*煌めく月と堕ちる星* 《完結》
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*煌めく月と堕ちる星* 《完結》
クルーウハートの話でーす
だけどクルーウハートは主人公じゃありません!
放置中の小説あるのにまた作ってる・・・・・・
ま、ヨロシク!
だけどクルーウハートは主人公じゃありません!
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最終編集者 ファイヤウィング [ Fri Nov 04, 2022 8:04 pm ], 編集回数 2 回
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Re: *煌めく月と堕ちる星* 《完結》
【character】
パラセレネ(幻月)♀
オレンジの目の黒猫。強気で真っ直ぐな性格。
エトワール(星)♂
赤い目の黒猫。弱気だが生意気。
パラセレネ(幻月)♀
オレンジの目の黒猫。強気で真っ直ぐな性格。
エトワール(星)♂
赤い目の黒猫。弱気だが生意気。
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Re: *煌めく月と堕ちる星* 《完結》
プロローグ
ある路地の裏、ある猫たちが暮らしていた。
獲物はホコリまみれ。
血に餓えた悪党猫たち。
決してよい暮らしではなかったが、幸せではあった。
だが、そのはかない幸せを壊す暗い影が迫っていた。
ある路地の裏、ある猫たちが暮らしていた。
獲物はホコリまみれ。
血に餓えた悪党猫たち。
決してよい暮らしではなかったが、幸せではあった。
だが、そのはかない幸せを壊す暗い影が迫っていた。
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Re: *煌めく月と堕ちる星* 《完結》
第一章
ほこりっぽい獲物に、私はかぶりつく。
兄は、一口も食べていない。
きれい好きで食にうるさい兄は、いつも痩せ、目は虚ろだ。
生まれ育った集団が裏切りと破滅によって滅亡へ追いやられ、私達だけ、なんとか逃げ延びたのだった。
この路地は、ヒト通りがすくないので、目立たない。
悪い猫たちもいるみたいだが、今の所手を出してこない。
「お父さんとお母さん、まだかな?」
いつも、日が沈む前に帰ってくるのだが・・・
ちょっと、外を見てこようかな?
暗い路地から這い出ると、赤い世界が私を迎えた。
父と母が倒れている。
血まみれで。
その遺体の下から太ったうさぎがはみ出していた。
両親は、あのハイエナ集団に殺されたのだ
ハイエナ集団とは、他の猫が取った獲物を横取りし、その猫ごと殺していく残酷で野蛮な奴ら。
でも、母たちは私達の獲物を守ってくれたのだ。
後ろで、気配がした。
はっと、息を呑む音。
兄だろう。
生きる望みを失ってしまった・・・
グロい系にはならないです。
グロいの書くの苦手なので
ほこりっぽい獲物に、私はかぶりつく。
兄は、一口も食べていない。
きれい好きで食にうるさい兄は、いつも痩せ、目は虚ろだ。
生まれ育った集団が裏切りと破滅によって滅亡へ追いやられ、私達だけ、なんとか逃げ延びたのだった。
この路地は、ヒト通りがすくないので、目立たない。
悪い猫たちもいるみたいだが、今の所手を出してこない。
「お父さんとお母さん、まだかな?」
いつも、日が沈む前に帰ってくるのだが・・・
ちょっと、外を見てこようかな?
