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彼女は本当の罪を知らない 序編

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本当の「罪猫」は誰か… 序

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投稿 by トワイライトアウル Sun May 17, 2015 4:46 pm

あぁ…意識が遠のいていく…
あいつは、どんな思いで…こんなことを…

私は捨てられた
私は誘われた
私は憎んだ
私は裏切られた
私は恋をした
私は救われた
私は…殺された

あぁ…お前が憎い
______
更新ペースが絶望的に遅いです…ご了承ください!  
緊張しますが、頑張ります!
矛盾している、誤字脱字などはご指摘くださいw


************
物語

彼女の中には、「意思」がいた。自分の意思なのに、まるで他猫のような…  むしろ、赤の他猫と言った方が、正しいのかもしれない。
真実は時に輝き、非情だ。 彼女ほど、本当の真実に左右される猫はいただろうか…?
いなかった。というより、そのことで、世界が、未来が変わってしまうのだから、言うまでもない。
ある日、森に足を踏み入れられたオレンジ色の足。あの一歩の為に、彼女は、彼らは、スター族は…

登場猫 (順次更新)

*サンダー族*  *=戦士へ昇格

ドールスター   雄猫。族長。見習いの何かを探っている。

クローズポー   雌猫。頭にナチュラルを宿す ドレインポーが好き
ナチュラル    意思。クローズポーの理解者(理解能?)

リーヴポー    雄猫。クローズポーの兄
エンドポー    雌猫。クローズポーの親友。最近思考が不安定?
アックスポー   雌猫。クローズポーと仲が良くないが、ある意味気にかけている。   スリートポーとは、理解者  
カミカルポー   雄猫。アックスポーが大好き
ドレインポー   雄猫。クローズポーが好き? 疲れている?
ミーンズポー   雄猫。クローズポーに好意を寄せる
*ファイヤフライトライト  雌猫。 クローズポーになんらかの思い入れがある。(トゥモローs 提供)
*スリートファスト   雌猫。 アックスポーの理解者。ファイヤフライトライトを「ホタル」と。(レパードs 提供)
ボーダーポー   雄猫。冷静だが冷酷な一面も

ティトウィスル  雄猫。(ラッキークローs 提供)
スターダストヴィジョン  雌猫。(フラワリングハートs 提供)
スワールフェザー 雄猫。(サンダースパロウs 提供)
ブレイジングリーフ 雌猫。副長。族長とともに、何かを探っている模様(ラッキークローs 提供)
ソーラーアイシクル 雄猫。
バグフレア    雄猫。
サンセットレイン  雌猫。(ヒーステイルs 提供   すいません、設定変えました…。)
プラパァアイロニー 雌猫。エンドポーの母親

ゴールデンブルム  雌猫。看護猫。(ティアーミストs 提供)

ラヂクペルト    雄猫。長老。
スタディーファー  雌猫。長老。

*ウィンド族*

スウィートスター  雌猫。族長。
ボルトクラウド   雄猫。タートルスターよりお告げを受ける(ライトニングキットs 提供)
ムーンシャイン   雌猫。看護猫。(ノーススノーs 提供)

*リヴァー族*

メロディーロード  雌猫。スター族と親密な関係?(フェザーリーフs 提供)

*スター族*
タートルスター    雌猫。元ウィンド族族長 (トゥモローシャインs 提供)


現在公開できない猫

ジャストリアル   (ノーススノーs 提供)   応募してくださった猫は、ほとんど出せる予定です!

/////////////////////////////////////////


最終編集者 トワイライトアウル [ Sat Sep 26, 2015 8:31 pm ], 編集回数 11 回
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投稿 by シェルペルト@貝猫 Mon May 18, 2015 5:46 pm

新小説おめでとうございます!
題名からして何だか静かな狂気を感じます…w
私の更新ペースもカメさん状態です((
お互い頑張りましょう!楽しみにしております。
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投稿 by ティアーミスト Mon May 18, 2015 9:21 pm

もしかするとこれは…雑談ルームの方で名前を募集していた小説ですか?w

新小説おめでとうございますっ♪トワ君の小説…なんだかとても楽しみです^^わくわくです(
陰ながら応援しています
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投稿 by ライトハート Mon May 18, 2015 9:58 pm

新小説おめでとうございます!なんか、題名の雰囲気が凄く好きですwww
楽しみにしています!お互い頑張りましょう!
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投稿 by トワイライトアウル Wed May 20, 2015 9:01 pm

ありがとうございます! 皆さんも、もーれつにファイトです!頑張っていきたいと思いますw
更新ペース週1~3  ほんと遅いですねw
ではっ。次より本編です。お楽しみいただければ!

