WARRIORS BBS
Would you like to react to this message? Create an account in a few clicks or log in to continue.

あいつが死んだ 新版 

Go down

あいつが死んだ 新版  Empty あいつが死んだ 新版 

投稿 by ホワイトクラウド Fri Apr 09, 2021 2:15 am

数年前に「あいつが死んだ~殺人鬼は誰?~」
という話を書いていたホワイトクラウドです。
長らくBBSには来ていませんでしたが、前に書いてたものをリメイクし、新しく投稿していきたいと思います。
とは言え旧版は全然話を進めないまま放置したので、リメイクと言う程でもないですが…
今度こそ完結させたいです。短編になるかも。
小説を書くのは不慣れですが、よろしければ読んでいってくださいね。
__________________________________________________

👇ざっとあらすじ

どこかの世界線のリヴァー族がメインのお話です。
主人公オーシャンミストと彼の部族、そして周りに住む飼い猫たちが猟奇殺猫事件に巻き込まれます。
___________________________________________________________________________

👇主要登場猫
 
【リヴァー族】 

*族長*
・ベリースター 雄
赤茶色の大柄な猫。無愛想で強引な性格。
タスクポーの指導者。息子はブレイズポー。

*戦士*
・オーシャンミスト (海の霧) 雄
青色がかかった灰色の縞猫。水色の瞳。
リヴァー族にしては細め。ウィードポーの指導者。

・レインハート (雨の心) 雄
おおらかなベテラン戦士。体は黒く、耳の先だけ白い。

・シャインペルト (輝く毛皮) 雌
透き通った青い目が特徴的な三毛猫。

・ホワイトプール (白い池) 雌
赤い目を持つきれいな白猫。

・スリートヘイズ (みぞれ霞) 雄
少々気性が荒い白黒ぶち模様の猫。
ホワイトプールの兄

・クェイルフェザー (ウズラの羽根) 雌
茶色いまだら模様の猫。ベリースターの連れ合い

*見習い*
・ブラックポー (黒い足) 雄
真っ黒で臆病な猫。左右で瞳の色が違う。
レインハートの弟子。

・ウィードポー (雑草足) 雄
灰色と黒のマーブル模様の猫。
オーシャンミストの弟子。

・ブレイズポー (炎足) 雄
濃いショウガ色の猫。父親はベリースター

・タスクポー (牙足) 雌
クリーム色の猫。所々に斑点がある。
ベリースターの弟子。

*看護猫*
・スネークアイ 雌
鋭い琥珀色の目をした灰色の猫。毛足が長い。
もと単独猫

・シルヴァーポー 雄
見習い看護猫。とても薄い灰色と白の毛皮をもつ。

【単独猫、飼い猫】
・ブラッディクロー
白い雌猫。オレンジ色の首輪をしている。
オーシャンミストとは知り合い。名前は部族に憧れて作った偽名。

・アージェント
毛が長い雄猫。裕福な二本足に飼われている。
部族猫を汚らわしいと思っている。

・ローズ
尻尾だけ茶色い雌猫。
二本足のもとから逃げ、単独猫として暮らしている。


猫はもっと出す予定です。頑張って考えますcat
ホワイトクラウド
ホワイトクラウド
子猫
子猫

投稿数 : 7
Join date : 2016/03/02
所在地 : はんぺん

サンウィング, シャイニングナイト and ファイヤウィング like this post

トップに戻る Go down

あいつが死んだ 新版  Empty あいつが死んだ プロローグ

投稿 by ホワイトクラウド Fri Apr 09, 2021 11:48 pm

プロローグ

霧が濃くて前が見えやしない。
ブラックポーはいら立ちながら前を進む。指導者の尻尾を追うのでやっとだった。
地面の草がひんやり湿り、肉球を凍らしている。

「ブラックポー、ついてこれてるか?」
「はい、レインハート」

ブラックポーは速度を上げて指導者に追いつく。危うくぶつかるところだ。

やがて境界線である川沿いに出た。向こう側に広がる森ではサンダー族がやかましく朝を迎えているのだろう。

「おまえ、どこか怪我をしたのか?血の匂いがする」
立ち止まったレインハートが心配そうにこちらを向いた。

「い、いくら僕でもこの距離じゃ怪我なんてしませんよ!」
まだ子猫だと思われているらしい。意固地になって答えた。

「おかしいな。誰か喧嘩でも…?」
目を見開いたレインハートが突然駆け出した。ブラックポーも後を追う。

少し下流に血だまりが広がっていた。そしてその中にぽつんと横たわる黒猫。
ブラックポーにとって初めて見る血、初めて見る死体だった。




リヴァー族のキャンプはしんとしている。
声を出してはいけないかのような重苦しい雰囲気のなか、ベリースターが説明を始めた。

「今朝狩りに出かけたレインハートとブラックポーが、この」
足元の黒猫の遺体に目をやる。
「クロウウィンドの遺体を見つけたそうだ。スネークアイの話によれば、複数の傷口は猫の牙によるものらしい。」

「サンダー族がやったんですか?」
ウィードポーが弱々しい声で聞いた。弟子が族長の話に口を挟んだので、指導者のオーシャンミストは慌てている。

「その可能性は高い。だが霧が濃かったせいでにおいがわからなかったそうだ。」
族長に目を向けられたレインハートがうなずく。

「クロウウィンドは実に優秀な戦士だった。実に惜しいことだ。
真相がわからないうちからサンダー族に奇襲など仕掛けないように。各自出かける際は気をつけろ。以上。」
ベリースターの雑な締めくくりによって集会はお開きになり、代わって副長のライトポピーが一族に指示を出し始めた。

仲間が殺されて、こんなあっさり済むものなのか?族長はいくらなんでも雑すぎないか?
ブラックポーはヒゲが重かった。
それは多くの仲間も同じなようで、あちこちから不安げな囁きが聞こえてくる。

「クロウウィンドは誰かと仲が悪かった?」
「キャンプを襲撃されるかもしれないわ。」
「サンダー族に聞いてみるべきだ。」
「気軽にパトロールも行けないわね。」

どんよりした一日が始まる。
ホワイトクラウド
ホワイトクラウド
子猫
子猫

投稿数 : 7
Join date : 2016/03/02
所在地 : はんぺん

サンウィング and シャイニングナイト like this post

トップに戻る Go down

トップに戻る


 
Permissions in this forum:
返信投稿: