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海の音を奏でて

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ぶっちゃけオーシャンどう思う?

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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Sun Feb 28, 2016 10:20 pm

波の音が響く。


暗闇の中、飛沫を上げながら音高く。


静寂を突き破る音に合わせ、そっと歩き出す。


地を這うように。誰にも気づかれないように、そっと、忍び足で。




フクロウが鳴く。


不吉を示すフクロウが、頭上を飛んでいく。


まるで、これから起こることを予期するようだ。


今の俺には、フクロウが護り主。この行いは、成功する。そう予言してくれた。














波の音が響く。厳かに、規則正しく。


波が、赤く染まる。



_______________________________________________________________________

お久しぶり(?)です、ウィンターリーフ(冬葉っぱ)と申します!
新しい小説です。他のように途中で止まらないと思います、や、絶対続けます!
暇つぶし程度でもいいので、見てくださったら嬉しいです。
(コメントもらえただけでハイになっちゃう私です…)


最終編集者 ウィンターリーフ@冬葉 [ Mon Jun 19, 2017 10:46 am ], 編集回数 5 回
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投稿 by L ͛k ͛ Sun Feb 28, 2016 10:37 pm


ウィンターさん、ハイになあれ!(((o(*゚▽゚*)o)))←

ふざけましたごめんなさい。
こんばんは、新小説おめでとうございます!

婉曲表現によってより不気味さを増しているこの冒頭からは、どんな物語が始まるのか想像がつきませんね……いったいどのようなお話が展開されるのでしょうか。
完結確実ということで、最後まで追いかけさせていただきます。ひっそりと応援しています!

猫寮生活の方、なりきりも小説も近々復活予定です。そのときはまたよろしくしていただければ幸いです(*´ω`*)
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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Sun Feb 28, 2016 10:39 pm

このお話は、【部族猫体験トピック】にて交流させていただいている、オーシャン君の『裏話』のような感じです。
オーシャン君の一生を書いていきたいと思ってますので、【部族猫体験トピック】とは基本関わりはありません。
ただ、過去の話は一緒ですね。『番外編』のような感じでしょうか……
少しでも見ていただけたら、感謝感激です!




【登場猫紹介】(徐々に増えていく予定)


☆オーシャン(海)  :   海辺で生まれた“海猫”。青と銀の入り混じった毛色。瞳は鋭く、金にも藍色にも見える不思議な色彩を持つ。たくましく、スラリとした体型を持つハンサムな雄猫。


☆フェイト(運命) : 見事な黄金色の毛をした年若い雌猫。瞳は翠。オーシャンに興味を抱く。


☆ジンジャー(生姜)  :  オーシャンの母。ショウガ色の毛を持つ、藍色の瞳の雌。


☆ソルト(塩)  :  オーシャンの父。銀灰色の雄、瞳は黄色。




____________________________________________________________________________



【幕開け】



「おはよう」 母が言った。


「おはよう」 ぼくははにかんで返す。


「…よぉ」 気怠げに伸びをして、父も返す。


「「「「「「素晴らしい朝に、感謝を込めて!」」」」」」その他大勢の仲間が、大声で言った。


毎日、毎朝続くこの挨拶。
この挨拶に深い意味なんてあるのか、疑問に思うけれど、やっぱり、朝は“おはよう”からだ。
父が岩によじ登る。母が岩の下に座り、ぼくを呼び寄せる。
ぼくはおとなしく従い、母の脇腹に頬をのせた。


「今日この一日に感謝を込めて、生ある一日を限りなく生きよう!」


「「「「「「限りなく!命ある限り!」」」」」」


仲間が叫ぶ。母も叫ぶ、父も叫ぶ。
ぼくは_____ちょっぴりズルをして、声を出さずに口の動きだけをしておく。
だって、恥ずかしいじゃん。ぼくたちの仲間は異様だって、友達が言ってたもん。
なにが異様かはわかんないけど、心に引っかかるから、口だけね。友達に、ぼくは違うよって言いたいからかもしれないけど……いいよね。


