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火の子猫〜波乱の日々〜  《完結》

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投稿 by ファイヤウィング Sun Aug 14, 2022 8:01 pm

ファイヤウィングです!
ファイヤウィングの物語です。
ウォーリアーズの本の4期のだいぶ後の時代です(4期時代の子猫が長老になってる頃です。)

〈キャラクター〉
サンダー族
族長  アイススター  ♂
副長  ハピネスハート  ♀
看護猫 フェザームーン  ♀ 
戦士  ムーンライト  ♀ 準主猫
    パールクラウド  ♀弟子はサンポ−
    マロンテイル  ♂ 弟子はアースポー
    プラムリーヴス  ♂
    ブルームチェリー  ♂
    ワームハート  ♀ 弟子はシードポー
    イーグルクロー  ♂
    ウルフハート  ♀
    ウェットテイル  ♂ ウルフハートの連れ合い
    レイヴンフェザー  ♂
    イリススプラウト  ♂
    スパロウピース  ♀ 弟子はラージポ−
    カルムピース  ♂
    ブレイズクロー  ♂
    リーフポピー  ♀
    トーニーカミ−リア  ♀
    ローズサウンド  ♀
    オーロラスカイ  ♀
母猫  リリーフット  ♀ カルムピースの連れ合い
    スターライト  ♀ イリススプラウトの連れ合い
子猫  ファイヤウィング  ♀ 主猫 スターライトの子
    フロリドキット  ♀ スターライトの子
    シェルキット  ♂ リリーフットの子
    ブレイブキット  ♂ リリーフットの子
長老  アンバースカイ  ♂

シャドウ族
族長  ペブルスター  ♀
副長  スノウライフ  ♀
看護猫 ウィロウリーフ  ♀
戦士  スコーチイヤー  ♂弟子はミノウポー
    レッドフット  ♂
    ベリーバーニング  ♂
    マーチ  ♀
    ホローロック  ♂
    スターリングナイト  ♂
    マウスハート  ♀
    ディムナイト  ♂
    プラムスカイ  ♂
母猫  リトルプール  ♀
子猫  ライトキット  ♀
長老  ロングファー  ♂


最終編集者 ファイヤウィング [ Thu Oct 27, 2022 11:21 am ], 編集回数 3 回
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投稿 by ファイヤウィング Sun Aug 14, 2022 8:21 pm

ウィンド族
族長  シェイドスター  ♀
副長  ドレインテイル  ♀
看護猫 ポピーノウズ  ♀
戦士  アウルコール  ♂
    ファーズペルト  ♂
    ミントアイ  ♀
    ストーンリープ  ♂ 弟子はモーニングポ−
    スカイシャドウ  ♂
    スプライトレイン  ♂
    ダストストライプ  ♂
    ブルーマリン  ♀
    ムーンフープ  ♀
母猫  ブルックテイル  ♀ スプライトレインの連れ合い
子猫  シープキット  ♀
長老  グレーファー  ♂
リヴァー族
族長  ラッシュスター  ♂ 弟子はホーフポ−
副長  ファーンウィスカー  ♀
看護猫 セッジライト  ♀
戦士  トールスプリング  ♂
    ライオンファー  ♂
    ドーンライト  ♀
    スネークステップ  ♂
    シャインティアー  ♀
    ボルトクラウド  ♂
    シンダーパイン  ♀
    フロストウィング  ♀
長老  スゥィフトレッグ  ♂
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投稿 by ファイヤウィング Sun Aug 14, 2022 8:25 pm

部族の関係

友好
サンダー族&シャドウ族
ウィンド族&リヴァー族
険悪
サンダー族&ウィンド族
ウィンド族+リヴァー族&シャドウ族
普通
サンダー族&リヴァー族

お互いの部族の関係を書いてみました!
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投稿 by ファイヤウィング Mon Aug 15, 2022 5:37 pm

