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 ~古の魂~一筋の光

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 ~古の魂~一筋の光 - Page 3 Empty Re:  ~古の魂~一筋の光

投稿 by ライトニングサウンド Sun Oct 10, 2021 4:13 pm

 冷たい鉤爪が喉に触れた瞬間、自分は死ぬのだと思った。
 グラスポーやミストポーを残して・・・。
 母さんや父さんのところに行けると思うと気は少し楽になったがライトクリア族の縄張りで自分の死体が見つかることは嫌だった。
 でももう遅い。私は死ぬ。
 この真っ黒な猫の手で・・・。

「フローレンスポー!!!」
 声がした。幻聴か・・・?
 違った。体の上の重みがフッと消えた。
 目を瞬いて声の方を向くと、もう一匹の真っ黒な猫がライトニングサウンドと取っ組み合っていた。
「バイオレットポー・・・。」
 紫の目を爛々と光らせバイオレットポーは戦っていた。
 信じられなかった。
 どうしてここにいるの?
 
 バイオレットポーが脇腹をひっかきライトニングサウンドがふらついた。とっさに飛びかかろうとしたが雷のような速さで避けられ殴られる。勝つか負けるか分からない。2匹は唸り合い同時に飛びかかった。その瞬間、ライトニングサウンドは押し倒された。しかし、すぐに蹴り上げパッと立ち上がった。

 少しだけ、2匹の間に隙間が出来た。その時、私は間に飛び入りライトニングサウンドを倒す。その上からバイオレットポーが飛び乗った。

 悔しそうな顔をするライトニングサウンドは諦めたのかそっぽを向いた。

「ねえ。」
フローレンスポーは言う。
「裏切り者探しなのは分かったけどどうして猫を3匹も殺したの?」
「だから、2匹だってば、私が殺したのは!エンドレススカイは殺しそこねたし!」
「え?」
「一気に3命失わせようと思ったけど失敗したの!」
じゃあ、どういう事・・・?

 訳が分からなくなってきた。
 エンドレススカイを殺したのは誰・・・?


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 ~古の魂~一筋の光 - Page 3 Empty Re:  ~古の魂~一筋の光

投稿 by ライトニングサウンド Sun Oct 24, 2021 8:39 pm

「・・・話は終わったわね。」
不意にライトニングサウンドがそう言った。
「は?」
バイオレットポーがふざけるなとばかりに睨みつけた。
「お前は族長に突きつける。そして罰を受ける。それが当然だろ!」
「ごめんなさいね〜、でもちょっと用事があってね。」
「そんなことが許されるわけがないでしょう!第一私達が押さえつけているのよ。逃げ出すことは不可能ね。」
「分かってるわよ、だからちょっとズルをするわね。ああ、大丈夫よ。もう猫は殺さないから。・・・多分ね。」
「おいコラ。」
「裏切り者はこの方法じゃ出てこない。そう分かったしね。」
「・・・お前は。部族の仲間を裏切ったも同然だな。」
バイオレットポーが呟いた。ライトニングサウンドには意味が分かったようだ。
「でもね。探し出さないと殺された猫以上の被害が出る。しょうがないのよ。」
「っだからといって!!!」
「もういい?行きたいんだけど。・・・ライトニングフラッシュ。」
目の前が真っ白になった。何・・・?
「じゃあねフローレンスポー。フローレンスアイにもよろしく伝えといてね☆」



 気がつくとライトニングサウンドは消えていた。

 目の前がくらくらする。

 ああ・・・。

 フローレンスポーは倒れ込んだ。

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 ~古の魂~一筋の光 - Page 3 Empty Re:  ~古の魂~一筋の光

投稿 by ライトニングサウンド Tue Oct 26, 2021 6:12 pm

 気がつくとそこはハイライト族の看護部屋だった。
 側にバイオレットポーとリヴァーライトがいる。
「おう、目が覚めたか。」
バイオレットポーが耳を舐めてくれた。リヴァーライトが腕に薬を塗ってくれた。
「お前ら、殺猫鬼を捕まえたらしいな。よくやった。」
偉そうな言い方だが、嬉しかった。
「でも、逃げられちゃいました。」
「いいんだよ、もう当分来ないだろ。」
「そうですね。ね、バイオレットポー。」
「ああ・・・。」
バイオレットポーは居心地悪げにしている。ハイライト族のキャンプのど真ん中だからだろう。
「なんでここにいるの?」
「おいおいその言い方はないだろ。気絶した重いお前をここまで引きずってきたんだから。」
「・・・失礼な。」
「フローレンスポー!!!目が覚めたんだ!」
グラスポーとミストポーが転がり込んできた。が、グラスポーはバイオレットポーを見ていい顔はしなかった。事情は知っているようだがやはり嫌なのだろう。
「ところで、なんでバイオレットポーはライトニングサウンドが事件の原因だと分かったの?」
ずっと聞きたかったことを尋ねる。あの時来ていなかったらフローレンスポーは間違いなく死んでいたのだ。
「いや・・・。アリッサムポーと境界線で会ってな。たいして喋ったことないのにべらべら話しかけてくるから聞いてやったんだ。そうしたらなんか事件のこと全部教えてくれて。犯猫の考察までしてくれたから俺も考えてみたら、どっかの恨みを持った浮浪猫かなくらいに思ったんだ。」
「ふーん。ありがと、助かったわ。」
アリッサムポーが関わっているのね。
「じゃあそろそろ君は退出願おう。」
リヴァーライトが言った。
「そうですね、俺は部外者だ。」
バイオレットポーは立ち上がる。しかし。
「フローレンスポー、明日境界線で会おう・・・。」
そう囁いた。フローレンスポーの耳元でそっと・・・。