「波は響く、止むことはない。それと同じように我らの鼓動も鳴り止まない。生ある限り、限りなく!果てし無く!死にもの狂いで生を勝ち取れ!」


おおーっ!!!と歓声が上がる。
ぼくにとっては言ってる意味、まったくわかんないけど。


「せいあるかぎり、かぎりなく」呟けば、母が笑って耳を舐めてくれた。


「そうよ。生きるためには、ずる賢く、非情にね」


うーん……お母さんの言ってることも、わかんない。
そう思って首を傾げたら、母がまた笑ってぼくを見つめた。


「なーに?」


おどけた言葉が、途中で凍ってしまったような気がする。
___お母さんの目、とても冷たいから。さっきまでとても優しい色をしていたのに、今は氷でも入ってしまったかのように冷たい。目の奥に、どろっとした“やみ”ってのがあるみたい。
怯んで僅かに身を引けば、お母さんはいつもの柔らかい眼差しに戻った。


「___私の非情を、許してね」


囁かれた声音は、いつもより低かった。
意味はわからないけど、多分、怖いことを言ったんだと思う。
  

__________________________________________________________________________

☆雑談☆

WARRIORSの新刊、4期は皆さん読みましたでしょうか?
私は今日読みました!とっても面白かったです、続きが気になります(o^^o)
もし読んだ方がいれば一緒に語り合いましょう!深ーく、ながながと………w


最終編集者 ウィンターリーフ@冬葉 [ Wed Apr 29, 2020 10:19 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Sun Feb 28, 2016 11:09 pm

LK@劇場版『猫寮生活』空想中! wrote:
ウィンターさん、ハイになあれ!(((o(*゚▽゚*)o)))←

ふざけましたごめんなさい。
こんばんは、新小説おめでとうございます!

婉曲表現によってより不気味さを増しているこの冒頭からは、どんな物語が始まるのか想像がつきませんね……いったいどのようなお話が展開されるのでしょうか。
完結確実ということで、最後まで追いかけさせていただきます。ひっそりと応援しています!

猫寮生活の方、なりきりも小説も近々復活予定です。そのときはまたよろしくしていただければ幸いです(*´ω`*)

わあぁぁぁあ!もう、LKさん!!
私さっそくハイになっちゃってしまいました……!こんなに早くコメントして下さるなんて感謝感激の雨嵐です!!
亀さんペース回避できるよう、徐々に進めていきます!『完結宣言!!』

(猫寮生活“なりきり小説”復活ですか!楽しみです、ワクワクです!(o^^o))


最終編集者 ウィンターリーフ@猫寮生活新入生募集中! [ Wed Mar 02, 2016 8:33 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by ライトハート Mon Feb 29, 2016 7:50 pm

こんばんは!部族猫体験トピックの子と聞いてやってきました!
オーシャンくんの物語楽しみにしています!
題名とっても素敵です♪
応援しています!!
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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Wed Mar 02, 2016 8:31 pm

ライトハート wrote:こんばんは!部族猫体験トピックの子と聞いてやってきました!
オーシャンくんの物語楽しみにしています!
題名とっても素敵です♪
応援しています!!
ぎゃーー!!
コメントありがとうございます、ハイテンションになりました!
題名素敵だなんて……嬉しいです。オーシャン君の話、期待してて下さいw

(【部族猫体験トピック】を立ててくださってありがとうございます……!)
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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Wed Mar 02, 2016 9:10 pm

  『海の道』




僕の生活は、いたって平凡で、いたって平穏。そんな毎日で形作られていた。 
リーダーの息子であってなのか、暴力を振るわれたこともなければ、両親以外に叱られたこと、命令されたりすることがない、贅沢の日々。
そんな“贅沢”に気づいたのは、ちょうど今頃である。生後五ヶ月を過ぎた頃、仲間の薄暗い目や迸る怨みの感情に気づき、戸惑っていた。海岸沿いを散歩をしに、とふらりと出かければ、獲物を仕留め帰還してくる仲間に蔑んだ目で見られる。
そんな仄暗い感情を僅かながらも訝しげに感じていたのに、僕は両親に問うことができなかった。

____両親は、最近めっきり姿を見せない。

縄張り内に居ないわけではないことは、わかっている。匂いや仲間に発する声を聞き、感じているからだ。
姿を見かけてもサッと通り過ぎてしまうし、最近では、キャンプでさえも出歩くのを嫌がるしまつ。

___いったい何故?

疑問が頭を埋め尽くす。
自分の部屋の寝床に身体を横たえながら、何か悪いことでもしてしまったのかと振り返ってみる。
いささか思い出せない。というより、気に触るようなことをした覚えがない。