第一章
オレンジ色の雌の子猫は群青色の目をぱちくりさせた。
ここは自分の寝床、保育部屋ではない。
下生えが青々と茂り、獲物の匂いが濃い。
「よう、ファイヤキット」
後ろから声がした。振り向くと、私に似た、オレンジ色の毛の緑色の目をした猫が立っていた。
「おれはファイヤスター。同じ名前を持つ子猫に合わずにはいられなくてな。」
ファイヤスターは、温かい眼差しで私を見ながら、頬をちょっと舐めてくれた。
・・・・・
「ファイヤキット!いつまで寝てるの?遊ぼーよ―!」
目を開けると、そこにはシェルキットの顔があった。
シェルキットは、私と同じ時期に生まれ、一緒に育ったので、すごく仲が良い。
うーん・・・それにしても、あの優しそうなファイヤスターって誰?
「ねえねえ、ファイヤスターって知ってる?」
「あぁ、ファイヤスターか、ファイヤスターはね、僕達が生まれるずっと前にサンダー族の族長だったんだって!部族を救ったらしいよ」
こんなに有名で、英雄の猫に、私は頬を舐められたの?嬉しい!!
「そういえば、今日、僕達の命名式だよ。・・・・君のことだから、忘れちゃった?」
「失礼ね!ちゃんと覚えてたわよ!!」
ワクワクしすぎて、昨日はあまり眠れなかったのだ。すると、苔の塊がヒュッと飛んできて、耳をかすった。
「遊ぶの?遊ばないの?」フロリドキットが言い、ブレイブキットが耳を寝かせている。
フロリドキットは私の姉だ怒らせたら怖すぎるので、私も少し気をつけている。
ブレイブキットはシェルキットの兄で、フロリドキットにいつもぴったりくっついている。
保育部屋の外で、苔の塊をなげあいっこしていると、キャンプのすぐ外でバタバタと音がした。
すると、キャンプの茨のトンネルから、スパロウピースが駆け込んできた。
スパロウピースが、族長の部屋に行った。
気になったので、族長部屋のすぐ近くまで行くと、スパロウピースの声がはっきりと聞こえた。
「ラージポーが亡くなりました」

裏話〈ファイヤキットの夢〉
なぜファイヤスターがファイヤキットの夢に現れるかというと、同じ名前だからということもありますが、スターウィングがアイヴィープールの子という設定なので、ファイヤスターの親族という理由と重なって、親近感を持ち、現れました。
あとがき
いきなりラージポ―が死んじゃった・・・
ファイヤキットとファイヤスターは血が繋がっている!
ムーンライト視点や、他の部族の視点などもぼちぼち書くので、よろしくおねがいします cat
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投稿 by ファイヤウィング Mon Aug 15, 2022 7:29 pm

第二章
えっ!?
ラージポ―?
族長部屋をのぞいてみると、スパロウピースの毛は乱れている。
「ウィンド族のパトロール隊がいきなり襲いかかって来て、ラージポ―も応戦してたんですけど、取り押さえられてしまって・・・」
スパロウピースはくずれおち、声にならない叫びを上げた。
ラージポ―は、保育部屋に来て、よく世話をしてくれたので、悲しい。
「ひどいね。ウィンド族って。」
いつの間にか隣にはシェルキットがいた。一緒に顔を出している。
「僕が見習いになったら、ウィンド族をこてんぱんにしてやるぞ!」
・・・やる気は良いのだが、一匹で勝てると思っているのだろうか、ましてや見習いで・・・
「こらっ!!盗み聞きするんじゃありません!それと、そろそろ集会だから、毛を整えてあげる。」母の声がしたと思ったら、首をくわえられた。
やめて!もう自力で歩けるわ!恥ずかしい!
苔の上に降ろされた。
隣には、フロリドキットがむすぅっとして座っている。
「もう、自分で毛づくろいできるわ!」
フロリドキットが駄々をこねるが母は耳を貸さず、娘をしっかり腕でホールドしていてはなさない。
「自分で獲物を捕まえられるものはあつまれ!集会を始めるぞ!」アイススターがハイレッジから呼びかけている。
「あらまあ、もう?」
私はするりと外へ出た。みずみずしい空気が気持ち良い。
「残念なニュースがある・・・・・・・ラージポ―が・・死んだ・・・」
ラージポ―は戦士にも人気がある見習いだったので、戦士たちは揃って肩を落とした。
「だが、今日、スターライトとリリーフットの子が6ヶ月に達したので見習いになる。」
私達は興奮しながら一族の輪の中に入った。
「ファイヤキット、本日より戦士名を獲得するまで、お前はファイヤポ―という名前になる。この見習いが戦士の道を歩けるように。  ハピネスハート!お前の戦闘力や思慮深さをすべてこの見習いに伝授してくれ。」
「全力を尽くします」
私は副長の前に行って、鼻を触れ合わせた。
ファイヤスターさんも、この私にとってめでたい瞬間を見ていてくれたかなぁ?

