囚われの者達 <逃走しろ!>

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囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Fri Apr 22, 2016 8:29 pm

囚われの者達<逃走しろ!>



おはこんばんちはじめまして。ヘザーストームです。
…分かる方もいるかもしれませんが、掛け持ちです。((オイ
なので更新遅くなるかもしれませんが、よろしくお願いします。


最終編集者 ヘザーストーム [ Thu Jul 14, 2016 7:19 pm ], 編集回数 3 回
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Fri Apr 22, 2016 8:35 pm

登場人物

シュート(駆ける)オス
真っ白な猫。

ダロク(のろま)オス
真っ黒で、虎模様のある猫。

ソウル(魂)オス
クリーム色で、腹と脚の先が白い猫。

ハート(心)メス
白黒のぶち猫。

ラヴ(愛)メス
淡い茶色の猫。

メープル(楓)メス/柏花さん提供
淡いショウガ色に黄色の縞模様のある猫。

パンプキン(南瓜)オス
メープルの兄で、メープルにそっくり。だが縞模様ではなく、虎柄。

スター (星)メス/ジェイハートさん提供
濃い黒に全体的な白い斑点のある猫。

スカイ(空)オス
スターの弟。毛は銀色。

マウンテン(山)オス
枯葉の色の毛。スターとスカイの兄。

順次更新中…

※とあるトピックでキャラ募をさせていただきました。


最終編集者 ヘザーストーム [ Mon May 23, 2016 6:52 pm ], 編集回数 3 回
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ホワイトクラウド@低浮上 on Fri Apr 22, 2016 8:37 pm

新小説おめでとうございます!!タイトルに惹かれました…
同じく掛け持ちです…w
あと、コメントありがとうございました!!
お互い頑張りましょう(^^)
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Fri Apr 22, 2016 10:28 pm

プロローグ

…助けて!

ぜえぜえと息を切らしながら、小さな雄の子猫は一生懸命走っていた。

やだ…怖いよお…!お母さあん…!

叫びたくても、恐怖で声が出ない。

さっと近くにあった棒状のモノに登った。灰色の表面は、太陽の光でじゅうっと温まっている。

ここなら、あいつらも追ってこない…

しかし、子猫は次の瞬間、悲鳴をあげていた。

追いつかれた…

でも、あいつらはここになんか登れない。重すぎて絶対来れないだろう。

だが

子猫は

もうー













ヒトに









捕まっていた。
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Fri Apr 22, 2016 10:32 pm

ホワイトクラウドさん、コメントありがとうございます!
タイトルに惹かれた…!嬉しいお言葉です…!
お互い頑張りましょうね*´ ▽ `*
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by へザーストーム@パソコン版 on Sun Apr 24, 2016 12:44 pm

暇だったのでパソコンで絵描きました。((((小説書け))))

画像でかいですかね…

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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Mon Apr 25, 2016 6:33 pm

第一章


また、あの夢を見た。

ヒトに、捕まった夢を。

もう、見たくないのに。もう、忘れたいのに。

でも、いやでも思い出してしまう。

それは、この場所が原因だと思う。

シュートは、体を起こしてあたりを見回した。

あたりはつるんとした壁に囲まれていて、ぼんやりしか向こう側が見えない。

正面の壁は透明で、向こう側の景色が見える。その景色は、最悪なもので吐き気がする。

向こう側の景色は、ヒトが黒山になっている。

そしてじぃっとシュートの方を見るのだ。

…だから、こんな悪夢を見るんだ。ヒト…なんで、こんなコトを…

すると、後ろの壁がぎいっと開いて、ヒトが何かドロリとした物が入った皿をことんと置いた。

ここに来たのは、3日前。だから、もうそろそろここにも慣れていい–はず。

でも、慣れない。

このドロリとした物も、苦い水も、この閉鎖空間も、黒山のヒトだかりも…

全部大っっっっっっっっ嫌い!

森にいた時とは全然違う…母さんと兄弟と、一緒に過ごしたあの森とは、違う…

突然、ものすごく森が恋しくなった。一番好きだった、ネズミをもう一度食べたい。

木に登りたい。獲物を狩りたい。鳥のさえずりを聞きたい。それを聞きながら、うたた寝をしたい。

母さんに会いたい…

その寂しさを紛らわそうと、もう一度寝ようと思ったが、腹の虫が鳴いた。

食べ物を探して、あたりを嗅ぐ。そういえば、あのドロリとした物があったっけ。

仕方なく、あのドロリとした物を食べる。これは、一応食べ物なんだ。おいしくないけど。

喉が渇いたので、水を探す。皿の上に水があった。ちょっと飲んだ。苦い。くさい。古い。新鮮じゃない。まずい。

ああ、森に帰りたい。森には、美味しい食べ物も甘く新鮮な水も、母さんもー全部揃っている。

何とかして脱走しよう。シュートは心に決めた。

後書き

はい、こんにちは。ヘザーストームです。
相変わらず文章力のかけらも無いですw
シュートは脱走できるのか?なぜシュートはここにつれて来られたのか?
などは今後にご期待をw


最終編集者 ヘザーストーム [ Sat May 14, 2016 9:59 am ], 編集回数 1 回
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ヘザーストームさんへ☆

投稿 by ちくわ猫 on Wed Apr 27, 2016 6:39 pm

こんちくわ!!とうとう掛け持ち、しちゃいましたね。
続きが気になるので、がんばってください!!
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Wed Apr 27, 2016 6:55 pm

ちくわ猫さん、はじめまして~はい、掛け持ちしちゃいましたw(てへぺろ Like a Star @ heaven )
続き頑張って書きますね(^^)
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Fri Apr 29, 2016 12:30 pm

第二章


今日もあの夢を見た…

最近安眠できてない気がする。

物思いにふけっていると、後ろの壁が開いた。

またあのべたべたしてドロリとした物が来るのか。シュートはそう思った。

だが、違った。ヒトが開いた壁から手をのばし、シュートを掴んだのだ。

シュートはぎゃあと叫びながら、必死に抵抗した。が、意味はなかった。

シュートはヒトにどこかへ連れていかれた。

シュートは絶望的な目であたりを見回した。

真っ白な壁にあたりを囲まれ、多くのヒトが出入りしている。

多くの動物の匂いもする。イヌ、ネコ…ネズミ!

こんなとこにもネズミがいるんだ。シュートはそう思った。

でも、きっと不味いんだろうな 。。。

シュートはいつのまにかオリに入れられていた。そしてヒトにジロジロ見られる。

しかもオリだから手を入れられる。そしてシュートに触れようと手が近づいてくる。

四方八方から手が伸びてきて落ち着かない。

シュートはフーッとうなり、威嚇をした。

だがヒト達は気にせず、手を伸ばす。

ああ、もういやだ!

ヒト達が去ると、シュートはばたんと横になった。

疲れた…

何とか落ち着こうとのびをしていると、下から声が聞こえた。





「あんただれ?」


「じゃまだよ。どきな。」



黒歴史絵を削除しました←


最終編集者 ヘザーストーム [ Thu Aug 18, 2016 2:31 pm ], 編集回数 2 回
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ちくわ猫 on Sun May 01, 2016 10:16 am

おおお!絵が増えておる Smile しかもかわいいい I love you
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Sun May 01, 2016 10:17 am

ちくわ猫 wrote:おおお!絵が増えておる Smile しかもかわいいい I love you
ありがとうございます!かわいいと言ってもらえて嬉しいです!
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Mon May 02, 2016 6:23 pm

第三章


シュートはぶるぶると体を震わせながら声のした方にゆっくり振り向いた。

そこには、白黒のぶち柄の雌猫と、真っ黒で灰色の虎模様がある雄猫が居た。

「あんた、誰よ?」雌猫が言った。

シュートは、「いや、ええと。俺は…シュート。」ともごもご言った。

雄猫がシュートの匂いをかいで、「…俺たちと同じくれぇの歳だ。つまりまだ子猫。雄だな。出身はお前さん、森か?」と、シュートのことをすらすらと述べた。

シュートはこの雄猫の言うことが全て合っているので驚いた。シュートは「え、ええ。出身は森…です。」と口ごもりながら言った。「と、ところで、ここは何処だい?」

「ペットショップ」雌猫が言った。「ヒトがペットにする動物を貰いにくるの。」

「なんだって!?」シュートは思わず大声を上げてしまった。「つ、つまり、その、俺たち…ヒトの、ペットになるのかい…?」

「ああ。俺ら、いつかヒトのペットになるんだぜ。面白えよな。ハッ。でもな、おらあごめんだぜ。」雄猫が言った。

「なんでこんなオリに入れられてるんだ?」シュートが聞いた。

「…実はね。私たち、性別が無くなっちゃうかもしれないのよ。ちくちくしたものを入れられて、だんだん眠くなって、いつのまにか性別が無くなっちゃう…そういうコトをお母さんから聞いたコトがあるわ。」雌猫が言った。

