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森は屍によって血に染まる

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森は屍によって血に染まる Empty 森は屍によって血に染まる

投稿 by リーフストーム Sun Oct 08, 2023 12:13 am

昨日突然思いついた小説です。ちょいこわめ
とりあえず注意点
・猫がたくさん死にます
・だいぶグロいかもしれません
・名前被ってたらすみません…
・バッドエンドです。絶対にね。

追記
登場猫紹介…一章でやります


最終編集者 リーフストーム [ Sun Oct 08, 2023 12:29 am ], 編集回数 2 回
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投稿 by リーフストーム Sun Oct 08, 2023 12:25 am

プロローグ

黒い毛の雄猫は地面を力無く引っ掻いた。血が地面ににどんどん広がっていく。その様子を、銀色の雌猫は冷ややかに見つめている。
「何故俺が…俺は犬にさえ勝てた!俺が負けるはず-」シルヴァーヘイルは敗れたレイン族の戦士の言葉を遮った。
「ライオンストライク、あなたは負けたのよ。」
シルヴァーヘイルは冷たく言い放った。
ライオンストライクは口から血の泡を吹きながら、唸るような声を絞り出した。ライオンストライクの体はくたっとして、爪がゆっくりと引っ込まれた。ギラギラと怒りに光っていた彼の琥珀色の瞳は光を失い、虚ろな瞳がシルヴァーヘイルを見つめた。
「レイン族!あなた達の負けよ!」
シルヴァーヘイルは勝利の雄叫びを上げた。
彼女はくたっとなった黒い毛の雄猫からさっと離れ、
「ライト族、帰りましょう。」と部族仲間に言いかけた。
部族仲間の警告の鳴き声を聞いた瞬間、シルヴァーヘイルは全てを後悔した。
一瞬だった。彼女が発した声は、苦しみに叫ぶ声に変わった。
たった一瞬で、喉を切り裂かれた。
シルヴァーヘイルの喉から血が吹き出し、シルヴァーヘイルはその場に崩れ落ちた。
「ライオンストライク、あなたは……死んだはず…!」
シルヴァーヘイルは血を吐きながら言った。
シルヴァーヘイルの視界は少しずつ、少しずつ闇に染まっていき、聞こえてくる音は、まるで耳に水が入ったようにくぐもって聞こえた。
だが、シルヴァーヘイルの耳も目も、今まで仕留めてきた獲物のようにばかではなかった。彼女の耳は、はっきりとレイン族の雌猫のぎょっとした叫び声を聞き取った。シルヴァーヘイルはその方向を見た。
「みんな!今すぐライオンストライクから逃げて!」
シルヴァーヘイルは声を絞り出して叫んだ。喉からごぽごぽとした音が鳴ったが、そんなことどうでもよかった。
ライオンストライクは、彼自身の部族仲間を襲っていたのだから。
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投稿 by リーフストーム Tue Dec 26, 2023 10:45 am

