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魔法が溢れる世界での日常 Ⅱ

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魔法が溢れる世界での日常 Ⅱ Empty 魔法が溢れる世界での日常 Ⅱ

投稿 by シャイニングナイト Mon May 18, 2020 11:12 am

どうも!(。・ω・)ノ゙
シャイニングナイトです!
これは、見てわかる通り
「魔法が溢れる世界での日常」の続編です!
名前が思い浮かばなかったのでⅡにしました(笑)
頑張ります!(๑و•̀ω•́)و
コメントくれたら嬉しいです!(図々しい)

魔法族の元に二匹の猫が託された。
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投稿 by シャイニングナイト Mon May 18, 2020 11:14 am

☆登場猫紹介☆

バードスター(鳥の星)♂
族長。薄茶色1色の雄猫。目は琥珀色。のんびりしてる。族長感があまりない。トーニーフラワーに頼りまくり。魔法は、なんでも見通せる。(壁の先でも見れるとかそういうの)

トーニーフラワー(黄褐色の花)♀
副長。くっきりと綺麗な三毛柄の雌猫。目は緑色。しっかりしてて真面目。かなりの美猫(本猫には自覚なし)魔法は、瞬間移動。

フォールリーフ(舞い落ちる葉っぱ)♀
看護猫。灰色に黒い斑点がある。目は青色。魔法は、氷。グリーンローンの双子の姉。

グリーンローン(緑の芝生)♀
看護猫。灰色に黒い斑点がある。目は緑色。魔法は、植物を成長させる。姉とそっくり(目で見分ける)

シャープエッジ(鋭い刃)♂
戦士。焦げ茶色1色。目は琥珀色。ハンサム。魔法は、耳がいい。(聞こうと思えばなんでも聞こえる)トーニーフラワーと付き合い始めた。

ブライトスカイ(明るい空)♀
戦士。真っ白で毛が長い。目は水色。異常なほどレッドブレイズが好き。マイペース過ぎる。魔法は、天気を操る。
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投稿 by シャイニングナイト Mon May 18, 2020 11:16 am

☆登場猫紹介2☆

リヴァーフット(川の足)♀
戦士。灰色の雌猫。目は青色。足が青色で波のような模様になっている。魔法は、水中で息が可能。泳ぎが得意。ナイトメアとは親友だと思ってる。(実際は不明)

ナイトメア(悪夢)♂
戦士。真っ黒。目は紫。いつも不機嫌でクール。顔自体はそこそこイケメン。リヴァーフットによればクーデレ。リヴァーフットの時だけは優しくなったり楽しそうにする時がある。魔法は、毒。(眠らす毒とか死なないものもある)

ブルーテイル(青いしっぽ)♂
戦士。青みがかかった灰色。目は淡い水色。しっぽは青色。優等生で優しい。魔法は、水を操る。(どんなことも出来る)恋愛に関してはダメダメ。

ブラックフェザー(黒い羽)♂
戦士。真っ黒で白い羽を持つ。目は緑。名前とは反対に面白くていいやつ。魔法はないが、翼があるので飛べる。理由は誰も知らないけどブライトスカイが好き。

レッドブレイズ(赤い炎)♂
戦士。黒い体に赤いぶち模様がある。目は綺麗な琥珀色。水が苦手で泳げない。ツンデレ。(ほとんどツンツンしてる)魔法は、炎。シャイニングサンダーが好き。

シャイニングサンダー(輝く雷)♀
戦士。毛は長く、黄金色で前足が茶色。目は黄色。元気でちょっと天然な方。魔法は、雷。(寝てる時に体から雷を出す癖がある)少しレッドブレイズに興味を持ち始めた。
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投稿 by シャイニングナイト Mon May 18, 2020 11:17 am

☆登場猫紹介3☆

ブライアーソーン(イバラのトゲ)♂
戦士。焦げ茶色の虎柄の雄猫。目は濃い青。無口。ブラックフェザーの指導者だった。魔法は、トゲを出す。(空中から出す)

ハニーハート(ハチミツの心)♀
戦士。黄金色の毛皮。目は淡い水色。優しくて絶対に怒らない。レッドブレイズの指導者だった。魔法は、風。

フォックステイル(狐のしっぽ)♀
戦士。赤茶色の雌猫でしっぽがフワフワ。目は緑。明るい性格でイタズラ好き。ハニーハートの親友。シャイニングサンダーの指導者だった。魔法は、姿を自由自在に変えられる。実はブライアーソーンが好き。