更新ペース遅れます><


最終編集者 トワイライトアウル [ Sun Jun 21, 2015 4:06 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by 明日輝 Sat May 23, 2015 11:32 am

コメ遅れてすいません!

新小説おめでとうございます!
物語というところを見ましたが、とっても面白そうですね。
開始を楽しみにしています!



ファイヤフライトポーが他の子たちより名前がはるかに長くて何故か申し訳なくなった明日輝でした←
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投稿 by エルフ Sat May 23, 2015 7:42 pm

新小説おめでとうございます。

更新楽しみにしておりますよ!
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投稿 by トワイライトアウル Sun May 24, 2015 1:55 pm

第一章 「自然」な能内


〈…  …となりのツグミの方が大きいわ。〉
「…うるさい」

〈絶対大きい。絶ッ対お得だって!〉
「別にそこまで気にしなくても…私はこっちがいいの」

〈だーめーよ。大きい方が体力も付くの!ほら、右よ右よ右よ右…〉
 がぶっ。私は途惑うことなく左のツグミを山から引き抜き、口に収めた。

〈あぁん!もったいないー…よし、こっそり二羽目食べちゃおうよ!〉
「うるさい」

 私の中には、〝意思〟がいる。ただし、こいつは人一倍、いや、猫一倍。一倍どころか、猫百倍くらいうるさい奴、
「ナチュラル」。

〈どうしてナチュラルの言うことを聞いてくれないのよー!〉

「と、いわれても。うるさいからよ」
〈ひどい…ひどいわ!ずっと一緒に生きてきたのに〉
「…だから」
〈ナチュラルのこときらいになったの?〉
「いや、そうじゃなくて…」
〈じゃあなんで無視するの?いつもいつもいっつもいっつもいつ…〉


「うるさいっ!!」
「クローズポー!?」
 あ…またやってしまった。
「うるさいなぁ…いつもいつも」
 アックスポーは、うんざりした顔でわざとらしく肩を落とす。
「仕方ないでしょ?クローズポーだって、真剣に悩んでるんだし」
 エンドポーも、負けじと切り返す。気の弱い彼女も、もうなれっこのようだ。
「真剣…ねぇ。いつもおなじことばっかりして、真剣って言えるの?」

 そう、いつもどおり。私が怒って、アックスポーが皮肉を言って、エンドポーが言い返す。これが私の、日常だった。
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投稿 by 戦士 Sun May 24, 2015 3:02 pm

内面の葛藤、意思に擬似人格を持たせてストーリーを勧めるって面白い発想ですね

続きが楽しみですw

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投稿 by トワイライトアウル Sun May 24, 2015 8:57 pm

「自分のことも管理できないのね」
 そう言われてみればそうだ。自分の能と喧嘩する猫なんて聞いたことがない。
「そんなんじゃ、戦士にはなれないわよ?」
「友達をいじめるのも、戦士の務めなの?」
 エンドポーは、正義感のある本当にいい猫。わたしなんかのために…
 きっと、私なんかよりずっと立派な戦士になるんだろうな。

〈…悔しくないの?〉
「別に…もういいのよ」

「クローズポー、あんたにはもったいないよ、エンドポーは。」
「どうも。あなたにはもっと似合わないでしょうね」
「あら、じゃあクローズポーに譲るわ」
 アックスポーは、何を言われても切り返せる。ある意味、尊敬できる能力かもしれない。
「あ、アックスポー!」
 鮮やかな灰色の猫の猫が駆けてくる。
「ね、一緒に食べない?」
 この状況を知ってか知らずか、相変わらずこの猫…カミカルポーはアックスポーにぞっこんだ。その上自覚がないのだから…。
「あぁ…まぁいいけど」
「やった!」
 アックスポーのどこがいいんだろ…私が雄猫だったら、まずエンドポーかファイヤフライトポーにほれると思うんだけど。

