ナイト族の話(代理猫)
WARRIORS BBS :: 小説投稿フォーラム :: オリジナル部族系小説
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ナイト族の話(代理猫)
代理猫小説です。短編集・・・?けど順番に読んでくださいお願いします。
現在ノートに7話目まであります。実に少ないですね。
大体は本家の4部族と同じですが、少しだけ違うところが。
・部族はナイト族、イブニング族、ドーン族、モーニング族、スター族的なのがタイム族です。
・名前は子猫~戦士で変わりません。だから命名式っていう単語が使えないんだよな・・・。
・族長は名前が決まってます。
ナイト族→ダークネス イブニング族→トワイライト ドーン族→デイブレイク モーニング族→サンライズ です。
・月の池→時の池です。安直。
多分これだけです。多分!
語り手と時間軸は毎回違います。注意してください。
現在ノートに7話目まであります。実に少ないですね。
大体は本家の4部族と同じですが、少しだけ違うところが。
・部族はナイト族、イブニング族、ドーン族、モーニング族、スター族的なのがタイム族です。
・名前は子猫~戦士で変わりません。だから命名式っていう単語が使えないんだよな・・・。
・族長は名前が決まってます。
ナイト族→ダークネス イブニング族→トワイライト ドーン族→デイブレイク モーニング族→サンライズ です。
・月の池→時の池です。安直。
多分これだけです。多分!
語り手と時間軸は毎回違います。注意してください。
スカイソング★- 見習い
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ナイト族の話(代理猫)
地図載せようと思ったけどなんか別の場所に載ってしまったんので一旦放っておきます。別の場所に載っただけならいいんですが、地図の横に人に見られてはいけない物が映ってましたどうしよう。何かって・・・警察予備隊をご存じでしょうか。中学校の歴史でちょっとだけ掠るあれです。あれが載ってる雑誌の表紙を面白おかしく改造して描いた絵なのですよ。
こうやってパソコンをつついた後に「また長時間使ってしまった・・・どうしよう視力・・・」と落ち込んでいると家族皆から「そんなにパソコンつついてたら目が悪くなるぞ」と言われまくって「なんで妹の奴は自分以上に電子画面見てるのに視力Aなんだ!」と憤慨しているところです。
1
ぼくは主人公になるつもりはないけど、初めの一つくらいはぼくが語ってもいいと思うから、今回だけ。
ぼくがまだ戦士になる前の話だ。
スカイソングは息を切らしながら、前を行く雌猫の後を追いかけた。急がないと置いて行かれてしまう。今日こそはパトロール隊に加えてもらえるかもしれないのに!
雌猫が走りながら振り返り、心配そうに言った。
「だいじょうぶ、スカイソング?だいぶ疲れているようだけど」
やはり連れて行かない方がいいと思われているのか?スカイソングは慌てて答えた。
「平気です、バーチシェイド。まだ走れます」
「そう?なら良いのだけれど」
バーチシェイドはまだ少し不安げにスカイソングを眺めてから、前に顔を向けなおした。そして急に体を固くし、足を止める。スカイソングは止まり切れずに、前の戦士へぶつかりそうになってしまった。
「ど、どうしたんですか?急がないと・・・」
「他の戦士に見つかる、か?」
バーチシェイドの前に、銀色に黒い縞のある雄猫が立っていた。
「ヘッドウィンド!」
どうしよう、見つかってしまった!キャンプにいる他の猫たちがこちらに気づき始め、話し声が聞こえてくる。
「スカイソングをキャンプから連れ出そうとするなんてどういうつもりだ、バーチシェイド?」
ヘッドウィンドは二匹の周りをゆっくりと歩いて回りながら、バーチシェイドを問いただした。
「いや、あまりに熱心に皆の手伝いをしていたから、一回くらいならと・・・」
「ぼくが頼んだんです!」
スカイソングはバーチシェイドの言葉を遮って、ヘッドウィンドの前に立った。バーチシェイドが責められるのは困る。バーチシェイドはスカイソングを普通の見習いのように扱ってくれる、数少ない戦士なのだ。
「ほう?」
ヘッドウィンドは青い目を意地悪そうにきらめかせて、ぐっと顔を近づけてきた。
「お前はキャンプから出てはいけないと、何度も言ってるだろう?」
この戦士はぼくが嘘をついているのを判っている。本当は、ぼくに同情してくれたバーチシェイドが、一度だけキャンプの外を見せてくれると言うので、夜にこっそり抜け出そうとしていたのだ。
スカイソングは下を向いて、「ごめんなさい」とぼそっと謝った。
「早く寝床へ戻れ、スカイソング。バーチシェイド、お前もだ。今回だけは黙っておいてやる」
ヘッドウィンドの言葉を背中に聞きながら、スカイソングは渋々部屋へ戻った。
兄、ブルーストームの隣の寝床に丸くなる。眠っていると思っていたブルーストームが青い目を薄く開けて、「・・・また外へ出ようとしていたのか、スカイソング」とたずねてきた。
答えずに目をぎゅっとつむると、またブルーストームが声をかけてきた。
「あまり勝手な事をするなよ。またバーチシェイドに迷惑がかかる」
「兄さんは、ぼくらだけ外に出られないのが悔しくないの?」
スカイソングは顔を上げて、ブルーストームをじっと見た。同じ時期に生まれたクラウディームーンたちは、もう外に出て、狩りやパトロールにだって行っているのに!
「なんで部族の皆は、ぼくらを外に出してくれないんだ?」
皆で意地悪をしているとしか思えない。スカイソングが苛々としっぽを振ると、ブルーストームは困ったように首を傾げた。
「なんで、と言っても・・・」
「いつまで話してるんだ、二匹とも!ほかの皆が寝られないだろう」
去ったと思っていたヘッドウィンドが、部屋に顔を突っ込んで怒鳴ってきた。さっきスカイソングがキャンプを抜け出そうとしたせいで、機嫌が悪い。
「ヘッドウィンドの声の方が大きいのに」とぼそっとつぶやくと、スカイソングはまた丸くなって、今度こそ眠りに落ちた。
コメント数を稼いで見習いになるためにここで区切ります。小賢しい。
夜に眠ってるけど、猫って夜行性じゃありませんでしたっけ・・・。偶然パトロール後か何かで何匹か眠ってるとかそういう事でしょう多分。
こうやってパソコンをつついた後に「また長時間使ってしまった・・・どうしよう視力・・・」と落ち込んでいると家族皆から「そんなにパソコンつついてたら目が悪くなるぞ」と言われまくって「なんで妹の奴は自分以上に電子画面見てるのに視力Aなんだ!」と憤慨しているところです。
1
ぼくは主人公になるつもりはないけど、初めの一つくらいはぼくが語ってもいいと思うから、今回だけ。
ぼくがまだ戦士になる前の話だ。
スカイソングは息を切らしながら、前を行く雌猫の後を追いかけた。急がないと置いて行かれてしまう。今日こそはパトロール隊に加えてもらえるかもしれないのに!
雌猫が走りながら振り返り、心配そうに言った。
「だいじょうぶ、スカイソング?だいぶ疲れているようだけど」
やはり連れて行かない方がいいと思われているのか?スカイソングは慌てて答えた。
「平気です、バーチシェイド。まだ走れます」
「そう?なら良いのだけれど」
バーチシェイドはまだ少し不安げにスカイソングを眺めてから、前に顔を向けなおした。そして急に体を固くし、足を止める。スカイソングは止まり切れずに、前の戦士へぶつかりそうになってしまった。
「ど、どうしたんですか?急がないと・・・」
「他の戦士に見つかる、か?」
バーチシェイドの前に、銀色に黒い縞のある雄猫が立っていた。
「ヘッドウィンド!」
どうしよう、見つかってしまった!キャンプにいる他の猫たちがこちらに気づき始め、話し声が聞こえてくる。
「スカイソングをキャンプから連れ出そうとするなんてどういうつもりだ、バーチシェイド?」
ヘッドウィンドは二匹の周りをゆっくりと歩いて回りながら、バーチシェイドを問いただした。
「いや、あまりに熱心に皆の手伝いをしていたから、一回くらいならと・・・」
「ぼくが頼んだんです!」
スカイソングはバーチシェイドの言葉を遮って、ヘッドウィンドの前に立った。バーチシェイドが責められるのは困る。バーチシェイドはスカイソングを普通の見習いのように扱ってくれる、数少ない戦士なのだ。
「ほう?」
ヘッドウィンドは青い目を意地悪そうにきらめかせて、ぐっと顔を近づけてきた。
「お前はキャンプから出てはいけないと、何度も言ってるだろう?」
この戦士はぼくが嘘をついているのを判っている。本当は、ぼくに同情してくれたバーチシェイドが、一度だけキャンプの外を見せてくれると言うので、夜にこっそり抜け出そうとしていたのだ。
スカイソングは下を向いて、「ごめんなさい」とぼそっと謝った。
「早く寝床へ戻れ、スカイソング。バーチシェイド、お前もだ。今回だけは黙っておいてやる」
ヘッドウィンドの言葉を背中に聞きながら、スカイソングは渋々部屋へ戻った。
兄、ブルーストームの隣の寝床に丸くなる。眠っていると思っていたブルーストームが青い目を薄く開けて、「・・・また外へ出ようとしていたのか、スカイソング」とたずねてきた。
答えずに目をぎゅっとつむると、またブルーストームが声をかけてきた。
「あまり勝手な事をするなよ。またバーチシェイドに迷惑がかかる」
「兄さんは、ぼくらだけ外に出られないのが悔しくないの?」
スカイソングは顔を上げて、ブルーストームをじっと見た。同じ時期に生まれたクラウディームーンたちは、もう外に出て、狩りやパトロールにだって行っているのに!
