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流れ星と夏の思い出【短編小説】

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流れ星と夏の思い出【短編小説】 Empty 流れ星と夏の思い出【短編小説】

投稿 by ライトハート Thu Jul 28, 2016 11:45 am

               ☆流れ星と夏の思い出【完結】☆

<あらすじ>
【リトル・タウン】という小さな田舎町に、この物語の主人公の猫、ミーティアは住んでいた。
<二本足>達の間では、夜空が綺麗に見れる場所として有名だった。
そんな町での友情、恋愛、勇気の物語。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【リトル・タウン地図】


流れ星と夏の思い出【短編小説】 2ag6mmh



 【リトル・タウン】に住む猫達

 ミーティア
 小柄の青みがかった灰色の毛皮に青色の目の雄猫。
 臆病で独りの時はいつもビクビクしている。
 この物語の主人公。


 ミント
 銀色の毛皮に緑色の目の雄猫。
 陽気で勇敢な性格。ミーティアと幼馴染で大親友。
 いつも臆病なミーティアを励ます。

 
 ライ
 こげ茶トラの毛皮に琥珀色の目の雄猫。
 堂々としていて自己中心的。
 ミーティアをよく馬鹿にしている。
 元野良猫で、子猫の頃拾われたらしい。
 今は飼い猫で、その事を恥ずかしがるのを隠すように
 この町のボスみたいに振る舞う。
 雌猫に弱い。




 ローリング
 薄茶色と白色の毛皮にオッドアイの目の雌猫。
 最近この町に引っ越してきた、少し気の強い性格。
 ライとは仲が良い。




【目次】
PROLOGUE 流れ星の噂
CHAPTER1 ミーティアのライバル
CHAPTER2 一目惚れ
CHAPTER3 ミントの怒り
CHAPTER4 小さな勇気
CHAPTER5 取り戻した友情
CHAPTER6 『その日』『あの日』
CHAPTER7 ミントがいなくても
CHAPTER8 運命の瞬間


【後書き】
こんにちは、ライトハートです!某トピックで予告していた短編小説をはじめたいと思います。
夏休みまでには完成する、とても短いお話です。
テーマは【勇気・友情・恋愛】です。

よろしくお願いします!!!

(是非コメントよろしくお願いします!)


最終編集者 ライトハート [ Tue Aug 30, 2016 12:04 pm ], 編集回数 11 回
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投稿 by ライトハート Thu Jul 28, 2016 11:45 am

