Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

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Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Tue Jun 09, 2015 9:19 pm

Phantom Heroes
                       
                                                          ~anti COSMOS!!



ひと雫の後悔から、無秩序な星空のゲームは始まった。

壊れはじめた舞台が、色褪せた四匹の勇者によって狂い出す。









 参加人数:4

    残機:∞

  
⇒   NEW GAME

     CONTINUE







   MISSIONⅠ Sacrifice

     MISSIONⅡ Track

      MISSIONⅢ Division

        MISSIONⅣ Instinct

           MISSIONⅤ Ambition


最終編集者 フラワリングハート [ Sun Jun 28, 2015 12:48 am ], 編集回数 2 回
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Tue Jun 09, 2015 10:38 pm

ATTENTION!! ーゲームを始めるにあたっての注意事項ー


この物語は某笑顔動画等で活躍されている方々をモデルにしたオリジナルキャラが暴れます。カオスです。
タイトルでお察しくださった方もそうでない方も、
アレルギー反応を起こす可能性がある人は、自己責任で退避をお願いします。カオスです。
本人様とは全く関係がありません。愛だけで構成されております。
尚彼らの楽曲や発言も所々リスペクトしております。ミスをリスペクト。
また、ゲーム内の進行状況によっては、本来の道筋とは全く違う方向にゴートゥーヘルする場合がございます。
予めご了承ください。




操作キャラクター



フレイムブルー/Flame Blue【青い炎】 *サンダー族
海の底、あるいは空の向こうのような深い青の瞳をもつ白の雄猫。目の周りに黒い模様がある。
獲物を見つけるのが上手いので狩りが得意だが、基本要領が悪いのか戦いにはめっぽう弱い。よく歌うまとめ役。

カルマハート/Kalma Heart【宿命の心】 *リヴァー族
太陽の光のような眩しい琥珀色の瞳に美しい黄金の毛並みを持つ。雄猫だが雌並みに端正な姿。
戦闘テクニックそのものは非常に高いのだが、ふざけるので当てにならない。やかましいテンション要員。

エインシェントアイズ/Ancient Eyes【古代の瞳】 *ウィンド族
鮮血のような鮮やかな紅の瞳を持つ三毛に近い雄猫。小柄で細身。
狩りも戦闘も難なくこなす上薬草などいろんなものに詳しいが心が弱い。毒性が強くフリーダムすぎる仕事人。

オベイエッジ/Obey Edge【服従する刃】 *シャドウ族
夜の森のような深緑の瞳に闇に溶け込める真っ黒な毛を持つ雄猫。頭から腹にかけてピンクがかったラインが通る。
戦闘大好き。上三匹と比べ落ち着いているが例のごとく常識人ではない。天然特攻隊長。







以下余談


遂にやってしまった。半年以上だらだらと考え続け出来上がらないままやりたさに上げてしまった!
まあデリケートな部分もあるので一応ワンクッション入れましたがそのまま私の思う彼らになるかは正直心配ではあります。
ワンクッションも演出の範囲でふざけましたがつまりは本来の2期とは同じ道を歩むはずが全く別な方向にいっちゃうことがあるということですね!
ゲームがどうとかいってますが多分8割ギャグで進むと思います。仕方ないね。紫苑の首輪で気分が沈んだらこっち書こうかな。
一応キャラクターの同期はアッシュファーとか多分リトルクラウドとかそこら辺と同じくらいだと思います。
とにかく、わかる方にはわかるネタはこれからも仕込み続けたいと思います!
わからない方にも楽しめるようになっておりますのでよろしくお願いします!


最終編集者 フラワリングハート [ Sun Oct 18, 2015 9:04 pm ], 編集回数 2 回
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by 明日輝 on Wed Jun 10, 2015 3:54 pm

…!

新小説おめでとうございます!
設定からしてとっても面白そうです、応援しています!

そしてまたしても登場猫さんの名前が素晴らしいですねっ、わけてほしいk←



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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by ヒーステイル on Wed Jun 10, 2015 6:29 pm

ゲーム設定のような画面にワクワクしてますw
猫ちゃんたちのモデルさんにびっくりです!設定も凄く面白そうで・・・!文才くださいm(_ _)m
始動、楽しみにしてます!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Wed Jun 10, 2015 7:13 pm

>トゥモローシャインさん
コメントありがとうございます!こういうのやってみたかったのですw
名前すごく悩んだ挙句なんか中二病感溢れる感じになりましたwすばら、素晴らしくはないっす!
ありがとうございます、頑張ります!

