双子の子猫の冒険 ～本当の両親を探れ！～

[サンウィング]

prolog

「おめでとう。…では選んで。「生かす」か、「このまま」か」元看護猫の雌猫が、子を生んだばかりの母親にいった。
「どうする…？」母親の猫はつれあいに目を向けた。
「生かしてあげようよ。…生きれないなんて、可哀想だ」父親の猫はそういった。
「生かしますか？」看護猫が迫った。
母親と父親はゆっくりうなずいた。
子と話せないまま別れるのは寂しいが、子にも「生」を体験させてやらなければ。
「じゃあ…ね」「また、ここでな」母親と父親は寂しげに、まだなにもきこえず、なにも見えない子たちに語りかけた。
子猫たちはやがて、輪郭が薄れていき、消えた。



character

ソリット
黒い毛に白い足の、ソックス柄をした雄の子猫。目は琥珀色。冒険したがりの活発な性格。妹が大好き。

ロゼ
灰色一色の雌の子猫。目は青寄りの水色。賢く大人しい、ソリットの妹。兄が大好き。義姉兄が大っ嫌い。

ユズ
黄色っぽい毛皮の雌猫。目はレモン色。嫌味で義弟妹が大嫌い。

ミカン
オレンジっぽい毛皮の雌猫。目は琥珀色。嫌味。ユズの姉。

あれの続きっていうか…派生…？です（わかったら教えてくだ（誰がわかるかよ））
あれ、読み返してきますわ。
わかってもわからなくても話わかるようになってる？ので（）

ここから飛べまーす↓
第1話

第2話

第3話

第4話

第5話

第6話

第7話

第8話

[シャイニングナイト]

始まりがすごく面白そう……！
名前も個人的にこういうの？めっちゃ好きです！
楽しみにしてます！頑張ってください！
何の続編かわからなかったとは言えない……

[オーシャンフラワー]

面白そう!
私もなんの続編かわからない。

[サンウィング]

わぁぁぁああお二人様ありがとございますぅぅううう。
もちろんわからなくてもわかるようにはします…ハイ…デキルノカオレニ……。

というかこれ自体独立した小説にはなってるのですがね。

[サンウィング]

第1話

「あまり遠くには行かないでねー！」「はぁい！」ソリットは母親の注意はあまりきかずに返事した。
ソリットはキャンプの出入り口からキャンプを出た。
妹のロゼは風邪をひいていて遊べない。つまんないな。
「あら、ソリットじゃないのぉ」姉さんだ…。姉さんのユズは僕とロゼのことをなぜか嫌っている。でも、姉さんは姉さんの姉さんであるミカンは嫌ってないみたいなんだ。（ややこしい）
「子猫はキャンプから出てはいけないのよぉ～」母さんが許せばキャンプから出ていいっていってた！！副長が！
「ユズ、やめな。チビ、おまえもキャンプに帰りな」ミカンだ。ミカンはそういうとユズを連れて森の奥へ行ってしまった。
ソリットはいらいらとしながら大人しくキャンプに戻った。
☆★☆★☆★
「ロベリ～！」ソリットは看護部屋にいる看護猫、ロベリーに話しかけた。正確には話しかけようとした、のだが。
「あいつの母親が誰かによって、見習いには…」
「そんなの不公平ですよ！」
「仕方ないだろう。スプリング族には混血や浮浪猫はいらない」
「……！」
「クロネに調べてもらう。じゃあ」
ソリットは看護部屋から出てきた猫とぶつかりそうになった。看護部屋から出てきたのは、族長だった。
「ソリットか」族長はソリットを見て嫌そうに顔をしかめた。「子猫は保育部屋に戻るんだな」族長はソリットに向けてそういうとえらそうに歩き去っていった。
「…ロベリー」ソリットはわりと傷付きながら看護部屋に入った。

（ロベリーってあいつだな…ゼル○○伝説botwと○○ダ無双（これしかやっとらん…○○ダ…w））

[サンウィング]

