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☀サン物語     

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☀サン物語      Empty ☀サン物語     

投稿 by サンウィング Thu Dec 01, 2022 10:09 pm

0
この地方には三つの猫の部族があった。
その三つの一つ、崖の下に住むクリフ族には、サンポーと呼ばれる見習いがいた。
サンポーは口が悪く、やる気もなく、子猫の頃周りが早く見習いになりたい族長になりたいと言っている中、一匹めんどくさそうだから見習いになんかなりたくないと言っていた。
これは、そんなあんまりやる気のないサンポーの一生を描いた物語である。

果たしてタイトルのこの絵文字はちゃんと表示されているのだろうか。
されてなかったらなかったで修正するだけだが。まぁ字数もまだあるしつけておくかってなっただけだしな。
どうもサーーーンウィんぐです。
そろそろもうかっこさんの言った通り三話も終わるので建てておきます。(守ってねぇじゃん)いやもう三話はとりあえず終わるから。
こちらつぶやき所で言ってましたが俺の代理サンくんの生い立ちの物語でございます。書きたかったから書いた。ただそれだけのことなのさ。
なんでこんな敬語口調なんですか? いえ、俺が知りたいです。
えー……特にあとはありません。
めちゃくちゃな恋愛はなし。ちょっとした感じでふざけて入れてるだけ。恋愛目当てはとっととけえれ。そんなやつ多分いない。そして大体主人公が楽観的少年だからそんな大きいことは起こす気もない。……多分起こる。
まぁそんな感じの緩い小説となってますんで暇な時にお読みくだせぇ。
そんじゃよろしくお願いします。
あ、12月入ったね!!今年最後の月もよろしくお願いします!!


最終編集者 サンウィング [ Sat Dec 10, 2022 3:32 pm ], 編集回数 1 回
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☀サン物語      Empty Re: ☀サン物語     

投稿 by サンウィング Fri Dec 02, 2022 5:16 pm

登場猫 
クリフ族[崖]猫数:35(戦士18)
族長 モーニングステップ[朝の歩み]
族長めんどくさいけどやってる。誰か変わってほしいと思っている。

副長 レインスノウ[雨雪]
クロウファーの兄弟。副長は族長がめんどくさそうだからあんまりなりたくなかった。ソーレルスロウトの旦那。

看護猫 グレーフェイス[灰色の顔]
若い。かわいい。好き。

戦士 リーフストーム[葉の嵐]
人生を全て部族に捧げた。

戦士 トードプール[ヒキガエルの池]
サン兄弟の親。

戦士 スプルースピューピル[トウヒ瞳]
人生を全て部族に捧げようとは思っているが中々実行に移せない残念な猫。わかるよ俺も勉強しようと思ってはいるんだ。

戦士 ナイトシャイン[夜の輝き]
サン兄弟の親。

戦士 トールフラワー[背高花]
白と黒のハチワレの猫。ブレイズハートの姉。ブルーディープのつれあいでクレセントポーの親。

戦士 ブレイズハート[炎の心]
薄い灰色に水色の瞳をした猫。トールフラワーの弟。ファルコンポーの指導者。ムーンライトの旦那。

戦士 クラウドストーム[雲嵐]
ブルーディープの姉弟。

戦士 ブルーディープ[深い青]
クレセントポーの親。クラウドストームの姉弟。

戦士 クロウファー[カラスの毛]
レインスノウの兄弟。

戦士 デードフラワー[枯れた花]
年長者からの信頼は厚い。ファルコンライオンの親。

戦士 ブレイズナイト[炎の夜]
俺の兄。スキルポイントかっこいいに全振りしたイケメン。ヴァイオレットと合わせて兄ズと呼ばれる。俺にだけ。

戦士 スカイバタフライ[空の蝶]
動きが軽い。クレセントポーの指導者。ファルコンライオンの親。

戦士 ウルフロア[狼の雄叫び]
ヴァイオレットの親友。お前には俺のスミレくん渡さねぇぞ!!(なんの威嚇してるん)

戦士 ナイトフェザー[夜の羽根]
俺の指導者。ウルフロアの兄弟。

戦士 トーティペルト[亀の甲羅毛皮]
ライオンポーの指導者。フラワーペタルの旦那。

戦士 ヴァイオレットアイ[紫色の目]
俺の兄ブレイズの弟。

戦士 クローバーリーヴス[クローバーの葉]
ルミナスハートの友達。基本的にはいいやつ。

戦士 ルミナスハート[光り輝く心]
クローバーリーヴスの友達。まぁいいやつ。

見習い クレセントポー[三日月足]
トーティペルトの弟子、トールフラワーとブルーディープの子。

見習い ファルコンポー[ハヤブサ足]
ライオンポーの兄妹。ブレイズハートの弟子。

見習い ライオンポー[ライオン足]
スカイバタフライの弟子。ファルコンポーの兄妹。

見習い サンポー[太陽足]
俺!!!ナイトフェザーの弟子。主人公!!