訂正
第一章の
スターライト◯
スターウィング✕
キャラクターの
ファイヤキット◯
ファイヤウィング✕
訂正多くてすいません!
あとがき
ノートに書いたやつを名前とかもちょびちょび変えながら打ってるので、訂正多いですね。すみません。                   基本間違ってるのに気づいたら、書くんですが、もし訂正に気づいて、私が放置している場合、知らせてもらえるとありがたいです。
裏話コーナーとかもたまに書きます!
(小説書くの楽しいな♪)
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投稿 by ファイヤウィング Wed Aug 17, 2022 4:02 pm

第三章
集会が終わり、フロリドポ―はパールクラウド、シェルポ―はウルフハート、ブレイブポーはローズサウンドが指導者になった。
「ファイヤポ―、フロリドポ―と縄張りを見に行くわよ。」
やったぁっ!縄張りを見れる!
姉も嬉しいようで、鼻歌まじりに歩いてきた。
「まずは〈二本足〉の家の方に行きましょう。」
〈二本足〉の家はちょっぴり怖かった。
「次はシャドウ族との境界線を見せるわ」
シャドウ族はつい最近、途切れた橋よりサンダー族の縄張りの方の〈二本足〉の通る道までの土地をサンダー族にくれたのだ。
「全く。シャドウ族は何を考えているのかしら。大集会のときに上から大声で宣言しちゃって・・」「そうよね。そんなに友好的にしなくても私達は生きていけるわ。ペブルスターが族長になってから、戦士たちまで友好的になっちゃったわ。」
確かに・・・ペブルスターが族長になってから、シャドウ族との揉め事を聞かなくなったわ。でも、それって良いことじゃない?
そういえばウィンド族の族長が変わったのも最近ね。シェイドスターが族長になってから、ウィンド族との揉め事が急増したわ。
ウィンド族の前の族長のスポッティースターが懐かしい。あの頃は、全く揉め事も争いもなかった。
なんでこんなに色々なことが変わっちゃったの?

一言
こんにちわ!投稿が遅くなりました。すみません!
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投稿 by ファイヤウィング Wed Aug 17, 2022 4:29 pm

第四章
私は獲物を取って帰ってきた。リスだ。
縄張りを見ているときに偶然発見し飛びかかってみたら捕まったのだ。
長老にコケを取って獲物もあげた。
やっと食べれる!!もう腹ペコ!
見習いの仕事って、疲れるわ。
私は獲物をたいらげると、姉のそばで体を丸め、寝た。

朝になると、もう姉は寝床にいなかった。
「ファイヤポ―!ファイヤポ―!」
アースポーが空き地の向こうから駆けてくる。
「ウィンド族が私達の獲物を盗んだの!」
えっ!?またウィンド族?もうウィンド族にはうんざり!

あとがき
何と、シャドウ族はサンダー族と仲が良くなっている!
本家では、想像できないですね・・・
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投稿 by ファイヤウィング Wed Aug 17, 2022 4:46 pm

第五章
一族は戦闘部隊を組んだ。
だが、私は留守番だ。まだ戦い方を学んでいないから・・・ 外に行きたい!
「ファイヤポ―、狩りに行くわよ。」
わぁ!嬉しい!
「青葉の季節の〈二本足〉の家にいくわ」
私達はキャンプを出た。だが、しばらくして、指導者がウィンド族の縄張りを避けていることがわかった。
「ここで獲物を探して。あなたは昨日すばらしい狩猟本能を発揮したわ。ここでも見せてみなさい」
私はあたりを見回し、獲物を探した。
見えない。
鼻を使ってみよう。 嗅ぐと、ほんのり甘い匂いがした。ハタネズミ!
いた。あそこの茂みだ。
私はかがむと、なめらかに進み、首に噛み付いて仕留めた。
その後も、順調に捕まえ、ハタネズミ二匹とウサギ一匹を持ち帰った。
ハピネスハートに褒められた私は上機嫌でキャンプに戻ったので、前を見るのを忘れていた。
茨のトンネルを通ったところで茶色の猫にぶつかってしまった。
「気をつけろ!!」あっ!いけない。マロンテイル。
この戦士はとげとげしいので、怒らせないように気をつけなくっちゃ
「一族のみんな!集会を始めるぞ!
戦闘部隊が帰ってきた。シェイドスターに我々の縄張りに足を踏み入れないことを約束させた。」
勝ったんだ・・・
「今日は大集会だ。ハピネスハート、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファイヤポ―、フロリドポ―、シェルポ―、ブレイブポーを参加させる」
私も行けるんだ。ラッキー♪
最近いいことが、たくさん起こっている気がする!
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投稿 by ファイヤウィング Wed Aug 17, 2022 5:00 pm

