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サーフ族キャンプ (オリジナルなりきり)

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投稿 by へあている Sun Mar 08, 2020 4:40 pm

サーフ族のなりきり投稿場所です。
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投稿 by へあている Mon Mar 09, 2020 2:27 pm

ぺブルシー

ぺブルシーはイチイの木のそばで昼寝をしていた。長く続いた枯れ葉の季節はすっかり過ぎ去り、ぽかぽかと暖かい若葉の季節がきた。キャンプに駆け込んでくる足音が聞こえ、ぺブルシーはぱちっと目を開けた。アップルテイルの率いるパトロール隊だ。ぺブルシーは低木から這い出ると、あくびをしながらパトロール隊に駆け寄った。

「おかえり」

ぺブルシーは雄猫と鼻を触れ合わせた。

「何も問題なしかい?」

「ああ、異常なしだ」

アップルテイルが緑色の目を細める。

「けど一」

アップルテイルの背後から2匹の見習いが顔を出して、言葉を遮った。

「油断はできません!」

ハニーポーが甲高い声で言う。
ブルームポーが続ける。

「だって、こんなに暖かいんですもの!獲物が豊富だから敵が何を企んでるのかわかりません!」

アップルテイルがやれやれと首を振る。ぺブルシーは可笑しくて思わず喉を鳴らした。

「君たちの言う通りだね、油断はできない」

ぺブルシーがそう言うと、2匹は目を輝かせた。
アップルテイルが呆れたような目で2匹を見ると、あっちに行けというふうに尻尾を振った。2匹は嬉しそうに跳ね回りながら見習い部屋に消えた。

「君は見習いたちに優しすぎなんだよ。あいつらパトロール中もずっと喋ってうるさいんだ!」

アップルテイルがイライラと尻尾の先を振った。
ぺブルシーは苦笑した。

「見習いが元気なのはいいことだろう?行儀は指導者に任せればいい」

アップルテイルが不満げに鼻を鳴らす。

「きっと見習いたちは、君の戦ってる姿を見たら怯えて逃げちまうよ」

ぺブルシーは目を細めた。

「そうだな。さ、部屋に行こう。もっと詳しく教えてくれ」

「前に雪解け水でキャンプが水浸しになっちまったこと覚えてるだろ?」

アップルテイルが喉の奥で唸る。

「ああ、もちろん覚えてるよ。ついこの間じゃないか」

ぺブルシーは雄猫をじろりと睨んだ。

「あの時はストリーム族に助けてもらった。ああ、君は、その借りとしてストリーム族が縄張りを要求してくる、と言いたいんだな?」

アップルテイルは頷いた。

「絶対にそうだ。あいつらがそう簡単に物事を忘れるはずがない」

逆立てていた黒い毛を寝かせて少し不安げに聞く。

「どうする?」

「リコードシーが賢い選択をすることを祈るしかないよ。どちらにしろ、僕はそう簡単に縄張りを手放したりしない」


最終編集者 へあている [ Wed Mar 11, 2020 11:43 pm ], 編集回数 3 回
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投稿 by ペタルドロップ Mon Mar 09, 2020 5:13 pm

~ディアミスト~

「あ! いけない!」

ディアミストは慌てて上体を起こし、周囲を見渡す。戦士部屋にはすでに自分一匹しかおらず、横にある妹の寝床も既に冷たくなっていた。出入口の隙間からは若葉の季節の暖かい日差しがまっすぐ差し込み、昼間であることを告げている。

寝癖を直すこともままならないディアミストは瞬時に戦士部屋から這い出ると、濃い灰色の猫を探す。今日初めての訓練だというのに、私ったら...。

空を仰ぐと太陽はちょうど真上に来ていた。ディアミストは自分を心の中で叱りつけ、見習い部屋を覗いた。しかし、すらりとした弟子の姿は見当たらなかった。

指導者としての自覚が芽生えてない。ディアミストはひしと感じた。私は戦士になってまもないが、いきなり族長から指導者に任命されたときは驚いたものだ。

弟子を持てることになったのは嬉しいことに間違いなかったが、なぜ族長は新米戦士の私を指導者にしたのか。指導者になれるような年長戦士なんていくらでもいるのに。
イチイの木の近くで黒猫と話しているペブルシーに目を向ける。ディアミストには疑問だった。