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 ~古の魂~一筋の光 - Page 3 Empty Re:  ~古の魂~一筋の光

投稿 by ライトニングサウンド Wed Nov 03, 2021 3:05 pm

 夜になった。3匹の見習いの命名式のときが来た。
「これから、命名式を行う。3匹は前に来い。」
スノウスカイが一族を呼び集めた。
「ミストポー。あなたは今からミストシェイド(霧の影)という名となる。その優しさと思慮深さをたたえて。」
「「「ミストシェイド!」」」
皆が叫び、リリーベルペタルは胸を張っていた。
「グラスポー。」
族長が尻尾を振り一族を静かにさせた。
「あなたは今からグラスクロー(草の鉤爪)という名となる。その強さと暖かさをたたえて。」
「「「グラスポー!」」」
次は私の番だ。フローレンスポーは胸を高鳴らせ族長の前へと歩んでいった。
「フローレンスポー。」
フローレンスポーは目を輝かせた。
「あなたは今からフローレンスバタフライ(花のような蝶)という名となる。その賢さと活発さをたたえて。」
「「「フローレンスバタフライ!」」」
とてもとても、嬉しかった。グラスクロー達のもとに行こうとすると族長が呼び止めた。
「古の魂とは・・・やはり、お前のことだったんだな、フローレンスバタフライ。」
「な、なんのことですか?」
「・・・知らなくてもいい。ただお前はライトクリア族を救うほどの力を授けられていたということだ。若くしてな。」
「え」
「行っていいぞ。」
不思議に思いつつフローレンスバタフライは兄弟たちに駆け寄った。
「お前たちは今日、寝ずの番だからな!間違っても戦士部屋で寝るんじゃないぞ!」
スノウスカイが後ろから叫んだ。

 3匹は返事をし、キャンプの入り口についた。
 後ろでは、温かい仲間達の声が響いていた。

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 ~古の魂~一筋の光 - Page 3 Empty 空の上ではその時

投稿 by ライトニングサウンド Thu Nov 11, 2021 10:13 am

 空の上ではその時、黒猫が美しい湖を覗き込んでいた。
「・・・何もかも、上手くいった。フローレンスバタフライのおかげだわ。」
「本当によかったのか?予言は成立しなくなった。ライトクリア族は滅びる、という予言は。ムーンシャイン。」
いつの間にか、オレンジ色の猫_ネーブルファーが隣にいた。黒猫_ムーンシャインは振り向き告げた。
「部族は一つたりとも滅ぼしてはならない。ライト族の旅猫が命を賭けてまでつくったのだから・・・。」
「そうだな。」
2匹は身をよせあい、自分たちの子供の命名式を見ていた。
 ふと、ネーブルファーが立ち上がった。
「もう行くの?」
「ああ、お告げを渡さなくちゃならない。」
「誰に?」
「古の魂を持つ2匹にだ。グラスクローは・・・まあ補助役といったところか。フローレンスバタフライの。」
「ねえ、なんのお告げなの?」
「・・・また、災いが起こるということだ。」
________________________________________________________________

「おい、フローレンスバタフライ。」
ネーブルファーは子供の新しい名前を呼んだ。真っ白な顔を上げ、フローレンスバタフライは右目だけで覗き込んできた。
「お父さん!!!」
「スカイ族からのお告げだ。よく聞け。」
「どうしてここに・・・。私、寝ずの番をしているはずなのに!」
ネーブルファーは無視して続けた。
「もうすぐ部族に災いが降りかかる。もう、この生活が出来なくなるほどのな。今回は前回とは違う。何があってもいいようにしておけ。」
「どういうこと?ねえ、待ってよ!」
呼び止める声も聞かずにネーブルファーは歩き出した。スカイ族の縄張りに近付くにつれ自分の足元が薄れていく。そして、霧の向こうに消えた。
「たとえ仲間が死ぬことになっても・・・。」
そう、言い残して。

