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恋の空を羽ばたく二羽の鳥(リメイク)

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恋の空を羽ばたく二羽の鳥(リメイク) Empty 恋の空を羽ばたく二羽の鳥(リメイク)

投稿 by シャイニングナイト Tue Oct 03, 2023 7:02 pm

トピックの作り方これであってましたっけ…。
どうも、お久しぶりかもしれません。シャイニングナイトです。
久々に小説を書きたいと思い、やる事の合間に小説を書こうとしたら思った以上に前の自分の小説に文才が無さすぎて、書き直さずにはいられなくなってしまった所存です。

これは昔に完結させたここでの初めての小説「鷹とカラスは恋をする」のリメイクである「恋の空を羽ばたく二羽の鳥」という話の更にリメイクとなります。
昔の自分がリメイク+続編と言ってますが、続編を作るかどうかの決心がつきませんので、もし続編希望があれば続編も出すということにしようかと思っています。

更新スピードは相変わらずのナメクジです。それと今年は多忙なので、やらなくてはいけないことの息抜きに更新するので更にナメクジ度が加速しています。
それからキャラ崩壊する可能性があります。ご了承ください。

以上を踏まえて、読んでくれる方は気長に待ちつつ読んで頂けると嬉しいです。
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投稿 by シャイニングナイト Tue Oct 03, 2023 7:36 pm

【登場猫紹介】

リヴァー族
族長 レパードスター(豹星)♀
珍しい斑点模様のある黄金色の雌猫。目は琥珀色。クロウポーの指導者。

副長 ミスティフット(霞足)♀
青みがかった灰色の雌猫。目は青色。フリーズポーの指導者。

戦士 ファイヤストーム(火の嵐)♂
オレンジ色に赤色の縞模様がある雄猫。新米戦士。クロウポーが好き。フリーズポーが嫌い。

戦士 ミッドナイトムーン(真夜中の月)♀
足先、耳先、尾先が黄金色の雌の黒猫。目は琥珀色。かなり毛が長い。新米戦士でファイヤストームの同期。

見習い クロウポー(烏の足)♀
主人公。黒く美しい雌猫。目は空色。元気はつらつ。

見習い フリーズポー(凍った足)♂
灰色の雄猫。目は氷色。クロウポーの兄。シスコン。ミスティフットへの憧れが強い。

見習い ホークポー(鷹の足)♂
焦茶色の虎柄の雄猫。目は薄藍色。タイガースターとサーシャの息子。

見習い モスポー(蛾の足)♀
黄金色の雌猫。目は琥珀色。ホークポーの妹。
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投稿 by シャイニングナイト Tue Oct 03, 2023 8:07 pm

【PROLOGUE】

 そよ風が辺りの草を優しく撫でている。草地には至る所に煌めく猫達がくつろいでいる。若く美しい黒猫は風に吹かれながら、昔の思い出に想いを馳せた。
 私は昔、愛した猫がいた。他の何を犠牲にしても一緒になりたいと強く思えるほどに愛した猫が。でも、私は早くに死んでしまった。今思えばこれは私の運命だったのだろう。今でもあの時自分がとった行動を後悔した事はない。それでも、もし生きていられたら、愛する猫ともっと共に過ごせたらと考えずにはいられなかった。
 「また、彼のことを考えていたの?」
生前にもよく聞き、スター族となった今も聞き慣れた声が聞こえた。振り向くと、そこには黄金色の雌猫が立っていた。
「そうです、レパードスター。やはり、一緒になりたかったという思いを拭えなくて」
私はぼんやりとしたまま答えた。頭の中にはあの燃えるような薄藍色の瞳が焼き付いて離れない。
「本当に、気の毒だわ。貴方は若くして死んだもの。誰もが心を痛めたし、もっと生きていても良かった」
レパードスターは気遣うように私の肩に尻尾の先をちょんと乗せた。
「それに貴方が生きていたのなら、彼も道を踏み外さずに済んだかもしれないわね」
元族長はそう付け加えた。私は俯いた。彼が道を踏み外し、仲間を裏切った事については考えたくない。私の知っている彼はそんな猫ではなかった。真面目で、優しくて、頼もしい、誰よりも素晴らしい猫だった。そう思うと、彼が変わってしまったことが辛くてたまらない。
 でも私は、彼が部族を裏切ったと知っても嫌いになる事はできなかった。彼はもう私のことなどなんとも思っていないかもしれないが、私は片時も忘れた事はなかった。叶うのならば、彼ともう一度人生を歩みたいと思うほどだった。例え彼がどんな猫でも。