「性別が無くなる⁉」シュートはぎょっとして叫んだ。「つまり、その…」

「子どもが持てねえんだ。…くそっ。せっかくハートっていう素晴らしい雌猫が居たっつうのに。」雄猫が言った。「一緒に乳を飲んだり、遊んだりしたけどあの壁に囲まれた部屋にそれぞれ入れられて離れ離れになって…それっきり。でも今、やっと会えたのに、子どもも持てねえ。ああ、辛え。」

シュートは、胸がずきんとした。そうか。子どもが…持てないんだ。

「森にいるときはそんなこと、思ってもみなかった。」シュートはぽつりと言った。

すると、ハートとかいう雌猫が振り向いて、「…森から来たのね。やっぱり。ダロクの嗅覚は、いつも嘘をつかない。」と言った。

 ハートは、「普通、ここに森の猫は来ないの。飼い猫が産んだ子猫しかここに来ないわ。普通。」と続けた。「でも、最近寒いから子猫が産まれないのね。だからかも。」

シュートは「…そうか。ありがと。」と言って、ふわふわした毛布に体を預けた。

そして、ゆっくりと夢に溺れていった…



はい、お久しぶりの後書きですねー。(棒)
GW車で10分くらいのおばあちゃんの家にしか行かない可哀想なヘザストです。
ただ暇ってことは…小説を頑張って更新できる…ということなんで秋極がんばりますね。
あ、絵は追加するかも…?です。


最終編集者 ヘザーストーム [ Sat May 14, 2016 9:55 am ], 編集回数 1 回
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ちくわ猫 on Mon May 02, 2016 7:32 pm

シュートきゃわわwがんばってください!!
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Thu May 12, 2016 6:16 pm

第四章


朝早く、オリからぎゃあーっと大きな声がして、シュートは目が覚めた。

よく見ると…オリが開いてる!

これは脱出するチャンスだ!シュートは思ったが、さっきの悲鳴のことを思い出し、きょろきょろ辺りを見回した。

悲鳴のもとはダロクとかいった雄猫だった。ダロクはヒトにむんずと掴まれ、なんとかヒトの手に爪をたてて抵抗している。

ハートはパニックになり、じっと固まっている。ダロクはヒトに首根っこをつままれ、大人しくなった。

シュートは、ダロクの方に飛んだが、オリのアミにぶつかっただけだった。

ハートは去ってゆくダロクに向かい、こう言った。
「ああ…ダロク…愛してるわ…あなたが死のうと、子供が生まれなかろうと…ああ、ダロク…ダロク…」

シュートは、胸が痛んだ。なんとかして…ダロクを救おう!

シュートは、オリの出入り口と思われる場所に突っ込んだ。すると、オリがぎいっときしみ、開いた。

「カギを閉め忘れたのね。ヒトはやっぱりばか。」ハートがさっと駆け出した。シュートもあわてて駆け出した。

「見つからないようにしなきゃ」シュートは声をひそめて言った。

「一緒に…探して…助けて…くれるのね?」ハートはうれしそうに言った。

「ああ、一緒にダロクを探し、助けるんだ。」シュートは言ったあと、急いでオリを出て行った。

ハートもついてきた。ハートの目には恐怖と絶対にダロクを助けるという信念が浮かんでいた。

シュートとハートはヒトに見つからないよう、そしてダロクを素早く助けれるよう、物陰に隠れながら走ってダロクのおびえた匂いを追跡していった。

ダロクのおびえた匂いはある扉まで続いていた。ダロクはこの扉に入って行ったんだろうか。

ダロクの匂いはその扉の前でぷっつりと途絶えてしまっていた。

「ここに入って行ったのか。」シュートはそう呟いた。

ハートは扉をがりがりひっかいていた。シュートが何をしているか尋ねるとハートは、「このっ…扉を開けるの!」と言った。

開くはずないのに。この扉は不可解な仕掛けで作られているようだ。そんなに、ダロクが好きなんだ…ハートは。

だが、扉は開かなかった。

ダロクは、逃げれなかった。

あんなに嫌がってたのに。逃げたがってた。

でも、叶わなかった。


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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ちくわ猫 on Thu May 12, 2016 6:20 pm