「_____オーシャン、入るわよ」

「少し話がある」

ツタのカーテンを押し分けて、母と父が入ってきた。
両親とも異様に輝いた目をして笑っていて、僅かに気味悪さを感じて身を起こし、身体を引く。
母はしなやかな身体を横たえ、藍色の瞳で僕を見据えた。
父は銀灰色の毛を煌めかせながら、鋭い黄色の目で僕の全身を見回し、口を開く。

「時が熟したようだな」

「もうそろそろいい頃ね。ちょうど……三日後に満月がやって来る」

「我らの血を受け継ぐ息子ならば、今までとない贄となってくれるさ」

「きっとたくさんの褒美を授けてくれるのでしょう。とても楽しみだわ」

これは、いったい誰に話しているのか。
僕に語りかけているようには見えない。ただ口々に呟いてるような感じだ。
___そこまで思って、オーシャンはひたと身体の動きを止めた。耳を寝かせ、目を細めて両親を見つめる。


____今、なんと言った?


不穏な単語が紡がれた気がする。“贄”、“三日後”、“褒美”。
重要な単語が、まるで石の割れ目をひとつひとつ塞ぐように埋まっていく。
信じがたくて、本当のことだとは到底思えなくて、オーシャンは聞き返してしまった。

「……贄って?」

そう尋ねれば、母は綻ぶようにふわりと笑みを作った。
もともと綺麗な母だったけど、今の艶やかな笑みのせいか余計美しい……いや、恐ろしい。

「そういえば、詳しく話してなかったわね。ねえ、ソルト?」

「そうだな。やはり贄となる運命でも、詳しく知っておいたほうがおまえにとっても良いだろう」

身体が、震えた。
知らず知らずのうちに毛が柔く逆立ち、緊張に爪がコケの寝床に食い込む。

「おまえはね、贄なのよ。産まれついたときからの運命」

「我が一団に崇められている神がいらっしゃるだろう。その神は、贄と引き換えに多くの褒美を授けてくださる。褒美といえば……よく肥えた獲物や、災害を防いでくれる等のありがたいことだな」

「そう、だからね。私とソルトの血を受け継いだ子なら、きっと今まで以上素晴らしい贄になってくれると思ったのよ。…ね、素敵でしょう?」

絶句して、髭も震えた。

「やあね、そんな顔しないで。……名誉あることよ、だって神のためにその命を捧げられるんだもの。……え?なに?跡取りの心配でもしているの?」

「案ずることない。ジンジャーはまだ若い、跡取りなら幾らでも出来るさ。優しい子だね、おまえは」

そう、本当に優しい子。母が囁く。父が母の頬を愛おしげに舐める。
その一連と“贄”の話に、全てを奪われた気がした。

自分の足元さえ見えない。何も聞こえない、感じられない。
驚きなのか、不安なのか、ありえないと嘲笑しているのか……何も、わからない。

僕は束の間、意識をなくした。


(途中から色が変わってますが、お気になさらず……)


最終編集者 ウィンターリーフ@冬葉 [ Tue Jul 19, 2016 4:45 pm ], 編集回数 1 回
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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Thu Mar 03, 2016 7:53 pm

   『迫る満月』




調子が狂ってしまう。
そう僕は思い、深いため息をついた。


“贄”という事実を知らせられた、翌日の朝。
何事もないように母が獲物を加えてやって来た。よく肥えたクロウタドリを僕の前にそっと押し出し、にっこり微笑む。


「ゆっくり食べなさい」


ぎこちなく頷けば、母はおかしそうに髭を振るわしそっと出て行った。
___後に残る、静寂。寝床に座る僕の前には、くたりと横たわる美味しそうな獲物。
僕は警戒しつつクロウタドリを引き寄せ、匂いを嗅いで食べ始めた。

ただ黙々と。咀嚼する音だけが響く、“贄”に与えられた獲物と部屋。そして安寧。

食べ終わってしまえば、後はただの暇な時が流れる。することなど何もない。ましてや部屋を出る気もしない。
___きっと、逃げ出すこともできないのだろうな。
そう思い、気分が最低まで落ち込んだ。目頭が熱くなり、視界が潤む。


信じられない。ありえない。
まずはそう考えてみた。きっと単なる冗談なのだろう、そうして、僕の反応を伺って面白がっているのだ、と。
でもその強気な気持ちは時が経つにつれて萎んでいった。
何故なら、贅沢な日々を過ごしてきた理由がわかったから。


きっと、産まれついたその瞬間から僕の運命は決まっていた。もとから、“贄”とする予定で僕を産み落としたのだ。たいせつな“贄”だから贅沢をさせた。“贄”だから蔑まれていた。
僕以外、みんな気がついていたのだ。
憐れみと蔑みを込めた目で毎日僕を見ながら、この子はいつ贄になるのだろう、と。この子はいつ事実に気がつくのだろう、と。


___僕は仲間じゃない。“贄”という名の、モノ。
仲間ならば対等に過ごしていただろう。仲間ならば“贄”になどしないだろう。

父や母は、僕を愛していたのだろうか?