>ヒーステイルさん
コメントありがとうございます!ゲームっぽいこれもやってみたかったんですw
モデルの方々が面白いので上手く表現できるか心配ですw文才ください(ブーメラン)
期待に添えるよう頑張ります、ありがとうございます!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by ライトハート on Wed Jun 10, 2015 8:30 pm

最近、アイディアがうかばないので、アイディアがうかぶ方が羨ましく思ってますw
(キャットワールドしか書いてなく、ネタがとまってるのですwww新しいの出したいですがw)
そしてゲームっぽくて面白そうです!
主人公?達があのニコ動の有名な方かなと一瞬思ったりwカオスとつく時点で・・・?
もしあってたら、マリオだけは見ましたよw(違いますよねwはいw)
カオスっぷりが見れると思うと楽しみです!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Wed Jun 10, 2015 9:41 pm

>光鈴さん
コメントありがとうございます!クソみたいなアイディアだけは浮かびます(形にできるとは言ってない)
キャットワールド楽しませていただいてます!
お?お??正解ですよ多分!血液型の違うカオス4人衆です!w
私もマリオから入ったのですよw是非ともほかの動画も(宣伝乙)
頑張ってあのカオス再現したいです!ありがとうございます!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by ティアーミスト on Sat Jun 13, 2015 6:10 pm

新小説おめでとうございます!!
純粋に…おもしろそうです♪
 キャラ設定が羨ましいくらいに素敵で…これからどんな活躍をしてくれるのかわくわくわくわくです!

執筆、陰ながら応援しています^^
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by ノーススノウ on Sat Jun 13, 2015 6:42 pm

新小説おめです!
ゲーム風で面白そうです!
ネーミングセンスがとっても羨ましいです……分けてくだs(殴
始まり楽しみに待っています!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Sat Jun 13, 2015 7:12 pm

>ティアーミストさん
コメントありがとうございます!
面白そうとは嬉しいですw
キャラ設定はモデルの方々がもう素敵なので私はそれを再現するだけです!w
ありがとうございます、期待に添えるよう頑張ります!

>サクライップニィさん
コメントありがとうございます!
ゲーム風の表現は私の小さな夢でありましたw
Google先生にお聞きしました産物であります(´・ω・`)センスはないので僕の顔をおたべ((
た、たくさんの方にコメを頂いて未だ始まっていないのが申し訳なく思えてくるので早速始めたいと思います!ありがとうございます!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フェニックスメモリー on Sat Jun 13, 2015 8:23 pm

新作!!がんばってください!
私は心から応援してます!!

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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Sun Jun 28, 2015 12:03 am

>フェニックスメモリーさん
返信遅れてすみません!応援ありがとうございます!

何度か書こうとしたのですが…大体メモがプリントの裏なのでまず探し回ることから始まるのです…(´・ω・`)
授業をまともに受けてない証拠ですね。いつものことです。良い子のみんなはマネしないでね!
ということでやっと始まります。頑張ります!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Sun Jun 28, 2015 12:36 am

Prologue  FORBIDDEN -メシアの起動-




白猫は、今日も今日とて夢を歩く。


獲物は無警戒に走り回り、星は空を離れて気ままに漂う。

気温なんて生まれてこの方気にしたこともない。勿論夢の中はいつだって快適そのものだ。


そんな、本来一匹ずつしか見ることの出来ない夢空間は、なぜか白猫だけのものではなかったのだ。



いや、白猫のものですらなかったのかもしれない。




「おお、久しぶり、シエルさん!ってことは、今日はあいつらは来ない系なの?」


爽やかな風が通り抜ける夜の森のその真ん中に、ぽっかりと佇む青白い光。
白猫は、あろう事かその光に話しかけていた。

「来ない系です。暫らくぶりですね、マスター」

光の中から可愛らしい声が返ってくる。雌と思しきその高い鳴き声は、森に美しい響きをもたらした。
白猫が一歩、また一歩と近づく度に、それは白猫よりもう一回りと小柄な姿を形作っていく。

「また何か伝えに来たの?」

「はい、それなりに重大なことかと」

星のようにきらきら煌く瞳を細めて、雌猫は微笑んだ。
光がそのしなやかな体を離れ、艶のある明るい色の毛皮をあらわにする。

本当に重大なことだとしたら、何故自分にいうのだろう、と、白猫はぼんやりと考える。
しかしそれは、的外れにも程がある。

彼は今までその存在に、疑問の一つも抱かなかったのだろうか。

幼少期からの常識を覆すことが容易ではないことを証明する悪い例である。


雌猫は柔らかな微笑みを絶やすことなく、こう囁いた。



「あなたが今までずっと夢に見てきたことが、現実になる時が来たようです」









☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ

シエルさん
夢の中に時々現れる得体の知れない雌猫
美しく透き通った声を持つ。



そんなわけで開幕しましたファントムヒーローズ!カタカナにすると戦隊ものみたい!
今回はカオス感など欠片もありませんが、日常も非日常も楽しく書ければいいなと思う所存でございます。
更新頻度は相変わらずゴミですが、紫苑の首輪と合わせて頑張りたいと思います!その前にテスト頑張んなきゃ!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by ラッキークロー@LC on Tue Jun 30, 2015 7:22 pm

 今更ながら初コメです!