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 ~古の魂~一筋の光 - Page 3 Empty Re:  ~古の魂~一筋の光

投稿 by ライトニングサウンド Sun Dec 26, 2021 5:15 pm

「起きろ。おい、起きろっつーの!」
「ふぇ・・・?おはよ、グラスポー。」
「早く目覚ませ!族長にバレたら尻尾の毛抜かれるぞ!俺はグラスクローだ!」
寝ずの番という名前に反して眠り、しかも夢まで見ていたようだ。お父さんの・・・。
 フローレンスバタフライは頭を振り意識をはっきりさせた。
 夢の内容が頭に浮かび上がってきた。
 災い__部族__仲間__死。
「はっ!!」
「おいどうしたフローレンスバタフライ。」
「災が__部族が__死ぬ__仲間__!」
パニック状態に陥ったフローレンスバタフライを兄弟達が冷たい目で見てきた。
「ねぼけてるの、ライトクリア族の事件は解決したじゃない。」
ミストシェイドが顔を覗き込んできた。
「あ、うん、そうね。」
今は何を言っても信じてもらえなさそうなので黙ることにした。
 あれ?今日、誰かと会う予定があったような・・・。
「はっ!!」
「なんだよ、今度は」
しまった、バイオレットポー!
「あ、なんでも無い。」
これは口に出すとキャンプに一日監禁されそうだ。あわてて口をつぐみフローレンスバタフライは副長にパトロールの予定を聞きに行った。
_________________________________________________________________

「バイオレットポー!」
時間になりフローレンスバタフライは約束通り境界線にいた。バイオレットポーの名前はバイオレットファングに変わっていた。お互いにおめでとうと声をかけながら2匹は楽しく時を過ごした。

 2匹は、付き合うことになった。

 幸せだった。不幸が過ぎ去ったからかもしれない。

 しかし長くは続かない。

「ミストシェイド!ミストシェイド!」
ある雨の日、ミストシェイドはキャンプに帰ってこず、行方不明となった。
そしてその翌日。

 ミストシェイドは死体となって発見された。


・・・
あとがき
しばらくサボっててすみませんでした・・・。
この小説を読んでくださっている方がいるのか分かりませんが初のあとがきを書いときます。
バイオレットポーとフローレンスバタフライが付き合うこととなる間の過程をまるごと飛ばしてしまい申し訳ございません!
以上!      

ライトニングサウンド
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 ~古の魂~一筋の光 - Page 3 Empty Re:  ~古の魂~一筋の光

投稿 by ライトニングサウンド Tue Dec 28, 2021 1:59 pm

 隣で、しゃくりあげるような声がする。リリーベルペタルだ。
「嘘、だろ・・・?」
 涙も流さずただ呆然とするグラスクローがいた。
 目の前には横たわるミストシェイド。死んでいるのではなく眠っている。フローレンスバタフライはそう信じたかった。しかし、ミストシェイドの首は間違いなく曲がっていた。
 ハイライト族のキャンプは静まり返っていた。戦士になって1日経つかどうかの猫が亡くなったからだろう。しかも、殺されている。
「誰がこんなことを!絶対に許さない・・・!」
さっきまでの空気はどこへいったやらグラスクローは目に怒りが溢れていた。
 そこへ、リヴァーライトとウッドゥリーフが話しながら来た。
「少しいいか。死因を調べる。」
通夜中にもかかわらず相変わらずぶっきらぼうな口調でグラスクローを押しのけた。首の曲がり方や体を調べ毛並みも整えていった。
「可愛そうだよな。これからだったのに。」
ウッドゥリーフが珍しく優しい眼差しで2匹を見た。
「しっかしおかしいな・・・。」
「何が?」
リヴァーライトがうめき声をこぼしたので声をかける。
「いや、死因が分からないんだ。」
「殺されたんじゃないのか?」
今にも噛みつきそうな顔でグラスクローが尋ねる。
「いや、猫じゃない。どう考えてもだ。」
「「え?!」」
「じゃあ何なんだよ、ミストシェイドが死んだ理由は!」
「・・・分からん。」
沈黙が続いた。
 しかし、ウッドゥリーフが死体の首元の匂いを嗅いだ時、顔をしかめた。
「なんだ?この匂いは。どこかで嗅いだことがあるような・・・。」
「分かるのか?俺たちもその匂いだけが気がかりだったんだ。なにかヒントになりそうなんだが。」
「「本当ですか!?」」
2匹は顔を乗り出した。
「思い出したぞ!これは、俺のお袋が死んだときに嗅いだ・・・。」
そこで少し言葉を切りウッドゥリーフは目を閉じた。

「二本足の臭いだ。」


・・・
あとがき2
あぁ、いつになったら完結するんだろ・・・。(おい、お前作者だろ)