なんてことっ!ダ、ダロクー
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Thu May 12, 2016 6:24 pm

毎度毎度コメありがとうございます!
これからはコメ返せない時が多いと思いますが、よろしこです*^^*
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Sat May 14, 2016 9:52 am

第五章


「ダロクゥっ…!」ハートは嘆いた。ずぅっと大好きだった猫。愛してた。子どもが欲しかった────ダロクとの…

すると後ろでガチャンと大きな音がした。ハートはゆっくり後ろに振り向いた。
               .  .
シュートはそれを見て固まった。大きく目を見開き、肩を震わせている。

ハート自身も、それを見て足がすくんだ。そう、ヒトが自分たちを追ってきたのだ!

シュートは「はやく────逃げろ!」と叫び、とてとてと軽い音を出しながら走ってヒトから逃げた。

ハートも、逃げるべきだと分かっていた。だけど────

「だっ…だろくを置いて………!いけないのおぉぉぉ!!!!!」

ハートはヒトに向かってどぉんと頭突きし、柔らかい脚にガッぶりと噛みついた。

ヒトは悲鳴を上げ、脚を抱えた。ハートは憎しみを込めてがりがりとヒトを力任せに引っかき、「ダロクを返せ!ダロクを返せ!ダロクを返せぇぇぇぇッッ!!!」
と叫んだ。

ヒトは痛そうに醜い顔を顰め、ハートを睨みつけた。

「ハート!逃げろ!」遠くでシュートが叫ぶのが聞こえた。

「さっさとダロクを渡せぇ!ダロクを解放しろぉ!」ハートはヒトに怒鳴った。

ヒトはハートを掴もうと手を伸ばした。すると。

さっと白いカタマリが、ハートの前に駆けてきた。シュートだ。

シュートはヒトにがぶりと噛みつき、ハートの首根っこを掴み、ヒトからハートを離していった。ヒトはしばらくの間、痛そうにしていたが、ハートとシュートを見つけると、ずんずん近づいて来た。

「ハート!逃げっぞ!」シュートは絶叫し、ペットショップの出入り口へ走った。
ハートも慌ててシュートを追いかけ、出入り口へ向かった。

出入り口の前に行くと、ヒトが多く居た。シュートたちはヒトの足を縫うように進み、出入り口から外へ出た。

外へ出たとたん、ハートは深い悲しみに襲われた。愛するダロクを置いてきてしまった。

────ダロク、聞こえる?ごめんなさい。貴方を救えなくて…────

────でもね。私、ダロクのこと、忘れない。────

────私はまだ、ほんの子猫だけど、恋をして────

────淡い恋が、こんなにも濃く、はっきりとして────

────嬉しかった。私も、多分ダロクと気持ち、いっしょ。────

────愛してるわ。いつまでも。私に新しいつれあいができたとしても…目が弱くなって、耳が聞こえづらくなっても…貴方との子どもが持てないとしても────

「一生、貴方が好きよ、ダロク………さようなら。」

ハートは、そうつぶやくと、シュートを追って道を走った。
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Tue May 17, 2016 8:35 pm

第六章


シュートたちは脱走した。

だが、ダロクを救えなかった。

シュートはいらいらと首を振った。そういうことは今あまり考えたくない。

「これから、どこへ行くの?」ハートが聞いてきた。シュートはこの雌猫がとてもすごいと思っていた。愛する者を失ったのにこんなにきびきび物を言えて、素早く歩けるとは。

しかし、どこへ行くかは決めていなかった。周りは大きな道路があって、ぶんぶんとクルマが走っている。

「とにかく、森へ行きたい」シュートは言った。「どこにあるか分かるかい?」

「さあ…私は産まれたときはあったかい部屋に居たから、一歩も外は行ったことは無いの。部屋にはヒトも居たけど、あんまし行動の意味はわかんなかったし。」ハートはそう付けたした。

「…どうしようか?」

答えは見つからなかった。

「とにかく、森に行きたいんでしょ?なら、案内猫を探した方が早いわ」

「あんないねこ?」聞き慣れない言葉だ。

「道案内をしてくれる猫よ。一匹くらいここにも居ると思うわ。」ハートはそう言うと、歌いはじめた。


助けてちょうだい案内猫さん!

私たちを森へ導いて!


「ふぅ…これで来ると思うわ。」ハートはため息混じりで言った。「少し待ちましょう」

少し待つと、何かがひゅんという音と共にやって来た。

「来たわ」ハートが耳元で囁いた。

案内猫はシュートたちの前に来ると、こう言った。「俺の名はソウル。<さすらいの案内猫>さ。」

「サスライノアンナイネコ?」よく分からない。ソウルはふぅっとため息をついた。

「旅をしながら旅でたどってきた道を案内するんだ。で、あんたら森へ行くんだな。」

シュートたちが頷くと、ソウルはだっと駆け出した。

シュートは慌てて追いかけながら、ソウルをまじまじと見た。

毛はクリーム色で、口の周りと腹が白い。体つきはがっしりとしていて、逞しい。
瞳の色は鮮やかな紫で、綺麗なアーモンド型だ。体に数々の傷が付いているところを見ると、長い間旅をしていたのが分かる。匂いからして、雄だ。年齢は自分たちと同じくらいだろう。

「森は案外近いぞ」ソウルは肩越しに言った。「だが途中で得られる獲物も少ない。腹減ってるか?」

「ぺっこぺこ…」ハートが蚊の鳴くような声で言ったにも関わらず、ソウルはこっくり頷いた。

「ちょっと先に牧場がある。そこにある納屋にネズミやらなんやらがいるぞ。」

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

牧場についた。牛や馬の匂いと鳴き声がする。そのむかつくような匂いに、シュートは顔を顰めた。

「まだ朝早いからヒトは少ないが、昼近くになるとわんさか来る。」ソウルは言った。

「お、着いたぞ。あれが納屋だ」

ソウルは納屋を尻尾でさした。旨そうなネズミの匂いに、シュートは舌なめずりした。

一同は納屋の中へ入った。
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Sat May 21, 2016 9:17 am

第七章


レイヴンポ—は、バーリーのそばで丸くなっていた。ふかふかしたわらが心地よい。

突然、バーリーの腹がぐぅっと鳴った。レイヴンポ—はため息をついた。

「ネズミ、獲ってきてやるよ」バーリーは感謝のしるしにゆっくりまばたきをした。

このバーリーは今、病気にかかってしまっている。ときどきレイヴンポ—やバーリーはこの病気にかかったが、とにかく安静にして、たくさん食べるとよくなった。

太った大きいネズミを見つけた。レイヴンポ—はさっとかがんで、ネズミにじわじわ近づいていった。あと一歩で捕まえ……

ばん!

その大きな音に、ネズミは逃げてしまった。レイヴンポ—は腹立たしげにうなり、音の主を探した。

よくよく見ると、見慣れない猫がいた。大きなクリーム色の雄猫だ。

「な…なにしに来た………!こっ、ここはおれたちの住処だ…………!」バーリーはいさぎよくうなった。

「よ、バーリーにレイヴンポ—。久しぶりだな。狩りのじゃましちまったな。すまん。バーリーは病気、大丈夫か?」

「なんだ!ソウルか…びくったじゃねぇか!」

よくよく見ると、それはずいぶん昔に友達になったソウルだった。かなりイケメンの、忘れたい思い出を持っている猫。

「今日はなにしに────」レイヴンポ—ははっとそこで言葉を切った。後ろから二匹の猫がやってきたのだ。

「おれは今さすらいの案内猫になったんだ。ちょいとここに泊めさせてくれ。客とおれを、な。」ソウルはさらりと言った。

「こ、こんにちは。ええと、レイヴンポ—さんですよね?こちらはバーリーさん。僕はシュートです。シュートポー。」シュートはそう言った。

レイヴンポ—は目を丸くした。この雄猫は“ポー”と言ったのだ!しかも、レイヴンポーとバーリーの名前も知っていた。さっきソウルがちらっと自分たちの名前を言ったが、大抵の者はおぼえられない。『レイブンポー』とか『ヴァーリー』とかに間違えられる。