「なんで部族の皆は、ぼくらを外に出してくれないんだ?」
皆で意地悪をしているとしか思えない。スカイソングが苛々としっぽを振ると、ブルーストームは困ったように首を傾げた。
「なんで、と言っても・・・」
「いつまで話してるんだ、二匹とも!ほかの皆が寝られないだろう」
去ったと思っていたヘッドウィンドが、部屋に顔を突っ込んで怒鳴ってきた。さっきスカイソングがキャンプを抜け出そうとしたせいで、機嫌が悪い。
「ヘッドウィンドの声の方が大きいのに」とぼそっとつぶやくと、スカイソングはまた丸くなって、今度こそ眠りに落ちた。
コメント数を稼いで見習いになるためにここで区切ります。小賢しい。
夜に眠ってるけど、猫って夜行性じゃありませんでしたっけ・・・。偶然パトロール後か何かで何匹か眠ってるとかそういう事でしょう多分。
最終編集者 スカイソング★ [ Mon Jun 05, 2023 6:10 pm ], 編集回数 4 回
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ナイト族の話(代理猫)
看護部屋へかけ込むと、騒々しさに驚いたように、アイスフラワーが顔を上げた。
「ネズミの胆汁ください!」
スカイソングが明るく言うと、アイスフラワーは頷いて、整理していた薬草の束を下へ置いた。
「昨日の夜はキャンプを抜け出すのに失敗して、ずいぶんしょんぼりしていたようだけど。立ち直るのが早いわね」
見られていたのか!恥ずかしさでスカイソングの体がほてった。
「もっと頑張って見習いの仕事をすれば、みんなにも認めてもらえるはずって、考えたんです」
ネズミの胆汁を含ませたコケを受け取ってくわえながら、スカイソングはもごもごと言った。アイスフラワーの声が暗くなる。
「ええ・・・そうね」
スカイソングはむっとした。この看護猫も、ぼくがキャンプの外に出られないと思っているんだ。今に見てろ!スカイソングはわざと大きい足音をたてながら、看護部屋を出て行った。
キャンプの端を通って、長老部屋に入った。ここは今、コールドスリートしか使っていない。高齢な猫は何匹もいるのだけれど、まだ現役だと言い張っている。まあそろそろ引退だろうけど。
スカイソングが入ってきたのを見ると、淡い青色の毛皮の雄猫は、嬉しそうに喉を鳴らした。
慣れた手つきでスカイソングが長老のマダニ取りを始めると、コールドスリートは昔話をしようとした。
「ダークネスが若い頃、キツネに追いかけられた話はもうしたか?」
「伺いました」
答えながら、スカイソングはコケを長老のしっぽの付け根に当てた。ぽろ、とマダニが落ちてくる。
「じゃあアナグマに追いかけられた話は」
「伺いました」
「ヘビに・・・」
「それも伺いました」
会話をしている内に、マダニ取りは終わってしまった。最近はまめにスカイソングがマダニ取りに来るので、あまりマダニがいないのだ。もうずいぶんコールドスリートの昔話を聞けていない。
もう少し長老部屋で昔話を聞いていようか?そんな考えがスカイソングの頭の中をかすめたが、頭を振って追い出した。ぼくはたくさん仕事をしないといけないんだ。
といっても、キャンプの中で出来る仕事はそう多くない。長老部屋を出て、しばらくキャンプの中を歩き回ったが、するべきことはなかなか見つからなかった。
獲物でも母猫たちに持って行こうかと、獲物置き場に向かっていると、入り口から大きな物音が聞こえ、ライジングサンとクラウディームーンが飛び込んできた。後ろから指導者のドライポンドとブラッサムフェザーも姿を現す。
ライジングサンは太ったクロウタドリ、クラウディームーンはトガリネズミとズアオアトリをくわえていた。まっすぐに獲物置き場のほうへ走ってくる。
くわえていた獲物を落とすと、クラウディームーンはスカイソングの視線に気づき、顔を上げた。
「すごいだろ?ぼくが自分で獲ったんだ!」
スカイソングは羨ましくなって、二匹の獲った獲物を見た。ぼくだってキャンプの外に出さえすれば、たくさんの獲物を獲ってきて、みんなの役に立てる筈・・・多分だけど。
母猫たちに獲物を持って行こうと思っていたが、ライジングサンが誇らしげに自分の獲ったクロウタドリを持って行ったので、その必要はなくなった。
「羨ましいのか?」
また切ります。ええ、コメント数稼ぎです。あと、妹に「長くて読みづらいから一旦切れ」と言われたので。
自己紹介の方ではスカイソングの一人称が「僕」になってますが本来は「ぼく」です。
ネズミの胆汁を含んだコケをくわえてもごもご・・・って想像すると気持ち悪くなりました。何を書いてるんでしょう以前の自分。
「ネズミの胆汁ください!」
スカイソングが明るく言うと、アイスフラワーは頷いて、整理していた薬草の束を下へ置いた。
「昨日の夜はキャンプを抜け出すのに失敗して、ずいぶんしょんぼりしていたようだけど。立ち直るのが早いわね」
見られていたのか!恥ずかしさでスカイソングの体がほてった。
「もっと頑張って見習いの仕事をすれば、みんなにも認めてもらえるはずって、考えたんです」
ネズミの胆汁を含ませたコケを受け取ってくわえながら、スカイソングはもごもごと言った。アイスフラワーの声が暗くなる。