 「夢が現実になる」とは、いったいなんなのでしょう ......?ふしきな文章と軽やかな会話がとても読みやすいです>^_^<本格的な開始を心待にしています!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Tue Jul 14, 2015 9:59 pm

>ラッキークローさん
コメントありがとうございます!
読みやすいとはありがとうございます…!
この場合の夢は…小さい頃思い描いたものとかですね…w
ありがとうございます!これは頑張らねば!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Wed Jul 15, 2015 2:21 am

Chapter1   夢は再生する、らしいです








夢の中に友達がいる、なんて言ったら、きっと可哀想な奴だとか思われたりするのだろうけど。


ここは敢えて宣言しておこう。



俺には、夢の中に、四匹の友達がいる。







爽やかな風が木の葉を揺らし、透き通った空がその隙間から青をちらちらと覗かせている。
チュンチュン、と楽しそうに囀る声が、今日もサンダー族の朝を知らせた。

そしてフレイムブルーは、そんな小鳥たちのおしゃべりで目が覚めたのだった。

覚醒した勢いでそのまま起き上がり、ぐっと伸びをして何度か瞬きをする。
足元のコケを蹴り上げて部屋を飛び出した時には、元気いっぱいないつもの彼が出来上がっていた。

フレイムブルーの寝起きの良さは、ご覧の通り凄まじい。起きて五秒でエンジン全開になれることは、周りに自慢できるちょっとした特技だった。
最も、そんなことを自慢しても、周りの反応はたかがしれているのだが。


「相変わらず、朝の強さは人一倍だな」

そう声をかけながら戦士部屋を出たすぐ先にある空き地で寝癖を直していたのは、ブラクンファーだった。
肩の頑固な毛の束と奮闘していたようだが、勝てる見込みはなさそうだ。

「ブラクンファー!おはようございます!」

「……挨拶はいいが声を下げてくれ。寝起きの耳に響く」

咄嗟に耳を寝かせたブラクンファーを見て、フレイムブルーは素直にすみません、としょげかえる。

フレイムブルーの声はとにかくでかい。
よく言えば通る声なのだが、朝からその声は迷惑でしかなかった。

「先輩はこれからパトロールですかね?」

「まあな。そういうお前はまたこんな朝早くから何するんだい?」

「例のごとく、狩りにでも行ってこようかなと、ね」

ブラクンファーは立ち上がって頷いた。「だと思った。期待してるぞ」

「まーかしてくださいよ!」

「だから声が大きいって」


いくら声のことを言っても最早無駄だということは、火を見るより明らかだった。



無防備に森を駆け回るネズミの足音を、フレイムブルーは聞いていた。

「……こっちだな」

目を向けた先にちらりと見えた茶色い小さな体と後ろに引きずるしっぽ。

それを見た瞬間、フレイムブルーは勢いよく木立を飛び出した。


本来はもっと距離を縮めた方が成功率は上がるのだろう。

しかし、狩りの時のフレイムブルーの前には、その違いなど誤差の範囲で収まってしまう。


「仕留めた!」


満足そうに青い瞳を輝かせて顔を上げる。その口には先程まで確かに生きていたまだ暖かいハタネズミがくわえられていた。


「いーね、今日も大猟間違いなしだぜいえーい」
数秒前の緊張感は何処へやら、鼻歌交じりにハタネズミに土をかけ始める。



あと一、二匹捕まえるか、と顔を上げた時、猫の気配を近くに感じてフレイムブルーはあたりを見回した。
いつの間にかリヴァー族との境界線に近いところまできてしまったようだ。

その境界線の向こうの茂みがかさりと揺れた。

「あちゃー、まずったね、相手さんによっちゃただじゃすまないかもだね」
独り言交じりに冷静に後ずさる。
境界線を超えてはいないとはいえ、活動している猫が少ない早朝での狩りだ。誤解されないとは言い切れない。

負い目もないのに隠れるのは良くないと思い、フレイムブルーは後ずさりながらも首を伸ばして動いた茂みの方を見つめる。

しばらくの沈黙が続いた後、とうとう境界線の向こうで動きが出た。

茂みが大きく揺れ、中から猫が飛び出してきた。

手入れの行き届いた美しい黄金色の毛並み、形の良い頭に雌猫のような端正な顔立ち。

うわ、とフレイムブルーの口から感嘆のため息が漏れた。


「朝っぱらから華麗に登場!寝起きで少し眠いエディションEXの漆黒の堕天使がお相手だ!!」

「うわ、何こいつ」

しかも漆黒とか言ってたけど目の前のこいつ寧ろ金ピカなんですけど。ん?

自称漆黒の堕天使は、フレイムブルーを見て目を見開き、登場した時からずっととっていたポーズをといた。
フレイムブルーもまたその猫を見て見たことあるぞ、と首を傾げた。


「あれ、お前!お前、これ言うなれば、古に伝わりし、伝説の予知夢いーえっ……何でも知ってるイマジナリーコンパニオンちゃんでしょ!!」

「あ、そうだ、カルマハート!」


フレイムブルーは耳をぴんと立てた。
どおりで何か見たことあるなと思ったら、こいつ俺の夢友一号だ!夢の中の友達!いきなりすぎて頭が追いついてなかったわ!