 光の届かない暗い森で、気味の悪いキノコだけがぼんやりと光を放っている。焦茶色の雄猫は、森の奥を見つめた。そこには何もないのだが、雄猫にはまるで何かが見えているかのようだった。
 ホークフロストは、自分が生前愛した美しい黒猫の姿を思い浮かべていた。元気に走り回り、笑顔を振り撒くその姿が、自分の目の前に現れないかと、そんな馬鹿げたことを考える。そう思ってしまうほどに、ホークフロストは黒猫のことが恋しかった。
 もしあの猫が生きていたら、あの猫とつがいになることが出来ていたら、自分の人生はまるきり違っていただろうか。普通の猫のように、愛を育み、子供を育て、一族に忠実に人生を終えていられただろうか。そう自分に問いかけてみるが、答えは返ってこない。
 でも、そうだったとしても、それは叶わぬ願いだった。愛する猫は早くに死んだ。なら、愛を選ぶか野心を選ぶか、選択の余地なく野心を選ぶしかなくなった。
 あの猫は怒っているだろうか。自分のことを嫌いになってしまっただろうか。きっとそうに違いない。そう思うと少し辛くなった。でも、もう後戻りは出来ない。
 でも、もしも人生をやり直せるとしたら、今度こそあの猫と愛し合って共に生きてみたい。
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恋の空を羽ばたく二羽の鳥(リメイク) Empty Re: 恋の空を羽ばたく二羽の鳥(リメイク)

投稿 by ジェードウィング Tue Oct 03, 2023 8:59 pm

シャイニングナイトさん、はじめまして!…ですよね?
ジェードウィング(翡翠の翼)ともうします~!
よろしくお願いします!
小説アップされてるの見て、心臓飛び出るかと思いました!
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!シャイニングナイトさんだぁぁぁぁ!」って。(何が「って」だよ)
大御所タレント級。マジ。
小説、マジで言葉にあらせられないくらいいいです!(語彙力!)
私も小説書いてるんですけど、やっぱ表現の仕方が参考になります!
…え?パクリ?
そ、そんなことはしませんよ、もちろん!ハハハ!…
あ、マジでしませんのでご安心を。

で、(だから「で」ってなんだよ)
猫のせつめーしときます!
〈ジェードウィング(翡翠の翼)〉
斑点のある銀色と、白の毛皮のメス猫。目は翡翠色。
全体的に毛足は短いが、しっぽはフサフサしている。
年下に優しい!

中身はただの中1女子です。ただの。
大阪のド田舎に住んでいます!
よろしくお願いします!

ジェードウィング
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投稿 by シャイニングナイト Wed Oct 04, 2023 6:00 pm

ジェードウィングさん、はじめまして〜。そう言ってもらえて嬉しいです!
でも僕は別にそんなにすごくないですよ?大御所タレント級だなんて恐れ多いです…。
僕もまだまだ勉強中の身ですが、そう言って褒めていただけると凄くモチベになります!少しずつ頑張ります。
僕みたいなのでよければ、お好きなように参考にしていただいて構いませんよ。お互い頑張っていきましょうね!
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恋の空を羽ばたく二羽の鳥(リメイク) Empty Re: 恋の空を羽ばたく二羽の鳥(リメイク)