「ええ・・・そうね」
スカイソングはむっとした。この看護猫も、ぼくがキャンプの外に出られないと思っているんだ。今に見てろ!スカイソングはわざと大きい足音をたてながら、看護部屋を出て行った。
キャンプの端を通って、長老部屋に入った。ここは今、コールドスリートしか使っていない。高齢な猫は何匹もいるのだけれど、まだ現役だと言い張っている。まあそろそろ引退だろうけど。
スカイソングが入ってきたのを見ると、淡い青色の毛皮の雄猫は、嬉しそうに喉を鳴らした。
慣れた手つきでスカイソングが長老のマダニ取りを始めると、コールドスリートは昔話をしようとした。
「ダークネスが若い頃、キツネに追いかけられた話はもうしたか?」
「伺いました」
答えながら、スカイソングはコケを長老のしっぽの付け根に当てた。ぽろ、とマダニが落ちてくる。
「じゃあアナグマに追いかけられた話は」
「伺いました」
「ヘビに・・・」
「それも伺いました」
会話をしている内に、マダニ取りは終わってしまった。最近はまめにスカイソングがマダニ取りに来るので、あまりマダニがいないのだ。もうずいぶんコールドスリートの昔話を聞けていない。
もう少し長老部屋で昔話を聞いていようか?そんな考えがスカイソングの頭の中をかすめたが、頭を振って追い出した。ぼくはたくさん仕事をしないといけないんだ。
といっても、キャンプの中で出来る仕事はそう多くない。長老部屋を出て、しばらくキャンプの中を歩き回ったが、するべきことはなかなか見つからなかった。
獲物でも母猫たちに持って行こうかと、獲物置き場に向かっていると、入り口から大きな物音が聞こえ、ライジングサンとクラウディームーンが飛び込んできた。後ろから指導者のドライポンドとブラッサムフェザーも姿を現す。
ライジングサンは太ったクロウタドリ、クラウディームーンはトガリネズミとズアオアトリをくわえていた。まっすぐに獲物置き場のほうへ走ってくる。
くわえていた獲物を落とすと、クラウディームーンはスカイソングの視線に気づき、顔を上げた。
「すごいだろ?ぼくが自分で獲ったんだ!」
スカイソングは羨ましくなって、二匹の獲った獲物を見た。ぼくだってキャンプの外に出さえすれば、たくさんの獲物を獲ってきて、みんなの役に立てる筈・・・多分だけど。
母猫たちに獲物を持って行こうと思っていたが、ライジングサンが誇らしげに自分の獲ったクロウタドリを持って行ったので、その必要はなくなった。
「羨ましいのか?」
また切ります。ええ、コメント数稼ぎです。あと、妹に「長くて読みづらいから一旦切れ」と言われたので。
自己紹介の方ではスカイソングの一人称が「僕」になってますが本来は「ぼく」です。
ネズミの胆汁を含んだコケをくわえてもごもご・・・って想像すると気持ち悪くなりました。何を書いてるんでしょう以前の自分。
最終編集者 スカイソング★ [ Sun Apr 30, 2023 6:56 pm ], 編集回数 1 回 (Reason for editing : 誤字)
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ナイト族の話(代理猫)
妹が誤字を見つけやがりました。もう遅いって。
「ちちゅおろう」とか書いてますが「長老」の間違いです。もっと真面目に見返すべきでしたねいや本当に。
突然後ろから声がして、スカイソングは毛を逆立てた。素早く振り返ると、クラウディームーンたちの兄弟のチェイシングシャドウが、金色の目を光らせて立っていた。面白がっているように、ひげをぴくぴくさせている。
「・・・その、こっそり近づいてくるのやめない?」
「ふふん」
スカイソングはため息をついて、体ごとチェイシングシャドウの方へ向き直った。前足にしっぽをかけて、きちんと座る。
「うん、すごく羨ましいよ。なんで皆はキャンプの外へ行けるのに、ぼくは行けないの?」
チェイシングシャドウは首を傾げた。
「行けない?こっそり抜け出そうと思えば出来るだろ。俺も子猫の時、たまに外に出てたぞ」
たまにキャンプのどこを探してもいない時があったが、やっぱりか!スカイソングは呆れて目の前の黒猫を見つめた。
「行けない、じゃなくてみんなが行かせてくれようとしないんだ。あと皆がお前みたいにこっそり動けると思うなよ神出鬼没」
一度抜け出そうとして失敗したことは黙っていよう。スカイソングは固く心に決めたが、チェイシングシャドウはもうそれを知っているような気がして、むすっとしながら先を続けた。
「まだあるよ。きみたちには指導者がついているのに、ぼくと兄さんにはついていない。それに、きみたちとぼくらは部屋まで違うじゃないか」
同じ頃に生まれているのに、不公平だ!スカイソングがチェイシングシャドウをにらむと、見習いは愉快そうに目をくるっと回して、言った。
「そりゃあスカイソング、だってお前はまだ・・・子猫じゃないか」
へ?スカイソングは目を丸くした。確かにぼくと兄さんはまだ生まれてから六か月が経っていない。けど、それが何だ?みんなより積極的に長老のマダニ取りだってしてるし、キャンプの中の仕事をたくさん手伝っているじゃないか!
