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終わりと始まり(シンダーペルトの短編物語)

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投稿 by パンターファー0228a Mon Mar 23, 2020 1:28 pm

結構前にウォーリアーズわんどろに投稿したシンダーペルトの生まれ変わりの間の物語を再編集したものです。再編集前はいろいろ変なところがあったのでちょっと直してます
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投稿 by パンターファー0228a Tue Mar 24, 2020 9:01 am

〜終わりと始まり〜

異色。そこは虹色の世界だった。
その中を、一匹の猫が落ちていく。
彼女の名前はシンダーペルト。
「ん…」
目を覚ますと、そこにあったのは看護部屋の天井でも、木漏れ日がさしているあたたかい寝床でもない。上を向いても見知らぬ天井どころか何もない。その空間を彼女は落ちていく。
「…ここは?」
意識が朦朧としていて、目の前が変な感じだ。
なぜ自分はここにいるのか?なぜこうなった?
と頭を振り、意識をはっきりさせ思い出してみる。
その時頭に浮かんだのは、ソーレルテイルと、口をかっと開けたアナグマ。アナグマが前足を振り下ろした瞬間、目の前が真っ赤になってしだいに暗くなった。
今思えば身震いがしてくる。あまりにも鮮明に頭の中に映し出され、今でもそこにアナグマがいるような気がして、あたりを見回す。
しかき、四方八方どこを向いても虹色しかない。
赤、青、黄、緑。鮮やかな色が目の前を何度も通り過ぎていく。
ここが死んだあとの世界なのか?死んだらスター族の迎えが来て星になり、地上の4部族を見守るのではなかったのか?
その時、嫌な考えが頭の中をよぎった。
“自分は今、間違った方向に進んでるのではないか”
これが本当なら、相当まずい状況だ。
そんな考えを頭のすみに追いやり、他のことを考えることにした。こういうときは、冷静に考えるのが一番だ。
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投稿 by パンターファー0228a Thu Mar 26, 2020 11:12 am

まず、生きていた頃のことを振り返ってみた。
本当に良い生活だった。戦士になれなかったのは悔しいが、満ち足りた生活だった。
イエローファングとの生活は楽しかったし、リーフプールの指導も自分なりに頑張れた。
そう、リーフプール!あの子が帰ってきてくれて本当に良かった…自分は死んでしまったけれど、あの子にはサンダー族の看護猫として頑張ってほしい。
過去回想に戻る。他の猫たちとの生活も楽しかった。
ファイヤスターは永久に生きることは無理だが、まだもっと生きてほしい。
ブランブルクローとスクワーレルフライトには、この先ずっと、2匹で幸せに生きていってほしい。
そして戦士や子猫たちも、明るい未来を戦士として歩んでいってほしい。
戦士…この言葉を思ったら、羨ましくなってきた。
自分も戦士になりたいとずっと思ってきた。
生まれ変われるんならもう1度、今度は戦士として生きていきたい。
しかし生まれ変わるなんて無理な話だ。夢のまた夢。スター族でさえできないことだ。
… こんな話は終わりにして、他のことを考えよう。
だから、薬草の名前と効果を順番に言ってみることにした。
と思っていたら、下に灰色の点が見えてきた。
虹の世界に現れたその染みは世界の終わり。終着点となるところだ。
あそこにたどり着いたら何が待っているのだろうか?
スター族のいる世界か、それとも自分の冒険はここで終わってしまうのか!
ノーコンティニュー。残基ゼロ。普通の猫に残基なんてあるわけないが、私には一つだけ残っていた。
ある考えが頭の中で弾ける。
もしかすると、この世界は生きるチャンスを受けるところではないのだろうか?ものは考えようだ。
この貴重な時間を過去回想に使ってしまったちょっと前の自分を叱りに行きたい。が、今はそんなことよりヒントを見つけないと。
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投稿 by パンターファー0228a Tue Jun 16, 2020 4:29 pm

辺りを見回す。しかし何もない。虹色の中も探したが見つからない。灰色の地面は刻一刻と迫ってくる。
すると、自分の真横に他の猫が降ってきた。その猫をまじまじと見つめる。
見るからに子猫だ。自分と同じ毛の色で、目も同じ色だ。その目がこっちを見てくる。
この子も死んでしまったのだろうか。だったら一緒にこの灰色の地面に行こうと思い、子猫のほうに前足を伸ばす。
子猫もこっちに手を伸ばしてくる。
あとちょっとで地面にぶつかる。
そして、自分と子猫の前足が触れた瞬間、灰色の地面に二匹とも飲み込まれた
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投稿 by パンターファー0228a Tue Jun 16, 2020 4:35 pm

目を開けるとそこにはソーレルテイルの顔があった。横には子猫がいる。
ここはサンダー族の保育部屋?私は生きているの?
そう思いながら自分の体を見ると、小さい自分がいた。
そのとき、ソーレルテイルが自分以外にもいる子猫たちに向かって名前を囁いた。他の名前は聞き取れなかったが、自分の番が来たとき、そのときを自分は一生忘れないだろう。
「"シンダーキット"」
そう、自分は生まれ変わったのだ!ソーレルテイルの子供として。
これはスター族の用意してくれた運命なのだ。私に戦士として生きる道を用意してくださったのだ。
シンダーペルト。いや、シンダーキットは戦士になった自分を想像しながら眠りに落ちた

~end~
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