暗い路地から這い出ると、赤い世界が私を迎えた。
父と母が倒れている。
血まみれで。
その遺体の下から太ったうさぎがはみ出していた。
両親は、あのハイエナ集団に殺されたのだ
ハイエナ集団とは、他の猫が取った獲物を横取りし、その猫ごと殺していく残酷で野蛮な奴ら。
でも、母たちは私達の獲物を守ってくれたのだ。
後ろで、気配がした。
はっと、息を呑む音。
兄だろう。
生きる望みを失ってしまった・・・
グロい系にはならないです。
グロいの書くの苦手なので
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Re: *煌めく月と堕ちる星* 《完結》
第二章
「と、とにかく食料を調達しないと・・・」
兄としていっているようだが、頭が悪い。
「こんなホコリまみれのところに獲物なんているわけ無いでしょう。このうさぎ食べるわよ」
兄は少し嫌そうな顔をしながらぺろりとうさぎを平らげた。
「行くわよ」
あるきだすと、ホコリが舞う。
「行くって、どこへ?」
ほんと、にぶいなぁ・・・
「たびに出るに決まってるでしょう?」
エトワールはいまいち不安そうについてきた。
まず、このヒトのすみかから抜け出さなくてはならない。
「ここから出るには、そこの塀の上から飛び降りると良いよ。まさか、知らなかった?」
エトワールは意地の悪い笑いをこぼした。
そういうとこだけ生意気なのよねぇ
さっきのうさぎで少しだけ腹が満たされ、体が温まっていく。
エトワールはさっきのうさぎのきれいな骨を名残惜しそうに見つめていたが、駄々をこねようとはしなかった。
塀から飛び降り、草のクッションのおかげで柔らかい地面に着地する。
後からエトワールが無様に転げ落ち、私達のヒトとの暮らしにサヨナラする。
車の轟音もなく、潜む悪もいない世界。
そこへの道は、まだ遠い。
「と、とにかく食料を調達しないと・・・」
兄としていっているようだが、頭が悪い。
「こんなホコリまみれのところに獲物なんているわけ無いでしょう。このうさぎ食べるわよ」
兄は少し嫌そうな顔をしながらぺろりとうさぎを平らげた。
「行くわよ」
あるきだすと、ホコリが舞う。
「行くって、どこへ?」
ほんと、にぶいなぁ・・・
「たびに出るに決まってるでしょう?」
エトワールはいまいち不安そうについてきた。
まず、このヒトのすみかから抜け出さなくてはならない。
「ここから出るには、そこの塀の上から飛び降りると良いよ。まさか、知らなかった?」
エトワールは意地の悪い笑いをこぼした。
そういうとこだけ生意気なのよねぇ
さっきのうさぎで少しだけ腹が満たされ、体が温まっていく。
エトワールはさっきのうさぎのきれいな骨を名残惜しそうに見つめていたが、駄々をこねようとはしなかった。
塀から飛び降り、草のクッションのおかげで柔らかい地面に着地する。
後からエトワールが無様に転げ落ち、私達のヒトとの暮らしにサヨナラする。
車の轟音もなく、潜む悪もいない世界。
そこへの道は、まだ遠い。
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Re: *煌めく月と堕ちる星* 《完結》
三章から、エトワールの心の中の語りになります。いつか、パラセレネに戻ります
第三章
嫌だ!嫌だ!
旅なんて、そんなめんどくさいことしたくない!
でも、パラセレネは僕を引きずってでも行こうとする。
誰か、僕の声を聞いてくれる猫はいないのかな。
僕は、正義とか、そういうの信じるタイプじゃないのに。
妹の前では、偽らないといけない。
本当は・・・僕が殺したのに・・・
僕の積み重ねてきたものが、ヒトのすみかを出ることで一瞬で切り崩されてしまった。
なんだったんだ。
妹は、僕のことなんか何も気にしてない。ただ、自分が生き延びるために・・・
許せない。
僕は、一人で指導者を見つける。
でも、妹に見つかったら反対される。
夜、寝ているすきに逃げ出そう。
それでもだめだったら、最終手段を取る。
僕の野望を、成し遂げるために・・・
第三章
嫌だ!嫌だ!
旅なんて、そんなめんどくさいことしたくない!
でも、パラセレネは僕を引きずってでも行こうとする。
誰か、僕の声を聞いてくれる猫はいないのかな。
僕は、正義とか、そういうの信じるタイプじゃないのに。
妹の前では、偽らないといけない。
本当は・・・僕が殺したのに・・・
僕の積み重ねてきたものが、ヒトのすみかを出ることで一瞬で切り崩されてしまった。
なんだったんだ。
妹は、僕のことなんか何も気にしてない。ただ、自分が生き延びるために・・・
許せない。
僕は、一人で指導者を見つける。
でも、妹に見つかったら反対される。
夜、寝ているすきに逃げ出そう。
それでもだめだったら、最終手段を取る。
僕の野望を、成し遂げるために・・・
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Re: *煌めく月と堕ちる星* 《完結》
第四章
パラセレネは、ようやく眠った。
なかなか眠らなかったから、ケシの実を、ネズミに詰めた。
僕は、やっとすきなように生きられるんだ!