〈あんたもなかなかの美人よ~?〉
「…どうも」
〈性格さえよければ…〉
「はい?」
〈なんでも…〉

「あんた、もういっそのこと…保育部屋に帰ってお母さんに、頭とは何か聞いてきたらどうかしら?」
 
私はその一言に、思わず我に返った。
「ちょっと…あなただってクローズポーのお母さんのこと知ってるでしょ!?」
…違う。私の母は死んだ。だけど、そうじゃない。今の言葉、何か変じゃなかった…?
「アックスポー、こっちで食べよう…!」
さすがのカミカルポーも空気を読んだ。二匹は、入り口の方に歩いていった…

そんな対応じゃいつか、飽きられるわよ、アックスポー。せいぜい強がることね

〈大丈夫、クローズポー?〉
「うん。ありがとう」
〈さっきはごめんなさい…大人げなかった〉
「私だって…」
〈私達、また友達よね?〉
「もちろんよ」
なんだかんだ言って、ナチュラルはいいやつ。自分の鏡のよう…なんて、冗談でも言えないか。



〈あっ、でも、右のツグミのほうが大きかったわよ〉
「…はぁ」


最終編集者 トワイライトアウル [ Sun Jun 21, 2015 7:22 pm ], 編集回数 2 回
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投稿 by フェニックスメモリー Sat May 30, 2015 7:46 pm

始まりがとても面白いです。
不思議なお話ですよね。これからどうなるか楽しみです。

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投稿 by トワイライトアウル Sat May 30, 2015 9:49 pm

「ただいま!」
不意に後ろから声をかけられる。その猫は、カミカルポー並みに感情がわかりやすい、ミーンズポーだった。
「おかえり」
「あ、ありがとう!」

〈ありがとうは無いわよね…〉
「無いわね…」

「あ、一緒に食べない?」
「さっき食べたわ」
「おいしかった?」
「楽しい食事ではなかった」
「あぁ…うん。えっと…」
ごめん。冷たいのはわかってるよ。でも…昔からこうだから。


〈カミカルポーもカミカルポーだけど、ミーンズポーもそれなりよ。あんたに好意があるなんて、どんな精神構造かしら〉
「そうね…ある意味、アックスポーと同類よね。」
〈あなたはアックスポーとは違う。いい意味でも、悪い意味でも。〉

「あんた、もういっそのこと…保育部屋に帰ってお母さんに、頭って何か聞いてきたらどうかしら?」
この言葉…何が変なのかしらね…

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投稿 by トワイライトアウル Wed Jun 03, 2015 10:35 pm

私…サンセットレインは、弟子のカミカルポーを探し歩いていた。
「カミカルポー。おーい?」
「あ、カミカルポーなら、訓練しに行きましたよ」
「訓練…指導者を置いて?」
ボーダーポーとこういう会話をするのは初めてではない。
「ティトウィスルと一緒でしたよ…」
「ということは…アックスポーも一緒ね?」
初めての日はとにかく焦った。弟子をなくしてしまうのでは…とすら思った。
探して、探して…。結局、彼はアックスポーを追い回していただけだった。。
「はい。うれしそうに話してましたよ」
「私もとんだ嫌われ者ね…」
「そうではないと思いますよ」
ボーダーポーなりに気を使ったつもりなんだろう。彼は知的才能に開花したが、どうも人付き合いを得意としない。
いつも冷静で、何を考えているかわからない。
「ボーダーポー、一緒に訓練でもする?」
「いえ、僕にも指導者はいるので」


「よっ、ミーンズポー!」
「ふわっ!?」
ぼけーっとしてると、どうしてもやりたくなっちゃうの。ごめんね!
「もう、脅かさないでくださいよ…」
ミーンズポーがぼーっとしているときは、だいたいあの猫が絡んでいる。
「どうだったよ?」
「ああ…だめでした」
「そう…」
クローズポーも何を考えているのかしら…こんな機会、そうはないわよ
「やっぱり…ドレインポーが好きなんですかね」
クローズポーに付きまとう猫は数多いが、中でもドレインポーは特別。
クローズポーは基本、雄猫との関係は積極的にはしない。しかしあの猫とは… 特別だ。
「そんなことないわ!」
毎回意気消沈するミーンズポーは、まるで自分の子供のように可愛かった。
「応援してるわよ!」
「…ありがとうございます!」
そして子供のように燥ぐ。
「さぁ、訓練よ!」
「えっ?」
彼の指導者はまだ動ける体ではない。私は、むしろミーンズポーの指導者なんじゃないかとすら思う。
「さぁ、とにかく走りなさい~!!」


最終編集者 トワイライトアウル [ Sat Sep 19, 2015 3:11 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by トワイライトアウル Sat Jun 20, 2015 9:33 pm

