね。
「今回はまた助手をしてくださるのですか?」
デイブレイクムーンは敬意を示した。
スター族の戦士はまばたきをしてデイブレイクムーンの耳元でささやいた。
「新しい予言よ。」
「恐ろしきチカラを持った二匹と、重大な秘密を持つ猫が部族のバランスを壊し、希望は消え果てる……」
デイブレイクムーンはぞっとした。
「もっと詳しく教えてください!」
だがスター族の戦士は黒い影になっておりやがて消えた。
デイブレイクムーンは自分の寝床ではっと目を覚ました。
あの予言は何?。
スプリングキット、貴女は何者なの?……
その日の一晩はとても素敵だった。ウッド族の皆がラビットキットが元気になってくれたことを喜んだ。
もちろん私も嬉しかった。けど…
あの〝チカラ〟は何?。幼きあの少女からでた凄まじいチカラはなんなの?。
吹き飛ばされそうな強いチカラだけど暖かみのあり包み込まれるようなあの感覚はやはり少女からでたものなのだろうか…?。
でもあの少女は普通の猫よ。他の猫とは全く変わらない猫。
…きっと気のせいね。そうにきまってる。働きすぎよ、少し休まなきゃ。
デイブレイクムーンは大きなあくびをすると心地よい寝床に倒れた。すると瞬く間に夢の世界へ引きずり込まれていった…。
**
空は輝き、葉っぱについた水の滴がポトリと地面に落ちる。間違いない、ここはスター族の狩り場だわ。
「よく来たわね、デイブレイクムーン。」
いつのまにか目の前にスター族の戦士がたっていた。見たことのない猫だ。きっとずっと前に亡くなった猫ね。
「今回はまた助手をしてくださるのですか?」
デイブレイクムーンは敬意を示した。
スター族の戦士はまばたきをしてデイブレイクムーンの耳元でささやいた。
「新しい予言よ。」
「恐ろしきチカラを持った二匹と、重大な秘密を持つ猫が部族のバランスを壊し、希望は消え果てる……」
デイブレイクムーンはぞっとした。
「もっと詳しく教えてください!」
だがスター族の戦士は黒い影になっておりやがて消えた。
デイブレイクムーンは自分の寝床ではっと目を覚ました。
あの予言は何?。
スプリングキット、貴女は何者なの?……
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第14章
ラビットキットは久々に見れたみんなの顔を見てとても幸せな気分になった。これも全部スプリングキットのおかげた。
顔をあげて辺りを見回したが母さんは居なかった。いつもそうだ。少しぐらい会いに来てくれたっていいじゃないか。
ラビットキットが悲しげな表情をしているのを見てスプリングキットが言った。
「ラビットキット、こっち来てみなよ。今ブレイズポーVSスノーキットで戦いごっこしてるよ!」
ラビットキットは近寄って見てみると思わず胸が高鳴った。
ブレイズポーがスノーキットにむかって強いパンチを食らわしているのに対しスノーキットは軽やかに避けながら引っ掻くタイミングを狙っていた。
ラビットキットは自分より一つ上のブレイズポーに憧れていた。狩りも
とっても上手で自分のお手本。
「姉ちゃん、そこやっちゃえ!」
ラビットキットはスノーキットにむかって言ってやった。
スノーキットは激しく唸るとブレイズポーに向かって突進した。
ブレイズポーは吹き飛ばされ少し後ろの地面に激突した。痛っそー。
スノーキットは誇らしげに顔をあげた。その様子を見ていたブラッサムブリザードが近寄って来ていった。
「すごいわね!。感心したわ。あなたはとっても強い戦士になりそうだわ!」
スノーキットは耐えきれんばかりに飛び上がった。
ブレイズポーも近寄ってなにやらスノーキットに話始めた。スノーキットがうなずいているところを見るとなにか教えているようだ。
ラビットキットは治りかけている頭の傷をさわった。まだ少しいたいけど良くなっているみたいだな。でも少し頭がクモの巣だらけでだらしないや。
「ラビットキット、スプリングキット」
ラビットキットは背筋がぞくっとした。族長、ホープスターだ。
後ろからは副長のミストウィングもついてきた。
説教かぁ…
「なぜあなた達は規則を破ったの?。」
ホープスターが鋭い声でいう。
スプリングキットが固まってしまって何も言えそうになかったから代わりに僕が答えた。
「遊んでみたかったんです…」
「これからは二度とこんなことはしない?。」
「はい!、お約束します!」
今度はちゃんとスプリングキットも答えてくれた。
「ではデイブレイクムーンとお母さんの許可が下りたらすぐに命名式を行いましょう。」
「それって…」
ラビットキットはゴクンと唾を飲み込んだ。
「見習いになれるってことです
か?」
「えぇ、もちろん。」
族長はにっこりと笑った。
「あ、ありがとうございます!」
スプリングキットは頭を下げた。
ラビットキットは嬉しさで何も言えずにのどを鳴らして感謝を示すことしかできなかった。
「わわわ、私みんなに教えてくる!!!!」
スプリングキットは飛び上がりながらみんなのところへ走っていった。
ラビットキットは嬉しさで胸がいっぱいになった。
やっと見習いになれるんだ!!!
