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にびいろtale   

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投稿 by 明日輝 Sat Jun 20, 2015 9:24 pm

にびいろtale





ああ、そこに宿る光が僕らの瞳を拒絶して

僕らを暗闇引きずり込んだ



ああ、ここにある心は僕らを嘲笑い

散々な運命を叩きつけては僕らを独りぼっちにした。



以前みた光を望んで手を伸ばす

駄目だと思っていても諦められるはずがない



でもね、

泣き出しそうになった、そんな僕らを救ったのは

別の光だったんだ

皆、その光に驚いて、でも嬉しくて

導かれるがままに本来の道へと戻った

皆、まっすぐと自分の道を進みだした



僕以外は…ね



初めに


こんにちは!こんばんは!明日輝です
新BBS二作目の小説です
この前よりかは長くなるはずです!(この前→https://warriors-bbs.forumjap.com/t24-topic
よろしくお願いしますm(__)m


最終編集者 明日輝@あっとまあく初心者 [ Mon Jun 22, 2015 5:43 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by 明日輝 Sat Jun 20, 2015 9:31 pm

登場猫紹介

  オーバーン〈とび色〉
    時の支配者。


  サイレンスグレイシャ〈沈黙の氷河〉/フラワリングハートs提供
    空間の支配者。
    透き通るような白い毛に涼しげな水色の瞳をした雌猫
    クールで冷静 なんでも淡々とこなしてしまう。
    基本的には無表情 迷った時や居心地が悪い時に右耳をぴくぴく動かす癖がある
    一歳 一人称は「私」

    「別に…どうでもいい。時間内からはやくやって」
    「ふたりして何やってんの?皆まってるわよ」



  カルムスカイ〈穏やかな空〉/ウィングシャドウs提供
    命の支配者。


  ハピネスコール〈幸せの呼び声〉/ウィングシャドウs提供
    心の支配者。
    耳先だけ白色のしょうが色の毛に暗めの黄色い瞳をした雄猫
    子供っぽい無邪気さのあるお気楽な少年。
    トラブルメーカーでよく事件を巻き起こしている。
    一歳 一人称は「ぼく」

    「あっちにネズミが沢山いたよ!…もちろん嘘だけど」
    「んじゃ、いっちょやっちゃいますかね!いっとくけどぼくたち結構強いよ?」



  コレッド
    意志の支配者。
    淡い灰色の毛に薄い水色の瞳をした雄猫。この物語の主人公。
    優しくおとなしい性格で、自分から何かをすることが苦手 意外と勇敢
    おっちょこちょいでよくドジる
    生後10ヶ月 一人称は「僕」

    「え…っと、僕はそんなことできないから、君はすごいよ。自身も持っていいと思う。」
    「僕みたいな劣等生でも、こんぐらいはできる…それってすごく嬉しいことなんだ」




  ローズ・カーマイン〈紅薔薇〉/ヒーステイルs提供
    命の守護者。


  ブライトウィロウ〈明るい柳〉/ノーススノーs提供
    光の支配者。


  エッグプラント〈茄子〉/レパードクローs提供
    幻想の支配者。


  零〈zero〉
    風の支配者。


  タービランス・ディム・ジャーニー〈乱気流の曖昧な旅〉/フラワリングハートs提供
    存在の支配者。


  チャタ―ブリーズ〈お喋りなそよ風〉/ヒーステイルs提供
    恐怖の支配者。


  黒虎〈kuroko〉/レパードクローs提供
    構成の支配者。


 更新中…



用語・設定説明


設定説明
  この話の設定についてです。
  この話には二つの世界があります。
  一つは、ウォーリアーズ本家のような普通の猫の世界。人間の脅威に怯えながら野生として暮らします。
  この世界の猫たちはもう一つの世界の事を知りません。
  もう一つの世界は、人間の手の届かないようなところに住む猫の世界。ある程度文明も発達しています。
  この世界の猫たちは前者の世界のことを知っています。

