あいつが死んだ 新版
WARRIORS BBS :: 小説投稿フォーラム :: 本家ウォーリアーズ小説
Page 1 of 1
あいつが死んだ 新版
数年前に「あいつが死んだ~殺人鬼は誰?~」
という話を書いていたホワイトクラウドです。
長らくBBSには来ていませんでしたが、前に書いてたものをリメイクし、新しく投稿していきたいと思います。
とは言え旧版は全然話を進めないまま放置したので、リメイクと言う程でもないですが…
今度こそ完結させたいです。短編になるかも。
小説を書くのは不慣れですが、よろしければ読んでいってくださいね。
__________________________________________________
ざっとあらすじ
どこかの世界線のリヴァー族がメインのお話です。
主人公オーシャンミストと彼の部族、そして周りに住む飼い猫たちが猟奇殺猫事件に巻き込まれます。
___________________________________________________________________________
主要登場猫
【リヴァー族】
*族長*
・ベリースター 雄
赤茶色の大柄な猫。無愛想で強引な性格。
タスクポーの指導者。息子はブレイズポー。
*戦士*
・オーシャンミスト (海の霧) 雄
青色がかかった灰色の縞猫。水色の瞳。
リヴァー族にしては細め。ウィードポーの指導者。
・レインハート (雨の心) 雄
おおらかなベテラン戦士。体は黒く、耳の先だけ白い。
・シャインペルト (輝く毛皮) 雌
透き通った青い目が特徴的な三毛猫。
・ホワイトプール (白い池) 雌
赤い目を持つきれいな白猫。
・スリートヘイズ (みぞれ霞) 雄
少々気性が荒い白黒ぶち模様の猫。
ホワイトプールの兄
・クェイルフェザー (ウズラの羽根) 雌
茶色いまだら模様の猫。ベリースターの連れ合い
*見習い*
・ブラックポー (黒い足) 雄
真っ黒で臆病な猫。左右で瞳の色が違う。
レインハートの弟子。
・ウィードポー (雑草足) 雄
灰色と黒のマーブル模様の猫。
オーシャンミストの弟子。
・ブレイズポー (炎足) 雄
濃いショウガ色の猫。父親はベリースター
・タスクポー (牙足) 雌
クリーム色の猫。所々に斑点がある。
ベリースターの弟子。
*看護猫*
・スネークアイ 雌
鋭い琥珀色の目をした灰色の猫。毛足が長い。
もと単独猫
・シルヴァーポー 雄
見習い看護猫。とても薄い灰色と白の毛皮をもつ。
【単独猫、飼い猫】
・ブラッディクロー
白い雌猫。オレンジ色の首輪をしている。
オーシャンミストとは知り合い。名前は部族に憧れて作った偽名。
・アージェント
毛が長い雄猫。裕福な二本足に飼われている。
部族猫を汚らわしいと思っている。
・ローズ
尻尾だけ茶色い雌猫。
二本足のもとから逃げ、単独猫として暮らしている。
猫はもっと出す予定です。頑張って考えます
という話を書いていたホワイトクラウドです。
長らくBBSには来ていませんでしたが、前に書いてたものをリメイクし、新しく投稿していきたいと思います。
とは言え旧版は全然話を進めないまま放置したので、リメイクと言う程でもないですが…
今度こそ完結させたいです。短編になるかも。
小説を書くのは不慣れですが、よろしければ読んでいってくださいね。
__________________________________________________
ざっとあらすじ
どこかの世界線のリヴァー族がメインのお話です。
主人公オーシャンミストと彼の部族、そして周りに住む飼い猫たちが猟奇殺猫事件に巻き込まれます。
___________________________________________________________________________
主要登場猫
【リヴァー族】
*族長*
・ベリースター 雄
赤茶色の大柄な猫。無愛想で強引な性格。
タスクポーの指導者。息子はブレイズポー。
*戦士*
・オーシャンミスト (海の霧) 雄
青色がかかった灰色の縞猫。水色の瞳。
リヴァー族にしては細め。ウィードポーの指導者。
・レインハート (雨の心) 雄
おおらかなベテラン戦士。体は黒く、耳の先だけ白い。
・シャインペルト (輝く毛皮) 雌
透き通った青い目が特徴的な三毛猫。
・ホワイトプール (白い池) 雌
赤い目を持つきれいな白猫。
・スリートヘイズ (みぞれ霞) 雄
少々気性が荒い白黒ぶち模様の猫。
ホワイトプールの兄
・クェイルフェザー (ウズラの羽根) 雌
茶色いまだら模様の猫。ベリースターの連れ合い
*見習い*
・ブラックポー (黒い足) 雄
真っ黒で臆病な猫。左右で瞳の色が違う。
レインハートの弟子。
・ウィードポー (雑草足) 雄
灰色と黒のマーブル模様の猫。
オーシャンミストの弟子。
・ブレイズポー (炎足) 雄
濃いショウガ色の猫。父親はベリースター
・タスクポー (牙足) 雌
クリーム色の猫。所々に斑点がある。
ベリースターの弟子。
*看護猫*
・スネークアイ 雌
鋭い琥珀色の目をした灰色の猫。毛足が長い。
もと単独猫
・シルヴァーポー 雄
見習い看護猫。とても薄い灰色と白の毛皮をもつ。
【単独猫、飼い猫】
・ブラッディクロー
白い雌猫。オレンジ色の首輪をしている。
オーシャンミストとは知り合い。名前は部族に憧れて作った偽名。
・アージェント
毛が長い雄猫。裕福な二本足に飼われている。
部族猫を汚らわしいと思っている。
・ローズ
尻尾だけ茶色い雌猫。
二本足のもとから逃げ、単独猫として暮らしている。