親猫 ソーレルスロウト[栗色の喉]
フェザー、フレア、ゴールデンの親。レインスノウの妻。

親猫 ムーンライト[月光]
ホワイト、モスの親。ブレイズナイトの妻。

親猫 フラワーペタル[花びら]
トーティペルトの妻。頑張れ。

子猫 フェザーキット[羽根子猫]

子猫 フレアキット[炎子猫]

子猫 ゴールデンキット[黄金色子猫]

子猫 ホワイトキット[白子猫]

子猫 モスキット[苔子猫]

長老 クレインプール[鶴の池]
気性が荒い。

長老 ブラックストライプ[黒い縞]
温厚な威厳持ち。

長老 バッガーテイル[アナグマ尻尾]
怖い。

フォレスト族 猫数:7
族長 ヘーゼルアイ[ハシバミ目]

副長 フロリドスロウト[桜色の喉]

看護猫 マウステイル[ネズミ尻尾]

戦士 サンダーハート[雷心]

戦士 ファイヤノウズ[火鼻]
吃りやすい。ヴァイオレットアイと仲良くしたい。

見習い リリーベルポー[スズラン足]

見習い ホースポー[馬足]
レイク族の友達の影響で最近ラップにハマってる。

レイク族 猫数:6
族長 クラウディファー[曇り毛]
ラップが好き。

副長 クリアヴォイス[澄んだ声]
ストレスが溜まりやすい。ナイトフェザーの友達。

看護猫 ラックイヤー[欠けた耳]

戦士 アルジーテイル[海藻尻尾]

戦士 ミノウアイ[小魚目]

見習い ブルーポー[青い足]

大体名前の下に書いてあるのは俺の性格メモです。例外の頑張れとかは状態メモです。あとは関係メモ。
その頑張れでなんでわかるんですかね。
あと初小説の主人公とその姉弟がいます。トールフラワーとブレイズハートです。
兄貴とブレイズハート被ってるけど、気にしないでおきましょう。
ちなみになんか関係性被ってても気にしない。だって修正しまくったからね。(修正してくれ)


最終編集者 サンウィング [ Mon Dec 05, 2022 12:48 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by サンウィング Fri Dec 02, 2022 5:34 pm