「お前、俺のこと忘れてただろ!」カルマハートは芝居がかった動きでびしっとフレイムブルーを指さした。

「しゃーねーだろがよ!ここ最近会ってたっつっても声だけだったし!」

「それもそうだけどさあ…まあいいや。いつぶりだっけ?」

「一昨日の夜ぶりかな?ところでこっちからもひとつ質問いい?」

「なに」

「何で今EXって言おうとしてやめたの?」

「何かこういう時って、すぐEXって言っちゃう癖があるからさあ、もう、ちょっと封印しようかと思って」


一番最初に言ってたじゃねえか、とかEXって言う癖ってどんなだよ、とかいうツッコミを諦めてフレイムブルーは改めて目の前の友達を見た。

現実で会うのはかなり久しぶりだったはずだ。
他の奴らともそうだが、確かブラッド族との戦い以来、大集会の予定が合わず、会えずじまいになっていたっけ。

毎日のように夢の中で会っているとはいえ、変わっていないようで安心した。


「こんなところで何やってんの?」

「狩りかな」

「ふーん、朝から元気ですねー」

「カルマにだけは言われたくないわ」

「違う違う、俺朝弱い方だから!」

「何が違うの?」

「俺とお前じゃ、生きてきた年月がまず違う……」

「たかが一、二ヶ月じゃねーか!」


そんな朝から元気な二匹に、二部族の縄張りの中にいる獲物が全員恐れをなして逃げ出したことは、言うまでもない。












~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~*~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

余談ですが、タイトルの「夢は再生する」は青炎のモデルさんが実際におっしゃってました。
地味に名言だと思います。思いません?思いませんよね。はい。
夢とかは追々説明していきますのでアシカラズ…
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by ラッキークロー@LC on Wed Jul 15, 2015 10:15 pm

 フレイムブルー可愛いです( *´艸`)癒されます
 夢は再生する......良い言葉かもしれません!

 続きが楽しみです!頑張ってください
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Thu Jul 16, 2015 7:05 pm

またコメントありがとうございます!
フレイムブルーさんは元の良心的なバカっぷりを再現しようと思ったのですがw不本意ながら私も可愛いと思いますw
考えようによっては適当に放った言葉も良く聞こえることの典型ですねw

ありがとうございます!頑張ります!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by ライトハート on Sun Jul 19, 2015 3:35 pm

いいですね、二匹のコンビ(*´ω`)bやはり最高です!!
四匹が集まったら超カオスになるのかなとそわそわ中ですw
お互い頑張りましょう!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Mon Jul 20, 2015 6:50 pm

コメントありがとうございます!
いいですよね音楽組!wですがまだ魅力を最大限に出せていないので頑張りたいですね!
四匹が集まるにはあともう少しかかりますが、あのカオスを精一杯表現したいです!
頑張りましょう!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Fri Jul 24, 2015 5:31 pm

Chapter2  この上なく平和な境界線




「ねえお兄ちゃんトクサ取ってきて」

「誰が取りに行くか、ノコギリソウ食わすぞ」



ウィンド族は今日も活気に満ち溢れている。


しかし、殺気が漂っているのはほんの一角、看護部屋周辺だけであった。

バークフェイスが目の前でそっくりに毛を逆立てて対峙する兄妹を困ったような目で眺めている。


「何よ、どうせぶらぶらそこらをほっつき歩くだけなんでしょ?ちょっとトクサとネズの実取ってくるだけなんだからさあ」

「仕事増えてるしそもそもお前の使いっぱしりになった覚えはねえっての」


珍しい真紅の瞳に三色のまだら模様。毎日のように喧嘩という名の貶しあいに勤しむ二匹の会話は、ウィンド族の看護部屋の名物になりつつあるのだった。


最も、名物であろうとしてわざわざ妹の仕事部屋にまで顔を見せているわけではないのだが。

では何で看護部屋に入り浸っているのか、だなんて余計なお世話だ。部外者が口を挟む権利なんてないのだから。


というわけで、今日も聖者のような俺、エインシェントアイズは愚者の妹に救いの手を差し伸べるのだ。

なんて優しい兄貴だろう。


一通り自分を鼓舞し終えると、はあとため息をついてエインシェントアイズはキャンプの出入り口に向かった。


何だかんだで面倒見の良さに定評があることを、彼は知らない。


「そろそろ自分で取りに行く気はないのかい、ペタルロータス?」少しだけ静かになった空き地で、笑い混じりにバークフェイスは問う。


「えー、だってちょっと頼み込んだら行ってくれるんですもん」




一枚上手の妹に良いように使われていることなど露知らず、聖者のような兄はトクサ探しにシャドウ族との境界線の近くに来ていた。

小さい頃特に意味もなく看護部屋に入り浸っていたおかげで薬草の知識は無駄にある。

だから妹がするはずの薬草の採集を引き受けても、バークフェイスに何かお咎めを喰らうなんてことはなかった。つまりお墨付きだ。

もし看護猫が留守でも、代わりの真似事なら出来る。そんなこと滅多にないだろうが。


「よし、これだな」間延びした独り言を交えつつも、着々とトクサを集めていく。

例えシャドウ族との境界線ギリギリだったとしても、内側である限り問題ないのだ。

なんてシャドウ族に言ったら毛皮を剥ぎ取られそうなことを平然と考えながら少しも怯えず作業を進める。


怯えたら負けだ。勝負は最終的に気持ちで決まるんだ、と何の気なしに歌いながら。

というかそもそもサンダー道挟んでいるわけだし。


シャドウ族特有の昼間でも薄暗い沼地をコンクリート越しに眺める。コンクリートは早くも初夏の日差しでゆらゆらと揺らめいていた。

沼地の向こうもゆらゆら、あれ、何か動いてね?