とりあえず、登場猫紹介
ライト族以外は族長、副長、看護猫のみ


ライト族

族長 シェイドレイク[日陰の湖]
緑色の瞳をした、焦げ茶色の雄猫。

副長 スノウヘイズ[雪の薄霧]
青い目をした、白い雌猫。ライト族の戦士で1番最年長。

看護猫 ファルコンタロン[ハヤブサのかぎ爪]
琥珀色の瞳をした、こげ茶色のとら柄の雄猫。

コットンペルト[わたの毛皮]
緑色の瞳をした、白いふわふわした毛の雌猫。

戦士猫

ジャギッドリーフ[ギザギザの葉]
ギザギザの耳をした、灰色の雌猫。

パウンスソング[はねる歌]
青い瞳をした、小柄な薄茶色のとら柄の雄猫。

ウェーブストリーム[波の小川]
青い瞳をした、青灰色の雄猫。

トルマリンクロー[電気石のかぎ爪]
美しい緑色の瞳をした、灰色のとら柄の雌猫。元浮浪猫。

ジャスパーサイト[碧玉の視界]
碧玉のような赤い瞳をした、黄金色の大柄な雄猫。元浮浪猫。

グラナイトブリーズ[御影石のそよ風]
青い瞳をした、灰色と黒の斑点模様の毛の雄猫。元浮浪猫。


見習い

アッシュポー[灰足]
薄紫の瞳をした、淡い灰色の雌猫。(元)指導者はシルヴァーヘイル、ウェーブストリーム。
 
スパイアーポー[うずまき足]
琥珀色の瞳をした、暗い灰色のとら柄の雄猫。(元)指導者はロッククリーク、スノウヘイズ。

ジュニパーポー[ネズ足]
黄色の瞳をした、灰色の雌猫。指導者はトルマリンクロー。

スリークポー[ツヤツヤした足]
日に焼けたような黄色い瞳をした、白い雄猫。指導者はグラナイトブリーズ。

ブリッスルポー[逆立つ足]
氷のような薄青色の瞳をした、淡い三毛柄の雄猫。指導者はジャスパーサイト。

母猫

フロストハート[霜の心]
琥珀色の瞳をした、淡い灰色の雌猫。
子どもは雄のニードルキット[針子猫]、養子に雄のレイヴンズクライ[カラスの鳴き声]と雌のシャッタードリプル[砕けたさざ波]

ティスルリーフ[アザミ葉]
緑色の瞳をした、黒と白のぶちの雌猫。
子どもは雌のラベンダーキット[ラベンダー子猫]

その他

シルヴァーヘイル[銀色のあられ]
薄紫の瞳をした、銀色のつややかな毛の美しい雌猫。元ライト族の副長。弟子はアッシュポー。

ロッククリーク[岩小川]
青い瞳をした、黒い毛の雄猫。弟子はスパイアーポー。

ブルームクロー[咲くかぎ爪]
黄色の瞳をした、黒とショウガ色のサビ模様の雌猫。

カールポー[ひねり足]
青色の瞳をした、淡い黄金色の毛の雄猫。指導者はティスルリーフ。

ネトルポー[イラクサ足]
緑色の瞳の薄茶色の毛の雌猫。指導者はブルームクロー。

レイン族

族長 ホリーレイク[ヒイラギ湖]
暗い灰色の雄猫。

副長 アウルステップ[フクロウの歩み]
薄茶色のとら柄の雌猫。

看護猫 ローズステム[バラの茎]
薄いバラ色の瞳をした、真っ白な雌猫。

ミスト族

族長 ワスプレイク[スズメバチ湖]
琥珀色の瞳をした、三毛柄の雌猫。

副長 グラスライト[草の光]
こげ茶色の雄猫。

看護猫 ヘーゼルブランチ[ハシバミ枝]
緑色の瞳をした、黒い雄猫。

スモーク族

族長 ホークレイク[タカの湖]
青い瞳をした、黒と黄金色のサビ模様の雌猫。

副長 シャドウナイト[影の夜]
黒い雄猫。

看護猫 ダスクスカイ[夕暮れの空]
薄茶色の毛の雄猫。

ウィッシュハート[願い心]
黄金色の毛の雌猫。


最終編集者 リーフストーム [ Wed Dec 27, 2023 8:34 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by リーフストーム Wed Dec 27, 2023 1:05 pm

用語集(のようなものです)

レイク族
本家でいうスター族。

フォールンログ
ライト族が一族の集会を行う場所。

ハイブランチ
レイン族が一族の集会を行う場所。

トールルート
ミスト族が一族の集会を行う場所。

ヴァーントスタンプ
スモーク族が一族の集会を行う場所。

トールロック
大集会を行う場所。大集会は半月の日、月二回行う。浅い湖の中から四つの高い岩が突き出ており、その岩には族長以外の猫は基本的に登らない。族長、副長、看護猫以外の猫は登ることを禁じられている。

〈氷の岩〉
本家でいう〈月の石〉、〈月の池〉。
洞窟の中にある氷のように冷たい岩。この石に鼻を触れ合わせて眠るとレイク族と対話ができる。看護猫は三日月の日に〈氷の岩〉に行かなければならない。

〈ラニングライト〉
本家でいう〈怪物〉。

〈オッドステップ〉
本家でいう〈二本足〉。

〈ロットスピリット〉
何十年も前に流行った謎の病。

ロット族
〈ロットスピリット〉にかかった猫達が作った部族。
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投稿 by リーフストーム Thu Dec 28, 2023 1:56 am