パラセレネや、親に好きにはさせない。
逃げ出せたんだから、好きにさせてもらう。
ついに、自由を手に入れたんだ!
そして、立派な指導者に、立派な指導を受けさせてもらうんだ!
でも、もし、僕の野望に反対したら?
その時は、その時だ。
きっと、僕のほうが強くなってるだろうから・・・
でも、こんな荒れ地に、僕の理想とする猫はいるのかなぁ
自分から探すのはめんどくさいし・・・
ヒトのすみかに戻れば、希望はある。
今からでも戻れる。
パラセレネはきっと心配するだろうけど、僕がいなくたって生きていけるし、旅も続けられるだろう。
大丈夫。 君は、夢を叶えるためだったら何でもするから。
君も、好きなように生きるんだ
ただし、僕には構わないでね
パラセレネは、ようやく眠った。
なかなか眠らなかったから、ケシの実を、ネズミに詰めた。
僕は、やっとすきなように生きられるんだ!
パラセレネや、親に好きにはさせない。
逃げ出せたんだから、好きにさせてもらう。
ついに、自由を手に入れたんだ!
そして、立派な指導者に、立派な指導を受けさせてもらうんだ!
でも、もし、僕の野望に反対したら?
その時は、その時だ。
きっと、僕のほうが強くなってるだろうから・・・
でも、こんな荒れ地に、僕の理想とする猫はいるのかなぁ
自分から探すのはめんどくさいし・・・
ヒトのすみかに戻れば、希望はある。
今からでも戻れる。
パラセレネはきっと心配するだろうけど、僕がいなくたって生きていけるし、旅も続けられるだろう。
大丈夫。 君は、夢を叶えるためだったら何でもするから。
君も、好きなように生きるんだ
ただし、僕には構わないでね
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Re: *煌めく月と堕ちる星* 《完結》
第五章
人のすみかに戻ってきた。
こっちの空気のほうが、断然気持ちが良い。
それにしても、お腹が空いたなぁ
前に食べた、ハエがたかるうさぎの残骸を、眺めても、逆に食欲はわかないよね。
だって、汚いもん。
ヒトに、懇願する?
ハイエナ集団に、仲間入りする?
森から、獲ってくる?
無理だよね。プライドも、規律も、体力も、それを許さないんだもん。
前にコールドハートと言う猫に、あったことがある。
あの猫は、僕の憧れだ。
ひと目見ただけで、僕の指導者になって欲しいと思った。
あんな理想の猫、他にいないと思う。
なら、あの猫を探してみようかな?
多分、ここらへんに住んでる猫だと思う。それらしい猫は、よく見かけるから。
でも、話しかけてもキンと光った冷たい目で見返すだけ。
それに、惹かれたんだよね
今の僕を見れば、きっとその気になってくれるはず。
容姿も、整えなきゃいけないのかなぁ
経歴も。
あの猫が、こんなことを望んでいるかはわからないけど、恐らくは・・・
決めた。あの猫に、話しかけてみよう。
どんな手段を取ってでも、僕の指導者になってもらう。
死んでも、諦めないぞ・・・
人のすみかに戻ってきた。
こっちの空気のほうが、断然気持ちが良い。
それにしても、お腹が空いたなぁ
前に食べた、ハエがたかるうさぎの残骸を、眺めても、逆に食欲はわかないよね。
だって、汚いもん。
ヒトに、懇願する?
ハイエナ集団に、仲間入りする?
森から、獲ってくる?
無理だよね。プライドも、規律も、体力も、それを許さないんだもん。
前にコールドハートと言う猫に、あったことがある。
あの猫は、僕の憧れだ。
ひと目見ただけで、僕の指導者になって欲しいと思った。
あんな理想の猫、他にいないと思う。
なら、あの猫を探してみようかな?
