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旅部族  ー湖の救世主ー

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投稿 by ファイヤウィング Thu Sep 08, 2022 7:33 pm

ファイヤウィングです!
題名のまんまで旅をする猫たちの話です!
別の小説が結構長くまで続きそうなのでこれもついでに出します\(^o^)/

〈Character〉
フレーム族(炎族)
族長   ナイトネイチャー(夜の自然)  ♀
副長   フロストペルト(霜の毛皮)   ♀
看護猫  クラウディーリーフ(曇った葉) ♂
戦士   コットンウィング(絹の翼)   ♀  弟子はレイクポー(湖足)     ♂主猫
     ティスルファー(アザミの毛)  ♂  弟子はゼファーポー(そよ風足)  ♀
     ライトニングサウンド(雷の音) ♂
     チェーンテイル(鎖尻尾)    ♂  弟子はフェザーポー(羽足)    ♂
     エクリプスライト(日食の光)  ♂
     フラワーストーム(花の嵐)   ♀  弟子はブリザードポー(大吹雪足) ♂
     クレッセントムーン(三日月)  ♀
     クラウドブリーズ(雲の風)   ♂  弟子はヴァーミリオンポー(朱色足)♀準主猫
母猫   ラスティーペタル(錆びた花びら)♀
子猫   ファルコンキット(ハヤブサ子猫)♀
ウォーター族(水族)
族長   ウィロウネイチャー(柳の自然) ♂
副長   ヘザーベリー(ヒース色のベリー)♀
看護猫  サンセットリーフ(日没の葉)  ♂
戦士   シャインティアー(輝く涙)   ♀
     コールドハート(冷たい心)   ♀
     グレートウッド(偉大な木)   ♂
     サマーリヴァー(夏の川)    ♀
母猫   ロングシャドウ(長い影)    ♀
子猫   オークキット(オーク色の子猫) ♂
ノマド(放浪者)
フィナ                  ♀
ハスキー                 ♂
ホロコースト               ♂

掟的なもの(多分説明)
  • 族長には「ネイチャー」と付く。

  • フレーム族とウォーター族は死亡すると、ネイチャー族になる。

  • 看護猫には、「リーフ」とつく

  • 部族は、ぞれぞれに旅をする。

  • それぞれの部族が出会うと、三日間その場に留まり、一緒に過ごす。


まあ、更新頻度は高くないと思いますけど、ぼちぼち描いていきますんで、よろしくおねがいします!
心の声(名前を考えるの頑張った!ゼファーとか、ヴァーミリオンとか、ホロコーストとか、色々!!)
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投稿 by ファイヤウィング Fri Sep 09, 2022 7:20 pm

プロローグ
小柄な黒い猫が、月明かりに照らされながら大勢の猫たちを率いてずんずん進んでいく。
不意に、白いメス猫が鼻をひくひくさせて茂みをのぞいた。
そこには、淡い灰色の子猫が一匹で横たわっていた。
「っ!?クラウディーリーフ!」
素早く濃い灰色の猫が現れ、子猫を見た。
「コットンウィング。大丈夫。生きてるわ。私達で引き取りましょう。」
一族の者は、しかめている者もいれば、うなずいているものもいる。
「湖のそばで見つかったのだから、レイクキットと言う名前にしましょう。毛も青っぽいですし・・・」
コットンウィングが子猫の毛を舐めながら言う。
すると、クラウディーリーフが目を光らせた。
「レイクキットを育ててくれる?クレッセントムーン。」
母猫は同意を示す。
まさかこの時は、
この子猫が一族を救うなんてみんな思っても見なかった。
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投稿 by ファイヤウィング Sun Sep 11, 2022 4:49 pm