だが、今は弟子を探さないと。命名式で弟子になったときのシルバーポーの瞳はやる気に満ち溢れていた。そんな弟子を初日からがっかりさせたくない。

ディアミストは見習い部屋に駆けていこうとする見習いの二匹を呼び止めた。
「ハニーポー、ブルームポー。今シルバーポーはどこにいるか知ってる?」
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投稿 by レインステップ Mon Mar 09, 2020 9:00 pm

~シルバーポー~

呼び止められた小柄な見習い猫、ブルームポーは友達のハニーポーの尻尾が見習い部屋へ滑り込むのを見送ってから何事かと振り返る。相手がついこの間幼馴染みの指導者に指名された若い戦士だとわかれば、その場に座って自分の胴体よりも長い尻尾を体に引き寄せつつ顔を見上げる。

「シルバーポーですか?あたしはてっきりあなたと一緒に訓練に行っていると…」

その時、遠くで見習い仲間が尻尾を地面に引きずりながら、くたびれた様子で自分の指導者と歩いてくる姿を見つた。それを見て思わず背中の毛を逆立てると、急に素っ気ない態度になった。

「シルバーポーの父親に聞いてみたらどうでしょう?」

それだけ言い残せば、ぱっと立ち上がってハニーポーの後を追いかけていってしまった。その後、ようやくきつい指導から解放されたダストポーがふらふらと後に続いて見習い部屋へと入っていった。


その頃シルバーポーは昨晩のうちに指導者と約束した通り、指定された訓練場の木陰に朝から座っていらいらと尻尾を振っていつまでも来ない指導者に痺れを切らしていた。
先程までは父親のストーンハートとその弟子のダストポーが目の前で訓練をしていたので、父親から嫌味は言われるもの退屈では無かった。しかし二人がキャンプへと帰ってしまった今では、日差しを避けるため時々動く日陰を追いかけて移動することしかできずにいた。

「はぁ…見様見真似でやっても良いけど、変な癖がついたら困る。さっき素直に父さんに訓練に混ぜてくれないかと聞けば良かった。…駄目元でも。」

いい加減キャンプに戻らないと一日を無駄にしてしまいそうだと危惧するもの、指導者の言いつけに背くのも不味いだろうとその場から立ち上がることを躊躇っていた。日陰の中で爪を出したり引っ込めたりして暇を潰しながらも、周りの音に耳を澄まして獲物の気配を探りつつその場から動けずにもうしばらく指導者を待った。

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投稿 by ペタルドロップ Tue Mar 10, 2020 1:33 pm

~ディアミスト~

遠い森の方からクロウタドリの鳴き声が響いてきた。のんきに歌っている鳥に対し、ディアミストの心には落ち着きがなかった。ストーンハートからシルバーポーの居場所を聞き出したディアミストは、背丈の高い草の中をすり抜けながら昨日約束していた訓練場へと走る。なんだろう…あの態度は。

ディアミストはストーンハートの、シルバーポーのことを話すときの様子に疑念を抱いた。娘のことを聞いた瞬間に豹変した態度に、軽く背筋の凍る思いをした。普通自分の子供のことを話すとき、あんな顔する…?

しばらくして訓練場に到着したディアミストはすぐ、木の陰で律義に待ち続ける弟子の姿を発見した。キャンプから駆けてきて息を切らすディアミストに不思議な色の瞳が向けられる。

「もう帰るところでした」ぶっきらぼうに言われ、ディアミストは内心傷付くがこの反応は想定内だった。

「ごめんね、本当に申し訳なく思っているわ」ディアミストは今までにこんなミスを犯したことは滅多になく、真面目にやってきたほうだ。逆になんでこんな大事なときにやらかしてしまったのだろう。「今日はもうあまり時間はないけれど、狩りの訓練をするわよ」
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投稿 by レインステップ Tue Mar 10, 2020 10:39 pm

~シルバーポー~

がさり、と茂みからする葉擦れの音に尖った耳を立てた銀色の猫がパッと立ち上がった。注意深くそちらに顔を向け、すかさず警戒態勢をとったもの、茂みから出てきたのが自分の指導者だとわかるとすぐに緊張をほどいてその場に座り直す。
前足を舐めながら指導者の方を嫌味っぽく見つめるもの、待たされたことに文句を言う時間ですら今は勿体ないと思えば、狩りに行くと言うディアミストの言うことを素直に聞くことにした。

「日暮れまでに一匹獲れれば良いですね。」

無意識に嫌味を言ってしまうが、遅れた時間は取り戻せない。何よりこれからの指導にぎこちなさを作りたくはない。
自分の発言にばつの悪さを感じたのか、尻尾の先がぴくぴくと動いてしまう。

「今日は初日なので、まずは臭いの嗅ぎ分けについて教えましょう。さっき、あなたは私が来たのを音で気付いたけれど、臭いでは嗅ぎとれていなかったでしょう。」

鋭いところを指摘される。
仲間だと遠くからわかれば、先程のように警戒する必要などなかったのに!
もしかして、ディアミストがこう言うのは私が彼女を見て驚いた顔をしたせいだろうか。音だけでは獲物は捕まえられないということ?