PROLOGUE 流れ星の噂


その日は、確か静かな夜だった。


聞こえるのは、虫の羽の音や、風に揺られる枝についている葉の音、川のさらさら流れる音。


いつものように静かな夜に、鈴の音が小さく鳴り響いた。


一匹の小柄な雄猫は、柵から飛び降り、約束の、彼の庭へ向かった。


「ミント?」


銀色の雄猫を呼んでみたが、返事がなかった。


だが、しばらくするとガタッと音が鳴った。


その小さな音に、雄猫はびくっと飛び上がった。


「何ビビってるんだい?僕が立てた音だよ」


どこからか声が聞こえた。少し、面白がる声だ。でも、何故か憎めない。


暗くてよく見えなかったので、鼻を頼りに声の主を探し当てた。


柵をまたよじ登ると、よじ登った横にバランスよく銀色の雄猫が目を輝かせて立っていた。


「ミント!」雄猫の耳がピンと立った。「びっくりさせないでよ」


「悪かったよ、ミーティア」


ミントは綺麗な緑色の目をウィンクさせて悪気はない事を示した。


「それで?どうして僕を呼んだの?」


「ま、とりあえず僕の庭に降りなよ」


急かすミーティアに、ミントはそう言うと柵から飛び降りた。


ミーティアも軽々と飛び降り、ミントの横に身体を落ち着かせた。


イヌハッカのいい匂いがする。僕の庭もそのイヌハッカの匂いがするのだ。


どうやら<二本足>はイヌハッカが好きらしい。


「それで?どうして僕を呼んだの?」


さっきと同じ質問を繰り返すと、ミントは空を見上げた。


「じっと見てごらん」


「夜空を?」


ミーティアは不思議に思った。いつも見ている夜空。星々が輝いていて、いつも通り綺麗だった。


すると、視界の端に何かが動いた。


はっと顔を向けると、何か白い光がシュッと地面に向かって素早く降りていった。


「わかるかい?」


ミントはミーティアと同じ方向を見ていた。


「え?」


「あれが流れ星だよ」


「うん、そのぐらいはわかるよ。でも、わざわざそれを見せに?」


ミントはうなずいた。「そうさ。じゃあ、この噂はわかるかい?」


「噂?流れ星に噂なんてあるの?」


「それがあるんだよ」


「どんな噂?」


きっと流れ星の噂は、神秘的な事だろう。ミーティアはソワソワしだした。


「流れ星が消えるまでに、願い事を三回唱えるんだ。そうすれば、その願いはいつか叶うって言われているよ」


ミーティアは目を丸くした。「そ、それって本当?」


「さあ。それはわからないけど、試してみない?」


ミーティアは好奇心をくすぐられた。そんな噂は聞いた事がない。ミントはいつどこで知ったのだろう。


「うん、試してみたいな」


「じゃあ、まずは流れ星を探すんだ。見つかった瞬間、願い事を三回唱えるんだよ__目をつぶって、祈るようにね」


ミーティアは言われた通り流れ星を探した。


しばらくすると、流れ星が降ってきた。


ミーティアは目をつぶり、こう願った。


『強くなれますように』


『強くなれますように』


『強くなれますように』




目をゆっくりと開けると、流れ星はもう夜空からいなくなっていた。


「それで?」ミーティアは少し気になった事があった。


「ミントはなんてお願い事をしたんだい?」


ミントは少し顔を曇らせた。だが、暗くてその表情をミーティアは読み取れなかった。


「うーん、その日が来たら教えようかな」


「なんだ」ミーティアは少しがっかりした。


「じゃあ、ミーティアは?どんなお願いごとをしたんだい?」


「僕も秘密さ」ミーティアは胸を張った。「ミントが教えないなら、僕もその日が来るまで教えない」


「そうかい」ミントは少し面白そうな声で笑った。「ま、それがいいかも知れないね」
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投稿 by ライトハート Sat Jul 30, 2016 1:22 pm