第2話

「どうしたの？ソリット」ロベリーはこっちに振り向かずにせっせと薬草の選り分け作業をしながらいった。
「なにかてつだうことはない？」ソリットはきいた。だって、ロゼが風邪だから、薬草がないと治らないかもしれないと思ったのだ。
「う～ん……。あっ！じゃあ、選り分け作業を手伝ってくれる？古っぽいのはこっち」ロベリーはしっぽでそこを指した。すでに何枚かの薬草が重なっている。「判断に困ったのもこっちでいいからね。問題ないのはこっちね」そういってさっきとは違う方向を指す。「わかった？」
ソリットはうなずいた。
「じゃあ、わたしはあなたの妹さんの様子を見てくるね」ロベリーはそういうと看護部屋を出ていった。
ソリットは薬草を見た。薬草はたくさんありそうに見えるが、ところどころに茶色っぽくなったりした古びた薬草も混じっている。
ソリットは薬草の選り分け作業を開始した。
☆★☆★☆★
しばらくして、選り分け作業が半分近く終わったとき、看護部屋の外からロベリーの声がした。
「ソリット～？クロネがあなたに用があるんだって」
クロネというのは、一族にとって大事な仕事をしている猫、らしい。子猫には教えてくれないんだって。そんなの不公平だ！
ソリットが看護部屋から出てくると、クロネがその首筋を乱暴にくわえ、キャンプから出て少ししたところにある茂みに連れ込んだ。
「あなたの母親は誰？」クロネはソリットをこれまた乱暴に落とし、それから今度は唐突にきいてきた。（唐突の唐って唐揚げのからなんすね）
「そりゃあもちろん、クレインですよ！」ソリットは答えた。なにをきくんだろう？クロネなら、というか一族の猫なら当然わかっていることだろう？
「違いますね」クロネは無表情で冷たくいい放った。「クレインはあなたをただ育てただけの母親です。じゃあ、あなたの姉は？兄は？妹は？弟は？」これまた唐突にきいてきた。
ソリットは「クレインはあなたをただ育てただけの母親」という言葉に戸惑いながら答えた。「姉はユズとミカンです！妹はロゼ！兄と弟はいません！それぐらいあなたならわかってるでしょう？」ソリットはいらいらしてきた。クロネはなにをきくんだ？
「そうですか。あなたは浮浪猫の子です」クロネはそういうとまた乱暴にソリットの首筋をくわえ、キャンプに入ると放り出した。
ソリットはただ呆然としていた。言葉も出なかった。
気付けば、意識もなく保育部屋で寝ていた。

[シャイニングナイト]

読んでたらちょうど更新されました！なんかすごいｗ
ミカンとクロネが名前も性格も好きです！

[サンウィング]

おお、それはよかったです（？）
ミカンとクロネ、そういっていただけて嬉しい（　´∀｀）です！
ミカンとユズ、柑橘系の名前なので柑橘系食べたくなったのは秘密……

[サンウィング]

第3話

「ットー、おーい、死んじゃった？おーい！」ソリットは我に返った。気付けばもう朝だった。
「どうしたの、いつもは起こすと飛び起きて、「今日はなにする！？」って一番にきくのに」ロゼはおかしそうにそういった。ロゼ…？ロゼ！
「ろ、ロゼ？風邪は？」ソリットはきいた。
「このとおりぴんぴんしておりまーす」ロゼはくるりと一回転してみせた。確かに顔色も大丈夫そうだし、元気なようだ。ソリットは安堵した。
「ミカンとユズは？」ソリットはまたきいた。
「あいつら？あいつらは放っておこうよ。あーあ、あいつらアナグマに嚙まれて末永く苦しんでから死ねばいいのに。で、今日はなにしようか？」ロゼが急にサイコパスみたいな笑顔になり、やばいことをつぶやいた…のは気のせい、だろ、う………。ロゼはかわいげのある笑顔を浮かべながらきいた。
「かくれんぼは？」ソリットは提案した。
「いいわね。どっちが隠れる？」ロゼがきいた。「あたし、鬼やりたい！」
「ん、鬼でいいよ」ソリットはうなずいた。「目、つむっててよ！ちゃんと二十秒は数えてよ！」
ソリットはそういって保育部屋を飛び出した。少し振り返ってみたが、ちゃんとロゼはいなかった。一回追跡してきたことがあるから用心しておかないと…。
☆★☆★☆★
「そんなとこでなにやってんだよチビ…」ぎくっ。
後ろから呆れたような声がした。多分ミカンだろう…。
ソリットはおそるおそる振り向いてみた。やはりミカンまった。
「か、かくれんぼ…」ソリットは小声でいった。それから心のなかで悪態をついた。姉さんだって子猫だからチビだろっ！このチビッ！なんでなわばり歩きまわってるんだよ！僕と同じ猫に育てられてるだろ！「ここまでは行っていいけど、あっちまでは行ってはだめ」とかっていわれてないの！？
「そ。まぁ、おまえはチビなのを活かして隠れてる。そこは評価しとくわ。ま、チビだからアナグマに会ったら即死だろうな」ミカンはそういうとどこかへ行った。
一言余計だよっ！と、ミカンの後ろ姿に向けて叫びそうになったが、どうにかこらえた。
「…」視線を感じるなぁ～と思ってその方向を見ると、無表情のロゼが立っていた。「………。みっけ」
「なっなぜわかった」ソリットはふざけてすごく驚いたような演技をした。
「そりゃ誰かと会話してたらわかるって」ロゼは兄の演技に呆れながらいった。ソリットはあ～そっか～と思ってうなずいた。
「すぐ終わったわね」ロゼがいった。
「な、腹減ってないか？食べようよ」ソリットはいった。朝にロゼに起こされ、すぐにかくれんぼで隠れ場所を探しながら歩きまわったせいで、ひどく腹が減った。
「そうだね。帰ろうか。おにぃちゃんを嫌な気持ちとかにさせたやつ全員死なないかな」ロゼがソリットの案に賛成したので、二匹はキャンプに戻った。

なんか3話でもう…ロゼやばい奴になってね…？w
ヤンデレホラー見すぎかなwうつってきたかな数ミリそれがw（違います）

[サンウィング]

第4話　（一日に4話も書いた俺は暇……ん？宿題？そんなの金曜日の夜中に燃やしたよ（大嘘））

『クレインはあなたを育てただけの母親です』クロネの言葉が蘇る。
クレインは、ぼくを育てただけ？じゃあ、ミカンもユズも血なんか繋がっていなくて、赤の他猫なの？クレインも、父親のロルハも、血なんか繋がってない？
…ロゼは？ロゼすらもぼくとは血が繋がってない？
ミカンとユズと血が繋がっていないのは耐えられるが、ロゼとすらも繋がっていないのは耐えられない。
「やだ、このズアオアトリ羽っぽい」ロゼがズアオアトリをつつきながらそういうのがきこえたが、それはソリットの左耳に入って、右耳から出ていった。
クロネはキャンプの隅で族長と話していた。
『あなたは浮浪猫の子です』クロネのもうひとつの言葉が蘇った。
ぼくは浮浪猫の子？ぼくが？ほんとうに？
族長がちらっとこっちを見た気がした。
☆★☆★☆★
見習い期…間？
「本日より、おまえたちは見習い期間に入る」ソリットとロゼもとうとう（読んでる人にとったら唐突）見習いになった。
「と、いいたいところだが」！？「おまえたち、いい加減思い出しただろう？“本当の両親”を」…。
『クレインはあなたを育てただけの母親』…
『あなたは浮浪猫の子』…
『あいつの母親が誰かによって、見習いには…』…
『仕方ないだろう。スプリング族には混血や浮浪猫はいらない』…
『クロネに調べてもらう予定』…
族長が、クロネにいって、「あなたの母親は誰？」と探らせていた？
隣にいるロゼを見ると、はっとしたような表情をしていた。もしかして、ロゼも探りを入れられていた……？
はっとして、ミカンとユズを探した。
見つけられたのはユズだけだったが、ユズの表情を見ても感情は読み取れなかった。だが、うっすらと口角があがっていた気もする。
まわりが不審そうに族長とソリットとロゼを見ている。
「思い出していないのか」族長ははぁとため息をついた。「教えてやろう。おまえたちの過去」
嫌だ。
ぼくは見習いになって、戦士になって、つれあいも子も持って、平和に暮らしたいのに。浮浪猫だからって、それをやらせてくれないの？