ラビットキットは久々に見れたみんなの顔を見てとても幸せな気分になった。これも全部スプリングキットのおかげた。
顔をあげて辺りを見回したが母さんは居なかった。いつもそうだ。少しぐらい会いに来てくれたっていいじゃないか。
ラビットキットが悲しげな表情をしているのを見てスプリングキットが言った。
「ラビットキット、こっち来てみなよ。今ブレイズポーVSスノーキットで戦いごっこしてるよ!」
ラビットキットは近寄って見てみると思わず胸が高鳴った。
ブレイズポーがスノーキットにむかって強いパンチを食らわしているのに対しスノーキットは軽やかに避けながら引っ掻くタイミングを狙っていた。
ラビットキットは自分より一つ上のブレイズポーに憧れていた。狩りも
とっても上手で自分のお手本。
「姉ちゃん、そこやっちゃえ!」
ラビットキットはスノーキットにむかって言ってやった。
スノーキットは激しく唸るとブレイズポーに向かって突進した。
ブレイズポーは吹き飛ばされ少し後ろの地面に激突した。痛っそー。
スノーキットは誇らしげに顔をあげた。その様子を見ていたブラッサムブリザードが近寄って来ていった。
「すごいわね!。感心したわ。あなたはとっても強い戦士になりそうだわ!」
スノーキットは耐えきれんばかりに飛び上がった。
ブレイズポーも近寄ってなにやらスノーキットに話始めた。スノーキットがうなずいているところを見るとなにか教えているようだ。
ラビットキットは治りかけている頭の傷をさわった。まだ少しいたいけど良くなっているみたいだな。でも少し頭がクモの巣だらけでだらしないや。
「ラビットキット、スプリングキット」
ラビットキットは背筋がぞくっとした。族長、ホープスターだ。
後ろからは副長のミストウィングもついてきた。
説教かぁ…
「なぜあなた達は規則を破ったの?。」
ホープスターが鋭い声でいう。
スプリングキットが固まってしまって何も言えそうになかったから代わりに僕が答えた。
「遊んでみたかったんです…」
「これからは二度とこんなことはしない?。」
「はい!、お約束します!」
今度はちゃんとスプリングキットも答えてくれた。
「ではデイブレイクムーンとお母さんの許可が下りたらすぐに命名式を行いましょう。」
「それって…」
ラビットキットはゴクンと唾を飲み込んだ。
「見習いになれるってことです
か?」
「えぇ、もちろん。」
族長はにっこりと笑った。
「あ、ありがとうございます!」
スプリングキットは頭を下げた。
ラビットキットは嬉しさで何も言えずにのどを鳴らして感謝を示すことしかできなかった。
「わわわ、私みんなに教えてくる!!!!」
スプリングキットは飛び上がりながらみんなのところへ走っていった。
ラビットキットは嬉しさで胸がいっぱいになった。
やっと見習いになれるんだ!!!
柏花- 未登録ユーザー
Re: 希望が教えてくれたこと___木と海と岩と暗闇のモノガタリ
第15章
そして命名式の日になった….。
「さぁさぁ、そろそろ時間よ。準備はいい?」
フルムーンが聞いた。
ばっちりだ。じゃないと出れるわけ無いじゃなないか!
