【閲覧注意】狂気幻想を渡る。【ウォリクラ族】

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【閲覧注意】狂気幻想を渡る。【ウォリクラ族】

投稿 by 吉祥 on Tue Jul 24, 2018 5:10 pm

https://twitter.com/Nekomatakissho/status/1021259115564187648

ウォリクラの皆さまの子たちをお借りして書いたホラー系SSです。

狂気とホラーの描写がありますので、閲覧は自己責任です。

吉祥
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Re: 【閲覧注意】狂気幻想を渡る。【ウォリクラ族】

投稿 by 吉祥 on Tue Jul 24, 2018 5:10 pm

気が付けばフロストテイルは、キャンプの真ん中にいた。
一匹だけではなく、周りには見知った猫が大勢いる。
ウォリクラ族として生活を共にしてきた仲間たちだ。
長い鳴き声が響き、フロストテイルは声のした所を見上げた。

その岩の上には、真っ黒い猫が座っていた。

「自力で狩りができる者は集まってくれ。ウォリクラ族の集会を始める。」

「今日はいつになく真面目ですね、吉祥さん。」
隣に、薬草の香りを漂わせながらエルフが座った。
「挨拶のネタが尽きそう尽きそうって毎回言ってたもんな。」
副長仲間として、友として親しく返事をする。

「ええい、静かにせんかい!まともに挨拶したらなんだ!ネタ切れだからってなんだ!いいから話を聞け!」
なんだ、いつもの族長だとフロストテイルを含め、まわりの猫たちも安心したようだった。

「さて、今日は大事な話がある。度々言ってるように、我々はまだスター族の存在を確認していない。」

一度は静かになった猫たちに、再びざわめきが走る。
「このまま生活を続けていくのも問題はないのかもしれないが、そろそろここにいる理由を知りたい。皆もそうだろう?」
「私もそう思います!」
手前にいるヒーステイルが声を上げる。それに釣られるように、賛成の声が上がっていく。
「でも、月の石や池は、あたりには見つかりませんよ?」
フォナイフセイブルは現状、わかりきったことだが、聞かずにはいられなかった。
「ああ、でもそれが見つかったところで、正しい使い方ができるとは限らないし、今回は別の方法を思いついた。」
猫たちは、族長の次の言葉を待った。
族長は岩の上で、そっと目をつぶっている。



・・・。



「起きてくださいよ!」
我慢できず、マリンフェザーが声を上げる。
吉祥はビクッと体を震わせた。
ライトニングキットが慌ててマリンフェザーをつつき、小声で叫んだ。
「ちょっと!族長は寝てるわけじゃなくて、なんかよくわかんないけど、とにかく寝てるわけじゃないでしょ!」
「…ええ!寝てませんよ!」 ぶんぶんと頭を振る族長。
「寝てんじゃないですか!!!」
ライトニングキットの小さな体から想像もつかないくらいの大声がキャンプに響く。
フロストテイルを含め、何匹かの猫が喉を鳴らした。

「ええと、どこまで話したっけ? ああそうそう、スター族様と話す、別の方法な。」
族長は咳払いをひとつし、今度はしっかりと話し始めた。

「スター族というものは、かつて生きていた猫たちの、次の行き先。前世的に言うと、天国だとか黄泉だとかニキラアイナとか。要するに、死後の世界だ。ウォーリアーズの世界においては、特定の生きた猫たちが、死後の世界の猫たちと交信を行うことができたわけだ。そこでだ」

族長は言葉を止め、猫たちを順番に見つめた。

「我々がスター族に関わるために、部族から『使者』を出すことにする。」

しばし沈黙したのち、ぼそぼそと話し合う猫たち。

「どういうことなんでしょう?どうやって使者を出すんですか?」
ホワイトクラウドが直接、族長へと質問する。



「簡単だ。スター族の使者のために、一匹を殺す。スター族の使者になるべく『死者』にするってわけだ。」


フロストテイルは、この族長が何を言いだしたのかポカンとして見つめた。

族長!暑さで脳みそ溶けましたか!ネタ絵で使ってほしいなら最初からそう言ってくださいよ!