1
「サンポー! どこ行ったんだよ! またどっか行った!!」
兄のヴァイオレットアイの声がする。
俺――サンポーは、拠点の自分の寝床の苔……の下に掘った穴に隠れていた。苔は寝るとき広げるから落ちない。俺天才。
サンポー。クリフ(崖)族という崖のすぐ下に作られた拠点に暮らす部族の見習いである。
クリフ族の周りには、湖の底で暮らすレイク(湖)族。そして森の奥深くに住むフォレスト族(森)というクリフ族含め三つの部族が平和に暮らしている。平和に(強調)。
三つの部族は一つの季節に三回、計、年に十二回ほど全員集合の会議を行う。つまりは月一だ。会議という名の近況報告である。兄から聞いた。
「おい今日会議の日だぞ! そろそろ行くぞ!」
……そう、そして本日は白の季節明けの喜ぶべき桜の季節……が訪れそうだねっていうことで行う会議である。
今日は俺も連れていくようだ。当然だな、だって俺だから。
この穴には抜け道がある。穴を真っ直ぐ行って、右に曲がる。するとフォレスト族の縄張りに繋がる出口がある。
しかしそこを一旦通り抜け、そのまままた真っ直ぐ行くと、フォレスト族の縄張りが終わるところがある。ここで出る。
……そしてフォレスト族の縄張り……からはちょっとズレた丘があるからそこを登る。登る登る。して右に曲がって、だいぶ歩くと、下方にクリフ族の拠点が見える。
ここから、拠点を出てすぐにある池に飛び降りる。ちょっと水痛い。
これが俺の脱出ルートだ。え? めんどくさいって? それな。
「……なにやってるの? サンポー」
すると池の近くで守り番をしている俺の指導者ナイトフェザーに見つかる。
「いえ! なんもやってないっす!」
と苦しい言い訳をする。ナイトフェザーなので苦しくても見逃される。
「点呼をするぞー。レインスノウ、リーフストーム……」
この出発前の点呼に滑り込みセーフをする。
……いつもやってるみたいなルートしてるけど今日が初めてなんすよね。滑り込みセーフすんのは。池ダイブは五回目ぐらいだけど。
「よし、揃ってるな。では行こうぞ」
族長のモーニングステップが前を行く。それに皆がついていく。
縄張りの森を抜け、レイク族の住む湖を横目に少し歩くと目印の高い桜の木の下に到着する。桜の木がそろそろ花咲きそう。
「いっちばーん!」
同じ見習い仲間のライオンポーがふざけて桜の木に登ろうとする。
「こら、ライオンポー!」
ライオンポーの親であるデードフラワーが叱咤する。
ライオンポーは慌てて木にかけた前足を降ろして「ごめんなさい」と謝った。族長しか登れない桜の木に登りたい気持ちはとてもわかる。
「お、モーニングステップにクリフ族の皆さん。早いな、今日は」
「あぁ、ヘーゼルアイにフォレスト族の皆さん。こんにちは」
次にフォレスト族の族長ヘーゼルアイが部族猫を連れてやってきた。
「今日は数が少ないですね。どうかしたか?」
「キツネが親子でうろついててな。戦士を防衛に徹させている」
「それは大変だな」
レイク族を待つ間、俺はとある輩に絡まれた。
「お前は見ない新顔、クリフ族の見習いか? オレは、フォレスト族のホースポーだ」
「……え?」
「すまん。ラップ調にハマってて」
「……おう、そうか。俺はサンポーだ。よろしく」
ホースポーがちょっとしたラップ調で話しかけてきた。ラップ文化は受け継がれているようだ。ホースポーがいる限り。
「遅れてごめんなさいね皆さん。オレはレイク族クラウディファーだ」
レイク族のクラウディファーも部下を連れてやってきた。
「これより全族会議を始める!」
モーニングステップが始まりを告げるとそれぞれのお喋りをしていた皆が一斉に桜の木に登っている族長たちの方を見た。
「じゃあまず俺から。こちらは特になにも不審なことはない。サンキットだった子猫が六ヵ月を迎えたため、見習いになった」
サンポー!! と俺を讃える声が聞こえる。
てれますねぇ、皆わたしに注目してるだなんて、てれますねぇ。
「じゃあ次、フォレスト族の私が行こう。キツネが親子でうろついている。しばらく他部族の方でも気をつけてほしい。そして最近、一部の猫の間でラップが流行っている。では、以上だ」
ラップの話いらんだろ。
「続いてレイク族よ。こちらでは特になにもないわ。それとヘーゼルアイ。ラップ文化は部族猫の間ではレイク族が最初よ。ラップは馬鹿にしないでちょうだい」
「馬鹿にしてるわけではない。そう聞こえたのなら謝ろう」
「……で、ではここから正午まで自由時間とする。正午になったら自分の部族の副長について帰るように!」
ヘーゼルアイとクラウディファーのやり取りを遮るようにモーニングステップが報告の終わりを告げた。
せっかくならと指導者のナイトフェザーを探すと、レイク族の副長クリアヴォイスと喋っていた。
「……すね。そちらは?」
「こっちは見習いの歩く練習に大忙しよ。たまに陸を歩くだけの皆が羨ましくなるわ」
「そうですか。そちらも大変ですね」
……うん。
「ひ、ひさ、久しぶりヴァイオレットアイ! げ、げげ、げん元気にしてた!?」
スミレの兄貴はフォレスト族のファイヤノウズに絡まれていた。
「久しぶり、ファイヤノウズ。うん、元気だよ。ファイヤノウズも元気にしてた?」
「え、えええ、えぇ!! 元気たわだ! よかたっ!!」
……お互いにどんな感情で接してるんだろ。ヴァイオレットアイがそれを気にしてなさそうのも凄いわ。
「な、なぁブレイズナイト。フラワーペタルって元気か? 最近見ないが……」
「あぁ、フラワーペタル? フラワーペタルは、妊娠してるよ」
「………………………………………………、ソッカァ。ガンバレッテ、イッテオイテネェ……」
失恋の現場。
「よぉよぉサンポーよぉサンポー、おめぇはラップができる口か? できねぇのならとっとと立ち去りな」
「はぁい」
「え、あ、え」
本当に立ち去るとは思っていなかったのだろう。目玉が飛び出そうになってる。
「そろそろ帰るぞー。クリフ族集合ー」
「わぁーい」
あーいと答えるつもりが何かの違いでわぁーいと言ってしまった。まぁ誰も気にしてないしな。おーけーおーけー。

あとがき
ね?  言った通り緩いでしょう? だいぶふざけてるでしょう?
今回で一番気に入ってるところがあるんですよ。
てれますねぇ、です。はなかっぱのてれてれぼうずです。ただただ思いついたから書いただけです。
僕あいつ好きなんですよ。
ちなみに最後に出て来たやつは名無しです。あいつ誰なんでしょうね。
今日ぐらい更新しとくかって思って貼っておきます。
多分ここからはまた更新が遅くなります。二話は近いうちに上げれるかもしれんが。


最終編集者 サンウィング [ Thu Feb 02, 2023 5:47 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by サンウィング Fri Dec 09, 2022 3:56 pm