「あ、あれ猫じゃん!」


沼地の暗がりに佇む明るい色のラインはなんと猫だった。

しかもこのライン、見覚えが有る。


「おいオベイエッジ!」


ピンクがかった線がゆっくり動く。

深緑色の目と共にうっすらと浮かび上がる輪郭。やっぱりあいつだったか。


起き上がったオベイエッジがサンダー道の細くなっている部分をのそのそと歩いてきた。


いくら細くなっているとはいえ危なっかしくてたまらずそわそわする。


「エインじゃん、どしたの」


オベイエッジはそんな心配もよそにエインシェントアイズの目の前で大きくあくびをした。
とろんとした目と重力を無視したかのような芸術的な毛の束で、彼が先程まで何をしていたかは大体想像がつく。



「いやこっちのセリフだよ、よくあんなところで寝れるな」

「えーいいじゃん、眠いんだよ」

「そもそもお前シャドウ族なのに警戒心なさすぎだろ。ここ境界線ギリギリだぞ」

「何だ、やるかこら」エインシェントアイズがしっぽで線を引く仕草をすると、オベイエッジが今更警戒するように耳を寝かせるふりをした。

「お?俺だってその気になればお前なんかひと捻りなんだからな?」


これまで、こんなに平和なシャドウ族との境界線上なんてあっただろうか。


一通りじゃれ終えると(もちろん境界線は超えていない)何事もなかったかのように静かになる。


オベイエッジが近くの四本木を見上げて呟いた。「もうすぐ大集会だな」

「だな。せめて、大集会の前に一度くらい雨が降ってくれないとなあ」

「何で?」

「ほら、水不足がさ」リヴァー族の方を恨めしげに睨みながらこぼしたエインシェントアイズの言葉に、オベイエッジはああ、と思い出したように頷く。

「そうか、そうだな」

「カルマだけはそういうの苦労しないよなあ。足滑らせて落ちればいいのに」

「ふふ、それ、場所によっちゃシャレになんないぞ」

「あいつなら殺されても死なねえだろ」

「それもそうだな」


再び流れる安息の静寂。こういう時、決まって時間は短いものだ。


「あ、もうこんな時間か。ネズの実取って帰らねえと」

「お前、相変わらず働き者だな」

「お前みたいな脳筋とは違うんだよ」


エインシェントアイズの返しに相変わらずだと肩をすくめて笑うと、オベイエッジは四本木に向かって歩き出した。


「あれ、どこ行くの」

「大集会に使う道から帰ったほうが安全かなーって」

「そ、んじゃ大集会で」

「会えればな」


オベイエッジの背中を尻目に、エインシェントアイズも踵を返す。


「ネズの実、どこにあったっけなあ」











~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人外組のナチュラルなふわふわ感を表現するのは難しいですなあ。
何かした記憶もそれを楽しいと思うこともないのに友達といるだけで時間の流れが早くなる魔法は何なんでしょうかね。
そして夏休みも何かした記憶もないのに時間の流れがデラ早くなるのは何なんでしょうかね(遠い目)

とにかく、ここまで読んでくださりありがとうございます!





ペタルロータス【蓮の花弁】
エインシェントアイズの妹。赤い目に三毛柄の雌猫


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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by ティアーミスト on Sat Jul 25, 2015 12:54 pm

毎回読ませていただいてます(`・ω・´)
ふらわりさんは文章のセンスが良くって羨ましいのです!
そして描かれた猫さん達にいつもくすっと笑ってしまいます(≝∀(≝∀≝)∀≝)

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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Tue Oct 27, 2015 11:32 pm

返信遅れてしまって申し訳ありません!(忘れてなかったといえば嘘になります死んできます)
せ、センスなど・・・!ティアーさんのような暖かな文章が書けないものかとぐだぐだしている次第です・・・
猫さん達は元が面白いので!その面白さを少しでも感じていただけたのなら一彼らファンとしても感無量です・・・w
長らく止まっていましたがこの機会に再開しますので、今後もお付き合いいただければ嬉しいです!
ありがとうございます!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Wed Oct 28, 2015 1:22 am

Chapter3  常識に縛られない系男子






「なあモスペルト!俺と古に伝わりし白銀に輝く時空の滝までひとっパトロール行かねえか?」


「ごめんついてけない」




本日快晴、陽光のような黄金の毛皮をきらきらとなびかせて、カルマハートは暇を持て余していた。

誰も選ばれし勇者であるこのカルマハートについていけるだけの技量がないということなのだろう。いやはや、残念だ。


決してこの常人には理解されないテンションにドン引かれているわけではない。そう思いたい。なんかごめん。

このテンションを失くしたら何か世の中が崩壊しそうで怖いのだよ。



しかし、リヴァー族の中でもストライクゾーンが広いことに定評のあるモスペルト先輩にそうはっきりと拒否されてしまうと、少しへこむ。
羞恥心は捨て去ったが、心は弱いのだ。