そう言ってやろうとした。しかし、周りの猫たちの声に埋もれてしまった。

「そうだ!それがいい!」
「どうしてそんな簡単なことに気が付かなかったんだろう!」
「さすが吉祥さん!族長でよかった!」

フロストテイルの胃から、先ほど飲み込んだネズミの肉が這い上がってくる。
吐き気を必死にこらえていると、いつの間にか周りの猫の歓声は収まり、再び族長が口を開いた。

「賛成してくれて嬉しいよ。さて、その使者の役だが、シアクラウドに頼もうと思う。」

フロストテイルの毛が逆立つ。正気か!?

振り返ると、ちょうどそこにはシアクラウドが座っていた。

しかしその表情は、誇らしげだ。
「私が行っていいんですか!うれしいです!」

吐き気がさらに加速する。口内が酸っぱい。今何かを喋ったら間違いなく口からいろいろ出てくる。
体勢を崩さないように必死な自分とは違い、ほかの猫たちは再び歓声を上げた。

「おめでとう!シアクラウド!」
「偉大な役じゃないか!」
「「シアクラウド!シアクラウド!」」

歓声が止むと、とっさにフロストテイルは叫ぶ。
「待ってください族長!本気ですか!?」

「なんだ、今回は私自信あったんだけど、何かおかしかった?」
族長は、不思議そうな顔でこちらを見ている。

「何かおかしいかって、おかしいことだらけですよ!?何もかも!」
「そ、そこまで言う…? 確かにこの前提案した、「交尾するときは族長に許可を取ってから」っていう取り決めは、たしかにおかしかったけど、今回のはそんなにおかしいかな。」
「交尾なんかよりもっとヤバいですよ!!殺すって、殺すって!」
フロストテイルは4足で立ち上がったが、すべての足がガタガタと震えている。


おかしなことを言いだす族長が怖いのもあるが、大きな要因が他にあった。

周りの猫たちまでも、フロストテイルのことを、疑わしい目で見ているのだ。

確認するまでもない。この場に自分の味方が誰もいないのだと、体中に感じる視線から察せられる。
さっきまでの、仲間と一緒にいる安心感は、どこへ行ってしまったのだろうか。

なんと言えばいいか必死に考える。
「だいたい、シアクラウドが死んだところで、スター族に会えるとは限らないじゃないですか…?」
不安で声が震えるが、このおかしな取り決めの一番おかしな点だと思った。

「ああ、そんなことか。」
しかし、族長は、ちょっと笑っただけだった。

「さすがにその辺は私も考えてたよ。だが、ダメならダメなりにその後のことも考えてある。」

生き返らせる方法でもあるのか?それとも殺すっていうのはただの隠語だとか・・・

「シアクラウドが死んでもスター族に会えなかった場合、それはこの地にスター族が誰もいないってことだ。つまり、”シアクラウドはスター族の最初の1匹”になる!」

今度は、自分以外の驚いた声が響き、族長に賛成する声に包まれた。

「これでウォリクラ族も安泰ですね…!」
看護部屋の近くで、ヴァイオレットフォックスが嬉しそうに笑っている。
「私もスター族と会えるかな?」
ルミナが好奇心で尻尾をぴんと立てている。
「きっと会えるわ。シアクラウドが頼んできてくれるもの!」
ペタルフレイムが親しげにルミナの体をかすめる。
「こんなに良いことが起こるなんて、シアクラウドには感謝しなきゃな。」
フォグソアーが、尊敬するような目でシアクラウドを見た。
「ありがとう!シアクラウド!そして吉祥さん!!」
ピットニーが、2匹を祝福する。
それに合わせて、再び部族が一体となり、シアクラウドを称える。