2
拠点に戻るとフラワーペタルが旦那であるトーティペルトを出迎えていた。
「おかえりなさいトーティペルト! ご飯にする? お風呂にする? そ・れ・とm「飯で」
お風呂というものがなんなんだか知らないし、それともの後に続こうとしていたものがなんだったのかもわからないが、トーティペルトはそういうノリは嫌いらしい。フラワーペタルはちょっと悲しそうな表情をして獲物置場へトーティペルトと共に向かった。最後まで言わせろよってな。
俺もその後を追うように、いや実際には目的地が一緒なだけだったが、獲物置場へ向かう。
獲物置場についてフラワーペタルとトーティペルトのいちゃいちゃを極力見ないようにと、ズアオアトリを取ってさっさと見習い部屋へ引っ込んだ。
そうそう、この鳥の羽をむしる感覚……たまらねぇぜ……ストレス発散だなぁ……。
「こんばんはっ、サンポー!」
「時間感覚が狂ってやがる。こんにちは!!」
俺の次に、部屋にはクレセントポーが入ってきた。クレセントポーは今いる見習いたちの中では一番年長であり、トールフラワーとブルーディープのただ一匹生き残った子供だ。クレセント(三日月)という名前だからか、いつも「こんばんは」と挨拶して入ってくる。
だから俺はそれに対抗してこんにちは、またはおはようと挨拶する。サン(太陽)だから。
「さっき、初めての会議行ってきたんだって? どうだった?」
「ナイトフェザーとクリアヴォイスが愚痴りあってて、ヴァイオレットアイが吃りやすいファイヤノウズと喋ってて、フラワーペタルが好きそうな若い青年が妊娠を知ってショックを受けてたりして、その上ラップで絡まれること二回」
「……そんなカオスだったっけ? 会議。てかまたラップ流行ってるんだ?」
「レイク族とフォレスト族でな。こっちは? いないの? ラップ好き」
「いるよ」
「誰?」
「ハヤブサ」
「……あーーたしかに……」
ハヤブサ、つまりファルコンポーのことだ。ファルコンポーはライオンポーの兄妹であり、俺との接点はあまりない。四匹しかいない見習いなのに、俺とファルコンポーはあまり喋らない。決して仲が悪いわけではない。良くもないだけだ。
「で、わたし伝言を持ってきたんだよ、きみに」
「おん、なんだ?」
「ナイトフェザーから、昼食を終えて一眠りしたら出るパトロールに行けってよ」
「うわマジか。会議後パトロールきついな」
「頑張れ〜♪」
会議後パトロールは本当につらい。と、兄貴に聞いている。たしかに、なにせ縄張り外の遠い遠い桜の木まで行ってからその上縄張りを一周するのだ。そりゃきついだろ。
ここでストレス発散のズアオアトリの羽毟りが完了した。それを食べて、苔に身体を横たえて目を閉じる。
会議後パトロール行きたくねぇなぁ。


「よく起きたな。それじゃ、行くぞ」
会議後パトロールを率いるのは年長戦士のスプルースピューピル。連れていかれるのは俺、そしてトーティペルトと、デードフラワーである。
「キツネと聞いたからな。しばらくは、パトロールをするぞぉ〜……」
さすがのスプルースピューピルも会議後は疲れるようだ。ぞぉ〜の語尾いつもは聞かない。そして目が半目。
いつもだったらパトロールは週に一回ほどだ。この三部族は仲がいいので、縄張りに侵入されることなどは滅多に起こらない。脅威があるとすればキツネやアナグマや浮浪猫などだ。
起こった場合なんて、それもう歴史に残るね。前回の部族分断は……聞いたことがないからだいぶ前なんだろう。そして俺がいる間も起こらない。きっと。てか起こんな。
「……たしかにキツネの匂いがするな……。パトロールの回数を増やすか……」
フォレスト族の縄張りの近くに行くと、たしかにキツネの……香りがした。(香り?)
「よし、じゃあこれもわかったし帰ろう。そうだ、サンポー。ナイトフェザーに伝言を頼む。"明日の月が昇る時、フクロウの池で"。じゃあまたな」
明日の月が……昇る時? アウルポンドで、な。了解。
とりあえず帰る最中に見つけた小柄なネズミを捕ってくわえて拠点に戻った。
拠点に戻ると俺は就寝の許可を与えられたので、苔と羽根で作った自分の寝床に倒れ込んだ。
疲れた。
……あれ、なんか忘れてね?

あとがき
どうも、パルベグアラアッパポォー↑です。(すみません誰ですか?)
サンウィングゥ↑です。卒業文集の期限ギリギリです。どうしましょう。(書けばいいと思います)
今日早帰りでそのまま買い物出掛けて、その間に父が発熱して帰ってきてました。ついでにコロナ疑惑。
母が色々電話してます。大変だね〜。(おう、お前も身内だぞ?)
今思ったけど俺の身内(物理)の身内(家族)ならかっこさんも家族だよな。(どういうこと?)
身内じゃんかっこさん。(物理的な体内な)

ほんとに陽性だったわ。
来週休みじゃん俺。
え、コンテストは??漢字・計算コンテストどうなるん??あとでか。俺の皆勤賞は??卒業文集どう提出するん??((最後のにいたっては事前に聞いておけよ


最終編集者 サンウィング [ Mon Jan 02, 2023 3:47 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by サンウィング Sun Dec 11, 2022 10:26 am

