独歩する猫-ドッポスルネコ-
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独歩する猫-ドッポスルネコ-
お久し振りです!旧BBSで一つ小説を書いて心が折れたホワイトナイトです。
久々に小説を書いてみようと思ったのですが…
※気紛れ更新
※アイデアを何となく固めただけの雑短編
※返信遅し
等色々と緩い所があります。御了承下さいー
久々に小説を書いてみようと思ったのですが…
※気紛れ更新
※アイデアを何となく固めただけの雑短編
※返信遅し
等色々と緩い所があります。御了承下さいー
ホワイトナイト- 見習い
- 投稿数 : 11
Join date : 2016/06/11
所在地 : 低浮上の地
Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
白夜さん!
楽しみです。心が折れないように頑張ってください! 応援しています^^
楽しみです。心が折れないように頑張ってください! 応援しています^^
ウィンターリーフ@冬葉- 年長戦士
- 投稿数 : 140
Join date : 2015/06/20
所在地 : 北国
Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
・登場猫紹介
本家サンダー族の皆さん
ホーンペルト
黄土色の雌の縞猫
のんびりした性格の新米戦士 好物はウサギ
生き物の気配を他の猫より強く感じる事が出来るが、本人本猫は特別な事だと思っていない
・舞台
移動前のサンダー族
族長がファイアスター、副長がブランブルクロー
本家とくらべるとおかしな所が出てくるかも…
本家サンダー族の皆さん
ホーンペルト
黄土色の雌の縞猫
のんびりした性格の新米戦士 好物はウサギ
生き物の気配を他の猫より強く感じる事が出来るが、
・舞台
移動前のサンダー族
族長がファイアスター、副長がブランブルクロー
本家とくらべるとおかしな所が出てくるかも…
ホワイトナイト- 見習い
- 投稿数 : 11
Join date : 2016/06/11
所在地 : 低浮上の地
Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
うわあありがとうございます!頑張ります!!ウィンターリーフ@復活宣言! wrote:白夜さん!
楽しみです。心が折れないように頑張ってください! 応援しています^^
ホワイトナイト- 見習い
- 投稿数 : 11
Join date : 2016/06/11
所在地 : 低浮上の地
Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
――プロローグ
「ブルースター!どこですか?何が起きているんですか?」
いくら叫んでも声は虚空に消えていき
ファイアスターは恐怖で首の後の毛が逆立つのを感じながら辺りを見渡した。
何処に目を向けても暗闇しかない。
前からも後ろからも上からも微かな息遣いが聞こえてくるのに誰の姿も見えない。
突然、周りの呼吸の音が消え沢山の猫の哀しみの雄叫びが響き渡る。
嘆きの声がファイアスターの頭の中をかき回し、
哀しみの気持ちで心が張り裂けそうになり__
ファイアスターは、目を覚ました。
「ブルースター!どこですか?何が起きているんですか?」
いくら叫んでも声は虚空に消えていき
ファイアスターは恐怖で首の後の毛が逆立つのを感じながら辺りを見渡した。
何処に目を向けても暗闇しかない。
前からも後ろからも上からも微かな息遣いが聞こえてくるのに誰の姿も見えない。
突然、周りの呼吸の音が消え沢山の猫の哀しみの雄叫びが響き渡る。
嘆きの声がファイアスターの頭の中をかき回し、
哀しみの気持ちで心が張り裂けそうになり__
ファイアスターは、目を覚ました。
ホワイトナイト- 見習い
- 投稿数 : 11
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所在地 : 低浮上の地
Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
――第一章
若葉の季節、鳥がさえずって、朝日が朝露にキラキラ輝いて……
「ホーンペルト!ホーンペルト!!聞いてる?」
サンドストームの声にハッと我に帰る。
「ごめんなさい、もう1回言って…?」
「今日はパトロールじゃないから一緒に狩りに行かない?って言ったのよ。
そんなにボサッとしてたらネズミが背中に登るわよ!」
サンドストームが尻尾を激しく振りながら言った。
可笑しそうに瞳を輝かせてるから本気で怒っている訳じゃないのかしら。
ごめんごめんと謝りながらサンドストームの提案に胸を躍らせる。
「やった!今日はウサギが食べられそうね。勿論一緒に行くわ!」
「それならこんな所でおしゃべりしてる暇はないわ。早速行きましょう。」
サンドストームも嬉しそうに言う。
サンドストームは私より前に戦士になった先輩だ。見習いの時は怖そうだと思っていたけど、戦士になって話すことも多くなるにつれて優しくて賢い猫だと知ることになった。
今では友達…と言うには恐れ多いけど、一緒に行動するのが楽しみな相手だ。
最近はこの前の戦いで傷付いた戦士が多く緊張感あるパトロールが多くなっていたから、私もサンドストームも中々会えずに居たのよね。
ウキウキする気持ちを抑えながらサンドストームとキャンプを出る。
風がそよぎ、葉ずれの音も私達と共に楽しんでいるようだ。
サンドストームが素早く腰を落とす。そう、私も今の風の匂いで気付いたわ。左のキツネ二匹分先にウサギが居る!
