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〜古の魂〜一筋の光2

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〜古の魂〜一筋の光2 Empty 〜古の魂〜一筋の光2

投稿 by ライトニングサウンド Sun Sep 12, 2021 10:36 am

どうも。ライトニングサウンドです。「〜古の魂〜一筋の光」の改訂版をつくりました!(題名同じなので紛らわしいですが)
 ・・・と言っても原作はまだ完結していません。じゃあ何を投稿するんだよ、と思われる方多いと思います。
 前作と前前作の「バラの花子猫の一生」と「〜雷空とその炎が部族を救う〜」の改訂版も投稿するので安心してください。
 え?「〜雷空とその炎が部族を救う〜」って題名変わってない?と気づかれた方。(そもそもいるかな・・・)理由は登場する猫の名前を一部変えたから           ですよ。
 あとなんで3つの小説を一つのトピックにまとめるんだよ、とも思われた方。理由はただ一つ。
 「3つの小説は話がつながっているから」
 です!実は「〜古の魂〜一筋の光」ってほかの2つと話つながっているんです。(表には出てこないけど)「バラの花子猫の一生」にヒントがあるので改訂版を読みつつ、どこがどうつながっているのか想像してみてください!
 改訂版ではカギカッコもちゃんとつけましたし話の矛盾も直したので原作よりこっちを読む方をおすすめします。

 3日に一度投稿します!残りの2日は原作の〜古の魂〜一筋の光の話を進めます。(たぶん)

 どうぞよろしく、です!

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投稿 by シャイニングナイト Sun Sep 12, 2021 11:14 am

おお!待ってました!
話繋がってるってさすがですね!話繋がってる系の奴大好きなんですけど自分そういうのヘタクソで……。
応援してます!頑張ってください!
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投稿 by ライトニングサウンド Sun Sep 12, 2021 1:45 pm

☆登場猫紹介
★サンダー族
 ファイヤスター(火の星)   サンダー族族長

 ブランブルクロー(茨の鉤爪) サンダー族副長

 ジェイフェザー(カケスの羽) サンダー族看護猫

 ローズキット(バラ子猫)   左耳の聞こえない子猫

 バードキット(鳥子猫)    ローズキットの弟

 アップルキット(りんご子猫) ローズキットの妹

 ミリー           3匹の子猫の母

 グレーストライプ       ミリーの連れ合い

 ソーレルテイル        サンダー族の戦士

 ソーンクロー         サンダー族の戦士

★ウィンド族
 ワンスター          ウィンド族族長
 
 サファイアポー        ウィンド族見習い
 
 ラベンダーポー        サファイアポーの姉

 ホワイトテイル        サファイアポーの指導者

リヴァー族、シャドウ族は原作と同じ。

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投稿 by ライトニングサウンド Wed Sep 15, 2021 1:34 pm

 キャンプの中で、子猫が飛び跳ねている。名前はローズキット。今日は生まれて6か月。見習いになる日である。
「ちょっと、うるさいわ!」
駆け回っていると保育部屋にいるミリーに叱られた。
「・・・はーい。」
とりあえず、返事をした。でも、興奮は収まらなかった。
 ローズキットはミリー、グレーストライプの子供で妹にアップルキット、弟にバードキットがいる。1か月前、サンダー族を困らせていたアナグマを見にキャンプを出てアナグマに襲われローズキットは左耳が聞こえなくなった。幸いソーレルテイルのパトロール隊に会い、2匹は無傷だったが。それ以来ローズキットはソーレルテイルが大好きだ。だからローズキットは考えていた。ソーレルテイルが指導してくれたらな・・・と。
 「ローズキット!!ここにいたら邪魔よ。お父さんに会いに行ったら?」
ミリーの声が聞こえた。ローズキットは張り切って立ち上がった。
ローズキットは保育部屋をでて戦士部屋に行った。グレーストライプを探すためだ。
すると、ふわふわとした長いものに躓き転んだ。
 「気をつけろ!!」
顔を上げるとグレーストライプのしっぽに躓いたのだとわかった。
 「なんだ、ローズキットか。」
グレーストライプは毛を寝かせた。グレーストライプは、ファイヤスターとサンドストームと一緒に
ウサギを食べていた。ローズキットは喉を鳴らしグレーストライプの背中に飛びのった。
 「今日私、見習いになるんだよ!!ローズポーだよ!」
 「わかったよ、というかわかっているよ!忘れるわけないだろ!!降りてくれ!」
ファイヤスター、サンドストームが笑う。
 「おいおい、まだ昼だよ!」
ファイヤスターに言われた。昼とか夜とか関係ないわ!だって・・・ずっと待ってたんだもの!

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投稿 by ライトニングサウンド Sat Sep 18, 2021 1:54 pm

 グレーストライプの背中を降りたローズキットは子猫で最後の取っ組み合いをするため保育部屋に向かった。
 「バードキット!!アップルキット!!」
返事がない。
 「バードキット?アップルキット?」
ガサガサ音がして、バードキットが飛び出して来てローズキットを襲った。
 「不意打ちなんてずるいわ!」
ローズキットはバードキットにパンチを・・・がかわされ、足を払われた。ローズキットは無様に転んだ。
「そういえば、アップルキットは?」
不機嫌な顔で聞くと笑いながら返答が来た。
「ミリーと最後のお昼寝する、ていってたよ。」
「ま、いいわ。見習いの訓練続きやりましょ!」

