別れと出会い 〜新しい生活〜
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WARRIORS BBS :: 小説投稿フォーラム :: 完全オリジナル猫小説
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別れと出会い 〜新しい生活〜
どうも〜!(。・ω・)ノ゙
シャイことシャイニングナイトです!
頑張るのでよろしくです!m(_ _)m
とある出来事が起きた日から
僕の生活は全く違う物となった。
シャイことシャイニングナイトです!
頑張るのでよろしくです!m(_ _)m
とある出来事が起きた日から
僕の生活は全く違う物となった。
最終編集者 シャイニングナイト [ Mon Feb 15, 2021 6:29 pm ], 編集回数 1 回
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
☆登場猫紹介☆
レオ♂
飼い猫。黄金色の虎柄の雄猫。目は緑。優しいが少し怖がり。青い首輪をしている。
ツキ♂
野良猫。黄金色の雄猫。目は黄色。レオの親友。人間の事が大嫌いで、異常な程に恐れている。
ムギ♀
野良猫。薄茶色の雌猫。目は緑。あるグループのリーダー。リーダーシップがあり、頼れる猫。ヤミの幼なじみだが、ヤミの事が嫌い。ボスとは敵対中。
ルナ♀
野良猫。真っ黒な雌猫。目は青色。ムギのグループのメンバー。冷たく、ツンデレ。だが、根は優しい。実はヤミの事が好き。
レイ♀
野良猫。真っ白な雌猫。目は黄色。ムギのグループのメンバー。いつもにこやかに笑っている。意見を言うのが苦手。
マロン♂
野良猫。淡い灰色の縞柄の雄猫。目は緑。ムギのグループのメンバー。明るくて良い奴。どんな時も元気。レイの事が好き。
ボス♂
野良猫。白黒ブチの雄猫。目は黄色。大きなグループのリーダー。好き勝手にやっているのでムギ達に逃げられた。ムギ達を嫌っている。
ヤミ♂
野良猫。真っ黒な雄猫。目は緑。ボスの右腕。ハンサムだが、雌猫に告白されてもフッてばかり。なぜならルナが好きだから。(本人達ですら両思いなのを知らないぐらいお互いが秘密にしている)実はボスが嫌い。ムギの事が苦手。
レオ♂
飼い猫。黄金色の虎柄の雄猫。目は緑。優しいが少し怖がり。青い首輪をしている。
ツキ♂
野良猫。黄金色の雄猫。目は黄色。レオの親友。人間の事が大嫌いで、異常な程に恐れている。
ムギ♀
野良猫。薄茶色の雌猫。目は緑。あるグループのリーダー。リーダーシップがあり、頼れる猫。ヤミの幼なじみだが、ヤミの事が嫌い。ボスとは敵対中。
ルナ♀
野良猫。真っ黒な雌猫。目は青色。ムギのグループのメンバー。冷たく、ツンデレ。だが、根は優しい。実はヤミの事が好き。
レイ♀
野良猫。真っ白な雌猫。目は黄色。ムギのグループのメンバー。いつもにこやかに笑っている。意見を言うのが苦手。
マロン♂
野良猫。淡い灰色の縞柄の雄猫。目は緑。ムギのグループのメンバー。明るくて良い奴。どんな時も元気。レイの事が好き。
ボス♂
野良猫。白黒ブチの雄猫。目は黄色。大きなグループのリーダー。好き勝手にやっているのでムギ達に逃げられた。ムギ達を嫌っている。
ヤミ♂
野良猫。真っ黒な雄猫。目は緑。ボスの右腕。ハンサムだが、雌猫に告白されてもフッてばかり。なぜならルナが好きだから。(本人達ですら両思いなのを知らないぐらいお互いが秘密にしている)実はボスが嫌い。ムギの事が苦手。
最終編集者 シャイニングナイト [ Mon May 25, 2020 9:31 pm ], 編集回数 4 回
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
ふわぁ〜。よく寝た。そろそろご飯を食べよう。
「人間、ちょっとぐらいちょうだいよ」
僕は人間を見つめる。だが、人間は怒鳴ると、僕を餌皿に追いやった。ふん!いい匂いのする奴を独り占めしやがって!
「.......やっぱりパサパサして不味い」
僕は味気なくて不味いご飯を食べた。すると、窓がバンバンと鳴った。僕はサッと振り向く。
「出て来いよ!遊ぼうぜっ!」
ツキだ。僕の親友だ。僕は急に嬉しくなり、しっぽを振りながら、猫用扉から外に出た。
「今日は公園で遊ぼうぜ!」
レオは誘った。公園にはたくさんの人間がいるが、今の時間帯は空いている事が多い。
「うん、いいよ!」
ツキが駆け出した。僕も走る。公園では遊具という名の物がたくさんある。それでたっぷりと遊んだ。
「そろそろ帰ろうか」
僕は疲れてきたのでツキにそう言った。すると、ツキは恐怖と憎しみで目をいっぱいにし、後ろへ駆け出した。
「どっ、どこ行くんだよ!」
僕は叫び、後を追おうとした。だが、あみに捕まってしまった。人間の仕業だ。く、首輪が、ない!
「やめろ!離せ!僕は飼い猫だ!」
僕はもがいた。だが、もちろん人間には通じない。僕はカゴに入れられた。あ、そうだ。ツキに聞いたことがある。
『人間は野良猫を捕らえて、強引に飼い猫にするんだ。だから、きをつけなくちゃ』
ツキは恐ろしそうに言っていた。
「レオーッ!」
ツキの大声が響いた。僕はどこかへ連れて行かれる。
気がついたら、車が止まっていた。一瞬、カゴが空いた。人間が餌を入れに来たのだ。僕はその瞬間に抜け出した。
「べーっ!」
僕は思い切りあっんべーをお見舞いしてやった。そのまま逃走し、空き地についた。そして、立ち尽くした。ここ、どこだ.......?すごく遠くに来てしまったようだ。
「ちょっとあんた誰?!」
キツい声が聞こえ、黒い雌猫が現れた。
「どうしたの?」
白い雌猫がやんわりとたずねる。
「迷子か?見かけない顔だなあ」
灰色の雄猫が首をかしげる。
「においで分かるでしょ?飼い猫よ」
薄茶色の雌猫が現れ、言った。誰だ、こいつら?
「人間、ちょっとぐらいちょうだいよ」
僕は人間を見つめる。だが、人間は怒鳴ると、僕を餌皿に追いやった。ふん!いい匂いのする奴を独り占めしやがって!
「.......やっぱりパサパサして不味い」
僕は味気なくて不味いご飯を食べた。すると、窓がバンバンと鳴った。僕はサッと振り向く。
「出て来いよ!遊ぼうぜっ!」
ツキだ。僕の親友だ。僕は急に嬉しくなり、しっぽを振りながら、猫用扉から外に出た。
「今日は公園で遊ぼうぜ!」
レオは誘った。公園にはたくさんの人間がいるが、今の時間帯は空いている事が多い。
「うん、いいよ!」
ツキが駆け出した。僕も走る。公園では遊具という名の物がたくさんある。それでたっぷりと遊んだ。
「そろそろ帰ろうか」
僕は疲れてきたのでツキにそう言った。すると、ツキは恐怖と憎しみで目をいっぱいにし、後ろへ駆け出した。
「どっ、どこ行くんだよ!」
僕は叫び、後を追おうとした。だが、あみに捕まってしまった。人間の仕業だ。く、首輪が、ない!