スノーキットが腰を振った。
「OKよ!、ばっちり。」
「私もOK!」
「私も~」
スプリングキット、エポトワールキット。
「ラビットキット?」
フルムーンは返事を待っている。
「もちろん、大丈夫さ!」
「じゃあ、行きましょうか。」
フルムーンはついてくるように示した。
保育部屋を出ると多くの視線がラビットキット達に向かれた。自分の心臓が大きく鳴っているのを感じる。
「こっちにいらっしゃい」
ホープスターがラビットキット達を呼び寄せた。
「本日より」
ホープスターはスノーキットにいった。
「戦士名を獲得するまでこの見習いをスノーポーと命名します。」
スノーポーの胸が高鳴っているのを感じた。
「ブラッサムブリザード!」
戦士の顔がぱっと輝いたのが見えた。そしてこっちにゆっくり歩いてきた。
「貴女はとても優秀な戦士です。そのすべてを弟子に教えてくれると嬉しいわ。」
「はい!」
ブラッサムブリザードはしっかりとした声で言った。
「ラビットキット!」
いよいよ僕の番だ!。
「戦士名を獲得するまでこの見習いをラビットポーと命名します。」
ラビットキットは息を大きく吸った。
「スワロウフット!」
こっちにその戦士が近づいてきた。茶色の体に薄水色の雌の戦士だ。
「貴女は真面目で素晴らしい戦士です。その知識でこの見習いを立派な戦士に育ててほしいわ。」
「分かりました。」
スワロウフットは落ち着いている。
あとのことは緊張しまくって耳に入らなくなってしまった。
そして命名式が終わった。
スプリングキットとエポトワールキットはスプリングポーとエポトワールポーと名前が変わった。
指導者はスプリングポーにはライトニングウェーブ、エポトワールポーにはシャドウクローがついた。
「ラビットポー、よろしくね」
スワロウフットはニコッと笑った。
「はい、よろしくお願いします!」
よし、もう僕は子猫なんかじゃないぞ!、立派な見習いだ!!
そして命名式の日になった….。
「さぁさぁ、そろそろ時間よ。準備はいい?」
フルムーンが聞いた。
ばっちりだ。じゃないと出れるわけ無いじゃなないか!
スノーキットが腰を振った。
「OKよ!、ばっちり。」
「私もOK!」
「私も~」
スプリングキット、エポトワールキット。
「ラビットキット?」
フルムーンは返事を待っている。
「もちろん、大丈夫さ!」
「じゃあ、行きましょうか。」
フルムーンはついてくるように示した。
保育部屋を出ると多くの視線がラビットキット達に向かれた。自分の心臓が大きく鳴っているのを感じる。
「こっちにいらっしゃい」
ホープスターがラビットキット達を呼び寄せた。
「本日より」
ホープスターはスノーキットにいった。
「戦士名を獲得するまでこの見習いをスノーポーと命名します。」
スノーポーの胸が高鳴っているのを感じた。
「ブラッサムブリザード!」
戦士の顔がぱっと輝いたのが見えた。そしてこっちにゆっくり歩いてきた。
「貴女はとても優秀な戦士です。そのすべてを弟子に教えてくれると嬉しいわ。」
「はい!」
ブラッサムブリザードはしっかりとした声で言った。
「ラビットキット!」
いよいよ僕の番だ!。
「戦士名を獲得するまでこの見習いをラビットポーと命名します。」
ラビットキットは息を大きく吸った。
「スワロウフット!」
こっちにその戦士が近づいてきた。茶色の体に薄水色の雌の戦士だ。
「貴女は真面目で素晴らしい戦士です。その知識でこの見習いを立派な戦士に育ててほしいわ。」
「分かりました。」
スワロウフットは落ち着いている。
あとのことは緊張しまくって耳に入らなくなってしまった。
そして命名式が終わった。
スプリングキットとエポトワールキットはスプリングポーとエポトワールポーと名前が変わった。
指導者はスプリングポーにはライトニングウェーブ、エポトワールポーにはシャドウクローがついた。
「ラビットポー、よろしくね」
スワロウフットはニコッと笑った。
「はい、よろしくお願いします!」
よし、もう僕は子猫なんかじゃないぞ!、立派な見習いだ!!
柏花- 未登録ユーザー
Page 1 of 2 • 1, 2
WARRIORS BBS :: 小説投稿フォーラム :: オリジナル部族系小説
Page 1 of 2
Permissions in this forum:
返信投稿: 可
|
|