もしかすると、道中ソウルに聞いたのかも。そう思ってレイヴンポ—はソウルを見たが、ソウルも驚いているようだった。

「おれ、部族生まれなんです。」


こんにちは、ヘザストです(*^^*)最近なんか運動会のような体育祭のようなものがあり、バテてます。死んでます。
古墳とか掘ってもらえると嬉しいです((


最終編集者 ヘザーストーム [ Fri Aug 19, 2016 11:43 am ], 編集回数 1 回
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 on Sat May 21, 2016 10:42 am

読ませて頂きました!
絵がとても可愛らしいですね。絵が、超絶可愛いです!
バーリー、レイヴンポーの原作の猫たちが居てほっこりします。ひっそりと応援しています^^

(私も体育祭が近くて…得点係走り回る運命……私も死にそうです……一緒に古墳掘りましょうw)
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Sat May 21, 2016 10:50 am

ウィンターリーフ@神出鬼没 wrote:読ませて頂きました!
絵がとても可愛らしいですね。絵が、超絶可愛いです!
バーリー、レイヴンポーの原作の猫たちが居てほっこりします。ひっそりと応援しています^^

(私も体育祭が近くて…得点係走り回る運命……私も死にそうです……一緒に古墳掘りましょうw)
コメありがとうございますっ!
絵が…可愛いと…!?すごい嬉しいです!ありがとうございます(*´艸`*)
応援これからもよろしくお願いします(^^)

(私は放送をしまくる運命です…古墳一緒に掘りますかwはにわ作りますよーw)
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Sun Aug 14, 2016 8:29 pm

第八章


「……ブゾク?なに、それ。」ハートは首を傾げている。

「ていうか…部族生まれ…なのか?」レイヴンポ—は目を大きく見開いている。

ソウルは客だから深入りはよそうと耳を折り、地面を見つめている。バーリーはぜいぜい言いながらじっとシュートを見つめている。

「あ____いや、その、ですね…」



僕は、サンダー族で生まれました。母親はファーンクラウド。兄はスパイダーポー。
その時は、ヒト…二本足が森にうじゃうじゃしていました。
…えーと、いつだったかな。朝、獲物が少なかったから狩りに行こうって思ったんです。
でも、その時一匹では出かけてはいけないって言われてて。でも、みんな起きてこないので、一匹で出かけました。
僕、当時は見習いになったばかりでした。なので、ほとんど子猫でした。

そこで、捕まったんです。ヒト────二本足に。

気づくと、ペットショップの中にいました。


「────ということです」話し終え、シュートはため息をついた。

「そうだったのか…」レイヴンポ—はそう言った。

「あまりこちらの方に来たことはなくて、なわばりの近くとは知らなかったです。でも、とにかく森に帰れますね」

「あ…それがな…森は、無くなってしまった。」

「………はい」

ソウルは、ハートにネズミの捕り方を教えている。ハートはすぐに2匹のネズミを捕まえた。
バーリーは、ぜいぜい言いつつ寝ている。

「なくなってしまったのですか…部族の皆は────?」

「ハイストーンズを越えていったよ。」

「…ありがとうございます」

シュートはソウルに近づいた。

「あの山を越えたいんだけど…案内できるかな?」

「まかせろ。…だが、今日はここで泊まっていく」

シュートはネズミをたらふく食べると、ぐっすり眠った。そして、朝をむかえる。

「お世話になりました」ハートがレイヴンポ—にお礼を言った。

「ああ。じゃあな!」レイヴンポ—は笑顔で言った。

そして、シュートたちはハイストーンズへ足を踏み入れた。


お久しぶりです。皆様こんな小説があったことを忘れていませんでしたか?覚えてくださってたら涙をこぼします。ありがとうございます。
ちょっとずつ復活させたいと思います…!ほったらかしていてすいませんでした!


最終編集者 ヘザーストーム [ Fri Aug 19, 2016 11:44 am ], 編集回数 1 回
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ライトプール on Sun Aug 14, 2016 8:48 pm

絵が凄くかわいいです♪
まさか部族大移動のときの…!?w
シュート君たちが無事に逃げられてほっとしました!
執筆がんばってください!

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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

投稿 by ヘザーストーム on Sun Aug 14, 2016 8:52 pm

コメありです!そうです、部族大移動のときです。
けっこう早い段階で逃走しちゃったのでもうタイトル変えたいですw
執筆頑張ります!ありがとうございました~!
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Re: 囚われの者達 <逃走しろ!>

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