「やめろ!離せ!僕は飼い猫だ!」
僕はもがいた。だが、もちろん人間には通じない。僕はカゴに入れられた。あ、そうだ。ツキに聞いたことがある。
『人間は野良猫を捕らえて、強引に飼い猫にするんだ。だから、きをつけなくちゃ』
ツキは恐ろしそうに言っていた。
「レオーッ!」
ツキの大声が響いた。僕はどこかへ連れて行かれる。
気がついたら、車が止まっていた。一瞬、カゴが空いた。人間が餌を入れに来たのだ。僕はその瞬間に抜け出した。
「べーっ!」
僕は思い切りあっんべーをお見舞いしてやった。そのまま逃走し、空き地についた。そして、立ち尽くした。ここ、どこだ.......?すごく遠くに来てしまったようだ。
「ちょっとあんた誰?!」
キツい声が聞こえ、黒い雌猫が現れた。
「どうしたの?」
白い雌猫がやんわりとたずねる。
「迷子か?見かけない顔だなあ」
灰色の雄猫が首をかしげる。
「においで分かるでしょ?飼い猫よ」
薄茶色の雌猫が現れ、言った。誰だ、こいつら?
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
ナイトブルーさん、
コメントありがとうございます!((o(*>ω<*)o))
楽しみにしてくれて嬉しいですっ!(*^^*)
毎日更新目指して頑張ります!(๑و•̀ω•́)و
なのでっ!よろしくです!(*`・ω・´)
宣伝ですが、「好きなキャラの愛を語りましょ」と
いう自由雑談フォーラムのトピックにも
来てくれたら嬉しいなと思います!m(_ _)m
コメントありがとうございます!((o(*>ω<*)o))
楽しみにしてくれて嬉しいですっ!(*^^*)
毎日更新目指して頑張ります!(๑و•̀ω•́)و
なのでっ!よろしくです!(*`・ω・´)
宣伝ですが、「好きなキャラの愛を語りましょ」と
いう自由雑談フォーラムのトピックにも
来てくれたら嬉しいなと思います!m(_ _)m
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
「あの、僕はレオ。飼い猫だったんだけど遊んでたら首輪が取れちゃって。だから人間に捕まって、それで逃げてきたんだけど、多分すごく遠くまで連れてこられちゃったと思う」
僕はちょっと怖くなりながらも自己紹介を済ませた。
「そう。私はムギ。この小さいグループのリーダー」
ムギと名乗る雌猫は親しみやすそうな笑顔を浮かべる。
「私はルナ」
ムギとは打って変わって近寄り難い感じがする。可愛いのに、性格がそんなんじゃモテないぞ。
「私はレイ。よろしくね」
レイと言う雌猫は弱々しい笑顔を浮かべる。
「僕はマロン!レオ、だっけ?仲間にならないか?」
マロンという雄猫は勝手に話を進める。
「ちょっと、勝手に!ま、いいわ」
ムギは一瞬不満そうにしたが、表情を和らげた。
「いいならば、ぜひ!仲間に入れて下さい!」
僕は慌てて頭を下げた。
「状況を説明するわね」
ムギはカクカクシカジカと話し始めた。
「つまり、自分勝手なリーダーが率いるメンバーから抜け出し、新しいグループを作った。でも、大きいグループの方が縄張りをたくさん持ってるし強いから困ってる。それで二つのグループが平和的に暮らす事は出来ないか考えてるって?」
レオはいきなりの事に混乱したが、何とか理解した。
「何してる?」
カッコイイ声が聞こえ、みんながクルリと振り返る。
「なんだ、ヤミか」
ムギが『驚かせないでよ』と言う。
「ムギに用はない。早く逃げろ。ボスが来る」
ヤミはムギに冷たく言い放つと、しっぽを振った。
「わ、私は別に弱虫じゃ.......」
ルナが言いかけ、ヤミが止めた。
「言う事を聞け。今はボスの機嫌が悪い。逃げるんだ」
ヤミは顔には焦り1つ見せないが、ルナには何か分かったらしく、ムギにうなずきかけた。
「コイツの言う事は聞きたくないけど、仕方ないわね。今回は逃げさせてもらうわ」
ムギが言うと、全員が後に続いたので僕も慌てて後を追う。
「.......じゃあね」
ルナが小さくつぶやいたが、誰も聞いていなかった。
「ああもう!ムギのやついつか痛い目に合わせてやる」
ボスがイライラと地面を掻きむしる。
「落ち着いてください」
ヤミは言いながら馬鹿馬鹿しく思う。本当ならムギ達のグループに行きたいところだが仕方ない。平和にやるためにはいずれ、俺がリーダーにならなきゃならない。.......ルナとの恋もお預けだ。
僕はちょっと怖くなりながらも自己紹介を済ませた。
「そう。私はムギ。この小さいグループのリーダー」
ムギと名乗る雌猫は親しみやすそうな笑顔を浮かべる。
「私はルナ」
ムギとは打って変わって近寄り難い感じがする。可愛いのに、性格がそんなんじゃモテないぞ。
「私はレイ。よろしくね」
レイと言う雌猫は弱々しい笑顔を浮かべる。
「僕はマロン!レオ、だっけ?仲間にならないか?」
マロンという雄猫は勝手に話を進める。
「ちょっと、勝手に!ま、いいわ」
ムギは一瞬不満そうにしたが、表情を和らげた。
「いいならば、ぜひ!仲間に入れて下さい!」
僕は慌てて頭を下げた。
「状況を説明するわね」
ムギはカクカクシカジカと話し始めた。
「つまり、自分勝手なリーダーが率いるメンバーから抜け出し、新しいグループを作った。でも、大きいグループの方が縄張りをたくさん持ってるし強いから困ってる。それで二つのグループが平和的に暮らす事は出来ないか考えてるって?」
レオはいきなりの事に混乱したが、何とか理解した。
「何してる?」
カッコイイ声が聞こえ、みんながクルリと振り返る。
「なんだ、ヤミか」
ムギが『驚かせないでよ』と言う。
「ムギに用はない。早く逃げろ。ボスが来る」
ヤミはムギに冷たく言い放つと、しっぽを振った。
「わ、私は別に弱虫じゃ.......」
ルナが言いかけ、ヤミが止めた。
「言う事を聞け。今はボスの機嫌が悪い。逃げるんだ」
ヤミは顔には焦り1つ見せないが、ルナには何か分かったらしく、ムギにうなずきかけた。
「コイツの言う事は聞きたくないけど、仕方ないわね。今回は逃げさせてもらうわ」
ムギが言うと、全員が後に続いたので僕も慌てて後を追う。
「.......じゃあね」
ルナが小さくつぶやいたが、誰も聞いていなかった。
「ああもう!ムギのやついつか痛い目に合わせてやる」
ボスがイライラと地面を掻きむしる。
「落ち着いてください」
ヤミは言いながら馬鹿馬鹿しく思う。本当ならムギ達のグループに行きたいところだが仕方ない。平和にやるためにはいずれ、俺がリーダーにならなきゃならない。.......ルナとの恋もお預けだ。
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
ハァハァ、みんな速すぎ!