ふと、疑問が脳裏を掠めた。今までのことを思い返してみる。
母はいつでも優しかった。風邪を引いた時は一晩中面倒を見てくれたうえ、優しく身体を包んでくれた。
父はいつでも遊び相手になってくれた。質問に快く分かりやすく答えてくれた。


____それは全て、偽りだったというのか?


偽りだなんて、信じたくない。オーシャンは勢い良く首を振り、爪を立てた。
きっと愛してくれていた。父も母も僕を大切に思っていてくれた。


___愛しているのなら、“贄”になどしないだろう? “褒美”欲しさに、息子の命を捧げはしないだろう?


別の自分が反発して叫んだ。
その言葉があまりにも正しくて、胸を貫かれ、今一度受けた悲しみと驚きにその場にへたり込む。
髭を、雫が掠めた。
後から後から零れ落ち、止まらない。


「僕は___いったい……」


掠れ声が、風に流されて静かに消えた。






_____________________________________________________________________________

☆雑談☆
最近読む本がなくて困ってます。オススメの本があったら教えて下さい!
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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Sat Mar 05, 2016 11:14 pm

     『忌まわしき冬の夜』




 ついにやって来た、三日後の満月。


両親が先導し、周りを仲間が囲むような形で僕は“贄”を捧げる洞窟への道を歩いていた。
 
綺麗で静謐な、冬の夜。
限りなく続く黒い空に、大きな満月が輝く。月の光が地を照らし、しなやかな猫の影を浮かび上がらせた。
星は雫のように点々と散りばめられていて、鮮烈な光を放っている。


憎らしくなるほど、綺麗な冬の夜だ。
オーシャンは苦々しく思いながらため息をついた。
こんなことが起こらなければ、この美しい夜を感嘆しながら眺めることができたのに。
今やもう、それさえ叶わない。今となっては悲しみより、憎しみが強くなっていく。
早く僕___俺を殺さなければ、迸る怨みの感情に取り込まれ、恐ろしいことを成してしまうかもしれない。


ひらりはらりと、雪が降ってきた。
黒い空を彩るように舞い落ちる、白い雪。
それはまるで、祝福の花びらのように見えた。ま、いったい何を祝福しているのかわからないが。
もしこの雪が、贄を待ちわびんでいる神のものだとしたら……俺は、神さえ手にかける。


悲しみと、怒りが、全てを変えた。
穏やかで優しい心を持っていたオーシャンの心が砕け、真っ黒な塊が姿を表す。
憎悪と怨みに塗れた、悪の塊。


それが段々と牙を向く。


月さえ隠すように。黒光りする牙が、オーシャンを包み込む。














「_____オーシャン、着いたわよ」


雌猫が言った。


俺は黙って雌猫を見つめる。


「早くお入り」


雄猫が急かす。


その背後には、ぽっかりと口を開ける洞窟があった。暗闇に、塗り潰される。




「贄になど、なるものか」


低く呟いた。喉から唸り声を漏らし、ぎょっとする二匹や周りの猫らを睨みつける。


「今更言っても遅いよ、オーシャン。いきなり聞き分けの悪い子供みたいな真似をするな」


「___拒んでも無駄よ。痛い目に合いたくないのなら、お入りなさい」


鋭く冷酷にいった二匹に対し___オーシャンはふっと笑みを浮かべた。
妖艶で、美しい、微笑み。海をそのまま閉じ込めたような瞳から、氷のような冷たい輝きが迸る。


二匹が警戒して毛を逆立て、爪を出した。それにつられて周りの猫らも爪を出し、唸り声を発する。
オーシャンは囲まれながらも、艶やかな笑みのまま、そっと、囁いた。





「贄はおまえらのことだろう。なあ?」

















夜の黒と、雪の白。 それを彩るは、薔薇のような、赤。








最終編集者 ウィンターリーフ@神出鬼没 [ Sat May 21, 2016 8:23 am ], 編集回数 1 回
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海の音を奏でて    Empty Re: 海の音を奏でて