CHAPTER1 ミーティアのライバル



太陽が顔を出し、朝になった。


その淡い光が窓から差し込み、ミーティアの小さな顔に当たる。


そのあたたかい光によってミーティアは目が覚めた。


<飼い主>からもらった小さなフカフカのベッドから出ると、お腹が減ったのでキッチンに向かった。


いい匂いが既に漂っていた。これはきっと<二本足>の食べ物で、決して食べる事のない匂いだろう。


僕が食べるのはキャットフードだ。<二本足>はこの茶色いつぶつぶしたものをそう呼んでいた。


<飼い主>が慌てた様子でテーブルに何か食べ物をのせた。ミーティアが起きた事には気が付いてないのだろうか。


すると、<飼い主>が上に向かって怒鳴り始めた。


階段から小さな<二本足>が降りてきて、椅子に座って何かを食べ始めた。


ミーティアは<飼い主>に起きた事をアピールして小さな声で鳴いた。


<飼い主>はしゃがんで頭をなでると、キャットフードが入ったボウルと、ミルクを注いだボウルを床に置いた。


ミーティアはキャットフードとミルクを腹一杯に食べ終えると、口のまわりをなめて綺麗にした。


そうして猫用のドアから外に出た。


朝はいつも、小さな公園でのんびり過ごす事が毎日の日課だった。


極まれに<二本足>が遊んでいるが、基本は静かだ。




公園に行ってみると、今日も静かだった。


ベンチの下が影になっているので、そこに潜り込んだ。


身体を落ち着かせようとすると、何かに当たった。


「う、うわーっ!」


悲鳴をあげ、ミーティアは慌ててベンチから這い出した。


毛を逆立て、息を切らしているとベンチの下からがっしりした雄猫が現れた。


「うるさいな、静かにしろよ」


面倒くさそうな声で雄猫がブツブツ文句を言った。


「ご、ごめんなさい、ライ………」


ミーティアはひるんで一歩下がった。ライは本当に苦手だ。


ライは何か月か前に来て、この町のボスのように振る舞うのだ。野良猫時代でも、ボスのように振る舞っていたのだろう。


だが、ある日怪物によって怪我をし、野良猫時代に戻れなくなったのだ。


普通なら可哀想と思うが、ライは人柄が悪いので、ミーティアはそんな風に思わなかった。


思いたくもなかった。いつも雄猫らしくないと馬鹿にするのだ。


本当は野良猫らしくないと言ってやりたい気持ちで一杯なのに。


「全く、ここは俺の公園__縄張りだ。さっさと出ていけ!」


「で、でも……」


「まだ文句あるのか?じゃあ、一生喋れなくしてやるよ!」


ライは肩を盛り上がらせ、長い爪を出して威嚇し始めた。


ミーティアはぞっとした。


「そこまでにしたらどうだい?」


その爽やかな声に、ライの動きはピタリと止まった。


「俺に命令するとは何様だ?」


「そうだな……僕はミントだよ」


ミーティアの場合、そこは怯えてしまう場面なのに、ミントは堂々としていた。


ミントは二匹の間に入った。


「ライ、そろそろやめたらどうだい?」


「何をだ?ここは俺の縄張りだぞ?」


「いいや。みんなが使う場所だ。それに<二本足>が作った所より、もっと自然の方がいいだろう?」


「ふん。まあ、俺は誇り高い野良猫だからな」


「ああ、そうさ」ミントはライのつけている首輪をじっと見ながら言った。


「じゃあ、さっさと邪魔にならない所を縄張りにした方がいいよ」


「そうさせてもらうよ、<飼い猫>どもが」


ライは吐き捨てるように言い、ぎろりとミーティアを睨んだ。


そして背を向け、どこかに行ってしまった。


「ありがとう、ミント」


「お安い御用」


ミーティアは少しみじめな気持ちになった。


ミントはあんなにズバズバ物が言えて、とても勇敢だ。


どうしたら強くなれるんだろう?
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投稿 by ライトハート Mon Aug 01, 2016 4:04 pm

CHAPTER2 一目惚れ


昼間、太陽が空高く登った。あの日から一日がたった。


ライはしばらく公園に来ていなかったので、ミーティアは安心しながら公園に来れた。


だが今日は雨がずっと降っていたので、午前中は公園に来れなかった。


いつものキャットタワーのてっぺんでくつろいでいた。


ここなら<飼い主>に邪魔されないのだ。


夏になると、首輪がうっとうしい事がたまにある。


ぐったりと夏の暑さにバテて横になっていると、視界の端で何かが動いた。


顔を上げ、その何かを目で追うと、それはなんとミントだった。


ミントはミーティアの家の近くでうろうろし、時折ミーティアに早く来いと仕草をとっている。


ミーティアはキャットタワーを急いで降りて外に出た。


「どうしたんだい?」


こんなに慌てているのは、いつぶりだろうか。


「ビッグニュースだよ!」ミントは目を丸くした。「昨日、<リトル・タウン>に猫が引っ越して来たって噂だ!」


「本当に?」


「ああ。ライがこの目で見たって言うんだよ」


ミーティアは目をぐっと細めてライを疑った。


「もう、僕も見たんだってば___夕方、自分の家に入っていく所をね」


「で、どんな猫だったんだい?お話はしたの?」


「ううん。影を見ただけだから、まだわからないけど、でも、家はわかったから今からいけるよ?」


「行きたいな」ミーティアはそわそわした。もしかしたら、ミントみたいに人柄のよい猫かもしれない。


「じゃあ、行こう」ミントは毛についた雨の雫をうっとうしそうに振り払った。




新しい猫の家に着いた頃には、雨はあがっていた。雨雲は、もっと向うへ移動して行った。


新しい猫の家は、ミーティアの家からそんなに遠くない所だった。


だが、ミーティアは道を曲がった所でためらった。この近くには小さな犬が住んでいるのだ。


「大丈夫だってば。午後は<飼い主>は公園に連れて行ってるから、夕方まで帰ってこないと思うよ」


すると、公園の方から犬の嬉しそうな鳴き声が響いた。


その声にミーティアは毛を逆立て、ミントにぴったりと後をついて行った。


その新しい家は豪華だった。裕福な暮らしをしてそうだ。


この家の持ち主の匂いが微かにした。雌猫だろうか?


その雌猫の下の匂いに、ライの匂いもした。


「あら?私の家に何か御用?」


美しい、だがはっきりとした声が背後からした。


二匹ははっと振り向くと、そこには一匹の雌猫と、ライがいた。


ライはミーティアを見るなり、威嚇し始めた。


ミーティアは一歩下がり、雌猫をじっと見つめた。


彼女は薄茶色と白色の毛皮にオッドアイの目をしている、とても綺麗な猫だった。


「行こうぜ、ローリング。こいつら__特に小柄な方は気が弱いんだ。挨拶なんて時間の無駄だろ?」


ライは鼻で笑い、さっとミーティアの横を通った。


ローリングと言われた雌猫が優雅に横を通った時、ミーティアはドキッとした。


「挨拶できなかったね」ミントが苦笑いをした。


「そ、そうだね」


ミントに返事を返すのに少しかかった。


あの子の事が頭から離れられないのだ。





【後書き】
こんにちは。だんだんと物語が進んでます。
夏休みまでに終わるように頑張ります!
是非感想聞かせてください……。
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投稿 by ウィングシャドウ@もう復活でいいんじゃないかな Mon Aug 01, 2016 7:55 pm

 遅れましたが、新小説おめでとうございます!