3 前編
翌日起きるとざわざわと空地の方が騒がしかった。
ちょっと耳を傾けてみて聞こえた会話は……。
「パトロールに行けだぁ!? ったく、自由時間が減るじゃねぇかよ!!」
「すまん、すまん、これは全て、フォレスト族のせいであって!」
「フォレスト族のせいじゃねぇだろうがよ!! キツネのせいに決まってんだろうが!!」
「あぁぁすまん! そうだ、キツネのせいなんだ!!」
「方向転換にはおせぇよ!! じゃ行ってくるわ!!!」
「いってらっしゃい!!」
え、俺こんなどうでもいい小競り合いに起こされたの? なんか悲しいわ。
多分謝ってるのがスプルースピューピルで、文句をつけているのはクロウファーだろう。多分こいつら仲良い。
「こんばんはぁ……やっと起きたの? サンポー……」
「時間感覚がおかしい。おはよう!!」
クレセントポーだ。やっと起きたのと言う割にはこいつも眠そう。
「今日はねぇ……ラップ大会に出場するハヤブサを見に行くんだけど……きみもどう……?」
「あ、遠慮しときます」
「そっかぁ……」
逆に誰が行きたいと思うんすか。ラップ好き以外で。嫌いじゃないけどさ。
「サンポー、大会行かないなら今日は課外授業に付き合いなさい」
マジかラップ大会行けばよかった。
「行かないって言ったのはあなたよ。ほら、起きなきゃぶっ飛ばすぞ」
俺を起こして来るのはクラウドストーム。ブルーディープの姉弟で、特筆すべきことは特にない。ブルーディープはクレセントポーの親で、トールフラワーがつれあいだ。
……ちなみにクラウドストームに特筆すべきことがあるとすれば、口が悪いだけだ。この部族の猫は大体口が悪いんだろう。
そして、課外授業というのは不定期で行う、子猫や見習いへの特別授業のことだ。
だいたいは子猫の為のものなのでたいてい縄張りの案内や森に棲む生き物を教えるだけだが、見習いが数匹いるときは簡単な守りの技をやる時もあったりなんかしたりする時もなくもない。
「ういーす……」
「……そんな罪を犯したスズランは、逃亡の旅を始めました。なんで無実なのに逃げるかって? 実はこの濡れ衣を着せられた殺人の他に、スズランは許されないような、大きな盗みを何度も働いていたからです……」
そういう話の主人公って大体潔白なんじゃないの?? 盗人なの?? ひどめの??
そんな話を朗読していたのはライオンポーだった。ここの見習い個性豊かかよ……。
「サンポー。あたしも課外授業行きだよ。おそろだね」
おそろの使い方間違ってんだろそれ。
「行くわよーあんたら」
「「おけでーす」」
「被せてくんなよライオン!!」
「いやいや、先に言ったのあたしだから!! 被せてきたのあんたでしょ!!」
「はぁ!? いやお前だろ!!」
「いーや、あんただから!!」
「……なにやってんの? サンポー、ライオンポー」
……通り掛かったゴールデンキットが部屋の中を覗いて言ってきた。
すんません。

その後ライオンポーと「ありがとう」「そうだね、おめでとう」と仲直りをし、共に課外授業へ向かった。
クラウドストームとスカイバタフライ、そして子猫たちがすでに待っていた。
「遅いぞ。じゃ、行くか」
スカイバタフライはクレセントポーの指導者、そしてファルコンポーとライオンポーの親である。つまりデードフラワーがつれあいということ。
「今日は見習いと子猫で2:3だ。そこで特別訓練として、今日の課外授業ではレイク族と合同で少し泳ぎ方を教わることにした」
「えーー泳ぎ方ぁー?? レイク族に生まれたわけでもないのにー??」
「文句言ってると子猫に格下げす…………いや、しないぞ」
「あーーー、俺が相手だから作戦を変えてくるタイプの猫だよ!!」
俺とスカイバタフライがそんなしょうもない言い合いをしているとレイク族の縄張りについた。
「あぁ、こんにちはスカバにクラス。早速陸は任せるわ」
「クリヴォ。あぁ、任せておけ。こいつらは頼んだぞ」
スカ(イ)バ(タフライ)。クリ(ア)ヴォ(イス)。クラ(ウド)ス(トーム)。スタ○とク○ボーみたい。クラスは知らない。
クリアヴォイスとスカイバタフライは少し話すとすぐに俺たちは湖の浅瀬に移され、レイク族の子猫たちが湖の中から上がってきた。
「本日はごしどうのほどよろしくおねがいします!!」
「だーりっ、なんであたしたちまでやんなきゃいけないんだろ」
レイク族の子猫と俺ら(見習い二匹が特に)のやる気の差全然違うな。レイク族は必須だからかな。会議への想いはきっと一番強いんだろう。
まぁ俺ならちょちょいのちょいよ!!

あとがき
変なところで切ります。タブレットを縦画面に見て一画面におさまるのとちょっとを目安にしてるんですが、3を全部入れると三画面ほど行きそうなので分けました。
ということでどうもァンヂウィウィクォクァアクォです。なんか小文字多くないですか?
今回一番わけわかんないのはライオンポーと仲直りするところです。「ありがとう」「そうだね、おめでとう」がわけわかんないです。どういうことだお前ら。
書いたらこれの回収法が思い付きました。ラッキー。ハッピー。ホームアカデミー。(それどうぶつの森な)
こっちばっか書いてないであっちも書けって感じですよね。はい、書きます。
はい、じゃさよなら。
てかそれより文集を書いてください俺。そんな時間かけんな。納期いつだと思ってる、16日だぞ。
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投稿 by サンウィング Tue Dec 20, 2022 6:00 pm

