3つになった部族を4つにもどすために滅びた部族を立て直して頑張る話

[サーモンテイル]

ほとんど小説完成してないんですけど書きたくなったら書いちゃいたくなりますよね。ね。ね！
書く→行き詰まる→別の書くの繰り返しなんで逃げ道は沢山あった方が良いのです。はい。
ごめんなさい前置きが長くなりました。

内容はタイトルの通りです。
タイトルめちゃ長いですね。
自分の趣味詰め込んで書きたいです。
そうなるとまあ
グロ、嘔吐表現　等諸々注意です。
何でもいける人どうぞ。
稚拙な文章ですが、、。

設定と登場猫は後で載せます。

[サーモンテイル]

部族

ヘア(野うさぎ)
野犬の群れにより滅びた部族。僅かな生き残りは他の部族で暮らしている。
開けた丘に住んでいた。

イーグル(鷲)
ゴツゴツした場所に住んでいる部族。

トラウト(鱒)
川の近くに住んでいる部族。

スクワーレル(りす)
森の中に住んでいる部族。

スカイフォレスト(空の森)
通称【天の森】。亡くなった生き物が行き着く場所。儀式を行い、ここへ導かないと、選ばれしもの以外たどり着けないと云われる。
星空のさらに上から地上を見守り続ける。

プールオブブラッド(血の池)
通称【血の池】。亡くなった生き物が行き着く場所。【天の森】にたどり着けなかったものが来る。善い猫も悪い猫もここにいる。
地面の土のさらに下から地上を見つめている。


場所

【死者の洞窟】
天井に穴が開いており、空が見える地下の洞窟。
スカイフォレストとプールオブブラッドが交わる場所と云われる。

【生者の木】
【死者の洞窟】の近くにある大きな桜の木。満月の晩、集会が行われる。


その他

四族祭り(しぞくまつり)
四つの部族による、年に一度の祭り。死者も来ると云われている。その日一日は全部族で獲物を分け合い雑談をし、楽しく過ごす。【生者の木】の花が満開になると行われる。
ヘアが滅びてから、一度も行われていない。
四つの部族という四族と、死者の部族という死族がかかった名前と伝わっている。

[サーモンテイル]

主な登場猫

元ヘア　今は7匹しかいない。
スパークポー(火花の足)
茶トラの雄猫。今作の主人公。見習いになって間もなく、部族が滅びた。今はスクワーレルに属す。

フレームポー(炎の足)
足の先が灰色の、オレンジ色の毛をした雄猫。
スパークポーの同期。今はイーグルに属す。

ラズベリースポッツ(木苺のまだら)
赤いまだら模様がある白い雌猫。今はイーグルに属す。
レッドポーの元指導者。

レッドポー(赤い足)
サビ柄の雌猫。片足がない。今はスクワーレルに属す。

ウィートフィールド(麦畑)
麦わら柄の雄猫。片耳が千切れている。今はトラウトに属す。

カーボンキット(炭素子猫)
真っ黒な雄猫。子猫の時に部族を失った。今はスクワーレルに属す。

フリーキット(ノミ子猫)
白が混じった茶トラの雄猫。カーボンキットのきょうだい。片目がない。今はトラウトに属す。


スクワーレル
族長
コットン(木綿)
鼻の周りがぼんやり茶色い、白色の雄猫。
副長
スノウブリザード(吹雪)
灰色に白いまだらのある雌猫。
看護猫
コーラルペルト(珊瑚の毛皮)
オレンジ色の毛をした雌猫。
戦士
ウェーブサウンド(波の音)
青い目をした、青みがかった灰色の雄猫。ウィンドソングの双子の兄。

ウィンドソング(風の歌)
緑色の目をした、青みがかった灰色の雄猫。ウェーブサウンドの双子の弟。

サンダーロア(雷の轟)
琥珀色の目をした黒い雄猫。弟子はレッドポー


イーグル
族長
シンダー(消し炭)
白に近い灰色の雄猫。
副長
ムーンライト(月光)
銀色の毛をした雌猫。弟子は焦茶色の雄猫のバークポー(樹皮足)
看護猫
バタフライダンス(蝶の踊り)
ヒョウ柄の雌猫。
戦士
トゥインクルスター(瞬く星)
金色の毛をした陽気な雄猫。弟子はフレームポー

ドーンクラウド(明け方の雲)
オレンジがかった白色の雌猫。


トラウト
族長
クレセント(三日月)
青みがかった白色の雄猫。
副長
タイガーファング(虎の牙)
トラ柄のオレンジ色の雄猫。
看護猫
カープフィン(鯉のヒレ)
黒と白のまだらの雄猫。弟子は生姜色の雌猫のジンジャーポー(生姜足)
戦士
ウェーブテイル(波の尻尾)
キジトラ柄の雌猫。

レインボースカイ(虹の空)
真っ白な毛をした雄猫。

追記.誤字修正しました。

[サーモンテイル]