猫はもっと出す予定です。頑張って考えます
ホワイトクラウド- 子猫
- 投稿数 : 7
Join date : 2016/03/02
所在地 : はんぺん
サンウィング, シャイニングナイト and ファイヤウィング like this post
あいつが死んだ プロローグ
プロローグ
霧が濃くて前が見えやしない。
ブラックポーはいら立ちながら前を進む。指導者の尻尾を追うのでやっとだった。
地面の草がひんやり湿り、肉球を凍らしている。
「ブラックポー、ついてこれてるか?」
「はい、レインハート」
ブラックポーは速度を上げて指導者に追いつく。危うくぶつかるところだ。
やがて境界線である川沿いに出た。向こう側に広がる森ではサンダー族がやかましく朝を迎えているのだろう。
「おまえ、どこか怪我をしたのか?血の匂いがする」
立ち止まったレインハートが心配そうにこちらを向いた。
「い、いくら僕でもこの距離じゃ怪我なんてしませんよ!」
まだ子猫だと思われているらしい。意固地になって答えた。
「おかしいな。誰か喧嘩でも…?」
目を見開いたレインハートが突然駆け出した。ブラックポーも後を追う。
少し下流に血だまりが広がっていた。そしてその中にぽつんと横たわる黒猫。
ブラックポーにとって初めて見る血、初めて見る死体だった。
リヴァー族のキャンプはしんとしている。
声を出してはいけないかのような重苦しい雰囲気のなか、ベリースターが説明を始めた。
「今朝狩りに出かけたレインハートとブラックポーが、この」
足元の黒猫の遺体に目をやる。
「クロウウィンドの遺体を見つけたそうだ。スネークアイの話によれば、複数の傷口は猫の牙によるものらしい。」
「サンダー族がやったんですか?」
ウィードポーが弱々しい声で聞いた。弟子が族長の話に口を挟んだので、指導者のオーシャンミストは慌てている。
「その可能性は高い。だが霧が濃かったせいでにおいがわからなかったそうだ。」
族長に目を向けられたレインハートがうなずく。
「クロウウィンドは実に優秀な戦士だった。実に惜しいことだ。
真相がわからないうちからサンダー族に奇襲など仕掛けないように。各自出かける際は気をつけろ。以上。」
ベリースターの雑な締めくくりによって集会はお開きになり、代わって副長のライトポピーが一族に指示を出し始めた。
仲間が殺されて、こんなあっさり済むものなのか?族長はいくらなんでも雑すぎないか?
ブラックポーはヒゲが重かった。
それは多くの仲間も同じなようで、あちこちから不安げな囁きが聞こえてくる。
「クロウウィンドは誰かと仲が悪かった?」
「キャンプを襲撃されるかもしれないわ。」
「サンダー族に聞いてみるべきだ。」
「気軽にパトロールも行けないわね。」
どんよりした一日が始まる。
霧が濃くて前が見えやしない。
ブラックポーはいら立ちながら前を進む。指導者の尻尾を追うのでやっとだった。
地面の草がひんやり湿り、肉球を凍らしている。
「ブラックポー、ついてこれてるか?」
「はい、レインハート」
ブラックポーは速度を上げて指導者に追いつく。危うくぶつかるところだ。
やがて境界線である川沿いに出た。向こう側に広がる森ではサンダー族がやかましく朝を迎えているのだろう。
「おまえ、どこか怪我をしたのか?血の匂いがする」
立ち止まったレインハートが心配そうにこちらを向いた。
「い、いくら僕でもこの距離じゃ怪我なんてしませんよ!」
まだ子猫だと思われているらしい。意固地になって答えた。
「おかしいな。誰か喧嘩でも…?」
目を見開いたレインハートが突然駆け出した。ブラックポーも後を追う。
少し下流に血だまりが広がっていた。そしてその中にぽつんと横たわる黒猫。
ブラックポーにとって初めて見る血、初めて見る死体だった。
リヴァー族のキャンプはしんとしている。
声を出してはいけないかのような重苦しい雰囲気のなか、ベリースターが説明を始めた。
「今朝狩りに出かけたレインハートとブラックポーが、この」
足元の黒猫の遺体に目をやる。
「クロウウィンドの遺体を見つけたそうだ。スネークアイの話によれば、複数の傷口は猫の牙によるものらしい。」
「サンダー族がやったんですか?」
ウィードポーが弱々しい声で聞いた。弟子が族長の話に口を挟んだので、指導者のオーシャンミストは慌てている。
「その可能性は高い。だが霧が濃かったせいでにおいがわからなかったそうだ。」
族長に目を向けられたレインハートがうなずく。
「クロウウィンドは実に優秀な戦士だった。実に惜しいことだ。
真相がわからないうちからサンダー族に奇襲など仕掛けないように。各自出かける際は気をつけろ。以上。」
ベリースターの雑な締めくくりによって集会はお開きになり、代わって副長のライトポピーが一族に指示を出し始めた。
仲間が殺されて、こんなあっさり済むものなのか?族長はいくらなんでも雑すぎないか?
ブラックポーはヒゲが重かった。
それは多くの仲間も同じなようで、あちこちから不安げな囁きが聞こえてくる。
「クロウウィンドは誰かと仲が悪かった?」
「キャンプを襲撃されるかもしれないわ。」
「サンダー族に聞いてみるべきだ。」
「気軽にパトロールも行けないわね。」
どんよりした一日が始まる。
ホワイトクラウド- 子猫
- 投稿数 : 7
Join date : 2016/03/02
所在地 : はんぺん
サンウィング and シャイニングナイト like this post
WARRIORS BBS :: 小説投稿フォーラム :: 本家ウォーリアーズ小説
Page 1 of 1
Permissions in this forum:
返信投稿: 可
|
|