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紫水晶色の空に誓い立て

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紫水晶色の空に誓い立て Empty 紫水晶色の空に誓い立て

投稿 by Murre Sat Nov 05, 2022 4:47 pm

<二本足>の言葉を話せるアメジストネビュラの話です。
お題トピックのやつです。
完結状態、時期は未定です
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投稿 by Murre Sat Nov 05, 2022 5:23 pm

CHARACTER
CRYSTAL【水晶】
平和を願う穏健な部族
族長
ブルームホワイト【咲く白】
桃色の目をした白い雌猫

副長
アズールムーン【紺碧の月】
紺碧の目をした灰色の雌猫

看護猫
スパークリーフ【火花葉】
燃える橙色の目をした黄土色と茶色、白の三毛猫

戦士
アメジストネビュラ【紫水晶の星雲】
紫の目をした、黄土色と茶色の雌猫

ギャラクティックレイク【銀河系の湖】
渦巻く紫色と水色と銀色の混ざった目をした、茶色と焦げ茶の雌猫。アメジストネビュラの母猫で、彼女の父親を明かしていない

ヴァイパーファング【毒蛇の牙】
灰色と黒のパイソン柄をした深い緑色の目を持つ雄猫。弟子はアジャポー

アイスィクルブレード【氷柱の刃】
鋭い爪を持つ薄い水色の目を持つ白い雄猫。戦いに向いている体を持っていることを後ろめたく思っている

ダークムーン【闇の月】
アズールムーンの双子の弟。濃い群青色の目をした黒い雄猫。弟子はコーラルポー

ナイトアムネシア【夜の記憶喪失】
子猫のとき行方不明になり、次の日の朝サンダー道の上で見つかった経歴があり、それから記憶力が悪い雌猫。三毛猫で爽やかなミント色の目

ダスクアイ【夕暮れ目】
夕日色をした茶色の雄猫

ビーテイル【蜂尻尾】
茶色とクリーム色の虎柄をした雌猫。濃い黄色の目をしている。弟子はルーナーポー

コメットウィング【彗星の翼】
背中に濃い灰色の二本の線が縦に入る灰色の雌猫。水色と紫の目を持つ

母猫
ブリーズカラー【そよ風色】
淡い青の目を持つ淡い灰色の雌猫。ヴァイパーファングの連れ合いで、ファルコンキット【隼子猫】とミーティアキット【隕石子猫】の母

見習い
アジャポー【空色足】
薄い空色の目をした灰色の雄猫

コーラルポー【珊瑚足】
薄い桃色の目をした白い雌猫

ルーナーポー【三日月の足】
額に三日月の白い模様がある、青みの掛かった灰色の雌猫。目は黄色と濃い水色のオッドアイ

長老
ウィーゼルベル【イタチ鐘】
イタチと同じ色の毛皮をした琥珀色の目の雄猫

スウィートララバイ【甘い子守唄】
子守唄が得意な雌猫。クリーム色で緑色の目を持つ
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投稿 by Murre Sat Nov 05, 2022 5:26 pm

バタフライアイと書いてありますが、アメジストネビュラです〜
紫水晶色の空に誓い立て 16434411
紫水晶色の空に誓い立て 16648810
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投稿 by Murre Sat Nov 05, 2022 8:23 pm

CHARACTER
CAVE【洞窟】
洞窟内を住処にし、戦い好きな残忍な部族
洞窟内に足を踏み入れた他部族の猫で帰還したものは極稀で、その者達も多くは語らず、洞窟内の情報は伝説として伝えられているのみしか無い
族長
アイスブラック【氷の黒】
【洞窟】の族長には、名前にブラックが受け継がれる。薄い水色の目をした黒い雄猫

副長
トワイライトドゥーム【夕暮れの破滅】
片耳がぼろぼろになるくらいの傷が体中に残る雄猫。濃い灰色で、目は爛々とした黄色

看護猫
ホーリーリリー【神聖な百合】
【洞窟】の看護猫は雌猫のみで、連れ合いを持つことは認められず、孤独で人生を送る。名前にホーリーが受け継がれる。葉の色の目をした薄い灰色に近い白猫