私も音を立てないように腰を落とし、サンドストームに向けて耳でサインを出す。
サンドストームの方がウサギに近い。彼女にまかせよう。
ウサギは危機を感じたのか、草をかじるのを止めて長い耳を立てる。
それと同時にサンドストームが土を蹴り、目にも止まらぬ早さでウサギに向かって走る。ウサギも気付いて走り出すけど彼女の方がずっと速い!
サンドストームはすばやくウサギの息を止め、持ち上げてこっちに戻ってくる。
「本当にウサギが居るなんて思わなかったわ!見て!2匹分はあるわよ。」
口にくわえながら器用にサンドストームが言う。
「おみごと!流石だわ。ファイアスターも惚れるはずね…」
彼女の走りは本当に見事だ。私も憧れて走る訓練をひそかにしているけど、かないそうにない。
「なによ、ファイアスターは関係ないじゃない…!別にあたしが狩りをするのは一族のためで、そんなファイアスターと……」
私は赤くなりながらイラつくサンドストームにクスリと笑い、ウサギに土をかけて言う。
「私このウサギ凄く食べたいの。食べれるように今日分の獲物取るの手伝って!いっぱい捕まえて二人で食べましょ!」
隣でサンドストームが食いしんぼうねと苦笑いしているけど本当よ!
_今日はきっと、沢山獲物が見つかるわ!
サンドストーム様にタメ口だとぉ!!クソ~新米のクセに!角の毛皮とか言うワケ分からん名前のクセに!
羨ましい~!そこ変わってくれ~~!!
自分で書いたのにね!嫉妬で泣くぞお~!
最初に書き忘れましたが今後軽度ですがグロテスクやホラー表現があります。注意!
若葉の季節、鳥がさえずって、朝日が朝露にキラキラ輝いて……
「ホーンペルト!ホーンペルト!!聞いてる?」
サンドストームの声にハッと我に帰る。
「ごめんなさい、もう1回言って…?」
「今日はパトロールじゃないから一緒に狩りに行かない?って言ったのよ。
そんなにボサッとしてたらネズミが背中に登るわよ!」
サンドストームが尻尾を激しく振りながら言った。
可笑しそうに瞳を輝かせてるから本気で怒っている訳じゃないのかしら。
ごめんごめんと謝りながらサンドストームの提案に胸を躍らせる。
「やった!今日はウサギが食べられそうね。勿論一緒に行くわ!」
「それならこんな所でおしゃべりしてる暇はないわ。早速行きましょう。」
サンドストームも嬉しそうに言う。
サンドストームは私より前に戦士になった先輩だ。見習いの時は怖そうだと思っていたけど、戦士になって話すことも多くなるにつれて優しくて賢い猫だと知ることになった。
今では友達…と言うには恐れ多いけど、一緒に行動するのが楽しみな相手だ。
最近はこの前の戦いで傷付いた戦士が多く緊張感あるパトロールが多くなっていたから、私もサンドストームも中々会えずに居たのよね。
ウキウキする気持ちを抑えながらサンドストームとキャンプを出る。
風がそよぎ、葉ずれの音も私達と共に楽しんでいるようだ。
サンドストームが素早く腰を落とす。そう、私も今の風の匂いで気付いたわ。左のキツネ二匹分先にウサギが居る!