  前者の世界に住んでいる猫…オーバーン、サイレンスグレイシャ、カルムスカイ、ローズ・カーマイン、ブライトウィロウ
  後者の世界に住んでいる猫…ハピネスコール、コレッド、零、エッグプラント、タービランス、チャタ―ブリーズ、黒虎



能力について
  それぞれの神の子孫であり、選ばれし者に与えられた九尾の能力。
  発動時、尻尾が九本にわかれる。かなり強力な力を持つため、制御するのが大変。
  ただし、チャタ―ブリーズ、黒虎の能力は他のものとは少し違う。


神について(第0話登場)
  神の支配者によって作り出された力を持つ九匹の猫。
  オーバーンたちの祖先でもある。
  100年生きたと言われるが100年前に、その能力を封印し、姿を消した。

神の支配者について
  神たちに能力を与えた猫。
  神たちと共に姿を消したと言われるが、実際のところは分からない。
  
  


 更新中…



目次



   第0話    終わりの空は始まりの空         __主人公、?
          *01   知っている心、知らない声
          *02   最後の光が

   第1話    進む表、偽る表             __主人公、ハピネスコール       
          *01   朝の香りの中で
          *02   消え始めの心に願う
          *03   一滴だけのぼく

   第2話    愛を避けて、愛を求めて         __主人公、サイレンスグレイシャ
          *01   ”幸せ”は”悪夢”
          *02   モノクロの思い出
          *03   ため息みっつ、つく頃に

   第3話    劣等生                 __主人公、コレッド



 更新中…


最終編集者 明日輝 [ Sun Jul 19, 2015 4:14 pm ], 編集回数 10 回
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投稿 by ヒーステイル Sun Jun 21, 2015 10:35 am

新小説おめでとうございます!ついでに1コメげっとです!
最初の言葉がすごく魅力的で、話の内容が楽しみです!
頑張ってください!
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投稿 by 明日輝 Sun Jun 21, 2015 11:16 am

ヒーステイル wrote:新小説おめでとうございます!ついでに1コメげっとです!
最初の言葉がすごく魅力的で、話の内容が楽しみです!
頑張ってください!




ありがとうございます!

頂いたキャラ、色々と活躍してもらいますので、お楽しみに!w
ヒースsも頑張ってください!
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投稿 by ノーススノウ Sun Jun 21, 2015 11:20 am

新小説おめです!
キャラ募集はこの小説の為ですか!
開始楽しみにしています!執筆頑張って下さい!
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投稿 by 明日輝 Sun Jun 21, 2015 11:21 am

ノーススノウ@おさく wrote:新小説おめです!
キャラ募集はこの小説の為ですか!
開始楽しみにしています!執筆頑張って下さい!




ありがとうございます!

そうです、この為なのです!
ブライトウィロウちゃんもちゃっかり活躍するので、気長にお待ちくださいませw

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投稿 by 明日輝 Sun Jun 21, 2015 11:47 am

第0話     終わりの空は始まりの空




またいつか、次の世界で





この空は広がって





冒険する者たちを





導くでしょう





その時まできっと僕は__






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投稿 by 明日輝 Sun Jun 21, 2015 11:51 am