「はい。葉擦れの音でようやく気付きました。戦いの時、背後から忍び寄られていたら死んでいるかもしれません。」

彼女は指導者としては少しばかり若く、抜けているところがあるが、それでも戦士としては出来上がっている。立派な戦士だ。
待たされて機嫌が悪かったが、ディアミストに向けるべきは怒りではなく敬意なのだ。
ペブルシーは決して適当に指導者を選んだわけではなく、何か理由があって彼女を選んだのだ。そう思いたい。

「…行きましょう。その訓練、楽しそうです。」

1日座っていた腰を上げると、尻尾を振り上げて今からの訓練に胸を踊らせ、見習い猫は指導者と共に森の中へと走って行った。

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投稿 by サンウィング Wed Mar 11, 2020 9:36 pm

〜スノウイヤー〜

「今日はこのくらいにしておきましょう、マッドポー。帰りにハタネズミを二匹捕ったら明日まで自由時間ですよ」スノウイヤーはいった。今、スノウイヤーは弟子をつれ、訓練場にきていた。このような課題を出したのはこの子のため。
「わかりました。がんばります」マッドポーは走り去っていった。

「よくがんばりました。自由時間です」ハタネズミを二匹捕ってきたマッドポーにいった。「やった!ハタネズミ、一匹食べていいですか?」マッドポーが跳ねながらきいた。
「いいですよ」スノウイヤーが許可するとマッドポーは見習い仲間に自慢しに見習い部屋に向かった。ふふ。元気ですこと。いいことです。
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投稿 by へあている Fri Mar 13, 2020 9:44 am

ぺブルシー

リズミカルな雨音が洞穴の壁に反響してぺブルシーの耳に入る。外で見習いたちの興奮した声がした。ぺブルシーはうーんと体を伸ばし、(外から流れてくる水でできた)水たまりで喉の乾きを癒した。雨の日はなんとなく気分が良い。ぺブルシーは軽い足取りで部屋を出た。

「おはよう、スノウイヤー」

既に一日の予定を考え始めていたのか、雨の中でたたずんでいたスノウイヤーはびくっと体を揺らし、すぐに慌てたように毛を整えた。

「あら族長、おはようございます」

「沼地への狩猟部隊を1つ率いてもいいかい?」

スノウイヤーがぱぁっと顔を輝かせる。

「助かります!沼地への狩猟部隊を1つ、草原への狩猟部隊を2つ出そうと思ってたのですが、どうでしょう?」

ぺブルシーは長い尻尾で白い毛皮をなでた。

「もちろん、それでいいよ」

ぺブルシーはそう言うと、キャンプを横切ろうとするアップルテイルに声をかけた。

「なぁ、アップルテイル!狩猟部隊を1つ率いてもらえるか?」

アップルテイルはネズミをくわえたままもごもごと答えた。

「いいけど。このネズミ、食べてからでいいだろう?」

スノウイヤーが進み出て頷く。

「もちろん。ウェイヴ族との境界線の沼地に行ってください」

ハニーポーがぴょこぴょこ跳ねながら近寄ってくる。

「やったぁ!あたしも沼地ですよね!」

他の見習いたちも興奮したように副長に群がった。ぺブルシーは思わず笑顔がこぼれた。

今日は久しぶりの雨だから新鮮なカエルが沢山いるだろう。スノウイヤーの指示を片耳で聞いながら、毛を舐めて整え、狩りに出かける準備をした。
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投稿 by サンウィング Fri Mar 13, 2020 9:45 pm

スノウイヤー

「わかりましたか?ペブルシーの言う事をちゃんと聞くのですよ!」ペブルシー率いる、沼地へ向かう狩猟部隊を見送るとスノウイヤーはのびをした。うーんと、私は何をしましょうか。マッドポーは今日まで自由時間にしてあげている。
「じゃ、行ってくる」アップルテイルがいった。
「はい。行ってらっしゃいませ、アップルテイル」スノウイヤーが言うとアップルテイルたちはキャンプを出て行った。
そうです。久しぶりの雨ですけど、どうしましょう。狩りは三つも出ているからとりあえずは大丈夫です。
「ねえ、スノウイヤー。薬草を取りに行ってくるわ。あ、ついてきてもいいけど」看護猫のリーフシェイドが来た。今日はみんなが出かける日なんでしょうか。
「行ってらっしゃいませ、リーフシェイド。今日はみんな出かけているので私はキャンプに残ろうと思って」スノウイヤーは断った。こんなときに敵が来て、誰が指示を出すんです?
「わかったわ。じゃあね」リーフシェイドも出て行った。
そうだ。キャンプの見回りは?それがいいです!おもしろそうですしね。
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投稿 by ペタルドロップ Tue Mar 24, 2020 10:57 pm

~ディアミスト~

イバラのカーテンの隙間から戦士部屋に太陽の弱い光が漏れ出た。もう朝になった。なんだ、ちっとも寝られなかったわ。

ディアミストは昨晩の大集会のことで頭がいっぱいだった。ストリーム族が、前にサーフ族を助けたお返しにとサーフ族のなわばりを分けるよう要求してきたのだ。
これから先、サーフ族とストリーム族との間では戦いが繰り広げられ、境界線でたくさんの戦士の血が流されてしまうのだろうか。いや、確実に戦いは起きるだろう。ディアミストは心のどこかでそう確信していた。

「自分で獲物を捕まえられる年齢のものは全員、岩の前に集合しろ。一族の集会を始めるぞ」部屋の外から一族に呼びかける族長の声が響いてきた。

こんな朝早くから集会…? だが、昨日の大集会から見ても無理はなかった。一刻を争う話だからだ。

戦士部屋で寝ていたほとんどの戦士たちがすぐさま起き出し、イバラのカーテンをくぐって出て行った。みんな大集会でのことが気になっているのだろう。

それに比べ、サズウィングはまだ気持ちよさそうに熟睡したままだ。妹のお腹をディアミストは前脚でつついた。「サズウィング、早く起きて」

サズウィングは不機嫌そうに目を開けると、軽くディアミストを睨んだ。「せっかくいい夢を見てたのに! あともう少しでネズミに手が届いたのよ!」寝起きでぶうぶう言うサズウィングにため息をつくと、ディアミストは妹の鼻に張り付いたシダをはたき落とした。「族長が一族の集会を開かれるって」

みんなが集まったのを確認すると、ペブルシーは話し始めた。
「みんな知っているとは思うが、昨日の大集会でストリーム族から、サーフ族のなわばりの一部を分け与えるよう言われた」族長は一旦ここで言葉を切るとみんなが頷くのを待って続けた。「もちろん断った。だが、この状況ではいつストリーム族から攻められてもおかしくない。だから今後、パトロールを今まで以上に強化していく必要がある」族長を見上げる猫たちの中には、不安そうに目を交わす猫たちもいれば、戦いに向けた闘志で目をぎらぎらさせているものもいる。

「パトロールは夜明けと夕暮れに二つずつ、昼間に三つの部隊を構成するようにする」

一部の猫たちはざわめきだし、その中でも一際大きな声を上げたものがいた。「え! 多くないですか?」青紫色の目をしたファンタジーアイだ。連れ合いのファントムテイルにしっぽで叩かれ、雌の戦士は口をつぐんだ。

一族の猫から反対の声があがってもペブルシーは強硬な姿勢を崩さなかった。「なわばりを守り抜くためには必要なことだ。サーフ族はこれまでどんな困難にも耐えてきた。大変かもしれないが、今回も乗り越えられるだろう」
そう言い切ったペブルシーの瞳は自信に満ち溢れていた。ペブルシーはサーフ族みんなのことを信頼してくれている。そう感じるだけでディアミストの胸は熱くなった。

「詳しい話は副長のスノウイヤーに任せる」ペブルシーに視線を送られた白い雌猫は了解の印にしっぽをひと振りする。

「弟子を持つ指導者たちは戦いの訓練に一層力をいれていけ。戦いはもうすぐ目の前だ」ペブルシーはこちらを見下ろし、堂々と言った。「この戦いには必ず勝つ! サーフ族はなわばりを譲らない、ということをはっきりと示すんだ!」