第一章
あっ!しまった!
慌てて探したが、もう狙っていたネズミはいなかった。
「惜しい!もうちょっとだったわねレイクポー。」
今の声は、ボクの指導者のコットンウィング。
ノマドだったボクを拾ってくれたのだ。
今日の地域は、獲物が少なく、まだ十分に食べていない。
「ま、ノマドはそんなもんだよな。」
フェザーポーがボクを馬鹿にする。
いつもそうだ!ボクは石を蹴った。みんなノマドだからって、ボクを軽蔑する!
ボクをバカにしないのはゼファーポーと、同じくノマドだったヴァーミリオンポーと、コットンウィングとクレッセントムーン、クラウディーリーフだけだ。
ナイトネイチャーは、平等に接してくれるけど、疑う目でジロジロ見ているのは知っている。
まだボクは一族に入ってきたばっかりだから、話しにくいのかもしれないけど、バカにすることないだろ!
「いつまでそこにぼうっと突っ立ってるの?逃した獲物は戻らないのよ。」
フラワーノウズだ。
少し偉そうな戦士。
「あ!あそこに獲物がいるわ。レイクポー。あれなら捕まえられるんじゃない?」
そんなの、言われなくても見えてるよ!目が見えないわけでもないのに!
飛び上がり、ウサギの首に噛みつくと、くわえて持っていった。
「そろそろ雨が降りそうだ。帰ろうよレイクポー。どうせそれっぽっちしか捕まえられないんだろ。」
反論しようとしたが、ウサギで口がふさがっているので、フェザーポーを睨むと、従った。
悔しい!いつか見返してやる!
ファイヤウィング
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投稿 by ファイヤウィング Sun Sep 11, 2022 5:02 pm

第二章
「それだけしか持って帰らなかったのかよ!役に立てよなヴァーミリオンポー!」
ブリザードポーに言われ、私はシュンとした。
ブリザードポーのこと、好きなのに、気持ちに気づいてくれない。
獲物置きに、ちっぽけなネズミを落とした。
これだけじゃ、一族がお腹をすかせてしまう。
ゼファーポーが呼んでいる
走っていくと、ゼファーポーが同情するように言った。
「ブリザードポーに言われたことは気にしなくていいのよ。もともとここの地域、獲物が少ないのよ。私だって、すごく痩せたウサギしかとれなかったし・・・」
私はゼファーポーに体を押し付けた。ゼファーポーの声には、癒やされる。まるで、そよ風になでられているみたいに・・・
「私、ブリザードポーのこと、好きなの。だけど、気づいてくれないみたいで・・・」
ゼファーポーは、呆れた声を出した。
「あいつ、鈍感だもんね。じゃあ、また明日。私は寝るわ。」
気がつくと、一族のみんなが体を丸めている。
私も空いているところに座ると、うずくまった。
明日のたびに備えて、早く寝なくっちゃ!
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投稿 by ファイヤウィング Tue Sep 13, 2022 6:11 pm

第三章
「起きろ。出発だ。」
エクリプスライトの声がした。
ボクは慌てて飛び起きた。
空き地では、一族のみんながのびをしたりあくびをしたりしている。
先にある、二本足の家をこえていくのだ。
結構大きい家は、岡の方で途切れている。
「出発するわ!」
ナイトネイチャーが号令をかけた。
ボクたちは一斉に動き出す。
ナイトネイチャーが塀の下を偵察しに塀に飛び乗った。
尻尾の合図、「OK」だ。
庭に飛び降りて、びっくりした。
今まで見たことのない、つられて揺れる物体があったのだ。
他にも、背の高い三角形の鉄の塊などもあったが、何より大きいのが家だ。
透明な「マド」に不思議な模様が書いてあるそこを乗り越えると、広大な岡が広がっていた。
でも、できれば森を見つけたい。
「さっきの家は、「ホイクエン」と言うところよ。二本足の子供が住んでいるわ」
コットンテイルが言う。
へえ、子供だけでも暮らせるんだ。子供なら、獲物は取れないんじゃないかな。ま、二本足のことなんてどうでもいいか。
岡をこえたら次は森だ。
しばらく歩いていると、ウサギがボクの横を突っ切った。
反射的に身をかがめ、飛びかかる。
太ったウサギは簡単に捕まり、ボクは誇らしげに胸を張った。
その時、怒声が耳を貫いた。
「出てけ!」
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投稿 by ファイヤウィング Tue Sep 13, 2022 6:32 pm