*01     知っている心、知らない声






重く湿った空気がゆっくりと動く。

僕はその気まずさに視線をあちらこちらへ歩かせた。



いつまでたったかわからない。時間の経過が憎たらしい。

その張りつめた空気は、何を促しているのかさえ読み取れない。

僕なんかが口を出していいはずがないのだが、そんなお約束も崩れてしまいそうな空間は、僕の心にうねるように入りこんできた。


「やはり、これしか手がない」

やっと声が空気を震わせた。

僕はまっすぐ声の主を見つめた。

でも、ということは…

「そうだ、俺たちのこれは失われる」僕の心を読み取ったかのように言った。

僕は黙って俯むく。他の皆も、言うべき台詞が思いつかなくて、黙っていた。

やるしかないんだ、そう言った彼の声に感情は含まれてなかった。

僕は正直言って怖かった。そんな、これからどうなるかもわからないのに__

やらなきゃ、と心は蠢き、そわそわと体を誘うのに、頭では何もできなくて、僕は荒っぽく呼吸をした。

声の主がかさっと音をたてて立ち上がると、嫌がる者たちは分からない程度に後ずさりをする。

僕は動かなかった。いや、動けなかった。

僕だけ時間が止まったみたいに硬直する。視線は勝手に彼の方向へと向き、彼の瞳を捕まえた。

あれ、おかしい。僕は今怖がっているはずなのに、外の自分はまるで別人だ。

僕はやります、外の僕は今確かにそう言った。ブレのない真っ直ぐとした声からは僕の中には微塵もない勇気だとか決意だとかがうかがえる。

彼は僕の言葉に驚いて、少し笑い頷いた。



「やるぞ」今度は、ちゃんと感情が入っていた。

皆は顔を見合わせると、冗談っぽく笑って立ち上がった。

「しょうがないね!」こんな時なのに無邪気な笑顔を見せられる皆に僕は驚いた。

弱気なのは僕だけじゃないか。いや、皆も僕と同じように怖がっているのか?だとしたら、僕たちは誰かに操られているってことか…?

心をかき乱されて混乱しきった僕は少しくるってしまったのかもしれない。

相変わらず、外の僕はいて、皆と同じように笑って立ち上がった。

「じゃあ、やるぞ」

外の世界は青く澄みきっていた。
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投稿 by 明日輝 Sun Jun 21, 2015 2:22 pm

*02    最後の光が





僕らは真っ直ぐと尻尾を突き上げた。

僕は感じた。これが宿命であり、運命だと。

まさかこんなきれいごとのような言葉を使う日が来るとは。

僕はいい加減に覚悟を決め、外の僕に近づこうと頑張った。



「じゃあ、やるぞ」

僕らは目を閉じた。覚悟を決めた僕は外の僕と一緒になった…と、思う。いや、そうだ。

僕だって、神なんだ。最後ぐらい、カッコつけてもいいじゃないか





__暫くして時間がかちっと音をたてて止まった。

__暫くして空気が固まった

__暫くして楽しさが消えた

__暫くして自分がわからなくなった

__暫くして心の傷が痛みだした

__暫くして世界から光が消えた

__暫くして世界から希望が消えた

__暫くして世界が暴れだした

__暫くして命が消えた


黄金色のひかりがまっすぐ打ちあがって弾け散った。

僕らは満足げに微笑むと残りわずかな宿命に向かって歩き出した。

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投稿 by 明日輝 Mon Jun 22, 2015 4:26 pm

ちょっと寄り道__明日輝のきゅーけーじょ※スルー推奨※




こんにちは、明日輝です。
これは、本編の間にちょくちょく入れたいと思ってるものです。
主にご挨拶や簡単な解説など入れたいと思っています。何せ文才というものがないものでしてw


ということでまずは見て頂き、ありがとうございます!
それから、キャラ提供してくださった方、ほんとにほんとにありがとうございます!
今回は、1話ごとに主人公を基本的に変えて書こうと思っています。

悪役の子は若干出番少なくなってしまうかもですが、きちんと描きたいです!

「私はこんな子提供した覚えはない!何やってんだ明日輝っ!」って方は殴り込みに来てください←
スライディング土下座の練習して待っています←


それからですね、第0話イミフでホントすいません!
ここに出ているのは神たちです。
神がなにか知りたい人は用語・設定説明を見てくれると嬉しいです。

まあ、これはあまり本編に関係ないので「あー明日輝がまたイミフなこと書いてるー、流石だなw」とかなんとか思っといてください←


これからもお願いします!