 夜になった。取っ組み合いごっこが終わったローズキットとバードキット、そしてアップルキットは真っ先にハイレッジの下にかけていった。そのあとに、ミリー、グレーストライプがきた。ミリーは子猫の乱れた毛を見て顔を思い切りしかめた。グレーストライプは子猫3匹の毛を誇らしげになめた。
 「狩りのできる年齢の猫は、ここに集まれ!!集会を始める!今日は子猫3匹が見習いになる。ローズキット!!今この瞬間からあなたの名前はローズポーとなる。指導者は・・・ソーレルテイルだ。」
 「えっソーレルテイル?やったぁ!!」
笑い声でざわめく。
 「よろしくね。ローズポー」
 「バードキット!!今この瞬間からあなたの名前はバードポーとなる。指導者は、ソーンクローだ。」
バードポーはソーンクローと鼻を触れ合わせるとローズポーに駆け寄った。
 「アップルキット!!あなたは特別な道を歩むことになる。」
 「特別な道ってなんだ?戦士になるんじゃないの?」
2匹は顔を見合わせた。
 「アップルキット、今この瞬間からあなたの名前はアップルポーとなる。指導者はジェイフェザーだ。」
 「えっ看護猫?」
アップルポーは兄と姉に駆け寄った。
 「黙っててごめん。私、看護猫の道を歩むの。」
 「ステキじゃないか。でも、僕は戦士になる!!」
 「アップルポー!ローズポー!バードポー!!」
サンダー族の声が響きわたる。
 「ローズポー!バードポー!」
リリーポー、シードポー、チェリーポー、モウルポーが2匹を呼んだ。
 「苔とりあとで行きましょうよ!ねる場所、まだ無いんだから。苔のいっぱい生えているとこ知っているの!」
 「「「やったあ!」」」

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投稿 by ライトニングサウンド Tue Sep 21, 2021 5:50 pm

 見習いになって1日目。ローズポーはバードポー、ソーンクロー、ソーレルテイルと一緒に縄張りを探検した。ローズポーとバードポーは興奮してばかりで、ローズポーは早速イバラで脇腹を引っかいた。
 「さてとローズポーがこれ以上怪我をしないうちに帰りましょう。かえったら他の見習い達と寝床の苔とりに行ってきていいわ。ローズポーはアップルポーのところに行ってらっしゃい!!」
ソーレルテイルがそう言い一行はキャンプにもどった。
 「ジェイフェザー!アップルポー!」
 「なんだ?おや、ローズポー早速怪我かい。」
 「お姉ちゃんお帰り!あらまあもう怪我。」
 「イバラで脇腹を引っかいちゃって。」
ソーンクローが説明する。
「さてアップルポー。引っかき傷には何がきくかな?」
「クモの巣!取ってきますよ!」
治療が終わったローズポーは苔とりにシードポー、リリーポーと出かけた。木の根元にたくさん生えていたので長老の分も取っていった。
「マウスファー!パーディー!新しい苔です!」
「ローズポー、ついでにハタネズミが欲しいわ。」
「わかりました。」
「今は楽ね。長老は2ひきだもの。」
ローズポーは長老から十分離れてから言った。
「でも、もうすぐサンドストーム、スパイダーレッグ、ダストペルトが仲間入りするんじゃ・・・」
シードポーが呟く。
「うへぇダストペルトは厳しいだろーな...」
「ちょっと、ハタネズミはまだかしら?!」
「はい、今!」
するとその時チェリーポー、モウルポーがキャンプにころがりこんできた。
「やったぁ!!!テスト受かった、戦士だ!」
「おめでとう!いいなぁ。」
「名前、何がいい?私、チェリーフラワーってなりたいな。モウルポーは?」
「モウルクローがいい!」
ローズポーはそんな2匹がうらやましくなっていた。

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投稿 by 。 Tue Sep 21, 2021 7:18 pm

突然すみません。しかし、この小説ウォーリアーズ本家のところで投稿した方が良かったんじゃ無いですか?

あ、貶してるわけじゃ無いんです。
面白くいつも読ませていただいています。

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投稿 by ライトニングサウンド Tue Sep 21, 2021 10:43 pm

 ・・・はい。すみません。そのとおりです。
 改訂版の前のバラの花子猫の一生は(続編も)本家ウォーリアーズ小説のとこに書いていました。
 が、ここには古の魂(略)の改訂版もまとめて入れます。(予定)
 古の魂はオリジナル部族が99%なので本家の方に入れるのはちょっと、と思い一応ここにトピックを作りました。
 とはいえ私もトピック作る場所を毎度のように間違えるので(黒猫学園生活が代表例)反省します。
 ご指摘わざわざありがとうございます!

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投稿 by ライトニングサウンド Fri Sep 24, 2021 5:43 pm