ストーンペルト(石の毛皮)♂
戦士。灰色の雄猫。目は黄色。いたって普通の戦士。ブルーテイルの指導者だった。魔法は、姿を消せる(しかし10秒のみ)ハニーハートが好き。

ブリンドルファー(ぶち柄の毛)♀
戦士。白黒ぶちの雌猫。目は緑色。雌グループのリーダー。そこそこ可愛い。シャープエッジが好きだったが.......?魔法は、癒し(心の傷を癒したりする。なぐさめ役)
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投稿 by シャイニングナイト Mon May 18, 2020 11:40 am

☆登場猫紹介4☆

ムーンアイ(月の瞳)♀
赤い瞳を持つ黒い雌猫。辛い過去のせいで心が狂ってしまったが、今は良心を取り戻した。赤い月が不吉を表すため、追放された時にこんな名前を付けられた。魔法は操り。

リトルホープ(小さな希望)♂
赤と水色の瞳を持つ小柄な白い雄猫。飼い猫と魔法猫のハーフ。ちょっと臆病で気が弱い。ムーンアイが好き。少しでも希望を持ちたくて、自分で名前を決めた。魔法は不老不死にする。(だが、もう魔法は悪用されたら嫌なので封印中)

イービルクロー(邪悪な鉤爪)♂
金と銀の瞳を持つ灰色の雄猫。目のせいでいじめられてきた。名の通り邪悪。牙と鉤爪が異常に鋭い。ムーンアイ以上に狂っている。野望があり、それは世界征服。平気で仲間も裏切る冷酷者。魔法は持っていない。歴史に残る悪者。

ウルフポー(狼の足)♂
灰色の雄猫。金の瞳を持つ。少し怪しい猫からの贈り物。爪と牙の手入れは欠かせない。野心がある。才能に恵まれ、偉そうな態度をとるが、アイスポーに振り回されている。魔法はない。指導者はリヴァーフット。

アイスポー(氷の足)♀
白色の毛皮に銀色の縞柄模様のある雌猫。目は輝きのある青。スター族からの贈り物。可愛らしいがうっかり者。礼儀正しく忠実。だが、元気な1面も。恋愛に憧れている。魔法はない。指導者はナイトメア。


最終編集者 シャイニングナイト [ Tue May 19, 2020 5:57 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by シャイニングナイト Mon May 18, 2020 12:18 pm

バードスターは夢を見ていた。
「魔法は持っていないけど、魔法族に育ててもらいたいの。頼めるかしら?バードスター」
バードスターの前のの族長、ライトスター(明るい星)が夢で現れ、白い子猫を地面に置いた。
「贈り物よ♪」
昔から楽しい事か好きな族長は楽しそうに言うと、サッサと帰ってしまった。
「ちょっ、ちょっと待って下さいよ!」
バードスターはため息をついた。いつもこうなんだ。言いたい事が言い終わるとすぐ帰ってしまう。バードスターは1度目を閉じ、再び目を開けた。すると、さっきまでの美しい風景とは打って変わって暗い森の中だ。子猫は足元にいる。
「俺からも贈り物だ」
少し怪しい猫が現れ、少々荒っぽく子猫を地面に置いた。今度は灰色だ。バードスターはため息を着いた。
「分かりましたけど、あなた誰です?」
バードスターは失礼ながらもキツめの口調で聞いた。
「うーん、君たちの大昔の先祖、かな?」
雄猫はニヤリと笑った。どうもその笑顔が気味悪く、バードスターは顔をゆがめた。この雄猫はもうほぼ消えかけだ。
「じゃあな。そいつをよろしく」
そう言うとその雄猫も去っていった。バードスターはそこではっと目が覚めた。そうだ。子猫の事を一族に教えないと。
「俺、透明猫たちに育てられた。6ヶ月経ったから見習いになれって言われた。ウルフキットだ」
灰色の雄の子猫が言う。な、生意気!
「私、スター族に育てられました。アイスキットと申します。見習いになりに来ました。族長さん、よろしくお願いします!」
白い雌の子猫が言う。礼儀正しくて良い子!
「一族に知らせるからおいで」
バードスターはしっぽで2匹を招き、キャンプの空き地に立った。一族が不思議そうにしながら集まる。
「お知らせがある!集まってくれ!」
バードスターは大きな声で呼びかけた。
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投稿 by シャイニングナイト Mon May 18, 2020 8:38 pm