ドレインポーとクローズポーは、小雨の降り注ぐ森を歩いていた。
水たまりに日光が反射するのが、地面が光っているように見える。
たまに小鳥が飛び立つ音がする。が、森の中は優しい静けさだった。
「クローズポー、最近どうなんだ?」
「えっ?」
何かがいつも変。心臓が痛い。
「な…なんで」
「いや、最近元気ないじゃん」
「そう?」
徐々に心臓のどきどきは収まってくる。いつもそう…

〈もう、好きなら好きでいいじゃない〉
「はぁ?」
〈あんた…実感ないの?〉
「いや…こういうのは他の猫でも経験あるの」
〈え?〉

ドレインポーは、心配そうにクローズポーの顔を覗く。
「クローズポー?」
「…え?」
「大丈夫?」
「…あぁ、うん!」

〈なぁに~?あせってんのぉ~?〉
「う、うるさい!」
〈ごめんごめん〉

〈で、誰なのよ〉
「カミカルポーと…ボーダーポー」
〈ふーん。どっちも意外ねぇ…〉
〈あんた浮気性?〉
「だから、そっちじゃないっての」

「うーんと…どっちも、怖いの」
〈怖いー!?  アハハハッ!〉
「なっ!?」



「クローズポー?」
ドレインポーは呼びかけるが、クローズポーはボーっとして気づかない。
「え…具合悪いのか…!?」



〈怖…アハッ、なにそれー!〉
「ちょっとー!」
〈どこが怖いのよ、あの二人〉
「…それもそうね。勘違いかしら」
〈でもドレインポーは好きなのよね♪〉
「…なんだとおぉ!こら!」


「クローズポー!!」
「ひっ!」
我に返ると、目の前にドレインポーの顔があった。心配して、近くのケシの実を持ってきてくれたのか…手にはたくさんのケシの実が。
突然、顔が熱くなる。
「ふぅー。よかった」
なに…これ…胸が痛い
「ずーっと気づいてくれないから…あれ?」
「ええっ?」
ちょっと、何よ…頭が正常じゃない。…これもあんたのせい?

〈 (懐かしいわね、こういうの…) 〉

「自分でどれくらいぼーっとしてたかわかる?」
「え…」
「長老のお話くらい!」
ドレインポーは、怒りながらも、どこかからかう目で見つめてきた。
…ナチュラル、たまにはあんたも正しいわね
「さ、帰ろっか」
「…うん」
私、ドレインポーのこと、好きなのね。



















「なーにしてるのかしらー?」
「「うわあぁ!?」」


そこには、ブレイジングリーフが立っていた。
「ふふ、何よクローズポー。急に色気づいちゃって!」
と言いながら思いっきりパンチしてくる。
「違います」
冷静に言ったつもりが、声が裏返ってしまった。
「そ、そうですよ、ブレイジングリーフ。狩りをしてただけです」
「で、獲物は?」
「あ…」
私達は顔を見合わせた。そしたら、何故か吹き出してしまった。
「二人とも。笑ってないで、早く帰るわよ!」
「…はーい」

〈あんた、幸せそうね〉
「幸せ…ね」
〈ミーンズポーのことは考えてるの?〉
「…」
〈…そう。そうよね〉
「あ、ありがと」
〈え?〉
「…何か、言いたくなったのよ」



「スリートポー、クローズポー変ったわね」
アックスポーは、まるで空飛ぶハリネズミを見るように、面白そうな目でクローズポーを見ていた。
「そうね。っていうか、アックスポーってそういうこと気にするのね」
「私だって猫よ」
「そうかしらね」
「そうよ」
「そうかしら…ね?」
「…そうよ?」

この二匹は、他の猫をよく気に掛ける。
気にかけた結果が、良くも悪くも、その猫は波乱の運命を辿ることになる。





反転
今、親に使用を制限されています。更新できるときに、精一杯頑張りたいと思います!
戦士先輩ありがとうございます!勇気が出ます!


最終編集者 トワイライトアウル [ Sun Jun 21, 2015 4:19 pm ], 編集回数 3 回
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投稿 by 戦士 Sat Jun 20, 2015 10:06 pm

相変わらず心理描写が上手いですね。
感情移入しやすいです!

出来る時に精一杯やるって格好いいことですよね
有限だからこそ出来る事って結構あると思います
頑張ってください!