「ここ.......、どこ?」
僕は息切れしながらたずねる。薄汚れた場所で狭いし、人間の家に挟まれている通路のようだ。
「路地裏ってんだ!」
マロンが説明する。路地裏か、よく野良猫が来てた場所の事か。ゴミ箱からゴミをあさってたっけ。
「私たちはボスを裏切ったから、空き地から追放。アイツの縄張り、広いからここしか空いてなかった。それだけ」
ルナは不機嫌そうに歩き回る。
「ごめんなさいね。しばらくはここで寝たり、食べたりしなきゃダメなの」
ムギが申し訳なさそうに言う。
「寝泊まりする所が見つかっただけで嬉しいよ。みんなありがとう」
レオはみんなに感謝を込めて微笑んだ。
「なんていい子なのかしら.......!」
レイが目にうっすらと涙を浮かべる。僕は寝場所まで案内してもらった。コケで覆われていて、居心地がいい。自然を感じる造りで、飼い猫だったレイには素晴らしい物だった。
「今日の獲物だぞ!」
マロンの声に僕はサッとそちらを向き、ガッカリした。ネズミなどの新鮮な森の獲物を想像していたからだ。
「そんなにガッカリするなよ。"ハコ"の中身の食べ物は悪くないぜ!食べてみなって!」
マロンが肉の塊を地面に置く。僕はしぶしぶ1口食べ、次の瞬間にはガツガツと食べていた。
「美味しい!」
僕は目を見開いた。本当に美味しい。そういえば車に乗せられてから何も食べていないからお腹も空いていた。
「そんなんで美味しいなんて可哀想。空き地には新鮮なネズミがわんさといたんだから。ま、全部ボスが独り占めしてたけど。こんなの人間のにおいがするし。もう、嫌よ」
ルナが軽べつして鼻を鳴らす。
「じゃあ、食べなければいいわ」
ムギがさすがにイライラしたらしく、吐き捨てるように言った。レイは何も言えずにオロオロしている。
「ええ、そうさせてもらうわ」
ルナはそう言い残すとどこかへ走り去って行った。
「ど、どうするんだ?」
マロンが目をぱちくりさせた。言い争いはしても、どこかへ行ったのは初めてのようだった。
「ど、どうしましょう。こんなつもりじゃ.......」
ムギは困って首を振る。
「ルナはきっと戻って来ます」
レイがおずおずと、でも確信した目で言った。その一言でみんな安心したらしく、食事を済ませ、眠りに落ちた。
「ここ.......、どこ?」
僕は息切れしながらたずねる。薄汚れた場所で狭いし、人間の家に挟まれている通路のようだ。
「路地裏ってんだ!」
マロンが説明する。路地裏か、よく野良猫が来てた場所の事か。ゴミ箱からゴミをあさってたっけ。
「私たちはボスを裏切ったから、空き地から追放。アイツの縄張り、広いからここしか空いてなかった。それだけ」
ルナは不機嫌そうに歩き回る。
「ごめんなさいね。しばらくはここで寝たり、食べたりしなきゃダメなの」
ムギが申し訳なさそうに言う。
「寝泊まりする所が見つかっただけで嬉しいよ。みんなありがとう」
レオはみんなに感謝を込めて微笑んだ。
「なんていい子なのかしら.......!」
レイが目にうっすらと涙を浮かべる。僕は寝場所まで案内してもらった。コケで覆われていて、居心地がいい。自然を感じる造りで、飼い猫だったレイには素晴らしい物だった。
「今日の獲物だぞ!」
マロンの声に僕はサッとそちらを向き、ガッカリした。ネズミなどの新鮮な森の獲物を想像していたからだ。
「そんなにガッカリするなよ。"ハコ"の中身の食べ物は悪くないぜ!食べてみなって!」
マロンが肉の塊を地面に置く。僕はしぶしぶ1口食べ、次の瞬間にはガツガツと食べていた。
「美味しい!」
僕は目を見開いた。本当に美味しい。そういえば車に乗せられてから何も食べていないからお腹も空いていた。
「そんなんで美味しいなんて可哀想。空き地には新鮮なネズミがわんさといたんだから。ま、全部ボスが独り占めしてたけど。こんなの人間のにおいがするし。もう、嫌よ」
ルナが軽べつして鼻を鳴らす。
「じゃあ、食べなければいいわ」
ムギがさすがにイライラしたらしく、吐き捨てるように言った。レイは何も言えずにオロオロしている。
「ええ、そうさせてもらうわ」
ルナはそう言い残すとどこかへ走り去って行った。
「ど、どうするんだ?」
マロンが目をぱちくりさせた。言い争いはしても、どこかへ行ったのは初めてのようだった。
「ど、どうしましょう。こんなつもりじゃ.......」
ムギは困って首を振る。
「ルナはきっと戻って来ます」
レイがおずおずと、でも確信した目で言った。その一言でみんな安心したらしく、食事を済ませ、眠りに落ちた。
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
少しならバレないに決まってるわ。大丈夫よ。私はそう自分自身を励ましながらボスの縄張りである空き地に入った。辺りに警戒しながらネズミを探す。
「捕まえたわ!」
私は仕留めたネズミをくわえると、美味しそうな匂いを味わった。はあ、久しぶりの新鮮なネズミだわ。
「ほら、大丈夫だった」
ルナは満足感に浸っていた。すると、いきなり飛びかかられた。がっしりとして、力強い前足に押さえ付けられる。私のような華奢な体では他打ちできない。
「ずいぶんと遠くまでお出かけだなあ、ルナ」
ボスのいやらしい声がする。喉に鋭い物が当たる。ボスの牙だ。私は死ぬの?ルナは初めて恐怖を覚えた。
「やめてください。その侵入者は人質にしましょうよ。その方がこちらに得です」
ルナの命を救ったのは、ヤミだった。ボスはしぶしぶ私の体を離す。私は安心して力が抜けた。
「お前が何とかしろ」
ボスは面倒くさくなったようで、ヤミに任せると去って行った。私はヤミを見る。お礼が言いたいが、言えない。
「あのさ」
私は思い切って声をかけた。
「お礼はいらないよ。君が無事で良かった」
ヤミはこちらへ近づいてきた。ルナはドキドキする。
「.......怪我はしてないかい?」
ヤミの息がルナの顔にかかる。私はぎこちなくうなずいた。今まで、こんなにヤミに接近した事はあっただろうか?ああ、神様、このまま時を止めてください。
「.......もう、行かなきゃ。君は逃げたって事にするよ」
先に身を引いたのはヤミだった。ルナは寂しくなった。このままいなくならないで欲しかった。
「待って。その、また会ってくれない?」
私は恥ずかしくなり、下を向いた。沈黙が続く。
「ごめん、ルナ」
ヤミはそう言った。聞き間違いだと思いたかった。ルナは絶望に突き落とされた。
ヤミは力いっぱい木にしっぽを打ち付けた。涙がこぼれる。自分は最低だ。誰よりも好きで、何よりも大事な猫が自分と会いたいと言ってくれたと言うのに。どうして『いいよ』の3文字が言えないのか。ルナ、許してくれ。もう、俺の事なんて嫌いだよな。夜の冷たい風がヤミの毛を撫でる。