戦士
バジャークロー【穴熊の爪】
灰色の目をした黒と白の斑の雄猫。弟子はスパイダー

アントアンバー【蟻琥珀】
口の横に黒い点の模様がある琥珀色の目をした焦げ茶の虎柄の雄猫

ブレイズアロー【炎の矢】
赤に近い燃え上がる橙色の目をした、濃い黄褐色の雄猫

ロックランス【岩の槍】
鋭く硬い爪を持つ濃い灰色の雄猫。目は暗い柑橘色

ブラッドオーシャン【血の海】
暗い赤茶色の目をした白と黒の雄猫

クリムソンサン【深紅の太陽】
深紅の目をした白い雄猫

エクリプスライト【月食の光】
目に白い線が一本曲がって入る黒い雄猫。目はライムグリーン。弟子はグレイシャー

フォレストフェニックス【森の不死鳥】
緑色の目をした、赤い艶のある黒い雄猫。弟子はホライズン

スノウレインジ【雪の山脈】
背中が白い焦げ茶の雄猫

母猫
ザンサウスリーフ【黄色の葉】
銀杏色の目をした、濃い焦げ茶の虎猫。クリムソンサンの連れ合い

見習い
スパイダー【蜘蛛】
脚と毛足が長い黒猫。暗い橙色の目をしている

スパイラル【螺旋状】
スパイダーの双子の弟で、スパイダーと異なり毛足が短い。黒に近い体で暗い黄色の目を持つ

グレイシャー【氷河】
淡い灰色の、濃い陰った水色の目を持つ雌猫

ホライズン【水平線】
グレイシャーの双子の妹で、横腹に一本白い線が入る濃い灰色の雌猫。目は淡い青
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投稿 by Murre Sun Nov 06, 2022 1:04 pm

CHARACTER
GEMSTONE【宝石】
【水晶】と【洞窟】の抜け者達が集まって出来たと言われる、第三者の中立部族。他部族の争い事には一切関わらない
族長
オーロラレインボー【オーロラ虹】
オーロラ色の艶と虹彩を持つ淡い灰色の雌猫

副長
ソーンクラウン【棘冠】
茨の冠を頭に着用している黒い雌猫。目は金色

看護猫
アイスバーグ【氷山】
光に当たった氷山の青色をした目を持つ三毛の雌猫。弟子はロータスポー

戦士
プラチナオアシス【白金のオアシス】
白金色の目をした白い雌猫

アクアバタフライ【水の蝶】
澄んだ水色の目をしたクリーム色の雌猫

マウンテンエコー【山彦】
青々しい葉の色の目を持つ茶色い雄猫。弟子はヘイズポー

リープアイビス【跳ねるトキ】
尻尾の毛がばさばさしている灰色の雄猫。目は赤に近い橙

ウルフロアー【狼の咆哮】
遠吠えのような声を出すことが得意な、容姿が狼に似た銀色の雄猫。目は陰った琥珀色

フレアーブロッサム【燃える花】
濃い橙色の目をした黒い雌猫。弟子はデザートポー

サンライズ【日の出】
赤っぽい橙色の目をした濃い灰色の雄猫

レイヴンスカイ【ワタリガラスの空】
青に近い紫色の目をした黒い雄猫

母猫
ワイズジェイ【賢いカケス】
青い目をした白と黄土色、茶色の三毛猫
連れ合いはリープアイビス

シルヴァーグラス【銀色の草】
草色をした銀色の雌猫
連れ合いはウルフロアーで、モーニングキット【朝の子猫】、アンバーキット【琥珀子猫】、シトリンキット【黄水晶子猫】の母

見習い
ロータスポー【蓮足】
緑色の目を持つ、淡い桃色の足先の白猫

ヘイズポー【霧足】
ぼやけた灰色と白の斑猫。灰色掛かった青色をした目

デザートポー【砂漠足】
砂色をしたサボテン色の目を持つ雌猫
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投稿 by Murre Sun Nov 06, 2022 1:52 pm

PROLOGUE
定かでない記憶。
あの日、私が何をしていたのか。
何故、ここに居るのか。
何故、母の忠告を聞かなかったのか。

戻りたいのに、煉瓦で作られた【文明】のキャンプは固く、脱出は不可能だ。もし隙間が出来たとしても、【文明】に払われるか、直ぐ隙間を閉められるかの二択だ。
懐郷の念が日に日に募った。

けど、その心情も今は捨てた。
私は他の猫が持ち合わせてこなかった能力を手に入れた。

「ただいま」
飼い主が扉を開け、素早く閉めた。
「おかえり」
私は彼に返事した。


最終編集者 マァーラーフェザー [ Mon Nov 07, 2022 8:27 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by Murre Sun Nov 06, 2022 2:00 pm

PROLOGUE2
娘が連れ去られて、もう半月。本来ならば、既に見習いとして活発に走り回ってたはずなのに。
あぁ、皆様、【金剛】の皆様、私の娘をお返しください。
もし生きていたならば、無事な状態でここへ導いてやってください。
母が懇願いたします……
ダイヤモンドの輝きを放つ満月は、私達【水晶】の望む平和を嘲っているかのように、何も答えず、何も反応しない。
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投稿 by Murre Sun Nov 06, 2022 2:12 pm

WORDS
DIAMOND【金剛石】
CRYSTAL【水晶】と、GEMSTONE【宝石】の一部の猫が信仰する、彼らの先祖の猫達の部族
魔宝石のように煌めく水などからしかメッセージを送れない
鏡のように反射する物に現れやすく、ほとんど湖で予言などを言い渡す
月に住んでいると語り継がれる

OBSIDIAN【黒曜石】
CAVE【洞窟】と、GEMSTONE【宝石】の一部の猫達が信仰する、彼らの先祖の猫達の部族
洞窟内などの暗闇を好み、滅多に光の下に姿を現さない
地下にあるもう一つの世界に住んでいると語り継がれている

ANOTHER【もう一つの世界】
DIAMOND【金剛石】とOBSIDIAN【黒曜石】を合わせた呼び名
この世の先祖の猫は、死ぬと全てもう一つの世界で、もう一匹の自分の体と融合し暮らすと語り継がれる

CHERRY【桜】

SUNFLOWER【向日葵】

MAPLE【紅葉】

CAMELLIA【椿】


EARTHQUAKE【地震】

ASH【灰】
道路

CIVILIZATION【文明】
<二本足>


最終編集者 マァーラーフェザー [ Thu Nov 10, 2022 8:10 pm ], 編集回数 2 回
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投稿 by Murre Sun Nov 06, 2022 2:41 pm

1 飛翔
キャンプの中がざわめく。どうしたんだろう、パトロール隊が帰還したのかな、と思い気に留めず苔の塊で遊び続ける。
あぁ、飽きたな。
早くキャンプを出て、狩猟が出来るようになりたい!
そう母に文句を言おうとした。
そしたら不意に首根っこをがしと摑まれた。
うわぁ、何するの、と歯を向ける。妹がまたいつもの悪戯をしてきて、今日は首を摑む日だと思ったからだ。
けど、その脚は妹の焦げ茶色の足ではなかった。ごつごつした鱗のような皮膚になっている、黄色い脚。そして、黄色い脚の上に被せるように生えている白と焦げ茶、黒のふさふさの毛。
私を摑んだそれは、甲高い猫のものではない声を上げ、舞い上がった。軽い上昇気流が発生し、私の軽い身体も揚がったのが感じられた。
風が顔に当たり、それがスピードを上げたことが分かる。風が目に入り、瞬きしないと眼球が乾燥してしまいそうだ。
「わぁぁぁ!!母さん、助けてぇ!!」
「アメジストキット!!」
母は私の垂れた尻尾を摑もうと跳び上がるが、それはもう既に上空高いところに上昇していた。
「母さん!!」
私は泣き喚く。けれど、誰ももう届かない。
「助けてぇ!!!」
他の部族猫も私を助けようとしてくれているのが、遥か下に粒となり見える。
「放してっ」
私は藻掻くが、それはより強く私を握った。
「痛いっ」
爪が食い込んできて、悲鳴が上がる。
鳥、確か鷲は、ひたすら飛び続ける。雲と同じくらい速く飛び、眼下の木々はびゅんびゅんと流れていく。
突如鷲が金切り声を上げた。ぐったりとした体を動かし、前を向く。
「わぁ!!下ろしてっ」
なんだか危険な感じがした。危険が皮膚をちくちくと刺す。
「あっ!!」
鷲の向こうに、もう一羽鷲が飛んでいた。ホバリングして、この鷲の進行先を塞いでいる。
こちらの鷲が応戦するように啼いた。相手も啼く。
こちらの鷲が片脚を上げた。
その時ー
「うわぁぁぁぁぁ」
落ちる。落ちる落ちる。
鷲は頭が悪いの?
  ワタシ
何故獲物を摑んでいるのに戦いに挑もうとするの?

