⚡ ブルースター『さあ、地上の部族猫たちを新天地へ導くわよ！』レッドテイル『族長、東はあっちです』 【族長談義編】 ２期３巻 / 短編 / 本家コメディ / 完結済作品更新中！

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銀河


ブルースター「……え？」

レッドテイル「あっちです、スター族の僕らの新しい棲みかは真逆の方向にあるんです！」

ブルースター「」

レッドテイル「……あ、ぞ、族長？　そんな放心するほどのことじゃないですよ？　ほら、大したことじゃありませんから、ねっ！？」

スポッティドリーフ「ふふっ、面白いわね！　いつもは冷静なレッドテイルが、族長のこととなるととたんに必死になっちゃうんだから」

ライオンハート「しっかしなんでなんだろうなー。スター族になってからこっち、ブルースターは重症の方向音痴に罹ってるみたいじゃないか」

オークハート「いや、わりと生前からこうだったぞ？　俺との初デートの時にもな、サニングロックスの北にある橋で待ち合わせしようと約束したら、あいつ３時間以上遅れて……」

ブルースター「お、お黙りオークハート！！　あのころの私はまだ……そう、少し地理が苦手だっただけよ！！」

スポッティドリーフ「ブルースターってこんなに可愛いかったかしら」

オークハート「な、俺が惚れたのもわかるだろ？」

レッドテイル「言い訳するなオークハート！　あとナチュラルにのろけるな！！」

レッドテイル「何ィ！？　まさか！　まさか違うさ！　僕は別段貴様相手に羨んだり共感したりなんてしてない、ああ断じてしてないからな！？」

スポッティドリーフ「あら、ここにも可愛いのがひとり」

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レッドテイル「そ・も・そ・も！　リヴァー族の分際で族長をたぶらかした大罪、僕は未来永劫許す気がないからな！」

オークハート「俺を許すも許さないもいいが、たぶらかしたのはわりとお互い様だったんだぜ、あれ」

レッドテイル「だからナチュラルにのろけるなってば！！」

ライオンハート「オークハート、俺の同僚を刺激するのはやめてくれ。どうせ大したものは出ないさ」

レッドテイル「どうせってなんだどうせって！」

ブルースター「オークハート、私たちが付き合ってたのははるか昔の話じゃない。その頃の話を持ち出さないでよ、卑怯だわ」

オークハート「ああ、それは当時の話の９割が君の方向音痴に関することだからかい？」

ブルースター「」

レッドテイル「よおし良かろうオークハート！　貴様との最後の対決が落石による不戦勝でずっと不満だったんだ決闘しようぜ今一度！！」

スポッティドリーフ「やめなさいよレッドテイル、彼は他族の副長よ？　彼の霊体に何かあったら、クルキッドスターに怒られるのはあなたじゃなくて……ブルースター？　なんで涙目でうずくまってるんですかブルースター！？」

レッドテイル「そうだオークハート、貴様はリヴァー族だったじゃないか！　なぜこのグループに混じってる？　スター族の縄張り移動は生前部族ごとのはずだろ！」

オークハート「あ？　あー……いや、やっぱり自覚がないんだろうとわかってはいたけどさ」

オークハート「……あんたら、俺が呼び止める声も聞かずにずんずん突き進んできてたけど、実は随分長いこと迷子なんだぜ。わかってた？」

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元サンダー族一同「「「「 」」」」

ブルースター「……え？」

オークハート「その一言はネタフリかい？」

ライオンハート「……そういえば、ブリンドルフェイスとウィロウペルトの『女が選ぶ！　４大部族伊達男傑作選！！』の熱いトークが途中から聞こえなくなってはいたが」

スポッティドリーフ「えっ何その楽しそうなお話私絶対ファイヤポーを推sじゃなくって！！！」

ライオンハート「え、あいつ今族長だろ？　なんで名前を……あっ（察し」

スポッティドリーフ「ちょっと黙っててよライオンハート！！　ああ、本当だわ……いつの間に私たち……？」

レッドテイル「だけど僕たちはずっと東を目指してきたはずだ！」

オークハート「いついかなる時も常に正しく間違わないブルースターさんに盲従してるサンダー族のあんたらは、当然その反応だろうね。レッドテイル、まさか北極星を左右どっちに見て歩くべきか、途中から混乱したりしてないだろうな」

レッドテイル「い、いちいち癪に障る言い方はやめてもらおうか！　ブルースターをこれ以上毛色よりブルーにさせるなよ！！」

スポッティドリーフ「その一言で今そうなったように見受けられるわレッドテイル」

レッドテイル「それより貴様、オークハート！　ずっと道中ついてきながら、なぜその事を言わなかった？」

オークハート「……まあ、ここまで大きく道を逸れ続けたのは確かに俺にも非があるわな」

オークハート「渋滞を防ぐ目的で生前部族ごとに……って言っても、どうせ方向は一緒だろ？」

オークハート「昔の銀河を出発したときから、ずっと見てたんだよ、あんたらのこと。その……心配でさ」

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レッドテイル「心配？　偉大なるブルースターに、しかもこの僕という最強の右腕がありながらか？」

スポッティド・ライオン「「いやいやいやいや」」

レッドテイル「！！？」

オークハート「……まあ、そしたらさ、前代サンダー族族長の率いてる大きなグループから、あんたらどんどん逸れてくじゃないか」

オークハート「呼び止めようとしてもすでにかなり離れてたから、慌てて追っかけてみれば、八の字に歩いたり辺鄙なところに迷い込んだり……はたまた流れ星に掻っ攫われたり」

ライオンハート「……どこの可愛い女族長の先導だったかは言わない約束だろうね、ああ」

オークハート「それでやっと追いついて、『おまえらおもいっきり道間違えてるぞ』って後方にいたライオンハートに追いついて注意したんだ」

オークハート「そしたら、『そんなことより道中ヒマでヒマで死にそうだからブルースターの可愛いところ１００選を俺と挙げてかないか』って誘われて……まあ、乗っかって」

レッドテイル「おいこらてめえ！　いろいろとてめえ！！」

ライオンハート「さあなんのことだかなあ！　いったいなんのことだかなああああああああ！！！」

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ライオンハート「」

スポッティドリーフ「まったく、スター族になってからもだれかを治療するなんて思ってもいなかったわ……動かないの、ライオンハート！」

レッドテイル「当然の報いだ当然の！　こいつが元凶みたいなもんだろ？」

オークハート「ま、そういうわけで今まで俺もご一緒させていただいてきたわけさ」

レッドテイル「させた覚えはないんだがな、させたくもないんだがな！」

スポッティドリーフ「いちいち絡まないの、レッドテイル。はいライオンハート、これで治療終わり……っと」

スポッティドリーフ「さあ、ブルースター？　私たちのだれも族長を責めてませんから、そろそろ放心状態から覚めましょう？」

ブルースター「　　　」

オークハート「そういえば途中から空気だったな完全に」

ライオンハート「リーダーなのにな。でもさ、これが可愛いところ第８７選の『責任感が強すぎて落ち込むときはとことん落ち込んじゃうところ』ってやつだと思うんだ！」

レッドテイル「まだそれ続けてたのか！？」

オークハート「まあ、リヴァー族史に遺る名副長のこの俺がついてりゃ、元の道にはわけなく戻れるさ。安心しろって」

オークハート「それに偉大なるブルースター、こっちが黙ってりゃ何度も何度も決め台詞高らかに方向を間違える君を見て、今までかなり楽しませてもらった恩があるしな……？」

ブルースター「……ッ」

ブルースター「……ええ！　ええ！！　付き合ってたころから痛すぎるくらい痛感してたわよ、あなた性格が悪いって！！！」

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＜ﾎｶﾉﾊﾎｳﾁﾌﾟﾚｲ?）　　　………(ﾟДﾟ;)””　　

ごめんなさい都合上既存作品の続きを掛けず、すでにストックしてあった新作を投下しました！

スルー全然かまいません！　とちほ多すぎとか突っ込まれてもぐうの音出ません申し訳ないです！
　
今回はクーデレ青星さん大好きな古いキャラクターたちでキャストを固めております！

ほんわか系で行こうと思っているので、完結した時にでもふと見ていただければ幸いです！

この作品、悪役談義編、見習い談義編の完結後にフレアさん企画開始します！

そちらもふと思い出した時に覗いてくだされば幸いです(*´ω｀*)！

[モノクロサテン]

おおお！へっぽこブルースターめっちゃ可愛いです！！
このブルースターは猫じゃらしに反応してしまうタイプのブルースターですね！

[ティアーミスト]

ｗｗｗブルースターの可愛いところ100選あげられます今なら！←

LKさんの短編コメディにはいつも楽しませてもらってます(o´∀`o)

そしてフレアさんの開始も待ち遠しい笑　　執筆ガンバです！

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