「ルナ.......、君に会いたい」
ヤミの声は夜の闇の中に吸い込まれていった。
「捕まえたわ!」
私は仕留めたネズミをくわえると、美味しそうな匂いを味わった。はあ、久しぶりの新鮮なネズミだわ。
「ほら、大丈夫だった」
ルナは満足感に浸っていた。すると、いきなり飛びかかられた。がっしりとして、力強い前足に押さえ付けられる。私のような華奢な体では他打ちできない。
「ずいぶんと遠くまでお出かけだなあ、ルナ」
ボスのいやらしい声がする。喉に鋭い物が当たる。ボスの牙だ。私は死ぬの?ルナは初めて恐怖を覚えた。
「やめてください。その侵入者は人質にしましょうよ。その方がこちらに得です」
ルナの命を救ったのは、ヤミだった。ボスはしぶしぶ私の体を離す。私は安心して力が抜けた。
「お前が何とかしろ」
ボスは面倒くさくなったようで、ヤミに任せると去って行った。私はヤミを見る。お礼が言いたいが、言えない。
「あのさ」
私は思い切って声をかけた。
「お礼はいらないよ。君が無事で良かった」
ヤミはこちらへ近づいてきた。ルナはドキドキする。
「.......怪我はしてないかい?」
ヤミの息がルナの顔にかかる。私はぎこちなくうなずいた。今まで、こんなにヤミに接近した事はあっただろうか?ああ、神様、このまま時を止めてください。
「.......もう、行かなきゃ。君は逃げたって事にするよ」
先に身を引いたのはヤミだった。ルナは寂しくなった。このままいなくならないで欲しかった。
「待って。その、また会ってくれない?」
私は恥ずかしくなり、下を向いた。沈黙が続く。
「ごめん、ルナ」
ヤミはそう言った。聞き間違いだと思いたかった。ルナは絶望に突き落とされた。
ヤミは力いっぱい木にしっぽを打ち付けた。涙がこぼれる。自分は最低だ。誰よりも好きで、何よりも大事な猫が自分と会いたいと言ってくれたと言うのに。どうして『いいよ』の3文字が言えないのか。ルナ、許してくれ。もう、俺の事なんて嫌いだよな。夜の冷たい風がヤミの毛を撫でる。
「ルナ.......、君に会いたい」
ヤミの声は夜の闇の中に吸い込まれていった。
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
ビシ、ビシっ!何かに殴られ、僕は起きた。
「飼い猫、起きなさい!」
ルナの声だ。やっぱり帰ってきたんだ。
「おはよう、ルナ」
僕は起きた後、返事をした。
「あれ?これは?」
僕は足元の1口分のネズミが置いてある。
「食べた事ないんでしょ?可哀想だから1口あげる」
ルナがネズミを押す。僕は美味しそうな匂いを嗅ぎ、ネズミを口の中に入れた。美味しい!
「美味しい!最高だよ!ありがとう!」
レオは目を輝かせ、ルナにお礼を言う。
「だ、黙りなさい!この事、誰にも言わないでね!」
ルナは照れているのか、思い切り怒鳴った。
「うん、言わないよ」
僕は初めてルナに親しみを感じ、ホッコリと笑った。
「ルナ、おかえり」
ムギがサッと現れた。
「お前、ネズミの匂いの他にも、ボスとヤミのにおいがするな。何があったんだ?」
マロンが不思議そうに首をかしげた。
「か、関係ないでしょ!」
ルナがまたもや怒鳴る。今度の理由は.......、何だ?
「ヤミとうまくいってるの?」
レイが初めてキラリと目を輝かせる。
「.......それが、うまくいってないの」
ルナは途端に悲しそうになり、首を横に振る。
「あのぉ〜」
僕は話についていけず、口を挟む。
「あ、知らなかったわよね。実は.......」
ムギは話し始めた。レオは唖然とする。
「勝手に言わないでよ!まったくもう!」
ルナは機嫌を悪くし、そっぽを向いた。レオはみんなとは仲良くなれそうな気がした。あんまり怖い猫じゃなさそう。
「飼い猫、起きなさい!」
ルナの声だ。やっぱり帰ってきたんだ。
「おはよう、ルナ」
僕は起きた後、返事をした。
「あれ?これは?」
僕は足元の1口分のネズミが置いてある。
「食べた事ないんでしょ?可哀想だから1口あげる」
ルナがネズミを押す。僕は美味しそうな匂いを嗅ぎ、ネズミを口の中に入れた。美味しい!
「美味しい!最高だよ!ありがとう!」
レオは目を輝かせ、ルナにお礼を言う。
「だ、黙りなさい!この事、誰にも言わないでね!」
ルナは照れているのか、思い切り怒鳴った。
「うん、言わないよ」
僕は初めてルナに親しみを感じ、ホッコリと笑った。
「ルナ、おかえり」
ムギがサッと現れた。
「お前、ネズミの匂いの他にも、ボスとヤミのにおいがするな。何があったんだ?」
マロンが不思議そうに首をかしげた。
「か、関係ないでしょ!」
ルナがまたもや怒鳴る。今度の理由は.......、何だ?
「ヤミとうまくいってるの?」
レイが初めてキラリと目を輝かせる。
「.......それが、うまくいってないの」
ルナは途端に悲しそうになり、首を横に振る。
「あのぉ〜」
僕は話についていけず、口を挟む。
「あ、知らなかったわよね。実は.......」
ムギは話し始めた。レオは唖然とする。
「勝手に言わないでよ!まったくもう!」
ルナは機嫌を悪くし、そっぽを向いた。レオはみんなとは仲良くなれそうな気がした。あんまり怖い猫じゃなさそう。
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
レオは物音に気づき、サッと耳を立てた。
「あ、大丈夫だヨ。僕はレイの兄、モチだヨ」
白い体をして、モチモチした体つきだ。顔は穏やかで目は閉じられている。ホンワカした雰囲気を漂わせている。
「なんで言葉の最後がカタカナなんですか?」
レオは思わずたずねてしまう。
「なんでだろうネ。僕独特の喋り方なんダ。小さい頃からこうだから気にしたことないヤ」
ゆっくりとしていて少々間延びした話し方だ。
「お兄ちゃん、どうしたの?ボスに怒られちゃうよ?」
レイが慌てて駆けてきた。
「あ、ちょっと散歩二。たまには妹の顔も見たくなるサ。大丈夫、ボスには日向ぼっこに行くって言ってあるかラ」
モチは体をサッとレイに体を押し付ける。
「よぉ!久しぶりだぜ!」
マロンが現れ、笑顔の奥にイラ立ちが見える。
「お前は引っ込んでいロ。まったくうるさい奴ダ」
モチの目にもかすかに怒りが浮かぶ。
「ど、どうしたの?」
レイが焦る。多分、レイは鈍感に違いない。
「はいはい、あんた達のしょうもない喧嘩はおしまい」
ルナの一撃で二匹は気を失う。やばっ!ルナってもしかしてめっちゃ強いのかも。