「納得いかないよ。意欲があるんだからいいじゃないか」
言い立てるスカイソングを、チェイシングシャドウは鼻で笑って見下ろした。
「どうせ、そろそろ生後六か月だ。それまで我慢できないんなら、好きなだけ長老のマダニ取りでもしてるがいいさ」
言われなくても!スカイソングはむっとして立ち上がった。見習いになるのを待ってはいられない。もっとみんなの仕事を手伝って、早くキャンプの外へ出してもらうんだ!
1はこれで終わりです。短いですね。ノート・・・お絵描き帳ですけど・・・に書いてるのは6ページもいってないです。ここに載せるときに所々変えてますが。
今度こそ誤字はない!筈!です。見つけたら教えてくださいお願いします。
ナイト族の話は基本こんな感じです。真面目な話?・・・予定はしてますがまだ一回も書いてません。
登場猫紹介は載せない予定です。まだ全部出来てないので・・・それなのに投稿する愚者ですよ。
誤字直してきました。良かった。編集機能なんて便利なんでしょうか。
「ちちゅおろう」とか書いてますが「長老」の間違いです。もっと真面目に見返すべきでしたねいや本当に。
突然後ろから声がして、スカイソングは毛を逆立てた。素早く振り返ると、クラウディームーンたちの兄弟のチェイシングシャドウが、金色の目を光らせて立っていた。面白がっているように、ひげをぴくぴくさせている。
「・・・その、こっそり近づいてくるのやめない?」
「ふふん」
スカイソングはため息をついて、体ごとチェイシングシャドウの方へ向き直った。前足にしっぽをかけて、きちんと座る。
「うん、すごく羨ましいよ。なんで皆はキャンプの外へ行けるのに、ぼくは行けないの?」
チェイシングシャドウは首を傾げた。
「行けない?こっそり抜け出そうと思えば出来るだろ。俺も子猫の時、たまに外に出てたぞ」
たまにキャンプのどこを探してもいない時があったが、やっぱりか!スカイソングは呆れて目の前の黒猫を見つめた。
「行けない、じゃなくてみんなが行かせてくれようとしないんだ。あと皆がお前みたいにこっそり動けると思うなよ神出鬼没」
一度抜け出そうとして失敗したことは黙っていよう。スカイソングは固く心に決めたが、チェイシングシャドウはもうそれを知っているような気がして、むすっとしながら先を続けた。
「まだあるよ。きみたちには指導者がついているのに、ぼくと兄さんにはついていない。それに、きみたちとぼくらは部屋まで違うじゃないか」
同じ頃に生まれているのに、不公平だ!スカイソングがチェイシングシャドウをにらむと、見習いは愉快そうに目をくるっと回して、言った。
「そりゃあスカイソング、だってお前はまだ・・・子猫じゃないか」
へ?スカイソングは目を丸くした。確かにぼくと兄さんはまだ生まれてから六か月が経っていない。けど、それが何だ?みんなより積極的に長老のマダニ取りだってしてるし、キャンプの中の仕事をたくさん手伝っているじゃないか!
「納得いかないよ。意欲があるんだからいいじゃないか」
言い立てるスカイソングを、チェイシングシャドウは鼻で笑って見下ろした。
「どうせ、そろそろ生後六か月だ。それまで我慢できないんなら、好きなだけ長老のマダニ取りでもしてるがいいさ」
言われなくても!スカイソングはむっとして立ち上がった。見習いになるのを待ってはいられない。もっとみんなの仕事を手伝って、早くキャンプの外へ出してもらうんだ!
1はこれで終わりです。短いですね。ノート・・・お絵描き帳ですけど・・・に書いてるのは6ページもいってないです。ここに載せるときに所々変えてますが。
今度こそ誤字はない!筈!です。見つけたら教えてくださいお願いします。
ナイト族の話は基本こんな感じです。真面目な話?・・・予定はしてますがまだ一回も書いてません。
登場猫紹介は載せない予定です。まだ全部出来てないので・・・それなのに投稿する愚者ですよ。
誤字直してきました。良かった。編集機能なんて便利なんでしょうか。
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ナイト族の話(代理猫)
2です。多分今書いてある分の中で最長を誇ります。まだ7までしか書いてないんですけどね。
お絵描き帳換算で21ページ位です。
2
スカイソングに話を聞いたのか?・・・あー・・・。あいつの話はあまり気にしなくていいよ。兄の目から見ても、物事をやたらややこしくしたがる困った奴なんだ。ナイト族の猫はそんなのばっかりだけど。
まぁ、ぼくもナイト族の猫なんだけど、出来るだけわかりやすく話すように頑張るから。スカイソングみたいな厄介な話をするつもりはないよ。
それは、ぼくが見習いのころに起こったんだったなあ。
「今この瞬間より、この二匹はナイト族の見習いとなります」
ダークネスの言葉が空き地に響き渡る。ブルーストームは喜びでぞくぞくした。ついに見習いになれるんだ!喜ばしい事だというのに、一緒に見習いになった弟のスカイソングは不満げな顔でぶつぶつ言っていた。
「結局見習いになるまでキャンプの外には出られなかったな・・・くっ、あの時ヘッドウィンドに見つかってしまったのがつくづく悔しい」
こいつは、何を言ってるんだ?ブルーストームは呆れかえって弟を見た。『早く見習いになること』が目的だったはずなのに、いつの間にか『見習いになる前にキャンプを出ること』にすり替わってしまっている。
母、オータムンリーブズの心配げな視線を感じて、ブルーストームは慌てて顔を族長へ向けなおした。ダークネスは少しひげをぴくぴくと動かしただけで、何も言わなかった。
「ヘッドウィンド」
呼ばれた戦士が前に進み出た。
「頼む、ヘッドウィンドだけはやめてくれ!」
隣でスカイソングの怯えた声がする。聞こえていたらどうするつもりなんだ?