そう族長は締めくくると、一族の集会をお開きにした。猫たちは各自の場所に散らばり、戦士と見習いは副長の周りに集まり始めた。

ディアミストも寝不足で重い体を無理やり動かし、隣にいたサズウィングと一緒に今日の予定を聞きに行くことにした。さあ、忙しい一日の始まりだ。
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投稿 by レングティームーン Wed Mar 25, 2020 10:47 pm

リーフシェイド

はぁ…重いため息をついてしまう。このままストリーム族とサーフ族が戦うことになればきっと怪我をするものがたくさんでてくる。となると看護猫の私はしばらく怪我の手当てに忙しくなるのだろう。部族仲間のことが大切に思う気持ちもあるが、めんどくさいということもある。もしかしたら戦いが酷くなった時、死んでしまう可能性もなくはない。まだ私は親の元ヘ行きたくないわ。それにパトロールの数が増えてしまった!疲労が元で怪我や病気の猫が増えなければいいのだけれども…。はぁ…また大きなため息をついてから、部屋からとある薬草を集める。スパークリングバブルスが薬草を分けてくれと言ったので交換することにしたのだ…。言われた薬草はちょうど縄張りにたくさん自生しているものを見つけたばっかりだったので交換することにした。

薬草の束をくわえると、リーフシェイドはひっそりと境界線に向かって歩き出した。
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投稿 by へあている Thu Apr 09, 2020 7:46 am

ペブルシー

「なぁ、本当に戦いが起きると思うか?」

集会を終えると同時に、アップルテイルが話しかけてきた。

「さぁどうだろな。最近は獲物も豊富だし、襲撃してこないとは断言できない」

それを聞いた雄猫は不安げに瞬きする。今から弱気になってどうする?

「ま、準備しておくに越したことはないだろ」

そう言ってもまだその場を動かない。ペブルシーはイライラと尻尾を激しく振った。
さっきからキャンプの入り口でアップルテイルの弟子であるハニーポーがうろうろと指導者を待っているのだ。

「さっさと弟子の指導に行ったらどうだ?」

アップルテイルが慌てて弟子のところに行ったのと同時に、看護部屋あたりから怒鳴り声が聞こえた。

「リーフシェイド!」

ブラクンスロウトが恐怖に満ちた口調で叫んでいる。

「おい、リーフシェイドはどこだ!」

普段は大人しい彼があんなに慌てているのは珍しい。何かあったに違いない。

「ブラクンスロウト、どうしたんだい?」

ブラクンスロウトは血走った目を向けてきた。

「シャインペルト!シャインペルトのお産が始まったんです…!」

ペブルシーはぎょっとした。看護猫なしで子猫を産むのは危険が大きすぎる。

「リーフシェイドなら、さっき薬草をくわえてキャンプを出ていきましたよ!」

ペブルシーは頭の中で考えた。どこにいるか分からないリーフシェイドを探すか、1番キャンプが近いストリーム族の看護猫を呼ぶか、どっちが早いだろう。けど、ストリーム族にまた借りを作ったら今度こそ縄張りを渡すことになるかもしれない。そんなことを考えている場合か!母猫と子猫の命がかかってるんだぞ!
ペブルシーは決心すると近くにいたファントムテイルに怒鳴るように言った。

「ストリーム族に行ってフォールドリーフを呼んでこい!今すぐ!」

ファントムテイルは驚いたように目を見開いたが、すぐに頷き猛スピードで駆け抜けて行った。

(最近投稿できなくてすみません…)
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投稿 by ナルシスフェザー Sun May 03, 2020 7:58 pm

~ファントムテイル~

ファントムテイルはペブルシーに言われキャンプを飛び出した。
ストリーム族との境界線に近づいた時だった。

「うちの縄張りの近くで何をうろついているの」

「アクアフューチャー!急いで、急いでフォールドリーフを呼んできてくれ!ペブルシーからの命令だ!急いで!」

ものすごい剣幕に驚いたのかアクアフューチャーは軽く頷いて縄張りの奥へ走っていった。



しばらくしてアクアフューチャーはフォールドリーフを連れて走って来た。

「どうしたの、ファントムテイ・・・」

「良かった、ついて来てくれ!アクアフューチャーありがとう!」

ファントムテイルは走りながら言った。
ちらっと後ろを見てフォールドリーフがついて来ているのを確認し、キャンプへと急いだ。



「ペブルシー!フォールドリーフを連れて来ました!」

ファントムテイルは息を切らしながら言った。
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