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キャットワールド【削除依頼】

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投稿 by ライトハート Sun May 17, 2015 4:04 pm

キャットワールド【削除依頼】


<あらすじ>
この話は、もう人間のいない世界。
たくさんの部族がいて、その中でもキャッスル族は有名で強かった。だがある日、とんでもない事が起きる!

【登場キャラクター】
<キャッスル族>
〔族長〕ランペスト__がっしりした黒い雄猫。昔は見張り部隊。
〔副長〕スマイル__三毛柄に琥珀色の雄猫。昔は見張り部隊。
〔見張り部隊〕バード__サビ柄の雄猫。隊長。
        ディープ__青灰色の雄猫。
        トレイル__ショウガ色の雄猫。
        チャヌル__灰色の雄猫。
        ブラック__黒い雄猫。
〔狩猟部隊〕フィッシュ__淡い灰色の雌猫。隊長。
       ヘア__茶色の雌猫。
       レイン__黒と白の雄猫。
       シャーク__灰白の雄猫。(指導者)
       ラビット__茶色の雌猫。
〔セラピー部隊〕ベリー__淡いショウガ色の雌猫。隊長。
          レモン__金色の雌猫。
          リリヴァリ__美しい白い雌猫。
          ビュー__三毛柄の雌猫。(ローズ達の母)
〔学び猫〕    ローズ__三毛柄に琥珀色の目の雌猫。(主人公)
          リーヴズ__三毛柄に琥珀色の目の雌猫(ローズの姉)   
          ルビー__赤茶色の雌猫。
          バタフライ__黒灰色の雌猫。
          スパーク__黄色い雄猫。
          ベル__クリーム色の雌猫。
          セッティング__クリーム色の雌猫。
          スリーピィ__茶色トラの雌猫。
          ヂェム__灰色の雌猫。
          ミント__銀色の雄猫。
          ブライア__美しい白い雌猫。 

<目次>
・【プロローグ】悪猫達 
・【第一章】 <午前授業>
・【第二章】 遅刻


最終編集者 ライトハート@水の花 [ Wed Apr 06, 2016 8:15 pm ], 編集回数 4 回
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投稿 by ライトハート Sun May 17, 2015 4:08 pm

*************************************************


【プロローグ】悪猫達




もうとっくに太陽も沈み、月が現れて城が静まり返った頃、二匹の猫達は身をひそめていた。

「あれが見えるだろう。自分達の一団は街を住処にしてきた。だが、もっといいものをみつけた」

「あの城ですね」子猫ぐらいの雄猫が、静かに言った。

「そう。その城に猫が住んでいる。それをのっとり、強い一団にするんだ!」まだら模様の雄猫はにやりと笑みを浮かべた。

「それにはお前の力が必要。お前は俺らの一団で一番幼い。

母親とはぐれたとか言えば、すぐに入れてもらえて、スパイができる。そして、できるだけ有利になるように情報を集めろ」

「たとえば、なんですか?」

「城の創りや、いつ攻撃しやすいか、とかだ」

雄猫は攻撃されてあの城に住んでいる猫が驚いてパニックが起こり、将来自分が権力を握る所まで想像し、にやっとした。

この雄猫が成功したら、副長ぐらいの地位をつけてやってもいい、と思った。

「さあ、誰かに見つからないうちに行くぞ」想像は終わり、雄猫は立ち上がった。

「もし、失敗すれば・・・・?その時は、どうするんですか?」

こんな事聞かれるとも思っていなかった雄猫は、面食らって見下ろした。

「その時?その時なんて、ない。必ず成功するんだ。必ず・・・・な」雄猫は当然だと言うように、言い張った。

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投稿 by ライトハート Sun May 17, 2015 4:16 pm