一章

「ぼくら、もうすぐ生後六ヶ月だよね?」
ニードルキットがぼくたちに問いかける。
「うん、いつ命名式が始まってもおかしくないんだから、毛づくろいでもしといたらどう。」シャッタードリプルが毛づくろいをしながら言う。
レイヴンズクライの毛が一瞬逆立った。命名式の時に毛並みがボサボサじゃ、笑い者にされちゃう!
レイヴンズクライは慌てて毛づくろいをしてニードルキットに耳打ちする。「シャッタードリプルの言う通りだよ。兄ちゃんも毛づくろいをしといた方がいいよ!そんなボサボサな毛だったらタングルポー(もつれた足)って名付けられるよ!」ニードルキットは肩をすくめ、一瞬けげんな目でシャッタードリプルとレイヴンズクライを見ると首の毛を毛づくろいし始めた。
「自力で獲物を捕まえられる年齢の者は全員、フォールンログの下に集合しろ。一族の集会を始めるぞ!」シェイドレイクの声は少し嬉しそうだ。
何が起こるのだろう…誰か見習いが戦士になるのかなぁ…?
「あなたたちも来るのよ。」フロストハートがのどを鳴らす。えっ?ぼくたち、見習いになれるって事なの…?
「お母さん、あたしたち獲物なんか捕まえた事ないけど」シャッタードリプルがぼそりとつぶやいたが、フロストハートに着いて行って保育部屋から出た。
「シャッタードリプルの言ったこと、当たってたね」ニードルキットがひげをぴくぴくさせてつぶやく。フロストハートがしっぽでニードルキットをはたいて黙らせた。
族長がフォールンログの上に立っていて、
「これから戦士の命名式を行う。」族長の緑色の目は嬉しそうに輝いている。
「まずは、アッシュポーから」
アッシュポーがフォールンログの前に進み出た。
「アッシュポー、おまえは本日からアッシュヘイル(灰色のあられ)と言う名になる。亡くなったシルヴァーヘイルに敬意を表して」シルヴァーヘイルの名を聞いた瞬間、アッシュヘイルの美しい薄紫色の目がうるんだ。一生懸命指導してくれたシルヴァーヘイルの事を思い出しているのだろうか。
「レイク族はおまえの敏捷さと心の強さをたたえる」族長が必死に悲しみを隠そうとしているのがレイヴンズクライにも分かった。
アッシュヘイルは集団の方へ戻り、スパイアーポーに頑張って、とささやいた。
「スパイアーポー」
スパイアーポーもフォールンログに進み出る。
「スパイアーポー、おまえは今この瞬間より、スパイアークリーク(うずまき小川)という名になる。亡くなったロッククリークに敬意を表して」スパイアークリークは今にも泣きそうだ。「レイク族はお前の寛大な心と誠実さをたたえる」スパイアークリークも集団に戻る。
「あの戦いで召された猫たちがいたら、どんなによかったか…」ジャギッドリーフがアッシュヘイルたちには聞こえないように小声でつぶやいたのが聞こえた。レイヴンズクライはお母さんから聞いた、〈トールツリーの戦い〉について思い出した。増援を呼びに行ったアッシュヘイル以外はライト族の戦士もレイン族の戦士も全員レイク族の元へと行ってしまった、どちらの部族にも多大な損害を与えた戦い。レイヴンズクライは残虐な戦いの話を頭からしめ出した。
「アッシュヘイル!スパイアークリーク!」もう悲しむのはやめだと言うように、一族は声を張り上げ新米戦士を歓迎した。中でも1番よく聞こえるのはスノウヘイズとウェーブストリームの声だ。レイヴンズクライたちも一生懸命声を張り上げた。次はぼくたちの番だ。
「フロストハートの子どもたちがもうそろそろで生後六ヶ月に達する。おれはもうこの子たちを見習いにしていいと思うんだ」
「やったぁ!」ニードルキットがのどを鳴らす。
「誇り高いな」とジャスパーサイトがつぶやき、トルマリンクローとグラナイトブリーズはうなずいた。そういえば、ぼくと妹はまだトルマリンクローとジャスパーサイトとグラナイトブリーズがまだ浮浪猫だった頃___トルマリン、ジャスパー、グラナイトと呼ばれていた時に拾われたらしい。あの猫たちも見習いぐらいの年だったからまだ乳飲み子だったぼくらを育てられなくて、ライト族に助けを求めにきたと義理のお母さんであるフロストハートから教えてもらった。
「まずは、ニードルキット」