グロ・嘔吐表現注意！！
こういう話もあっていいんじゃないかなって。
ネットに載せんなって感じだったらこっそり言ってくれたら消します。


プロローグ

「な、な、んだ、これ、、」
狩りからキャンプに戻ってきたら、目の前にあったのは血の海だった。
一面を埋め尽くした血溜まりの中には、数匹の野犬の死体と、仲間であり家族である、部族の猫たちの大量の死体があった。
へたり込んだスパークポーの目に、死んだ猫たちの姿が飛び込んできた。
まだ子猫のホワイトキットは、首や腕や背骨が違う方向に曲がって倒れていた。
指導者のナイトムーンの首は噛みちぎられ、喉の断面が露わになっていた。
妹のウールポーは首と胴体が別々に転がっていた。
族長のクラウドの白い腹からは内臓が飛び出していた。
友達。看護猫。家族。先輩。憧れの猫。守らなきゃいけなかった、次世代を担う子猫たち。
みんな、みんな血の海に浮かんでいる。
ぶわっと押し寄せる血のにおいと、残虐な光景にスパークポーの胃は耐えられなくなった。
「、、っぇ、うぉえ、げぇ、、っ、！は、っ、、ぅえぇっ、、！げほっ、ごぼっ、っは、」
狩りに行く前に、妹と分け合って食べた野ウサギが原型を留めずに口の中から溢れ出てくる。
あの時は、みんな笑顔で。いつも通りだったのに。
なんで守れなかった。
なんでその場に居れなかった。
なんで部族の役に立てなかった。
なんで、なんで
「ちくしょう、、！！」

スパークポーは、ただ泣くことしか出来なかった。

[サーモンテイル]

1 満月の集会

今日は待ちに待った、満月の日だ。
離れ離れになったヘアの皆んなと会える、月に一度の日。
それぞれの部族は気を遣ってか、子猫以外のヘアの猫は必ず連れて行ってくれる暗黙の了解がある。そのせいで他の見習いから恨まれることもあるが、次の日には目を輝かせながらあったことを聞いてくれる。
本当に平和な部族なのだ。
「おいスパークポー！出発するぞ！ぼんやりしてると置いてくからな！」
「今行く！」
今呼んだのは、指導者であるサンダーロアだ。
ヘアの時の指導者だった、月のように静かなナイトムーンとは真逆の、雷のように荒々しい猫だが根は優しいのを知っている。
指導者の横に着いて歩いていると、桜の大木が見えてきた。
【生者の木】だ。
もう既に集まっている部族もある。木の近くに着くと、それぞれが思い思いの場所へ散った。
ヘアの知り合いを探すと、端の方にフレームポーが見えた。
ヘアの頃の同期で親友だ。
「よおフレームポー！！元気にやってる？」
「ようスパークポー！ぼちぼちだね。」
暮らしはどうだ訓練はどうだとれる獲物はどんなんだと、いつもと同じ会話を交わす。
「ちょっとあんたたち、わたしのこと忘れてんじゃないでしょうね？スパークポーったら、走っていっちゃうんだもん！」
3本足でひょこひょこと歩いてきたのは、オレと同じ部族で同じく同期のレッドポーだ。
「ごめんごめん、見失うといけないからさ」
「ようレッドポー。元気してた？」
「全く、、。うん、出来る限り訓練もしてるし、傷が開くことも今のとこ無いかな。」
フレームポーとオレは、縄張りのはずれにいたから無傷だったが、レッドポーは片足を失った。
後ろめたいと思っていたが、そう思われるのは非常に不快だと叩かれてからはいつも通りに接している。
「あーあ、ヘアがまだあって、誰も死ななかったら、ホワイトキットとビートルキットは今日命名式のはずだったのにな」
レッドポーがぽつりと呟く。これにはオレたちも黙ってしまう。
「ほんと、、何で野犬は、ヘアだけ襲ったんだろうな。他の部族はほとんど被害がなかったんだろ？不思議なこともあるもんだな」
また沈黙が流れる。気づくと他の部族も皆んな集まっていて、そろそろ始まりそうだった。
「全員揃ったな。これから全部族の集会を始める！！」
イーグルの族長、シンダーの号令で集会は始まった。それぞれの族長が近況報告をし、それぞれの看護猫も近況報告をし、トラウトに新しい子猫が産まれたというおめでたい話を聞いた後、集会は終わった。
さほど楽しいとは思わないが、月に一度しか会えない友と一緒にいられるだけでつまらない集会は楽しい場所と化す。
「じゃあ、そろそろ行くわ。またな」
「うん、また来月！スパークポー、わたしたちも行こう」
「なあ、明日の夜、ここ来れるか？」
「「は？」」
オレの急な誘いに、2匹の見習いは顔をしかめる。
「なになに、どうしちゃったの？掟に触れるし、そもそも眠くて起きれないでしょ」
「そうだよ、それに気づかれずに来るとかできねえよ」
「それでも！どうしても、話したいことがあるんだよ！ラズベリースポッツとウィートフィールドにも言っておいてくれ。頼む！！」
2匹は顔を見合わせたあと、ため息をついて分かった、と言った。
「その代わり、何かあったら全部お前のせいにするからな」
呆れ顔をしながら、フレームポーは元ヘアであるラズベリースポッツの元へと向かい、部族と一緒に帰っていった。
オレたちも、元ヘアのウィートフィールドにそのことを伝え、部族と一緒に帰路につく。
どうしても、考えたことを伝えたかったのだ。

[Sponsored content]