最終編集者 明日輝@あっとまあく初心者 [ Tue Jun 23, 2015 10:24 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by 明日輝 Mon Jun 22, 2015 5:46 pm

第1話     進む表、偽る表






勢いに任せて流れを作り出してしまったぼくは





これからもずっと





おもちゃの世界を回り続けるのだろう。





まあ、





それならそれでいい。





道のない人生を





ただ歩くだけの世界よりずっといい。





だからぼくは、今日も回る。
明日輝
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投稿 by 明日輝 Mon Jun 22, 2015 6:55 pm

*01     朝の香りの中で





ああ、つまらない。

ハピネスコールは曇った空を見上げて思った。

昨日も一昨日もそれから今日も、きっと明日だってこんな日々だ。

つまらない。

ハピネスコールは、朝の新鮮な食糧が並べられた屋台が立ち並ぶ市場を通りながらため息をつく。



「よお、オレンジのにいちゃん!また会ったな」

木の実売りのおじさんが木の実を掴んだ右手を上げた。

「こんにちは、お久しぶりです!」

ハピネスコールは無邪気に笑って言った。

ああ、もう、嫌になる。ほら、またこうやって中のぼくを隠したまま、無駄にうまい愛想笑いして…

ぼく自身はさらに深く落ちていくだけ。そんな日々を、だまって見つめる。



「ほら、持ってきな!」

おじさんが投げてくれた木の実を口でくわえると、ハピネスコールは軽く会釈をして立ち去った。



ハピネスコールは石を蹴った。賑やかな市場に、そんな小さな音なんて聞こえるはずもないわけで、石は静かに消えた。

また…かなんて、心の中で呟いて石が行った先を見る。誰も気が付かない。独りだけ逆方向に進むぼくなんて。



ハピネスコールは、古くて穴の開いた屋台の屋根を茫然と見つめ、依然木の実をくわえている口で少しだけ笑った。

ああ、つまらない

またこうやって、ぼくはもみ消されてしまうんだ。

空の色は少し薄くなったような気がした。

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投稿 by 明日輝 Wed Jun 24, 2015 4:46 pm

*02    消え始めの心に願う





ごっと、鈍い音を立てて木の実が落ちていった。

ハピネスコールは、落ちていく木の実に驚き、また晴れ晴れとした気持ちになった。

これが落ちたのは偶然といえば偶然だ。でも、こんなもの捨ててやりたい、と思っていた自分も確かにいて、そう考えるとこれは必然になる。

ハピネスコールは暫くそんなことを考えていた。

はあ、とため息を浅くつき、自分が歩いてきた道を見た。


足跡のつかないこの道ではぼくの存在は否定されてしまう。こんな世界を飽きてしまったぼくは誰にも見つけられない。



ハピネスコールの足は無意識に動き始めた。とくにどこかに行くと言うわけではない。あてもなく、だ

ハピネスコールは猫達で賑わう住宅街にやってきた。自分の住んでいる集落の隣だ。

事件も何もないこの集落もまた、平和で平凡で、ハピネスコールは逃げ出したくなった。

ここでも何もないじゃないか。ぼくは一生こうやって表のぼくに取り残されたまま独りぼっちなのだろうか。

一歩進むごとに憂鬱になり、ハピネスコールは足を止めた。

道端にちょこんとすわり、乱れた尻尾を整えた。綺麗になっても茫然としているハピネスコールはなめ続けた。



「あの」

空がすっかり晴れたころ、ハピネスコールに声をかけてきた者がいた。

見えないぐらいに芽生えた非日常への希望はハピネスコールの首を動かした。

はい、とかすれて消えかけて声で言った。

「私の子供をみなかったかしら?私によく似た白猫なんだけど…」

ふんわりとした毛をしている母猫のようだった。

これで探して、その子が悲惨な状態でみつかったら…

なんて、恐ろしいことを考える自分に寒気がした。どうした?ぼく。

狂ってしまったのか?

返事に困っていたハピネスコールに別れを告げる母猫。

白猫は尻尾を一振りして歩き出した。



「あの!」

あれ…?