でももし、浮浪猫じゃ、なかったら？

「おまえたちは去年の夏に、なわばりのはずれでクレインに見つけられた。クレインは子を生んだばかりだったので、そのままクレインが育てることになった。子猫だから、とおおめに見ていた。やがておまえたちは育って喋った。そこで、クロネにいって本当の母親はわかるかときいた」
「おまえたちは答えなかった！！！」
「だから、おまえたちは誰の子かもわからない、一族にとってのお荷物になった。食わせてやらなきゃいけない猫が増えただけだったからな。よって、おまえたちを追ほ─」
「待ってください！」族長が見習いになるかなれないかの年齢の猫を追放しようとすると、ロベリーが飛び出してきた。
「そんなの不公平ですよ！働き手が増える、といったら…どうしますか？」ロベリーはキッと族長を見すえた。
「意見は変わらないな」「……」族長は冷たく答え、挑むように自分を見つめている看護猫を冷たい目で見下ろした。看護猫は黙ってしまった。

なんかテンポやばくないっすか？
まあタイトルに「“冒険”」って入ってるのでね。
はよ冒険させんと（え？？？？？？？？？？？？？）
ちなみにぼく（一人称どうなった？）ミカンとロゼが好きです（自分で作ってるからそりゃあ好みのやつ作れるからな…）

[サンウィング]

第5話　

ソリットは族長を見ながら呆然としていた。ロゼにここはどうなっているのだとききたいが、ロゼのほうを向けない。なぜだろう。
「賛成！我が部族に浮浪猫ななどいらない！」
「反対！不公平だ！」
まわりにいる一族たちのいろいろな声がきこえるが、やはり反対側の耳から出ていってしまう。むしろそのほうがありがたいかもしれない。
「なにかいうことはあるか？」族長がにやりとしてソリットとロゼにきいた。
ソリットとロゼがそのままずっと黙っていると、族長が口を開いた。
「追放だ！！」
まわりがざわざわとした。賛成の声も反対の声もきこえた。
クレインとロルハはなんていっている？ユズとミカンは？？
「今すぐおまえたちは出ていけ！夕暮れをすぎてもなわばりにいるのを見つけたら命はないと思え」
☆★☆★☆★
ソリットは今、ロゼといっしょにスプリング族のなわばりの外にいた。
空腹で倒れそうだ。とりあえずなにか食べなきゃ…。
「ロゼ。どこかで狩りをしない…？」ソリットはロゼにきいた。ロゼはうなずいたようだ。
ソリットはよろよろと立ち上がってあたりを見まわした。なわばりの森が目に入り、おいしそうな獲物のにおいもした。だが、もうあっちのなわばりには行けない。
反対方向にちらりと木々が見え、そちらに行くことにした。ロゼも着いてきた。
☆★☆★☆★
ハタネズミ！今ハタネズミのにおいがした！食べ物だ！！
だが、そこではっとした。僕は見習いを経験していない。指導者からのちゃんとした指導を受けていない。
……つまり。
狩りの成功率やばい低い！！！
「大丈夫。ロゼね、父さんから狩猟方法教わったから…」ロゼがそういった。希望の妹だ…。
ロゼはさっとかがみ、あっという間にハタネズミをしとめてきた。細くも太ってもないハタネズミだ。
二匹はハタネズミをわけあって食べた。食べたら今度は眠くなってきた。だが、ここには安心できる寝床もなく、安心させてくれる母親のぬくもりなどない。
ソリットはなんとか眠気を振り払い、またあたりを見まわした。
小道を見つけ、そこを通ると秘密の洞穴のようなものがあった。なにも新しいにおいはなさそうだ。
それに、ちょうどコケでできた寝床があった。ソリットとロゼはその寝床に倒れこむようにして眠りに落ちた。

