fox and cat
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Re: fox and cat
プロローグ
草を優しく軽風が揺らしている。夜空に浮かぶ月は草の間を縫うように進む影を冷たく照らしていた。夜の狩に出た梟がその影を見つけて首を傾げた。
よく見ると、草の間を進む影の口元にはくったりとした生き物がくわえられている。
梟はその考えを頭から払った。
まだ目も開かぬ子猫を狐がさらえるわけがない。さらったとしてもなぜ猫たちは騒がぬのか。
狐はきっと小狐を、まだ生まれて間もない小狐を運んでいるに違いない。
その時梟の耳が乳を求めてなく子猫の声を捕らえた。
梟はホーと鳴くと夜の狩りへと旅立った。
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Re: fox and cat
1章
「ママ!」
「なあに?フェニックス。」
薄暗い巣穴の中で狐に1匹の小さな赤い影が飛びついた。
「フェンリルとグリフィンがいじめる!」
「まぁ、そうなの?」
母狐が大袈裟に驚いたふりをすると、グリフィンと呼ばれた金茶色の子が慌てて反論した。
「違うよママ!ちょっとからかっただけさ!」
「そうだよ!フェニックスが大袈裟すぎるんだよ!」
そう言って飛びかかった2匹を軽々と受け止めると母親は自分の尻尾に包まって眠る白い子供を見下ろした。
「あなたたちもペガサスを見習って少しは静かになさい。」
「「「はーい」」」
「さぁ、まだ夜明けじゃないわ。もう少しお眠り。」
そういうと、母狐は4匹を尻尾で包み直し、小声で歌を口ずさんだ。
“可愛い可愛い私の狐
狩りをするときには落ち葉と小枝に気をつけて
木の根っこにも注意して
葉に擦れないよう忍び寄り
飛びかかったら首元を
ぽきりと折って ほら一丁
美味しいネズミが取れました”
狩りをするときには落ち葉と小枝に気をつけて
木の根っこにも注意して
葉に擦れないよう忍び寄り
飛びかかったら首元を
ぽきりと折って ほら一丁
美味しいネズミが取れました”
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