 飼い猫がメインで、しかもその生活を細かく書いている作品はあまりないので新鮮で、ミーティアの一生懸命なのにどこかほのぼのとしたものを感じさせる心情もおもしろく、続きが楽しみです。

 応援しています!

ウィングシャドウ@もう復活でいいんじゃないかな
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投稿 by ライトハート Wed Aug 03, 2016 9:37 am

ウィングシャドウ@もう復活でいいんじゃないかな wrote: 遅れましたが、新小説おめでとうございます!

 飼い猫がメインで、しかもその生活を細かく書いている作品はあまりないので新鮮で、ミーティアの一生懸命なのにどこかほのぼのとしたものを感じさせる心情もおもしろく、続きが楽しみです。

 応援しています!
コメントありがとうございます!
新鮮さを感じてもらえたなら、凄く嬉しいです!飼い猫がメインの小説はあまりなかったので、今回書く事にしました^^*
ミーティアは、そんな感じの性格なのでイメージが出せてよかったですww
応援もありがとうございます!頑張らせていただきます(`・ω・´)b
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投稿 by ライトプール Wed Aug 03, 2016 9:54 am

新小説おめでとうございます!
ミント君が流れ星にどんな願い事をしたのか…気になります!
執筆がんばってください!

ライトプール
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投稿 by ライトハート Wed Aug 03, 2016 10:00 am

ライトプール wrote:新小説おめでとうございます!
ミント君が流れ星にどんな願い事をしたのか…気になります!
執筆がんばってください!
コメントありがとうございます!
その願い事は、のちのち物語が進んだらわかると思います!
はい!応援ありがとうございます!
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投稿 by ティアーミスト Wed Aug 03, 2016 12:19 pm


こんにちはー!部族猫体験ではお世話になっています( ´ω`)/
遅ればせながら、新小説おめでとうございます!

一匹一匹のキャラクターがもつ、それぞれの違った魅力に引きつけられました。縄張りの地図まで添えられていて、なんだかわくわくしてしまいます笑  らいとさんの文章は読みやすいのに心情表現が豊かですよね(*´ω`*)続きが楽しみです。

ミーティアの恋の行方も気になります。執筆がんばですb
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投稿 by ライトハート Wed Aug 03, 2016 5:10 pm

ティアーミスト wrote:
こんにちはー!部族猫体験ではお世話になっています( ´ω`)/
遅ればせながら、新小説おめでとうございます!

一匹一匹のキャラクターがもつ、それぞれの違った魅力に引きつけられました。縄張りの地図まで添えられていて、なんだかわくわくしてしまいます笑  らいとさんの文章は読みやすいのに心情表現が豊かですよね(*´ω`*)続きが楽しみです。

ミーティアの恋の行方も気になります。執筆がんばですb
コメントありがとうございます!こちらこそお世話になってます!
キャラクターは結構時間をかけて考えたのでそう言ってくださると嬉しいです^^*
地図は小さい頃から(もどきですが)書くのが好きでしてww
文章、もう少し改善したらいいなと思ってたのでそう言ってくださるとは…!!!
ミーティアの恋、、、私リア充は爆発してほしいのでどうなる事やら((黙
応援もありがとうございます!頑張ります!
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投稿 by ライトハート Fri Aug 05, 2016 10:37 am

CHAPTER3 ミントの怒り


夕方になった。虫の音が聞こえてくる。空はオレンジ色に染めていた。


ミーティアはずっと彼女の事が頭から離れなくなった。


自己紹介すらしてないが、彼女の事が好きになったのかも知れない。


一度一緒に遊びたい__だが、そう言う勇気は僕にはない。


どうしたら一緒に公園で遊んでくれるようになるんだろう?