私も音を立てないように腰を落とし、サンドストームに向けて耳でサインを出す。
サンドストームの方がウサギに近い。彼女にまかせよう。
ウサギは危機を感じたのか、草をかじるのを止めて長い耳を立てる。
それと同時にサンドストームが土を蹴り、目にも止まらぬ早さでウサギに向かって走る。ウサギも気付いて走り出すけど彼女の方がずっと速い!
サンドストームはすばやくウサギの息を止め、持ち上げてこっちに戻ってくる。
「本当にウサギが居るなんて思わなかったわ!見て!2匹分はあるわよ。」
口にくわえながら器用にサンドストームが言う。
「おみごと!流石だわ。ファイアスターも惚れるはずね…」
彼女の走りは本当に見事だ。私も憧れて走る訓練をひそかにしているけど、かないそうにない。
「なによ、ファイアスターは関係ないじゃない…!別にあたしが狩りをするのは一族のためで、そんなファイアスターと……」
私は赤くなりながらイラつくサンドストームにクスリと笑い、ウサギに土をかけて言う。
「私このウサギ凄く食べたいの。食べれるように今日分の獲物取るの手伝って!いっぱい捕まえて二人で食べましょ!」
隣でサンドストームが食いしんぼうねと苦笑いしているけど本当よ!
_今日はきっと、沢山獲物が見つかるわ!
サンドストーム様にタメ口だとぉ!!クソ~新米のクセに!角の毛皮とか言うワケ分からん名前のクセに!
羨ましい~!そこ変わってくれ~~!!
自分で書いたのにね!嫉妬で泣くぞお~!
最初に書き忘れましたが今後軽度ですがグロテスクやホラー表現があります。注意!
ホワイトナイト- 見習い
- 投稿数 : 11
Join date : 2016/06/11
所在地 : 低浮上の地
Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
――第二章
気がついたら日は大きく傾き、もう少ししたら見えなくなるだろうという時間になっていた。
私は獲物をくわえてキャンプに運ぶ。後もう1回往復すれば全部かしら?
沢山獲物の山にハタネズミをのせて満足げにのびをする。
おととい子猫が産まれたの、これだけあれば母猫はお腹いっぱい食べられるし、子猫もミルクをしっかり飲める。絶対みんなたくましい戦士になるわ!
残りの獲物をサンドストームと運んで、一息ついた所で声をかけられた。
「お疲れさま。このウサギは私達で食べましょ?本当に狩りが上手くなったわね!見習いでいたのがずっと昔みたい。」
サンドストームに褒められて耳までほてってくる。上手く声が出なくて返事が出来ないわ……
「あ、あ、ありがとう、ございます……嬉しいわ…!」
なに固くなってるのよ、と声をかけつつサンドストームはウサギを持っていく。どうやら食べる場所が決まったみたいだ。
隣にすわってウサギを一口がぶりと噛みつく。う~ん、最高に美味しいわ!
2匹で食べながら見習いの様子、大集会での噂なんかを話していると、サンドストームが少し声を潜めて話しかけてきた。
「ホーンペルト、ファイアスターが呼んでたわ。食べたら行くはずって伝えたからファイアスターの部屋に行きなさい。」
「ファイアスター?」
やらかしてしまった事でもあっただろうかと不安にかられているとサンドストームが続けて言う。
「緊張しないで、嬉しい知らせよ!」
嬉しい知らせ?何かしら?…もしかして?
「分かったわ、教えてくれてありがとう。
ウサギも食べ終わったし、行ってくるわ!」
ブンブンと尻尾を振って言う。ウサギはもう骨だけだ。
「行ってらっしゃい!」
サンドストームが見送ってくれる。骨は皆が捨てる場所に持っていってくれるだろう。
ふふふ。私は大好きなウサギでお腹を満たされて、気分良くファイアスターの部屋である岩の下のくぼみへ向かった。
グダグダ感がぬぐいきれない…展開を早く書くって難しいですね…
気がついたら日は大きく傾き、もう少ししたら見えなくなるだろうという時間になっていた。
私は獲物をくわえてキャンプに運ぶ。後もう1回往復すれば全部かしら?
沢山獲物の山にハタネズミをのせて満足げにのびをする。
おととい子猫が産まれたの、これだけあれば母猫はお腹いっぱい食べられるし、子猫もミルクをしっかり飲める。絶対みんなたくましい戦士になるわ!