レッドブレイズは空き地に響き渡った声の主、バードスターの方をダルそうに向いた。今日はハリネズミが飛ぶかもな。
「今日はハリネズミが空を飛ぶか見ておこう」
ナイトメアがレッドブレイズが思った事と同じ事をボソッと口にした。レッドブレイズもうなずく。
「しーっ!バードスターの隣に子猫がいるでしょ?きっと本当に重大な知らせよ」
リヴァーフットが優しく注意する。
「分かってるよ」
ナイトメアがボソボソ言う。
「聞いてくれ!寝ていたら、夢で子猫を渡された!」
バードスターは詳しく話す。は?誰だよ、怪しい方の奴。
「で、この子を育てるのに意義はないな?」
バードスターが有無を言わせぬ口調で言う。極小数がボソボソと文句を言ったがほとんどの者は賛成だった。
「で、今から命名式を行う」
バードスターが告げた。いきなりかよ.......。
「この子はウルフポーと命名する。指導者はリヴァーフットだ。こっちの子はアイスポーと命名する。指導者はナイトメアだ」
バードスターが高らかにしっかりと言った。

間違いじゃないわよね?本当なのよね?やったわ!ようやく指導者に!でも、上手くやれるかしら?
「はい!任せて下さいっ!」
私は大きな声で言った。笑いで一族がざわめく。リヴァーフットは恥ずかしくなり、首をすくめた。
「はい」
ナイトメアは無表情だった。え!嬉しくないの?
「お前たちなら立派にやれる」
バードスターが優しく目を細める。私たちはそれぞれの見習いと鼻を触れ合わせ、空き地の真ん中から下がった。
「ウルフポー!アイスポー!ウルフポー!アイスポー!」
一族からの祝福の声がとどろく。リヴァーフットは嬉しさに胸を膨らませた。頑張らなくちゃ!夜になり、戦士部屋に帰った。訓練は明日からである。
「なあ、楽しみだな。明日」
ナイトメアが小声でやや恥ずかしそうに言う。
「そうね!.......そうね」
私は大声を出してしまってから小声に直す。
「お互い、立派な指導者になろうな」
ナイトメアがぎこちなく微笑んだ。
「もちろん。立派な指導者になるに決まってるわ」
私はなるべく声と興奮を抑えて言いながら、微笑んだ。
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投稿 by シャイニングナイト Tue May 19, 2020 12:15 pm

アイスポーは寝ていた。スター族の住処にいた時はずっと寝坊していたから寝すぎてしまう癖が着いていた。
「ア.......ポー!.......スポ.......!」
誰かが私を呼んでいるような?私は寝返りを打ち、また寝ようとした。夢の中へ行きたい.......。
「アイ.......ポー!アイスポー!!!」
私は容赦なく殴られ、起きた。寝ぼけまなこで声がした方向を見ると、いら立ちの表情の指導者が!
「ご、ごめんなさい!今、どれぐらい?」
私はペコペコと頭を下げて謝り、たずねた。
「自分で見ろ。目はあるんだろ」
ナイトメアにギロりと睨まれ、私は首をすくめた。私は見習い部屋から出た。太陽は真上まで来ている。
「正午!?!?!?」
私は思わず目を見張り、大声を上げた。
「うるさい。口、閉じとけ」
アイスポーは迷惑そうに耳を折りたたむ指導者にひたすら謝る。初めからこんな調子でどうしようっ!
「ウルフポーは?」
私は当たりを見回して聞き、まずい質問だったと気付いた。
「お前が寝ている間に行った」
ナイトメアは唸り声で言う。
「ご、ごめんなさい!」
私はひたすら謝ることしか出来ない。
「来い。見習いの訓練がしたければな」
ナイトメアは不機嫌そうに言うと、歩き出した。
「まずは何をするんですか?」
私はいざとなると興奮してきて、たずねた。
「ついてくれば分かる!黙ってろよ」
ナイトメアは怒鳴る。アイスポーは考えた。きっと怒りっぽいんだ。そうに違いないと、勝手に確信した。
「あら!遅かったじゃない!」
リヴァーフットは笑顔で迎えてくれた。
「ナイトメアが怒るなんて珍しい!だいたい静かにボソボソ文句言ってるのにね!」
リヴァーフットが楽しそうに言う。
「まあな」
ナイトメアは肩をすくめる。えっ!そうなんだ!
「アイスポー?意気込みをどうぞ!」
リヴァーフットがこちらを向く。えっと、えっと.......。
「よろしくお願いします!頑張りま.......!」
私は言っている途中でバランスを崩し、バターンと派手に転んだ。その場の全員が同時にため息を着いたのだった。
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投稿 by シャイニングナイト Tue May 19, 2020 5:55 pm

なんだよ!コイツ!足引っ張ってばかりじゃないか!ウルフポーはイライラしていた。アイスポーと一緒に狩りの任務に行くように言われたのだ。指導者ナシなのは嬉しいが。
「おい!そんな構えじゃ目の前にいる年老いたネズミだって捕れないぜ!まず、しっぽを下げて身を低く!」
ウルフポーは思い切り厳しく言ってやった。これだけ言えば、俺と訓練するのが嫌になるはず。だが。
「そうなの?私、頑張る!」
アイスポーはやる気を出し、言われた通りにする。だぁっ!それはうさぎに忍び寄る方法だっつーの!ネズミだろ!
「ネズミを獲るんじゃなかったのかよ!って言うか訓練始めたばかりでオマケに下手くそのお前にウサギは早すぎだ!」
ウルフポーはまたもや怒鳴る。
「ごめん.......。次こそは.......」
アイスポーはようやく正しいネズミの忍び寄り方をした。だが、失敗しまくったのでネズミはいない。
「わぁーい!ありがと、ウルフポー!」
アイスポーが抱きつく。
「は、離れろよ!暑いし!」
今は青葉の季節のど真ん中だよ、忘れたか?!なんなんだよ、コイツ!もう、帰りたい!1人の任務がいい!
「ごめん!でも本当にありがと!」
アイスポーは最高に可愛い笑顔をうかべる。っ!危ねぇ、危うく心を持ってかれるとこだった。
「だ・ま・れ!いいから練習しろ!」
ウルフポーは怒鳴る。アイスポーは何故か嬉しそう。
「練習すれば伸びるんだから頑張れって事だよね?」
アイスポーは練習を始める。違うし。というか、しっぽを振るな!茂みをかするだろ!って!
「あー、失敗か.......。ま、次行ってみよー!」
アイスポーは鼻をひくつかせる。ポ、ポジティブ.......!
「はあ。どうなる事やら」
ウルフポーはなんだか疲れそうだとため息を着いた。
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投稿 by シャイニングナイト Tue May 19, 2020 6:52 pm

ブルーテイルは毛づくろいをしていた。暇だなぁ。
「ブルーテイル、今って暇?」
誰かの声が聞こえる。ブルーテイルはぼーっとしていて誰かまでは確認しない。
「暇だよ。なんかないかな?」
ブルーテイルはあくびをする。
「じゃあ、私と一緒に散歩行く?」
その"誰か"は優しく、希望に満ちた声で聞く。
「うん、行くよ。ん?えっ!」
ブルーテイルは返事をしてから首をかしげ、驚きの叫び声を上げる。ブ、ブリンドルファー?!
「やった!.......じゃなくて、行きましょうか」
ブリンドルファーは優しく言う。ブルーテイルは地味に混乱しながらついて行く。なんで僕?いつもはシャープエッジを誘っていたのに。あ、付き合っているからか。だとしても、なんで僕?
「う、うん」
ブルーテイルは曖昧な返事を返す。二匹は歩き、花畑まで来た。薬草から綺麗な花までたくさん生えている場所。
「うーん、いい香り!」
ブリンドルファーはそっと寝転ぶ。すると、いきなり場面が変わった。ブリンドルファーが横たわっている。何故だ?意味が分からない。もしや、お告げ?なぜ、僕に?
「どうしたの?」
不思議そうなブリンドルファーの声がして、ブルーテイルははっと元世界に戻った。恐ろしいお告げだ。
「な、なんでもないよ」
ブルーテイルはブリンドルファーの隣に寝転ぶ。
「そう、なら良かったわ」
ブリンドルファーがこちらを向き、ブルーテイルの耳を舐める。ブルーテイルは身体中が熱くなり、慌てて下を向いた。なんだろう、照れているのか嬉しいのか。自分で自分が分からないってどういう事だ。これはもしや、デートなのか?!そう考えるとより体が熱くなり、顔が赤くなるのが自分でも分かった。雌猫と2人きりでなんて慣れてないし!って言うか僕は普通でブリンドルファーは可愛い!なんで、なんで?!ブルーテイルは人生で1番困惑した。
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投稿 by シャイニングナイト Wed May 20, 2020 8:27 pm