「あなたの真剣に一族に尽くす姿勢をブルーストームに伝授してください」
弟がほっと息をはくのが分かった。
ブルーストームはヘッドウィンドと鼻をふれあわせ、指導者の隣に座った。
ダークネスはその様子を確認すると、次の戦士を呼んだ。
「バーチシェイド」
縞柄の雌猫は、誇らしげに目を輝かせた。スカイソングの目もきらきらしている。ヘッドウィンドの時とはひどい違いだ。
「あなたはすばらしい狩りの腕前で一族に尽くしてくれています。その技術をスカイソングに伝えてください」
スカイソングとバーチシェイドが歩み寄って、鼻をふれあわす。一族から歓声があがった。
「ブルーストーム!スカイソング!ブルーストーム!スカイソング!」
次が長いのでここで切ります。しばらく見習いで居たいんですが・・・妹の奴がね。
お絵描き帳換算で21ページ位です。
2
スカイソングに話を聞いたのか?・・・あー・・・。あいつの話はあまり気にしなくていいよ。兄の目から見ても、物事をやたらややこしくしたがる困った奴なんだ。ナイト族の猫はそんなのばっかりだけど。
まぁ、ぼくもナイト族の猫なんだけど、出来るだけわかりやすく話すように頑張るから。スカイソングみたいな厄介な話をするつもりはないよ。
それは、ぼくが見習いのころに起こったんだったなあ。
「今この瞬間より、この二匹はナイト族の見習いとなります」
ダークネスの言葉が空き地に響き渡る。ブルーストームは喜びでぞくぞくした。ついに見習いになれるんだ!喜ばしい事だというのに、一緒に見習いになった弟のスカイソングは不満げな顔でぶつぶつ言っていた。
「結局見習いになるまでキャンプの外には出られなかったな・・・くっ、あの時ヘッドウィンドに見つかってしまったのがつくづく悔しい」
こいつは、何を言ってるんだ?ブルーストームは呆れかえって弟を見た。『早く見習いになること』が目的だったはずなのに、いつの間にか『見習いになる前にキャンプを出ること』にすり替わってしまっている。
母、オータムンリーブズの心配げな視線を感じて、ブルーストームは慌てて顔を族長へ向けなおした。ダークネスは少しひげをぴくぴくと動かしただけで、何も言わなかった。
「ヘッドウィンド」
呼ばれた戦士が前に進み出た。
「頼む、ヘッドウィンドだけはやめてくれ!」
隣でスカイソングの怯えた声がする。聞こえていたらどうするつもりなんだ?
