人狼ゲーム〜番外編〜

[ファイヤウィング]

6個目掛け持ちです
作り過ぎや！
ゆっくり進めていきます
暖かく見守ってくれると嬉しい!

[ファイヤウィング]

【Character】
ジュエル(宝石)　　♂
クラウン(王冠)　　♂
スパーク(火花)　　♀
バルーン(風船)　　♀
ブラック(黒)　　　♂
ゴールド(黄金)　　♂
ピーチ(桃)　　　　♀
フレッシュ(新鮮)　♀
コールドスター　　♂




これは、第一回人狼ゲームのお話・・・

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〈役職一覧〉
村人・・・・・・能力を持たない　×４→×３
占い師・・・・・一日に一匹を占う。　×１
自衛隊・・・・・一日に二匹を守る。対象が自分でも良い　×１
龍狼・・・・・・初日に能力者以外の一匹を狼陣営に引き込む。その猫は裏切り者になる。　×１
黒猫・・・・・・吊られると一匹を道連れにする。　×１
裏切り者・・・・狼陣営に協力する。占われるとシロと出る。　×１

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プロローグ
ようやく、準備が整った。
初めてのゲーム作りで、少し時間がかかったが、良いだろう。
楽しいゲームになるはずだ。

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第一章
ん？ここ、どこだ？
おれ、さっきまで森でくつろいでたはずだけど・・・
周りにいる猫たちも、戸惑ったようにしている。
「さあ、人狼ゲームの始まりだ。」
冷たい目をした猫が一匹。こちらへ歩いてくる。
「はじめまして。俺はK。」
どうやら、Kという猫が首謀者のようだ。
「今からゲームを始める。」
頭の中にルールが浮かぶ。
ひと通り見終えたところで、自分の役職を確認する。
頭の中に、何か得体のしれないものが寄生してきたような感覚に陥る。
おれの役職は………………‥……龍狼。
「狼陣営が勝ったら、みんな死んでもらうよ。もちろん、村人陣営が勝ったらみんな開放だ。」
おれの良心が暴れる。
だが、頭に寄生してきたやつはびくともしない。
良心は消え去り、おれの中には野心と残酷さが残った。
「自己紹介時間を始めるよ」

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第二章
「おれは・・・ジュエルだ」
どうやら、狼陣営としてゲームしなくてはいけないらしい。
「俺はクラウン。占い師だ。」
おれの頭に寄生しているやつが囁いた。
こいつは、仲間だ。
つまり、狼陣営。そして、黒猫。
役職を騙っているな
「私はスパーク。占い師よ。」
ということは、こいつが本物か。
「私はバルーン」
COはなしか・・・
だが、おれたちにとっては餌だ。
「俺はブラック」
口の周りが黒いオス猫。
「俺はゴールド。自衛隊だ」
自衛隊か・・・邪魔だな。
そんな思いが、湧き上がる。
自分でも驚くほど、狼に向いている。
「私はピーチ。」
目がピンク色だ。
「私はフレッシュ」
自己紹介が終わり、みんなが弾かれたように後ずさる。
俺もその一匹だ。
まず、引き込む猫を探さなければ。
能力者以外・・・
一日、ゆっくり様子を見よう。

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第三章
「まず、クラウンとスパークが占い師COだね。どちらかが狼。」
どうにか、占い師をローラーする流れにならないだろうか。
黒猫が死ねば、一匹道連れだ。
「占い師の能力発動。」
スパークが先に口を開く。
「ジュエルを占ったわ。」
おれの心臓がドクンと跳ねる。
「クロだった。」
バレたッ!?
「いや、俺が占ったらシロだったぜ？」
クラウンがフォローしてくれた。
「ど、どっちが偽物なのかわかんないよぉ・・・」
バルーンが困り果てたように言う。
「ローラーっていう選択肢もあるわよ」
とフレッシュ。
そうそう・・・そのまま・・・
「でも、初日にローラーしちゃったら、占い師の能力が最低一日しか発揮されないよ」
ピーチだ。
余計なことを・・・
「もうみんな好きなように投票しろ。俺はローラー派だ。」
このまま、ほとんどローラーに付き、スパークが吊られるという展開を頭の中で描く。
「そろそろ投票だ」