多分、ここらへんに住んでる猫だと思う。それらしい猫は、よく見かけるから。
でも、話しかけてもキンと光った冷たい目で見返すだけ。
それに、惹かれたんだよね
今の僕を見れば、きっとその気になってくれるはず。
容姿も、整えなきゃいけないのかなぁ
経歴も。
あの猫が、こんなことを望んでいるかはわからないけど、恐らくは・・・
決めた。あの猫に、話しかけてみよう。
どんな手段を取ってでも、僕の指導者になってもらう。
死んでも、諦めないぞ・・・
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Re: *煌めく月と堕ちる星* 《完結》
第六章
あの猫に会えた。
僕の思慕を語ったら、快く受け入れてくれた。
良かった。
思想も、僕の理想の猫だ。
その猫と、訓練もした。
鍛えて、鍛えて、鍛え上げてくれた。
この恩は一生忘れない。
その猫に、クルーウアプレンティス(残酷な見習い)という名前をくれた。
一人前になる前の、一時的な名前らしい。
もうすぐ、本番だ
僕の力を、存分に発揮できるものを用意してくれるという。
それは、師匠が開催している、〈ジンロウゲーム〉というものらしい。
もし失敗したら、手伝ってくれるとか。
優しいけど、少し厳しい師匠だ。
僕は、幸せだ
パラセレネ、元気かな
血の繋がった兄妹だから、少し寂しい。
でも、こっちの暮らしのほうが、俺にはあっている。
じゃあね。また会おうね。元気でね。
またいつか、ゲームで会おう。チェース(獲物)。
あの猫に会えた。
僕の思慕を語ったら、快く受け入れてくれた。
良かった。
思想も、僕の理想の猫だ。
その猫と、訓練もした。
鍛えて、鍛えて、鍛え上げてくれた。
この恩は一生忘れない。
その猫に、クルーウアプレンティス(残酷な見習い)という名前をくれた。
一人前になる前の、一時的な名前らしい。
もうすぐ、本番だ
僕の力を、存分に発揮できるものを用意してくれるという。
それは、師匠が開催している、〈ジンロウゲーム〉というものらしい。
もし失敗したら、手伝ってくれるとか。
優しいけど、少し厳しい師匠だ。
僕は、幸せだ
パラセレネ、元気かな
血の繋がった兄妹だから、少し寂しい。
でも、こっちの暮らしのほうが、俺にはあっている。
じゃあね。また会おうね。元気でね。
またいつか、ゲームで会おう。チェース(獲物)。
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Re: *煌めく月と堕ちる星* 《完結》
パラセレネの心の語りです
第七章
どこに行ったかわからないエトワールへ
エトワール、元気にしてるかな
あなたが元気だったら、私も嬉しいわ
あなたはどこにいるの?
何をしているの?
間違っても、悪いことはしないでね
私は、素晴らしい部族にいるわ。
素晴らしい猫たち、
素晴らしい土地、
素晴らしい獲物、
それに・・・素晴らしい子どもたちも・・・
あなたは、恋には目覚めないと思うけれど
悪いことは言わないわ。
どうか、悪の道を進まないように。
私も、一度道を誤ろうとした。
でも、仲間たちのおかげで踏みとどまった。
仲間のおかげよ
その仲間に、乱暴なことはしないことね
あなたの自由な生活を夢見て
パラセレネ改め、ミッドナイトサンより
〈終〉
第七章
どこに行ったかわからないエトワールへ
エトワール、元気にしてるかな
あなたが元気だったら、私も嬉しいわ
あなたはどこにいるの?
何をしているの?
間違っても、悪いことはしないでね
私は、素晴らしい部族にいるわ。
素晴らしい猫たち、
素晴らしい土地、
素晴らしい獲物、
それに・・・素晴らしい子どもたちも・・・
あなたは、恋には目覚めないと思うけれど
悪いことは言わないわ。
どうか、悪の道を進まないように。
私も、一度道を誤ろうとした。
でも、仲間たちのおかげで踏みとどまった。
仲間のおかげよ
その仲間に、乱暴なことはしないことね
あなたの自由な生活を夢見て
パラセレネ改め、ミッドナイトサンより
〈終〉
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