ニードルキットがフォールンログの前に緊張しながら進み出た。
「ニードルキット、本日よりおまえは戦士名を獲得するまでの間、ニードルポー(針の足)という名になる。」
「指導者はきみだ、パウンスソング」小柄な薄茶色の雄猫がフォールンログへと進み出て、ニードルポーと鼻を触れ合わせた。
パウンスソングとニードルポーが集団へと戻ると、レイヴンズクライはのどを鳴らし、「兄ちゃん、おめでとう!」兄に駆け寄ってほほの毛を舐めた。
「昇格おめでとう、兄さん」シャッタードリプルも心なしか嬉しそうだ。
「さ、次はきみだぞ」ニードルポーがレイヴンズクライにウィンクした。
「レイヴンズクライ」
名前を呼ばれ、体が緊張でほてる。
「レイヴンズクライ、本日よりおまえは戦士に昇格するまでの間は見習いとなる。指導者はスパイアークリークだ」暗い灰色のとら柄の雄猫は「えっ、僕ですか?」と言いたげな目で一瞬族長を見たが、フォールンログに進み出て、レイヴンズクライと鼻を触れ合わせた。
レイヴンズクライとスパイアークリークは集団に戻った。すぐさまニードルポーはレイヴンズクライに駆け寄り、「おめでとう、レイヴンズクライ!」と言ってさっきレイヴンズクライがしたようにほほの毛を舐めた。
「ありがと、兄ちゃん」あまりの嬉しさにしっぽが震える。
「頑張って、シャッタードリプル!」レイヴンズクライはニードルポーを真似てウィンクした。
「シャッタードリプル」
名前を呼ばれて、シャッタードリプルはフォールンログの前に進み出た。妹は全く緊張している様には見えず、レイヴンズクライは妹の冷静さに驚いた。
「シャッタードリプル、本日よりおまえは戦士に昇格するまでの間は見習いとなる。指導者はアッシュヘイルだ。」
アッシュヘイルが嬉しさにしっぽを震わせながらフォールンログに進み出て、シャッタードリプルと鼻を触れ合わせた。
何故かレイヴンズクライは妹の指導者がアッシュヘイルである事を少しうらやましく感じた。
アッシュヘイルが集団に戻ると、シェイドレイクが話し始めた。「そしてあと一つ、シャッタードリプルの改名式を行う。」えっ、そんなの聞いてないよ!レイヴンズクライは辺りを見渡した。ブリッスルポーの好奇心に輝いた青い瞳がシャッタードリプルを見つめていて、ジュニパーポーとスリークポーはどちらも驚いているように見える。部族仲間も知らなかったみたいだ。妹はどんな名前になるのだろうか。シャッタードポー(砕けた足)?それとも、リプルポー(さざなみの足)?
族長が話し始めた。
「シャッタードリプル、今日からおまえは戦士名を獲得するまでの間、ブランクポー(虚ろな足)と言う名になる。」
どよめきが起こった。
ブランクポー?レイヴンズクライはあまりの驚きに声すら出なかった。シェイドレイクは続けて落ち着いた声で話す。
「この名前は、ブランクポーが望んだ名前だ」
またどよめきが起こる。
「ブランクポー…なんでその名前を選んだの?」ニードルポーの声は震えている。
「兄さん……今からみんなに話—」
「ブランクポー、理由は言わなくてもいいんだよ。おまえがそう思うなら」シェイドレイクがブランクポーをさえぎる。
ブランクポーはちらっとシェイドレイクを見ると、話し始めた。レイヴンズクライは妹が一切緊張する様子を見せないのに逆に感心し始めていた。
「私が改名した理由をライト族の皆さんは、もしかしたらお気づきかもしれません。」ブランクポーは一旦言葉を切った。ライト族の猫全員の視線がブランクポーに集まる。フロストハートが「わかってた」と独り言を言い、看護猫であるファルコンタロンとコットンペルトはお互いに耳打ちする。ブリッスルポーは必死にその理由を考え込んでいるように見え、アッシュヘイルは不安げに自分の弟子を見つめる。トルマリンクローとジャスパーサイトとグラナイトブリーズはお互いに困惑した様子で目をくばらせる。
「私には感情が無いんです。」
ブランクポーはいつも通りの落ち着き払った声で言った。だがその声は、事実を知った今は枯れ葉の季節の強風よりも冷たく感じた。
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