【第一章】 <午前授業>



ここ、キャッスル族は強い戦士になるため、<学び猫>の間授業をする。

昨日<学び猫>になった猫は五匹。その五匹は、<午前授業>のグループだ。

<指導猫>が一匹しかいないため、<午前授業>、<午後授業>と二つのグループがある。


「おはよう、みんな!」

地下室にある広々とした<学び部屋>で、とっくに来ている<学び猫>に挨拶をした。

来ているのはまだ二匹だけ。それぞれに挨拶してくれた。

雄猫のスパークはともかくとして、雌猫の、大親友のルビーが駆け寄った。

「ローズ!どこに座ったらいいのかしら。スパークはちゃっかり端っこに座ってるけど」

ローズはスパークに視線をやった。ルビーの言う通りの場所で腰を下ろしていた。

「好きな場所でいいんじゃないかしら」

「_あら、早いわね!」

と、入り口で声がした。振り向くと、バタフライが立っている。

「おはよう、バタフライ」

「おはよう!授業が待ちきれないわ!」

「慌てんなよ、バタフライ。最初の授業は<一族の仕組み>らしいぞ?」とスパークが鼻で笑いながら言った。

「そんなっ!体を動かす授業じゃないのね」

すると、また一匹猫が入ってきた。<指導猫>のシャークだ。

思わず、スパークでさえ、毛が逆立った。何と言ってもシャークは顔が怖い。斜めに傷があり、耳もさけている。

「なに急に静かになっている・・・?そんなに俺の顔が気になるか」

「い、いいえ?そんな事ないです・・・」とルビーが消えそうな声で言った。

「・・・・席はどこでもいいから座れ」

シャークは呆れたように言い、授業の準備をした。

「みなさん、おはようございます。俺はシャーク。<狩猟部隊>だが、<指導猫>でもある。_今から出席をとるから、呼ばれたら返事しろ」

「スパーク」

「はい」

「ルビー」

「はい」

「ローズ」

「はい!」

「・・・・最後、リーヴズ・・・・」

シャークに呼ばれたが、リーヴズはいなかった。

「ローズ、リーヴズは?」リーヴズの妹であるローズに、シャークが質問した。

「わかりません・・・・」

「仕方ない。授業をはじめよう」
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投稿 by ライトハート Sun May 17, 2015 4:18 pm

【第二章】 遅刻



ある雌猫は、<午前授業>を忘れて副長部屋で寝ていた。副長である父親、スマイルと一緒に寝たかったのだ。

だが、目が覚めると、スマイルはいない。「お父さん・・・?」

雌猫は不思議に思い、部屋を出る。とりあえず、父親の行きそうな場所、<集会場>へ向かう。

階段を降りると、スマイルの姿が見えた。スマイルは<見張り部隊>の隊長、バードと話していた。

近くへ行ってみると、声がした。

「<夜明けのパトロール>お疲れ様。次にそなえてゆっくり休んでくれ」

バードはそれに対してうなずくと、どこかへ行ってしまう。

「おや?リーヴズ!授業はどうしたんだい?」スマイルはリーヴズの事にようやく気がついた。

「えっ、じゅぎょう・・・・?」

「初めて聞いた、みたいに言われても・・・。<午前授業>だろ?シャークの怒りは恐ろしいんだぞ!」

「ええっ?じゃあ、遅刻しちゃったの!?」

                ***

「_この部族は三つの部隊がある。

<見張り部隊>、<狩猟部隊>、<セラピー部隊>だ。ちなみに俺は、<狩猟部隊>。本当は<見張り部隊>だったんだ」

暗かった雰囲気もだんだん明るくなり、そしてみんなシャークに慣れてきた。

「それ、どういう意味ですか?」とルビーが質問する。

「そうか、お前らは俺の過去なんて知る事がなかったか。

そう、昔は<見張り部隊>だ。だがある日、俺の姉が一族を裏切った。当時は、ここは有名ではなかったからだ。

それで、当時姉が行った有名な一族と戦うはめになってしまった。

もちろん、戦ったよ。苦しかったんだ・・・・・でも、殺さないと自分が裏切り者扱いされるんじゃないかって。

それがトラウマで、部隊を変えてくれたんだ」

昔の事を話していたシャークはふと顔を上げる。「もう、<午前授業>が終わるのに遅刻か?」

「すいません」とリーヴズがいつの間にか来ていた。「次から気を付けます」

「ぜひともそうしろ」

「リーヴズったら、残念ね。シャークの過去が聞けたのに」とルビーは最後にそう言った。
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投稿 by シェルペルト@貝猫 Mon May 18, 2015 4:34 pm