「あなたの真剣に一族に尽くす姿勢をブルーストームに伝授してください」
弟がほっと息をはくのが分かった。
ブルーストームはヘッドウィンドと鼻をふれあわせ、指導者の隣に座った。
ダークネスはその様子を確認すると、次の戦士を呼んだ。
「バーチシェイド」
縞柄の雌猫は、誇らしげに目を輝かせた。スカイソングの目もきらきらしている。ヘッドウィンドの時とはひどい違いだ。
「あなたはすばらしい狩りの腕前で一族に尽くしてくれています。その技術をスカイソングに伝えてください」
スカイソングとバーチシェイドが歩み寄って、鼻をふれあわす。一族から歓声があがった。
「ブルーストーム!スカイソング!ブルーストーム!スカイソング!」
次が長いのでここで切ります。しばらく見習いで居たいんですが・・・妹の奴がね。
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ナイト族の話(代理猫)
ヘッドウィンドがキャンプの入り口の前で、しっぽを振った。
「今日は、ナイト族のなわばりを案内する。ついてこい」
スカイソングがそわそわと足踏みをしている。ブルーストームは指導者のあとに続いて、入り口を通り抜けた。
訓練場を通り過ぎて、森に入る。初めてかぐ森のにおいに気を取られていると、ウサギの巣穴に足がひっかかってつまずいた。恥ずかしい。
目の前を、ネズミがちょろちょろと走って逃げていく。バーチシェイドが爪を出した前足を振り、すぐにしとめた。穴を掘って埋めておく。
しばらく行くと、かぎなれない猫たちのにおいがしてきた。目の前に大きな川が見える。
「川の向こうはドーン族のなわばりだ」
ヘッドウィンドの言葉を聞いて、ブルーストームはもう一度大きく息を吸った。これがドーン族のにおいだ。覚えておかないと。
「あっちは何ですか?」
スカイソングがしっぽで、岩の多いごつごつした方を示した。ナイト族のマーキングが手前にある。バーチシェイドが答えた。
「どの部族のなわばりでもないところよ。あちら側の川の向こうに『時の池』があるの」
『時の池』はタイム族から、看護猫たちがお告げを受ける場所だ。
「ナイト族のなわばりの近くには浮浪猫が住んでいる。勝手に出ないようにしろ」
ヘッドウィンドが付け足した。頷きながら、ブルーストームはそちらをよく見ようと目を凝らした。一面が灰色で、何があるのかよくわからない。
目を川の方へ戻した。近くに石がいくつかあって、対岸へ渡れるようになっている。向こう岸は土手になっていて、猫のしっぽがちらっと見えた。パトロール隊だろう。
「このまま川に沿って進むわよ」
バーチシェイドが歩き始めた。スカイソングが続き、ブルーストームは指導者と一緒に二匹を追いかけた。
川を覗くと、魚の影が見えた。獲れるかな?
少し考えて、頭を振った。ここからだと、こちらの影が水面に映って、魚に逃げられてしまう。それに、もし落ちた時に、泳げる気がしない。
小川が見えてくると、バーチシェイドは立ち止まって、二匹が追いつくのを待った。
小川は幅が広く、とびこえられそうにない。ヘッドウィンドが耳をぴくっと動かし、「こっちだ」と小川沿いに歩き出した。
再び森に入ってからしばらくすると、浅くて渡れそうな場所があった。ヘッドウィンド、ブルーストーム、スカイソングは水に入り歩いて渡ったが、バーチシェイドはしばらくぐずぐずとその場で足踏みしていた。ヘッドウィンドがぎろりとにらむと、渋々といった感じで、やっと水に入った。
スカイソングがそっとささやいた。
「バーチシェイドは水が苦手みたいだ!」
ブルーストームも、笑いそうになるのをこらえて頷いた。
バーチシェイドは渡りきると、ぶるぶると体を振った。水が散ってきて、ブルーストームは慌てて飛びのいた。ヘッドウィンドを見ると、迷惑げに目を細めている。スカイソングは黙って水を浴びていた。
また川の方へ戻って少し歩くと、川の上に島のような場所が見えた。スカイソングが走って行って、歓声を上げる。
「あそこが三角州ですか!?」
「その通りよ」
バーチシェイドが答えて、スカイソングを追いかけた。
近づくと、三角州の様子がよく見えるようになってきた。木はほとんどなくて、土の地面が見える。
「あそこが、満月の晩に大集会を行う場所だ」
いつの間にか隣に並んでいたヘッドウィンドが教えてくれた。しっぽを振って、小川の続く方を示す。
「で、あっち側がイブニング族のなわばりだ。においを覚えておけ」
ちょうど境界線のところに、倒木の橋がかかっていて、そこから三角州へ渡れるようになっていた。大集会の時はあそこから行くんだな。ぼくも早く行きたい、とブルーストームは思った。
ヘッドウィンドがさっと身構えた。バーチシェイドも顔を境界線の方へ向ける。スカイソングが首をかしげて尋ねた。
「どうしたんですか?」
「パトロール隊だ」
ヘッドウィンドは短く答えた。確かに、イブニング族の猫のにおいが強くなってきている。
パトロール隊が姿を現した。小川に沿って歩いてきている。先頭を、赤い目に黒い毛皮の雄猫が歩いていた。
「ウィンドサウンドよ。かなり強い戦士」
バーチシェイドの声がかたい。ブルーストームは首をひねった。たまたま他部族のパトロール隊に会っただけのことじゃないか。まるであの猫に対して何かあるみたいだ。
ウィンドサウンドはこちらをちらっと見ただけで、特に何も言わなかった。その目に、何か複雑なものが混ざっているような気がして、ブルーストームは怖くなった。
「こんにちは」
「っ!?」
スカイソングの行動に、その場にいた全員がぎょっとした。ヘッドウィンドは、馬鹿、と叫ぶのを我慢するような顔をしている。
何やってるんだ、弟は?ブルーストームは必死に、スカイソングにやめろと視線を送った。ウィンドサウンドとバーチシェイド・・・あるいはナイト族?・・・の間に何かあるのはわかっただろう!せっかく何事もなく終わろうとしていたのに、何故わざわざ余計な事をするんだ?