「その子なら」

どうやらぼくは

「さっき見かけましたよ」

もうとっくに、気が付かないうちに

「確か」

狂ってしまっていたようだ__

「あっちのほうに…」



ハピネスコールが尻尾で指したのはこの地域では有名な森。

危険な動物が住み着いていて、立ち入り禁止になっている場所だ。

母猫は真っ青になって駆け出した。

ああ、馬鹿だなぁ、そんなことないのに

もしそうだったらぼくが止めてるよ。それか、もっと早く言ってるよ。

笑いが溢れて止まらない。

その子なら知ってる。確か空き地で遊んでいた。きっとあの森へ行く途中で見つけて、真実をしってぼくに怒りを覚えるだろう。

ハピネスコールはさっきに母猫の青ざめた顔がたまらなかった。

ぼくは本当に壊れてしまったんだなぁ

心の隅で考え、笑いでかき消した。

良心がちくちく痛むけど、気にしたくない。せめて、今だけは__

この“楽しさ”をぼくのものに…。

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投稿 by レパードクロー Wed Jun 24, 2015 5:02 pm

初コメ失礼します!

ちょwwwハピネスコールがすごく怖いですw
文章がとてもお上手です!
エッグちゃんはいつでてくるのかと心臓が口から飛び出るぐらいワクワクして待っています!
頑張ってください!

明日輝さんのトピでキャラ募させていただいてます!
もしも時間があれば見てくださると嬉しいですw
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投稿 by 明日輝 Wed Jun 24, 2015 5:29 pm

レパードクロー@進む妄想、最悪のテスト wrote:初コメ失礼します!

ちょwwwハピネスコールがすごく怖いですw
文章がとてもお上手です!
エッグちゃんはいつでてくるのかと心臓が口から飛び出るぐらいワクワクして待っています!
頑張ってください!

明日輝さんのトピでキャラ募させていただいてます!
もしも時間があれば見てくださると嬉しいですw



ありがとうございます!

はは…怖くする予定はなかったのですけどねー…
文章が上手とは…とんでもない!すっごいgdgdじゃないですか…
順番に出てくるのでもう暫くお待ちくださいませw

了解です!ピコンときたら応募させていただきます
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投稿 by 明日輝 Sun Jun 28, 2015 12:19 pm

*03      一滴だけのぼく





涙ぐんだ空を見上げ独り想う。

頭では何も考えられなくて、心の奥で小さな感情が波打っているけど、それを取り出すことは出来なくて。

ハピネスコールは空間を揺れていた。



昨日の残りの冷たい獲物を前足で突いてから齧り付いてみた。

一晩おいた獲物はぐにゃりとした感触しかしなくて、ハピネスコールは吐き出しそうになった。

歯を食いしばって飲み込んだ。腹が痛くなりそうだ。

口の直しに、と部屋の奥から木の実を取り出した。

さっきみたいに歯をくいこませようとして、留まった。

昨日のことが脳裏に浮かぶ。昨日のぼくは、随分と浮かれていた。

楽しさに飢えた僕は、止まらなかった。何をしていたのだろう。

しかし、そんなことを考えているのは裏のハピネスコールであり、表の彼は歯車の歯がずれてしまったようだ。

今日、町へ行ったらまた同じようなぼくが現れてしまう。そんな恐怖から今日はじっとしてようと思ったが、やはり好奇心には勝てずに、ハピネスコールの足は動き出した。



                   



いつもより少し遅い時間の市場。いつもよりすいていて、いつもより涼しかった。

ちょっと駆け足で通り過ぎる。早く帰ろ。ハピネスコールは来たことを後悔した。



町はずれの丘まで来て、一息つく。町を冷やかな目で見下してはため息をつく。

目を閉じて深呼吸をする。ゆっくり、深く。目を開ければ、ほら、もう別のぼくだ。

きっとこんなしょうもないことを繰り返すんだろう、他人を傷つける勇気なんてない癖に、他人を騙して、嘘ついて。

あとで自分が傷つかない程度に他人を惑わせて、自分を追い込んで。

でもぼくは笑っていて、中のぼくは泣きさけぶのに、表のぼくはそれをかき消す。

助けを求めても、逆に沈められてしまう。



ほんのちょっぴり黒い嘘を繰り返して、ほんのちょっぴり楽しんで、ぼくは生きていくのかな…

ああ、やっぱりつまらない。でも__



ハピネスコールは歩き出した。

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投稿 by 明日輝 Sun Jun 28, 2015 12:56 pm