ふと、ある閃きを思いついた。


ミントだ。彼がいるじゃないか。


彼に明日の午後、公園で遊ばないかと言ってもらえればいいんだ。


ミーティアは心が軽くなった。


夜になる前に、ミーティアはミントに会いに行く事にした。




「ミント!話があるんだ!」


ミントの庭につくと、ミーティアは精一杯大きな声をあげた。


すると、窓が開いていたのか、ミントはすぐにやってきた。


「どうしたんだい?もうすぐ夜だっていうのに」


ミーティアは迷った。でも、ここで言わなきゃいけない。


「うん……えっと、その……ローリングに伝えてほしい事があって」


「ローリング?新しく来たあの子かい?」


ミーティアはうなずいた。


「明日の午後、公園で遊ばないかって、言ってくれないかな?」


すると、ミントの表情が厳しくなった。


「ミーティア!」


「ミ、ミント?」


「いい加減、僕に頼るのをやめたらどうだい?そうしないと、この先独りで生きていけないぞ!」


今まで溜った怒り、不安が爆発したみたいにミントがどなった。


「ミント?」ミーティアはミントが怒鳴った事など見た事がなかったので、思わず怯んだ。


すると、ミントは我に返った。「ご、ごめん__そんなつもりじゃないんだ。でも、今回は自力で頑張ったらどうかな?」


ミントは許してほしいと言うようにいつもの口調で言った。


ミーティアは怖くなった。


そんな。どうして?この先独りで生きていけない?僕らはずっと一緒じゃないか。


命が尽きるまで、ずっと一緒にこの<リトル・タウン>にいるんじゃないのか?


ミントの言い方に、ミーティアは引っかかったが想いを振り払った。


「そうかい。じゃあ、そうするよ」


ミーティアはそれだけ言うと、がっかりと肩を落として我が家へ帰って行った。
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投稿 by ライトハート Sat Aug 13, 2016 12:03 pm

CHAPTER4 小さな勇気



次の日になり、ミーティアはどうしたらいいかわからなくなった。


しばらくミントには会いたくない。あのケンカ以来、ひげ一本も見ていない。


まだ正式に仲直りはしていなかった。


仲直りするには、自分から勇気を出してローリングに会い、勇気を出した事をミントに示す事だ。


ミーティアは気合を入れた。ずっとミントと気まずい関係は嫌だ。前みたいに戻りたいし、ローリングとも二人きりで会いたい。


心に決め、ミーティアは外に出た。


道は簡単だったので、ミーティアはすぐに覚えられた。犬のキャンキャン騒がしい鳴き声がしたが、ミーティアは動じなかった。


ふと、背後から視線を感じた。気のせいだろうか?


ミーティアは恐る恐る後ろを見たが、そこには誰もいなかった。


何だっのだろう。まあ、いいや。


「ローリング?」


ミーティアは彼女の名前を呼んだ。


すると、すぐに庭から一匹の雌猫、ローリングが現れた。


相変わらず綺麗だった。


「あら?あなた昨日の猫ね」


「そ、そうだよ__えっと、僕はミーティア」


「ライからあんたの事は聞いているわ」ローリングは可笑しそうに言った。「雄猫なのに、臆病者ですって?」


ミーティアはムッとした。ここで怯んだらまたローリングはライに言いつけるだろう。


「違う」ミーティアはキッパリ言った。「僕は臆病者じゃないよ」


「本当に?」ローリングが笑った。


「実は」ミーティアは深呼吸をして続けた。「君と午後、公園で遊びたいんだ」


「私と?」ローリングは驚いた声をあげた。「ま、いいかも__でも、午後は危険よ。犬がいるらしいのよね」


「じゃあ、い、今からでも………」


ローリングはそっけなくうなずいた。「今からでいいんじゃない?案内してよ。私、公園の道まだ覚えてないの」


ミーティアはほっとため息を心の中でついた。自分は勇気を出せたのだ。


「じゃ、じゃあ、こっちだよ」


ミーティアは堂々と案内をした。






公園についた。


公園に<二本足>が二人いたが、自分達の事は気にしていない様子だった。


「あら、私がいた町の公園と似ているわね」


「ローリングはどの町から引っ越したんだい?」


ミーティアはまた、ベンチの下にもぐりこんだ。


そこなら<二本足>に気が付かれる心配もない。


「私の町はここよりとても広かったわ。<ライト・シティ>って呼ばれていた。<二本足>が大勢いたわ」


「恋しい?」


「ま、少しだけね。ここの方が静かだし、私にはここの町の方が会ってるのかもね」


「そっか」ミーティアは嬉しくなった。<リトル・タウン>の事を気に入ってもらえたのだ。


「ここって、夜空がとても綺麗ね。私が住んでた場所は都会だから、<二本足>のつくる光のせいで星はあまり見えないわ」


「うん。毎晩流れ星が見れるんだ」


「ふーん。願い事はもうしたの?」


「うん、したよ」


あの日の晩の事を思い出した。流れ星の噂を始めて聞いた日の事を。


「なんて願い事をしたの?」


「ちょっと言えない……かな」


「あっそう」ローリングは少しがっかりしたみたいに言った。


「じゃ、私そろそろ帰るわ。この後ライと約束事が出来たから」


「ライと?」


「ええ。なんでも凄い計画を教えてくれるらしいの__それじゃあね」


「ま、またね」


ミーティアは目をしばたいた。
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投稿 by ライトハート Mon Aug 22, 2016 1:45 pm