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投稿 by トワイライトアウル Sun Jun 21, 2015 8:42 pm

「タートルスター!」
雄猫は、消えかかる雌猫に必死に叫んだ。
「タートルスター…俺は罪を犯したのですか? 俺はどうすればいいのですか!?」
「他部族の猫を追いなさい」
「他部族…?」
雌猫の体は光り輝き、そして薄れていった。
「襲えということですか?」
「違うわ」
雌猫は、風に乗って、月夜の空へ消えて行った。

「もうじき、あの子たちが来る。やるべきことをしなさい」
「やるべき…こと」





「…おはよう」
「…おう」
意識ははっきりしている。追うとは…どういうことだ?
「狩りに行ってくる」
「ええっ、寝起きで!?」
俺が追うべきもの。他部族の猫…

------------------------------------------

「ボーダーポー、質問があるんだ!」
「えっ?」
「どうしたらアックスポーと…」
「ストップ」
ボーダーポーは、冷静沈着に切り返す。
「今はスリートポーとファイヤフライトポーの戦士昇格の話題だろ、普通」
「あ、そうだよね」
相変わらずのカミカルポーに、取り見出し気味のブレインポー。
「僕たちが年下なのはわかるけど…何か、悔しいよな」
ブレインポーはふと語りかけるが、カミカルポーはアックスポーを目で追っていた。
「あのな…」


\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\
…私は興味ないんだけど。
クローズポーは、ナチュラルとエンドポー連れられ、仕方なく命名の場に来ていた
「スリートポー、あなたにはスリートファストという名前がふさわしいと思うわ!」
案の定少しおかしな命名の文に、ぞよめくキャンプ。だが、もうお決まりのことだ。
「ファイヤフライトポー。あなたには、ファイヤフライトライトという名が…」

…興味ないと思ってけど。意外とうれしいものなのね
戦士になったガチガチの二人に、クローズポーはやさしく微笑んだ。




登場猫更新しました

あとがき
文追加しました。
七海さんありがとうございます!頑張ります!
七海さんの小説も拝見させてもらっています。いいな…躍動感が伝わってきてすごい面白いですw
お互い、頑張りましょうね。
テストの点数もあり、小説投稿できそうです!


最終編集者 トワイライトアウル [ Fri Jun 26, 2015 9:26 pm ], 編集回数 3 回
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投稿 by 七猫 Sun Jun 21, 2015 10:02 pm

小説読みました〜(*'▽'*)

面白いです!クローズポーとナチュラルの掛け合いが好きです!
クローズポーの中の意思?もう一人の自分?がナチュラルで二重人格みたいですね(*˘▿˘✽)
彼女たちの中だけの絆がありそう。
いつか奇跡的な何かが彼女達の力で起きそうです・・!
早く続きが読みたいです〜(((o(*゚▽゚*)o)))
執筆頑張ってくださいね!
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投稿 by トワイライトアウル Fri Jun 26, 2015 9:55 pm

「…何もわかってくれないのね!」
夜の看護部屋に、エンドポーの怒鳴り声が鳴り響いた。
「お母さん、どうして子供の言い分を聞いてくれないのよ!」
「聴いてるわ。だからこそ言ってるのよ…」
「もう知らないっ!」
エンドポーは看護室を飛び出して、キャンプの入り口へ走って行った。

「大変ね」
ゴールデンブルムは、薬草の山から薬草を取り出した。
「はい、オニマタタビの葉。貴重品だから、味わって食べてね…」
「この苦いのをかい?」
プラパァアイロニーは、顔を顰めさせた。
「そうよ」
当然、というように首を傾げ、そのまま目の前の作業に入る
「早く治ってもらえないとね…」

「薬草の整理があるから…もう少し起きてるわ」
「そうかい」
プラパァアイロニーは、眠ろうとしたが、寝つけなかったようだ。
「エンドポー…他の戦士を起こしていなきゃいいけど」
「そうね」
ゴールデンブルムは口の中で欠伸を飲み込んだ。
「…」
「スターダストヴィジョンは元気かい?」
「…えぇ」
「大怪我だったんだろ?心配ねぇ」

「貴方…ご自分のお子さんを心配なさったらどうです…?」
言葉は喉で無くなった。
ゴールデンブルムは、薬草を片付け終わると、ケシの実をかじって眠った。    
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投稿 by トワイライトアウル Sun Jul 05, 2015 9:49 pm