投稿 by シャイニングナイト Wed Oct 04, 2023 7:51 pm

【第1章】

 私は鳥の囀りで目を覚ました。部屋の入り口から明かりがほんのり漏れ出ている。私はもぞもぞと寝床で寝るのに良い位置を探そうと動いた。
 「じっとしてくれよ、クロウキット。」
兄のフリーズキットが眠そうな声で言った。鼻に尻尾をかけ、ぎゅっと目を瞑っている。
「ごめん」
私はそう答え、寝床からそっと這い出した。寝床からでてしまえば、一気に目が覚めてしょうがなかった。クロウキットはうろうろとその場を歩き回り、兄を前足でつついた。
「全くもう何だよクロウキット!気持ちよく寝てたのに。もう少し寝かせてくれても良いじゃないか」
フリーズキットはぶつくさ言いながら寝床から出てきて毛繕いを始めた。そんな兄の周りをクロウキットはぐるぐると回った。
「ねぇ、お兄ちゃん。お母さんは?」
クロウキットは兄に尋ねた。兄はふと毛繕いをする手を止め、少し考えてから答えた。
「わかんない」
兄はそう言って退屈そうに伸びをしていた。それを聞いたクロウキットはピンと尻尾を立て、目を輝かせた。
 「ねぇお兄ちゃん!私たちでさ、こっそりキャンプを抜け出しちゃおうよ!私、もうこの保育部屋にいるの退屈しちゃった!」
私の提案を聞いた兄は驚いて目を見開いた。
「だめだよクロウキット!見習いになれなくなっちゃう」
フリーズキットは慌てて反論した。灰色の毛を逆立てている。クロウキットはいらいらと尻尾を振り動かした。お兄ちゃんは真面目すぎる!
「そんな事ないわ。ちょっといってすぐ戻ってくれば良いのよ。絶対、バレないわ!」
クロウキットは自信たっぷりに言い、兄に向き直った。兄はまだ迷った顔をしている。私は更に付け加えた。
「ま、お兄ちゃんが行かないって言っても、私は行くわ」
クロウキットはそう言って保育部屋を飛び出した。そしてなるべく見つからないようにみんなの目を盗んでこっそりキャンプを出る。クロウキットは中々自分の忍足に満足していた。すると後ろから足音が迫ってきて、私はぎょっとして振り返った。が、そこにいたのは兄のフリーズキットで、追ってきた戦士ではなかった。
「お前を一人で行かせるくらいなら、僕も行くよ」
兄のフリーズキットは諦めたように言い、私の横を歩いた。私は心の中でやっぱりと思った。兄はいつもこういう性格だ。真面目だけど、私を放っておく事は出来ない。
 私は新鮮な森の匂いを吸い込み、体を震わせた。キャンプでは嗅ぐことのでない匂いだ。色んな匂いが入り混じっていて、中には獲物の匂いも嗅ぎ取れる。クロウキットは獲物を想像して舌舐めずりした。自分で獲物を捕ってみたい。そう思って辺りを見回した。手頃な獲物はいないだろうか。
 「なぁクロウキット。この匂い、なんだかわかる?」
兄が突然警戒したようにそう言った。耳をピンと立てて鼻をひくつかせ、せわしく尻尾を振っている。私は改めて辺りを嗅ぎ、嗅いだことのない匂いがする事に気づいた。何の匂いかは見当もつかないが、嫌な匂いだ。
「わかんない。…でもむかつく匂いね」
私はそう言って鼻を鳴らした。なんだか知らないが、悪臭のするような場所を探検する気は起きない。
「行こうクロウキット。ここには行かない方がいいかも」
フリーズキットが私をつついて歩かせた。私はむっとして兄を振り解き、自分で歩き出した。
「分かってる!こんな臭い場所、ごめんだわ」
クロウキット達がその場を立ち去ろうとした時、茂みからゆらりと何かが姿を現した。あれはなんだ…?私は目を凝らした。赤茶色の毛皮に大きな尻尾、ほっそりとして長い顔の生き物だ。悪臭の原因は、どうやらこいつらしい。
 「狐だ!」
兄が声を押し殺して叫んだ。私はギョッとした。狐!子猫を襲って食う、恐ろしい生き物だ。私はどうして良いか分からず、おろおろと兄を見上げた。だが、兄も恐怖で全身の毛を逆立てたまま固まっている。
 その時、私たちの上を何かが飛び越え、狐に飛びかかった。あの灰色の毛皮は間違いない。私たちの母だ。母は恐ろしい唸り声をあげて狐と取っ組み合っている。狐の方も、牙を剥き出した恐ろしい形相で母に応戦している。
「そこの茂みに隠れていなさい!」
母は私たちに向かってそう叫んだ。私たち兄妹は慌てて茂みの中に飛び込んだ。そして兄と身を寄せ合いながらただ待った。茂みに遮られて、母と狐は何も見えない。聞こえるのは、悲鳴と唸り声だけ。
 少しすると、足音と叫び声がし、ミスティフットが率いるパトロール隊がやってきたのがわかった。それから辺りは急にしんとした。クロウキットは恐る恐る茂みから這い出した。後ろからフリーズキットも現れ、気まずそうにパトロール隊から顔を背けている。
 そこには、自分の母が横たわっているのが見えた。きっと、ミスティフット達が狐を追い払ってくれたんだ。母の傷は、大丈夫だろうか?私はそう思って母に近づこうと一歩踏み出した。が、ブラッククローに尻尾で遮られた。
 「なんてことをしでかしてくれたの?勝手にキャンプを抜け出すなんて!」
ミスティフットがこちらに歩いてきて、鬼のように目を釣り上げて私たちを叱った。
「ご、ごめんなさい…。私たちはただ、少し散歩をしようと…」
クロウキットは縮こまった。ミスティフットの怒りようから、私のした事はすごくいけない事であったことがわかった。
「言い訳はいいわ。とにかく、あなた達は無事で良かった。もうキャンプへ戻りなさい。ブラッククロー?この子達をキャンプに送ってちょうだい」
ミスティフットはそうブラッククローに命令した。ブラッククローは私たちをつついてキャンプの方へ歩かせた。ブラッククローは一言も喋らなかった。かける言葉が見つからなかったのかもしれない。
 その日の夜、私はあの時母が死んでいたことを知った。母は私たちがいない事にいち早く気づき、一人で探しに出掛けてしまったのだ。そこで私たちを救うために勇敢に狐に立ち向かい、ミスティフット達が来た時にはもうすでに重症で、息を引き取ってしまったという。私はそれを聞いて、酷くショックを受けた。なんて馬鹿なことをしてしまったんだろうと悔やんだ。私が出かけなどしなければ、母は今も私のそばで笑っていたのだと思うと、辛くて涙が止まらない。
 私は母のお通夜をした。これから私がこのことを忘れる事は一度もないのだろう。この罪悪感を背負ったまま生きるしかないのだと、悟った。この傷は、誰にも癒せないのだと。
 私は誓った。もう二度と自分の馬鹿な行いで人に迷惑をかけたりしない。そして、母の分まで立派に生き、今度は自分のせいで死なせるのではなく、自分が誰かを救おう、と。
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