「ルナ!あんたが1番.......!」
ムギはワナワナと前足を震わせる。
「いたたたタ。ひどいな、ルナちゃン。君、いつも手加減しないから、いつも死ぬかと思っちゃうヨ」
モチがアハハと笑う。
「うわ、近づかないでくれない?」
ルナが身を引く。モチは慣れっこのようで傷ついた様子はこれっぽっちも見せない。
「モチ、ボスは見た目と違って鋭いから.......」
ムギが早く帰ってと言おうとするとちょうどボスが現れた。後ろにはヤミを引き連れていて、もう1匹雌猫がいる。
「やあ、やあ。久しぶりだね、ムギ。こんなところにいるとは。俺たちはモチの後をつけてきたんだ。コイツが妹を恋しく思っていないわけがないからな」
ボスはいやらしい笑みを浮かべる。
「.......ごめん」
ヤミはボスには聞こえないようにムギたちに言う。
「モフは頼りなる。追跡が得意だからな。さすがだ」
ボスは隣のクリーム色の雌猫に言う。
「私は無理やりさせられてるだけなんだけど」
モフと呼ばれた雌猫は不満そうに言う。そして、ルナに助けを求める目を向けるがルナは見て見ぬふりをしている。
「ちょっ!無視?!ひどくない?!」
モフはさすがに驚いたのか叫ぶ。
「だって友達だったのは昔の話でしょ?今はお互いライバル。都合のいい時だけ頼らないでくれる?それにあんたボスのお気に入りになっちゃったの。だから仕方ない」
ルナはわざとらしいため息をつき、肩をすくめた。
「あの、何が何だかサッパリ.......」
レオはたずねる。いきなりたくさんの猫が出てきてもう頭の中はゴチャゴチャ。
「今から説明する」
ムギが口を開いた。
「あ、大丈夫だヨ。僕はレイの兄、モチだヨ」
白い体をして、モチモチした体つきだ。顔は穏やかで目は閉じられている。ホンワカした雰囲気を漂わせている。
「なんで言葉の最後がカタカナなんですか?」
レオは思わずたずねてしまう。
「なんでだろうネ。僕独特の喋り方なんダ。小さい頃からこうだから気にしたことないヤ」
ゆっくりとしていて少々間延びした話し方だ。
「お兄ちゃん、どうしたの?ボスに怒られちゃうよ?」
レイが慌てて駆けてきた。
「あ、ちょっと散歩二。たまには妹の顔も見たくなるサ。大丈夫、ボスには日向ぼっこに行くって言ってあるかラ」
モチは体をサッとレイに体を押し付ける。
「よぉ!久しぶりだぜ!」
マロンが現れ、笑顔の奥にイラ立ちが見える。
「お前は引っ込んでいロ。まったくうるさい奴ダ」
モチの目にもかすかに怒りが浮かぶ。
「ど、どうしたの?」
レイが焦る。多分、レイは鈍感に違いない。
「はいはい、あんた達のしょうもない喧嘩はおしまい」
ルナの一撃で二匹は気を失う。やばっ!ルナってもしかしてめっちゃ強いのかも。
「ルナ!あんたが1番.......!」
ムギはワナワナと前足を震わせる。
「いたたたタ。ひどいな、ルナちゃン。君、いつも手加減しないから、いつも死ぬかと思っちゃうヨ」
モチがアハハと笑う。
「うわ、近づかないでくれない?」
ルナが身を引く。モチは慣れっこのようで傷ついた様子はこれっぽっちも見せない。
「モチ、ボスは見た目と違って鋭いから.......」
ムギが早く帰ってと言おうとするとちょうどボスが現れた。後ろにはヤミを引き連れていて、もう1匹雌猫がいる。
「やあ、やあ。久しぶりだね、ムギ。こんなところにいるとは。俺たちはモチの後をつけてきたんだ。コイツが妹を恋しく思っていないわけがないからな」
ボスはいやらしい笑みを浮かべる。
「.......ごめん」
ヤミはボスには聞こえないようにムギたちに言う。
「モフは頼りなる。追跡が得意だからな。さすがだ」
ボスは隣のクリーム色の雌猫に言う。
「私は無理やりさせられてるだけなんだけど」
モフと呼ばれた雌猫は不満そうに言う。そして、ルナに助けを求める目を向けるがルナは見て見ぬふりをしている。
「ちょっ!無視?!ひどくない?!」
モフはさすがに驚いたのか叫ぶ。
「だって友達だったのは昔の話でしょ?今はお互いライバル。都合のいい時だけ頼らないでくれる?それにあんたボスのお気に入りになっちゃったの。だから仕方ない」
ルナはわざとらしいため息をつき、肩をすくめた。
「あの、何が何だかサッパリ.......」
レオはたずねる。いきなりたくさんの猫が出てきてもう頭の中はゴチャゴチャ。
「今から説明する」
ムギが口を開いた。
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
☆追加の登場猫紹介☆
モチ♂
白い体をして、モチモチした体つきの雄猫。目は黄色だが、常に閉じられている。穏やかな性格。言葉の最後がカタカナになる。レイの兄。マロンとは仲が悪い。
モフ♀
クリーム色の雌猫。目は緑。元ルナの友達で今はライバル。面倒くさがりな性格。ボスに好かれているがボスの事はあまり好きではない。ヤミの事が好き。
モチ♂
白い体をして、モチモチした体つきの雄猫。目は黄色だが、常に閉じられている。穏やかな性格。言葉の最後がカタカナになる。レイの兄。マロンとは仲が悪い。
モフ♀
クリーム色の雌猫。目は緑。元ルナの友達で今はライバル。面倒くさがりな性格。ボスに好かれているがボスの事はあまり好きではない。ヤミの事が好き。
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
「簡単に説明すると、ボスの事が嫌いは私たちは夜逃げした。ボスは怒っている。いつかやっつけたいと思っていた。だからボスはモチの妹愛を利用して私たちの居場所を突き止めたってわけ。私たちは一応ピンチ」
ムギが告げる。えええっ!いきなりヤバい展開!
「ボス、ズタズタに裂かれたい?」
ルナが爪を出し、歯をむき出す。
「手を出してみろ。俺の仲間全員がお前達の相手だ。ムギ、大人しく帰ってきて手下になって言うことをなんでも聞くと言うのなら命は助けてやるぞ?」
ボスは嫌な笑いを浮かべる。
「あんたの仲間になるぐらいなら死んだ方がマシ!」
ムギは怒鳴る。
「ならば、かかれ!」
ボスは号令を出した。だが、誰も動かない。
「あいにく、ボスよりも俺の方が信頼されてます。ボスの自分勝手な行動にみんなウンザリしてます。.......ボスを囲め」
ヤミが進み出て、指示を出すと、猫たちはいっせいにボスを囲んで威嚇を始めた。
「さあ、出ていけ。追放だ」
ヤミが唸った。
「裏切り者!いつかお前達全員に復讐する!順番に殺してやるからな!背後によく気をつけるんだな!」
ボスはそう捨て台詞を吐くと、逃げていった。
ムギが告げる。えええっ!いきなりヤバい展開!