第六章
島には一本橋がかかっていた。私はよろけながら島に向かった。
島にはシャドウ族だけがいた。すると、焦げ茶の猫が、「こんばんは」と話しかけてきた。
「私はスノウライフ。シャドウ族の副長よ。よろしくね。見習いさん。」
「わ、私はファイヤポ―です!」シャドウ族の副長と話せるなんて、なんて運がいいんだろう。
いつの間にか、全部族が揃っていた。ペブルスターが開会の言葉を述べ始めたので、私はシェルポーの隣りに座った。
「私達の縄張りは獲物が豊富よ。あと、新しい子猫が生まれたわ。ライトキットよ!」
一斉にみんながライトキットの名前を呼んでたたえたので、私も声を合わせた。ペブルスターはアイススターにさっと尻尾を振って譲った。
「新しく見習いになったものがいる。ファイヤポ―、フロリドポ―、シェルポー、ブレイブポーだ!」
光る猫の無数の目がこちらを見た。
私はなれていなくて恥ずかしいので、ギュッと目をつむった。

「どうしたの?」

ゆっくり目を開けると、シェルポーの優しく光る深緑色の目があった。
私は、心臓が大きく跳ねるのを感じた。

あとがき
ファイヤポ―、シェルポーに恋をする!!
シェルポーは、ちなみにイケメンです。
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投稿 by ファイヤウィング Sat Aug 20, 2022 5:33 pm

第七章
「リヴァー族から報告すべきことはない。」
「ウィンド族ではあるわ!」
シェイドスターはラッシュスターの話が終わると、尻尾を激しく振り、ずいっと前に出た。
何!?怒りたいのはこっちの方なんだけど!
ムーンライトは、思った。朝、オーロラスカイに絡まれて、寝不足なのに・・・
「ウィンド族の縄張りでは、侵入者の匂いがするわ!
アイススター、おたくの戦士が私達の獲物を盗んでいるわ!」
なんて?獲物を盗んでいるのはウィンド族のほうじゃない!
「リヴァー族でも、侵入者のにおいがしない?シャドウ族の匂いg・・・」
シェイドスターの話を遮るように、雷が空を引き裂いた。
「スター族がお怒りだ!お前が俺たちに濡れ衣を着せるからいけないんだ!」
「濡れ衣?あなた達がっ!?」また、雷が鳴った。
「しるしよ!サンダー族とシャドウ族に危害を加えるなと言うことに違いないわ!大集会を終わります」
ペブルスターが発した言葉は、その場によく響いた。
猫たちは、半ば混乱しながら、キャンプに帰った。
長老のアンバースカイ・・・私のお父さんにこのことを話すと、「なんだって!?」と怒り出した。
「ウィンド族のほうが獲物を盗んだんじゃないか!ムーンライト。良いか?ウィンド族の言うことに耳を貸すなよ。」

裏話 〈ムーンライトとアンバースカイ〉(ちょびっとネタバレ注意)
アンバースカイは、四期の6巻、最後の希望に出てきた、ブライトハートの子供の一匹、アンバーキットをモチーフにしています。ブライトハートの連れ合いはクラウドテイルだから、ムーンライトはファイヤスターの血を引いています。
あとがき
代理キャラの名前(ファイヤウィング)をお母さんに知らせたら、翼燃えるじゃんって言われましたww
この話では、ウィンド族が変なことに(主にシェイドスターが頭おかしく)なってますw
あたたかく見守ってほしいです!
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投稿 by ファイヤウィング Sat Aug 20, 2022 5:59 pm

第八章
シェルポーに恋心をいだき始めた大集会の日から、半月程経った。
私の戦いの腕前もなかなか上達してきた頃、事件が起きた
ウィンド族の縄張りの境界線で、レイヴンフェザーが殺されていたのだ。
フェザームーンによると、猫の鉤爪で喉をスパッと切られていたらしい。
そういえば、ラージポ―もウィンド族に殺されていたよね・・・
一族が騒ぎ立てていた。
「ウィンド族を襲撃しろ!」
「かたきを討て!」
アイススターがハイレッジの上で、
「ウィンド族から情報を聞き出してくる。犯人を知っていそうだ。 ハピネスハート!連れて行く者を集めろ!」
「ウルフハート、ウェットテイル、ワームハート、ファイヤポ―、来なさい!行くわよ!」
ワームハートが耳打ちしてきた。
「ほんと、楽しみよね。吹きさらしの丘に住むバカ猫たちに情報を聞き出してくるんだもの」
その言葉には、だいぶ皮肉が込められていた。ワームハートはウィンド族が嫌いなようだ。
私達は境界線へ向った。焦げ茶のオス猫が身をかがめて、サンダー族の縄張りを見ているのが見えた。
「ダストストライプ!そこで何をしているの?」ハピネスハートが現れて、ダストストライプは目を見開いたが、「何のようだ」と怒鳴った。
「サンダー族の者が二匹も亡くなった件について、シェイドスターと話をしたいのだけれど・・」
「シェイドスター様だ。・・・ついてこい。話をさせてやる。」
私達は大人しくダストストライプに従ったけれど、私のなかには疑問が残った。
シェイドスターってどういう事?
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投稿 by ファイヤウィング Mon Aug 22, 2022 4:39 pm

第九章
ウィンド族のキャンプの中では戦士たちがバタバタと慌ただしく族長部屋らしきところに入ったり出たり・・・
年長戦士っぽい猫が、苔をくわえてそこにはいっていく姿も見える。
「あら、ハピネスハート」
淡い灰色の、緑の目のメス猫がハピネスハートの元へ駆け寄ってきた。
・・・確か、ミントアイという名前だった気がする。
ミントアイがハピネスハートの近くにいるのを見て、ファーズペルト・・かな?が、
「ミントアイ、サボるな。」と言って、わざとらしくぶつかり、不機嫌足取りで猫たちに紛れた。
「どうしたの?」とハピネスハートが不思議そうに言う。
ミントアイは目を曇らせて、つらそうに話した。
「シェイドスターが族長になってから、変わっちゃったの。ウィンド族。もう、前みたいに安心できなくなっちゃった。族長に逆らったら、閉じ込められちゃう。」
ミントアイは背を向けて、岡を駆け上っていった。
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投稿 by ファイヤウィング Mon Aug 22, 2022 4:54 pm

第十章
入れ違いにダストストライプが、
「シェイドスター様がお呼びだ。」荒々しい口調だったので私はちょっとムッとしたが、大人しくついていった。
部屋に入ると、シェイドスターがネズミを頬張りながらモゴモゴ言った。
「あら、お揃いで。何のようかしら?」
「私達の仲間を二匹も殺したことを問いただしに来ましたが、この部族のあり方が気になりました。族長って、そんなに地位が高いものじゃないでしょう?」
シェイドスターの顔がみるみるこわばった。
「ダストストライプ!この私のあり方を侮辱したやつを縄張りから追い出して!!あと、見習いを殺したのは認めるわ。だけど、他には殺してないわ!」
私達は、ダストストライプに追い返された。
なに?このウィンド族の態度!もう!こんなのウィンド族じゃない!
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投稿 by ファイヤウィング Mon Aug 22, 2022 5:15 pm

第十一章
ああ!忙しい、忙しい!
もうっ なんでこんなにみんな川原でつまづいちゃうかなあ!
カーテンががさっといった。トールスプリングが顔を出し、
「やあ、セッジリヴァー。あの・・・言いにくいんだけど、川岸で尖った石ふんじゃって」
また!?足元に気をつけなさいよ!
私は戦士の足にクモの巣を貼り付け、トクサを塗ってから、マリーゴールドをとりにでかけた。
目当ての薬草はすぐに見つかり、口いっぱいにくわえてキャンプに帰ろうとした時、素早く動く影があった。隠れてみてみると、黒白の雌猫が、魚をくわえて、ウィンド族の境界線の方へ走っていこうとした。
「待って!」
と呼ぶと、雌猫は驚いたようすでこちらを見た。
シェイドスター⁉
部族の長が、どうしてここに?
シェイドスターはすっと目を細め、「私のつとめは、私に忠実な戦士に食べさせること。」とつぶやくと、一瞬で走り去った。
わたしは、シェイドスターの言い方が気になった。
一族に食べさせることでいいのに、なぜ、私に忠実という言葉を使ったのだろう。
まさか、ウィンド族には裏切り者がいるというの?それとも、シェイドスターが裏切り者なの?
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投稿 by ファイヤウィング Mon Aug 22, 2022 5:32 pm

第十二章
私はシードポーのぐちを聞いてムカムカしてきた。
ウィンド族は、一体どうしちゃったのかしら。
スポッティースターが族長だった頃の面影は、もうない。
でも、いいわ。
ウィンド族がその気なら、サンダー族は干渉しない。受けて立とうじゃないの。
ウィンド族に近づきたくもなかったので、シャドウ族の縄張りの方に行く。
あそこの、下生えでカサコソと動いているのは、ネズミだろうか。
それにしては、ずいぶん大きいけど。
私は動くものに飛びかかって、押さえつけた。
「ウワーッ!なんだっ!」
下生えの中にいたのは、白い、随分小柄な雄猫だった。シャドウ族だ。私は振り落とされた。
「ボクはミノウベル。君は?」  「私はムーンライト。」
「境界線をこえちゃって、ごめんね。今晩合わない?」答える暇も与えず、その場からさろうとしたミノウベルに向かって言った。
「ええ!」  ミノウベルはニコッとうなずくと、縄張りに戻っていった。
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投稿 by ファイヤウィング Tue Aug 23, 2022 4:40 pm