学校のパソコンなのでスリルありますな、なかなか(ならやるなよっていう)
まあ多分ばれてますけどｗ(だめじゃねえか)
あ、無理ここじゃやっぱ小説は書けねぇｗ(どういうことだよ)
最初の一言以外家のだけどw
そういやみなさん夏休みいつからですか？俺は明日の7/20で学校終わりです。

[スターリングクイーン]

学校のパソコンで打つなんて勇気ありますね(*ﾟДﾟ*)

[サンウィング]

学校のパソコンで打つなんて勇気ありますね(*ﾟДﾟ*)

学校が履歴見れるのは知ってるしログインでもう「サンウィング」って出るのでばれてるんでしょうけど、学校でBBS行けるチャンスですからw（笑うな）
学校のやつ、なんか変換したやつの履歴出ないんで、楽ですw（なにが？？？）
みんなのコメント、ちゃ～～～んとチェックしてますからね…？小説も、最近のはほぼ全て読みましたから…ね？（怖い怖い怖い怖い）

[オーシャンフラワー]

うちの学校のは
bbsこれない〜
ホームページの方の小説読んで
いつも
小説の続き書きたい書きたいと
叫び、友達に心配されますw

あぁ～～
余談すみません。
この小説面白いです!
好きです!

[サンウィング]

マジかぁ～！うちのはChromebookは来れるんですけど、コンピュータ室のパソコンは来れません。まあなぜかはわかりますけどねww
Chromebook、なんかキーボード打ちやすくていいですよな。話逸れてんのは承知してます。
Chromebookは主に先生から指示されるのはeライブラリーでーす。

あああとみなさんこの小説読んでくださりありがとうございます_(._.)_
がんばります…。もちろん他のも更新しておりますので、編集更新したらここでお知らせしますか…（人集まってるし（？））

[スパークリングムーン]

パソコン室うちの学校なくなったんてすよねー。それとともにパソコンクラブも( ω-、)
私は夏休みえーっと...
あっ明日終業式です！

[サンウィング]

パソコン室うちの学校なくなったんてすよねー。それとともにパソコンクラブも( ω-、)
私は夏休みえーっと...
あっ明日終業式です！

マジですか！パソコンクラブもですか！！？？
そうなんですねー、明日なんですね。
みなさんどうですか（（（（

[オーシャンフラワー]

私も終業式
今日！

[サンウィング]

第6話　

ソリットははっと目を覚ました。まわりの景色が見慣れなすぎて一瞬戸惑う。
そこで昨日のことを全て思い出した。
…。
「おにぃちゃん？」ロゼが隣でもぞもぞと起きだした。「おやすみ…じゃなくて、おはよぉ」
「おはよう」ソリットはうーんとのびをした。目をぱちぱちとさせて眠気を払う。
ぐぅぅ、と二匹の腹の虫が鳴いた。狩りをしなきゃ…。
ソリットは空腹に負けないようにコケの寝床からはい出した。
そのとき、視界がぐらっと揺れたように見え、同時に頭痛とだるさを感じはじめた。
ふらつきそうになり、あわてて足に力を入れて踏ん張る。
「お、おにぃちゃん？！」ロゼがあわててソリットの横に来た。
ソリットの視界はかすんでいた。
ロゼが自分の鼻をソリットの鼻にくっつけた。「熱い！熱！乾いてる！！！」ロゼが叫んだ。叫び声が頭に響く。
「ね、寝床戻って！寝てて！」ロゼは強引に兄を寝床に戻し、洞穴を出ていった。
☆★☆★☆★
目が覚めたときにはもう夕暮れだった。頭痛は軽くなり、だるさはもう完全になくなった。次にわかったのは、空腹だということだった。
少しするとやっぱり腹の虫が鳴いた。鼻をふんふんとさせてにおいをかぐと、すぐそこにネズミのにおがした。視界がかすんで見えなかったのだ。
ロゼはいないようだ。ロゼのにおいは少し古かった。
食べてもいいだろうか。でも、もし食べてはだめだったら…。ロゼは怒ると精神的にくるので怖い。
そういうことで、ソリットは今はまだ食べないでおいた。
立ち上がって寝床を出ると、少しふらっときたが、今朝よりは十分症状は軽くなっているのでちゃんと立てた。
「あ、おにぃちゃん？」洞穴を出ようとしていると、前からロゼがひょこっと顔を出した。ネズミをくわえている。「な、治ったの？」
ロゼはソリットに前足を持ち上げさせ、肉球に触れた。「まだ熱いんですが？ソリットさん」ロゼははぁとため息をつくと、ソリットの後ろを指した。
「ネズミ。食べた？」ロゼはきいた。ソリットは首を横に振った。ロゼはまたもため息をついた。
「ガキ。ここでなにをしている」ロゼとソリットの後ろからどすのきいた低い声がした。
あ、やばい。色んな意味で―視界が暗転した。
「が、ガキ！？」「おにぃちゃん！！？？」