残りの獲物をサンドストームと運んで、一息ついた所で声をかけられた。
「お疲れさま。このウサギは私達で食べましょ?本当に狩りが上手くなったわね!見習いでいたのがずっと昔みたい。」
サンドストームに褒められて耳までほてってくる。上手く声が出なくて返事が出来ないわ……
「あ、あ、ありがとう、ございます……嬉しいわ…!」
なに固くなってるのよ、と声をかけつつサンドストームはウサギを持っていく。どうやら食べる場所が決まったみたいだ。
隣にすわってウサギを一口がぶりと噛みつく。う~ん、最高に美味しいわ!
2匹で食べながら見習いの様子、大集会での噂なんかを話していると、サンドストームが少し声を潜めて話しかけてきた。
「ホーンペルト、ファイアスターが呼んでたわ。食べたら行くはずって伝えたからファイアスターの部屋に行きなさい。」
「ファイアスター?」
やらかしてしまった事でもあっただろうかと不安にかられているとサンドストームが続けて言う。
「緊張しないで、嬉しい知らせよ!」
嬉しい知らせ?何かしら?…もしかして?
「分かったわ、教えてくれてありがとう。
ウサギも食べ終わったし、行ってくるわ!」
ブンブンと尻尾を振って言う。ウサギはもう骨だけだ。
「行ってらっしゃい!」
サンドストームが見送ってくれる。骨は皆が捨てる場所に持っていってくれるだろう。
ふふふ。私は大好きなウサギでお腹を満たされて、気分良くファイアスターの部屋である岩の下のくぼみへ向かった。
グダグダ感がぬぐいきれない…展開を早く書くって難しいですね…
最終編集者 ホワイトナイト [ Sun Apr 09, 2017 9:49 pm ], 編集回数 1 回
ホワイトナイト- 見習い
- 投稿数 : 11
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Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
――第三章
_突然だけど、ウサギは好きかしら?
_私は大好きよ。美味しくて、ネズミよりふわふわしていて、耳が大きくて面白いし、動きも子猫みたいで愛らしいわ。
_そう、とっても愛らしいと思うわ。
_あなただって、種族が違う生き物を愛しく思う事もあるでしょう?
_好きな猫と、好きな生き物と側にずっと居られたら素敵でしょう?
_私はとても幸せよ。
ホーンペルトの独白
_突然だけど、ウサギは好きかしら?
_私は大好きよ。美味しくて、ネズミよりふわふわしていて、耳が大きくて面白いし、動きも子猫みたいで愛らしいわ。
_そう、とっても愛らしいと思うわ。
_あなただって、種族が違う生き物を愛しく思う事もあるでしょう?
_好きな猫と、好きな生き物と側にずっと居られたら素敵でしょう?
_私はとても幸せよ。
ホーンペルトの独白
ホワイトナイト- 見習い
- 投稿数 : 11
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Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
――第四章
「ファイアスター!遅くなりました!」
ハイロックの暗がりに声をかけると奥から声が返ってきた。
「入ってくれ。」
暗さに目が慣れてきた所で足を踏み出す。
中ではコケの上に寝そべったファイアスターが待っていた。
前より毛にツヤが無くなった様な…
目からも疲れが感じられる。この前の戦いで何かあったのかしら…?
率先してパトロール部隊を率いてくれるのは尊敬するけど、もっと休んで欲しいわ…
「ホーンペルト、ホワイトコフで寝込んでいたブランチキットが元気になった。あの子の兄弟は皆既に見習いになったけれど、ブランチキットだけホワイトコフで見習いにしてやれなかったんだ。」
私は心が踊るのを抑えて冷静をよそおって次の言葉を待つ。
「君はもう見習いを持っても良い頃だ、ブランチキットの指導を任せるよ。大丈夫かな?」
嬉しさで思わず尻尾が上がってしまい、慌てて押さえて答える。
「勿論です。精一杯頑張ります、ファイアスター!」
ファイアスターが期待を込めて頷く。
「良かった。話はそれだけだから戻っていいよ。」
軽く頭を下げて部屋から出る。
遂に私も指導者になるんだわ!どんなことを教えようかしら?なわばりに戦いのコツに獲物の特長…一族の皆が尊敬する子に指導してみせる!