第2話     愛を避けて、愛を求めて





手に残った暖かみは





薄れていって





ついに思い出だけになった





“幸せ”をみるのが嫌で





目をそらし続けた





ああ、私の心を





風が吹き抜けた時に感じる





あれ、は一体何なのでしょう



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投稿 by 明日輝 Wed Jul 01, 2015 7:08 pm


*01    “幸せ”は“悪夢”






サイレンスグレイシャはふと立ち止まった。透き通る青い瞳を冷たく輝かせ、ゆっくりとあたりを見渡す。

猫…の気配がした。間違いない。

尻尾を立てないように注意しながら見えない敵に集中する。

二匹!それほど大きくないわ。おそらく子猫ね。

サイエンスグレイシャは少しだけ緊張を緩めると、後ずさって茂みに姿を消した。

子猫相手に戦う必要もないと考えたのだ。

暫くして、子猫たちが姿を見せた。子猫たちにそんな技術はないと思うが、何せ自分の毛は真っ白だ。サイレンスグレイシャは極限まで気配を消した。

一匹は薄茶色のトラ猫。もう一匹は白黒のブチ猫。母猫とはぐれたのだろうか。



子猫たちは楽しそうにじゃれていた。サイレンスグレイシャは顔をしかめる。

立ち去るタイミングを見図ろうにも、妙に警戒しているサイレンスグレイシャは何もできないでいた。

すると、突然なったがさっという音にサイレンスグレイシャは軽く飛び跳ね、音にした方を睨んだ。かぎ爪を出した足に力を入れる。

再びがさっと音がしたのと同時にブチ猫が出てきた。

ここにいたの、雌猫はそう言って子猫たちに近づいた。どうやら彼女が母親のようだった。

子猫たちはごろごろとのどをならして母猫にすり寄った。

サイレンスグレイシャは叫びそうになり、慌てて息を止めた。

よくわからない何かに心をかき乱され、涙が出そうになった。

サイレンスグレイシャは「ああ…ああ…」とかすれた声を出しながら後ずさった。

葉がこすりあう音も毛皮に刺さる小枝も気にしない。

“幸せ”そうな親子がぴくっとサイレンスグレイシャの方を見た。サイレンスグレイシャは一目散にと駆け出した。

自分の住処まで走って帰り、倒れこむように寝床に入ってからはあ、はあと息をした。

これは、なんなんだろう。

この得体の知れない、ふわふわとした感じは。

“幸せ”を見た時に感じた、あの寒気は、一体。



サイレンスグレイシャは答えを探すように眠りに着いた。

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投稿 by 明日輝 Fri Jul 03, 2015 6:21 pm

*02   モノクロの思い出





サイレンスグレイシャは橙の朝日を睨んだ。

じっと、見つめても返事をしない太陽に腹が立ったのか、不機嫌でいた。

昨日の親子が頭から離れない。何度もあの猫なで声が蘇る。

あの暖かさはサイレンスグレイシャのなかに蛇のようにうねって入り込み、支配した。

サイレンスグレイシャは少し落ち着いた心で深めに呼吸をしながら自分に言い聞かせるように思い出を巡っていた。



私にも、母さんはいた。私を産んでくれて、育ててくれた母さんが。

あの時に私はきっと、“幸せ”だったんだ。

自分で虚しいことを考えるたび、また同じような気持ちになる。



いつだったか、私が生後5、6ヶ月、やっと分別がついてきたぐらいのころ、母さんは私の前から姿を消したんだ。

お腹をすかせて起きた時には、母さんの温もりすらなくて、代わりに木の葉が一枚、母さんの寝床に置いてあったんだ。

ぼんやりとしか覚えていないあの光景、恐ろしいほどにしっかり刻まれたあの気持ち。

もう、母さんはいない。私を捨てたんだ。幼い頭で理解した。してしまった。

私はきっと、忘れないであろう。消えかけの、消えないこの想いは。



それからは生きることが必死だった。独りを求めた結果、感情、というものを忘れてしまったらしい。

どうせ裏切られるのなら、関らない方がいい。

どうせ終わってしまうのならはじめない方がいい。

サイレンスグレイシャは殻に閉じこもった。自らかけた鍵を、外そうともしなかったけれど、扉は錆びついて、もう開かないのかもしれない。



私は、ずっとこのままかもしれない



望んだはずの現実が酷く恐ろしいものと感じた。

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投稿 by 明日輝 Fri Jul 17, 2015 6:24 pm



*03       ため息みっつ、つく頃に






はぁ。

何度目だろうか、ため息をついた。

ため息は幸せが逃げる

どこかで耳にした。

別に構わない。もともとたいした幸せ何て持っていない。

逆に、神様は私に幸せを与えてくれないものかと、小さく期待する。

こころなしか、いつもよりはやく流れる雲を見つめては、そんなため息をもうひとつ。



生温かくて湿った風が毛に当たった。

雨…かな。

いつのまにか怪しくなっていた空をぼんやりと眺めていた。



雲の動きがよくわからなくなってきた頃、案の定雨が降り出した。

ぽつぽつ、しとしとと可愛らしい降り方をしていたのもつかの間、かなり本格的な雨になってきた。

久しぶりだな…雨

彼女の脳内には、避難する、という選択肢がないらしく、目に雫が入り込むのも気にせず空を眺め続けた。



はぁ。

暫く忘れていたため息をついた。

ゆっくりたちあがり、木の下へと移動した。

サイレンスグレイシャに踏まれた草はノシ、と音を立てた。



今日は、このままかな…

ため息、ひとつ

お腹、すいたな…

ため息、ふたつ

暇、だな…

ため息、みっつ



びゅんと、風が吹き抜け、サイレンスグレイシャに冷たい雨粒が降ってきた。

耳を曲げ、頭を振って払いのけたサイレンスグレイシャは、落ち着かない様子で尻尾をもぞもぞ動かした。





きっと、まだ私は

この、身の震えるような

下を見たくなるような



“感情”



の、正体を知らないから。

ため息を、つきたくなるんだ。

空の色は、少し薄くなったような気がした。




_________

すいませんでしたっ!

べ、別に、忘れていたとか、面倒くさかったとかそんなんじゃないですよ!(白目)

…すいません、はい

頑張りまする。(。-`ω-)


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投稿 by レパードクロー Sat Jul 18, 2015 9:16 pm

サイレンスちゃんの曖昧?な心情がうまく描かれていてすごく素敵です!
サブタイトルも上手で一滴だけの僕とか思い付かないので尊敬します(^○^)
頑張ってください!応援しています♪
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投稿 by 明日輝 Sat Jul 18, 2015 9:23 pm

レパードクロー wrote:サイレンスちゃんの曖昧?な心情がうまく描かれていてすごく素敵です!
サブタイトルも上手で一滴だけの僕とか思い付かないので尊敬します(^○^)
頑張ってください!応援しています♪






すすすすすす素敵!?

そそそそそそ尊敬!?

そんなたいしたものではないのです!ネーミングセンスほんっとないものですからっ


ありがとうございます!頑張りますっ
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投稿 by 明日輝 Sun Jul 19, 2015 4:07 pm

第3話     劣等生





“あそこの家の子だもの”



僕を見る目は、いつだってそう。






“ご兄妹もあんなに優秀で…”



だからなんだっていうんだ。






勝手に決めつけて、



はやしたてて。






それでいて___



“なんだ、ただの猫じゃん”



僕が、






僕がなんだっていうんだ?
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投稿 by フェグワンヴィレッジ Fri Aug 07, 2015 11:37 am

なんかプロローグから素敵感が・・・w
あとネーミングセンスいいですねw
応援してます!がんばってください!
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投稿 by 明日輝 Wed Aug 12, 2015 8:52 pm

フェグワンヴィレッジ wrote:なんかプロローグから素敵感が・・・w
あとネーミングセンスいいですねw
応援してます!がんばってください!





返信遅くなってしまい、申し訳ありません!

コメありです!素敵だなんてとんでもないのです、駄作感満載なのです。
ネーミングセンスの欠片もないので基本的にいつもテキトーですwいいと言ってくださると嬉しいですね~

頑張ります!
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