土台(^_-)-☆なのda((こいつうぜえ

みなさんお間違えなく。ロゼは兄のソリットのことを
「お兄ちゃん」ではなく
「おにぃちゃん」と呼びます。(誰もいわないし細けえんだよ)

[オーシャンフラワー]

漢字のところを伸ばすんですね(違ったらごめん。)

[サンウィング]

漢字のところを伸ばすんですね(違ったらごめん。)

そっゆっこっとっ（細かい）

[フレイムストーム(低浮上中)]

面白いです！
続きも頑張ってください(´ω｀*)！

[サンウィング]

第7話

「……だな。大変だったな」「うん。ひどくない？」「ああ、ひどいな」「でしょー！」
パチっ。
ソリットはぱちっと目を覚ました。あれ、僕……。
「お、おまえのガキ…じゃなくておまえのにいちゃんのガキ……意味変わるな」「ふふっ」
突然視界に大きな猫の顔が映り込んだ。「どうだ、ガキ。痛いところとか、あるか」
さ、さっきの雄猫だ！ソリットはあわてて飛びのいた。ロゼと雄猫がびっくりして目をぱちぱちとさせながらソリットを見ていた。
｢そんな驚くかぁ？｣俺様は呆れて目をぐるっとまわした。｢オレはロックハート。(ティファですか？(わからん人おるてば))適当にロックとかでも呼んでくれ｣
雄猫、ロックハートは自己紹介をした。
｢ロックね、意外といい猫なのよ！｣ロゼがロックハートが安全だということを保証をしたようにいうと、ウィンクした。
｢意外とってなんだ意外とって｣ロックハートは少し怒ったようにいった。目は笑ってたが。
｢ま、事情はおまえの妹からきいた。ここにいな｣ロックハートは優しくうなずいた。
ソリットはぱっと目を輝かせた。ロゼも嬉しそうににこにことしている。
｢あとからオレの仲間が来るが、全員いいやつだから安心しな。それと、悪いやつらが来ても追い払ってやる｣ロックハートはにっと笑った。
｢ま、ソリット。おまえはとりあえずそれ食べろ。大丈夫さ、毒なんて入ってないさ｣ロックハートは、ソリットの寝床の近くに今朝もあったネズミをしっぽで指した。
ソリットは慎重にネズミのにおいを嗅ぎ、それからネズミにかぶりついた。うん、美味い。不満なのは、朝とってきてから時間があったので、あまり新鮮さがなかっただけだ。

みなさん、6話更新しましたのでー。

[サンウィング]