「ファイアスター!遅くなりました!」
ハイロックの暗がりに声をかけると奥から声が返ってきた。
「入ってくれ。」
暗さに目が慣れてきた所で足を踏み出す。
中ではコケの上に寝そべったファイアスターが待っていた。
前より毛にツヤが無くなった様な…
目からも疲れが感じられる。この前の戦いで何かあったのかしら…?
率先してパトロール部隊を率いてくれるのは尊敬するけど、もっと休んで欲しいわ…
「ホーンペルト、ホワイトコフで寝込んでいたブランチキットが元気になった。あの子の兄弟は皆既に見習いになったけれど、ブランチキットだけホワイトコフで見習いにしてやれなかったんだ。」
私は心が踊るのを抑えて冷静をよそおって次の言葉を待つ。
「君はもう見習いを持っても良い頃だ、ブランチキットの指導を任せるよ。大丈夫かな?」
嬉しさで思わず尻尾が上がってしまい、慌てて押さえて答える。
「勿論です。精一杯頑張ります、ファイアスター!」
ファイアスターが期待を込めて頷く。
「良かった。話はそれだけだから戻っていいよ。」
軽く頭を下げて部屋から出る。
遂に私も指導者になるんだわ!どんなことを教えようかしら?なわばりに戦いのコツに獲物の特長…一族の皆が尊敬する子に指導してみせる!
ホワイトナイト- 見習い
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Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
――第五章
ファイアスターは夜空を眺めていた。
視界いっぱいに広がる星々がまたたいている。
あの星一つ一つが死んだ戦士の魂なのだ。
「ファイアスター?まだ起きていたんですか…?」
静かな足音と共に薬草の香りが近づく。
「…あぁ。星を…、見ないといけない気がして。」
ファイアスターは歩いてきた小柄な猫に目を向ける。その雌猫は足に障害を持つものの瞳の光は賢さをたたえている。
「シンダーペルト、スター族からおつげがあった。でも、何かおかしいんだ。何を伝えたいのか分からない。それにとても悲しくなるんだ…」
夢を思い出すとその時の苦しみが沸き起こってきた。その感覚はブルースターを思いださせる。ブルースターか亡くなった時…、それだけではなく今までスター族の元へ送った猫達、その時その時の感覚まで鮮明に思い出す。
「大丈夫ですよ。スター族様はあなたを苦しめるために夢を見せたりしません。何か現実で起きる時のため、勇気を出す助けをしてくれてるんです。」
シンダーペルトはゆっくりと瞬きをして励ますようにファイアスターの肩をなめる。
暖かさに恐怖が緩んでいく。
僕はまだ生きている。
今出来ることに全力で向き合い、一族を守らなければ……
しかし、今何が起きようとしているんだ?
もしかして、もう既に起きてしまっているのだろうか…?
スター族様、僕に今何が出来ますか…?
「心配ですか?おつげの事…」
シンダーペルトが優しく見上げてくる。
「あぁ、いつもよりスター族様の力を感じないんだ… 力より嘆いている様に感じたよ。」
月の石へ行って話を詳しく聞くべきだろうか?
だけど今、キャンプは戦いで弱っている状態だ。離れた隙に奇襲をかけられたら…
いや、月の石に行こう。今じゃないとダメなんだ。傷ついているとは言え副長も戦士も皆回復してきている。彼等で十分なわばりは守れるだろう。
今解決しないとあの悲しみが…最悪の形で訪れるような気がして仕方ない。
「月の石に行くよ、明日出発する。旅の薬草を準備してくれるかな?」
やや沈黙の後返事が返ってくる。
「分かりました、明日の朝にはまとめておきますね。…それと、護衛はしっかり連れていってください。今夜の睡眠もしっかり取って!そんな不安定な状態では行かせませんよ!」
苦笑いをしながら了解の意を込めて尻尾でシンダーペルトの肩を軽く叩く。
彼女には敵わないと心の中で呟いて自分の部屋へ眠りに向かった。話して心が落ち着いたおかげか、まぶたがゆっくりと落ちてくる。
おつげが示す真実のためにも、今日はちゃんと寝よう……
原作と違うところがあったらごめんね… 眠たい状態で書いたから後半ただあったかく寝たいだけの話になってしまった……
そして月の石でのスター族とファイアスターの対話はカットするかもしれない…凄くメタいけどファイアスターは真実を知りに行ったよーって事を分かって貰えたらそれでいいです。文才ェ……