これからどうやって生きていこう。草でも食べるか。


「どうした、そんな世界の終わりみたいな顔をして。ふられたか」

「まあ、さっきの会話だけ聞けばそう聞こえないこともないねワトソン君」

「誰がワトソン君だ」


ストームファーが濃い灰色のしっぽをびしっと振った。振られた。さっきもふられたけど。


一見幼馴染のような気の置けない仲に見えるストームファーは、実は後輩だ。
カルマハートの方が本当は少し年上なのだ。

だが、これが先輩では、敬語を使う方が馬鹿馬鹿しいというものだろう。つまりはそういうことだ。

自分で思ってて少し悲しくなるが気のせいだろう。

先輩後輩の壁なくニュートラルに接することができる優しい先輩なのだ。そういうことにしよう。


「でも、もうすぐホークポーたちの命名式だし、この際少しくらい暇したままでもいいんじゃないか?」

「ふーんそれもそうだねー。あー暇だなあ!」

「静かに暇してくれ鬱陶しい」

「先輩に向かって酷い言い草ですなあストームファー君。戦犯ですぞ」

「別に面白くもないしギャグにもなりきれてませんよ先輩」


ストームファーは皮肉たっぷりに言い返す。

先輩と戦犯という微妙に掛かりきってない発言をギャグだという辺り、流石長年舎弟にしてきただけのことはある。
しかしなかなかどうして、カルマハートに対しての当たりが強すぎる。舐められているのか。うわ、雄に舐められるのは勘弁だなあ。


それはそうと、そうか。
今夜だったか、ホークポーとモスポーの命名式は。


ホークポーにモスポー。
一族からの評判は残念ながら良いとは言えないのが現状だ。

出来が悪いだとか、わがままだとか、身をわきまえないとか、そんなことではなく。

血筋。浮浪猫の子供だという、それだけの理由で。


それに対して、カルマハートに口を挟む権利などない。

何せ、自分も同じような身なのだから。


「なんかさあ、俺もおんなじ感じだからっていうのもあるんだけど、もう少し受け入れてやっても良いと思うんだよね」

「先輩がまともなこといってる・・・・・・明日は血の雨が降るぞ」

「何でだよ!俺だってたまにはまともなこともいうよ!」

「たまにはってのがなあ」


くそ、せっかく世界の崩壊を恐れずに真面目になって話を切り出したというのにこのクソ舎弟め!

あれ、でも世界が崩壊するのなら血の雨が降るって間違ってなくね。って今はそんなくだらない話がしたいんじゃないんだ!


「・・・・・・でも、先輩の言いたいことは分かるよ」


申し訳なさそうに耳をぴくりと動かしたストームファーはそう呟いた。

そうだ、こいつも同じなのか。
サンダー族との混血児。フェザーテイルとストームファー。

こんなにいるのか、一族のはぐれ者は。


「ならいっそう、受け入れるべきじゃねえの」

「そんなに上手くはいかないってことだろ・・・・・・でも」


ストームファーの小さな嘆きを、慟哭を。

カルマハートは聞き逃さなかった。


「ぼく達には、何の罪もないのに」






「ホークポー、モスポー、前に出てきなさい」


結局カルマハートは、命名式までずっと騒がしく暇を持て余していた。

こればかりはしょうがない。口にチャックを付けられたら死ぬ自身があるくらいだし。


「私、リヴァー族の族長であるレパードスターは、この見習い達を見ていただきたく先祖の戦士の皆様にお願いいたします」


この長ったらしい決まり文句、よく忘れないもんだ。
あんな長い台詞を毎回間違えずにすらすらと言えるのは何故なのか。
これもスター族のおぼしめしとやらなのだろうか。だとしたら神経質すぎるだろスター族。

この心の声を他の戦士に聞かれたら盛大にフルボッコにされそうだが、正直カルマハートはスター族を信じていない。

助けてスタえもーん!とことあるごとに嘆くくらいには信じていない。いわく、苦しいときの神頼みって奴だ。

例えリヴァー族の一員であっても、信仰心まで強制されるいわれなどないし。思想の自由だし。


正直空の上から何ができるって話だ。大集会の時なんかに、雲を必死で扇いで月を隠そうとしているところを想像すると笑ってしまう。


「・・・・・・ではスター族の権限を借りて、あなた達に戦士名を与えましょう。
ホークポー、あなたは今この瞬間より、ホークフロストという名になります。そしてモスポー、あなたはモスウィングという名前になります。
スター族はあなた達の勇気と忍耐力を称え、リヴァー族の正式な戦士として歓迎します」