「ボス、ズタズタに裂かれたい?」
ルナが爪を出し、歯をむき出す。
「手を出してみろ。俺の仲間全員がお前達の相手だ。ムギ、大人しく帰ってきて手下になって言うことをなんでも聞くと言うのなら命は助けてやるぞ?」
ボスは嫌な笑いを浮かべる。
「あんたの仲間になるぐらいなら死んだ方がマシ!」
ムギは怒鳴る。
「ならば、かかれ!」
ボスは号令を出した。だが、誰も動かない。
「あいにく、ボスよりも俺の方が信頼されてます。ボスの自分勝手な行動にみんなウンザリしてます。.......ボスを囲め」
ヤミが進み出て、指示を出すと、猫たちはいっせいにボスを囲んで威嚇を始めた。
「さあ、出ていけ。追放だ」
ヤミが唸った。
「裏切り者!いつかお前達全員に復讐する!順番に殺してやるからな!背後によく気をつけるんだな!」
ボスはそう捨て台詞を吐くと、逃げていった。
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
「ムギ、俺は新しいリーダーとなる。お前達も、また仲間になるか?」
ヤミは珍しく微笑んでみせた。
「仲間になるに決まってるわ」
ムギは笑ってみせた。みんながムギに群がる。
「おかえり!」
「久しぶりだね!」
「寂しかった!」
「無事でよかったぜ!」
「またよろしくな!」
みんなは口々に喋る。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今は夜中。縄張りに戻り、木の上に立っているのはヤミだ。
「今から副リーダーを指名する」
ヤミの静かな声が響いた。
「.......ムギを副リーダーに指名する」
ヤミの目はゆっくりとムギへ向いた。
「えっ?!私?」
ムギは戸惑いに満ちた目をした。
「君は向こうで立派にリーダーを務めていたとみんなから聞いている。君はみんなの事を優先できるし、忠誠心も明らかだ。君こそ副リーダーにふさわしい」
ヤミは奥に何かの感情を隠しながら言った。
「なら、つつしんでお受けします」
ムギは丁寧に頭を下げた。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
みんなが寝静まった頃、ヤミはためらいがちにルナに声をかけた。ルナは何故か起きていたのだ。
「な、なあ」
ヤミは勇気をだして話しかけた。この前断ってしまったし、今は副リーダーに選んであげられなかった。ムギに言った事はルナにも言える事だ。ルナはこんな自分を許してくれるだろうか?
「あの時はごめん。もう、俺の事なんか嫌いだよな」
ヤミは心の底から謝った。ルナがゆっくりと振り向く。その目は寂しさと優しさ、喜び、ヤミに対する愛情が浮かんでいた。
「.......ばかね。嫌ってなんかないわよ。愛してるに決まってるでしょ。もちろん、許すわ」
ルナはそっとヤミの頬を舐めた。ヤミは耳の先からしっぽの先まで熱くなるのを感じた。
「俺も、愛してる。.......ずっと言いたかった」
ヤミはルナの耳元でそう囁いた。ルナは今までで1番可愛い笑顔を浮かべた。ヤミはルナの体に自分の体を押し付けた。
ヤミは珍しく微笑んでみせた。
「仲間になるに決まってるわ」
ムギは笑ってみせた。みんながムギに群がる。
「おかえり!」
「久しぶりだね!」
「寂しかった!」
「無事でよかったぜ!」
「またよろしくな!」
みんなは口々に喋る。
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今は夜中。縄張りに戻り、木の上に立っているのはヤミだ。
「今から副リーダーを指名する」
ヤミの静かな声が響いた。
「.......ムギを副リーダーに指名する」
ヤミの目はゆっくりとムギへ向いた。
「えっ?!私?」
ムギは戸惑いに満ちた目をした。
「君は向こうで立派にリーダーを務めていたとみんなから聞いている。君はみんなの事を優先できるし、忠誠心も明らかだ。君こそ副リーダーにふさわしい」
ヤミは奥に何かの感情を隠しながら言った。
「なら、つつしんでお受けします」
ムギは丁寧に頭を下げた。
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みんなが寝静まった頃、ヤミはためらいがちにルナに声をかけた。ルナは何故か起きていたのだ。
「な、なあ」
ヤミは勇気をだして話しかけた。この前断ってしまったし、今は副リーダーに選んであげられなかった。ムギに言った事はルナにも言える事だ。ルナはこんな自分を許してくれるだろうか?
「あの時はごめん。もう、俺の事なんか嫌いだよな」
ヤミは心の底から謝った。ルナがゆっくりと振り向く。その目は寂しさと優しさ、喜び、ヤミに対する愛情が浮かんでいた。
「.......ばかね。嫌ってなんかないわよ。愛してるに決まってるでしょ。もちろん、許すわ」
ルナはそっとヤミの頬を舐めた。ヤミは耳の先からしっぽの先まで熱くなるのを感じた。
「俺も、愛してる。.......ずっと言いたかった」
ヤミはルナの耳元でそう囁いた。ルナは今までで1番可愛い笑顔を浮かべた。ヤミはルナの体に自分の体を押し付けた。
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
しばらくは平和だった。レオもこの生活に馴染み、みんなと仲良く暮らしていた。最近はムギに好意を抱いていたりもする。この間、ヤミとルナの子が生まれた。とても元気だ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ルナは愛おしげに子供たちを見ていた。3匹も生まれた。長男のルビーは赤茶色の雄猫だ。長女のパールは真っ白な雌猫。次男のブラックは真っ黒な雄猫。
「母さん!母さん!僕は将来父さんみたいなリーダーになりたい!」
ルビーは無邪気に叫んだ。
「私は狩りが得意な猫になりたいわ!母さんみたいに!」
パールは自慢げに言った。
「スケールが小さいな。父さんや母さんよりすごい猫になって父さんと母さんを喜ばせてあげるんだ」
ブラックは静かに言ったが、目は興奮していた。
「生き方を学ぶのが楽しみなのはわかるけれど、もう少し静かになさい。まるで子猫よ」
ルナは子供たちをたしなめた。
「お前たちには1番いい先生を選んでやるからな」
ヤミは子供たちを順番に舐めた。
「あら、差別はいけないわよ」
ルナはいたずらっぽく言った。
「差別じゃないよ」
ヤミはむっとしたように返したが、目は愛情で輝いていた。ルナは、今をとても幸せだと思った。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「なに?ルナの子が生まれた?」
大きな猫が低い声で聞き返した。
「はい。なので今がチャンスです。みんなは子猫を守ろうとするでしょう。そこで、脅すのです」
1匹の猫はずるがしこく言った。
「『子猫を殺されたくなければリーダーの座を明け渡せ』と脅すのだな?完璧だ」
大きな猫は満足そうに言った後、戦いの訓練を強化するように言った。力ずくで奪わなくてはならない可能性も大いにあるからだ。やっと、復讐の時だ。
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ルナは愛おしげに子供たちを見ていた。3匹も生まれた。長男のルビーは赤茶色の雄猫だ。長女のパールは真っ白な雌猫。次男のブラックは真っ黒な雄猫。
「母さん!母さん!僕は将来父さんみたいなリーダーになりたい!」
ルビーは無邪気に叫んだ。
「私は狩りが得意な猫になりたいわ!母さんみたいに!」
パールは自慢げに言った。
「スケールが小さいな。父さんや母さんよりすごい猫になって父さんと母さんを喜ばせてあげるんだ」
ブラックは静かに言ったが、目は興奮していた。
「生き方を学ぶのが楽しみなのはわかるけれど、もう少し静かになさい。まるで子猫よ」
ルナは子供たちをたしなめた。
「お前たちには1番いい先生を選んでやるからな」
ヤミは子供たちを順番に舐めた。
「あら、差別はいけないわよ」
ルナはいたずらっぽく言った。
「差別じゃないよ」
ヤミはむっとしたように返したが、目は愛情で輝いていた。ルナは、今をとても幸せだと思った。
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「なに?ルナの子が生まれた?」
大きな猫が低い声で聞き返した。
「はい。なので今がチャンスです。みんなは子猫を守ろうとするでしょう。そこで、脅すのです」
1匹の猫はずるがしこく言った。
「『子猫を殺されたくなければリーダーの座を明け渡せ』と脅すのだな?完璧だ」
大きな猫は満足そうに言った後、戦いの訓練を強化するように言った。力ずくで奪わなくてはならない可能性も大いにあるからだ。やっと、復讐の時だ。
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
その猫はボスかな?(違ったらすみません!)