CHAPTER5 取り戻した友情



ミーティアはローリングと別れ、スッキリした。


独りで出来たのだ。そう思うと、じわじわと嬉しくなった。


ベンチから這い出した。<二本足>はもういなくなり、ミーティア一人だけだった。


すがすがしい気持ちで公園を出て、家に向かった。


告白はまだ出来なかったけど、ミーティアは大きく成長した。


部屋に戻ろうとすると、ミーティアを呼び止める声が聞こえた。


「ミント!」


ミーティアは猫用の扉をくぐる所だったが、やめて、ミントの所へ急いだ。


「やあ」ミントはさっきと違っていつものミントだった。「君、凄いね!」


「え?僕……何かしたっけ?」


「気が付かなかったのかい?僕、君の後をつけていたんだよ。その、心配で」


「本当?」


ミーティアは思い出した。あの背後に感じる視線は、ミントのものだったのか。


ずっと見ててくれたんだ。見守ってくれた!


「こ、これで仲直りしてくれるかい?」


「もちろん」ミントは喉を鳴らした。「これからもずっと友達だ」


「うん」ミーティアははにかんだ。


こんなに嬉しい事はあるだろうか。




午後になった。


いつもの様に朝食べ残しのキャットフードを食べ、ミルクを飲んだ。


「ミーティア!」


窓を少し開けていて、そこからミントの声がした。


「早く来て!ライがあの公園の近くにある空き地に集合しようって言ってるよ」


少し疑ったが、ミントがそう言うならミーティアは行く事にした。


庭に出ると、ミントはもう柵を飛び越えていた。


ミーティアも慌てて後に続いた。




空き地につくと、ライとローリングは既に来ていた。


「よし、のろまもようやく来たな」


ライはそう言うと、近くにあった岩に飛び乗った。


「いいか、お前達。俺は野生だった頃を忘れた事は1つもない」


ミーティアはムッとした。まるでボスみたいに振る舞うのを、いい加減やめてほしい所だ。


「そこで良い事を思いついた。お前達にも野生の良さを知ってほしいんだ」


ライはそう言うと、尻尾で<サンダー道>の先にある森を示した。


「明日の朝、あそこで狩りをする事を決めた」


「狩り?」とミント。


「ああ。ずっと贅沢してきたお前達には狩りの良さを知ってもらわないといけない」


「狩りって、あの、ネズミとかを狩る事かい?」


「その通り。そしてそのネズミやリスの味を味わうんだ。どうだい?参加したい者は俺の方へ来い」


すぐさまローリングがやってきた。


「どうする?面白そうだけど……」


「僕はやめておくよ」ミーティアは毛をうっすらと逆立てた。「今の暮らしで、僕は十分満足しているし」


「僕は行こうかな」ミントはそう言い、ライの近くへ行った。


「あら?ミーティア。来ないの?この前、臆病者じゃないって言ってたわよね」


ミーティアはぎくっとした。そうだよ。でも、今回はとても危険だ。もしかしたら、命を落とす事になるかも知れない。


「ミーティア、僕がいるから、大丈夫だろ?」ミントも急かした。


ライだけが、何故か黙って睨むようにミーティアを見ていた。


「わ、わかったよ………」


ローリングにかっこいい所を見せつけたかったので、ミーティアはうなずいた。


「僕も行く」


そう言うと、ライの所へ行った。


「よし。じゃあ明日の朝、この空き地に集合だ。チームを組んで行う事にする。俺はローリングと、ミントはミーティアとペアだ」


「頑張ろう、ミーティア」ミントが励ますようにミーティアの耳をなめた。「きっと上手く行くよ」


「だと良いけど」


ミーティアはまだ自信が持てなかった。



【後書き】
お久しぶりです。夏休みまでに終わるか心配ですね(汗)
感想気になるので、コメントしてくださると嬉しいです!
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投稿 by ライトハート Wed Aug 24, 2016 10:54 am