俺はブライアーソーン。無口な戦士だ。
「よっ!フォックステイルは一緒じゃないのか?」
ストーンペルトが背後からスっと現れる。
「一緒じゃない」
ブライアーソーンは首を横に振る。
「珍しいな。お前たち、仲良しなのに。付き合ってるのかと思うぐらい仲良.......!」
ストーンペルトはからかうように言う。
「珍しくない。付き合ってもない」
ブライアーソーンは話をさえぎり、真顔で否定する。
「シンプルにひどいやつ.......」
ストーンペルトは苦笑いする。勘違いするな。俺は別にフォックステイルの事が好きなわけではない。決して。好きなわけでは.......。
「そうか。でも仲良しなのは否定しないだろ?どうやったら仲良しになれるんだ?教えて欲しいんだけど.......」
ストーンペルトは声をひそめる。
「確かに仲良しなのは否定しない。お前の場合、ハニーハートだろ?アイツのどこが?」
ブライアーソーンはわかりやすい奴を馬鹿にして言う。
「可愛いだろ!アイツは!お前こそあのイタズラ者のどこが?俺には分からな.......」
ストーンペルトの言葉を俺はまたさえぎる。
「好きじゃないと言っている」
ブライアーソーンは心の中で馬鹿にする。コイツは記憶力大丈夫なのかよ。好きじゃないってば。
「2人とも〜、私と狩りに行かない〜?」
ハニーハートが現れた。
「行く、行く〜!」
ストーンペルトはデレっとする。
「フォックステイル」
ブライアーソーンはため息を着く。
「あれ???わかっちゃった?」
フォックステイルが『テヘペロ』と言う。
「ま、また騙しやがって〜!」
ストーンペルトはワナワナと震える。
「悔しかったら私に勝っていると思うところを言ってみて!私の勝ちに決まってるもん!」
フォックステイルは楽しそうに目を輝かせる。
「賢さ!」
ストーンペルトはドヤ顔で言う。は?
「私は賢いからイタズラが成功するもん!」
フォックステイルは余裕顔だ。
「強さ!」
ストーンペルトは誤魔化す。
「この前私に負けたでしょ!」
フォックステイルは有り得ないという顔をする。そのあともギャーギャーと言い合う。なんだよ.......。
「完全勝利ねっ!」
フォックステイルは最高に相手が悔しくなるドヤ顔を浮かべる。実際、ストーンペルトは悔しそうだ。
「最後にっ!魔法の利用価値!」
ストーンペルトが言う。
「全部役に立つだろ。お前ら幼稚か?」
ブライアーソーンはドヤ顔しているフォックステイルと負け惜しみを言うストーンペルトに向けてそう言い、大きなため息を着いたのだった。
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投稿 by シャイニングナイト Thu May 21, 2020 12:44 pm

スーハー、スーハー。よし!言うぞ!え?何をって?トーニーフラワーにデートしてって言うんだ!トーニーフラワーと付き合ったのはいいけど、トーニーフラワー、仕事ばっかりなんだよ。
「トーニーフラワー?」
シャープエッジはガチガチだが、声をかける。
「何?何かあったの?」
トーニーフラワーがクルリと振り向く。
「その、今時間あるならデートしないかなって.......」
シャープエッジは勇気を出して言う。
「いいわよ。そのかわり.......」
トーニーフラワーがこちらにグッと顔を近づける。シャープエッジは顔が赤くなるのを感じた。
「なんてね☆さ、どこに行くの?」
トーニーフラワーはイタズラっぽく舌を出すと先導するように合図した。び、びっくりした.......。
「もしかして、俺の事からかって遊んでる?」
シャープエッジの恐る恐る聞いた。
「うーん、どうだろうね?」
トーニーフラワーのしっぽは楽しそうに揺れている。
「違う、と受け取っていいんだよな?」
シャープエッジは確認するが、無視された。二匹はしばらく歩き、花畑へ向かった。
「あっ!ブルーテイル!」
トーニーフラワーが声を抑えて叫び、木の後ろに隠れた。シャープエッジは隠れた時にわき腹が触れ合い、ドキドキした。
「な、なんで僕なんだい?」
ブルーテイルがたずねるのが聞こえた。
「なんでもいいでしょ」
ブリンドルファーがウィンクするのが見えた。
「もしかして、コレ見て楽しむ気?こんなのデートじゃないよ!デートって言ったら.......」
シャープエッジは抗議するように言った。だが、トーニーフラワーに押し倒され、続きを言えなくなった。『デートって言ったら仲良く歩いたり、喋ったり、イチャイチャするもんだろ?』って言おうとしたのに。
「コレでデートって言える?」
トーニーフラワーは身動きが取れない状態のシャープエッジに向かって顔を近づけていく。ちょっ!近い、近い!
「ちょっと待て!あのな、そういうことじゃない!」
シャープエッジは必死に止めようとする。
「じゃ、嫌なの?」
トーニーフラワーがたずねる。
「嫌じゃないけ.......」
シャープエッジがそこまで言うとトーニーフラワーは更に顔を近づける。待て!まだ心の準備が!そして、トーニーフラワーはスレスレのところで止めた。
「何回やっても飽きないと思うわ。面白いわね」
トーニーフラワーは楽しそうに言い、シャープエッジを放した。な、なんだよ!なんか騙された気分!