復讐…((((;゚;Д;゚)))カタカタカタカタカタカタカタ
復讐…((((;゚;Д;゚)))カタカタカタカタカタカタカタ
ナイトブルー- 見習い
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
ボス君は何を企てているのでしょう.......?
((((;゚Д゚)))))))
((((;゚Д゚)))))))
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
レオは胸騒ぎがした。警戒して辺りを見回してしまう。前から勘が鋭いかったレオはこういう事がよくあった。
「どうしたの?」
ふわりと甘い香りが漂い、ムギが現れた。レオはドキドキした。そして、警戒の感情を隠した。
「ううん。なんでもないよ」
レオは優しく返事をし、ムギの耳を舐めた。今からルナの子猫たちは先生をもらう。子猫たちはいそいそと子猫部屋から出てきて、空き地の真ん中に座った。だが、その時、ガサガサと音がし、ボスが飛び出してきた。たくさんの野良猫たちを引き連れている。ボスはドッシリしている割には身軽な動きで、1番近くにいたルナが子、ブラックをくわえあげた。
「俺の子を放せ、ボス!」
ヤミは怒りに満ちた唸り声を上げた。
「断る。こいつの命が惜しくば、リーダーの座を明け渡せ!」
ボスは前と変わらぬいやらしい笑いをうかべた。ルナが唸り、ボスの方へ飛び出そうとしたのをレイが止めた。
「ダメよ!襲いかかったらブラックが殺されちゃうわ」
レイは必死でなだめようとするが、ルナは一言も耳を貸さず、もがき続けている。
「離して!あの最低な奴を引き裂いて心臓をカラスの餌にしてやる!」
ルナは怒りでギラついた目でボスを睨みつけた。
「やれるものなら、やれ」
ボスは顎を動かした。そして、ヤミが口を開いた。
「俺たちは決して弱くない。旅にも耐えられる。この住処以外にも住みやすい住処があるはずだ。リーダーの座を.......」
ヤミは目を閉じて言いかけたが、ある声がさえぎった。
「父さん!馬鹿なこと言うな!俺たちは負けない!みんなのためなら、俺、命なんか惜しくないよ!俺はみんなのために死ぬんだろ?なら、本望だ!」
ブラックは叫んだ。決意と、悲しみと、恐怖と、家族や仲間への愛、勇気に満ちたその目をヤミはしっかりと見返した。
「.......出来ない」
ヤミはついに首を横に振った。当たり前だ。自分の息子の死を黙って耐えるなんて、出来るはずがない。だが、思いがけない言葉がヤミを攻撃した。
「馬鹿!馬鹿馬鹿馬鹿!息子の勇気を無駄にする気?!失望したわ!仲間の役に立ちたいと思う立派な気持ちを尊重すべきでしょ!リーダーとしても、私の夫としても最低ね!」
ルナからの思いがけない言葉にヤミの目は怒りで燃え上がった。
「お前こそ失望した!息子の命をあっという間に切り捨てる冷酷な母親だったとはな!」
ヤミは思い切り睨んだ。レオは焦った。どうすればいいのだろうか。.......やれることは1つしかない。レオはボスに不意打ちをくらわした。ブラックはボスから離れる。
「自分勝手にしやがって!」
レオは初めて、激怒した。
「どうしたの?」
ふわりと甘い香りが漂い、ムギが現れた。レオはドキドキした。そして、警戒の感情を隠した。
「ううん。なんでもないよ」
レオは優しく返事をし、ムギの耳を舐めた。今からルナの子猫たちは先生をもらう。子猫たちはいそいそと子猫部屋から出てきて、空き地の真ん中に座った。だが、その時、ガサガサと音がし、ボスが飛び出してきた。たくさんの野良猫たちを引き連れている。ボスはドッシリしている割には身軽な動きで、1番近くにいたルナが子、ブラックをくわえあげた。
「俺の子を放せ、ボス!」
ヤミは怒りに満ちた唸り声を上げた。
「断る。こいつの命が惜しくば、リーダーの座を明け渡せ!」
ボスは前と変わらぬいやらしい笑いをうかべた。ルナが唸り、ボスの方へ飛び出そうとしたのをレイが止めた。
「ダメよ!襲いかかったらブラックが殺されちゃうわ」
レイは必死でなだめようとするが、ルナは一言も耳を貸さず、もがき続けている。
「離して!あの最低な奴を引き裂いて心臓をカラスの餌にしてやる!」
ルナは怒りでギラついた目でボスを睨みつけた。
「やれるものなら、やれ」
ボスは顎を動かした。そして、ヤミが口を開いた。
「俺たちは決して弱くない。旅にも耐えられる。この住処以外にも住みやすい住処があるはずだ。リーダーの座を.......」
ヤミは目を閉じて言いかけたが、ある声がさえぎった。
「父さん!馬鹿なこと言うな!俺たちは負けない!みんなのためなら、俺、命なんか惜しくないよ!俺はみんなのために死ぬんだろ?なら、本望だ!」
ブラックは叫んだ。決意と、悲しみと、恐怖と、家族や仲間への愛、勇気に満ちたその目をヤミはしっかりと見返した。
「.......出来ない」
ヤミはついに首を横に振った。当たり前だ。自分の息子の死を黙って耐えるなんて、出来るはずがない。だが、思いがけない言葉がヤミを攻撃した。
「馬鹿!馬鹿馬鹿馬鹿!息子の勇気を無駄にする気?!失望したわ!仲間の役に立ちたいと思う立派な気持ちを尊重すべきでしょ!リーダーとしても、私の夫としても最低ね!」
ルナからの思いがけない言葉にヤミの目は怒りで燃え上がった。
「お前こそ失望した!息子の命をあっという間に切り捨てる冷酷な母親だったとはな!」
ヤミは思い切り睨んだ。レオは焦った。どうすればいいのだろうか。.......やれることは1つしかない。レオはボスに不意打ちをくらわした。ブラックはボスから離れる。
「自分勝手にしやがって!」
レオは初めて、激怒した。
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
「ふん!飼い猫めが!」
ボスは鋭く唸ると、レオに向き直った。
「誰が飼い猫だ!僕はれっきとしたみんなの仲間だ!人間なんて大嫌いだ!」
レオは怒りで震える前足をボス目掛けて振り下ろした。
「遅い!俺にかなうと思うな!」
ボスはひらりと避けると、逃げようとしていたブラックを再びくわえなおした。そして、そばにいた雌猫に投げた。その全身傷だらけの年老いた雌猫は見事にくわえた。
「スカー(傷跡)!まだ生きていたのね!」
長老猫が立ち上がって驚いた目をした。レオも昔話で長老から聞いた事がある。かつて、一族を滅ぼしかけた極悪の裏切り者。戦いの腕は見事で、戦いが得意なルナは、スカーの元弟子だ。スカーと呼ばれた猫は肩をすくめた。
「簡単に死んでたまるもんかい。あんたたちを滅ぼして、あたしが権力を握るまでは、死ぬつもりは無いね」
スカーはブラックをくわえたまま言う。
「まさか、私の子を殺したりなんてしないわよね?」