 真夜中になった。
「狩りのできる年齢の猫は、ここに集まれ!!一族の集会を始める!」
「今日は2ひきの見習いが戦士になる。フォックスリープ、ローズペタル、異議はないな?」
「えぇ、この子達は十分戦士になれる。」
「では、今この瞬間からスター族の権限を借りチェリーポー、あなたの名前はチェリーペタル(サクラの花びら)という名前になる。サンダー族の族長ファイヤスターはあなたの思慮深さをたたえ、戦士として推薦致します。モウルポー、あなたの名前はモウルファー(モグラ毛)となる。サンダー族の族長ファイヤスターはあなたの戦闘能力をたたえ、戦士として推薦致します。」
「モウルファー!チェリーペタル!モウルファー!チェリーペタル!」
しかし、ファイヤスターがしっぽを振った。一族が静かになる。まだ何かあるらしい。
「さてと、嫌な話だ。今日パトロール隊がウィンド族が侵入した跡をたくさん見つけた。足跡、匂いなどだ。」
一族から驚きと怒りの声が上がった。
「そこで、明日ウィンド族のキャンプに行き理由を聞き出す。ウィンド族の縄張りに行くメンバーは、アップルポー、ジェイフェザー、バードポー、ダストペルト、そして俺だ。ウィンド族はサンダー族の縄張りに入ってはいけないことを分からせるんだ!!」
賛成の意見がどっとあふれた。ざわめきが収まってからローズポーはいった。
「待ってください!バードポー、アップルポーは行くのになんで私はいけないの!?」
「人数が多いと戦闘部隊と思われかねないからだ。俺達が出かける間、ローズポーは長老の世話か狩りをしておけ。」
「ローズポー、ファイヤスターの言う通りよ。明日は狩りをしなさい。午後はリスの取り方を教えてあげるから。」
ソーレルテイルにまで言われガッカリと肩を落とした。

待って・・・私がついて行けないのは左耳が聞こえないせいなの?どうして?弟や妹にちっとも劣ってなんかないのに!

なんだか悔しくなった。あの日のアナグマに腹が立つ。

ファイヤスターの顔が歪んで見えたような気もした。

・・・よし!こっそりついていってやる!

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投稿 by ライトニングサウンド Mon Sep 27, 2021 6:50 pm

〜次の日〜
「狩りのできる年齢の猫は、ここに集まれ!!これからウィンド族の縄張りに行く。念のためパトロール隊をブランブルクローは出しておけ!」
ローズポーは自分も行くかのように興奮した。まぁついて行くのだが。ローズポーはウィンド族への部隊が見えなくなったら、
「ソーレルテイル!私、狩りに行ってきます!」
といいキャンプを飛び出した。
ローズポーは森の中をファイヤスター達を追いかけ走って行った。匂いをつけていく。すると、匂いが途切れた。ウィンド族の縄張りに入ってファイヤスターの匂いとまじってしまったらしい。そのまま探してみる。
「なかなか見つからないなぁ・・・」
 左でガサガサ音がした。しかし左耳が聞こえないローズポーは気づかない。そしてそのしげみから出てきたのは、ニ本足だった。
 はっと気づいたがもう遅くニ本足が嬉しそうな声を上げた。そしてローズポーを太い腕で持ち上げた。ローズポーはもがき叫ぶことしかできず、
「ソーレルテイル!!!ファイヤスター!!!ミリー!!!グレーストライプ!!!助けて!!」
としか言えなかった。すると、ニ本足が何かをを取り出しローズポーの前で振った。いい匂いでローズポーは眠り怪物に乗せられてしまった。

 ダウウィングはキャンプの見張りをしていた。見張りをしながら自分の能力について考えていた。暇なので感覚をキャンプの外へ広げてみる。すると。
「ソーレルテイル!!!ファイヤスター!!!ミリー!!!グレーストライプ!!!助けて!!」
という声が聞こえ、はっとして立ち上がった。ブラクンファーが驚いた目でこっちを見た。気を落ち着けて考える。あまり真剣に聞いていなかったので誰かまでは分からなかったがファイヤスターと言っていたのでサンダー族だろう。でも、何故助けを呼んでいるの?すると後ろでソーレルテイルの声がした。
「ねぇローズポー知らない?午後から訓練なのに・・・」
ダウウィングは嫌な予感がした。
 「さ、さぁ?」
ダウウィングは答えた。
「もう少しで戻って来ると思いますよ。」
「そう・・・訓練に遅れたことないのに・・・」
「そんなに心配なら探しにいきましょうよ。ソーレルテイル、キャンプは探しましたか?」
「えぇ隅々まで」。
「じゃ、行きましょう!」


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投稿 by ライトニングサウンド Thu Sep 30, 2021 4:54 pm

 結局ローズポーは見つからなかった。ダウウィングは感覚をサンダー族全体に広げたがそれでも見つからなかった。
「狩りのできる年齢の猫は、ここに集まれ!!緊急の集会を始める!」
ファイヤスターの声が響き一族が続々とと集まってきた。ミリー、グレーストライプ、バードポー、アップルポーは知っているらしくミリーは心配げにグレーストライプに身を寄せた。バードポーも近くに行って母に擦り寄った。
「今日ローズポーが行方不明になった。ダウウィング、ソーレルテイルが探したものの見つからなかった。そこで緊急の捜索隊を出す。捜索隊にはミリー、グレーストライプ、バードポー、クラウドテイル、ブランブルクローの部隊とソーレルテイル、ブラクンファー、バーチフォール、ブラッサムフォールの部隊を出す。2手に分かれていけ。ダウウィング、ジェイフェザーは俺の部屋に来い。」
ダウウィングは姿勢を正した。
「では、集会を終わる。」
ハイレッジを登り部屋に入ると早速、
「さてと教えてくれ。ローズポーは?」
と、聞かれた。ダウウィングは目を閉じ感覚をじわじわ広げる。
「サンダー族の縄張りにはいません。ウィンド族・・・シャドウ族・・・リヴァー族・・・いない。どこにもいないわ!もう少し広げます。」
 すると、声が聞こえた。
(助けてミリー!!!グレーストライプ!!!ソーレルテイル!!!)
「いました!」
「どこだ?」
「・・・怪物に閉じ込められてます。」
「そんな!!!」
外で声がした。
「アップルポー!!!盗みぎきしちゃ駄目じゃないか。」
「だって・・・妹が・・・。」
「気持ちは分かる。だが・・・お前はローズポーを探しには行かせない。」
さらに声がした。グレーストライプだ。
「グレーストライプ!!!お前まで盗みぎきか・・・。」
ファイヤスター2度目のセリフ。
「だって・・・娘が・・・。」
「アップルポーはグレーストライプに似たな・・・。」
ジェイフェザーがぼそりとつぶやいたのがダウウィングの耳に届いた。
「でも私・・・ローズポーの心が分かるんです!リーフプールとスクワーレルフライトみたいに。」
「「え?!」」
「そうなのか?何故父さんに言わなかった?」
「だって・・・ローズポー、知らないみたいだし。それよりローズポーを探させて!当然ローズポーを探しに行くでしょう?それに私は薬草の知識が戦士よりあるわ!」
「アップルポーが行くなら俺も行く。」
ファイヤスターはグレーストライプに反論しようと口を開きかけたが諦め、
「いいだろう。」
と一言だけ言った。