リーヴス、遅刻しちゃったのですね;
ちょっととぼけた感じが可愛いですw
部族がまた違った感じに展開していて、面白いです!
更新頑張ってください(*^^*)
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投稿 by ライトハート Mon May 18, 2015 9:57 pm

シェルペルト wrote:リーヴス、遅刻しちゃったのですね;
ちょっととぼけた感じが可愛いですw
部族がまた違った感じに展開していて、面白いです!
更新頑張ってください(*^^*)

コメントありがとうございます!そうです、遅刻しちゃいましたw初日からwww
可愛いとはありがとうございます!彼女も喜びますよ!wお互い頑張りましょう!
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投稿 by ムーンドロップ Mon May 18, 2015 11:22 pm

リメイク楽しみにしてました!

あんまりこれませんが更新頑張ってください!(短い・・・すいません
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投稿 by ライトハート Tue May 19, 2015 8:09 pm

ムーンドロップ〈元ムーンライト〉 wrote:リメイク楽しみにしてました!

あんまりこれませんが更新頑張ってください!(短い・・・すいません

コメントありがとうございます!
お互い頑張りましょう!
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投稿 by ライトハート Thu May 21, 2015 1:48 pm

【第三章】<自由時間>


<午前授業>が終わると、<自由時間>がやってくる。

「獲物はまだかしらっ」バタフライが待ちきれない、という風に言った。

自分達が待っているのは、<狩猟部隊>のメンバーだ。彼らは狩りに行っている。

「こっちですよ、アロー。声のする方へついてきてください」

<セラピー部隊>のリリヴァリが、長老を導きながらやってきた。

灰色の毛皮のアローは、高齢者で目も悪く、耳も悪くなってきている。アローを介護する役割が、リリヴァリだった。

「全く、あたしのお母さんに、何をやらせてるのかしら。もっと上品な仕事をさせてほしいわ」と、遠くでブライアが偉そうに言った。

「ブライア、今のは取り消しなさい。_いい?アローは昔、凄く偉大な戦士だったの」と、母親のビューが優しく怒った。

「_ああ、やっときたわ!」

とまたバタフライが声を上げた。<狩猟部隊>が帰ってきたのだ。

「まあ、全員が行きわたるほどあるわ!」ローズはお腹が減ったので、思わず尻尾を振る。とくにあの柔らかそうなネズミが食べたい。

「アローはどの獲物がいいかしら」と、隊長のフィッシュが聞いた。

アローの代わりに、リリヴァリが答えた。「あの柔らかいネズミがいいわ」

その獲物の近くにいたレインが、リリヴァリの声に聞こえたのか、親切にとってきてくれた。

「一番食べたかったの、とられちゃった」ローズはがっかりと肩を落とした。

「あたしは、食べれたらなんでもいいわ」と、ルビーは言った。


<自由時間>が終わった。午後からは好きな部隊に入って見学をしていい事になっている。

「リーヴズはどこにはいるの?」ローズは気になってたづねた。

「あたしは<セラピー部隊>にするわ。一番あってると思うし」と、少し自信なさげに言った。

「退屈そうだけど、本当にいいの・・・!?」と、普段リーヴズとあまり喋らないルビーが、聞き捨てられない、と言った様子で、目を丸くした。

「外でるの、面倒くさいから」

「じゃあ、僕は<見張り部隊>に行く」スパークはそれだけ言うと、早速行ってしまった。

                     ***

リーヴズは地下室の看護部屋にいた。色んな薬草を教えてもらったが、いまいち、ピンと来なかった。

<後書き>


こんにちは、光鈴です。こうやって時間があれば、<後書き>を書きたいと思っています。
前回は、いちいち後書きが面倒くさかったので、書きませんでした。

ようやく、新BBSにもなれてきた_という感じでしょうか。
もう少しで昔のBBSもなくなっちゃって、寂しいです(´・ω・`)

そして、是非投票をしてほしいです。月光のリメイクを見たいか、見たくないか、というものです。
一票、見たいに入っています。これからしてくれるという心の優しい方、正直にお願いします!