たった1匹を除いて。

フロストテイルは震えあがった。
シアクラウドが死ぬことを、誰もおかしなことだと思っていない!!
助けを求めるようにあたりを見回した。
すると一団の端から、ライトニングクローが歩いてくるのが見えた。
ライトニングクローなら、彼なら何か言ってくれるはず!
(浮気はしてるけど)愛する猫を見殺しにするなんて、ライトニングクローにはできないはずだ!
「愛するシアクラウド。お前がスター族に会いに行くこと、そしてスター族の仲間入りすること、俺は誇らしく思うぜ。」
「ありがとう。ライトニングクロー。」


フロストテイルは、ふと体が軽くなった。

視界がぼやける。寒気がする。頭がくらくらする。
ああ、これがただの熱中症だったらどれだけよかったか・・・。





「大丈夫かー? お、目が覚めたみてえだな。」
薬草の香り、あと加齢臭。
重たいまぶたを開くと、そこにはチリーレインがいた。
「・・・チリーレインも看護猫だったっけな。」
「はっはっは。悪かったな美少女じゃなくて!」
フロストテイルは体を起こそうとするも、体中がだるくて頭もひどく痛む。
どうやらここは看護部屋で、自分とチリーレインしかいないらしい。
「他の看護猫は、もうすぐ始まる儀式の準備をしてるぜ。」
「儀式って… シアクラウドの…?」
「ああ。後ろのほうから見てたが、お前さんずいぶん取り乱してたな。族長にあんなに喰って掛かるなんてお前らしくもない。」
…部族に来たばっかりのくせによくそんなことが言えるな。
「まあそんな顔すんなって。スター族の元に行けるなんて、名誉なことなんだとさ。」
「…ん?今なんて?」
チリーレインの言葉に違和感を覚えた。
「あ?俺は…  まず、大丈夫かー?から…」
「さっき言ったことだよ!『名誉なことなんだとさ』って言ったよな!?」
「聞こえてんじゃねえか。」

そうか。最近来たばかりだから、この異常さをわかってくれるかもしれない!
「なあチリーレイン、シアクラウドは本当に死ななきゃいけないと思うか?」
「んん?なんだ急に。」
チリーレインは、薬草の棚をいじりながら質問に答えてくれた。
「俺はスター族っての実際に見たことねえから何とも言えないけど、いるにはいるんじゃねえの?わざわざお伺いを立てるべきかっていうと、そうじゃない気もするがな。」
「そうだよね!シアクラウドをわざわざ殺すなんてそんなこと…」
「だが、族長の決定だろ?あいつの考えなんだから、きっと上手くいくんじゃねえのか?」
「ぐっ…」
そうだ。その通りだ。いままで族長のおかげで自分たち全員がここまで生きてきたのだ。
その族長が、仲間を一人切り捨てる選択を、そうやすやすとするはずがない。
なら、そんな選択をしたということは、よほどの自信があるか、その選択をするべきだという揺るぎない確信があるか、もしくは悩みぬいて決めたのであろう。

それが、自分にとって疑わしいことでも、族長が正しいといえば正しいのだ。

「やっぱり、まだ納得いかないんです。命を奪うなんて…」
「はっはっは。若いってのはそういうもんだ。」
なんかいいようにはぐらかされてる気がする。

「さ、見たところ調子は戻ってきたようだな。こういう時に食べさせる薬草、今在庫切らしてるっぽいから、後でとってきておくれ。それに、君にはまだやることがあるだろう?」

僕に、できることがあるだろうか。

この狂ったイベントを止めるには、一つしかない。

「ありがとうございました。チリーレイン。あとで薬草と、マタタビを少し取ってきますから。」
「お、気が利いてるじゃねえか。たまには猫にやさしくするもんだな。」
看護猫らしからぬセリフは聞かなかったことにして、フロストテイルはそっと看護部屋を出て行った。





「族長。話があります。」

フロストテイルは、シアクラウドと話していた族長に話しかける。
この悪夢を止めなければ。
スター族のお告げを受けることと、仲間の命を犠牲にすること。どちらが大切か、族長ならわかるはずだ。