第四章
突然上がった大きな鳴き声に、私は肩を縮こまらせる。
痩せた黒い影が、フレーム族を囲んだ。
なんて大勢なの?
レイクポーが耳を寝かせているのが見えた。
さっきの声の主が、激しく言う。
「もう一度いう。出てけ。ここはオレたちの縄張りだ。」
ナイトネイチャーが進み出てきて、その雄猫に話しかけた。
「向こうの森で一休みしたいだけ。通らせて。」
雄猫が仏頂面で言った。
「なら、行け。ただし、岡で獲物は取るな。」
ナイトネイチャーが堂々と頭を上げて森の方に歩いた。
私達もナイトネイチャーに合わせて歩く。
見知らぬ猫達は私達を睨みつけながら、岡のくぼ地の方に向かった。
森に入ると、鳥や、ネズミなどのみずみずしい香りが漂ってきた。
「まだ獲物はとらないで。ここにも猫がいるかも知れないわ。」
チェーンテイルがぶつぶつ不満げに呟く声が聞こえた。
ここは木がうっそうとしているから、もう少し広い場所が必要ね。
森をさまよっていると、つややかな毛並みの猫たちが現れた。
その猫たちは、フレーム族をまじまじと見つめている。
「私達はフレーム族よ。ちょっとここに泊まりたいだけ。」
猫たちはちょっとためらった後、「来て」と言った。
ついていくと、そこは大きなくぼ地だった。
「私達のキャンプに泊まっていくといいわ。」
キャンプって何?まあ良いか。
私達がくぼ地に入ると、空き地で遊んでいた子猫たちが、はっと動きを止める。
真っ白な雄猫が、大きな岩棚の上から降りてきた。
その雄猫は、ナイトネイチャーを呼ぶと、向こうへ行ってしまった。
「君たち、誰?」
見習いほどの年齢の猫と、子猫が四匹。
質問をしたのは、オレンジ色の毛のメスの子猫。
「私達はフレーム族。私はヴァーミリオンポーよ。」
「君たちも、スター族を信仰してるのか?」
見習いほどの猫が言う。
「いいえ。私達が信仰しているのはネイチャー族よ。」
スター族って何?ネイチャー族を知らない猫がいるの?
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投稿 by ファイヤウィング Wed Sep 21, 2022 7:36 pm

第五章
ボクは高々と積まれた獲物を見た。
どうしたらこんなに取れるんだろう・・・
「こんにちは!!」
後ろで元気な声がし、ボクは飛び上がった。
「僕、シードポーです。あなたは?」
シードポー!ボクと同じ見習いだ!
「ボクはレイクポー。よろしくね」
シードポーは首を傾げる。
「まだ見習いなんですか?こんなに大きいのに!」
ノマド生まれだからじゃないかな。ノマドってだいたいデカいし。
「とにかく、僕の捕まえたネズミ、食べます?そろそろ夕方ですし・・・」
シードポーが捕まえたネズミは、今まで僕が捕まえたことのないほど大きかった。
シードポーはズアオアトリを引きずってきて、一緒に食べた。
「君たちは、ここを拠点にしてるの?」
「違うよ。僕達はここで育って、ここで死ぬんだ!一生モノの縄張りだよ。」
へえ・・・それだったら獲物、いなくならないのかな・・・
「僕、あんまり友達いないんだ。明日出発しちゃうなら、今日だけでも一緒にいない?
それは良い。
「いいよ。一族生まれじゃないから、ボクも友達あんまいないんだ」
シードポーはどこの生まれ?と聞いてきた。
「ノマド」と答えると、ノマド?と返してきた
「ノマドっていうのは、あちこちさまよってる猫のこと」
そう言うと、シードポーは納得したようにうなずいた。
コットンウィングに許可をもらったので、ボクはシードポーと同じ見習い部屋で寝ることにした。
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投稿 by ファイヤウィング Mon Sep 26, 2022 8:20 pm

第六章
サンサンと照りつける太陽が、私の目を刺した。
ブリザードポー達見習いは、まだスヤスヤと寝ている。
のんきなんもんね。
戦士たちはもうとっくに起きているのに。
迷惑じゃないかしら?
その時、ブリザードポーがムニャムニャと起きた。
「おっ・・・早いじゃん」
意外そうに言われてちょっとムッと来たが、黙っておいた。
ライトニングサウンドが、ミナライ部屋に入ってきた。
「他のやつはまだ寝てるのか?」
うなずくと、寝ている猫たちが目を覚まし始めた。
みんなが外で隊列を作っている。私も加わらなければ。
とりあえず、指導者のところへ行くと、ニコニコと話しかけてきた。
「ブリザードポートの関係は進んだか?」
えっ?
私は首を振る。クラウドブリーズは腹立たしげに鼻を鳴らした。
「アイツ、偏見強いからな。オレがしっかり育て上げてやるから、アイツをあっと言わせてやれ」
その言葉に励まされ、私は前を向いた。
さあ、出発よ!
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投稿 by ファイヤウィング Mon Sep 26, 2022 8:29 pm

