紅き龍に導かれ 【短編】・・・完結

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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Aug 30, 2015 5:30 pm

ありがとう・・・



ううん。

私こそありがとう。






空を舞う紅き龍は全てを知っている


最終編集者 フェグワンヴィレッジ [ Sun Oct 04, 2015 11:10 pm ], 編集回数 3 回
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Aug 30, 2015 5:35 pm

新小説書きますw

「鳥籠に囚われて」も引き続き応援お願いします!

少し短めなお話です。本当に短いです。
多分3ページも行かないんではないでしょうか・・・w

少し切ないでしょうかね・・・?

とにかくがんばります!


最終編集者 フェグワンヴィレッジ [ Thu Sep 03, 2015 11:13 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Aug 30, 2015 6:22 pm

登場猫紹介


・シェレット  Cherlet  雌
真っ白で毛足が長い。
目は青。

・ノエル  Noel 雄
赤茶色の体に白い花弁のような模様がある。
目は琥珀色。

・サフィ  Safi 雌
青みがかった銀色の体。
目はサファイアブルー。
※2,3話ぐらいから登場します。


最終編集者 フェグワンヴィレッジ [ Fri Sep 04, 2015 6:38 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Aug 30, 2015 6:38 pm

プロローグ




俺さお前を傷つけるの嫌なんだ

何を言っているの・・・?

俺が死んだらさお前はきっと悲しむんだろ?

あたりまえじゃない!

だからさ・・・つらかったら俺の事忘れてもいいんだ

・・・。

俺のこと忘れてくれ・・・それでお前が幸せになれるのなら潔く忘れられよう

何で・・・!?そんな事言わないで!!

命の炎は・・・炎の花はここで散る。お別れだシェレット・・・

え・・・

最後に一つ俺の願いを訊いてくれ

最後なんて・・・。

・・・笑ってくれ・・・

_ニコッ_   こ・これでいい?

今までありがとう、シェレット・・・。

ううん。私こそありがとう・・・。

じゃあな・・・



炎の花は枯れて散った
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Mon Aug 31, 2015 5:29 am

消えた炎の花忘れた水の月


ここは醜い戦いの真っ只中。

そこら中から悲鳴が聞こえてくる。

シェレットとノエルは背中合わせに戦っている。

お互いを信用しなければできないことだ。

「行くぞシェレット!!」

「えぇ!いいわノエル!!」

2匹はお互いを愛していた。

何があっても失いたくはなかった。



命に代えてでも護りたかった・・・
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Mon Aug 31, 2015 5:00 pm

だがあの日戦いでノエルは死んだ。

シェレットの・・・・・・・目の前で・・・

シェレットは泣いた。

気をなくすまで泣き続けた。

シェレットは泣き疲れ眠ってしまった。

目が覚めたシェレット。

だが彼女は様子がおかしい。

辺りをキョロキョロ見回したり、

水に写った自分を見たりする。

私は誰・・・

シェレットは記憶を失くしていた。

ノエルの事も・・・。

_俺の事忘れてもいいんだ_

それは記憶喪失という最悪の結果となった。

もしも彼女が記憶を取り戻したら・・・

再び悲しみと喪失感が彼女を襲うだろう。

ノエルはもういない・・・

その現実を突きつけられ彼女は記憶を失くした。


水の月は何もかも忘れてしまった。
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投稿 by ティアーミスト on Mon Aug 31, 2015 5:20 pm

せつないですよう!フェグワンヴィレッジさん!((蹴

愛する猫を失い、記憶もなくしてしまったシェレットが可哀想です。
でも記憶を取り戻してしまったら、再びノエルを失った悲しみが彼女を
襲ってしまうのかもしれませんね…。

続きが楽しみです♪
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Mon Aug 31, 2015 5:31 pm

ティアーsありがたいお言葉うれしいですw

ボクもティアーsを応援してますよ!
お互いに頑張りましょう!!ww





バットエンドにはならないはず・・・・w
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Tue Sep 01, 2015 9:06 pm

シェレットは仲間たちに保護された。

だが見覚えのない猫たちに怯えている。

軍の中ではリーダー、そして副リーダーのノエル。その補佐のシェレット。

軍は打撃を受けた。

副リーダーノエルの死。

そして補佐のシェレットが記憶喪失という衝撃的な事態が起きた。

シェレットには以前のような華やかさはどこにもなかった。

「シェレット・・・?私の名前?」

「ノエルって誰・・・?」

「私は補佐なの?」

彼女にとっては良かったのかもしれない。

ノエルが死んだという事実を忘れて・・・

何でだろう。

私にはいつも傍に誰かがいた。

それは憶えている。

でも・・・。

それが誰かはわからない。

私には大切な何かがあったはず。

それが何だかわからない。


月食・・・水の月は闇に喰われてしまった。
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Wed Sep 02, 2015 6:57 am

私は何を失くしてしまったの・・・?

苦しくて

辛くて

悲しくて・・・

どうして何も感じないんだろう。

そうか・・・。

私は忘れてしまったんだ。

なにもかも全部。

私の中から消えてしまったんだ。

思い出も

経験も

そして愛も・・・

どんどん私は沈んでいく・・・。

逆らえない流れに負けて

底のない泥濘に沈んでいくのね・・・

私は一体どうすればいいの?

あぁ、助けて・・・・・・・・・ノエル・・・。

・・・?

ノエル?

ノエルって誰だっけ?

誰?

・・・・・分からない・・・


儚く散った炎の花を水の月は・・・忘れてしまった・・・
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Thu Sep 03, 2015 11:11 pm

私はいつも炎のような安心に包まれていた

暖かく

そして素朴な

何でだろう今になって虚しいと感じてしまう

私はゆっくりと凍ってゆく

誰か教えてよ

私は今までどんな人生を送ってきたのか

辛くもなく

悲しくもない

それでも私は何かを失くした

一体何を失ったのかな

心に大きな穴が空く

それは黒い闇に隠れている

水の月は泣く事が出来ない
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Fri Sep 04, 2015 5:48 pm

黒き光白き闇

紅き龍は知っている。

自分のことも忘れてしまった一匹の猫を。

紅き龍は一筋の涙を流す。

そして自分がいるべき場所・・・宙(そら)へと戻る。

龍の涙は雨となる。

龍の吐息は竜巻となる。

龍の声は雷(いかずち)となる。

紅き龍はかつて地にいた。

地である者を愛していた。

だが龍は忘れられた。

龍は願ってはいけない。

その記憶が戻る事を。

忘れてほしいと願った龍への悲しき罰。

自分の罪は愛されない。

愛されてはならない罰。

龍は今も宙を舞う。

紅き龍はかつて猫だった・・・
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Sep 06, 2015 10:22 am

赤龍が現れた

「ミーツケタ」

サフィは紅き龍へ向かって鉤爪を突き上げた。

「ネェ、赤龍。あなたは私に仕える為の龍。それを拒むのなら私はあなたを生かさない。」

今もなお口の中には青龍の血の味が残っている。

300年前に殺した青龍の血が・・・

「仮の姿を失くしたのね。青龍のように・・・」

サフィは龍の姿を目で追った。

白龍よ・・・。

あなたは知らないのでしょう。

自分の真の姿を・・・

そして赤龍の正体を。

私は黒龍。

闇を掌る悪の龍。

白龍、あなたは光を掌る正義の龍。

赤龍は炎を掌り、青龍は水を掌る。

青龍も赤龍も私を倒せない。

私に勝てるのは白龍だけ・・・

黒き光は闇となる
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Tue Sep 08, 2015 6:56 pm

登場猫紹介

更新


・シェレット  Cherlet  雌
真っ白で毛足が長い。
目は青。
軍の補佐。

・ノエル  Noel 雄
赤茶色の体に白い花弁のような模様がある。
目は琥珀色。
軍の副リーダー。

・微風(ビフウ) 雄
ショウガ色の猫。
目は黄色。
軍の副リーダーであり最強の戦士。

・パーシヴァル  Percival 雄
灰色の虎柄。
目は緑。
軍のリーダー。

・セシリア  Cecilia 雌
三毛柄で白が多い。
目は黄金色。
シェレットの親友。

・パスカル  Pascal
薄茶色の体に濃い縞がある。
目は藍色。
軍の看護猫。

・サフィ  Safi 雌
真っ黒な体。
目はサファイアブルー。
※2,3話ぐらいから登場します。

・微風 雌
淡い灰色の毛の長い体。
目の色は琥珀色。
※過去編で登場します。


最終編集者 フェグワンヴィレッジ [ Mon Oct 05, 2015 6:45 am ], 編集回数 4 回
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Tue Sep 08, 2015 9:47 pm

シェレットは空を眺める。

記憶はまだ戻らない。

それでも心に閊えた何かがシェレットを苦しめた。

「私って一体何だろう。」

そう呟いたりしているとセシリアがやってきた。

「こんなとこにいたシェレット。」

シェレットにはセシリアの記憶もない。

「セシリアさん・・・。」

「『さん』って何!?もう、親友って言ったでしょ。『さん』なんてつけないでよ!」

セシリアは明るく言う。

「セシリアは私がどんな猫だったか教えてくれますか?」

敬語は直らない。

「あんたはいつでも頑張り屋さんで、必要とあればすぐに命を捨てて戦いに参加してたよ。ノエルと同じだった。」

ノエル・・・。

私は顔も覚えていないのに・・・。

「ノエルさんのこと教えてください。今どこにいるんですか?」

何故いないんだろう。

ノエルに会ったことがない。

「・・・ノエルはね、死んだんだ。大好きだったあんたを庇って命を落としたんだ・・・。あんたはそのショックで記憶を失くしたんじゃないかなって・・・。」

そうだったんだ。

ノエルはもうこの世にはいないんだ。

私のために死んでしまったんだ。

「でも、あいつは後悔してないよ。」

「え・・・。」

「だって、あんたを心から愛していたからね。愛するものを護れて幸せだったと思うよ。」

幸せ・・・

私のせいで死んだのに・・・。

ポツ・ポツ・・・

「あ、降ってきた。私濡れたくないから戻るね。」

セシリアは行ってしまった。


グルルルルル・・・


空に奇妙な声が響く。

シェレットはふいに空を見上げる。

そこには一匹の大きな赤龍がいた。

セシリアも驚いて戻ってきた。

「・・・赤龍・・・。」

セシリアは呆然とする。

赤龍はシェレットの目を見つめる。

琥珀色の目で・・・。

「・・・・・。」

赤龍はシェレットの傍まで来た。

その瞬間シェレットに全ての・・・失くしていた記憶が注がれる。

「あぁぁぁぁぁ!!う・嘘よ!!!ノ・エル・・・。ノエル!!うぁぁぁぁ・・・!!」

喚くシェレット。

「シェレット!?ちょっと大丈夫!!?」

赤龍はそんなシェレットを見つめていた。

「いやぁぁぁぁぁぁ・・・!!!」

「シェレット!!!」

シェレットはバタンとその場に倒れ気を失った。

シェレットは白い闇の中を堕ちていった・・・
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Sep 13, 2015 2:14 pm

白い闇の中をシェレットは堕ちていく。

どれだけ後悔しても時間は戻らない。

ノエルは生き返らない。

その事実から自らを守るために意識を手放したって

傷の痛みを忘れることなんてできる訳ないのに・・・

シェレットはぬかるんだ地に着いた。

「あれ?私はなんでこんなところにいるんだろう。」

シェレットの中からはノエルだけがいなかった。

「!!」

足が沈んでく!?

歩かなきゃ。

「それよりここはどこ?」

よく見ると奥に赤い光が見える。

「あそこに行ってみれば・・・。」

地面は歩きにくい。

それでも歩かなければ沈んでしまう。

「あれ?私進んでる?」

幾ら歩いても周りの景色は変わらないし光に近づいている気配もない。

「ハァ、ハァ・・・。」

早く帰らないと・・・?

帰る?

どこに?

「ハァ、ハァ、ハァ・・・。」

皆きっと私を待ってる・・・?

皆?

そもそも私を待ってる存在なんてあったっけ?


「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・。」

どれだけ歩いたの?

何時間?

何日?

・・・何年?

時間の感覚もなくなっていく。

そうやって全て忘れていく。

白い靄に記憶を吸い取られていくように・・・

歩く理由も自分の名前も存在も・・・全て失くした・・・。
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Sep 13, 2015 2:31 pm

「あれ?・・・私って誰だっけ?」

分からない。

「・・・何で歩いてるんだっけ?」

分からない。

「・・・あれ?あれ・・・・・?」

私って何を知っているんだろう?

感じるのは疲労だけだった。

足の感覚はとうになくガクガク震えている。

「・・・ハァ・・・・・疲れた・・・。」

その時・・・

奥にあった光が近づいてきた。

近づくにつれて形もハッキリしてくる。

「・・・あれは・・・・・龍?」

大きな翼と長い尾、そして太い角に鋭い鉤爪。

全身を赤い鱗に覆われた赤龍だった。

赤龍はシェレットの前に降り立つ。

「・・・赤龍?」

赤龍は静かに頷く。

そして徐々に姿を変えていく・・・。

ある猫の姿に・・・

「どこかで見た気がする・・・。でも誰だっけ?」

頭の中には白い靄がかかっている。

「・・・あなたは一体・・・・・。」

その猫は口を開く。

「俺を・・・忘れたのか?シェレット・・・。」

シェレットの目を見つめて言う。

「私を・・・知ってるの?」

シェレットは目を見つめ返す。

「あぁ。知ってる。」

何故知ってるの?

私はあなたを知らないのに・・・。

「私・・・自分が誰かも分かんなくて・・・・・。」

何も分からない。

白い闇が覆っている。

白い靄が隠している。

「お前は・・・俺の愛した猫シェレットだ。」

全て消えていく。

闇も靄も・・・。

そして全てを知る。

全てを思い出す。

私は・・・シェレット・・・。

涙が溢れてくる。

あぁ・・・私は知っている。

この猫のことを。

私の大切な存在であった猫。

「ノエル・・・・・。」
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Sep 13, 2015 2:51 pm

涙は止まらない。

「ノエル・・・!!」

私を庇って死んだ猫。

私が愛した猫。

私を愛してくれた猫。

ノエル!

「・・・私・・・本当に・・・・・ごめんなさい・・・。」

守れなくて

助けられなくて

忘れてしまって

「いいんだ。」

でも・・・。

「俺は赤龍だ。」

赤龍・・・。

「赤龍・・・?あなたは赤龍。」

「お前も四龍のうちの一匹だ。」

私も・・・?

「お前は光を掌る白龍だ。」

「ノエル・・・私はどうしたらいい?」

白龍の力は闇を打ち砕く。

黒龍を殺すこと・・・。

「戻るんだ。来た道を引き返すんだ。」

「あなたがいない世界に戻るなんてしたくない!」

戻ったらあなたに逢えない・・・。

「俺は・・・。」

死んだけど・・・。

「まだそっちにいる。」

「え・・・?」

ノエルは死んでしまった。

私の目の前で息絶えた。

はずなのに・・・

「猫の姿を失くしただけだ。今は赤龍となってそっちで生きている。」

あの赤龍はあなただったのね・・・。

「白龍・・・に黒龍を殺してほしい・・・。」

ノエルは再び龍となった。

「青龍は・・・黒龍に殺された・・・。俺も・・・・・狙われている。」

青龍が死んだ・・・?

四龍のうち一匹が消えた・・・。

「黒龍に敵うのは・・・白龍だけだ。」

炎を掌る赤龍も

水を掌る青龍も

闇を掌る黒龍には敵わない・・・。

「助けて・・・ほしい・・・。」

赤龍が消えていく・・・。

「待って!行かないで!!」

「黒・・・龍を・・・・・天に・・戻せ・・・。」

やがて赤龍は見えなくなった。

シェレットも疲労で倒れた。

シェレットの中で何かが動いた・・・
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Mon Sep 14, 2015 11:27 pm

微風の起こした嵐~過去編


ドカッ

バキッ

ポタポタ・・・


お母さん・・・?

やめて!お母さんを傷つけないで!!

『このクソ猫が子供産みやがった。』

ニンゲンたちは母を殴ったり蹴ったりしてる。

『捨てて来い。』

ニンゲンがこっちに来る・・・。

いや、来ないで・・・!


捨てられた飼い猫の子供は長くは生きられない。

「お母さん!!!お母さん!!」

怖いよ・・・。

ガサッ・・・

怖い・・・・・。

「ん?子猫じゃないか。どうしてこんなところにいるんだ?」

灰色の大きな猫がこっちを見ている。

「ニンゲンのにおいがするな・・・捨て猫か?」

「お母さん・・・。」

「悪いが私は母ではない。だが見捨てるほど非情じゃない。ついておいで。」

信じてもいいの?

怖いけどこの猫はどこか優しそうだった。

「名前は?」

「なまえ・・・。」

「ないのかい?」

子猫は頷く。

名前がないのはしかたない。

「じゃあこう名乗るといい。シェレットと・・・。」

「しぇれっと?私の名前?」

「そうだ。私の名は微風。」

「あの・・・助けてくれてありがとう。」

「いいって。それよりあんたは今からある猫たちと暮らすんだ。いいかい?」

生きられるの?

「うん。」

「そうか。」

微風はシェレットを連れて茨で囲まれた場所にやって来た。

「ついておいで。」

シェレットは後ろをトコトコとついて行く。

「リーダー。帰りました。」

「あぁ、でそいつは?」

「捨て猫のようです。まだ幼いので連れてきました。」

リーダーと呼ばれたその猫はジッとシェレットを見つめた。

「またか・・・。まぁいいそいつもお前が面倒見るのなら。」

「勿論そのつもりで。」

「おい、名は?」

「シェレットです。」

「微風、ノエルに気をつけろ。最近荒れている。」

「またですか?諭しておきます。」

微風はシェレットについて来るよう尻尾で合図した。

ビュッ

何かが空を切った。

「ノエル!」

微風の視線の先にはこっちを睨んだ少年がいた。

シェレットより少し年上らしい。

「っち、帰ってきやがった。」

目つきの悪い少年はズカズカと微風に向き合った。

「ノエル、私が言ったことを守れてはいないようだな。」

「フン、てめぇの言う事聞くほど暇じゃねえよ。」

何、この猫。

「で、コイツは何だ?」

シェレットを尻尾で指す。

「新入りだ。お前と同じ見習いになる。」

「ヘ~ェ、ずいぶんとニンゲンのにおいが染み付いているようだな。」

「元飼い猫だ。そのことについてはあまり触れるな。」

ノエルはシェレットを煽っている。

馬鹿にしてる?

「じゃあさ、戦い方も知らねぇの?」

知らないわ。

「これから覚えていくんだ。」

「無理だな、飼い猫はただニンゲンに守ってもらえばいいんだよ!」

ガシュッ

「ってぇな!何しやがる微風!!」

「立場をわきまえろ。」

「私、戦い方を知りたい。」

「無理無理!」

「ノエル、黙っていろ。」

微風はシェレットを呼んだ。

「いいかい、これからお前に戦い方を教えていく。」

「うん!」

「根気強くなるんだ。いいね。」

「分かった!」

ノエルがイライラしてこっちを睨んでいる。

「ノエル!シェレットにここのことを教えてやれ!」

「は?誰がそんなことするか!」

「命令だ。」

「・・・あー、ったく分かったよ副リーダーさま!!」

「それでいい。じゃあなシェレット。ノエル虐めるんじゃないぞ。」

微風が見えなくなった途端にノエルがギロリとこっちを睨んできた。

「ここのこと知りてぇなら俺の言う事聞けよ。お前より強いし年上だからな。」

「は・・・い・・・・・。」

これは2匹が出会った頃の話・・・
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sat Oct 03, 2015 3:09 pm

「そう言えば微風さんってみんなと違う戦い方するよね。」

「ふんっ。あいつは俺にもその違う戦い方を教えてんのさ。」

「ノエルも?」

ノエルの戦闘を見たことがない。

「でもかっこいいよね。」

「さあな。」

他のみんなは一撃で仕留めるために牙を多く使うけど微風は鉤爪の方が使うことが多い。

「私も教えてもらおうかな。」

「お前が?飼い猫にはあの戦い方は無理だね。」

もう飼い猫じゃないわ。

「できるかもしれないわ。」

「じゃあさ、微風に言ってみろよ。微風もきっと無理だって言うぜ。」

強くなるって決めたんだから、絶対になってやる!

「言っとくが後で泣いても知らねぇぜ。微風は非情な部分もある。キレたときはやばいんだぜ。」

微風は優しいわ。

「あなたも微風に助けられたの?」

「・・・な。」

「え?」

「二度と聞くな。」

ギロリと睨まれシェレットは縮こまった。

「ノエルなんで怒ってるの・・・。」

聞いただけなのに・・・。

「俺のことは話す気はない。知りたきゃ微風に聞け!」

何を隠しているの?