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投稿 by ライトニングサウンド Thu Mar 10, 2022 10:03 pm

「二本足・・・?」
フローレンスバタフライはそこまで呟いて突然ライトニングサウンドと父のことを思い出した。
「あーーっ!!!」
”この辺り、危ないわよ。人間がいるから。” ”何があってもいいようにしておけ。たとえ、仲間が死ぬことになっても・・・” あの言葉はこのことを示していたのだと気づいた。ミストシェイド。ごめん。私はこうなることを知っていたはずなのに。私が鈍いせいで・・・。
「おい。どうしたんだよ、フローレンスバタフライ!」
「ラ、ライトニングサウンドが、二本足のこと言ってた・・・。」
「う、嘘だろ、じゃあ知ってたのか?」
しばらく黙って顔を見合わせた。この森には二本足がいる_恐ろしい事実を知ってしまったかもしれない。
________________________________________________________________

 通夜の後、一族の間で集会があった。森で二本足を見かけても決して攻撃せず逃げること_これが厳しく言い渡されキャンプ内の空気は張り詰めていた。ミストシェイドを悼む声はその後開かれた光の会でも聞かれた。
 しばらくは平和だった。

 しかし。

 「た、助けてくれ・・・!」
ある夜、ライトクリア族のボルケーノーファイヤがハイライト族に来た。ボルケーノーファイヤの毛は薄汚れ、逆だっていた。
「キャンプが・・・。俺たちのキャンプが潰された。二本足に潰された!レイヴンスカイが一命失っている。ア、アリッサムポーが倒れてきた木に潰されているんだ、早く助けてやってくれ、死んでしまう!」
夜の見張りの制止も振り切り、ボルケーノーファイヤは叫んだ。キャンプにいる猫が次々に目を覚まし部屋から顔を覗かせた。唸る者もいたが大体の仲間は怪訝そうに顔を見合わせ不安な様子だった。スノウスカイが叫んだ。
「緊急の集会を開く!ハイライト族は早く集まれ!」
たちまち空き地が騒がしくなり夜の静けさが一掃された。
「ウッドゥリーフの部隊とキャットニップグラスの部隊に別れろ!ウッドゥリーフの部隊はキャンプに取り残された猫の救助、キャットニップグラスの部隊はキャンプ外に逃げた猫の援助にあたれ。リヴァーライト、お前はウッドゥリーフの部隊で看護だ!」
皆それぞれ部隊ごとに別れ出発しだした。後からボルケーノーファイヤもついていく。フローレンスバタフライはボルケーノーファイヤをこれっぽっちも信用していないが今回は別だった。
 ウッドゥリーフの部隊に加わり、キャンプを出、境界線を越えた。ライトクリア族の匂いが鼻を突く。
 血と、木の強い香りがした。

 ライトクリア族のキャンプは、跡形もなくズタズタだった。

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投稿 by ライトニングサウンド Tue May 03, 2022 1:14 pm

「ひどい...」
フローレンスバタフライは声をつまらせた。スノウスカイも絶望したような表情になる。
「ア、アリッサムポーと、ハ、ハイドレンジアアイが!木の下敷きになっているの!何とかして!」
レインブルーが泣きついてきた。フローレンスバタフライ達はすぐに飛んでいった。しかし、倒れた楠の木は重く、助けに来た猫だけでは持ち上がらなかった。
「ねぇ!グラスクローも手伝いなさいよ!」
ボーッとしてキャンプを見渡すばかりのグラスクローに腹がたち、そう怒鳴った。しかし、グラスクローは冷たい目でこちらを睨んだ。
「そいつは_ハイドレンジアアイは、俺たちをさらった猫は、親父が死ぬ原因になった猫だぞ!今更それを忘れて助けろって言うのかよ!!」
何も言い返せなくなった。確かに_確かにそうだが、それは違う。何かが違う。でもそれを言ったところでグラスクローに反論されることは目に見えていた。
「俺が手伝う。そこどけ。」
無愛想な声で傷だらけのボルケーノファイヤが割り込んできた。思わず目を見開く。
 グラスクローはそっぽを向いた。

 しばらくして、倒木はどかされた。

 アリッサムポーは、枝と幹の間に挟まっただけで命に別状は無さそうだった。

 しかし。

 ハイドレンジアアイは死んだ。

 幹の下敷きになり首の骨が折れていた。

 グラスクローが手伝ったところで無駄だったかもしれないが、フローレンスバタフライは睨まずにはいられなかった。

 グラスクローは何も言わない。

 レイヴンスカイは呟いた。

「もう、ここでは暮らせない...」


・・・
あとがき3
お久しぶりです。相当長い間投稿をサボってしまいました☆

ライトニングサウンド
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