では、次更新する日が近いかもしれません!今日はこの辺で!
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投稿 by ライトハート Sat May 23, 2015 9:58 am

【第四章】 見知らぬ黒猫 



結局、ローズは<狩猟部隊>にお世話になった。ルビーもバタフライも一緒だ。<夜の狩り>までまだまだ時間があり、自由らしい。

積極的に話しかけてくれたのは、ヘアだ。

「フィッシュ隊長、この子達と狩りをしていいですか?基本の忍び足を教えたくて」

「もちろんよ、ヘア。<見張り部隊>は今パトロール中だから、庭でやってちょうだい」

                  ☆☆☆

一方スパークはパトロールの見学に来ていた。キャッスル族の外へ出るのは今回が初めてだ。

「どうだ、外の空気は最高だろ」とくにトレイルがうっとうしい・・・いや、よく話しかけてくる。

スパークはただうなずいた。喋るのはエネルギーの無駄だ。早くこの先輩から離れたい気持ちで一杯だった。

パトロールメンバーは、バード、トレイル、ブラックとなっている。残りの猫達は城を守っている。

「敵が近くにいる。注意しろ」突然バードが低い声で言った。

バードは一匹で忍び歩きをした。他のメンバーはここから動かない。そしてバードが尻尾をふる。

すると、トレイルとブラックは二手に分かれ始めた。

「待ってください!話せばわかりますって!」

ようやく何を捕まえたのかスパークにもわかった。雄猫だ。それも、自分と同い年ぐらいの猫だろう。

スパークも雄猫が見えるぐらい近寄ると、毛並みは黒色だとわかった。

「それで、どうして俺らの縄張りにいるか教えてもらおうか。密に敵がいるってのか?」

「いいえ。縄張りだなんて、知りませんでした。それに、僕は一匹なんです。母親とはぐれて・・・」雄猫は震えた声で言った。

「わかった。もう少し詳しい話はキャンプに戻ってからにしよう」バードがうなずき、帰る合図をだした。


雄猫を囲むように、キャッスル族の城へ入った。入り口を見張っていたディープが雄猫を睨み付けるように見ている。

その態度に、雄猫はびくりともしない、大したものだった。

「スパーク、ランペストを呼んで来い」

城に入ると、バードが命令した。スパークは一気に最上階へと上がった。


<後書き>


いよいよ、謎の雄猫がキャッスル族にはいり、物語も少しずつ動いて行きます。
この雄猫は、この物語の鍵を握る猫です。

では、次回を楽しみn((殴
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投稿 by ライトハート Wed May 27, 2015 7:59 pm