でも知られたくないのならそなままにしておこう。

誰にだって知られたくないことはあるもの。

「じゃあ聞かないわ。」

「ふんっ、勝手にしろ。」

出会ったばかりの2匹はまだまだ心を開けていなかった。
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紅き龍に導かれ 【短編】・・・完結 Empty Re: 紅き龍に導かれ 【短編】・・・完結

投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sat Oct 03, 2015 11:37 pm

過去の夢を見るシェレット。

しかし現実の世界では・・・

「ねぇ!どんどん熱が上がっていくよ!!」

セシリアが慌てている。

「このまま死んじゃうよシェレット!!」

「分かってる。最善を尽くしてるつもりさ!」

看護猫パスカルも手に負えない。

シェレットは深く早い呼吸を苦しそうにしていた。

「死なないでよシェレットぉ・・・。」

シェレットが目を覚ますまでどの位かかるだろう。

「どうしよう・・・。」

シェレットは死ぬかもしれない。

このまま熱が上がれば死ぬ確立もグッと上がる。

それだけは避けたい。

「シェレット、なんであの龍を見たとたんに・・・。」

「シェレットに気絶するほど強いショックを与えられるのはノエルだけだ。」

リーダーのパーシヴァルだ。

「リーダーそれはどういう意味ですか?」

「赤龍とノエルに何か関係があったとすれば・・・。」

「龍とノエルに関係なんて・・・あった!」

パスカルが思い出した。

「ほら、微風さんが亡くなる寸前に言った言葉・・・。」

「それよ!」

『私は龍の姿を失くした青龍である。』

龍の姿を失くした青龍・・・。

「もし、ノエルがその逆だとしたら・・・!!?」

「そうか、ノエルは猫の姿を失くした赤龍だとすれば何らかの方法でシェレットがそれを感じ取り気絶を・・・」

「そうだとすれば気絶した理由は記憶が戻ったショックかもしれないな。」

とパーシヴァル。

「とりあえず頼んだパスカル。」

「はい。」

ノエルが赤龍であることを隠していた理由とは一体・・・
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紅き龍に導かれ 【短編】・・・完結 Empty Re: 紅き龍に導かれ 【短編】・・・完結

投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Oct 04, 2015 1:54 pm

ノエル、そしてシェレットはともに微風の弟子となった。

「ほらね!微風は私を弟子にしてくれたわ!」

「うるせぇ。」

「訓練するのかしないのか!?」

「します!」

「するよ。」

ノエルはイラついていた。

こいつといると何かおかしくなる。

いつもなら本気で怒鳴り返すのにこいつにはそれができねぇ。

なぁ、なんでだ?

「おいノエル!」

「何だよ。」

「シェレットの相手をしろ。」

「は?」

「いいからやれ。」

微風がシェレットにコツを教えている。

「分かったよ。」

ノエルがシェレットの前に立った。

「行くわ!」

シェレットが飛び掛ってきた。

「はぁ。遅ぇ。」

だいぶ避ける時間があったのでノエルは自分も飛び上がってシェレットを地面に叩き落とした。

「ノエル!」

微風が怒鳴った。

「こいつが悪い。」

「確かに今のはダメだった。だがあいつは初心者。お前も手加減ってものを知れ!」

「んなことしたら強くなれねぇだろ?」

手加減なんて嫌いだ。

「シェエット。立てるか?」

「うん。」

シェレットは立ち上がった。

「ノエル今度はお前がやれ。」

「こいつ相手に?」

「そうだが?」

「馬鹿馬鹿しい。」

弱い奴を相手に戦ったって意味がない。

「いいからやるんだ。鉤爪はしまっとけよ。」

「・・・。」

ノエルはシェレットと違って低く飛んだ。

その方が早さが出るのだ。

そして腕を出してシェレットを殴った。

シェレットには逃げる隙も与えなかった。

「キャア!」

シェレットは後ろに吹っ飛んだ。

ノエルは満足そうに舌なめずりをした。

「馬鹿かお前!手加減しろといっただろう!」

微風がノエルを殴った。

「いってぇな!何しやがる微風!!」

「シェレット大丈夫か?」

「平気よ。」



ノエルの目はシェレットに向けられていた。


まさかこのときすぐに微風とのお別れが近いとは思ってもいなかった・・・
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Oct 04, 2015 2:18 pm

微風は遠征で遠出をした。

軍の範囲を広めるため。

「行ってくるよ。」

「がんばってね!」

「早く行け。」

微風としばしお別れ・・・

まさかこの会話で微風とのやりとりが最後だとは誰も思ってはいなかった。



数週間後。

遠征隊が帰ってきた。

だがそこに微風の姿はなく遠征隊の誰もが気を落としていた。

そしてリーダーに呼ばれ微風について聞かれた隊員の一言で軍の全ての猫が・・・ノエルでさえその場に凍りついた。

「微風さんは・・・・・死にました・・・。」

長い沈黙の時が流れた。

そしてシェレットがその沈黙を破った。

「う・嘘よ。嘘に決まってるわ!!」

続けてみんながざわつき始めた。

そして・・・

「フザけんなよ!テメェ何馬鹿みたいな冗談いってやがる!!微風が死んだだぁ?100%ありえねぇよ!!」

ノエルがその隊員に飛び掛った。

そして脅すように首元に鉤爪を立て

「冗談なんだろ?フザけたことぬかしてんじぇねぇよ!!微風はなぁゼッテー死なねんだよぉ!!!」

「嘘や冗談なんかじゃない!真実だ。これは紛れもない事実だ。」

「やめるんだノエル。」

ノエルはパーシヴァルに引き剥がされた。

「嘘だ!!んなことあるわけねぇ!!!」

「認めろ。あいつは死んだんだ。」

「うわぁぁぁぁぁん・・・!!」

シェレットが耐え切れずに泣き出した。

「うるさい!!黙れ泣くんじゃねぇ!!!」

「あぁぁぁぁぁぁん!!!微風ぅ・・・うあぁぁぁぁぁん!!!」

「っく、もう!!勝手にしろよ!!!」

ノエルはキャンプを飛び出した。

「嘘だろ・・・。」

あの微風だぞ?

死ぬなんて考えたことなかった。

まさか

微風が・・・

そう思ったとたんに涙がこみ上げてきた。

「泣くなぁ・・・。」

泣いたら弱い証拠だ!

「泣くんじゃない!」

自分に言い聞かせる。

「う・うぅぅぅ・・・」

やはり止めることはできない。

涙は流れ続ける。

「泣く・・・なよ・・・うぁ・・・っく泣くな!!」

歯を食いしばって必死に我慢しようとする。

キャンプからはシェレットの悲痛な叫びが聞こえてくる。

たった一つの事実が全てを狂わせていった。

副リーダー、微風は死んだ・・・
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Oct 04, 2015 2:31 pm

ノエルはその日キャンプには戻って来なかった。

シェレットも泣き続けた。

軍にしてもこの2匹にしても微風を亡くしたことは痛手だった。

隊員たちによると微風はあることを言い残していたことが分かった。

『私の跡は・・・副リーダーにはノエルを任命する。そしてシェレットをその補佐とする。』

『私は龍の姿を失くした青龍だ。』

それを聞いたパーシヴァルはその意向に沿ってノエルを副リーダーに、シェレットを補佐にすることを決めた。

唯一微風の戦闘法で戦えてなお微風を最も慕っていたからだ。

だがノエルは

「微風は死んでない。」

の一点張り。

シェレットの方はまだ気持ちの整理がついていなかった。

それでも時が2人の心の傷を塞いでいった。

ノエルも微風の死を認め副リーダーに就任した。

シェレットは戦えるようになるまでならないと言い、ノエルに戦いを教えてもらうようになった。

そしていつのまにか2匹の間にあった厚い壁は消えていた。

ノエルの荒れていた性格もやがて穏やかになっていった。

微風の死から1年のことだった。
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投稿 by フェグワンヴィレッジ on Sun Oct 04, 2015 2:43 pm

そしてシェレットの夢は時空を超え最近のものへ・・・

ノエルの死。

それがショックで記憶をなくした。

ノエルを愛した日々が辛く重い枷となった。




俺のこと思い出してくれた?

後ろから透き通った聞き覚えのある声がした。

そこには・・・

「ノエル!!!」

さぁ、戻れ。お前は現実で2日も眠ったままだ。

ノエルが示した場所に水溜りがありその中をのぞくと熱を出し苦しむ自分と隣で泣くセシリア。看病を続けるパスカル。それを見守るリーダーと軍のみんなが映った。

お前を思う奴は俺だけじゃねぇ。こいつらはお前の生還を待っている。

「うん。ありがとうノエル!」

前にも言ったが俺はまだ龍として生きている。

「炎の花ノエル。私は貴方をいつまでも愛するわ。」

水の月シェレット。俺はお前をずっと愛している。

そう・・・

なにがあっても

2匹の愛は消えたりしない。

ノエルはシェレットを見送った。

かつて荒れていたころの嫌味な笑いではなく心からシェレットを愛し励ますような暖かい笑みで・・・。

そしてシェレットは長い眠りから覚めた。
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