私的クソデカウォーリアーズ

[パンターファー0228a]

～プロローグ～
　半月が失明レベルで輝き、ワックスかけまくったかのようにつるんとした花崗岩の丸石を白い物体にするかのように照らしている。無音を破っているのは、流れが超特急の暗黒川が立てる鼓膜破壊レベルの轟音と、大陸わたった先の山で大森林がざわめく爆音だけ。
　暗黒の中でなにかが荒ぶりだした。四方八方十六方の三次元からぬるぬる動くしなやかなアルティメットダークシャドウが何万と岩場に這い上がってくる。爪がもげるほどむき出しまくったかぎ爪が月のシャイニングを浴びて輝きまくり、あたりを超警戒する目が琥珀のように煌めいた。つぎの百人一首でもやってるのかという刹那、無言の合図でも出されたかのように、何の音沙汰もなく突然動物たちは互いにぶん投げられたかのように高速でとびかかった。取っ組み合ってマジ近所(国)迷惑レベルのけたたましさで鳴く猫たちでごっつい岩場が途端に遠足いく前日の小学生状態。
服作れるレベルの毛の束と何万のかぎ爪がお祭り状態の狂戦乱状態のド真ん中で、何しても砕けないがっしりした焦げ茶色のほぼ虎が赤褐色の雄猫を地面に骨が砕けんばかりと押さえつけ、勝ち誇ったとばかりに頭を音速で上げた。「スーパーオークネバーブレイクハート!!」ほぼ虎が全世界を味方につけたかのような声でうなった。「俺たちの星で狩りをするとはなにごとだ。ここブライトサニングスーパービッグロックスはベリーグロウイングサンダー星のものだぞ!」
　「いいや、ストロンジストタイガーアルティメットクロー、永遠の夜が秒で明けたらここもスーパーリヴァーファースト星の狩り場になるんだ!」赤褐色のマジ狐色の雄猫が地面を揺るがすほど激しく怒号を返した。