ブルーテイルはサッと振り向いた。今一瞬シャープエッジが必死に止めようとする声が聞こえたような?
「どうしたの?」
ブリンドルファーが不思議そうにたずねる。
「大丈夫。多分気のせいだよ」
ブルーテイルは笑顔で返した。

「君って意外とからかい好き?」
シャープエッジがまさかと思いながらたずねる。
「子猫から戦士の間はからかうのが大好きでよくからかってた!なんでか知らないけどみんな顔赤くして慌てるから!副長になってからは我慢してたんだけど、プライベートならいいかな〜って思った.......」
トーニーフラワーは最後の方は誤魔化し笑いだ。シャープエッジは嫌いにはならないが、いつか仕返ししたいと思った。どんな反応をするか楽しみだ!
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投稿 by シャイニングナイト Thu May 28, 2020 9:08 pm

俺はブラックフェザー!楽しい事が大好きな戦士!今日は仲良しでいいカップルになりそうな猫たちに話を聞く。
「なあ、リヴァーフット!ナイトメア!」
ブラックフェザーは二匹に声をかける。
「なーに?」
リヴァーフットが首をかしげる。
「また、わけのわからんことを言うんだろ」
ナイトメアが馬鹿にしたように言う。
「二匹って付き合ってるんですか?」
ブラックフェザーはいきなり言った。前置きをやると時間がかかっちゃうじゃん。早く知りたいし!
「.......付き合ってないわ、ね?」
リヴァーフットが顔を赤らめてナイトメアを見る。
「.......ああ、付き合ってなど、ない」
ナイトメアの顔も心なしか赤く見える。
「じゃあ、付き合ってないだけで好きなんですか?」
ブラックフェザーはつまらない答えは求めていないのでしつこく聞く。2人はまたもや顔を見合わせる。
「「好きじゃない、よ」」
二匹は同時に言った。ちっ!つまんないの!
「ストーンペルト、ハニーハート!あのですね.......」
ブラックフェザーは先程とまったく同じ話を繰り返す。
「いや、その、付き合ってないよ」
ストーンペルトがチラチラとハニーハートを見ながら言い、ハニーハートがうなずいた。そらそうか。片思いだもんな。知らないうちに付き合ってないかなぁ?って思っただけだし。多分聞いてもつまんないからもうやめよ。
「フォックステイル!ブライアーソーン!」
ブラックフェザーは叫ぶ。
「.......なんだ」
ブライアーソーンは首をかしげる。フォックステイルはフワフワのしっぽを揺らめかせながら現れた。
「あのですね.......!」
ブラックフェザーは二匹に耳打ちする。
「好きではない、決して。だから付き合っていない」
ブライアーソーンが僕の話をさえぎり、答える。
「うーん、そっか」
フォックステイルは苦笑いをした。
「みんなにわけのわからない質問をしてるんだって?」
ムーンアイがリトルホープが現れる。さすがにやりすぎか?じゃ、明日にしーよおっと。
「君たちは?」
ブラックフェザーは最後に聞いた。
「僕は.......、す、好きです」
リトルホープが顔を真っ赤にして言う。
「ふーん。じゃ、付き合う?」
ムーンアイが冗談めかすような、適当なような返事をする。
「ほっ、本当ですか?!」
思わずリトルホープは身を乗り出す。
「あなたが私に忠実かが分かればね」
ムーンアイは茶目っ気たっぷりにウィンクすると、リトルホープを従えて散歩に行ってしまった。
「ま、なんだかんだで一族のみんなは結構付き合っていないって事が分かった!」
ブラックフェザーはアハハと笑い、楽しい事をまた考え始めた。
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投稿 by シャイニングナイト Wed Jun 03, 2020 10:18 am