第十三章
今日はサンポーたちのテストだ。
そして、ウルフハートが、ウェットテイルの子供を身ごもった。
シェルポーの指導者がいなくなってしまったので、代わりにオーロラスカイが指導することになっている。
そろそろ私達も、テスト受けて良い頃なんだけどなあ
そして、ウィンド族の横暴は、どんどん増してきて、リヴァー族も、引き気味になっている。
相変わらずシャドウ族はサンダー族に対しての警戒がゆるゆるだ。サンダー族とシャドウ族の猫が付き合ってしまっても平気なくらい仲がいい。
そういえば、最近すごくファイヤスターさんの夢を見る。今日なんか、予言じみたことまで言ってきた気がする。ヤバイ内容覚えてない・・・
でも、お告げなわけないわよね。普通、そういうのは看護猫に話すでしょう?💦
モヤモヤしながらパトロールへ向かった。
フロリドポーが、パトロール行く前に、「なぜ貴方はノミ取りや苔取りの仕事を任されないの?」と言っていた。確かに、あまり私は雑用をさせられたことはない。
パトロール隊が急停止した。びっくりして前を見るとウィンド族がサンダー族の縄張りを嗅ぎ回っているのが見えた。
シェイドスターが率いていて、パトロール隊を見ると、一目散に自分の縄張りへと戻った。そして、「あなた方は縄張りが有り余るほどあるんでしょう?まあ、今日は戦いは無しよ。存分に、自分たちの縄張りを堪能しなさいすぐに奪いに来るからね。帰るわよ!」
自分だけですらすら言いたいだけ言って堂々と去っていくシェイドスターを見ながら、私達は呆然と立ち尽くすことしかできなかった。
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投稿 by ファイヤウィング Wed Aug 24, 2022 5:04 pm

第十四章
「シードポー。今この瞬間よりお前はシードホープ(希望の種)という名になる。スター族はお前の忠誠心と思慮深さをたたえ、サンダー族の新しい戦士として歓迎する。」
シードホープの指導者だったワームハートは目を輝かせて見守っている。
サンポーはサンフラワー(太陽の花)に、アースポーはアースライトになった。
私は羨ましい気持ちでいっぱいになった。私も、もうすぐ戦士になれるといいな。
アースライトが近づいてきて「ファイヤポー、せっかくだから一緒に食べよ」と食事に誘ってきた。私は太ったウサギを取り、むしゃむしゃと頬張った。
アースライトも一緒にクロウタドリを食べていたが、不意にうつむいた。
「ラージポーも、一緒にいるはずだったのに・・・」
私はアースライトの肩に尻尾をのせ、慰めたが、心の傷は簡単には癒やされないだろう。
スター族様!どうかアースライトを癒やしてやってください!
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投稿 by ファイヤウィング Wed Aug 24, 2022 5:40 pm

第十五章
私はウィンド族の方へブレイズクローに狩りにいけと言われたので、大スズカケノキの周辺で狩りをしていた。
忍び歩きでハタネズミを追う。
すると、薄茶色の毛皮が勢いよくぶつかってきた。猫はうなりながら背中に爪を立てた。
痛いっ!
私は力いっぱい猫をはねのけた。
「シェイドスター!?なぜここに?」
「お前を殺せば、サンダー族は闘志をなくすと思うってある猫が教えてくれたの。
脇腹を引っかかれた。
このやろうっ!!
私は敵をがむしゃらに噛んだ。シェイドスターは横に転がって、私は背中の下敷きになった。
目の前に、赤いものがぱぁっと飛び散る。
シェイドスターが鋭く唸って、飛び退いた。シェルポーがシェイドスターを睨んでいる。
私はぼうっとしながら立ち上がり、シェイドスターに飛びかかった。ウィンド族の族長は「覚えてらっしゃい」と唸り、逃げた。
「大丈夫?怪我はない?」「うん」
体がズキズキ痛むので、フェザームーンに見てもらおう。
シェルポーと一緒にキャンプに帰った。
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投稿 by ファイヤウィング Thu Aug 25, 2022 6:21 pm