第8話

「で、おまえたち、これからどうするんだ？」ロックハートがきいた。
ソリットとロゼは顔を見合わせた。そんなことは考えていなかった。
スプリング族には戻れないことはすでにわかっているし…。
なにも考えてないなかった。(二回目)
「なにも考えていない、ってか……」ロックハートは苦笑いした。「オレもずっとここにいるわけじゃない。ここは別荘、って感じだからな」
「うーん、旅する？」ロゼが首をかしげなら冗談らしくそういった。
「危険だ」ロックハートがすぐさま反対した。「おまえたちみたいな子猫が―」
「「子猫？」」ソリットとロゼがロックハートに近寄り、無言の圧をかけた。
ロックハートが「ア、ハイスミマセン」と小声で謝り、首をすくめた。
「どうする？なにか案でもある？おにぃちゃん」ロゼがソリットにきいた。
｢ない…｣ソリットは首を横に振った。ロゼがそっかぁと肩を落とした。
｢両親のあてはないのか？｣ロックハートがきくが、二匹ともなにもわからなかった。
｢旅のあてもないんだろ？｣ロックハートがもう一度きいた。二匹はまたもうなずく。
｢オレについてくるか？顔は広いほうだぞ？｣ロックハートがそういったが、ソリットとロゼはすぐには返事ができなかった。
ロックハートがいい猫なのはわかる。
だが、そこまでして両親を探す必要はあるのか？
｢そうだよな。決められないよな、まだ。ま、しばらくはここにいるしゆっくり考えればいいさ。一ヶ月とか二ヶ月はよォ｣ロックハートがそういってくれ、ソリットとロゼはほっとした。
考える時間はたっぷりある。

[サンウィング]

第9話

ロックハートが来てから一週間が経った。
「このモリネズミは～？」「おい、そのネズミはオレのだよｗ」ロゼとロックハートはめちゃくちゃ仲良くなっていた。
しかし、その一方でソリットとロックハートは一般的な、必要会話しかしない仲となった。
さっきのロゼとロックハートの会話をソリットとロックハートの会話にすると、
「このネズミ…」「それはオレのだ」となる。二匹ともなるべく短い文ですませたいので短い文になるのだ。
「ロック、おにぃちゃん、わたし、狩りに行ってくるね！」三匹で暮らしているので、狩りは三匹で交代でやっている。今日はロゼが狩り班のようだ。
なので、仲があまり良くないソリットとロックハートが洞穴に残る。
ロックハートはその、ロゼがいない時の空気感が苦手なのでロゼが出ていって二分程度経って
　　　　　　ひょう
から散歩と表して洞穴を出て行く。
何故二分程度経ってから行くのかというと、ロゼに「洞穴にいて！仲良くなるの！」といって洞穴に押し戻されるのだ。
いつものとおり、ロックハートは二分程度経ってから出掛けていった。
その間、ソリットは薬草の整理かぼーっとしてるか考え事をしてるか二度寝するかをしているが、今日はソリットも出掛ける気分だったので、ソリットは許可無く洞穴から出た。
目的は薬草採りだ。
トクサを切らしていたのだ。
自分が少し、ロゼが大量に、時々ロックハートが、肉球に棘を刺して帰ってくるから、それにいつも時々だが使ってしまうのだ。
近所の森を、出来るだけ棘を避けながら歩いていると、ロゼのにおいがしはじめた。
近くでロゼが狩りをしているようだ。
鼻をふんふんと鳴らしてにおいを嗅いでロゼがどこにいるか突き止めると、そこをぐるりと周ってトクサがあるところへ向かった。
しばらく歩いてトクサがあるところについた。
「な、い...？」ソリットはぽつんとつぶやいた。
トクサが、取られていたのだ。
ロックハートかロゼが、取った？
いや、でも、昨日ロゼが確認したときにはあったし、...あ、その後に僕が棘を刺して帰ってたからだ。
そのときに切れたのか。
あ、じゃあロゼか。
「何者だ！？」急に後ろから声がし、振り向くと、ロックハートが攻撃的に爪を出して下生えの前に立っていた。「ああ...。やはりソリットだったか」ロックハートはソリットの顔を見るとすぐに爪を引っ込めた。
「さっき、長い毛皮をした怪しい雌猫がいたんだ。洞穴方向に向かっていた。ロゼも探したんだが、いなかった。帰ろう」ロックハートは早口でそういうとソリットの返事や反応もきかずに駆け出していった。
ソリットも慌ててロックハートを追った。

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