夜中。1匹の猫が散歩をしていた。
「狩りでもしようかな?」
ウルフポーはそうつぶやきながら歩いていた。すると、目の前にたくさんの猫が現れた。邪悪な雰囲気を漂わせ、ウルフポーを取り囲む。1匹の猫が進み出る。
「俺はイービルクロー。お前を育てて地上へ送ったのには理由がある」
ウルフポーの周りを歩き回りながらイービルクローは言う。逃げようにも周りは猫で覆い尽くされている。
「俺らが育てたのは、俺が乗り移れるように。地上へ送ったのは俺が取り付いたお前の体でアイツらに復習するためさ!」
イービルクローはそう言うと、ウルフポーの体に吸い込まれるようにして乗り移った。
「ふ、ふはははは!これで、これで!復習が出来る!ようやく、ようやくだ!覚悟しろよ、魔法族!」
イービルクローは狂いながら笑った。
「さぁ、準備をしろ!お前たちの栄光の時が来るんだ!」
イービルクローが叫ぶと、周りの猫たちは大声をあげた。

この猫たちはスター族に似ている。
だが、邪悪な雰囲気を漂わせている。
コイツらは.......

暗黒の森の戦士!
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魔法が溢れる世界での日常 Ⅱ Empty Re: 魔法が溢れる世界での日常 Ⅱ

投稿 by シャイニングナイト Thu Jul 23, 2020 9:52 am

「フォールリーフ」
誰かに呼ばれた。私は目を開けた。
「よく聞きなさい。ある日、鉤爪が一族を襲う」
もうほぼ透けている猫は言った。
「か、鉤爪、ですか?」
私はつっかえながら聞き返した。お告げなど久しぶりだ。相手はとても真剣そうなので大事なお告げなのだろう。
「ええ。鉤爪に気を付けて.......」
そう言って、元看護猫は消えた。
「鉤爪.......鉤爪.......クロー?」
私は頭の中で繋げた。
「クローがつく戦士名の猫はいないわ.......」
フォールリーフは考えた。鉤爪が鋭い猫かも。
「鋭い.......シャープ.......シャープエッジ?!」
シャープがつく戦士名を持っているのはシャープエッジのみだ。ま、まさか!あの戦士は一族に忠実よ!
「解釈は間違っているかもしれない.......」
そうよ、間違っているに違いない。
「とにかく、族長に知らせないと!」
私はそう思った。シャープエッジの事は話さないでおこう。何も起きないうちから余計なことを起こしたくない。
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投稿 by シャイニングナイト Tue Aug 04, 2020 1:43 pm

私は薬草を成長させていた。すると、姉が飛び起きた。
「どうしたの?」
私は姉にたずねた。いつも姉は落ち着いてるのに。よっぽどの事がなければ取り乱さない姉が取り乱している。
「グリーンローン.......」
フォールリーフは何か言いたそうに口を開けたが、またすぐに閉じた。何があったのかしら.......。私は心配だった。
「なんでもないわ。夢を見ただけ」
姉は言うと族長部屋へ向かった。
「フォールリーフ!あのさ.......」
シャープエッジが話しかけた。姉はシャープエッジを見ると、目をギョッと見開き、族長部屋に滑り込むように消えた。
「まあ、いいや」
シャープエッジはため息を着くと、看護部屋に入ってきた。
「グリーンローン。肉球にトゲが刺さったんだ。抜いて欲しい。.......なあ、君の姉、どうかしたのか?」
シャープエッジは心配そうに聞いた。私はトゲをしっかりと歯でくわえ、引き抜いた。
「知らないわ。姉は私にも教えてくれない」
グリーンローンは薬草をシャープエッジの肉球に塗った。
「避けられてるわけじゃない.......よな?」
シャープエッジは不安そうにたずねた。
「姉はそんなことしないわ」
グリーンローンは自信満々に聞こえるように言ったが、実は不安だった。姉は明らかに何か隠している。
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