「あぁ…通して!」

エンドポーは、見張りをしていた二人の戦士に押さえつけられていた。
「何よ、戦士になったばっかりじゃない、あんたたち!離しなさいよっ!」
「あら、私達が戦士だと分かるなら、今すぐ言うことを聴きなさい!」
「嫌っ!」
エンドポーは、スリートファストの腕を振り払った。
「お願い!森に行かせて…」
急に子猫のような声になる。


さっきまで隅で眺めていたファイヤフライトライトが、立ち上がり、横になっているエンドポーを見下した。
「今夜中なのがわかってる?先輩方が起きてしまったら…」
「うるさいわね!」
声が怒鳴り声に変わり、キッと戦士を睨み付けた。
「私を行かせればすむことじゃない!この…」

「…畜生」


「このっ!」
「ちょっと!?」
「うっ…」
軽く、だができるだけ苦しむように引っ掻いた。
見習いは、短く悲鳴を上げた。
「…何よ、それが戦士の態度!?」
「…正当防衛になるわよ、一応。ちょっと度が過ぎるけど」
スリートファストは、二匹を睨み付けた後、エンドポーの怪我に目を向けた。
「軽いものよ、二日もすれば治る」
エンドポーは、地面に向いていた目線を鋭く戦士に戻す。
スリートファストは、心配そうな目でエンドポーを見る。
「私はしないけど…本気になれば、貴方が戦士になるのを延期させることだってできるのよ」
「っ…!」
エンドポーは、突然目の色を鈍くした。威勢を失ったようだ。
「さ、静かに帰るのね」
「…もう」
ひどく押し殺した声でファイヤフライトライトに叫んだ。

「次は許さないから…」

見習いは、足をひきずりながらキャンプへ帰って行った。

----------------------------------------------------------------------------

「…めんどくさい奴だったわね」
ファイヤフライトライトは、重そうに肩を下した。
「これで、朝には忘れてると来るのよ?」
皮肉っぽく笑う。
「本当かもしれないじゃない」
スリートファストは立ったまま、リヴァー族のキャンプの方向を見つめている。

「…あと少しね」
明るみを帯びてきた空を眺める。

「…ホタル?」
久しぶりにあだ名で呼んでみた。返事が無い。
「まったく…ばれたら、寝ずの番もう一回なのよ?」
そっと目線を見張りに戻した。

…あぁ…クローズポーを…返しなさい


「…!」
目は向けなかった。きっと、辛そうな顔をしているから。
「また…見てるのね。悪夢」
私は一人、寝ずの番を再開した。

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彼女は本当の罪を知らない 序編 Empty Re: 彼女は本当の罪を知らない 序編

投稿 by フェグワンヴィレッジ Wed Aug 19, 2015 9:44 pm

かっこいいお話ですねw
プロローグから面白いにおいが!

これからも楽しみにしていますw
執筆がんばってください!
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彼女は本当の罪を知らない 序編 Empty Re: 彼女は本当の罪を知らない 序編

投稿 by トワイライトアウル Sat Sep 19, 2015 3:32 pm

「クローズポー」
「 ? 何?」

クローズポーはいつも何かと考え事をしていることが多い。
今も、エンドポーが最近怒りっぽかったり、傷ついて帰ってきたり…
何か秘密があるんじゃないかと、考えている所だった。

「いや、僕達は、いつになったら戦士になれるのかなー…って」
「もう訓練初めて六か月くらい経つんだし、もう少しじゃないの?」
「うん、そうだね…」
「…どうしたのよ、ミーンズポー」



〈あんたと話したいに決まってるじゃないの?〉
「有難迷惑よ」
〈厳しいわね〉
「今はエンドポーの事の方が大切よ…」
〈ドレインポーじゃなくて?〉
「…それとこれとは別」
〈そうよね、恋愛と友情は別だものね〉
「…それ、おちょくってる?」
〈まさかー!〉
「本当に…?」




「いや、見習い仲間が一気に戦士になっちゃうとさ…」
「今の見習いの数が異常に多いだけだと思うわよ?」
「まぁ…そうなんだけど」




「何、私と話がしたいだけ?」
「えっ」
ミーンズポーは驚くほど単純に動揺する。
私も、ミーンズポーが嫌いな訳じゃない。
「いや、そういうことじゃなくて」
「じゃあ、どういうこと?」
「それは…」