案の定、空き地の空気は芳しいものではなかった。

ミスティフットやモスペルト、マッドファーやフェザーテイルなどの声に合わせて、カルマハートも祝いの気持ちを込めて声を上げた。

何匹かはとうとう一声も発さなかった。感じが悪い。


「もうひとつ。マッドファーが弟子を持ちたいといい始めました。彼ももう若くないのでしょう」


レパードスターは不安のような、あるいは不満のような眼差しをマッドファーと、先程まで歓声を浴びていた黄金色の雌猫に投げかけた。


「そこで、このモスウィングが、マッドファーの弟子になることを・・・・・・」


最後の言葉はとうとうかき消されてしまった。

浮浪猫の子供が看護猫になる。そのことが、部族猫様には酷く不満らしかった。

そんなに騒ぐことないじゃないなんていった日には、それこそバッシングの嵐が襲うだろう。わけがわからないよ。


部族の血が流れてないってだけで、こんなにも頭に血が上るのか。



本当に、めんどくさい。



「あなた達がこういう反応をするだろうってことはわかってたわ」レパードスターはそう吐き捨てた。


レパードスターの下で、ミスティフットが心配そうにモスウィングに目をやるのが見えた。


「その件について、マッドファーともっと話さなければいけないわね。解散」


随分とぶっきらぼうな『解散』だった。

レパードスターはうんざりしているようだ。
騒がしい部族猫たちに対してなのか、血が汚されていくことに対してなのかは分からないが。


「気分悪いよなあ。どいつもこいつもさ」


血だの何だのそんな下らないことばかり考えて生きているなんて、かわいそうな奴らだ。













~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
やだ・・・私の文章・・・情緒不安定すぎ・・・?

そんなこんなで今回は漆黒の堕天使もといカルマハートさん回ですね。
何とかして彼の文章というか雰囲気を再現しようとしたところ、ノリと勢いだけの文章に・・・

まあしかし、猫寮生活も復活したことだしということで、これを機にPCぶっ壊れ事件以来止まっていたこちらの活動も本格的に復活しようと企んでおります。(更新が早くなるとはいってない)
頑張って進めたいと思いますので、どうか少しでも目を通して(何ならコメントも)下されば嬉しすぎます!

ここまで読んでいただきありがとうございます!

そしてまあオリジナル小説の方にも謎の小説が増えているのでそちらも少し覗いて下さったら猿のおもちゃのように手叩いて喜びます
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

投稿 by フラワリングハート@ふらわり on Fri Jan 29, 2016 2:24 am



Chapter4  泡沫のデイドリーム







<青葉の季節>だ。



オベイエッジはすっかり干上がって無様になってしまった沼の跡地を見てふと思った。


この前まではこの乾ききった土の上にはいい具合に水が張ってあり、青々とした葉がだらりとしなって涼しい日陰をつくっているので非常に気持ちの良い、なかなかの秘境だったのだが。

今見ると下向きの枝もこの暑さと水不足にすっかりばててしなびれてしまっているように見える。かわいそうに。仲間だな。

地面もぼろぼろにひび割れてしまっているので、しばらくここで狩りの途中の昼寝ができないとわかると少し憂鬱になる。


あ、いや、別に任務をサボっているわけではないです、ちゃんとやってます、ハイ。




飼い猫を毛嫌いする仲間はこんなところに立ち入ったりなどしないが、実にもったいない。

下手をすればここはキャンプの寝床よりも気持ちがいいのだ。身をもって実感している。


何せ<二本足の住みか>のそばなのだ。

土もぐちゃっとしていないし、何より緑が鮮やかで綺麗だし。


というわけで、ここは言わば自分だけの秘密基地のようなものと化していた。



<二本足の住みか>のそばで、仲間に飼い猫の気があると勘違いされたりはしないのかって?


・・・・・・


・・・・・・ああ、確かにそうだな。その可能性もあるな。


大丈夫、まだ見つかってないしその気もないからセーフセーフ。



「オベイエッジ!そんなところで何してるんだい?」


あ、やっべ、見つかっちゃった。




フラグを回収しにきた戦士は、リトルクラウドだった。

よかった。話のわかるひとで、本当によかった。


いや、シャドウ族のみんなは決して悪いひとではないのだが、気質的に頑固で思い込みの激しいきらいがある。

自分は他より頑固じゃないと思うけどね、誰がなんと言おうと!


まあそういうわけで、一度勘違いをされると、それを解くのに非常に苦労してしまうのだ。


その点、彼、リトルクラウドはまだ考えが柔軟で、聞き上手だ。

さらに年が近いので仲も良かった。いやはや本当にラッキーだ。

もしラシットファーあたりに見つかっていたら、きっとこのひび割れた地面に飛び込んで自害していた。危ない危ない。


「いや、沼の水が干上がっちゃったなあと」

「へえ、こんなところに沼なんてあったんだね」


ちょこちょここちらには来たこともあったけど、気づかなかったよ、とリトルクラウドは荒れた窪みを覗き込んだ。

やはり、自分だけが知っている秘境だったのだ。何だか改めてわくわくしてきた。

<青葉の季節>が終わるまでは当分この様だろうけど。


「サンダー道側の水辺も干上がってたし、もつかなあ」

「さあなあ」


心配そうに呟くリトルクラウドに適当に相槌を打つ。

そういえば、この前エインシェントアイズが大集会が来るまでに雨が降ってくれればとぼやいていたっけ。

結局、あれから雨は降らなかった。


今夜が、大集会だ。


「ところで、オベイエッジ。君、狩猟任務にあてられてたよね」

「・・・・・・ああっ、そうだった・・・・・・」



別に任務をサボろうと思ってたわけではないんです!忘れてただけで!その後ぼくちゃんとやりましたから!