第十六章
私はたった今生まれた子猫を見に、保育部屋に入った。
「あら、ムーンライト。私の子を見に来たの?」
ウルフハートのお腹には、子猫が三匹くっついている。
一匹目は、ウェットテイルに似た濃い灰色の短毛のオス、フレイムキットが、二匹目は、ウルフハートに似た淡い灰色と白の長毛のメス、シャイニングキットが、三匹目は尻尾の毛が長い灰色のメス、ナイトキットがいた。
ウルフハートに祝福の言葉をかけた私はキャンプを出て散歩に行った。
運が良ければミノウベルに会えるかもしれない。
前に一度だけミノウベルと遊んだときのことが忘れられない。
一緒にかけっこをして遊んだっけ・・・
もう一度、ミノウベルに会いたい!

あとがき
もしかするとこの小説長く続くかもしれません・・・!


最終編集者 ファイヤウィング [ Sat Aug 27, 2022 6:25 pm ], 編集回数 1 回
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火の子猫〜波乱の日々〜  《完結》 Empty Re: 火の子猫〜波乱の日々〜  《完結》

投稿 by ファイヤウィング Fri Aug 26, 2022 5:17 pm

第十七章
私はフェザームーンに手当をしてもらった。
大丈夫だと言われたので、狩りをしようと思って指導者に呼びかけた。
「狩りをしに行きたいんですけどー!」
ハピネスハートはキョトンとし、笑った。
「忘れたの?今日の昼から狩りのテストよ。わざわざお願いしなくても、すぐ行けるわ」
あっ、そうだった!すっかり忘れてた・・・
「狩りに今すぐ行きたいのなら、フロリドポーとシェルポーとブレイブポーを連れていらっしゃい。早めにテストを始めるわよ。」
シェルポーはすぐに見つかった。むしろ、あっちの方から探していて、私が呼ぶと大声で私を呼ぶので恥ずかしかった。
フロリドポーとブレイブポーは、見習い部屋の前で、尻尾を絡めあっていた。
「さあ、狩りのテストを始めるわよ。沢山獲物を捕まえてきてね。」
私は草地に飛び込み、辺りをかいだ。
ん?かいだことのない匂い・・・
近くに鮮やかな緑色の鳥がひょこひょこと歩いていくのが見えた。
食べられるかはわからないが、とりあえず捕らえておこう。
だいぶ大きいけど、大丈夫かな?
私は鳥の上に飛び乗ると、首を殴った。鳥はうるさい鳴き声を上げ、倒れた。
こんな大きい獲物、埋められないわどうしよう
まあ、ちゃちゃっと終わらせればいいか!
ここを拠点にして、近くで狩りをしよう。
そうすれば、きっと取られないはず。
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投稿 by ファイヤウィング Fri Aug 26, 2022 6:00 pm

第十八章
私はあの大きい鳥と、ネズミを持って帰った。
鳥の方は重いので、ハピネスハートに持ってもらった。
後でハピネスハートに聞いたが、あの大きい鳥はキジというらしい。
ブルームチェリーの大好物だと聞いた。
私が獲物の山にキジを置くと、「あなた達!」とローズサウンドが呼んだ。
「アイススターからのお達しよ。全員合格。戦士になってもいいわ。」
フロリドポーとブレイブポーが歓声を上げ、シェルポーが鼻を擦り寄せてきた。
私は心臓がバクバクしていた。やった!私達、戦士になるんだ!

キャラの情報!
ファイヤポーは忘れっぽいです
そして、狩りがうまいです   戦いはまあまあ・・・
基本的には平和主義。

ムーンライトは戦いが好き。   狩りが苦手
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投稿 by ファイヤウィング Sat Aug 27, 2022 5:04 pm

第十九章
私はドキドキしながら族長を見つめた。
「ファイヤポー。今この瞬間より、お前はファイヤウィング(火の翼)という名になる。スター族はお前の俊敏性と賢さをたたえ、サンダー族の戦士として歓迎する。」
ファイヤウィング!なんて素敵な名前!
「フロリドポ−、今この瞬間より、お前はフロリドムーン(桜色の月)という名になる。スター族はお前の知識と戦闘力をたたえサンダー族の戦士として歓迎する。」
姉にしては珍しく、はにかんでいる。
「シェルポー、今この瞬間よりお前はシェルウェーブ(貝殻の波)という名になる。スター族はお前の優しさと忠誠心をたたえ、サンダー族の戦士として歓迎する。」
シェルウェーブは目をキラキラさせて族長を見上げている。
「ブレイブポー、今この瞬間よりお前はブレイブラーク(勇敢なヒバリ)という名になる。スター族はお前の勇気と強さをたたえサンダー族の戦士として歓迎する。」
ブレイブラークは姉をちらっと見て目を伏せた。
「ファイヤウィング!フロリドムーン!シェルウェーブ!ブレイブラーク!」
これから、戦士としての生活が始まるんだわ。すごく楽しみ!