【第五章】 リーヴズが感じた胸騒ぎ


「だいぶ上手になったじゃない。今日はこの辺で一旦帰りましょう」ヘアが嬉しそうに言った。「バタフライは、特に上手だったわ」

庭から城へ戻ると、ローズ達はびっくりした。集会場に見知らぬ黒猫がいたのだ。それも、自分と同い年ぐらいの雄猫だ。

その雄猫は、ランペストとお話をしている。「僕はヴァリーです。その、迷子になったんです・・・」

「それは、他の一族とか?」ランペストがぐっと目を細める。

「いいえ。母親とです・・・どの一族にも属してません・・・・」

「そんな猫もいたのか?・・・まあ、いいだろう。キャッスル族にこれから暮らしたければ、それでいい」

「ありがとうございます!」と、ヴァリーの瞳が輝いた。

「ただ、見張りをたてる。まだ信用してないのは覚えておけ」

ヴァリーはそう言われるとは思ってもいなかったらしく、少しきょとんとした顔になったが、それは一瞬だけだろうか。「わかりました」

「そう、その見張りだが_」とランペストはみんなに言った。「<見張り部隊>じゃなく、<セラピー部隊>に任せる事にする」

「それって、<見張り部隊>の仕事じゃないの?」とルビーが小さな声でつぶやくのが聞こえた。

                     ***

バードにヴァリーを看護部屋へ連れて行っている間、<会議>が開かれ、<会議室>に隊長と、副長と、族長がいた。

「あの猫はどうしよう。信用できるようになれば、授業を受ける方がいいか?」スマイルは、そう疑問をぶつけた。

「それがいい。よそ者とは言え、少しは狩りの基本とかは習った方がいいからな」とランペストがうなずく。

「どの授業に入れるのは、どうします?」とバード。

「<午前授業>がいいかもな。シャーク、授業はどれくらい進んでいる?」

「ようやく、<一族の仕組み>が終わったところです、ランペスト。バードの言うとおりにしませんか」

「よし、そうしよう。午後の活動だが、彼には<セラピー部隊>に強制に入れる事にする」
                       
                     ***

「と言う事だ。ヴァリーを頼んでいいかい?」

リーヴズがビューに教わって薬草を整理していると、バードが一匹の雄猫をつれてやってきた。

「ま、そう言う事なら」とベリーはしぶしぶ受け入れた。

「助かるよ、ベリー」

すると、たまたまなのか、ヴァリーと言われた雄猫と一瞬、視線があった。

その瞳の奥に、何かを感じた。いい方の意味じゃない。胸騒ぎがして、嫌な予感がする方だ。

「リーヴズ、手をとめないで」

「ごめんなさい、お母さん。ちょっと、あの猫の近くにいるのは嫌かな」

「どうしたの?急に。まだあの子、何もしてないじゃない」

そう、それよ。「まだ」何もしてないの。いつかは何かしそう。それに、ビューは気が付かないのだろうか。あの瞳の奥の何かを。

どうせ、思っていることを言っても信用してくれないだろうと思った。

「やっぱり、なんでもないわ」

<後書き>


どうもです、光鈴です!!ようやく【第五章】に突入できました!コツコツと完結に向けて頑張りたいと思います!
視線がコロコロ変わってややこしいですが、そこはご理解してくださると嬉しいです…!
そして、月光なのですが、まだやるか悩み中です←

では、また次回に!!
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投稿 by ライトハート Sun May 31, 2015 10:31 am