シンダーペルトとファイアスターの恋にならないようにしながら親しい関係が好きです。
ファイアスターは夜空を眺めていた。
視界いっぱいに広がる星々がまたたいている。
あの星一つ一つが死んだ戦士の魂なのだ。
「ファイアスター?まだ起きていたんですか…?」
静かな足音と共に薬草の香りが近づく。
「…あぁ。星を…、見ないといけない気がして。」
ファイアスターは歩いてきた小柄な猫に目を向ける。その雌猫は足に障害を持つものの瞳の光は賢さをたたえている。
「シンダーペルト、スター族からおつげがあった。でも、何かおかしいんだ。何を伝えたいのか分からない。それにとても悲しくなるんだ…」
夢を思い出すとその時の苦しみが沸き起こってきた。その感覚はブルースターを思いださせる。ブルースターか亡くなった時…、それだけではなく今までスター族の元へ送った猫達、その時その時の感覚まで鮮明に思い出す。
「大丈夫ですよ。スター族様はあなたを苦しめるために夢を見せたりしません。何か現実で起きる時のため、勇気を出す助けをしてくれてるんです。」
シンダーペルトはゆっくりと瞬きをして励ますようにファイアスターの肩をなめる。
暖かさに恐怖が緩んでいく。
僕はまだ生きている。
今出来ることに全力で向き合い、一族を守らなければ……
しかし、今何が起きようとしているんだ?
もしかして、もう既に起きてしまっているのだろうか…?
スター族様、僕に今何が出来ますか…?
「心配ですか?おつげの事…」
シンダーペルトが優しく見上げてくる。
「あぁ、いつもよりスター族様の力を感じないんだ… 力より嘆いている様に感じたよ。」
月の石へ行って話を詳しく聞くべきだろうか?
だけど今、キャンプは戦いで弱っている状態だ。離れた隙に奇襲をかけられたら…
いや、月の石に行こう。今じゃないとダメなんだ。傷ついているとは言え副長も戦士も皆回復してきている。彼等で十分なわばりは守れるだろう。
今解決しないとあの悲しみが…最悪の形で訪れるような気がして仕方ない。
「月の石に行くよ、明日出発する。旅の薬草を準備してくれるかな?」
やや沈黙の後返事が返ってくる。
「分かりました、明日の朝にはまとめておきますね。…それと、護衛はしっかり連れていってください。今夜の睡眠もしっかり取って!そんな不安定な状態では行かせませんよ!」
苦笑いをしながら了解の意を込めて尻尾でシンダーペルトの肩を軽く叩く。
彼女には敵わないと心の中で呟いて自分の部屋へ眠りに向かった。話して心が落ち着いたおかげか、まぶたがゆっくりと落ちてくる。
おつげが示す真実のためにも、今日はちゃんと寝よう……
原作と違うところがあったらごめんね… 眠たい状態で書いたから後半ただあったかく寝たいだけの話になってしまった……
そして月の石でのスター族とファイアスターの対話はカットするかもしれない…凄くメタいけどファイアスターは真実を知りに行ったよーって事を分かって貰えたらそれでいいです。文才ェ……
シンダーペルトとファイアスターの恋にならないようにしながら親しい関係が好きです。
ホワイトナイト- 見習い
- 投稿数 : 11
Join date : 2016/06/11
所在地 : 低浮上の地
Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
――第六章
「まだかなぁ……」
ブランチキットはそわそわしながらハイロックの下に座っていた。
長い間ここに座っているが、藍色の空はようやく赤味がかってきたようだ。
今日、僕は見習いになる。
姉弟が見習いになる日、僕も見習いになれる筈だったけど僕はいまいましいホワイトコフで寝込んで眺めることすら出来なかった。そのせいで今こうして一回り大きな見習いが誕生するんだ。
弟が喜びすぎてハイロックから足を踏み外したなんて事があったらしいけど、僕はそんな事にならない。完璧な見習いになってみせる。
最初の訓練の終わりにも痛い痛いなんて喚いて…
後でまたコケを巻き付けてやる。シンダーペルトが言う湿布、あれだ。
そんな事を考えていると足音が近づいてきた。
「ブランチキットおはよう。部屋に居ないから探したわよ?眠れなかったのかしら?」
母さんが起きてきて部屋に連れ返そうと僕の首元を噛む。
止めろよ!僕はもう子猫じゃないんだぞ!