「クローズポーくらいしか、話せる相手がいないの?」
アックスポーが近づいてくることは知っていた。だから、あえて話題を変えたのだ。
「あんたは素直じゃないの? それともバカみたいに鈍感なの?」
「そ、そんなに言うこと…」
ミーンズポーは、アックスポーに目を向ける。表情は読み取れなかった。
「アックスポー、何の用?」
「ブレイジングリーフとバクフレアが狩りに行くから、招集を」
狩りで招集とは。
「ふーん、ずいぶん大人数なのね」
「獲物が不足しているのよ…見習いが余っている状況だしね。  ミーンズポー、あんたも来る?」
アックスポーは、挑発するように目を光らせる
「…行くよ」
「わかった」
アックスポーが、少し喜んでいるように目を輝かせた気がした。 ただ、あの笑い方からすると、ろくなことを考えていなさそうな…



〈あんたをミーンズポーとくっつけたいのかしらね?〉
「余計なお世話よ、まったく…」
〈そうよね、あなたはドレインポーといたいんだもんね?〉
「…あんた、絶対おちょくってるでしょ」



















「全く…!」
アックスポーは、戦士に悟られないように、土にかぎづめを立てる。
「せっかく面白いやりとりが見られると思ったのに…」
クローズポーのそばの見習いに目をやる。
少し離れた所では、ミーンズポーが気まずそうにこちらを気にしながら、一心に獲物を埋めている。




「ドレインポーを誘っているなら、そう言いなさいよバグフレア…!」
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彼女は本当の罪を知らない 序編 Empty Re: 彼女は本当の罪を知らない 序編

投稿 by トワイライトアウル Sun Sep 20, 2015 10:16 pm

「大変だったんじゃない?  …なかなかの修羅場だったでしょう」
スリートファストは、帰ってきたアックスポーに近寄る。
「そうとう疲れているみたいだけど」
「知っているのね、私達が行ったこと…」
「もちろん。戦士だもの」
皮肉のない、素直な笑顔を見せる。
「…って、わたしの口調は注意しないの?」
「どうせ直らないでしょ」
やれやれ、といった動作を見せる。
「…まぁね」
アックスポーも、苦笑いで返す。



「…ところが、修羅場にはならなかったのよ」


「え? 意外ね」
スリートファストが歩みを止める。
「そうなのよ…」
アックスポーは、考え込むように俯く。
「どうも…あの猫が関わってる気がしてならないのよね…」
「あの猫?」
アックスポーは、振り向き、微笑んだ。

「ごめん、トップシークレット」










「おかえり。何かわかった?」
「ええ、ドールスター。恐らく…」
ブレイジングリーフは、視線を足元に落とす。
「やはり、ドレインポーが何か大きな事件にかかわっている、と」
ドールスターは、表情一つ変えない。
「例の、ウィンド族とリヴァー族の匂いを感知した件と関係ありそう?」
「それは何とも…」
ブレイジングスターは、不安そうな表情を瞳に覗かせる。
「ただ、ドレインポーに監視をつけた方がいいのでは?」
「いえ」
ドールスターは、目を瞑った。
「まだ早いと思う」
「…何故」
「お告げがあったの」
「お告げ…?」
「副長であるあなたにも、言えないわ」

ドールスターは目を開き、部屋を出て空を眺めた。
「看護猫と族長しか知れないこと…とても重要なことらしいの」






メロディーロードは、獲物を貪る手を止めた。
「…そう。わかったわ、タートルスター。」
「ごめんなさい。リヴァー族のあなたに任せてしまって…」
「…いいの。ブルースターの為だもの」
もう一度獲物に噛みつくと、一度に飲み込む。
「任せて、あの子たちを導けばいいんでしょう?  あなた方の都合の良い場所に」
「正しくは、タイガースターの…ね」
タートルスターは、焦りを隠そうと目を閉じる。
「わたしたちは、タイガースターの力を利用して動くしかない」

薄れゆくタートルスターに、メロディーロードは背を向けた。
「大丈夫、きっとクローズポーは帰ってくる」
「本当…?」
不安そうな声を発した猫は、すでに消えていた。
「信じて。ボルトクラウドもいるんでしょ?」
メロディーロードは、心の中で静かに、獲物に感謝の意を表した。


最終編集者 トワイライトアウル [ Wed Sep 23, 2015 9:28 pm ], 編集回数 1 回
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彼女は本当の罪を知らない 序編 Empty Re: 彼女は本当の罪を知らない 序編