「なんだ?まさかとは思うけど、シアクラウドを殺すことにまだ疑問を抱いているんじゃないだろうね?」
「そのまさかですよ。やっぱりおかしいです。お告げのために仲間を殺すなんて。」
「殺すって言っても、星になって狩りができるんだぞ。それに我々とずっと一緒だ。何もおかしなところはない。」
族長もシアクラウドも、不思議そうな顔でこちらを見ている。
「シアクラウドが死ぬ必要なんて、あるわけないじゃないですか!」

「あ、もしかして。」
シアクラウドが閃いたように言った。
「フロストテイルが死にたかったの!?」
「えっ」
思考が止まった。
そんなつもりじゃない。そんなわけない!
予想外のことを言われたせいで、いろいろ考えていた説得のパターンがすべて吹き飛んでしまった。
「あー そういうことか。ごめんな分かってやれなくて。もしシアクラウドがいいって言うなら交代してもいいけど…」
「いや!いやいや!私は死にたくない!えっといやシアクラウドなら死んでもいいってわけじゃないけど…」
「私もそんな易々と譲るわけにはいかないわ。任せておいて。」
「だそうだフロストテイル。今回は諦めてくれ。さあ、そろそろ始めようか。シアクラウド、死に方は選んでいいぞ。」
再びフロストテイルはめまいを起こした。
止めることはできないのか!?
「死に方ですか?特にこだわりはないですけど、ライトニングクローの手で死にたいわ。」
「分かった。話しておこう。」
「いえ。もう話は済んでます。彼の爪で、私はスター族の元へと行きます。」
「OK。じゃ、いこうか。」

族長とシアクラウドはキャンプを出ていく。
それを見たライトニングクローがシアクラウドに付き添う。
他の猫たちもキャンプを出ていく。


フロストテイルは震えながら、キャンプの中央に取り残された。

外に出る気はなかった。
だが、シアクラウドに二度と会えないと思うと、止められなかった自分が嫌で嫌で仕方がない。

「行かないのか?」

いつの間にか横にはスノーレパードファーがいた。
心配するような目つきでこちらを見ている。

「僕がおかしいのかな…」
「ん? ああ、確かに今日はずっと様子がおかしいよな。」
「そういうんじゃなくて!本当にシアクラウドは死ぬべきだったのか?」
「うん。そうだよ。」
スノーレパードファーまでそんなことを言う!
「…族長の決定だから?」
「いや。俺もそれでスター族からお告げが貰えると思ってるよ。」
フロストテイルの中で、何かが千切れる音がした。
「そんなわけないだろ!!」
スノーレパードファーが飛び上がり、フロストテイルから距離を取った。
フロストテイルはすぐに立ち上がり、スノーレパードファーに向けて牙をむく。
「なんでそんなに死にたがるんだよ!なんで死ぬことを肯定してるんだよ!死んだらそこでおしまいじゃないか!僕たちが猫になってから、最初になんて約束した!?みんな生きて元の世界に帰ろうって、僕たち決めたじゃないか!」
お互い副長という立場だからかもしれない。今まで思っていたことが爆発する。
視界が霞む。 涙が勝手に流れ出てくる。
「なのになんだよ突然!死んだらスター族と話ができる!?いなくてもシアクラウドがスター族になる!?そんなこと、望んでるわけないだろ!」

『痛くないように、一瞬で済ますからな。』
『いいえ。痛みが欲しいわ。生きていた証を、あなたにつけられた傷を、最期くらい味わいたいの。』
『わかった。じゃあ、喉を思いっきり切り裂くからな。』

シアクラウドとライトニングクロー! 止めなくちゃ!!

尻尾を膨らませたスノーレパードファーを置いて、すぐさまキャンプを駆け出した。

匂いを辿り、つまずきながらも一族の後を追う。

嫌だ、嫌だ嫌だ、いやだ!!