【第六章】こっそりとぬけだして


<午前授業>に、ヴァリーが入ってきた。スパークは雄猫が今まで一匹もいなかったので、少し嬉しそうだった。

「と言う事で、狩りなど、生き残るために必要な授業はここで受ける事にした。その時以外は、<セラピー部隊>に見張ってもらう」

「それじゃあ、今から狩りの訓練ですかっ!?」シャークの話を聞いて、バタフライがはしゃぎだした。

「その通りだ、バタフライ_そう慌てるな」シャークの言葉には、どこかおかしそうに言う響きがあった。

                      ***

あれから時は流れ、ようやくヴァリーも、正式な部族として受け入れる事が出来た。

「もう自由にいっていい。ただし、夜ご飯までには必ず帰ってくる事だ。そうしなければ、どうなるかはわかっているだろう」

そう、ランペストに言われていたのだ。

丁度良かった。今夜は抜け出して、無事、『侵入』できた事を報告しなければならなかったからだ。

看護部屋で見張られた時は、動きがとれなかったが、<学び猫>の部屋は、監視する猫などいない。

ヴァリーはみんなが寝ている事を確かめた。

出口に立つと、予想通り見張りがいた。ただ、運がよくその見張りは眠りかけている。馬鹿猫だ。



「ドーン!」

「あ、ヴァリーか!」

城より少し離れた所。ヴァリーが物陰に隠れるようにして寝ていたドーンをつついて起こした。

「キャッスル族に侵入できました。_次は何をすればよいのでしょう」

「次はいつ全員が城にいて、まとめて襲えるか調べてこい。何かあったら、また報告しろ」

                     ***

「ヴァリー、何遅刻をしている!」

<午前授業>がはじまった。ヴァリーがシャークに怒られている所だ。

ヴァリーはシャークの言葉にびっくりしたのか、縮み上がった。「す、すいません!まだ、疲れがとれてないみたいなので・・・・」

リーヴズは、それは無いだろうと思った。昨日夜中にこっそりとどこかへ行ったことは知っていた。

ただ、その事には誰も話さなかった。ただの散歩かもしれないからだ。

                     ***

一方、部隊で活動していたミントもずっと考えていた。

あのヴァリーはどこかおかしい。何かやりそうだ。

「ミント、どうしたの?あたしの話、聞いてってば!!今、薬をつくるんだからね!」

「わかったよ、わかった・・・・」

わめきだすブライアに、ミントはため息がもれそうになる。

「ミント、どうかしたの?何か企んでいるの?」

「その言い方はやめてくれよ・・・ヴァリーの事でちょっとな」

「そう言えば、リーヴズもヴァリーの事、考えてたみたい」とビューはいった。

どうしてそんな事を知っているのだろうと思いながら、心の中である事を決めた。

<自由時間>に、リーヴズとお話してみよう。何かがおかしい_と。

<後書き>


こんにちは!珍しく、ミント視線がありました!これからもちょくちょくあると思います!
では、今日はこの辺で!!! 
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投稿 by ライトハート Tue Jun 02, 2015 2:21 pm

【第七章】 二匹だけで


<自由時間>になった。食事も終え、<午前授業>の猫達はローズの所に集まっていた。

「ミント!行きましょう!」ブライアが上機嫌でやってきた。部隊で活動した時、ベリーに褒められたのだ。

「ごめん、少しやりたい事があるんだ」

「やりたい事?じゃあ、手伝うわ!」

「ぼく一匹で十分な事だから」

ブライアがむっとしたので、ミントは慌ててつけくわえた。「それに、ベリーに褒められた事、みんなに言わないのかい?」

「そう言えば!また後でね、ミント!」そう言い残し、<午後授業>の猫達の集まりへと行ってしまった。

リーヴズはどこかと探すと、ローズ達より少し離れた場所にいた。

「リーヴズ、話があるんだ。ついてきて」

「えっ、話?」ミントに話しかけるなんて、夢にも思わなかったのか、リーヴズはきょとんとした顔になる。

「そう、大事な話さ」




ミントはリーヴズを連れだした。そこは部隊部屋があり、その中の<学び猫>部屋だ。<自由時間>なので、誰もいない。

「話って?」

「最近入ってきた、ヴァリーの事だけど、嫌な予感がしないかい?」

「あたしも、そう思うけど、どうしてあたしに聞くの?」

「君のお母さんのビューが、そんな事を言ってたから」

「・・・・そう」

リーヴズは、どこか恥ずかしげに言い、目をそらす。

「「それで_」」と同時に口を開いたが、ミントは喋るようにうながした。

「それで、夜いない事を知ったの。散歩かな、って思ったから、ランペストには報告しなかった。言った方が、よかったかしら?」

「今はまだいいと思う。今夜も、抜け出すかな」

「わからないわ。とりあえず、あたしがこっそり見張るわよ?」

「<午前授業>の君は、やめといた方がいい、ぼくがするよ」

リーヴズの申し出に、ミントは慌ててさえぎるように言った。

「それは助かるわ」リーヴズがそっと喉をならした。

そして、窓からさしこむ光に、リーヴズの瞳をさらに輝かせた。

それを見て思わず目を奪われそうになった。

<後書き>

こんにちは!修学旅行が6月3日からある、光鈴です!もう、最悪ですwww
なので、明日から三日間は来れないので、返事が遅くなります。
そのお知らせもかねての小説投稿でした!w←コメントお願いしまs((殴
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投稿 by ライトハート Sat Jun 13, 2015 8:52 am