3 後編
「……え……ん、え? ……え、うま」
…………ごめんここまでちょちょいのちょいとは思ってなかった……。
自分の毛が水を吸い込んでいく感覚が思いの外気持ち良かった。
湖に入って基本を教えてもらえば、俺はちょいちょいのちょいで泳げた。すっげェ!!
「なぁサンポー!! しょう、ば、バトルしようぜ!! バトル!!」
「勝負でいいだろそこは。『バトル』気に入ったからって使おうとすんな。おう、いいぜ、負けねぇかんな!!」
俺と同じぐらい泳ぎが上達したフェザーキットが……、
クリフ族の子猫 フェザーキットが しょうぶを しかけてきた!
「じゃあここから」
フェザーキットは今いる場所より少し下がった場所を示した。
「んー……あ、じゃああそこの、パールピューピル、あの猫のいるとこまでな!」
「おっけー!」
てててーてててーてててててー♪
てってててってってってってー、てーて、てーて、てーて、てててん♪(『天国と地獄』)
『て』がゲシュタルト崩壊してきた。たまに『て』って書くと『乙』になる。
パールピューピルに向かって泳ぐ、泳ぐ。前足を……腕を前に上げ、深呼吸から〜……。
「勝った!!」
俺の勝ちだ。ここはどう見ても俺の勝ちだ。逆にどう見たら俺の勝ちじゃない? もしかして遅い方が勝ちとか??
「うぁーー負けたぁ!!」
フェザーキットが前足で頭を抱えて悶えた。
……それ大丈夫? 溺れない??
「あっ」
フェザーキットの体が水に沈んでいく。沈んで、沈んで、最終的には……溺れ死ぬじゃないですか!!
俺が動こうと思うより先に、勝手に俺らの目印にされたレイク族の若戦士パールピューピルが湖へと潜って行った。フェザーキットの白い毛皮が暗い湖に飲まれる前に、パールピューピルはフェザーキットの首をくわえて湖の上へ顔を出した。
「……え、パールピューピル、フェザーキットは……」
「あ」
せっかく連れ戻したのに顔出てなきゃ意味ないですぅ。
フェザーキットは頭が水中のままくわえられていた。沈むより死にそう。
「……ッッッしぬ!! しにかけた!! 助けて!!」
「いやもう助かったんよ」
「あ、そうか」
フェザーキットは無事パールピューピルの口から離してもらうと、泳ぎながら喋った。「……? ぼ……ごいんで? 助け…………? 生……てかえ……んですけどね?」
遠くに行ったり近くに寄ったりしてるからところどころわからない部分があるが、生意気なことを言っているのだけはわかった。
なにせこいつのことだからな。同じ釜の飯を食った仲だからわかるが、こいつは意外と大食いだ。同じ釜の飯食ったからって飯のことは聞いてねぇよ。
「そろそろ帰るぞ。好評ならまたやろうではないか」
「やりたい!!!」(フェザーキット)
「全然やりたくない!!」(他の子猫たち)
「やりたいです!!」(レイク族)
「よし、じゃあ参加自由でやるか」
その場でまたやることが決定し、俺たちは自分の縄張りへ戻った。

あとがき
サンウィングです。
後編自体は前編投稿時に出来てたんですが、あのー……出すの忘れてましたぁ。(ぶっ飛ばすぞ)
やめてかっこさん。
ほんとは「うっわぁ、上手くもねぇし下手でもねぇ、リアクションに困るわぁこれぇ……」みたいな感じにしようと思ってたんですけど、ホームページの方のあしあと張遡ってたら泳ぎ得意設定が見つかりました。
なので上手くさせました。忘れてました。
ちなみに卒業文集、なんとまだ完成していません。
まぁまだの人もいますし??((おい
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投稿 by サンウィング Mon Jan 02, 2023 4:05 pm

4
「ぺっぺ、らっぱっぱ♪」
ライオンポーが変な歌を歌っている。なにその歌。
「ぺっぺらっ、ぱぱ♪」
そしてそれが子猫に伝染した。
「違う違う、ぺっぺ、らっぱぱ♪ね?」
指摘するライオンポーもライオンポーで最初と違うような気がする。
「ぺっぺ、らっぱっぱ♪じゃねぇの?」
「あ、それかも」
「え、結局どっちなの?」
正解がコロコロ変わることで、フレアキットが混乱している。
と、その時前方を歩いていたフェザーキット&ゴールデンキット&スカイバタフライが慌てて戻ってきた。知ってるか? 「&」ってアンドじゃなくてアンパサンドっていうんだぜ。テレビで見た。アンドじゃねぇんだ、よく覚えておけ。俺これ知ってるけどお前らは知らないの? マウントが取れるかもしれない。
「ちょっ、クラウドストーム! 来てくれ! サンポー、ライオンポー、お前らでフェザーキットたちを違うルートで連れて帰ってくれ」
……なにかあったのか?
スカイバタフライの尋常ではなさげな様子で俺とライオンポーは何かを感じ取った。
「……うぃっす! 頑張れよスカバとクラス! 俺らは帰って寝るけどな! がっはっはっは! んじゃ行くぞガキども!」
だからこそふざけるのだ。
スカイバタフライとクラウドストームが走り去ると俺はライオンポーに聞いた。「どこルートで行く?」
「適当でよくない?」
俺らは二秒もかけずにスカイバタフライとクラウドストームの行った方とはまた別だが、適当に行くことを決定した。
フェザーキット、フレアキット、ゴールデンキットの子猫三匹組、そして判断が適当なサンポーとライオンポーという見習い二匹。
いざ我が家へッ! ケッ! ヘケッ!
なんかの鳴き声かよ。
自分でボケて自分でツッコむといういつものスタイルを脳内で崩さない俺を先頭に、ガキどもを真ん中に挟み、そしてライオンポーをしんがりに、俺たちは出発した。

「ごめんここどこだっけ」
「多分あそこだろ、フクロウの森の近くの」
「あー、そこかここ」
そんな会話をする俺たちを絶望的な表情で見つめる子猫三匹。
大丈夫だ、多分明日の日の出前には到着できるから。(現在時刻夕方)
「おうライオンポー、こんなところでなにしてるんだ?」
え、誰?
「ファルコンポーじゃん。ラップ大会は?」
ライオンポーの兄貴であり、ラップ大会クリフ族見習い部門代表ファルコンポーが茂みからこっそりと出てきた。
「さっき今日の俺の番終わったところ。お前らは?」
「あたしたち課外授業帰りなの」
「そうか、目的地拠点だし俺もついてくよ。キツネとかうろついてるかもしれなくて危険だろ?」
俺を置いて兄妹間で勝手に決める二匹。俺はただ眺めているだけだ。こいつら俺の存在気付いてる?
「あのー、行きますよ? そこ曲がれば拠点ですし」
なぜか敬語になる俺。
「あぁ、じゃあ行くか」
「お前が仕切んじゃねぇよ途中で合流しただけのシスコンが」
俺(口が悪い)とファルコンポー(くそやろう)とライオンポー(仲裁しない仲裁者)、フェザーキット(生意気)、ゴールデンキット(正常者)、そしてフレアキット(出番無し)、総勢……六名ほどの者たちで、拠点に帰ったのだった。

あとがき
あのですね!!ほんとはこの回いらなくて!!次と一緒に投稿しようとしたんですよ!!
でもちょっと、前回投稿が13日前はだめだよなと思って、投稿できるのがこれなんですよ。
あけましておめでとうございます。新年1発目の小説投稿がいらない4話のみの投稿ですみません。
今年でサン物語が完結するとは思いませんが、よろしくお願いします。
そろそろ去年設定だけ組み立てて書かなかった夏の作品書かないとなぁって思ってます。
今バリバリ冬なんですけどね。
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投稿 by サンウィング Mon Jan 09, 2023 7:49 pm

☀サン物語      Aeeu6412
集したら見れなくなってたので投稿し直しときます。やっぱ編集しちゃだめだなこれ。
以下前と同じ文章です。


ちょっとやってみました。地図です。
これ画質のせいで細かいとこ見えなそうだったら絵チャに貼ってどうにかします。
スクロールの邪魔でもあるんで次回の五話のURLはいっちゃん上に貼っとくのでそっから行ってください。
青の線区切りがレイク族で、オレンジがクリフ族、緑がフォレスト族で、言い忘れてましたが月の石的なのはありません。よってスター族的なのもいませんし、モーニングステップたちの命も一つです。
水色っぽいものは池や川、湖で、茶色が俺の序盤で掘った穴の感じ。拠点は書いてます。きょてんって書いてあるところを囲ってる線っぽいやつ。レイク族は湖が拠点で主食も魚だから出てこない。
会議で使う桜の木の桜が黄色なのは「いや桜を黄色で書くな! 桜色とかでいいだろ!」っていうツッコミ待ちです。血のあったとこの血が青なのも、「いや血を青で書くな!」っていうツッコミ待ちです。次話のネタバレですがまぁ修正めんどくさいのでいいでしょう。(しろよ)
紫のあれと青のファルコンは四話での帰り道です。基本ないものと考えてください。ファルコンはどういうルートで帰ってきたんでしょう。
そんな感じです。わからないところは気合いで理解してください。
ちょっと雑談するとコンビニにじゃがりこのアスパラベーコンありました。食べられる人はぜひ買って見てください。あれ美味いんですよ。多分コンビニにしかないと思います。
んでは。投稿後には地図がどう映ってるか確かめたい。
だーい……丈夫そうっすね。よかったです。
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投稿 by サンウィング Fri Jan 20, 2023 5:29 pm