何とか三匹獲物を見つけ帰ると、空き地に戦士がたくさん集まっていた。集会を逃してしまったのだろうか。


「ずいぶん遅いお帰りじゃないか、オベイエッジ。また道にでも迷ったか」

「ああ、うん、まあ」


思わずあいまいに言葉を濁してしまったが、話しかけてきたロウワンクローは疑う素振りも見せず、あまり遠くに行こうとするな、と説教をし始めた。
年の近しい者に説教されるというのも妙な話だが、なんだかんだ世話焼きなロウワンクロー相手だと違和感もへったくれもなくなってくるから不思議なものだ。


因みに何故道に迷ったかと思われたかというと。



まあ、「前科」があるからだ。


「戦士にもなって自分の縄張りすら覚えられないのは、正直やばいぞ」

「わかってるつもりっすよ」

「わかってたらパトロールの帰りに仲間とはぐれて一晩中さまようなんてことが起こるはずねえだろ」


これが、「前科」だ。紛うことなき方向音痴の所業である。


「はははー」

「笑い事じゃねえしそもそも乾きすぎてて笑い声ですらなくなってるし」


ロウワンクローは呆れたように目をそらし(実際呆れているのだろう)耳をぴくりと動かして大きくため息をついた後、そういえば、と再び頭を上げた。


「大集会、お前も出るってよ」





ー☆ー



さて、この下生えを抜ければ四本木だ。

たくさんのにおいが混ざり合っているが、あいにく鼻を使うのは苦手だ。というか面倒くさい。

実戦では鼻を使わなくとも本能と反射神経でどうにかなってしまうからだ。だからこそ「脳筋」などど呼ばれてしまうのだろう。


前列が進みだした。それに続いて下生えを潜り抜ける。

喧騒がとたんに近くなる。満月が木々の間にぽっかりと浮かび、カラフルにうごめく空き地を明るく照らしていた。


何気なく周りを見渡し、知っている顔がいないかと目を走らせる。

すると、顔見知りをこの目で見つける前に声が聞こえた。


「オベイちゅわあん!!」


このダイレクトに耳に届く独特な響きを持つ、悪く言えばくそうるさい声の持ち主は、オベイエッジが知る限り一匹しかいない。


「相変わらず響くなあ、お前の声は」

「へっへー」

「今は褒めてないんだけど」


フレイムブルー。ちょうど今夜の空のような深い群青色の瞳をきらきらと輝かせ、しっぽをゆらゆらと落ちつかなげに動かしている。

ごわごわした毛はところどころ頑固に跳ねていて、純白だったその毛は夜空の色を被って青みがかっている。


変わっていないようで安心だ。


「最近なんか面白いことあった?」

「特、に、ないかな。沼が干上がったくらい」

「・・・それは面白いことじゃなくない?」

「・・・・・・そうかあ?」


変に突っ込まれたので不機嫌そうに語尾を上げて返すと、なんで疑問系なの、と笑われた。


「そういうお前はどうなんだよ」

「こっちもぜ~んぜん。平和すぎて死んじゃいそう」

「平和すぎて死んだら生きていけねえな」

「うわあマジレスだ」


フレイムブルーはもう一度がはは、と笑う。

こいつはいつでも楽しそうだな。



「みんな、ようこそ」


トールスターが前に進み出て声を上げた。

その出で立ちには相変わらず威厳を感じるが、心なしか不安そうに見える。

フレイムブルーもそれに気づいたのか、顔を寄せて耳打ちしてきた。


「ウィンド族も水不足とかなのかな」

「そうじゃない?エインもこの前心配してたし」

「へえ。あいつ、生きてるかな」

「前にエインがカルマのことを『殺しても死ななさそう』っていってたけど、エインもそうだと思うんだよね」

「ははは、違いないね」


フレイムブルーの笑い声に何匹かがこちらを睨んだが、気にしないことにする。


そういえば、そのエインシェントアイズとカルマハートは今日は来ていないのだろうか。


空き地をぐるりと見渡すが、それらしい顔を見つけることは結局叶わなかった。










~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(無言の土下座)

お久しぶりです皆さん!前章を投稿して活気づいた一週間後に私の趣味に新たな革命が走ってました!
気づいたら三ヶ月!時の流れは恐ろしいですね!すみません!本格的に復活とはなんだったんでしょうかね!
(小説紹介トピの方に書いたやつとかも一応書き進めてはいるのですが投稿はいつになるやら・・・)
まあ多分これからもこんな感じで思い出したかのように続いていくと思いますので・・・お暇でしたらお付き合いくださると嬉しいです・・・
ここまでお読みいただきありがとうございます!
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Re: Phantom Heroes ~anti COSMOS!!  ー2-1から

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