【第八章】 <ご褒美会>


あれから何日か時は流れ、ローズ達は戦い方も学び始めた。

ローズは狩りも優れていて、午後の活動で<狩猟部隊>、<見張り部隊>に行って、両方褒められる回数が増えた。

バタフライ、スパークは狩りが向いていて、ルビーは戦いに。リーヴズは、どちらかというと狩りに向いていた。

そして今夜は待ちに待った<ご褒美会>_遠足のようなもので、遠くに連れて行ってもらえるらしい。

<学び猫>達は集まり、大はしゃぎをしていた。部隊の猫も集まっている。

そんなざわめきが、ぴたりとやんだ。族長のランペストがやってきたのだ。

「今夜は楽しい<ご褒美会>だ。今夜行く場所は、<月の湖>だ」

賛成の声が、大きくあがり、またもやランペストはそれをとめた。

「メンバーを発表する!トレイル、ブラック、ヘア、レイン、リリヴァリ、ローズ、ルビー、バタフライ、セッティング、ヂェム、計10名で行く!」

                        ***

リーヴズは<ご褒美会>のメンバーがいなくなると、<集会場>で話し合った。

「ぼく、選ばれないでよかったよ」話し相手はミントだ。

「ほんと・・・・あっ、ミント・・・っ!」

ローズは思わず大きな声を上げそうになった。

「なんだい?」

「ヴァリーが!」

「ヴァリーじゃないか!どこかに行こうとしているのか・・・?」

「後を追いましょう!この時が来たのよ!」リーヴズはそっと言った。


<後書き>

おはようございます!ヴァリーは何か企んでいるみたいですね…!!!
そして、「月光は」の投票に、やってほしいという方が多くなってます(´▽`*)ありがとうございます!
今は気が向いてn…このお話が終わってないし、まだどういう感じにするか決まってないので、投稿はだいぶ先になりますw
(キャットワールドよりコメントがきますようn((殴)
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投稿 by レパードクロー Sun Jun 14, 2015 2:03 pm

設定がいいですね!
ローズ好きです(`・ω´・ ●)キャッスル族という響きが気に入りましたw
月光のほうも応援してます!
ムーンライトちゃーん!と大空に叫びたくなりましたw(でも叫んだらフロストsが飛んでくるから叫ばないもん
執筆ふぁいとです!
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キャットワールド【削除依頼】 Empty Re: キャットワールド【削除依頼】

投稿 by ライトハート Sun Jun 14, 2015 2:08 pm

レパードクロー@進む妄想、最悪のテスト wrote:設定がいいですね!
ローズ好きです(`・ω´・ ●)キャッスル族という響きが気に入りましたw
月光のほうも応援してます!
ムーンライトちゃーん!と大空に叫びたくなりましたw(でも叫んだらフロストsが飛んでくるから叫ばないもん
執筆ふぁいとです!

コメントありがとうございます!(嬉涙)とても嬉しいお言葉ありがとうございます!
月光の方の応援、ありがとうございます!!頑張りますっ!レパードさんもふぁいとですよ!
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投稿 by ライトハート Tue Jun 16, 2015 6:24 pm