「平和を!平和を!」

部族で時々唱和されている言葉が不意に蘇った。
あぁ、帰りたい。

落ちる、落ちるー
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投稿 by Murre Mon Nov 07, 2022 8:26 pm

2 【地震】
後ろ脚に一番強く衝撃が加わった。痛みが一瞬で身体中を回ったのと、落ちたショックで目の前が真っ暗になった。意識が飛んだー

地面が震えている。肉球が震えている。恐る恐る目を開ける。
あっ……
【地震】だ。地面を振動させるそれは、近付いてくる。ヘッドライトが光り続けている。
けど、逃げる体力がない。体が疲れ果て、ぐったりとしている。まるで私が溶けて地面に染み込んでしまったようだ。体が動かない。そして、痛めた後ろ脚も痛い。
【地震】の振動が次第に強くなる。
もう、ここまでだ。
私の不運な命は、【地震】に轢かれて終わるのだろう。
終焉の幕が眼の前で降りた。
ぎゅっと目を瞑り、痛みを構える。
一、二、三……
【地震】が止まった。
何故だろう、と力無く首を動かす。
【文明】が【地震】から吐き出され、こちらへすたすたと向かってくる。
逃げ出したいけれど、脚の自由が効かず、為す術もない。
母の言うことを聞いていれば。あの時、苔で遊んでいなければ。鷲に連れ去られなければ。
後悔が次から次へと頭を巡り、私を追い詰める。
雄の【文明】が私の背中を撫でた。動けないから、好きにさせる。けれど、万が一の為に爪は出しておくー母や族長みたいに鋭くはないが。 
【文明】が、私達の言葉と少し違う、硬い言葉で会話をする。いつの間にか、私を触ったのより大きな雄の【文明】が【地震】から吐き出されていた。よく見ると、【地震】の腹の中にはあと二匹程【文明】の仲間が乗っている。
腹の上当たりが押しつぶされたような摑み方をされ、首と脚がだらんと垂れ下がり、【文明】の分かれた手に持たれた。この不格好を見ると、母も妹も呆れるだろう、そんな顔が脳裏を過ぎった。
助けてー
声を出してみた。小さく、“Help!”と。
私を持ち上げた方の、最初からいる方の【文明】が、少し驚いたような顔をした。
私は抵抗せず、【地震】の腹の中に詰め込まれ、若い方の雄【文明】に撫でられ続けた。前の席で、若い方の雄より更に小さい子供の雄がきゃあきゃあ叫んで、私に向かい手を伸ばすが、青年の方が手を振り払い、私を独り占めしようとしている。
走る【地震】に揺られながら、暖かいこの箱の中で、安心の波がどっと押し寄せて来て、いつの間にか眠ってしまった。
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投稿 by Murre Sun Dec 18, 2022 3:55 pm

3 【紺碧】
「ご帰宅だ」
雄猫の声に目が覚めた。良かった、部族猫かも。誰かが私を心配して、連れ戻しに来てくれてのかも。
脚の痛みに顔を歪めながら、声の主を見る。
「見慣れぬ顔」
その雄猫はフェンスの上で呟いた。
「貴方は誰?」
「こっちの台詞だよ、おチビさん」
雄猫は、体格にしては靭やかにフェンスの上から飛び降り、私を抱えている若い方の雄【文明】の方に近づいてきた。小さい子供の雄が青年を追い越し、ここの猫であろう雄猫を触る。
飼い猫はごろごろと気持ち良さそうな声を出し、五本に分かれた前足を歓迎した。
「貴方の家?」
「そうだよ」
心地が良い、と目を閉じながら雄猫が答えた。毛足の長い真っ白な雄猫の首には、先程は毛に隠れて見えていなかったが、首を締め付ける革が付いていた。微かに、馬という生き物のにおいが残っている。
「主人は、君を飼うことにしたらしいね」
雄猫は大人しく子どもの【文明】に抱かれる。弟が先住猫を抱いたのを確認すると、私を持っている【文明】も、木でできた彼らのキャンプへ向かう。
大人の【文明】が木の板に金属のにおいのする物を差し込み、回した。すると、壁だった木の板が動いて、キャンプの中が見えるようになった。
「ドアって言うんだよ。君は野生猫かい?」
私は頷く。
「そうかい。ようこそ、我らの家へ。僕はセルリアン【紺碧】。主人達からはラピスラズリって呼ばれてるけどね」
美しい紺碧の目をしたペルシャ猫は、意味ありげに大人の【文明】を見た。
「良い名前を貰えると良いね、あぁそうだ、君に名前あるの?」
少しふわふわな雰囲気を纏う飼い猫ーセルリアンーは、私が孤児であるかのように尋ねた。
「勿論!アメジストキットよ」
苔よりもふかふかしている鳥のにおいのする所に寝かされた私は、部族猫であることを誇りに思い、胸を張った。
「君、あそこら辺から来たのか。街猫じゃなくて、群猫」
聞き慣れない言葉に首を傾げながらも、セルリアンの話を聞く。
「紫系の名前が来ると思うよ、ここの人間の特徴だからね」
セルリアンは尻尾で高い台を差した。出っ張った白い棚の上には、きらきら輝く色とりどりの物が飾られている。
「あれ、何?」
「宝石さ」
「ジェムストーン?」
「ん?そうだけど、なんかあったか?」
「部族の名前……」
私達部族猫のことを野生の猫としか認識していない飼い猫にとっては、部族は不思議な言葉だったようだ。紺碧の目に、疑問符が幾つも浮かぶ。
「ううん、何でもない」
私は口を閉じた。どこか別の部屋に行っていた青年【文明】が、腕に直方体の物を持ってきたからだ。何をされるか分からない、恐怖。
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投稿 by Murre Sat Jan 14, 2023 8:03 pm

4 
「生後何ヶ月だ?」
震えが収まった私に、セルリアン【紺碧】ことラピスラズリが、可笑しそうにからからと笑いながら尋ねた。私はむすっとして、相手を直視せずに返事する。
「もうすぐ6ヶ月」
「ほほぅ、6ヶ月の子猫は治療というものを知らないのか」
世界の全ての土の匂いまで知っていると鼻を高くする猫のように、偉そうに【紺碧】は言った。私は幼稚に思われてると実感し、いらいらと尻尾を振る。
「知ってるわ!私達の部族には、スパークリーフって言う優秀な看護猫がいるのよ!」
「その【火花葉】って猫は、救急箱というものを使わないのかい?」
「ええ、勿論。看護猫は古代から受け継がれてきた薬草の知識や、優れた技術を使って、どんな怪我でも病気でも魔法のように治すのよ!」
【紺碧】は満足したように鼻を鳴らすと、もぞもぞと体を動かし、寝返りを打った。
「君達には君達流の文化があると聞くからな」
放たれた言葉の後に、諦めたような溜息。その吐かれた体温の息に含まれていたのは、飼い猫であることの優越感?
箱を持って来て地面に起いた【文明】は、その箱を開け、中から何かを取り出し、私の脚を診た。霧状で、肌に付くとじーんと染みた半液体を吹き掛け、ぺたぺたと粘着力のある白い布状の物をその上から巻いた。脚の痛みはすーっと引いた代わりに、かちかちに固定された。
治療されてから何度も脚の匂いを嗅いだ。変な、例えば酸っぱい匂いとかはしないが、霧液体のすーっと、そう、ミントのような冷えた匂いは、白布に染み込んで、依然として残っていた。
「心配なさんな。その状態にされて死んだ生物を僕は見たこと無いよ」
背を向けた【紺碧】が、さっきより優しい声で言った。
「心配なんてしてないわ!ただ、警戒してただけよ。なんせ、未知の場所に寝かされているんだから」
【紺碧】の潜めた、けれども高い笑い声が、耳の端っこで反響する。
いや、それだけじゃない。
片方の耳の方が次第に騒がしくなっている。【文明】の家族が、背もたれがある、獣のように四足の木製の縦長箱に座り、同じく木製の平板を囲んで話し合っていた声が、騒々しくなっていた。
時々、宝石名や“cat”という言葉が聞こえ、会話には笑い声が混ざる。何を話しているのだろう。気になるけれど、危険な【文明】本人達の側には、たとえ【金剛石】に命令されても行きたくない。
と、笑い声と歓声が一際大きくなったかと思うと、先程私を手当した青年が木製箱から立ち上がり、すたすたと歩いてくるではないか!
彼等は二本脚の先に付いた、二面の平たい足の裏は肉球が生まれつき無いようで、動物の革のような物をはめている。そのため、静かに歩くことは出来るはずもなく、土ではなく木でできた地面に、振動が伝わり大きな音が出る。
「何?!近づかないで!」
私は警戒のため彼に向かって唸り、首の後ろの毛を逆立てる。
「安心しな。会話を聞いてると、危害は加えないようだよ。どうやら、名前を君に授けてくれるそうだ」
「私はアメジストポー!母から名前を貰ったのよ!もう名前を所有している!」
爪を出し、精一杯威嚇するが、【文明】は立ち止まらない。長い脚だから、一歩が大きい。
瞬く間にこちらへ辿り着いた青年【文明】は、私にも分かる言語で言葉を口にした。
 チャロアイト
“Charoite【チャロ石】”
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投稿 by Murre Sat Jan 28, 2023 9:49 pm

5
「私、ここから逃げたい。逃げ道を教えて、セルリアン」
祝福の目でこちらを見ていた雄猫は、呆れたように目をぐるっと回した。
「部族猫は何を食べてこれまで生きてこれたんだい?世界の半分も物を知らないんだな」
青い宝石色の透き通った目が、冷たく光る。
「なっ……飼い猫はっ」
【紺碧】は、ふさふさと柔らかい尻尾を一振りして、子猫の私に喋らないよう指示した。大人しく、黙る。
「君には観察力と推察力という、生きていくために必要な力2つ、いや、2つ以上が抜け落ちている」
【紺碧】はここで一息つくと、目線でこちらを見るように訴えた。ペルシャ猫の視線を辿り、古い木炭の匂いがする箱の方を見る。
「あれは、暖炉だ。冬に火を焚く。あれで暖を取る。まあそれはさておき、その上を見てごらん」
私は“暖炉”というものに驚きつつ、灰の残るスペースを囲む棚の上を見る。白い縁取りと彫刻が施された囲いは、きらきらと輝いている。
「きらきら」
「そう。あれは君達部族猫に馴染み深い宝石」
きらきら輝く石に目と心をぎゅっと奪われる。色とりどりの小さな宝石が、それぞれの個性を活かして四方八方に眩しい煌めきを撒く。
「君はここの家に拾われて、幸運だったと思いなさい」
【紺碧】の美目が、私のぐるぐる巻にされた後ろ脚に注がれる。
「彼は医者なんだ」
「医者?」
「そう、獣医。治療をする、ほら、部族の看護猫とかいう役職。長男は獣医の勉強をしてるんだ。だから、君の脚がいずれ元通りになる」
「これは!感謝も何もしてないわ!【地震】に見つかってなかったら、私はスパークリーフに手当してもらってたのに!」
「【地震】って、君達の、人間皮肉用語だな?」
「そっちこそ!“人間”って何よ!」
「うーん……部族の外れ者が【文明】って言ってたのを聞いたことあるな。そして、【地震】は人間の言葉ではcarだけど」
外れ者。
carという聞き慣れない言葉よりも、下位の飼い猫に、部族猫の口外したくない問題に触れられて、嫌悪感が毛虫のように背中を這う。
「そしてチャロアイト、逃げたいって言ったね?」
私は放心状態で頷く。
「不可能だ」
私は首を横に振る。
「いいえ、私は戻るの」
「不可能だ」
「何故!」
「今から言うだろう!」
「そう。なら言って」
【紺碧】の目が少し釣り上がる。
「見ただろう、この家の中にある数多くの宝石を。通常階級の家では考えられないことなんだぞ!主人達は夫婦で宝石商を営んでいるんだぞ!」
首の毛を逆立てた【紺碧】の言葉の危険性を、私は全く感じられなかった。
だから、何なの?