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投稿 by ライトニングサウンド Sun Oct 03, 2021 8:42 am

「狩りのできる年齢の猫は、ここに集まれ!一族の集会を始める!」
お決まりのファイヤスターの声が響き一族は静まりかえった。
「ブランブルクロー、ソーレルテイル捜索隊はどうだった?」
「えーー、ローズポーはまずキャンプからすぐ近くに匂いを残して行きました。で、俺達がウィンド族に行った時の道をそっくりたどってウィンド族の縄張りとの境界線で匂いが消えて、ニ本足の匂いとローズポーの怯えた匂いが交じっていました。ローズポーはファイヤスターにこっそりついて行こうとして途中でニ本足に捕まえられたのだと考えられます。」
「よく分かった。ソーレルテイルの捜索隊は?」
「私達の捜索隊は途中、強いニ本足の匂いと猫の匂いがしたのでたどってみたらローズポーの・・・ローズポーの・・・匂いと怪物の匂いがあったのに怪物はいませんでした・・・。おそらくローズポーは怪物に連れ去られたと思われます。」
 そういってソーレルテイルはうつむいた。ローズポーがいなくなったのは自分のせいと思っているらしい。ダウウィングはため息をついた。
「ダウウィングに調べてもらったところ・・・怪物に連れ去られ移動しているらしい。生きている。」
ファイヤスターの言葉にミリーがはっと顔を上げた。
「という訳でローズポーをニ本足から取り戻す。この中から4匹いく。アップルポー、グレーストライプ、ソーレルテイル、ダウウィングだ。2匹は夜明けに出発だ!」
「えーーー!!!僕は?」
「バードポーお前は訓練だ。ローズポーみたいについて行くなよ!」
一族に笑い声が響き集会は終わった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ん・・・ここは?
ローズポーは目を上げた。そっか・・・私、ファイヤスターを追いかけて怪物に連れ去られたんだわ・・・。そこは檻の中で、怪物の音で頭と耳がおかしくなりそうだった。不意に怪物が止まった。すると、ニ本足がローズポーの檻を引っつかみ別のニ本足に渡した。次にローズポーはツルツルした檻にほうり込まれた。隙間がひとつもないが檻にしては広い。
「あんた、誰?飼い猫じゃなさそうだけど、臭い浮浪猫でもないわね。」
どこからか声をかけられ見渡すと檻の影にオッドアイの黒猫がいた。
「あなたこそ誰よ。」
「私?私はライトニングサウンドよ。」



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投稿 by ライトニングサウンド Wed Oct 06, 2021 10:09 pm

「はあ・・・。」
バードポーはため息をついた。姉は行方不明だし、妹と父親のグレーストライプは旅に行くし・・・。けどひとつだけ嬉しいことがある。大集会!!!そう、初めて行けるのだ。ファイヤスターの声がした。
「大集会に行くぞ!行く猫は早く集まれ!」
ソーンクローと歩き出したバードポーは大集会の決まりを聞きながら興奮を必死に抑えた。
ローズポー、アップルポーがいたらもっとよかったのに・・・。そういう気持ちがわいてきた。
 大集会の島についたバードポーは早速島を歩いてみた。しかし突然、誰かにぶつかった。鼻にウィンド族のヒースのいい香りが広がった。
「気をつけてよ!!」
「だ、誰?」
目を上げたらそこには美しい雌猫がいてバードポーはうっとりとした。
「私はサファイアポー。ウィンド族よ。あなたは?」
「僕はバードポー。サンダー族だ。」
「そう・・・。せっかくだし、よかったら一緒に島を探検しない?」
「もちろん!」
この美しい雌猫と散歩なんて最高だ!バードポーとサファイアポーは一緒に歩きまわった。
すると、
「キャアアァ!!!キツネよ!!」
 サファイアポーが隣で叫んだ。ここは一族から離れているから自分達しかいない。バードポーはとっさにキツネの鼻面を引っかいた。サファイアポーが隣で戦っているのが見える。足にかぶりつき、キツネの血が飛び散った。すると、バードポーがいないことに気づいたのかソーンクロー達が来てキツネを追い払い始めた。
「大丈夫か?バードポー。大きな怪我はないな?」
騒ぎを聞きつけたいろんな猫がやって来て血まみれの見習いを見てギョッとした。ミリーがバードポーを必死になめる。ジェイフェザーは2匹の体をかぎ
「大丈夫でしょう。」
といった。
「集会を始めるぞ!キツネのことも言わないと。」
ワンスターの声が響いた。バードポーはサファイアポーの隣に腰を下ろした。
「ありがとう。」
サファイアポーが囁きバードポーは驚いた。
「あなたがいなかったら私、死んでいたかもしれないわ。」
「なあ・・・明日境界線で会わないか?」
「いいの?!私あなたのこと好きよ・・・。」
「僕もだよ、サファイアポー。」
2匹は身を寄せた。
「じゃあ明日の夜に。」
「えぇ。待っているわ。」
 気づいたら大集会は終わっていた。サファイアポーは指導者のホワイトテイルのところに行ってしまい、バードポーは一匹残されたが体は興奮で震えていた。