5
「……ん?」
俺たちが戻ると、すでにクラウドストームとスカイバタフライが戻っていて副長のレインスノウに報告をしていた。
ただしかし、別れ際と同じような尋常ではない様子。
ガキども三匹を早々に保育部屋に帰し、俺とライオンポーで三匹に近付いた。
「クラウドストーム、スカイバタフライ、結局なにがあったんですか?」
ライオンポーが尋ねると、聞いてないのにレインスノウが答えた。
「お前たちが別れたのは川沿いだったそうだな。そこに血痕があったんだ」
けっこん……「結婚?」
「血の方な?」
「多分あれは猫の血。まだ落ちて時間の経っていない鮮血だった」
せんけつ……「先決?」
「血の方な?」
スカイバタフライが続けて説明し、二度続けてツッコミも担当する。
「で、それがなんだって言うんです?」
ファルコンポーが聞く。それと同時に、出入口の方で悲鳴が上がった。
「!?」
すぐに出入口に猫が殺到し、カラフルな毛の塊へと化した。
「おい、道を空けろ! 怪我猫がいるんだぞ!!」
この声は……きっとスプルースピューピルだろう。
あ、昨日忘れてた内容思い出した。「おーい、ナイトフェザー!」
ナイトフェザーを呼べば、すぐにどこからかナイトフェザーがやってきた。「なんだい?」
「スプルースピューピルからの伝言です。"明日の月が昇る時、フクロウの池で。"ですって。これが昨日なんで、今日の夜ですね」
「……うん、了解した」
ナイトフェザーは簡潔に頷くと、騒がしい猫の固まりへ視線を向けた。
猫がちょうど左右に別れ、右肩から血が流れ出ているブルーディープと、怪我をしたウルフロアが出て来た。スプルースピューピルはブルーディープに肩を貸している。
「おぅおうおう、なにがあったんだ」
俺は独り言でぼそっと呟いた。
さすがに酷い怪我だ。俺すらも笑えないくらいの。
「なにがあってこうなったんです!? 大丈夫ですか、歩けますか? あ、でも血だ、へへ……」
血の匂いと騒がしさを耳と鼻にし、看護猫のグレーフェイスが看護部屋から飛び出てきた。グレーフェイスは俺の兄ヴァイオレットアイと同い年くらいの、まだ若くてしかもかわいい上にいい子だ。しかもいい匂いも……と言いたいところではあるが薬草の薬っぽい匂いがして俺は苦手だ。
たまにサイコパスっぽくなるのはほぼ完璧の代償だろうか。
こっそり看護部屋へついていこうとしたらスプルースピューピルに睨まれた。はい、すみません。
「あ、サンポー! おかえり、お前は無事か?」
ブレイズナイトだった。今日も今日とてイケメンである。
「ただいま兄貴、俺は無事だ。スミレ兄貴は?」
「見ろ、あっちだ」
ブレイズナイトが顎で指す先は看護部屋の前だった。看護部屋の前ではたしかにヴァイオレットアイがうろついており、時折グレーフェイスが「うるさい」と叱咤するのが聞こえて来る。
ヴァイオレットアイはウルフロアの親友である。その心配をしているんだろう。
あたしとウルフロアどっちが大事なのよ!!
ちょっと真面目な雰囲気だったからふざけたかったんですすみません。めんどくさい彼女面してみました。
しばらくするとスプルースピューピルが一匹で看護部屋を出て来て、いつもはモーニングステップが演説をする岩の上に飛び乗った。
「モーニングステップが今現在拠点外にいるが、一つ知らせておかなければならないことがある」
あぁあの猫拠点外にいるんだ。え、なにしに?
「その岩にはモーニングステップしか乗ってはならないだろう! そんなに重要なことなのか?」
長老のブラックストライプが文句をつけた。
「そうだといっている、ブラックストライプ。先日会議でフォレスト族の縄張りにキツネが現れたと報告があっただろう。今さっき、俺とウルフロア、そしてブルーディープは川沿いのパトロールに出ていた。
するとフォレスト族の縄張りでフォレスト族の猫とキツネが争っているのが見えた。フォレスト族が優勢だったが、キツネは川を泳ぎこちら側へ来た。
察しの通り、ここで戦闘が起こった。フォレスト族も加勢してはくれたが、俺らは怪我をする結果になってしまった。
そういうわけだ」
「そこで終わらせるな」
どこからか文句が入りスプルースピューピルは続けた。きっとブラックストライプだろう。知らんけど。
「キツネはその後、フクロウの木辺りに向かったようだ」
「なんで野放しなんだよ」
どこからか文句が入り、スプルースピューピルは続けた。きっとブラックスry
「ブルーディープが死にかけたためだ」
「ならしょうがないな」
それはしょうがないんだ。
「この後元気な物を連れてキツネ退治に行く。元気でキツネの狩り方を学んでいる者だけ出入り口に集まれ」
幸いにも俺は狩り方を習っていない。ありがとうナイトフェザー、訓練微妙にやらずにいてくれて。キツネとか怖いからね。行きたくないよ。
という俺とは裏腹にほとんど皆が出入り口に集まっている。副長のレインスノウが拠点に残す者とキツネ狩りに行かせる者を分けはじめ、いい感じにまとまった。
いい感じに。
もちろん俺は拠点で留守番だ。
最高だぜ!!

あとがき
おいお前前回何日ぶりがだめだと思った?
十三日だよな?あ?
今回何日ぶりの更新だと思ってんだ?
だよなぁ、本編は十八日ぶりだよなぁ。
なんで更新しなかったんですかぁ?……違うものを書いてた、だ?
ばっかじゃねぇの?サン物語を優先しろよ、仮にもトピック建ててんだぞ?
誰目線だ?これ。…俺目線だね。
ということでどうもアケンソアナです。適当に打つシリーズです。
前回の地図のネタバレを回収し、しかし主人公は留守番、どんなストーリーなんでしょうね。私にもわかりません。成り行きですもん。
今日図書室ですずめの戸締まり読んでました。これたしかに地震警報出てくるでしょうね。七十ページくらい読んで二日目で愛媛に来て、あとで図書館で借りようと思ったら予約数6。
うわぁ……図書室混むから行きたくねぇのに。
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