ルナは怒りで肩を震わせている。
「まさか。殺さないよ」
スカーはそう言い、目をキラリと光らせた。レオは怪しいと思った。次の瞬間、ブラックは宙を舞っていた。
「あたしはね!」
スカーはそう言うと、後ろの方にいる猫へ投げ飛ばし、その猫は直ぐにブラックを噛み殺してしまった。
「よくも!後悔するがいいわ!」
ルナは凄いスピードで走り、その猫と戦いを始めた。そして、レオが油断していた時だ。横から何かにぶつかられた。
「終わりだな。飼い猫。やはり飼い猫は警戒する本能がイマイチ鋭くない。たやすい獲物だ」
ボスの熱い息が顔にかかる。もうダメだと思った。すると、誰かがボスを突き飛ばした。
ボスは鋭く唸ると、レオに向き直った。
「誰が飼い猫だ!僕はれっきとしたみんなの仲間だ!人間なんて大嫌いだ!」
レオは怒りで震える前足をボス目掛けて振り下ろした。
「遅い!俺にかなうと思うな!」
ボスはひらりと避けると、逃げようとしていたブラックを再びくわえなおした。そして、そばにいた雌猫に投げた。その全身傷だらけの年老いた雌猫は見事にくわえた。
「スカー(傷跡)!まだ生きていたのね!」
長老猫が立ち上がって驚いた目をした。レオも昔話で長老から聞いた事がある。かつて、一族を滅ぼしかけた極悪の裏切り者。戦いの腕は見事で、戦いが得意なルナは、スカーの元弟子だ。スカーと呼ばれた猫は肩をすくめた。
「簡単に死んでたまるもんかい。あんたたちを滅ぼして、あたしが権力を握るまでは、死ぬつもりは無いね」
スカーはブラックをくわえたまま言う。
「まさか、私の子を殺したりなんてしないわよね?」
ルナは怒りで肩を震わせている。
「まさか。殺さないよ」
スカーはそう言い、目をキラリと光らせた。レオは怪しいと思った。次の瞬間、ブラックは宙を舞っていた。
「あたしはね!」
スカーはそう言うと、後ろの方にいる猫へ投げ飛ばし、その猫は直ぐにブラックを噛み殺してしまった。
「よくも!後悔するがいいわ!」
ルナは凄いスピードで走り、その猫と戦いを始めた。そして、レオが油断していた時だ。横から何かにぶつかられた。
「終わりだな。飼い猫。やはり飼い猫は警戒する本能がイマイチ鋭くない。たやすい獲物だ」
ボスの熱い息が顔にかかる。もうダメだと思った。すると、誰かがボスを突き飛ばした。
シャイニングナイト- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
ブラック.......(泣)
空ではちゃんと元気にやっているよ.......。
勇敢な子猫として、みんなに称えて貰えるよ.......。
空ではちゃんと元気にやっているよ.......。
勇敢な子猫として、みんなに称えて貰えるよ.......。
シャイニングナイト- ライオン族
- 投稿数 : 1286
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
シャイニングナイトさん、読んでます・・・。
ブラック・・・・・・噛み殺されるなんて・・・。
楽しみにしてます!
ブラック・・・・・・噛み殺されるなんて・・・。
楽しみにしてます!
サンウィング- ライオン族
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
うぅ.......。(´;ω;`)
ブラックは空で元気にしてるよ.......。
読んでくれてありがとうございます!
ブラックは空で元気にしてるよ.......。
読んでくれてありがとうございます!
シャイニングナイト- ライオン族
- 投稿数 : 1286
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Re: 別れと出会い 〜新しい生活〜
「レオ、久しぶりだな!.......ま、久々の再会を喜べるような状況じゃないみたいだけど」
ボスを突き飛ばし、押さえつけているのは黄金色の雄猫だ。レオは必死に思い出そうと頭を回転させた後、思い出した。
「ツキ!?」
レオは驚きのあまり、叫んだ。
「ど、どうして、ここに?」
レオがつっかえながらたずねると、ツキはさらりと答えた。
「簡単さ。同じ車を待ったんだよ。見た目は全て覚えたからね。また来るのはしばらく後だったからこうなっちゃったけど」
ツキは鍛えられた力強い前足でボスを押さえつけている。だが、ボスも負けておらず、ツキを跳ね飛ばした。
「ふん!俺にたやすく逆らうなよ!」
ボスは馬鹿にして言い、煽った。レオはまずいと思った。ツキはとても負けず嫌いだ。煽られると、理性を失ってしまう。
「なんだとぉぉぉ!」
ツキは牙を向き、わめきたて、耳をつんざくような叫び声を上げた。ボスもそれには少し怯んだ。
「情けないね!あたしに任せな!」
スカーはヒョイと飛んだ。ツキとスカーは激しくやり合った。レオは、スカーの事はツキに任せ、ボスに向き直った。そして、ムギはレオにピタリと付き添った。
「私も戦うわ。永遠の敵との決着はつけたいからね」
ムギは茶目っ気たっぷりにウィンクした。
「頼もしい仲間がいて良かった」
レオは愛情を込めてムギの耳を舐め、ボスに向き直った。ボスはもう戦う準備が出来ていると言いたげにこちらを見ている。3匹は同時に飛び出した。
ボスを突き飛ばし、押さえつけているのは黄金色の雄猫だ。レオは必死に思い出そうと頭を回転させた後、思い出した。
「ツキ!?」
レオは驚きのあまり、叫んだ。
「ど、どうして、ここに?」
レオがつっかえながらたずねると、ツキはさらりと答えた。
「簡単さ。同じ車を待ったんだよ。見た目は全て覚えたからね。また来るのはしばらく後だったからこうなっちゃったけど」
ツキは鍛えられた力強い前足でボスを押さえつけている。だが、ボスも負けておらず、ツキを跳ね飛ばした。
「ふん!俺にたやすく逆らうなよ!」
ボスは馬鹿にして言い、煽った。レオはまずいと思った。ツキはとても負けず嫌いだ。煽られると、理性を失ってしまう。
「なんだとぉぉぉ!」
ツキは牙を向き、わめきたて、耳をつんざくような叫び声を上げた。ボスもそれには少し怯んだ。
「情けないね!あたしに任せな!」
スカーはヒョイと飛んだ。ツキとスカーは激しくやり合った。レオは、スカーの事はツキに任せ、ボスに向き直った。そして、ムギはレオにピタリと付き添った。
「私も戦うわ。永遠の敵との決着はつけたいからね」
ムギは茶目っ気たっぷりにウィンクした。
「頼もしい仲間がいて良かった」
レオは愛情を込めてムギの耳を舐め、ボスに向き直った。ボスはもう戦う準備が出来ていると言いたげにこちらを見ている。3匹は同時に飛び出した。
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