「おはよ、自分で歩けるってば。」
ブランチキットは太い尻尾を振ってもがきながら返事をした。
「ふふ、緊張しちゃって。まだ皆寝てる時間なんだからゆっくりしなさい」
口を離して母さんが顔を洗う。
僕はもう毛づくろいを済ませているから母の毛を整える手伝いをした。
「ここで待っていても体を冷やすわ。ガチガチに震えて見習いになりたくないでしょう?部屋に戻りましょ。」
「もうすぐファイアスターが起きてくる筈なんだ。いつもだったらもう起きてるのに。」
ブランチキットは固まった体をほぐすようにのびをした。
ファイアスターも寝坊するんだな、なんてくだらない事を考えながら母猫について部屋に向かう。
「ファイアスター、僕を見習いにしたくないのかな…」
ブランチキットは淡い色の空を見つめて小声で不満をこぼした。
あれれ?名前貰うところまで書こうとしたのに全然進んでナイナァー
ナンデカナー
「まだかなぁ……」
ブランチキットはそわそわしながらハイロックの下に座っていた。
長い間ここに座っているが、藍色の空はようやく赤味がかってきたようだ。
今日、僕は見習いになる。
姉弟が見習いになる日、僕も見習いになれる筈だったけど僕はいまいましいホワイトコフで寝込んで眺めることすら出来なかった。そのせいで今こうして一回り大きな見習いが誕生するんだ。
弟が喜びすぎてハイロックから足を踏み外したなんて事があったらしいけど、僕はそんな事にならない。完璧な見習いになってみせる。
最初の訓練の終わりにも痛い痛いなんて喚いて…
後でまたコケを巻き付けてやる。シンダーペルトが言う湿布、あれだ。
そんな事を考えていると足音が近づいてきた。
「ブランチキットおはよう。部屋に居ないから探したわよ?眠れなかったのかしら?」
母さんが起きてきて部屋に連れ返そうと僕の首元を噛む。
止めろよ!僕はもう子猫じゃないんだぞ!
「おはよ、自分で歩けるってば。」
ブランチキットは太い尻尾を振ってもがきながら返事をした。
「ふふ、緊張しちゃって。まだ皆寝てる時間なんだからゆっくりしなさい」
口を離して母さんが顔を洗う。
僕はもう毛づくろいを済ませているから母の毛を整える手伝いをした。
「ここで待っていても体を冷やすわ。ガチガチに震えて見習いになりたくないでしょう?部屋に戻りましょ。」
「もうすぐファイアスターが起きてくる筈なんだ。いつもだったらもう起きてるのに。」
ブランチキットは固まった体をほぐすようにのびをした。
ファイアスターも寝坊するんだな、なんてくだらない事を考えながら母猫について部屋に向かう。
「ファイアスター、僕を見習いにしたくないのかな…」
ブランチキットは淡い色の空を見つめて小声で不満をこぼした。
あれれ?名前貰うところまで書こうとしたのに全然進んでナイナァー
ナンデカナー
最終編集者 ホワイトナイト [ Sun Apr 16, 2017 4:33 am ], 編集回数 1 回
ホワイトナイト- 見習い
- 投稿数 : 11
Join date : 2016/06/11
所在地 : 低浮上の地
Re: 独歩する猫-ドッポスルネコ-
・追加登場猫紹介
ブランチキット
つやがかった灰色の毛並みをもつ雄猫
全身に濃い灰色の模様がある
弟にちょっかいを出されてはこてんぱんにやり返している
普段から素っ気ない態度をとるが思いやり深い
好物は卵持ちの魚
姉いわく「可愛いげの無い奴。厳しい戦士にそのうちブン殴られると思う。」
実は主人公ポジション
ブランチキット
つやがかった灰色の毛並みをもつ雄猫
全身に濃い灰色の模様がある
弟にちょっかいを出されてはこてんぱんにやり返している
普段から素っ気ない態度をとるが思いやり深い
好物は卵持ちの魚
姉いわく「可愛いげの無い奴。厳しい戦士にそのうちブン殴られると思う。」
実は主人公ポジション
ホワイトナイト- 見習い
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所在地 : 低浮上の地
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