投稿 by jayheart Sun Mar 06, 2016 7:05 am

ウィンターsハイになあれ‼w(/><)/(はい、ふざけました、スルーで‼w)
部族体験の子とは…!これまた新しい発想ですね‼楽しみです‼
⭐おすすめ本⭐
⭐ガフールシリーズ(行けるのならファオランとかもおすすめです)
⭐五分後に意外な結末(4冊の面白短編集みたいものです‼ポイ)

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投稿 by jayheart Sun Mar 06, 2016 7:07 am

すみません‼なんかポイとか出てますがwです‼誤変換です

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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Sun Mar 06, 2016 7:16 am

jayheart wrote:ウィンターsハイになあれ‼w(/><)/(はい、ふざけました、スルーで‼w)
部族体験の子とは…!これまた新しい発想ですね‼楽しみです‼
⭐おすすめ本⭐
⭐ガフールシリーズ(行けるのならファオランとかもおすすめです)
⭐五分後に意外な結末(4冊の面白短編集みたいものです‼ポイ)

わー!!jayheartさん、コメントありがとうございます!!
ハイテンションです!飛び跳ねてます、ありがとうございます!!!

オーシャンのお話楽しみにしていて下さい(頑張ります^^)
お、オススメの本を紹介してくれるなんて……jayheartさんが天使に見える……!

ありがとうございます、ぜひ読んでみますね!お互い頑張りましょう☆
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海の音を奏でて    Empty Re: 海の音を奏でて

投稿 by ティアーミスト Sun Mar 06, 2016 6:47 pm

新小説おめでとうございます!

生贄……『迫る満月』では、家族や仲間に裏切られたオーシャンの絶望が伝わってくるようでした。心情描写がとっても丁寧で…

憧れます……!

この物語が「部族猫体験」のオーシャン君と、どのように結びついていくのかなあ、と気になります。執筆ふぁいとです(`ω´)
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投稿 by ウィングシャドウ@もう復活でいいんじゃないかな Mon Mar 07, 2016 8:31 pm

 部族猫体験の子の過去の話ですか……!

 オーシャンポー君は謎めいた子だなあと思っていたのでこのお話でその謎が解き明かされていくのを楽しみにしています。
 お忙しいとは思いますが執筆頑張ってください。

 部族猫体験のトピでもよろしくお願いしますね!

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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Tue Mar 08, 2016 9:42 pm

ティアーミスト wrote:新小説おめでとうございます!

生贄……『迫る満月』では、家族や仲間に裏切られたオーシャンの絶望が伝わってくるようでした。心情描写がとっても丁寧で…

憧れます……!

この物語が「部族猫体験」のオーシャン君と、どのように結びついていくのかなあ、と気になります。執筆ふぁいとです(`ω´)

コメントありがとうございます!
心情描写が綺麗だなんて……すっごく嬉しいです、これからももっと頑張りたいと思います。
わ、私こそティアーミストさんの書く文章に憧れてるんですから!

お互い頑張りましょう☆
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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Tue Mar 08, 2016 9:44 pm

ウィングシャドウ@仮復活 wrote: 部族猫体験の子の過去の話ですか……!

 オーシャンポー君は謎めいた子だなあと思っていたのでこのお話でその謎が解き明かされていくのを楽しみにしています。
 お忙しいとは思いますが執筆頑張ってください。

 部族猫体験のトピでもよろしくお願いしますね!

コメントありがとうございます!有頂天で踊りまくってます、はいw
オーシャン、謎めいてますよね。そのせいで口調とかなんかも掴みにくいと思うので、この小説は絶対完結させる予定です!
お互い頑張りましょう☆

(部族猫トピック更新遅くてごめんなさい。時間があり次第投稿しますね!)
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投稿 by 明日輝 Mon Mar 14, 2016 7:18 pm

とても面白いです!

私は部族猫トピックやっていないのでオーシャン君のことはよく分からないのですが、すごくわかりやすかったです。
オーシャン君の気持ちが丁寧に描かれていて素敵でした。続きが気になります!

執筆頑張ってください。
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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Thu Mar 17, 2016 8:50 pm

明日輝 wrote:とても面白いです!