最終編集者 マァーラーフェザー [ Tue Feb 14, 2023 7:22 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by Murre Tue Feb 14, 2023 7:22 pm

6
「宝石商なんだ。宝石は大切なものなんだ。盗られたら、人生が奈落の底だ」
「宝石はそんなに貴重なものなの?」
「勿論さ!だからこれだけ、簡単に抜け出せないほどの頑丈セキュリティーを家に張っているんだろう?」
私は顔を顰める。
「それは【文明】用でしょう?猫には効かないでしょう?貴方も最初、外に居たよね?」
今度は【紺碧】が顔を顰めた。
「あれは主人達が、室内籠もりきりの俺を不憫に思って、連れ出してくれたんだよ。その代わり、主人達と一緒じゃないと、暖まった家の中に入ることも出来ない」
「そう。でも、私は帰るわ。貴方みたいに不憫に思われて、外に出たときに、逃げる」
「無理だ」
「何故?」
「首がきついだろう?足が治りきってないだろう?ここから出ても、どこへ行けばよいか分からないだろう?世界は、お前が想像してるよりも広く、多様なんだ」
【紺碧】は、穏健な雰囲気を拭い去り、威圧感溢れる低い声でまくしたてた。
その変容さに泣きそうになる。
「ごめんなさいぃ……」
【紺碧】は、はっと我に返ると、逆立てた毛を落ち着けた。
「すまん、つい……」
私は滲む目の前を見ながら、首を横に振る。
「いいえ。ごめんなさい」
【紺碧】は一度目を伏せると、自分の寝床に戻った。こちらを見ずに丸くなる。
私も何だか疲れてしまった。
苔よりふかふかな寝床に体を落ち着ける。

壁にはめられた煌めきが目の端にちらついた。

宝石商……
それが私にどんな害をもたらすと言うのだろう?
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紫水晶色の空に誓い立て Empty Re: 紫水晶色の空に誓い立て

投稿 by Murre Sun Apr 16, 2023 12:24 pm

7
「セルリアン!今日は久しぶりに晴れだから、外へ出ましょ」
黄土色の小さな雌猫が、猫用ベッドで丸まる白猫を揺さぶった。ペルシャ猫は、うーんと唸ると寝返りを打った。
「あと5分、寝かせてくれ」
「主たちみたいなこと言わないの!私、今お腹空いてるんだから、ネズミみたいにいつまでも寝てる物は何でも食べちゃうわ!」
「それだけはやめてくれっ」
ペルシャ猫は面白おかしく青い目をかっと見開くと、毛を逆立てて跳び起きた。
「ほら、扉を開けてくれたわ!」
黄土色の雌猫は白猫に並ぶと、目を細めて言った。
『I want to go out!』
人間は、飼い猫の呼びかけを聞くと、微笑んで扉を開けたままにした。
『Thanks.』
ペルシャ猫は、駆ける雌猫に続き、礼を言った。

「セルリアン、私、帰りたい」
セルリアンは返答しない。
こちらを非難じみた目で見ると、尻尾を振って薄暗い路地へ消えた。
振り返ると、飼い主の息子の青年が、じっとこちらを見ている。
まるで、私を見張っているように……