CHAPTER6 『その日』 『あの日』



夜になった。夕方になると雨雲が空を覆い隠し、今では雨が降っていた。


ミーティアは寝る準備をして寝床に入ろうとした。


すると、窓からミントが顔をのぞかせていた。


「あれ?」


ミントは前足でバンバンと窓を叩いている。


ミーティアは外に出て、ミントの所へ駆け出した。


「どうしたの?」


ミントはいつになく悲しそうな表情をしていた。


「ミーティア」


ミントはかすれた声で言うと、鼻を触れ合わせに来た。


「どうしたの?」ミーティアはもう一回たずねた。


ミントはいつも以上に戸惑っていた。


「その……言いたくないけど………今日で君とはお別れだ」


「えっ?」ミーティアはビックリした。「冗談はやめてくれよ」


「冗談じゃない……。どうやら明日、僕は引っ越さなきゃいけないんだ」


「ど、どうして……………」ミーティアは言葉を失った。


「あの日の事、覚えているかい?ほら、流れ星に願い事を__」


「覚えているよ。……まさか、その願い事を言うその日が来たのかい?」


「まさにその通り」


「そ、それで…?願い事はなんだったの?」


「君と離れていても、またいつか会えますようにって僕は願った」


「嘘だ……やめてよ……そ、それに、明日頑張るって決めたじゃないか!」


ミーティアはパニックを起こしそうになった。


「嘘じゃない。本当だよ。<飼い主>が決めた事なんだ……だから、行かなきゃ」


「そんな………」


「みんなにはもう、伝えてあるよ。君が最後だ」


ミーティアは足元に視線を落とした。


これからは僕は独りで生きるのか。毎日のようにライから意地悪を言われるのだろうか。


「……で?約束忘れてない?」ミントが無理に明るい声で言った。「ほらほら、君も教えるって、言ったじゃないか!」


「あ、ああ……」ミーティアは動揺しきっていた。


「僕の願い事はね、強くなりたいだったよ。ほら、いつも臆病だから」


「じゃ、なおさらその願いを叶えるために、明日は頑張らなきゃ」


「無理だよ。君がいたから、僕は頑張ろうって思えたのに。そんなの………」


「ほら、また僕に頼る」ミントはため息をついた。「君は一回、僕に頼らずにローリングと公園で遊べただろう?」


ミーティアは言葉が出ず、黙った。


「大丈夫だから。君なら出来るさ」


ミントはそう言い、励ますように尻尾の先を肩に置いた。


ミーティアは不安を振り払い、ほほ笑んだ。


「うん……僕、頑張るから、安心して」


ミントはうなずいた。


「それじゃ、明日は早いから僕はもう寝るよ」


「おやすみなさい」


「おやすみなさい」
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流れ星と夏の思い出【短編小説】 Empty Re: 流れ星と夏の思い出【短編小説】

投稿 by ティアーミスト Wed Aug 24, 2016 5:24 pm


こんにちは!コメ失礼します(*´ω`*)

 ミントに一度喝をいれてもらったことで、ミーティアに勇気が生まれましたね。流れ星に願った、強くなりたい気持ちが叶うように、

ミントが手助けしてくれたみたいですね!

 明日の狩りで、ライやローリングに見直してもらえるといいのですが……がんばれ、ミーティア!

 そしてクライマックスが近づいている模様。らいとさんも、執筆ふぁいとですb
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流れ星と夏の思い出【短編小説】 Empty Re: 流れ星と夏の思い出【短編小説】

投稿 by ライトハート Sun Aug 28, 2016 12:53 pm

ティアーミスト wrote:
こんにちは!コメ失礼します(*´ω`*)

 ミントに一度喝をいれてもらったことで、ミーティアに勇気が生まれましたね。流れ星に願った、強くなりたい気持ちが叶うように、

ミントが手助けしてくれたみたいですね!

 明日の狩りで、ライやローリングに見直してもらえるといいのですが……がんばれ、ミーティア!

 そしてクライマックスが近づいている模様。らいとさんも、執筆ふぁいとですb
コメントありがとうございます!
そうですね、クライマックス、そろそろです!びっくりな展開なのでお楽しみn((黙
執筆頑張ります!!!
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投稿 by ライトハート Sun Aug 28, 2016 12:54 pm