「・・・こんにちは」
黄色の毛皮の雌猫が、おそるおそる返事をした。黄緑色の目をしている。見習いのようだ。
スカイソングは満足したように頷き、もう何も言わなかった。
気まずい雰囲気のまま、ヘッドウィンドが「行くぞ」と沈黙に耐え切れなくなったように歩き始め、ブルーストームは指導者の後についていった。バーチシェイドとスカイソングも歩き出す。
ブルーストームは速度を落として弟に近寄り、小声で叱った。
「どうしてあんな真似をしたんだ?空気が重かったぞ」
「ヴァニッシュドフロストが教えてくれたんだ」
ヴァニッシュドフロスト・・・バーチシェイドのつれあいだ。そして・・・。嫌な予感がしたが、ブルーストームは尋ねた。
「・・・何て?」
「他所の猫に会ったらまず挨拶、一番に返事をしてくれた猫とは友達になれるって」
余計なことを吹き込んで!怒りがわいてきたがとりあえずそれは横に置いておいて、スカイソングに注意した。
「そういう事は大集会でやるんだぞ」
「わかったよ」
スカイソングは頷いたが、まだぶつぶつと言っていた。
「ヴァニッシュドフロストは、大集会以外の場面でこそ、その猫の本質が・・・」
こっちが恥ずかしい。
また小川を渡る。今度は岩があり、濡れずに済んだバーチシェイドは嬉しそうにしていた。ヘッドウィンドは助走をつけてとびこえた。
ぼくも出来るかな?小川を見る。やめておいた。見習いになってすぐ、風邪で訓練を休むなんてのはごめんだ。
森に入ったところで、ヘッドウィンドが立ち止まった。どうしたんだ?
ブルーストームが辺りを見回すより先に、近くの木の影から黒猫が飛び出してきて、ドングリをかじっていたリスをひとかみでしとめた。右目に傷がある。インジュードアイだ。紫色の片目がこちらを向いた。
「なわばりの案内か?」
バーチシェイドが答えた。「そうです。先輩は狩りですか?」
「ああ」インジュードアイは辺りを見回して、「ウィロウハートとブラッサムフェザー、クラウディームーンも一緒だ」と付け加えた。
ブルーストームも周りを見ると、クラウディームーンが駆けて来るのが見えた。ズアオアトリとネズミをくわえている。ブルーストームをスカイソングを見ると、しっぽを振って立ち止まった。
「よう!外に出ているということは、お前らついにキャンプを抜け出」
「見習いになったんだよ」
ブルーストームは慌てて言った。スカイソングと一緒にされるのは心外だ。というか、お前も昨日の儀式を見てただろ。「そうだよ」とスカイソングがしっぽでヘッドウィンドを示す。
「あの戦士が外に出るのを認めてくれるわけないだろ。しかも、一緒に来るなんて」
「そりゃそうか」
クラウディームーンは納得したようにもごもご言って、くわえていた獲物を地面に置いた。インジュードアイと話している戦士二匹の方を見る。ブルーストームは首を傾げた。スカイソングはヘッドウィンドが怖いみたいだ。怖さなら、ジャスティスハートやシャムリングリヴァーの方が上なのに。
「気を付けてよ、兄さん」
スカイソングが真面目な顔で念を押した。「厳しい訓練をさせられるに違いないよ」
「もう行くわよ」
バーチシェイドが声を上げて呼んだ。ブルーストームたちは立ち上がり、指導者二匹について、森の中を歩いた。
だんだんと、土が湿ってどろどろとしてきた。木もまばらになってきている。ヘッドウィンドがしっぽを上げて止まれと合図した。
「沼地だ」
ということは、もうなわばりの端まで来たということだ、とブルーストームは思った。父さん・・・ジャギットロックから聞いたことがある。歩きにくくて気を付けなければならない場所だ。
「今日はここまでにしましょう」
バーチシェイドが空を見上げた。「もうしばらくすると日が沈んでしまうから」
ヘッドウィンドが頷き、「帰るぞ」と言って踵を返した。
ついていこうとして、ブルーストームは立ち止まった。今・・・あの木の陰に隠れたのは、猫のしっぽじゃないか?濃い灰色の毛だった。
スカイソングに「先に行ってて」と言うと、ブルーストームはその木まで走って行って、それを探した。
いた。
黒い斑点のある子猫が、おびえたように、緑色の目で自分を見ている。
ブルーストームは辺りを見回して、誰もいないことを確かめると、かがみこんで子猫に顔を近づけた。怖がらせないように出来るだけ優しい声を出す。
「どこから来た?」
子猫はしばらくためらっていたが、顔を上げて言った。
「ぼく、ナイト族に入りたいんです!」
長くって長くって・・・なわばりの説明がもううんざりするほど長いですね。書いたの自分ですが。
早くテレビ見ようって言われたので見直しが適当です。誤字ありそう。
「今日は、ナイト族のなわばりを案内する。ついてこい」
スカイソングがそわそわと足踏みをしている。ブルーストームは指導者のあとに続いて、入り口を通り抜けた。
訓練場を通り過ぎて、森に入る。初めてかぐ森のにおいに気を取られていると、ウサギの巣穴に足がひっかかってつまずいた。恥ずかしい。
目の前を、ネズミがちょろちょろと走って逃げていく。バーチシェイドが爪を出した前足を振り、すