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森と丘と小川と暗闇の物語~<ねじれた木>のそばで~【完結】

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投稿 by ライトハート Sun Jan 10, 2016 11:21 am

森と丘と小川と暗闇の物語


1-2


<ねじれた木>のそばで


大切なものを失った、父と息子
そんな親子が心を燃やしたのは
『復讐』の炎だった




森と丘と小川と暗闇の物語~<ねじれた木>のそばで~【完結】 Zspyiq


【重要キャラクター】

アウルポー(フクロウの足)
茶色に白い斑点模様の毛皮に、琥珀色の目の雄猫。
ころころ考えを変えてしまう性格。

ウォーターポー(水の足)
灰色の毛皮をした雌猫。
アウルポーの姉で見習い看護猫。

ドリズルハート(霧雨の心)
灰色のトラ柄をした雄猫。
ディアぺルトの連れ合いでアウルポー達の父親。
自分の意思はすぐには変えない性格。



【後書き】

こんにちは、ひかりすずです!予告していた物語を投稿しました!
脇役のキャラはこちらをごらんください【https://warriors-bbs.forumjap.com/t58-topic】
(もういない戦士もいます)
そして、テーマは復讐となっております!月光読まなくても大丈夫だと思います!
よろしくお願いします!


最終編集者 ライトハート@<ねじれた木>のそばで【完結】 [ Thu Mar 10, 2016 5:09 pm ], 編集回数 3 回
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森と丘と小川と暗闇の物語~<ねじれた木>のそばで~【完結】 Empty Re: 森と丘と小川と暗闇の物語~<ねじれた木>のそばで~【完結】

投稿 by ラッキークロー Mon Jan 11, 2016 1:25 pm

 新小説おめでとうございます!

 ついに始まった続編ですね! 今回のテーマは『復讐』ということで、いったいどんなお話になるのかワクワクしています!

 ディアぺルトの家族が織りなす復讐劇、今から待ちきれません!

 全力で応援しています!頑張ってください!
 
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森と丘と小川と暗闇の物語~<ねじれた木>のそばで~【完結】 Empty Re: 森と丘と小川と暗闇の物語~<ねじれた木>のそばで~【完結】

投稿 by jay heart Mon Jan 11, 2016 2:38 pm

新小説おめでとうございます‼
ひかりすずsの小説はスラスラ楽しく読めるので投稿されるのが楽しみです‼
頑張ってください‼

jay heart
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森と丘と小川と暗闇の物語~<ねじれた木>のそばで~【完結】 Empty Re: 森と丘と小川と暗闇の物語~<ねじれた木>のそばで~【完結】

投稿 by ライトハート Wed Jan 13, 2016 2:38 pm

【プロローグ】



猫の爪が月の光によって不気味にぎらりと光った。犬の牙でつくられたものを爪にはめている猫達は、鋭いうなる声を上げた。

どの猫も飢えで痩せており、目をぎらつかせていた。

「かかれ!フォレスト族!」

白黒ブチの族長の合図により、だっと猫達は謎の敵に向かって行った。

灰トラの雄猫は近くにいた雌猫を目につけた。

こげ茶色の雌猫は素早く転がりながら雄猫の攻撃をよけると、雄猫の腹を後ろ足で蹴り上げ、鋭い雷のような痛みがはしった。

雄猫はその痛みに顔をしかめながらも、雌猫の肩をつかんで放り投げた。

雌猫は両方の肩から血を流し、立ち上がろうとしたが倒れた。

その瞬間に、誰かの悲鳴があがった。

「<シャープクロー団>!下がれ!」

戦いの中、敵のリーダーのひときわ大きな声が聞こえた。血を流しながらさっきの雌猫は、慌てて敵のもとへ戻った。

灰トラの雄猫も、仲間の元へ急いだ。

誰もが深い傷跡を追っていた。もう戦えそうにもないだろう。

すると、族長は足を引きずりながらも敵のリーダーを挑発的に睨んだ。「降参か?随分ちょろいんだな」

「そう言えるのも今のうちだろう」

黒っぽい毛をしたリーダーはそう言い、複数の猫達が何かを囲みながらリーダーの近くにやってきた。

「そんな!母さん!」隣にいた息子がはっと息を飲み、目を丸くした。

雄猫も息子と同じ状況でびっくりと目を丸めた。連れ合いが敵に囲まれている!なんとかして助けなければ!

「助けてください!」

敵に捕らわれた連れ合いは、精一杯に叫んだ。

雄猫は怒りで身を震わせた。「フライトスター、助けてやってください_____」

「いいか!良く聞け!」

リーダーが連れ合いを抑えこんだ。

「こいつの命が欲しかったら、お前達の狩場を全部よこせ!」

雄猫は地面が揺れた気がした。嘘だろう?まさか、俺の連れ合いが?

「フライトスター!助けてください!」雄猫は族長に必死に頼んだ。

フライトスターは悲しい瞳で副長をちらりと見た。副長はうなずき、お前に任せる、と言う感じだった。表情は暗くて読み取れない。

「そ、そいつの___そいつの命をやろう」戸惑った後、ついにフライトスターは声をしぼりだした。声もかすれている。

「ただし、一切我々の縄張りに入って狩りをするな」

雄猫はショックで目の前が真っ黒になった。そんな。もう、もう会えないだなんて。

そして、雄猫のショックは怒りに変わり、怒りは復讐心へと変わって行った。

絶対許さない。あいつを許さない。


最終編集者 ひかりすず [ Wed Jan 13, 2016 3:17 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by ライトハート Wed Jan 13, 2016 2:41 pm

ラッキークロー wrote: 新小説おめでとうございます!

 ついに始まった続編ですね! 今回のテーマは『復讐』ということで、いったいどんなお話になるのかワクワクしています!

 ディアぺルトの家族が織りなす復讐劇、今から待ちきれません!

 全力で応援しています!頑張ってください!
 
親子の復讐物語、今回は一味違うと思います!(多分)
そんなに待ちきれないだなんて嬉しい限りです!なるべく早く【第一章】を投稿できるように、頑張ります!
コメントありがとうございました!
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投稿 by ライトハート Wed Jan 13, 2016 2:43 pm

jay heart wrote:新小説おめでとうございます‼
ひかりすずsの小説はスラスラ楽しく読めるので投稿されるのが楽しみです‼
頑張ってください‼
読みやすいとはありがとうございます!これからも読みやすいように頑張って小説書くので、よろしくお願いします!
精一杯頑張ります!コメントありがとうございました!
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投稿 by ノーススノウ Sat Jan 16, 2016 11:17 pm

今更ながら新小説おめでとうございます!

とても文がスムーズで読みやすいですね^ ^
復讐がどうなるのか……今から楽しみです!
執筆頑張って下さい!続き楽しみにしてます!!
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投稿 by ライトハート Sun Jan 17, 2016 10:21 am

ノース・スノウ wrote:今更ながら新小説おめでとうございます!

とても文がスムーズで読みやすいですね^ ^
復讐がどうなるのか……今から楽しみです!
執筆頑張って下さい!続き楽しみにしてます!!
「読みやすい」って言われる文章をつくれるようにこれからも頑張ります!
復讐はどうなるのでしょうかね??((それは見てのお楽しみでs←
コメントありがとうございました!ノースさんも頑張ってください!
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投稿 by レパードクロー Mon Jan 18, 2016 8:29 pm

初コメ失礼いたします!
あの!月光の!続編で!とても!楽しみにまってました!((黙
題名がとても素敵なのはきっと光鈴sも素敵な方だからと勝手にこちらで判断しております((
序章にぐいぐいひきこまれます。
フライトスターも苦しい決断なのはわかるけど雌猫助けてあげてと叫びたくなりました。
執筆応援しております!
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投稿 by ライトハート Sun Jan 24, 2016 11:14 am

豹爪 wrote:初コメ失礼いたします!
あの!月光の!続編で!とても!楽しみにまってました!((黙
題名がとても素敵なのはきっと光鈴sも素敵な方だからと勝手にこちらで判断しております((
序章にぐいぐいひきこまれます。
フライトスターも苦しい決断なのはわかるけど雌猫助けてあげてと叫びたくなりました。
執筆応援しております!
フライトスターの判断から雄猫は復讐心に燃えていく話ですw((雌猫が可哀想だけど…。
そう言ってくださると嬉しいです!(*´ω`)頑張ります!
コメントありがとうございました~~!!
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投稿 by ライトハート Thu Jan 28, 2016 1:11 pm

【第一章】



一匹の茶白色の雄猫は、素早くネズミを捕まえた。

こんな感じに、すぐ<シャープクロー一団>のリーダーを殺せたらいいのに。

「お見事!アウルポー!」

その指導者、ウッドウィスカーの言葉で、アウルポーは我に返った。

「ありがとうございます。でも、すっごく痩せてますよ」

「〔雪の舞い降りる季節〕だから仕方がないよ」



正午になり、アウルポーは狩りから戻った。

ちっぽけだったが獲物を五匹捕り、ウッドウィスカーに褒められ、自由時間をもらった。

保育部屋の前では、新たに生まれた子猫が狩りの真似をし、そばでその母猫のフロストフラワーが誇らしげに見守っている。

アウルポーは母親がいると言う事に羨ましさを感じた。

子猫の頃、戦士名をもらったときは一番に声をかけてねと、無邪気にも約束をしたのが懐かしい。

もう、その約束は一生果たせなくなった。

長老部屋では、アイスポーとブラックポーがスートファングの昔話にくいついていた。

アウルポーは独りになりたい気分なので散歩に行く事にした。

トンネルへ向かって歩き出そうとした時、姉のウォーターポーがコケのかたまりをくわえてやってきた。

「どこへ行くの?」

「僕は散歩に行くんだ。自由時間をもらったからね」

「いいわね。もしよかったらこの仕事、手伝ってくれない?」

ネズミの胆汁をぷんぷん漂わせた姉がため息交じりに言った。

「いいよ」

独りになりたかったが、姉にはがっかりさせたくなかったので一緒に行く事にした。

「それが終わったら散歩にも行きましょうよ。どこに行くつもりにしていたの?」

「<ねじれた木>だよ」

アウルポーが悲しげに言うと、ウォーターポーの表情がかげった。

「お母さんが亡くなった場所ね……………」
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投稿 by ライトハート Thu Jan 28, 2016 4:03 pm

【第二章】



アウルポーとウォーターポーは寒さに身を震わせた。〔桜の舞い降りる季節〕が待ち遠しい。

古いコケをキャンプの近くに捨てた後、ストリーム族との境界線となる川でウォーターポーが足を洗った。

「ちぇ、獲物は見つかりそうにもないかな」

アウルポーは姉を待っている間、狩りをしてみた。<グリーンフィールド>と言う事もあって少し期待していたが、何も見つからなかった。

「あ、リスよ!」

足を洗い終わったウォーターポーがそばに来て、近くの木を尻尾で示した。

一番低い枝に、リスが一匹、少なくなった木の実をほおばっていた。

その姿を見て、アウルポーは腹が立った。

「リスの捕まえ方なんてまだ習ってないよ。木登りも出来ないし」

「残念」ウォーターポーは肩をすくめた。「さ、<ねじれた木>に行きましょうよ」



<ねじれた木>に近づくにつれ、かぎ慣れたフォレスト族の匂いが強くなってきた。

キツネ三匹分の距離で、父のドリズルハートだとわかった。

「おーい!父さん!」

アウルポーの声に、ドリズルハートはびくっとして毛を逆立てた。

「誰だ?」

「僕たちだよ。アウルポーとウォーターポー」

「そうだったか」ドリズルハートは緊張をといたのがわかった。「君たち、散歩をしていたのかい?それなら、こっちにおいで」



「どうしてここに来たんだい?」

三匹は<ねじれた木>のそばでじっと身を寄せ合った。

「なんとなく」アウルポーはぼそぼそ答えた。「父さんがいるとは思わなかったよ」

そしてまたしばらくゆったりとした時間がながれた。

「母さんの事、恋しいかい?」

突然、ドリズルハートが口を開いた。

その父親の質問に、二匹は黙ってうなずいた。

ディアぺルトの姿を思い出してみた。

僕みたいな毛皮をしているお母さん。

気が強くて、マイペースで………………………。

でもある日、<シャープクロー一団>と名乗る謎の猫達に襲われた。

早くあのリーダーと対決して倒したい。

でも自分はまだ戦い方なんて知らない。なんなら、リスの狩り方も知らない、ちっぽけな見習いだ。

「父さんも恋しいよ。ディアぺルトの事が恋しくなったら、またここに来る」

ドリズルハートは静かに言ったが、ちらりとアウルポーの目をのぞきこんだ。

だが、アウルポーは目をそらし、足元を見た。

「同じだね、父さん。僕もたまにここに来るんだ」
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投稿 by ライトハート Mon Feb 01, 2016 1:28 pm

【第三章】



「さ、帰ろう」

ドリズルハートは立ち上がった。ずっと座っていたら、足がこわばってしまった。

子供達も立ち上がる中、ドリズルハートは<ねじれた木>にささやいた。

「じゃあな、ディアぺルト」

後ろで二匹が押し黙ってドリズルハートを見守っていた。

「そろそろ俺も前に進まないとな」

ふとこの雰囲気が嫌になり、ドリズルハートは明るい声を出した。

だが、本当はある事に気が付いて気にしていたのだ。

それはアウルポーの目の中だった。

彼の目の中は、復讐の炎で燃え上がっている。まるで、俺のように。

それが誰に向けられていたかわかればいいのだが。

「さ、二匹とも先に帰っといて。俺はもう少し散歩してから帰るから」

二匹ともうなずき、キャンプの方向へ歩いて行った。

その後ドリズルハートは一族のために狩りをしようと思い、あたりをかいだ。

かすかにリスのにおいがする。

ドリズルハートはそのリスのにおいへ足音を立てずに進んだ。

すると、途中の茂みの中で何かが不気味に光った。

その光には、見覚えがあった。

ドリズルハートはリスの事など忘れ、その茂みへ向かった。

好奇心に駆られて茂みをかきわけると、犬の牙でつくられたかぎ爪があった。

<シャープクロー一団>の武器か?

「ドリズルハート?」

親友のキャロルクローの声に、ドリズルハートは慌てて武器を隠して振り向いた。

「何しているんだ?」

「ちょっと狩りをしていたんだ。リスを探しててさ」

「どうだった?」

「逃げられちゃったよ」

ドリズルハートは肩をすくめた。

嘘ではないはずだ。本当にリスを狙おうと狩りをしていた時に、それが見つかったのだから。

「残念だったな」

キャロルクローは何か喋りはじめたが、ドリズルハートは別の事を考えていた。

あの武器は使えそうだ。一族には内緒にしておこう。
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投稿 by レパードクロー Sat Feb 06, 2016 2:57 pm

武器登場ですね!

まるでブラッド族のような感じで今からワクワクが止まりません!
ドリズルハートが武器のことを一族に隠してしまうとは........まさか..........!

ひかりすずsの小説はいつも楽しく読ませてもらっています!
頑張ってください^^ 応援しています!
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投稿 by ライトハート Sat Feb 06, 2016 3:00 pm

豹爪 wrote:武器登場ですね!

まるでブラッド族のような感じで今からワクワクが止まりません!
ドリズルハートが武器のことを一族に隠してしまうとは........まさか..........!