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投稿 by ライトニングサウンド Sun Oct 10, 2021 11:20 am

 「サファイアポー?いるかい?サファイアポー?」
 バードポーはそうっと呼んだ。夜になりバードポーはウィンド族との境界線に行った。見張りのブラッサムフォールにばれないようになんとか来れたが次も来れるだろうか・・・。
「バードポー?バードポーなの?」 
ヒースのいい香りがしてサファイアポーが現れた。
「サファイアポー!」
2匹は身を押し付けあった。
「どこに行く?」
「湖の周りを歩きましょ!」
2匹はおしゃべりしながら湖を歩いた。バードポーは幸せだった。
こんな事をしていいのかという迷いは消えていた。サファイアポーが好きだった。

「ライトニングサウンド?」
「ええ、そうよ。」
「どこから来たの?飼い猫じゃなさそうだけど。」
「私はレイヴンポーっていう猫がいる牧場の裏にすんでいたの。ライト族っていうのよ。ライト族には毎年旅猫を選ぶ風習があるの。そして、良い土地を見つけてつれあいを見つけたらそこで部族を築くの。今までには3つの部族が築かれたわ・・・。」
「何かあったの?ため息ついちゃって。」
「ええ、今私は3つの部族と言ったけどほんとは4つの部族が築かれたわ。ブラッド族よ。そう、スカージ。彼は元々森にすんでいた4つの部族を追い出して住むつもりだったらしいけど失敗してファイヤスターとかいう猫に殺された、と伝言もらったわ。今ブラッド族は滅びかけ、とも聞いたわ。」
「じ、じゃあもしスカージが生きていたらファイヤスターを恨んだかしら。」
ライトニングサウンドが言ったことを全てマウスファーから聞いていたローズポー驚きながら言ってみた。
「そうでしょうね。彼を旅猫に選んだのも厄介ばらいついでだった程だから・・・。で、私は今年の旅猫よ。あなたは?ちょっと、何口ポカンと開けてるの。」
「わ、私・・・サンダー族よ。ファイヤスターが族長の。ブラッド族との戦いってほんとにあったのね・・・。で、昔その森にすんでいたの。けど森が壊されて別の場所に移動したわ。」
「あなたは実際体験したの?若そうだけど。」
「私はその新しい土地で生まれた見習いよ。この話は長老から聞いたの。」
「驚きね。森はずたずただったから。もう猫は、みんな死んだと思っていたわ。」
「あの、ライトニングサウンド?ところでここって・・・どこ?」
「ここはね。ペットショップよ。」

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投稿 by ライトニングサウンド Thu Oct 21, 2021 3:33 pm

「ぺっとしょっぷ?」
「ペットショップよ。さっきからニ本足が行ききしているでしょう。このニ本足は私達のうち誰かを自分の家に連れていって、飼い猫にしようとするの。」
すると、すごい叫び声が聞こえた。三毛柄の雄猫が嬉しそうなニ本足に抱き上げられもがいている。
「助けてくれ!!飼い猫にされる!!!」
不意に悲鳴が聞こえた。ライトニングサウンドが表情を曇らせる。
「レイン!!!ああ、もう戻って来ないのね・・・。」
「あの雄猫は?」
「レインよ。私の幼馴染。私と一緒にニ本足に捕まえられた。」
「・・・ライトニングサウンド?あの雄猫はどうなるの?」
「ニ度と戻って来ないわ・・・。でもレインはまだ幸運よ。」
「どうして?ニ本足に飼い猫にされるのに・・・。」
「だいたいの猫は子供を産ませないためにニ本足に体をいじられて性別をなくしちゃうのよ。」
「そんな・・・。メスでもオスでもなくなるのね・・・。じ、じゃあ!!早くここから逃げなくちゃ!」
だがしかしライトニングサウンドは首をふった。
「ここはね・・・。ニ本足が逃がしてくれないと。出られないの。ただ・・・ひとつだけ方法があるわ。それはねニ本足に引き取られること。ニ本足は自分に甘えてくれる猫が好きなの。だからニ本足に甘えて、抱こうとする時に思い切り引っかいて逃げる。それしかない。」
「でも・・・危険よ!!ま、まあ死ぬよりはましだけど。」
「そう、危険ね。だけどニ本足に飼い猫にされるよりはいいわ。どこに連れて行かれるか分ったもんじゃないし。絶対にここから逃げて新しい部族をライト族のため築いて見せる!!!!」
ライトニングサウンドは決意を固めていた。

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投稿 by ライトニングサウンド Fri Oct 22, 2021 5:15 pm

「さてと、そろそろ出発だ!」
ローズポー探しのための旅に出た一行は牧場の納屋で伸びをした。キャンプを出た一行はダウウィングの感覚を元にまず牧場にたどりついていた。
「ダウウィング。ローズポーがどこにいるか分かるかい?」
ダウウィングは感覚を広げ始めた。ニ本足のやかましい音の中にローズポーが他の猫と話している。
(あの・・・ライトニングサウンド?ここって・・・どこ?)
ライトニングサウンドという猫なのね。でもここってどこ?
(ここはね・・・ペットショップよ。さっきからニ本足が行ききしているでしょう。ニ本足は私達の中から誰かを飼い猫にしようとするの。)
すると、すごい叫び声が聞こえた。
(助けて!!飼い猫にされる!!!)
(ああ、レイン。もう戻って来ないのね・・・。)
ダウウィングは感覚を戻した。
「どうだった?ローズポーは?」
「いました。ぺっとしょっぷ、とかいう所に。」
「ぺ、ぺっとしょっぷ?なにそれ。」
ダウウィングは聞いたことを話す。
「そうか・・・。急いだほうがよさそうだな。飼い猫にされたら終わりだ。」
一行は出発した。

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投稿 by ライトニングサウンド Mon Oct 25, 2021 11:05 am

「サファイアポー?おーい!」
「バードポー!」
2回目のデートである。待ち合わせ場所は境界線の先。
 着くとすぐにサファイアポーに声をかけられた。
「ねえ、なあに、これ。」
見下ろすと地面にポッカリ穴が空いていた。
「入ってみる?」
「じゃあ。」
穴は長くずーーっと続いていた。進み進み進みつづけると月明かりに照らされた色とりどりの花がたくさん咲いていた。
「うわぁ。きれい・・・。ステキ!!!」
「今度からここで会わないか?誰も来なさそうだし。」
「そうね・・・。」
花の野原で散歩してのんびりしていたバードポー達は茂のガサガサという音に凍りついた。出てきたのは紫のかった青の目をした雌猫だった。
「ラ、ラベンダーポー!ど、どうして・・・。」
「眠れなくて狩りをしていたらあなたがコソコソしていたのが見えたの。何でもいいからもうサンダー族の猫と会うのはやめて!!」
「だれだい?君。」
「私はラベンダーポーよ。サファイアポーの姉。そっちこそ、サファイアポーをたぶらかすのはやめて。」
「たぶらかす?私はバードポーのことが好きなの。あなたが何と言おうとこれからもバードポーと会うわ!会うだけなのに何が悪いの?」
「はあ?サンダー族よ。好きになるなら同じ見習いでウィンド族のサンライトポーか、パンジーポーにしなさいよ。」
「へえー、サンライトポーはラベンダーポーが好きなのに?しかも何度も言うけどバードポーが好きなの。これからも会うわ!」
ラベンダーポーが苛ついた表情でこっちを見てきた。下手をすると戦いになりそうだ。そして今日は分かれることになってしまった。サファイアポーが3日後に会いましょう、と囁いたのを最後に。

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投稿 by ライトニングサウンド Thu Oct 28, 2021 6:17 pm

 「うえっ!!!なんでこんなにニ本足の匂いって臭いんだ?」
ダウウィングの感覚を元にローズポーを探し始めた一行はニ本足の住家を通るはめになった。グレーストライプは先を先導しているがかなりの頻度で文句を言う。さっきからニ本足の犬やサンダー道ばかり通っているからだ。しかしローズポーのいるぺっとしょっぷに近づいているのは確かでそれだけが希望だった。
「しょうがないわ、グレーストライプ。でもローズポーに近づいて来ているだけいいことですよ。でしょ、ダウウィング?」
「ええ、確実に近づいています。ぺっとしょっぷに。・・・たぶん。」
「さてと一休みするか。ダウウィング、あとぺっとしょっぷ?だったっけにどのくらいで着きそうかい?」
「明日・・・あたり着くとおもいます。」
「じゃあもう少しだ!!」
へとへとの一団は草むらに座り込んだ。

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「サファイアポー!いるかい?」
3度目のデートである。ラベンダーポーにばれてしまった2匹は会うのを予めトンネルの中にした。
「バードポー!」
2ひきは身を押し付けあった。
「あと私はサファイアポーじゃないわ。サファイアハートよ!戦士になったの!」
「いつだい?」
「昨日よ。ラベンダーポーはラベンダーライトになったわ。」
「おめでとう!いいなぁ・・・。僕はまだ見習いなりたてなのに。」
「あっという間よ!戦士の名前はどんなのがいいの?」
「バードスカイがいいな!」
「ふふ、いいんじゃない?」
「なあ・・・これからも会うよな?」
「当たり前よ。私はバードポーが好きだから。」
2匹は微笑みあい尻尾をからめた。


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投稿 by ライトニングサウンド Mon Nov 01, 2021 4:07 pm

「ライトニングサウンド~。」
「何よ。」
「ここから抜け出す方法は分かったけれどどうやって私は檻から出たらいいの?」
「あれ・・・。檻の開け方教えなかったっけ?」
「・・・。」
「だいたい私だってニ本足に抱かれるなんて嫌なのよ!!で、あなたは私がニ本足をなんとかする内に頭で檻をこじ開けてよじ登り逃げる。それだけ。」
「で、でも・・・。練習ぐらいしておいたほうがいいんじゃ・・・。」
「しょうがないわね・・・。やる?」
そうするとライトニングサウンドは立ち上がりローズポーに檻の開けかたを教え始めた。
「どうしてそんなに知っているの?」
「何回か逃げるチャンスがあったからよ。」
「じゃあなんで逃げなかったの?」
「・・・レインが。」
その先は言わなかったがローズポーには何を言いたかったのか大体わかった。その後もローズポーとライトニングサウンドは檻のこじ開け方をひたすら練習し、腕だけで檻をよじ登ることができるようになった。
 何日かたったある日。ニ本足がこっちを指さし嬉しそうな声を上げた。
ライトニングサウンドは、黙ったままだ。すると上でガチャリと音がした。ニ本足の手がのびライトニングサウンドを抱き上げた。ローズポーは覚悟を決めすばやく檻の中で立ち上がり蓋を頭で押し上げると、かぎづめを挟み腕だけで体を持ち上げ、さらに蓋を押すと檻の中から出た。
「出られた!ライトニングサウンド!ライトニングサウンド?」
あたりを見回すとライトニングサウンドがニ本足の手から身をよじって抜けだしライトニングサウンドを捕まえようとするニ本足を手当たり次第引っかいているのが分かった。ローズポーも加勢する。しかし2ひき対10人だからだんだん追い詰められてきた。ああ、どうしようと思ってライトニングサウンドをみたがライトニングサウンドも焦った表情をしていた。顔を上げた。すると、かぎ慣れた臭いが鼻に入ってきた。
「ローズポー!!!ローズポー!!!どこだ?」
グレーストライプだった。
「お父さん!!!こっちよ!!助けて!」
後ろからダウウィング、ソーレルテイル、アップルポーが飛び出してきてニ本足を混乱させ、
「早く!!!この臭い所から逃げるわよ!」
というがはやく6匹は勝手に動くドアを通り逃げ出した。

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投稿 by ライトニングサウンド Wed Nov 03, 2021 11:34 am

「はあ、ふう、はあ・・・。」
「ローズポー!!!無事か!?」
グレーストライプが寄ってきてローズポーを確かめた。
「え、ええ。」
「そちらの黒猫は?もしかしてライトニングサウンド?」
「そうだけど何か?」
「ライトニングサウンドは私に檻のこじ開け方を教えてくれたの。お父さん、敵じゃないわ。」
「そうか・・・。ならよかった。で、ライトニングサウンド?君はどうするのかい?」
「お願い!!!ライトニングサウンド!サンダー族にきて!」
けれどライトニングサウンドは笑い首をふった。
「私は新しい一族を創るわ。だからここでお別れよ」。
「そ、そんなあ・・・。」
「まあ、また会えるかもね。ローズポー。」
「あれ。名前で呼んでくれた。」
「ふふふ、じゃあねローズポー。」
そうしてライトニングサウンドは去っていったのだった。

 しばらくしてローズポー、バードポー、アップルポーは立派な戦士と看護猫となった。ローズポーはローズメモリー(バラの思い出)バードポーはバードアイ(鳥の目)に、アップルポーはアップルテイルになった。
 しかし、ローズメモリーには1つ悩みがあった。バードアイとサファイアハートのことだ。バードアイがサファイアハートと付きあっていることはローズポーの時から知っていた。バードアイはこのことを知らない。ローズメモリーは、バードアイが幸せなら付きあっていてもいいんじゃと思っていたが考えが甘かった。バードアイとサファイアハートの子供がもうすぐ生まれるからだ。バードアイは弟子がいるというのに・・・。その悩みは大きくなるばかりでローズメモリーは毎日悩んでいた。
 けれど、嬉しいこともある。ローズメモリーはモウルファーと付き合いはじめたからだ。
 しかし。悩みはちっとも消えなかった。

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投稿 by ライトニングサウンド Sat Nov 06, 2021 10:46 pm

しばらくしてローズポー、バードポー、アップルポーは立派な戦士と看護猫となった。ローズポーはローズメモリー(バラの思い出)バードポーはバードアイ(鳥の目)に、アップルポーはアップルテイルになった。
 しかし、ローズメモリーには1つ悩みがあった。バードアイとサファイアハートのことだ。バードアイがサファイアハートと付きあっていることはローズポーの時から知っていた。バードアイはこのことを知らない。ローズメモリーは、バードアイが幸せなら付きあっていてもいいんじゃと思っていたが考えが甘かった。バードアイとサファイアハートの子供がもうすぐ生まれるからだ。バードアイは弟子がいるというのに・・・。その悩みは大きくなるばかりでローズメモリーは毎日悩んでいた。
 けれど、嬉しいこともある。ローズメモリーはモウルファーと付き合いはじめたからだ。
でも・・・悩みはちっとも消えなかった。

 私はラベンダーライト。私には悩みがある。そう、サファイアハートとバードアイのことだ。
サファイアハートは子供を身ごもってしまった。まあ、私もだが。そう、サンライトスカイとの子供!!ああ、楽しみだわ。けど・・・サファイアハートの子供が生まれたらウィンド族はどうなるの?妹はどうなるの?またサファイアハートと話してみようかしら・・・。
「サファイアハート!!いる?」
いない。そういえば最近子供が生まれるからとバードアイと会う回増やしていたし、昼にも会っていたわね。はあ・・・。

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投稿 by ライトニングサウンド Wed Nov 10, 2021 2:00 pm