第七章
あの山、超えていかなくちゃならないのかなぁ・・・
他の猫が住んでいない森についたら、三日間そこにとどまるというしきたりがある。
だが、あんな山では休めないだろう。
しかも、超えていくなんてめんどくさいことしなくても、回り道をしていけば良い。
ボクはコットンウィングの横についた。
「出発です。アイススター、泊めてくださって有難うございました。」
僕達は進みだした。
森へ入り、川を登っていく。
荒れ地に出たが、獲物の匂いはしない。
僕の腹が空腹でうずいた。
誰かの腹の虫が鳴いた。
ナイトネイチャーが振り向いておかしそうに、「一休みしましょう」と言ってくれた。
崖が近くにあるのに、危なくないだろうか。
僕は思ったが、空腹で、どうでも良くなった。
みんなは目を輝かせ、あちこちに散らばった。
雨が振り、風も強くなる。
木陰に座っていると、ブリザードポーが、崖の近くでネズミを追っているのが見えた。
突風が吹き付ける。
ブリザードポーが、足を滑らせ、宙に浮く。
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投稿 by ファイヤウィング Wed Sep 28, 2022 8:57 pm

第八章
気づいたときには、もう体が動いていた。
私は、今までで、一番素早くブリザードポーの首を掴んでいた。
引き上げてやると、ブリザードポーは毛を逆立て、目を見開いて、崖を見つめていた。
ブリザードポーの指導者のフラワーノウズがガミガミと叱る。
「こらっ!何やってんのよ!早くヴァーミリオンポーにお礼を言いなさい!
ブリザードポーがハッとした。
「あ、有難う・・・あの・・・」
ブリザードポーは気まずそうに足踏みし、きまり悪そうに言おうとした。だが、
「おーい出発だぞ!」
というティスルファーの声に遮られた。
「ほら!行かないと。」
呼びかけると、ブリザードポーは腹立たしげに足を踏み鳴らして隊列に戻っていった。
集団に戻ると、やはりクラウドブリーズがニヤニヤしてこちらを見ていた。
「告られたのか?それとも、やなこと言われたのか?言われたなら、オレが・・・」
私は尻尾で相手の口をふさいだ。
ナイトネイチャーが進みだしたからだ。
あのまま話していたら、置いてきぼりを食らってしまう。
恋バナ好きな指導者にかまっている暇なんてない。
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投稿 by ファイヤウィング Wed Sep 28, 2022 9:07 pm

第九章
思っていたよりも、早く森についた。
山の麓に沿って歩いていたら、獲物のいそうな森を見つけたのだ。
「あらっ?」
ナイトネイチャーが驚いた声を上げた。
「ウィロウバタフライじゃない。ウォーター族は元気?」
がさりと出てきたその猫は濃い灰色の雄猫だった。
「おう!ナイトフォール。フレーム族は元気か?スターネイチャーは?オレは、族長になった。ウィロウネイチャーと呼んでくれ。」
ウィロウネイチャーが動くと、後ろからぞろぞろと猫が現れた。
「あら、私もよ。ナイトネイチャーになったの。」
ん?この猫たちはウォーター族なのかな?なら、ここに6日間とどまることになるね。
やんちゃそうな見習いが、ウォーター族の集団から飛び出してきた。
「わぁ!フレーム族だ!はじめまして。僕、レッドポー!」
レッドポーの指導者らしき猫がレッドポーをきまり悪そうに引き戻した。
「じゃ、記念として、6日とどまるか。」
フレーム族とウォーター族が交流し始めると、邪悪な猫の匂いが漂ってきた。
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投稿 by ファイヤウィング Wed Sep 28, 2022 9:20 pm

第十章
毛を逆立てて振り向くと、そこにはウォーター族とフレーム族をあわせたほどの数の猫たちが身をかがめてニヤニヤと笑っていた。
前に立っているリーダーのような猫が、「おや、結構な量だな。」と言う。
ナイトネイチャーは毛を逆立て、ウィロウネイチャーは低く唸った。
直感的にこの猫たちは怪しいと悟ったのだろう。
「ここを出ていくには、戦え。戦うのが嫌ならオレたちの集団に入れ。」
ナイトネイチャーとウィロウネイチャーは同時に言った。
「「戦う」」
猫は頭を下げた。
「残念だ。オレはホロコースト」
猫が上げた顔には、笑みが浮かんでいた。
「こいつらを倒せ」
ホロコーストの後ろにいた猫たちがわっと飛びかかってきた。
森は一瞬で戦いの音に包まれ、森の木々が血まみれになった。
猫が後ろ足に噛み付いてくる。
ボクより小柄だが、力が強い。
体をひねると、相手は軽いので、簡単に仰向けに転がった。
脇腹を引っ掻くと、相手は激しく唸った。
ちらりと、チェーンテイルがファルコンキットとオークキットに覆いかぶさって敵の猫から守っている。
加勢に言ったほうが良いかと迷っていると、ヴァーミリオンポーとブリザードポーがすごい勢いでチェーンテイルに駆け寄って敵に反撃し始めた。
その近くでは、白猫が黒猫にのしかかられている。
白猫は、フェザーポーだ。
尻尾に噛みつく新たな敵を振りほどき、加勢に向かう。
その黒猫は、紛れもなくホロコーストだった。
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投稿 by ファイヤウィング Wed Sep 28, 2022 9:34 pm

