⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
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Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
ストームファー「うっわあ、またエグいなあ………まあいいか、半分自業自得だし。俺たちも帰ろう、ブルック」ザッ
ブルック「そうね。ふふっ、なんだかお楽しみの夜だったみたいね?」ザッ
ミスティフット「ボコられてるかれらに対するこちらの落ち着きようといったら」
ワンスター「ああ………こうも夫婦差があるものなのだな」
ナイトクラウド「さあ、私たちも帰りま………ちょっと、ちょっとクロウフェザー? どうして湖岸の反対側に行くの? クロウフェザー? クロウフェザー!?」
「っ、ナイトクラウド、待って! ………彼を、放っておいてあげて」
ナイトクラウド「! あなた………リーフプール」
リーフプール「妹から今夜の事情を聞いたの。あの、今は独りにしてあげて」
ナイトクラウド「なんで? なんであんたみたいな雌ギツネの言うことを信じられる!? いつクロウフェザーにしたみたいに私をたぶらかして、抜け駆けするつもりでしょう!?」
リーフプール「違うわ、私はここにいる! あなたの目の前にいるわ! ………お願い、ナイトクラウド。彼自身の、ためだけよ」
ナイトクラウド「………私、あなたのことが心の底から嫌いよ、リーフプール」
リーフプール「ええ。わかってる」
ナイトクラウド「………フン」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
島の湖側の岸
クロウフェザー「………………」
クロウフェザー「(………………フェザー、テイル)」
クロウフェザー「(少し、聞いてくれるかな)」
クロウフェザー「(きみを喪ってしまったあとも、僕は他の女性を愛した。愛そうと、したんだよ)」
クロウフェザー「(なあ、僕、看護猫の子と駆け落ちしたんだぜ? それもファイヤスターの娘、あのスクワーレルフライトの姉とさ。馬鹿なこと仕出かしだろう? 怒ってくれよ)」
クロウフェザー「(なあ、僕、一族の女と結婚したんだぜ。ウィンド族の血を引く息子も生まれた。俺に似て、生意気でひねくれ者で、だけど本当は甘えん坊なんだ。笑ってくれよ)」
クロウフェザー「(………なあフェザーテイル、なぜだと思う?)」
クロウフェザー「(きみを亡くしたことで生まれた胸の痛みは、今も全然、なくならないんだ。悲しみは癒えない。喪失感を乗り越えられない。なぜだと思う?)」
クロウフェザー「(………きみと最初に出逢ってしまったことが、僕にはとても大きすぎた………)」
クロウフェザー「(だけど、きみを心から愛してたのに、きみと共有した時間は刹那ほどしか与えられなかった………)」
クロウフェザー「(きみが、世界中の何よりも愛するきみが、もうここにはいないからなんだ、フェザーテイル………!)」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
クロウフェザー「(きみに最初に出逢ってなければ。僕は秘密の恋人も、妻も、息子も、心から愛せたのかもしれない)」
クロウフェザー「(でも、もう絶対に無理なんだ。自分のことだ、僕にはわかる)」
クロウフェザー「(あのとき、君が死んでしまったとき………きみに捧げていた僕の魂の半分も、一緒に死んでしまった)」
クロウフェザー「(僕はもう、心からだれかを愛せはしない。もう二度と心から幸せになれはしない)」
クロウフェザー「(僕を笑うかい? 哀れむかい? だけど、僕自身どうしようもないくらい、本当のことなんだよ)」
クロウフェザー「(リーフプールにもナイトクラウドにも、ブリーズキットにも謝りたい。僕が君たちを幸せにしてやれなくて、むしろ不幸にしてしまって本当にごめんなって)」
クロウフェザー「(………怒りたいくらいだよ、フェザーテイル。僕の幸せそのものだったきみがいなくなってしまってから、僕の生涯は完全に狂ってるんだから)」
クロウフェザー「(………怒りたいくらいさ)」
クロウフェザー「(………どうして、僕を置いていったんだよ。こんな、絶望の闇に一転してしまった世界に)」
クロウフェザー「(きみが、今もいとおしい)」
クロウフェザー「(もう一度、あの6匹で旅をしていたあのころに戻って………ただきみの隣にいて、きみのぬくもりを感じていたい)」
クロウフェザー「………………」
クロウフェザー「………ハハッ」
クロウフェザー「叶うはず、ないのにな」
クロウフェザー「………フェザーテイル………僕、やっぱり今でも馬鹿なままだ」
リーフプール「………………」
ナイトクラウド「………………」
銀河
フェザーテイル『………………ええ、大馬鹿者よ………クロウフェザー』
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
シャドウ族キャンプへの帰り道
トーニーペルト「………まったく! まったく! この、馬鹿! あほ亭主!」
ロウワンクロー「いだっ、あっ、うわっ、痛い! トーニーさん───」
トーニーペルト「スクワーレルフライトに酔わされたせいとはいえ、どうしてあんな話になったのよ? ………クロウフェザーがいる、あの場で!」
ロウワンクロー「………ううう、あの、だから、酔いの勢いというか」
トーニーペルト「へえ、それであたしの昔の仲間の傷痕をほじくり返したわけ?」ギロリ
ロウワンクロー「っ………あと、その………若いあいつにな、遠回しに………『今を大事に生きろ』って伝えたかったというか」
トーニーペルト「! ………」
ロウワンクロー「………男は馬鹿みたいにプライドが高いからな。親しい猫のメッセージより、遠い猫のメッセージの方が聞き入れやすいことがある」
ロウワンクロー「きみがコケのベッドの上でたくさん話してくれたから、あいつのことは、性格も過去も現在も、少しくらいはわかってる」
ロウワンクロー「比較的に平穏な今の時代じゃ、あまり実感できないだろうが………自分の家族を持てた幸せを、もう少しわかってほしかったんだ」
ロウワンクロー「ナイトクラウドは嫉妬が激しい女性だと聞くが、それだけクロウフェザーのことを深く愛してる。そんな彼女を妻として受け入れて、健康な息子も産んでもらったんだ。クロウフェザーはもう少し、今ここにいる猫たちにも本当の愛情を注ぐべきなんだ」
ロウワンクロー「あいつさえその気になれるなら、あいつの周りにいる猫だって、心からあいつを愛してやれる」
ロウワンクロー「自分自身がつけている枷を外して、もう少し心を開いたなら」
ロウワンクロー「あいつも、周りの猫たちも、きっと幸せになれる」
ロウワンクロー「そう、わかってほしかったんだ」
トーニーペルト「………………」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
ロウワンクロー「………………」
トーニーペルト「………………」
ロウワンクロー「………………」
トーニーペルト「………………」
ロウワンクロー「………………」
トーニーペルト「………と、いう理由を」
ロウワンクロー「はい今考えて言ってみただけです本当にすみませんでしたぁっ!」ザザアッ
トーニーペルト「はあ? この馬鹿、土下座くらいで許すと思ってるわけ!?」バキッ
ロウワンクロー「うぐおっ………ああああマジですみません!!」
トーニーペルト「別に!!」ボカッ!
ロウワンクロー「ぐはっ」
トーニーペルト「今見つけたにしても!」ドゴッ!
ロウワンクロー「げふっ」
トーニーペルト「はあ、はあ………それがきっと隠れた本心だったんだってわかって! 惚れ直したわけじゃないんだから!!」
ロウワンクロー「ごふっ、明日の任務全部代わりま………!! ………え?」
トーニーペルト「………」
ロウワンクロー「………」
トーニーペルト「………」プイッ
ロウワンクロー「………っ!」ニヤッ
トーニーペルト「ちょ、ちょっと何よ?」
ロウワンクロー「なあ、トーニー? 愛しいおまえ? 新婚の俺たちふたりが、大集会から帰りが少し遅くなったって………ブラックスターは気にかけない、そうだよな」
トーニーペルト「!? ちょ、やめっ、あなた、私がどれだけ、族長に忠誠心を、わかってもらおうとっ………きゃっ?」
ロウワンクロー「ああ、そして俺がどれだけきみに夢中か、族長さんはきっとよーくわかってくれているはずだぜ………?」
:
:
:
:
:
:
ラシットファー「………という会話を、いなくなったふたりを不信に思ったわたくしが部下に盗聴させてきましたが」
ブラックスター「ああ、よくわかった。………爆ぜてしまえ、バカップルめが」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
サンダー族のキャンプへの帰り道
ブルック「ふふ、それで………あなたも私のことを存分にのろけてくれたわけね?」
ストームファー「ぐっ………ええ、まあ、はい。そうですとも」
ブルック「私とふたりきりのときだって、そのくらい情熱的になってくれてもいいのに。あなた、いつだって冷静なんだから」
ストームファー「俺いつから冷静沈着キャラが沈着しちゃったんだろう」
ブルック「ね、だから……ストームファー」グイッ
ストームファー「! ………きみが俺の顔を前足でこちらに向けさせるなんて。君も、今夜はやけに燃え上がっているみたいだね?」
ブルック「だって、あなたが私のことでそうなってくれたのに。私だけ普段通りじゃ、夫婦なのに平等じゃないでしょう………?」
ストームファー「………今夜は、どこできみを腰砕けにしてやろうか」
ブルック「あら、私があなたをそうさせるのよ………?」
アッシュファー「なあ、俺たちの後ろで恥も外聞もなくのろけあってるあいつらを思いきり引き裂いてやりたいんだが。二重の意味で」
ソーンクロー「俺たちモテない男の僻みとして受け取られてしまうだけだぜ。でも気持ちはよくわかる。まったく………少しは自重しろってんだ。あっちの二組もな」
アッシュファー「特にあいつら見てると、本気で心の底から呪いたくなってくる………いやマジで」
ブルック「ふふ、それで………あなたも私のことを存分にのろけてくれたわけね?」
ストームファー「ぐっ………ええ、まあ、はい。そうですとも」
ブルック「私とふたりきりのときだって、そのくらい情熱的になってくれてもいいのに。あなた、いつだって冷静なんだから」
ストームファー「俺いつから冷静沈着キャラが沈着しちゃったんだろう」
ブルック「ね、だから……ストームファー」グイッ
ストームファー「! ………きみが俺の顔を前足でこちらに向けさせるなんて。君も、今夜はやけに燃え上がっているみたいだね?」
ブルック「だって、あなたが私のことでそうなってくれたのに。私だけ普段通りじゃ、夫婦なのに平等じゃないでしょう………?」
ストームファー「………今夜は、どこできみを腰砕けにしてやろうか」
ブルック「あら、私があなたをそうさせるのよ………?」
アッシュファー「なあ、俺たちの後ろで恥も外聞もなくのろけあってるあいつらを思いきり引き裂いてやりたいんだが。二重の意味で」
ソーンクロー「俺たちモテない男の僻みとして受け取られてしまうだけだぜ。でも気持ちはよくわかる。まったく………少しは自重しろってんだ。あっちの二組もな」
アッシュファー「特にあいつら見てると、本気で心の底から呪いたくなってくる………いやマジで」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
ブランブルクロー「だから! なんでシャドウ族の年長戦士にマタタビ食わせて酔わせたんだよ! 最悪部族紛争に発展してもおかしくなかったんだからな!!」
スクワーレルフライト「別にいいじゃないロウワンクローの素があんななのはどうせ部族中で有名なんだし!」
ブランブルクロー「だからって! まったく、俺がどれだけ………普段の五倍も苦労させられたんだぞ?」
スクワーレルフライト「ちっ………十倍を狙ったのに」
ブランブルクロー「おいこら」
スクワーレルフライト「まあ、苦労人状態発揮してるあなたは可愛いから? 私としては楽しめたし?」
ブランブルクロー「夫で楽しむなよ、あといいこと教えてやろう、男は『かっこいい』じゃなく『可愛い』なんて言われるとわりとガチで凹むんだよ」
スクワーレルフライト「………凹んだあなたも───」
ブランブルクロー「やめろ! やめろ!!」
スクワーレルフライト「」ビクッ
ブランブルクロー「俺のHPはもう小数点以下しか残ってないんだよ!!!」
スクワーレルフライト「………なんでそんなに切実な叫び声をあげるのよ」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
スクワーレルフライト「(………だって)」
スクワーレルフライト「(昔、付き合ってた頃………本当に長い間大喧嘩した頃)」
スクワーレルフライト「(落ち込んでたあなたを見て、何度心を揺さぶられたか)」
ブランブルクロー「………なんだよ。俺の顔に何かついてるのか?」
スクワーレルフライト「………いや、相変わらずブッサイクだなあと思って」
ブランブルクロー「ちょっと本気で傷ついたんだが」
スクワーレルフライト「冗談よ、馬鹿ね」
スクワーレルフライト「私をアナグマから助けてくれたあの日から、あなたがかっこよく見えなかったことなんてあったはずないじゃないの」
ブランブルクロー「」
スクワーレルフライト「………」
ブランブルクロー「」
スクワーレルフライト「………何よ、馬鹿みたいに大口開けてポカンとして」
ブランブルクロー「えーと、スクさん? リーフプールにナツシロギクでも処方してきてもらった方が?」
スクワーレルフライト「何よ! 何よ!! ひとがせっかく、素直になってあげたのに!!」ポカポカポカポカ
ブランブルクロー「痛っ! 痛い! おまえどっかの酔っぱらいがのろける俺の姉貴に似てきたな!!」
スクワーレルフライト「ふーっ、ふーっ、! 大体! ロウワンクローにマタタビを盛ったのだって! あなたがちゃんと私を好きなのか聞き出してほしかったからなのに!!」
ブランブルクロー「痛っ………え?」
スクワーレルフライト「………………」
ブランブルクロー「………………」
スクワーレルフライト「………ぐすっ」
ブランブルクロー「………スクワーレルフライト、こっちの茂みにおいで。ちょっと、真面目にふたりで話そう」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
ブランブルクロー「………俺がきみを本気で好きじゃない、って。ずっとそう感じていたのか?」
スクワーレルフライト「…………」コクッ
ブランブルクロー「なんで?」
スクワーレルフライト「………あのね、あの、大喧嘩のあと………ここのアナグマがキャンプを襲ったあと。やっと、あなたと仲直りできて、凄く嬉しかった」
スクワーレルフライト「だけど、私………あなたへの当てつけで、アッシュファーと付き合ってた」
スクワーレルフライト「あなたは、絶対、そんなことしなかったのに」
ブランブルクロー「………………」
スクワーレルフライト「馬鹿な、こと。しちゃったけど。私はあなたのことが好き。仲直りのときに、確かにそう伝え直したわ」
スクワーレルフライト「だけど。自分だけ裏切ってしまったことへの罪悪感は、消えなくて」
スクワーレルフライト「あなたが、今もまだそのことを心の底では許してはいないんじゃないかって」
スクワーレルフライト「結婚してくれたのは惰性なんじゃないかって」
スクワーレルフライト「怖くて。だけど、聞けなくて」
ブランブルクロー「………………」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
スクワーレルフライト「それでこの前、縄張り境で会ったお義姉さんに………そのことを相談したわ」
スクワーレルフライト「そしたら、『心配する必要はないと思うけど、そんなに不安ならあたしの旦那に一服盛って聞き出してもらえばいいんじゃない?』って」
ブランブルクロー「おい元凶」
スクワーレルフライト「それで今夜、大集会が始まる直前………ロウワンクローに、『この薬草を噛めば特殊なフェロモンが分泌されてお嫁さんデレデレ状態になりますよ』ってマタタビを渡したら………疑いもせず、大喜びで根っこまで食べてくれたわ」
ブランブルクロー「おい野郎」
スクワーレルフライト「それで、ちょっとブランブルクローに話を聞いてくれない? って。………思ったよりも賑やかになりすぎたから、結局止めなくちゃならなかったけど」
スクワーレルフライト「………こんな馬鹿なことをしでかした私のこと、怒ってる、よね?」
スクワーレルフライト「馬鹿だって、呆れてるよね?」
ブランブルクロー「………………」
ブランブルクロー「………はあー………」
スクワーレルフライト「………ッ」ビクッ
ブランブルクロー「ああ、スクワーレルフライト。おまえは救いようのない馬鹿だよ」
ブランブルクロー「………こっちに、おいで」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
ギューーーーーッ
スクワーレルフライト「………え、えっと………ブランブルさん? あの、ちょっと、苦しい、というか、熱いんだけ、ど………」
ブランブルクロー「………裏切ったとか。信じてないとか。そんなこと考えてたのかよ」
ブランブルクロー「あのな」
ブランブルクロー「俺がいちばん嫌なのは、自分の嫁にそんな思いをさせることだよ」
ブランブルクロー「俺がきみを好きじゃない、そんな風に感じさせていただなんて」
ブランブルクロー「過去のことなんて気にしてない。俺自身も悪かったんだし………それに俺は」
ブランブルクロー「俺の腕のなかに抱かれてる、今のきみだけを見つめてる」
スクワーレルフライト「………う、あ」
ブランブルクロー「大好きだよ、スクワーレルフライト」
ブランブルクロー「世界一………愛してる」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
スクワーレルフライト「………え、と」
スクワーレルフライト「あの、普段こんな、ダストペルト張りの愛情表現とかされないから、その、あの」
ブランブルクロー「うん? 言葉じゃわからない? ………別の方法でわからせようか」
スクワーレルフライト「ちょ、っとっ!? こんな、状況、で、しっぽを、絡める、なんてっ、卑怯ッ………」
ブランブルクロー「あれ、知らなかったっけ? 俺って結構、卑怯者だよ」
ブランブルクロー「アッシュファーがもう少し長くきみを引き止めてたら、どんな手を使ってでもきみを奪い返すつもりだった」
スクワーレルフライト「」
ブランブルクロー「俺も、きみと離れてたあのときは本当に辛かった」
ブランブルクロー「だからこそ今がいとおしい」
ブランブルクロー「だからこそ、今ならだれよりも………ストームファーよりも、ダストペルトよりも、ロウワンクローよりも。自分の妻を、心から大切にできる」
ブランブルクロー「ずっと一緒にいような、スクワーレルフライト」
スクワーレルフライト「………ええ。私も愛してるわ、ブランブルクロー………」
………………………
………………
………
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
ブランブルクロー「………まだ、見せつけられていたいんですか?」
「「「「!!?」」」」ザワザワザワ!! ガサガサガサッ!!
ガサッ!
ファイヤスター「ブランブルクロー貴ッ様ァァァ!! まさあ俺たちが心配でこっそり見ていたのを承知の上で俺の愛娘にそんなことを!?」
ブラクンファー「族長お願いです落ちついて」
ファイヤスター「よくもそんな聞いてるこちらがこっ恥ずかくなるほど甘々な台詞を耳元で吐息かけながら低いかすれ声で囁きやがって! リーフプールの報告は本当のことだったんだなおい俺の目前で見せつけるように娘の耳を甘噛みするな!!」
サンドストーム「お願い本気で落ちついてあなた」
クラウドテイル「やだなー族長、今のブランブルクローたちより面白くなっちゃだめじゃないですかあ………くっくっくっ」
ファイヤスター「黙れクラウドテイルこの状況を楽しむんじゃない! 許さんぞ貴様! ブランブルクロー! 娘を賭けて決闘だあああ!!」
「!!? 6匹目と………7匹目だって!? ファーニー、話ってこれのことだったのか?」
「そうよ、ふふっ、今2週間目に入ったところよ。おめでとう、お父さん」
「うおおおおおおおおおおおおああああああいよっしゃあああああああああああああ!!!!!」
ファイヤスター「空気を読めよどこぞの茂みのバカップルがああああああ!!!!!」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
サンダー族のキャンプ、看護部屋
リーフプール「あーもう、お父さんったら可笑しい………」
スクワーレルフライト「笑い事じゃなかったわ! 族長は本気で決闘する気だったし、ブランブルクローもなぜかあの変なテンションのまま応戦しようとしたんだし」
リーフプール「ねえスク、つまりあなたは今夜、ブランブルクローの真意を確かめるためにロウワンクローをマタタビで酔わせて、嫁談義を開かせたってわけ?」
スクワーレルフライト「………馬鹿って笑いなさいよ、もう」
リーフプール「ううん、ふふっ………可愛いなあって」
スクワーレルフライト「だけど、いろんな猫を巻き込んでいろんなところに迷惑かけちゃったしなあ。あとで謝りに行かなくっちゃ」
リーフプール「別にいいんじゃない? ほら、あっちのストームファーとブルックを見てみて」
ストーム・ブルック「「 」」
スクワーレルフライト「」
リーフプール「ふふ、あなたのおかげで再燃したカップルもあるみたいよ?」
スクワーレルフライト「………WAO」
リーフプール「見てるだけで幸せになれるわ」
スクワーレルフライト「………ええ、そうね」
リーフプール「じゃ、私ちょっと出かけてくるわ! リトルクラウドが、ロウワンクローにあげる麻酔のケシの実が欲しいんですって。なんでもトーニーペルトから、可愛い理由でフルボッコにされちゃったとか? ふふっ、じゃあね!」
スクワーレルフライト「あ、うん! 気をつけていってらっしゃい!」
スクワーレルフライト「………………」
スクワーレルフライト「リーフプール、あなたの幸せは………いつになったら、あなたを振り返ってあげるのかしらね」
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
サンダー族、戦士部屋
スクワーレルフライト「大集会参加組みは夜明けまでゆっくり就寝か」
スクワーレルフライト「………それじゃ、おやすみ、ブランブルクロー」
ブランブルクロー「ああ、おやすみ」
スクワーレルフライト「………………」
ブランブルクロー「………………」
スクワーレルフライト「………………ッ」
ピトッ
ブランブルクロー「!!!??」
スクワーレルフライト「………寒いだけ、なんだからねっ」
ブランブルクロー「………!!」
ブランブルクロー「………お、おう(やべえマジやべえロウワンクローなんでこんなの抱きしめるだけで耐えられたんだ落ちつけブランブルおまえは副長おまえは模範戦士おまえは紳士だこらえろブランブル!)」
ブランブルクロー「………な、なあ、スクワーレル、フライト」
スクワーレルフライト「………うん?」
ブランブルクロー「………新婚旅行は、どこへ行きたい?」
スクワーレルフライト「!!」ガバッ
スクワーレルフライト「連れてって………くれるの? あたし、それがなかったからてっきりあなたが、それで、ああ………」
ブランブルクロー「嘘だろやっぱり本当にあったのかマジでごめんなスクワーレルフライト」
スクワーレルフライト「………ううん。あなたとふたりでいられるなら、どこでだって、幸せだから」
ブランブルクロー「………仕事、頑張るからさ。休暇をもらってパーディーんとこまで遊びに行って、そこで式を挙げようぜ」
ギュッ
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
クラウドテイル「なあおい! その新婚旅行、俺たちも混ぜてくれないか?」ガバッ
ブランブル・スク「「えっ」」
ブライトハート「Wデートってこと? いいわね、サンダー族のカップルたちでそういう企画立てましょうよ!」ガバッ
ブランブルクロー「ちょっ」
ソーレルテイル「あー、あたしも混ざりたいなーそれ。ここへの旅路がデート代わりみたいなもんだったから、ブラクンファーとゆっくりしたいんだー」ガバッ
スクワーレルフライト「待っ」
ストームファー「よーし皆に声かけるか! でもせっかくならサンダー族のカップルに限らないでロウワンクローたちも誘おうぜ! それで」ガバッ
クラウドテイル「俺たちみんなでブランブルクローをとことん存分にいじり倒す、と。一生の思い出に残る素晴らしい旅行プランだね!」
ブランブルクロー「やめてくださいクラウドテイルその悪戯心で煌めくまなざしも雲みたいにふわふわな思考回路もやめてください俺は今回ただスクとふたりきりで行きたいだけdやめろ! やめろ!! 戦士部屋の全員でニヤニヤしながら俺たちを見るなあああああああああ!!!!」
満月 ⋙ 今夜も部族は平和だねえ………
完
闇の森
タイガースター「ホークフロスト、イイナーって顔はよせ!! くそっブランブルクローめ………俺を二度も裏切った挙げ句、憎き宿敵の娘とあんな、あんな熱愛をッ………許すまじ、マジ許すまじ!!」
ホークフロスト「親父はズルいよなあ、ゴールデンフラワーに続いて俺のお袋ともそういう関係になったんだからさー」
タイガースター「黙れ! 黙れ!! 俺はあんな風に馬鹿みたいにデレたりはせん!!! 断じてせんぞ!!!」
ホークフロスト「スター族にいるゴールデンフラワーに悪い虫が寄りつかないか今でも心配してるくせに? あー、俺も親父の復讐計画に荷担しておっ死ぬ前に嫁さんもらっときゃあ良かったなあ………」
今度こそ、完
最終編集者 ĻK [ Tue Aug 25, 2015 4:20 pm ], 編集回数 2 回
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
コメディと言うか激甘ラブコメディでしたがいかがでしたか?
キャラ崩壊で不快な気分にさせたならごめんなさい!
けれどもし楽しんでいただけたのなら幸いです!
最後まで読んで下さってありがとうございました!
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
(2ちゃんねる風に)乙!です!
最後までハイテンポなコメディーにニヤニヤが止まりませんでした!!!最後のファイヤスターのドキャラ崩壊に彼に惚れ直しましたキッパリ
ホークフロストくんの嫁さんになりたい(^q^)\(--;)
スレ完結お疲れさまでした!
最後までハイテンポなコメディーにニヤニヤが止まりませんでした!!!最後のファイヤスターのドキャラ崩壊に彼に惚れ直しましたキッパリ
ホークフロストくんの嫁さんになりたい(^q^)\(--;)
スレ完結お疲れさまでした!
ラッキークロー- 副長
- 投稿数 : 226
Join date : 2015/05/20
所在地 : 小説について何かご質問、ご意見等ありましたらお気軽にPMやTwitterの方へメッセージどうぞ!
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
途中からじわじわシリアス入ってきてますます読み進める指が止まりませんでした!w
クロウフェザーが心置きなく嫁談義に加われる日を願います…
ああもうブランブルくんとスクちゃんコンビ愛しすぎて爆発しました!私が!
この安定のテンポ、漫画化したくなってきますねw
そしてまさかのシリーズものだった!?
他の作品も楽しみですw
スレ完走お疲れ様でした!(便乗)楽しかったです!
クロウフェザーが心置きなく嫁談義に加われる日を願います…
ああもうブランブルくんとスクちゃんコンビ愛しすぎて爆発しました!私が!
この安定のテンポ、漫画化したくなってきますねw
そしてまさかのシリーズものだった!?
他の作品も楽しみですw
スレ完走お疲れ様でした!(便乗)楽しかったです!
フラワリングハート@ふらわり- 年長戦士
- 投稿数 : 111
Join date : 2015/05/16
所在地 : 窒素
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
お二方コメントありがとうございます! 最後までお楽しみいただけたようで何よりです!
現在、完走スレでは作品の総合評価の投票を行っております! 今後の鋭意創作の為ご協力いただけると幸いです!
引き続き続編もよろしくお願いいたします!
この嫁談義編の続編は、機会があればまた今度!
漫画化………なんと素敵なお話!
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
遅ればせながらめちゃくちゃおもしろかったです~!
本家愛を感じます・・!
本家愛を感じます・・!
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
とってもおもしろいです!ブランブルクローのツッコミがヤバイです・・・!!トーニーペルトツンデレですね~!他の嫁たちもかわいいです♪
雄猫たちが、すごい熱論してますねーー!ロウワンクローがメッチャ酔ってる・・・・・。この話、最初から最後まで、全部おもしろかったです。
続編とかあったら、スッゴイ嬉しいです!!!!!!
雄猫たちが、すごい熱論してますねーー!ロウワンクローがメッチャ酔ってる・・・・・。この話、最初から最後まで、全部おもしろかったです。
続編とかあったら、スッゴイ嬉しいです!!!!!!
ライトプール- 未登録ユーザー
Re: ⚡ ロウワンクロー『せっかくの大集会だ、互いの嫁を自慢しあおうぜ!』ブランブルクロー『………はい?』 3期1巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結!
やばいです!!面白いです!!もうニャニヤしすぎておなかが減ってきました。
ちくわ猫- 年長戦士
- 投稿数 : 152
Join date : 2016/04/23
所在地 : ちくわ星ちくわ町ちくわ番地 ちくわの湧き出る泉の近く。最近ちくわがよく降る。
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