ひかりすずsの小説はいつも楽しく読ませてもらっています!
頑張ってください^^ 応援しています!
ブラッド族をモデルにしてみましたw((思いつかなかったのでw))
そうです。多分そのまさかなのです(((
コメントありがとうございました~!
豹爪さんも頑張ってください!
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投稿 by ライトハート Wed Feb 17, 2016 2:30 pm

【第四章】



アウルポーは最年長の見習い、アイスポーの攻撃をどうにかかわした。

アイスポーに勝てなかったら、復讐も出来やしないじゃない。

そう気を取られているすきに、またもやアイスポーに押し倒された。

アウルポーは降参して肩の力を抜いた。

「アウルポー、今日はこの辺にしよう」

「たたせてやれ、アイスポー」

ウッドウィスカーが言った後、アイスポーの指導者のスプララッシュフォールが言った。

指導者の言う事を聞いたアイスポーがのくと、アウルポーもすぐに起き上がった。



アウルポーは戦う訓練の後、長老の世話をして一日を終えた。

見習い部屋による入ると、アイスポーとブラックポーはすでに眠っていた。

アウルポーもコケの上で体を丸め、浅い眠りに落ちた。

しばらく眠っていると、誰かに肩をつつかれた。

ぼうっとした頭で顔を上げると、そこには父親のドリズルハートがいた。

「<ねじれた木>の所に来てくれ」


「それで?ぼくをどうして呼んだの?」

<ねじれた木>のそばで、アウルポーはドリズルハートと楽な姿勢で座った。

「お前は復讐したがっているだろう?」

父親に突然そんな事を聞かれ、アウルポーはぎくっとした。

「そ、そうだよ。まさか止めるの?」

「____俺も復讐したいんだ」

父親の突然の告白に、アウルポーはまたもや驚いた。

「ぼくは<シャープクロー一団>に復讐するつもりだよ。父さんもそうなの?」

「いいや。俺が憎んでいるのはフライトスターだ」

「どうして?」

「ディアぺルトを見捨てたからだ。ディアぺルトの命をひきかえに狩場を敵は要求した。

なのにフライトスターは臆病者なのかディアぺルトを助ける事はしなかった。

だから俺はフライトスターを恨んでいるんだ」
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投稿 by ライトハート Wed Feb 24, 2016 2:06 pm

【第五章】


次の日、アウルポーは考えた。

確かにフライトスターの事は憎い。だって、ディアぺルトを手放したから。

でも、そう簡単に復讐だなんてできないと思う。だって、九個の命を持っているから。

「__おい、何か匂うか確かめてみろ」

ウッドウィスカーの鋭い声にアウルポーは我に返って匂いをかいだ。

「かすかに獲物の匂いがします__あと、この匂いはなんでしょうか、ウッドウィスカー?」

少し犬の匂いがまじった、猫の匂いがする。

パトロール隊を率いている副長のレッドブリンドルが変わりに答えた。

「あの、シャープなんとかだ___」

「<シャープクロー一団>よ」

レッドブリンドルの娘、サンフラワーが言いなおした。

「そうそう__でも、まだここにうろついているのか?」

「__あの戦いで平和になったと思ったのに………」

サンフラワーは心配そうにキャロルクローをちらりと見た。

「心配するな。俺がお前を守ってやるから」

キャロルクローはそう言いながらサンフラワーの耳をなめて安心させた。

「よし、フライトスターに報告しておこう」



アウルポーはハイツリーを見あげた。

さっそくレッドブリンドルはフライトスターに報告していた。

すると、ブラックポーがそばに来た。

「アイスポーは?」

彼女が見当たらないので、アウルポーはたづねた。

「狩りに出かけている。それよりも____」

「アウルポー」

ブラックポーの言葉を誰かが遮った。

声のした方へ振り向くと、そこには父親のドリズルハートがいた。

「夜ネズミ捕れたか?」

「捕れなかったよ」

昨日考えた合言葉を思い出し、アウルポーは答えた。

<ねじれた木>に夜集合しろと言う事だ。きっと何か作戦を思いついたのだろう。

ブラックポーが不思議そうにしていたが、アウルポーは気にしなかった。
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投稿 by ライトハート Wed Feb 24, 2016 2:13 pm

【第六章】


夜になった。みんなが寝静まったのを確認すると、アウルポーはこっそりキャンプを出て行った。

<ねじれた木>についたが、父親の姿は見当たらなかった。

仕方がなくしばらく待っていると、茂みから父親が何かを慎重にくわえてやってきた。

父親のドリズルハートの青い目は満足気だ。

「それは何?」

葉で大きい何かを包んでいた葉を広げると、きらりと不気味に何かが光った。

「これは<シャープクロー一団>がつけていた武器だ」

それを見てアウルポーはぞっとした。

「これをつけてフライトスターを倒す」

「そ、そんな事できないでしょ?だ、だって命が九個もあるんだから。

それに、どこで手に入れたの?」

「狩りをしていた時、茂みの中で見つけた。きっと誰かが落としていったんだろう。

それに心配いらないさ。あの威力を見ただろう?流石の族長も死ぬんじゃないか?」

ドリズルハートの話にアウルポーは興奮した。絶対成功する。

「でも、いつ殺すの?」

「それはまだ決めていない」

アウルポーは必死に考えた。

「一匹になっている所を狙うしかないよね」

「そうだな」

ドリズルハートは武器を茂みの奥にしまった。

そして二匹は並んでキャンプへ戻って行った。
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投稿 by ライトハート Fri Feb 26, 2016 1:44 pm

【第七章】



ここはどこだろう。

ウォーターポーは疑問に思いながらもゆっくりと目をあけた。〔雪の舞い降りる季節〕だが、森は青々と茂っている。

ここは夢の中だわ。しかもスター族の狩場よ!

ウォーターポーは不安と期待を胸にあたりをかいだ。ここに来たのには、訳があるんだわ。

だが、ウォーターポーはがっかりした。いつもならリーフスターの匂いがする。でも、匂いもしなければ姿も現れない。

すると後ろの茂みがかさこそと音がたち、母親のディアぺルトが姿を現した。

「ようやく会えたわ」

ディアぺルトは若く、星の光をまとっている。

その懐かしい声に、ウォーターポーはうるっときた。

「お母さん!」

最初は少しうろたえたが、喜びの方が勝っていた。

「よしなさい、ウォーターポー。あなたはもう子猫じゃないでしょう!」

ディアぺルトはそう言いながらもおかしそうに喉をならした。

ああ、早くドリズルハートとアウルポーに伝えたいわ!

「お母さん、どうして会いに来てくれたの?アウルポーにはもう会った?お父さんにも会った?」

だが、ディアぺルトはその二匹の名前を聞くなり表情を曇らせた。

「ついてきて」

と低い声で言うと、背を向けて歩き出した。


訳がわからないままディアぺルトについてくると、いつの間にかストリーム族の匂いが漂ってきた。

川は凍っていて、魚は捕れそうにない。

ディアぺルトは茂みに飛び込み、尻尾で何かを示した。

それは、<ねじれた木>だった。

ウォーターポーも茂みに隠れ、目を丸くした。

その下にいるのは、なんとドリズルハートとアウルポーだったのだ!
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投稿 by ウィンターリーフ Sat Mar 05, 2016 8:47 am

新小説おめでとうございます!遅くなってごめんなさい。

とても読みやすくて、ウォーターポーの心情が分かりやすいです。
ライトハートさんのように小説書きが上手くなりたい.....!

お互いに頑張りましょう!