私は部族猫トピックやっていないのでオーシャン君のことはよく分からないのですが、すごくわかりやすかったです。
オーシャン君の気持ちが丁寧に描かれていて素敵でした。続きが気になります!

執筆頑張ってください。

うわああああ、お久しぶりです!会えてとっても嬉しい………!

そしてコメありがとうございます。わかりやすいだなんて嬉しいです。
これからもっともっと頑張らなくては……という意欲が湧いてきました。頑張ります!
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投稿 by jayheart Thu Mar 17, 2016 8:56 pm

ウィンターsすいません間違いで『五分後に意外な結末』、4冊ではなく5冊でした‼すみません‼ごめんなさい‼

jayheart
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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Fri Mar 18, 2016 10:54 pm

jayheart wrote:ウィンターsすいません間違いで『五分後に意外な結末』、4冊ではなく5冊でした‼すみません‼ごめんなさい‼

いえいえ、大丈夫ですよ^^
わざわざありがとうございます。
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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Sat May 21, 2016 8:22 am

えー、ということで、取り敢えず一部完結です。(完結発表おそっ!とか思った方、非常に正しいです)
第二部を書くかはまだ分かりませんが、読みたいと思った方は私に言って下さると嬉しいな……なんて。
第一部最後の湾曲表現で何があったのかを想像してみて下さい笑

これからもよろしくお願いします^^
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投稿 by ヘザーストーム Sat May 21, 2016 9:06 am

ただ今一気読みしてました…!
とても面白いです!
なので第二部書いて下さると嬉しいです!舞い上がります((

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投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Sat May 21, 2016 9:23 am

ヘザーストーム wrote:ただ今一気読みしてました…!
とても面白いです!
なので第二部書いて下さると嬉しいです!舞い上がります((

わお!びっくり!
ありがとうございます、とても嬉しいです!
第一部と言っても話数が少ないので『もうコレ短編じゃね……?』なんて思っていたものでしてw
第二部、書かせていただきます。嬉しいお言葉ありがとうございました^^
ウィンターリーフ@冬葉
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海の音を奏でて    Empty Re: 海の音を奏でて

投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Sat May 21, 2016 10:23 am

    『落暉の実が落つるまで』




「とって食おうとは思ってもいないんだが……なあ?」


海辺の岩棚の上。
爽やかな塩の香りが漂う、気持ちの良い午前中でのことだった。
休憩中にふらりとやってきた、同い年ほどの白い雌猫。雌猫は大きな紫色の目を見開いて、何故だか震えている。


「無断で立ち入ったことを責めている訳でもないのだが……もしや、俺の傍に居たいのか?」


冗談めいた口調で言おうものなら、さらに縮こまってしまう。
ふるふると震える雌猫の目に大きな恐怖が浮かんでいるのが見えて、嗜虐的な気分になってくる。


「なあ、おまえ。いつまでも黙ったままじゃわからぬよ、良い加減口を効け。俺は穏やかな気性じゃないからな」


そう言って笑えば、震えがさらに増した。
泣き叫ばんばかりに瞳を潤ませ髭を揺らす雌猫に、不機嫌な気持ちが増す。が、決して表情は表に出さない。


「用が無いなら立ち去るがいい。何もしやしないから」
「……つ、あ……」


雌猫が何かを言いかけ、口を閉ざす。それでもまだ動かない。


「俺は女に対しては礼儀を欠かさないのだが…こうも怯えられ、問いかけにも答えぬと流石に嫌になってくる。わかるか?」


「…………立ち去らぬと言うのか? ならば、殺されても文句は言えぬよな?」


雌猫が爪を出した。


「どちらがいい? 俺の機嫌を損ね、無慈悲に殺されるか。安全な場で幸せな生涯を送るか。選ばせてやってるだけ感謝されても良いだろう」


ずいっと一歩前に出ると、完全に雌猫は怯えきっていた。
見下ろして笑ったまま睨んでいると、雌猫は意を決したように立ち上がり、一目散に駆けていく。


その後ろ姿を、オーシャンは、退屈そうに眺めていた。













「…おまえうるさい」
「すすすすみませんっ」


夜中、月輝く闇の中。
後ろの草陰から聞こえた音に、オーシャンが目を開けて近寄ったところ、うずくまる痩せた雄猫を見つけたのだ。
お腹が空いて空いて堪らないようで、木の実かなんかでも探していたらしい。