あとがき
十九章、命名式だけで終わっちゃった・・・まあ、命名式長いからな・・・(長い?)
昔の私この章作る時何考えてたんだろう・・・(昔?)
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投稿 by ファイヤウィング Sat Aug 27, 2022 5:17 pm

第二十章
「炎と風の星が浮浪猫を誘い、よからぬことを企てている。」
ファイヤスターが耳元で囁く。
肩を鋭くつかれて私はよろけた。また、つかれた。
ファイヤスターはもう目の前にいなかった。
「ちょっと、ファイヤウィング?忘れたの?パトロール!カルムピースが待ちくたびれて寝ちゃうわ!」
サンフラワーの声。
慌てて目を開け、立ち上がると、何かを踏んづけた。
イーグルクローの不機嫌な声がしたので、どうやら尻尾を踏んでしまったみたいだ。
私がボソボソ謝っていると、サンフラワーが厳しい目で見つめていた。
そして、少し皮肉ったように言った。
「早く来て!まあ、シェルウェーブはいつまででも待ってくれるみたいだけどね。」
あっ!シェルウェーブ!
今日の夜、一緒に散歩するって言ってくれたんだっけ。
楽しみだなあ・・・

あとがき・・・(?)
皮肉の意味がちょっと違うかもしれない・・・
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投稿 by ファイヤウィング Sat Aug 27, 2022 6:09 pm

第二十一章
夜が更けた。
隣でうずくまっているシェルウェーブが「そろそろ行く?」とささやいた。
「ええ」と答えると、すくっと立ち上がり、他の戦士たちを踏んづけないように注意しながら外へ出た。
今日はローズサウンドが見張りだ。
ローズサウンドは、私達二匹を見るなり、にやけて、「素敵な夜を」といった。
私は若干照れながら、ローズサウンドに会釈し、キャンプの外へ出た。
湖岸まで走ってっきたところで、シェルウェーブは「気持ちいぃー!」と、叫んだ。
私も外の空気を吸うのは好きだが、水はなんとなく苦手だ。
でも、たまになら・・・
「追いかけっこしよう!」    シェルウェーブは少し子猫っぽいところがある。
立ち上がり、古い〈二本足〉の家に向かって駆け出す。
シェルウェーブはスタートは遅れたが、足が長いので、すぐに抜かされた。
〈二本足〉の家につくと、私達二匹とも息を切らしていた。シェルウェーブは不意に鼻をひくひくさせ、「イヌハッカ!」と言った。
家の庭に入って行くと、わさわさと茂っているイヌハッカが見えた。
少しシェルウェーブににた甘い香り。
私達はイヌハッカをできるだけ持って帰ることにした。
ずっと、こんなふうに平和に暮らしたいな。

キャラのプチ情報!〜カルムピース&サンフラワー編〜
カルムピースはおっとりしていていつも眠たそうにしています。雄だけど。
サンフラワーは少し気が強いです。
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投稿 by ファイヤウィング Sat Aug 27, 2022 6:48 pm

第二十二章
「フェザームーン!フェザームーン!」
小さな子猫の鳴き声で私は起こされた。
外に出てみると、そこにはちょこんと座った淡い灰色と白の子猫がいた。
「シャイニングキット。どうしてここに?」
私が聞くと、シャイニングキットが小さな声で、「相談したいことがあるの」と言った。
何事かと思って部屋に招く。
シャイニングキットは照れたように顔を赤らめ、
「私、フェザームーンの弟子になりたいんです。私、もうすぐ見習いになるでしょう?だから、看護猫として一族に尽くしたいの」と話してくれた。
シャイニングキットは断られると思っているようだ。うつむき、きまり悪そうにしている。
私はこの子を喜んで弟子にしたくなった。
この子は何事にも熱心で、よく薬草をみに、看護部屋に来ていたのだ。
そして、私も、そろそろ弟子を取れないものかと探していたのだ。
「貴方なら大歓迎よ。でも、族長に相談しないと!」
シャイニングキットの顔がパアッと輝いた。
「でも、今日は夜遅いから、明日族長のところへ行きましょうね。」
子猫はうなずくと、タタタッと軽やかな足取りで自分の寝床に向かった。
シャイニングキットはもうすぐ6ヶ月だ。
私は命名式が待ち遠しくなった。
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