CHAPTER7 ミントがいなくなっても



次の日になった。ミントが引っ越した事に、まだショックを受けていた。


「でも、今日は行かなきゃ」


ミントもきっと頑張ってくれると思っているはずだ。


どんなに怖くても、どんなに嫌な事があっても、これからはミントはもういない。


自分で解決しに行くしかないんだ。


ミーティアは心に決め、険しい顔つきで空き地へ向かった。


ライとローリングはもうそこにいた。


「おお、やっとか」ライは待ちくたびれた、と言うような顔をしていた。


「てっきり、ミントが引っ越していたから来ないのかと思ったぜ」


「ふーん、あなたも少しは成長したのね」ローリングはライにぴったりと寄り添っていた。


ミーティアは独りぼっちの事をなるべく気にしないようにした。


「ねえ、ミントが引っ越したから、ペアは無しにしない?」


「そうだな」ライはうなり声で言った。


「それじゃあ、行くぞ。ミーティア、足手まといにならないようにな」


ライはそう言うと、<サンダー道>へ向かった。


「じゃ、<サンダー道>を渡る見本を俺が見せる」ライはそう言うと、さっと左右を確かめた。


だが、何も通らない事がわかると、素早く向う側へ行った。


「じゃ、ミーティアはのろまだから先に来い」


ミーティアはライのムッとするような言葉を無視しながら<サンダー道>を素早く渡った。


最後はローリングの番だ。


ローリングは全く緊張していないみたいだ。


すると、遠くの方からゴゴゴッと大きな音がした気がした。


だが、ローリングは思い切って<サンダー道>を渡り始めた。


すると、怪物はもうそこまで来ていた。


ミーティアはぎょっと目を見開いた。


「ローリング!」


そう叫ぶと、ミーティアはローリングを助けようと<サンダー道>へ飛び出した。
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流れ星と夏の思い出【短編小説】 Empty Re: 流れ星と夏の思い出【短編小説】

投稿 by ライトハート Tue Aug 30, 2016 11:59 am

CHAPTER8 運命の瞬間



ミーティアはローリングを助けようとした。


怪物に引かれないように、右側へ強く突き飛ばした。


その時、後ろ足が怪物によってもぎ取られた感覚があった。


ミーティアは鋭い悲鳴をあげた。


ミーティアとローリングはしばらく転がり、ようやくとまった。


二匹とも息を切らした。


ミーティアはどうにか顔を上げた。


後ろ足の一本の脚から血が出ていた。


「大変!」ローリングは息を飲んだ。


ミーティアは<サンダー道>の方を見た。


だが、ライはいなかった。どこに消えたのだろう。


「大丈夫?」


「うん……でも、力が入らないし、ふらふらするよ……」


「ああ…どうしよう。私じゃ何も出来ないわ……………」


ミーティアは段々意識を無くなり始めた。


「死なないで、ミーティア……私のためなんかに」


「いいや、いいんだ。君のために…僕は……死ねて」


「ミーティア……ありがとう本当に、ありがとう」


「ねえ、僕が天国に逝く前に、少し言いたい事があるんだ……」


言うなら今だ、とミーティアは思った。


ずっと言いたかった、初めてあった日の頃から、ミーティアはローリングの事が好きだったのだ。


「大好きだよ………ローリング」


「私もよ、ミーティア」


ローリングは少し泣きながらそう言い、ミーティアの毛を整えた。


ミーティア魂は、その時にはもう天へと駆け上がっていた。


『ごめん、ミント。もう、君の願い事、叶えられなくなって…』


『でも、僕は』


『強くなれたよ』


『ミントの願いもいつか……』


『叶えられる』


『僕がこれからいく大空で』
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流れ星と夏の思い出【短編小説】 Empty Re: 流れ星と夏の思い出【短編小説】

投稿 by ライトハート Tue Aug 30, 2016 12:03 pm

【後書き】


こんにちは、ライトハートです。どうでしょうか。ミーティアは衝撃的なラストを向かえる事になりました。
ローリングはミーティアの事を好きになりましたが、このような結果に。
ミントの夢もいつかは叶う。その想いで大空へ旅立ちました。
夏の間にこの小説を完結できてよかったです。
応援、コメントありがとうございました。
最後にもう一度感想を書き込んでくださると嬉しいです。
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流れ星と夏の思い出【短編小説】 Empty Re: 流れ星と夏の思い出【短編小説】

投稿 by ヘザーストーム Tue Aug 30, 2016 6:12 pm

完結おめでとうございます。(こっそりと読ませていただいていました←)
最後、衝撃でした…!お話の流れからして、ミーティアがローリングに告白して、ハッピーエンド…のようなことを思っていたのですが…w
びっくりしました…!wでも、綺麗な終わり方でよかったです!
短編なので、すぐ読み返したりできると思います。それが凄く良いですよね…!
執筆お疲れ様でした(*^^*)

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流れ星と夏の思い出【短編小説】 Empty Re: 流れ星と夏の思い出【短編小説】

投稿 by ライトハート Wed Aug 31, 2016 10:32 am

ヘザーストーム wrote:完結おめでとうございます。(こっそりと読ませていただいていました←)
最後、衝撃でした…!お話の流れからして、ミーティアがローリングに告白して、ハッピーエンド…のようなことを思っていたのですが…w
びっくりしました…!wでも、綺麗な終わり方でよかったです!
短編なので、すぐ読み返したりできると思います。それが凄く良いですよね…!
執筆お疲れ様でした(*^^*)
コメントありがとうございました!衝撃的なラストのお話が大好きなので、無理やり…w((
短編の良い所はそこですよね…!また是非読んでくださいw応援ありがとうございました!!
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流れ星と夏の思い出【短編小説】 Empty Re: 流れ星と夏の思い出【短編小説】

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