「どいつもこいつも俺の領域に入ってくるのだな」


独白に、雄猫がぴくりと片耳を動かした。そわそわと髭を揺らし、琥珀色の目を泳がせる様がなんとも言えない。何かを知っていることがばればれなのだ。


「何を知っている? 殺さぬから言ってみろ」


そう言って言ったら殺すんじゃないのか、と言う呟きに苦笑し、オーシャンは座った。


「どっかの野郎と一緒にされるのは嬉しくない。俺は、あまり殺しを好まない。出て行けと言っても立ち退かない奴らや、怯えて口を効かない奴ら、そいつらが悪いと思うよ。忠告は、先に済ませておいたのだから」
「……うん、まあ…」


言葉を濁した雄猫に対し、さあ言え、と促せば。


「……度胸試しに来る奴が多いんだ、ここは。だって、あなたは……」
「仲間殺し、だろう?」


そう言って苦笑した。
仲間殺しと言われても別に思うことなど何もないのだが。それに、殺す以外方法がなかったのだから仕方がない。他者にとやかく言われるのは好きじゃない達だ。


「かの仲間殺しに会いに行って生きて帰ってくる、っていう馬鹿な行いが今、試されてて……ぼ、ぼくは違うけど!」


慌てて首を振った雄猫に、黙って背を向ける。


「ーー俺は寝る」


どうでもいい。過去のことなど。


嫌な記憶には蓋を、その通りに、オーシャンは目を閉じる。


最終編集者 ウィンターリーフ@冬葉 [ Mon Jan 01, 2018 1:43 am ], 編集回数 1 回
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海の音を奏でて    Empty Re: 海の音を奏でて

投稿 by ウィンターリーフ@冬葉 Sun Jul 17, 2016 11:21 pm

        『夢の中で思うのは』






泣いている。


小さな幼い子猫が。口を開けて、座り込んで。周りも気にせず泣いている。


オーシャンはそれを見て顔をしかめた。うるさい、なにを泣いている。
そう問いかけても子猫は答えない。ただひたすら泣いて泣いて泣き喚く。噎せるほど泣くのにやめはしない。


「うるさいよ」


先ほどより鋭く言っても泣き止まない。
子猫は泣きながら恨めしげにこちらを睨みつけた。自分と同じ色彩の瞳が潤み、涙が零れ落ちる。


『さびしい』


子猫が言った。その子猫に対し、オーシャンは気付く。
これは、俺。


『かなしい』


哀れな鳴き声を上げて叫んだ自分に怒りが湧き上がる。


『かなしい、さびしい』
「うるさい」


いったい何が寂しい、何が悲しい。
怒りで爪が出そうになるのを堪えながら牙を剥き出し威嚇する。それでも幼い自分はその目をやめない。

『かなしい、さびしい』
「うるさい!」


そうやって怒鳴ったのに、幼い自分は口を閉ざさなかった。
怒りと憎しみに燃えた激しい目でこちらを睨み、ぼろぼろと涙を流す。


『みとめてよ! がまんなんてしないでよ! くるしいよ!』


苦しい苦しいと、涙を流し咳き込む。
小さく頼りない身体が大きく震え、苦しそうに脇腹が波打つのが見えてどきりとした。この状態に陥れているのは自分だと思うと、酷く罪悪感に駆られる。
でも。


「俺がそんなことを感じると思うか?」


静かな、どこまでも冷たい口調に子猫がぴたりと動きを止めた。
冷たい輝きを迸る青い瞳で子猫を見据え、薄く微笑む。はっきりと。その目に笑顔など浮かんでいないことが分かるくらい、オーシャンの心は冷え切っていた。
そうして、このうるさく泣き喚く幼い自分を捨ててしまいたい衝動に駆られるのを必死に抑える。
_____これは夢の中だ。夢の中で愚かにも殺してしまえば、きっと目覚めたときに自分が嫌になる。もう何も感じぬよう、心を凍らせていたのだから。


「悪いが、おまえの期待には応えられない」


硬直した子猫が、小さく口を開けた。声なく泣いているようで、オーシャンは黙って背を向ける。


「非情な世界に感情など必要ない。おまえもいつか、きっと気付くよ」


そう囁き、オーシャンは目を閉じた。




それでも、つきりと、胸が痛む。


最終編集者 ウィンターリーフ@冬葉 [ Wed Jul 20, 2016 1:22 pm ], 編集回数 1 回
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