第十一章
ボクより大柄なホロコーストを叩いても、びくともしなかった。
だが、耳を引っ掻くと、ホロコーストはうなり、後ずさる。
「なめるなよ。小僧」
ボクはフンと鼻を鳴らした。
「そんな簡単にやられてたまるもんですか!」
言ってから、まずいと思った。
この猫にはまず勝てる自信がないし、耳を引っ掻いたことで激しく起こっている。
だが、辺りの騒音をかき消して、大きな怒鳴り声が聞こえた。
「レイクに手を出さないで!」
黒っぽい影が、ホロコーストを包んだ。
ホロコーストはぎょっとした声を上げる。
「な!?フィナ!裏切ったな!?」
ホロコーストよりひとまわり大きいそのメス猫は、ボクには見覚えがあった。
「そうよ!もちろん、ハスキーもね。あなたを倒すためなら、何だってするわ!」
フィナという猫は、力強い足で、ホロコーストを抑え込んだ。
「私は、抑えてるから、その間に!」
フィナに言われて、ボクはホロコーストを攻めた。
ホロコーストの目に、恐れと憎しみが浮かび、そのまま、動かなくなった。
ざあざあと、何の合図もなく敵は逃げていく。
あとに取り残された猫は、フィナと灰色の猫だけだ。
フィナはニッコリとボクを見た。
見覚えがある。懐かしい。
その時、子猫の時の記憶がフラッシュバックした。
2匹の子猫と遊んでいる自分。
その2匹の子猫が、両親とともに失踪した。
父と母、つまり、フィナとはスキーはボクを連れて探しに行く。
ある森にたどり着き、僕は遠くの湖に知らない猫に捨てられる。
連れて行かれる前に、僕に付けられた名。
レイク・・・
全て明らかになり、めまいがした。
両親に会えた安堵と、戸惑いが脳を駆け巡る。
ナイトネイチャーの号令がして、僕は現実に引き戻された。
「命名式を始めます」
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投稿 by ファイヤウィング Wed Sep 28, 2022 9:48 pm

第十二章
「レイクポー、ゼファーポー、フェザーポー、ブリザードポー、ヴァーミリオンポー、前へ。」
僕は自分の足につまづきながら前へ出た。
「レイクポー。君が戦士になることをネイチャー族は認めました。この瞬間より、レイクメシア(湖の救世主)と言う名になります。
ゼファーポー。君が戦士になることをネイチャー族は認めました。この瞬間より、ゼファーボイス(そよ風の声)と言う名になります。
フェザーポー。君が戦士になることをネイチャー族は認めました。この瞬間より、フェザーレッグ(羽の脚)と言う名になります。
ブリザードポー。君が戦士になることをネイチャー族は認めました。この瞬間より、ブリザードファー(大吹雪の毛)と言う名になります。
ヴァーミリオンポー。君が戦士になることをネイチャー族は認めました。この瞬間より、ヴァーミリオンハート(朱色の心)と言う名になります。」
フレーム族とウォーター族で歓声が上がった。
フィナとはスキーは身を寄せ合い、はにかんでいる。
ボクの血縁だ!
「フレーム族に仲間入りしたがっている、レイクメシアの両親を迎え入れることにしました。」
わぁ!ネイチャー族に感謝!
「良かったな。レイクメシア。」
気がつくと、母と父が後ろに立っていた。
「これからは、ずっと一緒よ。」
ボクは、父と母の毛に顔を埋める。
両親のぬくもりを感じながら、ボクは、心地よい夢の中に引き込まれた。

〈END〉
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投稿 by ファイヤウィング Wed Sep 28, 2022 9:51 pm

ハッピーエンドしか、書けませんね。私。
今度は、ハッピーエンドじゃないものを書こうと思ってますが、プロローグも書けてません。(泣)
まあ、お楽しみに!
あと、どうでした?旅部族。
面白かったよって人は、このコメントにlike下さいね!
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