息を弾ませて、猫たちの集まる場所を見つけた。


隙間を駆け抜け、その中央に躍り出た。


足元に、何かを踏みつけた。

湿った、生暖かいもの。


間に合わなかった。

「シアクラウド。よろしく頼む。」

重々しい声で、吉祥が呟いた。

一族が、長い鳴き声で鳴く。

決して、死を悼む声ではない。悲しみを感じない鳴き声。


輪の中に飛び込んできたフロストテイルに見向きもせずに、その声は響く。



族長を見ると、族長もまっすぐにこちらを見ていた。

族長が口を開く。





「もう目を覚ましても、いいんじゃないか?」







フロストテイルは目を開いた。

ツタの天井。
コケを敷いた床。
上下する仲間の背中。


「…夢オチ……??」

フロストテイルは飛び起きて、生暖かい感触の残る足の裏を調べた。

血はついておらず、柔らかい肉球が変わらずそこにあった。

「もう… どうしたの…?」
ふと後ろを見ると、ナイトリーフが欠伸をしながら体を伸ばした。
「あ、起こしちゃいました?すみません。ちょっとひどい夢を見まして。」
「どんな夢…?」
眠そうなナイトリーフに、今あった夢のことをすべて話してしまおうかとも思ったが、ほかの猫も寝てるし、あまり怖い話をするものでもない。
「いや、忘れちゃったんだ。」
「ふふ、夢なんてそんなものよね。スター族のお告げも、実は夢で見てるけど忘れてるだけだったりしてね。」
フロストテイルは自分の毛が逆立つのを感じながら、急ぎ足で戦士の部屋を出て行った。

外に出ると、外はほんのりと明るくなり始めていた。

恐ろしい夢だった。
しかし、夢で本当に良かった。

誰かを殺すことに、自分以外誰も違和感を感じていなかった。
しかも、それを除いたらいつも通りのウォリクラ族だった。

不安になり、本当に夢だったのかを確かめたくなった。

族長の部屋に近づくと、安らかな寝息が聞こえる。
ん?2匹?
…そっとしておいたほうがよさそうだ。

キャンプを出て、猫たちが集まっていた場所へと向かう。


もちろんそこに猫の集まりはなかった。

しかし、ある猫を見て、口から心臓が飛び出るかと思った。


そこには、シアクラウドが横たわっていた。

「シアクラウド!!」

フロストテイルが駆け寄り、すぐにシアクラウドの脈を確認する。
心配はいらないようだった。脈もあるし、腹はちゃんと上下している。

「んん…」

シアクラウドは何事もなく目を覚ました。

「おはよう、シアクラウド。」
「んん?あれ?フロストテイル、おはよう。どうしたの?」
「いや、そちらこそ、なんでこんなところで?」
「・・・ライトニングクローは?」
あたりを見回すが、ライトニングクローの姿はない。
「いないけど。」
「まあ、彼、放っておけないわね。 あの子、昨晩私のこと引っ掻いたのよ?」
フロストテイルは、ぎくりと体を震えさせた。
「・・・ずいぶん熱い夜を過ごしたんですね。あんまりキャンプをあけないでくださいね。」
「ええ。ライトニングクローにもよく言っておくわ。」

キャンプへと戻っていくシアクラウドを見送ると、ため息をついた。

僕の夢は、何を示していたんだろう。
スター族とコンタクトを取らねば、こうなってしまうという予言?
シアクラウドに死亡フラグが立ってるという予言?
ただのうなされて見た悪夢?

まあ、ただの悪い夢ということにして、この夢はしばらく忘れることにしよう。

そうしてキャンプへ向けて歩き出したとき、足元に、湿った何かを踏んだ。


やたら身に覚えのある、湿った、生暖かいもの。


恐る恐る足元を見ると、そこには血だまりがあった。

なぜだ?なぜだ!?

思考を巡らせると、自分の首元に痛みを感じることに気が付いた。
触ると、さらに痛みが走る。

どうやら、自分の首元に切り傷ができているようだった。血が滴っている。

まさか、危機が迫っているのは僕なのか?

偶然近くの草むらにクモの巣があるのを見つけ、自分で首元に押し付けたら血は止まった。

しかし、白い毛皮に赤い滴がついているのは、嫌でも目立つ。


「はぁ、なんなんだよ・・・」

フロストテイルは、得体のしれない恐怖を感じながら、そっとキャンプへと戻っていった。


おわり

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