【第九章】<月の湖>


<ご褒美会>のメンバーは賑やかにお喋りをしながら<月の湖>に向かっていた。ローズは、ルビーとバタフライとで喋っていた。

「<月の湖>って、想像しただけで綺麗そうよね!いつか恋の相手と行ってみたいわ!」とバタフライ。

「恋の相手!?あなた、考えるのはやいんじゃない?」ローズは思わず吹き出した。

「失礼ね!恋なんて、何歳でもするでしょう?」とバタフライは少し怒った声で言う。

「<学び猫>の雄猫では、ヴァリーあわせて三匹だけど。誰が好き?」とルビー。

「うーん、ミントが優しそうでいいかしら・・・でも、ブライアにとられそう!」

「見ろ!あれが<月の湖>だ!」ランペストの声で恋話は中断した。

<学び猫>達は我さきへと走り出した。ローズが一番早く、<月の湖>にたどりつく。

ローズははっと息をのんだ。湖の中に月がすっぽりはいった様に見える。しかも今夜は満月でとてもきれいだった。

バタフライの言う通り、一度だけでもいいから恋人と行ってみたい景色だった。

「バタフライ、あなたの言うとおりね!」ローズは興奮して横にいたバタフライに軽くぶつかってみる。

「でしょ?それに、想像以上に綺麗!」


                    ***

一方その頃、リーヴズ達は忍び歩きでヴァリーについていった。ヴァリーのにおいをたどると、すぐみつかった。二匹は合図して物陰に隠れる。

「ドーン、キャッスル族は満月に<ご褒美会>に行くそうです。選ばれたメンバーだけでいくらしいです_守りが薄くなります」

いつもの聞く声ではなく、不気味な響きがあるヴァリーの声が聞こえた。それに、ドーンとは誰の事だろう。それに、守りが薄くなる・・・?

「それはいい情報だ。確かに攻撃しやすそうだ。キャッスル族を支配して、歴史に残るかもしれない_よし、とりあえず今日はこの辺だ。また何かあったら言ってくれ」

「わかりました」

ヴァリーはそう言うと、城の方へ早足で帰って行った。ドーンと言われる猫も帰ったので、リーヴズはほっとためいきをついた。

「やっぱり、スパイね」

「うん。ドーンはよくわからないけど、近いうちに攻撃される」ミントはぶるっと震えていった。

「とりあえず、どうするの?ランペストに報告するの?」

「言った方がよさそうだな」

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投稿 by ライトハート Sat Jun 20, 2015 1:04 pm

【第十章】 ランペストとの話し合い


いつものように授業を受け、夕方になった。食事時、いつものようにみんなは獲物を食べている。

リーヴズがムクドリを食べていると、ミントがランペストと話していた。

「何やってるのかしら」ローズはリーヴズの横で口をもぐもぐさけながらきいた。

「わかんないわ」リーヴズは本当はわかっていたが、妹には内緒にしていた。

「ローズ、向うで「あっちむいてほい」やるわ!あなたもやらない?」ルビーが楽しそうにやってきてローズとリーヴズにきいた。

「行くわ!リーヴズはどう?」

「ゆっくりしたいから、今日はいいかな」

「そう?気が変わったら来て!」ローズはそいいい、ルビーと行ってしまう。

二匹がいなくなると、リーヴズがやってきた。「族長に許可を得たよ。今から行こう」


連れられたのは、族長部屋だ。実際、二匹はその部屋に入るのははじめてだ。

中から「入れ」と声が聞こえたので、二匹は緊張しながら入った。

中はいたって普通で、<学び猫>の部屋ぐらいの広さを一匹で使っていた。ランペストは寝床にすわっている。

「座れ、二匹とも」族長にそういわれ、二匹は腰を下ろす。「それで、話って?」

「ヴァリーの事です」とミント。

「そいつがどうしたんだ?」

「最近、変だと思いませんか?」リーヴズは思い切って言おうと思った。「彼はスパイですよ!」

「スパイ?馬鹿な!あんな小さい子がスパイ?ジョークもほどほどにしてほしいね、ローズの姉よ」

「ジョークじゃないですよ、これを聞けばわかります」とミントはむっとして言った。

ミントが全て話すと、ランペストは笑った。「証拠などないと意味がない」

「この目で確認しました」

「だが、俺の目で確認しないと本当かどうかわからん」

「では、ヴァリーが抜け出した時に、伝えますので一緒にきてください」

「いいだろう。嘘だった場合、罰をあたえてやる」
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