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第四章
「ジュエル→スパーク
　クラウン→スパーク
　スパーク→クラウン
　バルーン→ジュエル
　ブラック→スパーク
　ゴールド→クラウン
　ピーチ→フレッシュ
　フレッシュ→ピーチ
　スパーク三票。クラウン二票。ジュエル一票。ピーチ一票。フレッシュ一票。
　今日はスパークだ。」
スパークは、消えた。
「夜の時間だ。部屋へ」
どうやら、それぞれの指定の部屋があるようだ。
おれの指定の部屋のドアには、ダイヤモンドの模様が彫られていた。
クラウンは王冠の模様。
バルーンは風船の模様。
ブラックは猫の陰の模様。
ゴールドは金塊の模様。
ピーチは桃の模様。
フレッシュは魚の模様。
それぞれの名前を意味するものが、刻印されている。
みんなは何となく自分の模様の部屋に入ったので、おれも後に続いた。
そして、ろくに部屋を見ずにすぐに外へ出る。
「おれは、フレッシュかピーチがいいと思う。」
開口一番、そういった。
相棒は、やはりクラウン。
「俺もフレッシュがいいと思った。でも、守られてそうだから、ブラックかな。あいつは、反感を招きやすい。裏切り者は、ピーチでどうだ？」
なるほど。
クラウンが相棒に選ばれて、良かった。

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第五章
「じゃ、俺はブラックを襲いに行くから、GOOD LUCK!!」
クラウンは、黒い扉へと駆けていった。
「・・・ピーチだ。K、聞こえるか？裏切り者は、ピーチにする。」
Kに宣告する。
しばらくして、返事が帰ってきた。
「了解。ピーチに知らせてこい。」
ピンク色の扉に足をかける。
「あら、狼さん？私を歓迎してくださるかしら？」
挑戦的な、ピーチの声がした。
もう言動を制限されているのか。
明日のことを相談し、部屋から出る。
クラウンは、襲撃を終わらせたようだった。
残りは、おれ、クラウン、バルーン、ゴールド、ピーチ、フレッシュの六匹。
まず、今日はローラーでクラウンを吊り、一匹道連れ。
できればゴールド。
夜に、確実に一匹消したい。
そして、明日、残った村人かピーチを吊り、ゲームエンド。
自然な流れだろう。
ただ、現実はそう簡単には行かなかった。

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第六章
投票の時間。運命の時間。
「ジュエル→クラウン
　クラウン→フレッシュ
　バルーン→ジュエル
　ゴールド→ジュエル
　ピーチ→フレッシュ
　フレッシュ→ジュエル
　よって、ジュエルが吊られる。」
・・・は!?
きょ、今日はクラウンが吊られるはずだ。
なぜ？なぜ？
フレッシュが、ふっと微笑んだ。
「好きにはさせないわ」
おれは、歯噛みした。

俺・・・クラウンは、てっきり自分が吊られるものと思っていた。
これじゃ、道連れもできない。
予定がだいぶ狂ってしまった。
・・・夜に、フレッシュを消す。
ジュエルは、消えてしまった。
俺が、やるしかない。
部屋に入り、夜を待つ。
俺は、皇帝に仕える王冠の地位の猫だ。
皇帝にきちんと教育されてきたから、少しは知恵が働く。
負けるなんて、許されない。
「行くぞ。」
消えてしまったジュエルの魂も、俺にピタリと重なった。
思うことは同じ。
フレッシュの扉に足をかける。

パチパチと、火花が、爆ぜた。

[ファイヤウィング]

第七章
・・・・？
何だ？今の。
ドアは、あっけなく開いた。
フレッシュを消して、部屋に戻ったが、火花のことが気になった。
火花　火花　火花　火花　　　　スパーク？
まさか。
スパークが、火花になって現れたというのか？
そんなバカバカしいこと・・・
「話し合いだ。」
無理やり考えを振り払った。
そんな事考えたって、どうにもならない。
話し合いが終わり、投票だ。
「クラウン→バルーン
　バルーン→ピーチ
　ゴールド→バルーン
　ピーチ→バルーン
　よって、今日はバルーンだ」
バルーンは、消えた。
今日は、誰を狙えば勝てるだろう。
考えた末、ゴールドを選ぶことにした。
扉は開き、ゴールドを消した。
ゲームが終わり、おれの視界も途切れる。
狼陣営が勝った。
だが、俺は命を失ってしまった。
まあいい。
勝つことが全てだ。

「クラウン。」
スパークが、俺の名前を呼んだように聞こえた。
今思い出した。
スパークは、俺の、幼馴染だ。
その時、意識も途切れた。

END

終わった！
次は、予告のやつですね。
頑張って書きます(汗)
(まだ書いてなかったんかい！)

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