「バードアイ!」
私はサファイアハート。私はとても興奮していた。なぜなら、もうすぐ子猫が生まれるから!!バードアイはとても喜んでくれた。ラベンダーライトはバードアイと子猫をつくることに最後まで反対していたけど・・・。
「サファイアハート!!ああ、会いたかったよ・・・。もうすぐ生まれるな!」
「ええ!楽しみだわ。名前決めなきゃね!」
そこまで言うと私は倒れた。急に腹痛がしたからだ。そこで気づいた。ああ、子供が生まれるのね・・・。バードアイの慌てた声が聞こえた。そう、看護猫のいないお産はとても危険だから。自分の腹が波打ったのが分かった。凄まじい痛みに悲鳴を上げる。
 すると、一匹の子猫が出てきた。かわいい!と思う間もなくまた痛みが襲ってくる。ニ匹目だ。一息ついていると最後の子猫が生まれた。
「サファイアハート・・・サファイアハート・・・!!なんてかわいい子猫!!」
「一番に出てきた子猫、あなたにそっくり!!でも・・・しっぽに真っ赤な毛が何本かあるわね・・・。ルビーみたい!」
「じゃあルビーキットだな。ニひき目はサファイアハートにそっくりだ。金色がかっているね。ライトニングキットでいいかい?」
「もちろん!三ひき目は・・・うーんどっちにも似ている気がするわ。青がかっているわ。レイクキットはどうかしら?」
「ルビー子猫、雷子猫、湖子猫か・・・。おめでとう、サファイアハート。」
すると、茂がガサガサなりニひきは凍りついた。

出てきたのは、キツネだった。

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投稿 by ライトニングサウンド Sat Nov 13, 2021 9:59 pm

「俺の子をキツネなんぞに取られてたまるか・・・!!」
そういうとバードアイはキツネに踊りかかった。キツネと取っ組み合い転がり脇腹をひっかき頬を殴ったもののキツネがバードアイのしっぽを掴んだ。キツネが耳を叩き頬を殴り返してきた。激しい痛みが走り、危機感がした。恐怖がのしかかり逆に力が沸いて来てバードアイはキツネを振り払い喉を掴みおけたびを上げキツネの喉を切り裂いた。
「1回目はサファイアハートを救えたんだ!!2回目だって・・・!!」
サファイアハートと出会った大集会を思い出しキツネのにさらに爪を立てる。少し気を抜いた時だった。キツネがバードアイの喉を切り裂き死んだ。サファイアハートが悲鳴を上げバードアイがくずれおちていく。
「そんな・・・!!」
「サファイアハート・・・。愛してる・・・。子供を頼んだ・・・。スター族で待っているよ・・・。」
そういってバードアイは息絶えた。
 「バードアイ!!バードアイ!!目を覚まして・・・。」
サファイアハートは泣き叫びバードアイを必死で揺すった。けれどバードアイは、動かない。
 「ああ、バードアイ・・・。」
近くに気配を感じサファイアハートは振り向いた。
(サファイアハート、君なら大丈夫さ。)
 「もう・・・お別れなのね。」
サファイアハートは泣き、子供をさらに引き寄せた。

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投稿 by ライトニングサウンド Sun Dec 26, 2021 5:21 pm

 ローズメモリー、アップルテイルは薬草取りとしようといって出ていったバードアイ探しのためキャンプを出た。最近サファイアハートと頻繁に会っているのは分かっているのでウィンド族との境界線へ向かってみる。ふと、顔を上げると濃い血の匂いがした。ローズメモリーとアップルテイルは顔を見合わせ大急ぎで匂いの元を探した。サファイアハートのお産が始まって失敗してしまった、と思ったからだ。
 「いたわよ!ローズメモリー!サファイアハートは無事よ!子猫が生まれている・・・。」
言葉が途切れ悲鳴が上がった。
 「バードアイ!!バードアイ!!うそよ!!」
妹の所に駆けつけると血まみれで息絶えているバードアイがいた。
 「あなたがやったの??バードアイを?」
 「いいえ・・・。」
サファイアハートは涙でぐしょぐしょの顔を上げキツネの死骸に目を向けた。
 「キツネね・・・。でも、あなたと付き合っていなかったらバードアイは死んでいないわ!全てあなたが悪いのよ!」
悲しみでおかしくなったローズメモリーは勢いあまってサファイアハートにそう言った。サファイアハートの目に傷ついた色が浮かんだのを見てローズメモリーはざまあみろと思った。
 「それは違うんじゃないかしら。」
懐かしい声が聞こえた。ローズメモリーは驚き振り向く。
 「ラ、ライトニングサウンド!!!」
 「ローズポー、久しぶりね。あなたが言うことは一理ある。けれどバードアイの運命は決められていたわ。スター族によってね。サファイアハートと付き合っていようとなかろうとバードアイは亡くなっていたと思うわ。」
 「・・・そうよね。ごめんなさい、サファイアハート。ところでライトニングサウンド、あなたはなんでここに?あと私はローズメモリーよ。」
 「あなたに会いたかったから。ローズメモリー、あなたによ。新しい一族を築いてライトニング族が出来たことと、私に子供ができた事を伝えたかったから。・・・まあこんな形で会うことになるとは思わなかったけど。あと私はライトニングスカイよ。ライトニング族族長だから。ライト族はスカイ族を信仰しているの。で、私の子供はこの子。」
すると、ライトニングスカイそっくりの雌猫が出てきた。
 「名前はエンドレスローズ(永遠のバラ)よ。父親はレイン。」
 「うそっレイン?!」
 「ま、詳しい話はあと。」
 「そうよ。ローズメモリー。ファイヤスターとワンスター、ラベンダーライトを呼んできて!ああ、サファイアハートのことをファイヤスターは知らないのにどう説明すれば・・・。」
アップルテイルが言ったのでかけだし、しばらくして3匹を連れ戻ったローズメモリーは、これまでのいきさつを話し始めた。

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