煉瓦造りの家から数メートル離れると、青年が飛んで来て、私を連れ戻そうとする。何度やっても同じ。

もう生後6ヶ月は過ぎたのに、部族猫としての訓練は行えない。

相変わらず一家は幸せそうで、特に青年は私とよく会話をする。

言葉は、セルリアンから学んだ。
そして、基礎が喋れるようになると、教師志望の青年が私により言葉を教えてくれた。

青年はいつの間にか大人になっていた。
朝は早起きして机に向かい、昼は重そうな鞄を持って外出、夜は部屋に籠もり、私が起きた頃には既に、また勉強している。

「セルリアン!どこ行ったのー?私も遊びたいー」

路地裏に声を張るが、返答は無い。
ざわざわと心配の波が押し寄せる。
耳を澄ましても叫び声は聞こえない。
しかし、白い姿も全く見えない。
微かに、あの日の印象的な匂いがする。

生温かい、血の匂い。
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紫水晶色の空に誓い立て Empty Re: 紫水晶色の空に誓い立て

投稿 by Murre Sun Aug 27, 2023 11:03 am

8
血の匂いがして、私の口からは無意識に唾液が垂れていた。
はっ、だらしないっと思いながら、舌で口の周りを一周なめる。
何回呼んでも、見ても、匂いをかいでも、先住ペルシャ猫の姿形は、見つからない。

不安が背筋を撫でる。

数歩歩くと、例の血の匂いが強くなっていた。私は顔を顰めるけど、その反面、数ヶ月見いだせていなかった希望の匂いをかいだ気がして、わくわくする。
「誰かー」
反応は無い。
「Help me」
人間の言葉を聞き取る者も居ない。
私は独りぽっち。

唐突に、静かだった暗い路地裏に聞き慣れない音が反響する。
いや、この音、聞いたことはある。

ばっと上を見上げる。
私は驚きで目を見開く。
薄暗い上空には、過去の自分と同じように、鷲に生殺与奪の権を握られている、子猫。

「その子を離しなさいよっ」
私の時と違ったのは、鷲を必死に追いかける仲間が居たこと。
「母さん!!」
見間違うことのない、特徴的な、渦巻く紫色と水色と銀色の混ざった目。鏡に映った私そっくりな茶色と焦げ茶の体。
建物の屋上にまで登り、鷲を追っていたのは、紛れもない私の母、ギャラクティックレイクだった。

母は鷲がスピードを上げて空の果てまで飛んでいくのを、悲しげに見つめると、しゅんと大きく項垂れた。
「母さん」
後方で水の滴る音が共鳴した。
下を見た母は、路地裏に佇む私の姿を目に留めると、神聖なる銀河のような渦巻く目を大きく開くと、硬直した。

「アメジストポー?」

久しぶりに“チャロアイト”ではない、私の部族名を呼ばれて、懐古の念が涙とともに込み上げてきた。
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紫水晶色の空に誓い立て Empty Re: 紫水晶色の空に誓い立て

投稿 by ジェードウィング Sun Aug 27, 2023 3:54 pm

こんにちは、Murreさん!ジェードウィングです。
おととい、このホームページを見つけて、あなたの物語を読ませていただいたんですけれども、とてもおもしろかったです!
上のほうにアメジストネビュラのイラストも載っていて、想像がしやすかったです!
早く続きだ読みたいです~!
私も物語書いてるんですけど、良ければ読んでみてください!
「Road of love ~それぞれの恋の道~」という題名です!よければ返信いただきたいです!これからもよろしくお願いします!

ジェードウィング
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紫水晶色の空に誓い立て Empty Re: 紫水晶色の空に誓い立て

投稿 by Murre Sun Aug 27, 2023 4:50 pm

ジェードウィングさん初めまして!Murreことマァーラーです!
小説6本以上抱えてて、完結したのは本家のとこに投稿した街の製材所と世界の動向しかない人間です!笑
一応レイク族(代理の話)も完結してるけど、第二弾を書き始めて止まってるから…笑
イラストと重ね合わせて小説読んでくれて、嬉しいです✨

今日テスト勉強の息抜き(ただ現実逃避してただけ)で気まぐれ更新してみたので、テスト終わって多忙さが落ち着いてたら、続き書きますわ👍

ジェードウィングさんの小説更新されてるの、存じてます!一応テスト期間なので(じゃあ何でここに居る)、最新話まで追いつけるのは後になるかもですが、少し読んでます!!

お互い小説書くの楽しみましょうね✨
これからもよろしくお願いします〜
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