投稿 by 戦士 Tue Sep 22, 2015 2:44 pm

エンドポーが可愛いですねw

そして、物語が更に大きく動きそうですねw楽しみにしてますw

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彼女は本当の罪を知らない 序編 Empty Re: 彼女は本当の罪を知らない 序編

投稿 by トワイライトアウル Wed Sep 23, 2015 10:12 pm

「で、何があったのよミーンズポー!」
エンドポーは好奇心で目を輝かせる
「待って、今話すから…」

///////////////////////////////////
「スリートファストには教えてあげる」
「え、いいの?」
意外、という目でアックスポーを見つめ返す。
「色々と、これからおこりそうだから」





「ドレインポー、最近疲れてるんじゃない?」

クローズポーは、ドレインポーと話に行ってしまった。
アックスポーも、僕に向けて申し訳なさそうな視線を送ってくる。
…そして、バグフレアを睨み付けている。

いいのに。無理して僕とクローズポーを仲良くさせようとしなくても…。
アックスポーも、いつもは皮肉を言っているけど、本当は優しい。
ただ、僕はどうしてもクローズポーが…








「疲れてないよ、ありがとう」
そう言い返すドレインポーは、確かに少しやつれていた。
アックスポーは、二匹の動向を見守っていた。

「ううん、疲れてると思う」
クローズポーは心配そうに覗き込む。
「一度ゴールデンブルムに見てもらったら?」
「大丈夫だって…」
笑っているように見せかけてはいたが、心では、けして大丈夫とは思えない、複雑な感情が渦巻いている気がした。
「いえ、やっぱり疲れて」
「大丈夫だって!!」
「っ…!」





珍しい…ドレインポーが怒鳴るとは。
戦士達も、突然の怒号にあっけにとられている。
あの程度で怒る…?    



「あ…ごめん!」
ドレインポーは、焦って何かを言おうとするが、頭がついてきていないようだ。
「ご、ごめん!」
「…いいのよ、気にしないで」
クローズポーの顔は若干引きつったものの、目からは愛情が見て取れる。
まるで、我が子を思う母猫のように。

「…うん、一度診察してもらうよ」
「そうして」
ドレインポーは、落ち着きを取戻しつつあった。
周りの戦士も、特に詮索する気はないようだ…


しかし





「お前、最近匂いが変じゃないか?」

バグフレアが言った。ドレインポーの足が止まる。
…確かに、言われてみればそうかもしれない。少し、今までのドレインポーとは違う…
何か…嫌な臭い

「やっぱり風邪ですかね…」
そう言ったドレインポーの目は、生気がなかった。信じられない、ウソだろ、とでもいいたげな顔だ。

「風邪ならいいけどな。グリーンコフなんかにかからないでくれよ?」
「大丈夫よバグフレア、まだそんな季節じゃないし」


ブレイジングリーフも、そうは言っているが、まだ疑いを拭えていない様子だ。
私達には気づかないだけで、戦士達には大きな匂いの違いが感じられるんだろうか。
それに、戦士達が心配しているのは、本当にグリーンコフ?



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彼女は本当の罪を知らない 序編 Empty Re: 彼女は本当の罪を知らない 序編

投稿 by トワイライトアウル Fri Oct 23, 2015 8:10 pm

戦士達が心配しているのは、本当にグリーンコフ?

--------------------------------------------------------------
「成程…興味深い話ね!」
「興味深いって…」
ミーンズポーは、ドレインポーのことなどどうでも良かった。
いや、正しくはどうでもよくはない。
クローズポーが、あんなに慕っているんだ、あんなに…!

どうして…

カミカルポーみたいに、ボーダーポーに、どうしたら好きになってもらえるかを相談できればどんなに楽か…!
きっと、適格なアドバイスをかえしてくれるんだろうな。

でも、何故かできないんだ。

-------------------------------------------------------------

「おい、どうしたんだよ」
「…?」
ドレインポーは、ぼーっとしていた。
最近、こいつはいつもこう…

「最近調子が変だぞ」
「そうなのかな…」
ドレインポーの態度は、勢いはないもののしっかりしていた。
そこまで、心配する必要はないのかもしれない…

「ありがとう、リーヴポー。これからゴールデンブルムの部屋に行くところなんだ」
「そうか…なら良かった。おまえにはしっかりしてもらわないとな。」

クローズポーを悲しませないでくれ。心の中でそう付け足した。
ただ、心の中で…それに反抗する「何か」があった。
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