星猫 ~炎のように燃え上がれ！~

[ファイヤウィング]

星猫続編です！
また作ったのかと思いの方、いらっしゃると思います。
良いんです！！人狼もラベンダーのやつも、ノートで終わってるんで<(￣＾￣)>ｴｯﾍﾝ

〈Character〉
族長　　レッドスパイダーリリー(彼岸花)♀
副長　　スターリースカイ(星空)♀
医者　　マーズグレイシャー(火星の氷河)♂
戦士　　スカーレットユラナス(緋色の天王星)♂
　　　　ピーコックフェザー(クジャクの羽)♂
　　　　コメットフォール(落ちる彗星)♀
　　　　ライアーバード(コトドリ)♀
　　　　チャフィンチフライト(飛ぶズアオアトリ)♂
　　　　ミッドナイトサン(白夜)♀
　　　　ヘイズジュピター(もやがかかった木星)♂
生徒　　マーキュリーボウ(水星の虹)♀
母猫　　スターグリッター(星のきらめき)♀
　　　　メリリーフェイト(陽気な運命)♀
子猫　　マリンキット(水子猫)♀
　　　　シャイキット(臆病な子猫)♂
　　　　ジェイドキット(翡翠子猫)♂
老猫　　エルダーベリーリーフ(ニワトコの葉)♀

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主人公
名前：シャイキット(臆病な子猫)♂
毛の色：黒と白のまだら。足はオレンジ色の靴下模様。
目の色：黄緑
性格：臆病
詳細：狩りでは風の音にビビり、戦いでは震えて動けない。
　　　記憶力はだいぶ良く、鼻も聞くし、耳も良い。
　　　ただそれを活かせない・・・
　　　自己嫌悪に陥りがち。
「ボク無理だよぅ」
「戦士なんて、向いてないんだよ。きっと・・・」
「一族を守りたいな！」
姉：アクアキット(水子猫)♀
毛の色：真っ白。足に水色の靴下模様。
目の色：青
性格：おとなしいが、心のなかでは強気。
　　　たまに心の声の暴言が出てきてしまう。
　　　狩りも戦いも得意。
　　　記憶力は低め
「ちゃんとしてよね！バカ」
「弟を傷つけるやつは許さない。蹴散らしてあげる」

[ファイヤウィング]

プロローグ
星から生まれた三匹の子猫
一匹は流行病で死に。星は他の二匹を命をとして守ろうとする。
その二匹の子猫の命を、敵が狙っているとも知らずに・・・

この小説で、チャコールボウの変死や、猫たちの過去など、色々明かされる・・・・かもね(●´▽｀)ﾅﾊﾊ

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第一章
暗い洞穴の中、感覚に任せて歩いていく。
外に出ると、僕は眩しさに目をつむった。
近くの木立の中に、ムーンストーンが見えた。
「ほら、行くわよシャイキット。冒険するって言ったでしょ」
姉のアクアキットが急かす。
元はと言えば、アクアキットがせがんできたのに・・・
「わ、わかったよぅ」
子猫だけで縄張りをウロウロするのはいけない
わかっているのに。
アクアキットは一匹だけでスタスタと行ってしまう。
追いつくのに、全速力で走らなければならなかった。
集合場所に近いところまで来ると、僕はヘナヘナと座り込んでしまった。
我ながら情けない足だ。
「早く、戦士たちの働きぶりを見学しに行くわよ」
ま、まって・・・
集合場所を囲む茂みの中へ来た。
戦士たちがせっせと獲物を置いている。
「すごいわ。戦士って」
アクアキットは言うが、心の中は不安でいっぱいだった。
「僕なんかが、戦士になれるのかなぁ」

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第二章
「さ、次は医者部屋よ」
え？まだ回るの？
仕方なくアクアキットについて行き、医者部屋に潜り込んだ。
薬草の匂いって、こんなにいい匂いだったかな？
そして、うっすらと父のスカーレットユラナスの匂いも残っている。
あのなんかちょっとフルーティーな香り。
「おい！こら！何してるんだ！」
わ・・・マーズグレイシャーだ。
「戦士たちに秘密で探検に来たんです。ね。シャイキット。」
え？僕に振られても困るよぅ・・・
「とりあえず、連れて帰ってやるからこっちへ来い」
マーズグレイシャーは看護部屋の奥の方に入っていき、ついていってみると、森のようなところについた。
「ここから真っ直ぐ行くと、すぐにムーンストーンへつく。」
アクアキットはマーズグレイシャーの説明なんて聞いていない様子で森に尻尾を振り、ぴゅんと走っていってしまった。
「ま、待ってよ！」
途中で何度か見失ったが、感覚を駆使してなんとかたどり着いた。
「いい？何事もなかったかのようなふりをするのよ」
僕達は揃って寝床に潜り込み、匂いをつけた。
僕達、もうそろそろ生徒になるんだよね。
ワクワクしていたが、頭の片隅には不安もあった。

[ファイヤウィング]

第三章
「さあ、今日はお前たちが生徒になる日だ。きちんと身だしなみを整えろ！」
父のユラナスは、自慢げにしている。
「じゃあ、行ってきまぁす！」
寝床から集合場所へ行ければ、生徒になれるのだ。
最初の試験。
落ちれば、一ヶ月延期。
なかなか厳しい試験だ。
方向音痴の僕には、地獄。
しかも、兄弟と一緒に行ってはだめ。
とりあえず・・・ムーンストーンの場所まで行って・・・
そこから、あの森へ行けばいいかな？
そう考えていたところで、草からいきなりうさぎが飛び出してきた
「ヒッ」
うさぎは行ってしまった。
こんなんで、たどり着ける気がしない・・・
すると、うさぎが飛び出してきた草むらから鼻づらの長い生物が現れた。
その生物は、こちらへ歩いてきた。
「ぇ？なんで？」
近い近い近い！
逃げる！
とにかくあの生物から離れたい。
その一心で走った。
だいぶ走ったところで、なにかに躓いた。
「シャイキット。大丈夫か？」
そこは集合場所のど真ん中。
生徒になれるのだ。
安心感と、恐怖が襲ってくる。
今日のことから、僕は戦士には向いていないと直感でわかった。
本当は、戦士になりたいのだけれど。
医者になら、この部族に貢献できる。

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