汚れた理想郷の過去話

[ファイヤウィング]

題名通りです。
逃げろ！を先に見たほうがわかると思います。
ちょっとグロめ？
ちょっと残酷？
そういうお話です。
ご了承下さい。

[ファイヤウィング]

プロローグ
ある土砂降りの日に、オレは生まれた。

兄弟たちと一緒に。

兄弟の名前は、

兄、カプリシャスキット(気まぐれな子猫)

妹、グレイシャルキット(氷河の子猫)

そしてオレ、ゲイルキット(疾風の子猫)

母の名前は、メドルサムリンクス(おせっかいなヤマネコ)

父の名前は、グリューンシュトラーセ(緑の道)

オレは、あの頃が忘れられない。

[ファイヤウィング]

キャラクター
ゲイルキット(疾風の子猫)♂
カプリシャスキット(気まぐれな子猫)♂
グレイシャルキット(氷河の子猫)♀
メドルサムリンクス(おせっかいなヤマネコ)♀
グリューンシュトラーセ(緑の道)♂

シュガーグライダー(フクロモモンガ)♀
ハイデルベーレン(ブルーベリー)♂
リュンヌレザール(ツキトカゲ)♂
アムールアンジュ(愛の天使)♀

[ファイヤウィング]

〈第一話〉
「アハハハハッ！」

兄弟たちが、苔を投げあって遊んでいる。

なんて無邪気なんだ。

「ほら、ゲイルキットも一緒に遊んできたらどう？」

母がそんな事を言うなんて。

オレが遊び嫌いなことを知っているだろう？

でも、少しだけなら遊んでやってもいいか。

「こっちに投げろ！」

グレイシャルキットが、面白がってオレの顔めがけて投げつけた。

苔が、スローモーションのようにこちらへ向かってくる。

避けるのなんて、ちょろい。

この能力を授けてくれたのは、オレを認めてくれているに違いない。

[ファイヤウィング]

〈第二話〉
オレは、戦士になるための訓練期間に入ることになった。

指導者は、シュガーグライダーだ。

「よろしくな！ゲイルアプレンティス！」

挨拶をする気分ではなかった。

しかも、この猫はオレの気に入ってる猫じゃない。

オレは、大きな野望を持っている。

それは、この集団のリーダーになり、この世界を支配することだ。

この集団は小さいので、世界を支配するための第一歩に過ぎないが、全員従わせる。

そして、偉大な歴史に残る猫になるんだ。

そのためには、手段を選ばない猫にならなければならないと知っている。

だが、この猫が指導者じゃ物足りない。

もっと、強く、大きく、リーダーシップのある猫に指導者になってもらいたい。

オレは、決意を固めた。



あとがき
こんな感じで進めていきます。
よろしくおねがいしますm(_ _)m

[ファイヤウィング]

さんうぃんぐさん。ペリに投票ありがとうございます！(多分さんうぃ)
ペリは私もお気に入りです！(ま、全員好きなんだけどね)
誰に入れても嬉しいです！
〈第三話〉
シュガーグライダーが、倒れた。

他のやつから見たら良いやつだろうけど、オレから見たら、

ただの怠け者だ。

猫たちが騒いでいる。

「誰だ？誰にやられた！」

「ゲイルアプレンティスはどうするんだ！」

猫たちは戸惑い、困惑し、惑う。

ふん、みんなは、こんなチビなオレが大の成猫を倒せるとは思っていないんだろう。

バカな奴らだ。

「・・・ゲイルアプレンティスの指導は、ハイデルベーレンに引き継ぎます。」

・・・・・・・・・・

は？

あの弱虫野郎が？

冗談じゃない。

オレは、再び決意を固める。

[ファイヤウィング]

え・・・と。
誰かわかりませんが、ユラナス投票ありがとうございます！
〈第四話〉
ハイデルベーレンは、俺にニコッとうなずきかけた。

情けが、オレの中で膨らんだ気がした。

こんなやつを倒せないなんて、オレも未熟だ。

でも、なぜか、こいつは倒せない。

いや、倒してはいけない気がした。

アムールアンジュが、リュンヌレザールに寄り添ったのが見えた。

大きな決意がオレの中で弾ける。

オレは、リュンヌレザールをターゲットにする。

「お前、リュンヌレザールに敵意感じてるだろ」

気づくと、ハイデルベーレンが、俺に耳打ちしてきていた。

オレの瞳を見つめるハイデルベーレンの目は、

ポッカリと空いた穴のような深い、深い闇に包まれていた。

いつもの感じと違う。

これこそが、オレの感じていたもの

こいつこそが、オレの指導者だ。

「リュンヌレザールを憎んでるなら、いい考えがあるよ。」

[ファイヤウィング]

え・・・と。
誰かわかりませんが、ユラナス投票ありがとうございます！
〈第五話〉
リュンヌレザールは罠にかかった。

俺らの集団は、リュンヌレザールの通夜をしている。

看護猫が見つけた、若干緑っぽい毛は、みんなオレのものだと確信した。

だが、その時オレは家族と話していたというアリバイがある。

実は、それが罠だ。

リュンヌレザールを殺したのはハイデルベーレンだが、その緑っぽい毛は間違いなくオレのもの。

ハイデルベーレンが、オレが殺したように見せかけて、一族を混乱させるために使ったトリックだ

集団は、荒れ、散り、最終的にはばらばらになった。

メドルサムリンクスは、カプリシャスコーシュカを連れ、

グリーンシュトラーセは、グレイシャルアイスを連れ、

アムールアンジュは、一人で旅に出た。

オレは、ハイデルベーレンに連れられた。

旅に出てから、一年も立たないうちに、ハイデルベーレンは変わり始めた。

オレは、あいつが信用できなくなった。

そして、ハイデルベーレンは、自分からニンゲンにちょっかいを出し、ニンゲンに飼われた。

オレは、ゲイルクラウズと名乗ることにした。

新しい集団に入り、気楽な生活を送った。

オレは、その集団の長になりたくなった。

[ファイヤウィング]

〈第六話〉
その集団は、みんな平等がスローガンで、オレには合わなかった。

もっと強い集団にしてやろうと思った。

勝ち残るため、

そして・・・

その力を自分のものにするために。

集団はあっけなく散り散りになった。

そして、最後に集団から離れた母猫に咥えられた子猫が、俺に発した言葉。













































「おまえは、ぼくたちのじんせいをふみにじったんだ！つよいしゅうだん？そんなの、よごれたりそうきょうだ！」

その時は気にもとめていなかった少年の言葉を、考え直し始めたのは最近のことだ。

[ファイヤウィング]

〈第七話〉
ファイヤウィング

スカーレットユラナス

トランクイルレヴェリー

エポラールオングル

ペリウィンクルドロージー

ラセットピューピル

ハニーサックルテイル

ストームペトレル

クロシェットネビュルーズ

・・・・

ペリウィンクル・・・

確か、あの集団にいたのもペリウィンクルという猫だった。

汚れた理想郷・・・

あいつに、思い出させてやるか。

オレは、インピュアシャングリラと改名した。

シュッ　シュッ

ファイヤウィング

スカーレットユラナス

トランクイルレヴェリー

エポラールオングル

ペリウィンクルドロージー

ラセットピューピル

ハニーサックルテイル

ストームペトレル

クロシェットネビュルーズ

この恨みは忘れない

いつか晴らしてやる


【END】

[ファイヤウィング]

短編かな〜

ペリはガッツリインピュアに恨まれてますね。
ペリは悪くないと思うんだけどな〜
ペリは、あの集団に最初いたんですが、
散った後、ペトレルの集団に行きました。

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