ウィンターリーフ
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投稿 by ライトハート Sat Mar 05, 2016 8:49 am

【第八章】


「ここは…」

ウォーターポーは息を飲んだが、ディアぺルトが喋るなと合図を出した。

「これ、どこで手に入れたの?」

耳をすますと、アウルポーの声がした。

よく目を凝らしてみると、不気味に光る何かがあった。その何かには見覚えがある。

確か、<シャープクロー一団>が武器として使っていた犬の牙でできたかぎ爪だ。

「フライトスターの喉をこれで切り裂けば一瞬で族長は死ぬだろう。例え九個の命があってもな」

父親のドリズルハートの声が聞こえた。その内容に、ウォーターポーは背筋がぞくっとした。

「あ、あの二匹は__」

「あの二匹は私のかたきをとろうとフライトスターに復讐したがっている」

ウォーターポーは驚いて目を見開きながら母親を見あげた。

「そ、それで___どうしてあたしをここに呼んだの?何か理由があるの?」

「あの二匹をとめなければ」

「で、でも__どうやって?」

ウォーターポーは質問した。

だが、ディアぺルトは消えようとしていた。

「ディアぺルト!お母さん!戻ってきて!」

ウォーターポーは怖くなり、大きな声で叫んだ。

だが、ディアぺルトは何も答えてくれなかった。




ウォーターポーははっと目が覚めた。

恐怖で毛を逆立てた。

あたしの家族は族長に復讐したがってるのね?

フライトスターに話した方がいいわ。

そう思った所で、はっとした。

もしその事をフライトスターに喋ったら、どうなるのかしら。

追放されて、会えなくなるかもしれないわ。

お母さんを亡くしてお父さんも弟もなくすなんて嫌。あたしには出来ない。

お母さん、ごめんなさい。

あたしには二匹をとめる事は出来ないわ。
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投稿 by ライトハート Sat Mar 05, 2016 8:50 am

ウィンターリーフ wrote:新小説おめでとうございます!遅くなってごめんなさい。

とても読みやすくて、ウォーターポーの心情が分かりやすいです。
ライトハートさんのように小説書きが上手くなりたい.....!

お互いに頑張りましょう!
わわっ…!憧れの方にそんな事言ってもらえるだなんて(*´ω`)
私もウィンターリーフさんのような文章が書けたらいいなとか思ってるんですよw
コメントありがとうございました~!
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投稿 by ライトハート Sat Mar 05, 2016 10:20 am

【第九章】



「獲物を一匹で捕れる者は全員、ハイツリーに集まれ!集会を行う!」

フライトスターの声に、アウルポーは目を覚ました。

復讐したい相手にそうやって起こされたかと思うと、イライラする。

アウルポーはふらふらと起き上がり、空っぽの見習い部屋を出た。

アイスポーとブラックポーのそばに行くと、ブラックポーがおかしそうに言った。

「おはよう、寝坊助さん」

「もう昼よ」その横で、アイスポーが怒った顔で言った。「あなたが寝ている間、あたし達はパトロールに参加しなくちゃ行けなかったのよ!」

「静かにしなさい!」

ブラックポーの指導者のサンフラワーが鋭くうなった。

サンフラワーの鋭い声に、三匹とも口をつぐんだ。

「今日、レッドブリンドルがパトロールに出かけた所、こんなものを見つけた」

フライトスターはそう言うと、食べかけのリスを一族に見せた。

「<シャープクロー一団>の匂いが染みついている。つまり、このリスは<シャープクロー一団>が食べたんだ」

一族は怒りだして騒ぎ始めた。

「ディアぺルトが犠牲になったのに!」

ラビットハートの母親、ゴールデンファーが目を鋭く光らせた。

それも全部、フライトスターのせいだ!

「そして今から、他にも食べかけた獲物がないか探してもらう。そしてそこにマーキングをつけ、我々は

あいつらの事を忘れていないと言う事を示そう!」

その一言に、戦士達はそうだ!と賛成の声を上げた。

少し騒ぎが静まると、フライトスターはうなり声で続けた。

「俺とウッドウィスカー、アウルポー、ドリズルハートと一緒に行こうと思う」

アウルポーはドリズルハートの視線に気が付いた。

フライトスターを殺せるチャンスだ!

でも、ウッドウィスカーに見られないように殺すには、どうすればいいのだろう。

「気を付けてね」アイスポーがそっと言った。

「いいよな!寝坊したくせに!」

とブラックポーの声が聞こえたが、アウルポーは無視をした。

「行くぞ!レッドブリンドル、キャンプの見張りを頼む」

フライトスターはハイツリーから飛び降り、副長にうなずきかけた。

「了解」

レッドブリンドルは族長に頭を下げた。

いよいよだ。この日がついに来たのだ。


「頑張って」

フライトスターについて行こうとすると、ウォーターポーが駆け寄った。

少し戸惑った顔をしていたが、その意味を考えるほどの余裕はなかった。
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投稿 by ライトハート Wed Mar 09, 2016 1:34 pm

【第十章】



「声が聞こえる範囲で行動しよう。何が起こるかわからないからな」

「食べかけの獲物を見つけたらマーキングして、あいつらに気が付いていると言う事を示そう」

フライトスターが歩きながらしゃべりだした。

「食べかけの獲物はどこに置くんだ?」とウッドウィスカー。

「食べかけの獲物は____」

「<ねじれた木>にしたらどうでしょう?そこならわかりやすいと思います」

とドリズルハートが提案した。

アウルポーは父親の考えている事がわかった。あのあたりにはフライトスターを殺すための秘密兵器が隠されているのだ。

「そうだな。万が一の時に備えて、俺が見張りにたとう」

フライトスターは何の疑いもなくそう言った。



アウルポーはウッドウィスカーと行動を共にした。

「ここにもあった」

ウッドウィスカーはうなり声でそう言うと、ネズミを引っ張り出した。

これで三匹目だ。

「もって行きましょうか?」アウルポーは申し出た。

「一匹で大丈夫ならな」

「はい、大丈夫です。何かあったら大声で知らせますんで」

アウルポーはきっぱりと答えて<ねじれた木>へ向かった。



アウルポーは獲物を引きずった。

<ねじれた木>にフライトスターが見張っていたが、ドリズルハートの姿はない。

「ごくろうさん」フライトスターはアウルポーの姿に気が付いた。

「ウッドウィスカーは?」

「マーキングしています」アウルポーはさらりと答えた。

「そうか。そろそろ別の場所に移ってみてもいいかもな」

アウルポーは返事をしようと口を開けかけ、はっとした。

フライトスターの後ろで、不気味に何かが光った。

ドリズルハートが武器をつけてやってきたのだ。
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投稿 by ライトハート Wed Mar 09, 2016 1:44 pm

【第十一章】



アウルポーはフライトスターの気をそらそうと口を開いてはっとした。

いつの間にか景色が変わっていたのだ。

豊かな森に、アウルポーはたった一匹突っ立っていた。

口をぽかんと開けていると、星の光がやってきた。

その懐かしさに、アウルポーは誰かわかった。

「母さん!」

「直ちにドリズルハートを止めなさい。私はこんな事望んでいない」


アウルポーははっとした。

目の前では、フライトスターが口を開きかけていて、ドリズルハートが族長に飛び掛かる準備をしていた。

さっきの出来事は、全て一瞬だったんだ!

「フライトスター!後ろ!」

いつの間にか口がそう動いていた。

母さんはこんな事望んでなんかいないよ!

フライトスターは後ろを振り向き、足がもつれて坂を転がった。

がさっと言う音をたて、フライトスターがイバラに絡まったのがわかった。

「馬鹿!何をする!」

ドリズルハートが怒りで毛を逆立てた。

「俺と一緒に復讐すると言ったのに、裏切ったな!」

怒りで我を忘れたのか、ドリズルハートがアウルポーに向かって飛びかかった。

視界のはしでウッドウィスカーがいた。

アウルポーは目をしばたき、胸に武器が刺さるのがわかった。

最後に戦いの音が聞こえ、アウルポーはどさりと地面に横たわった。

胸からどんどん血が流れていく。戦いの音が小さくなっていく。

「母さんはこんな事_____望んでいなかったんだ」

アウルポーは出せる限りの声を上げた。

「フライトスター、父さん、ごめんなさい」
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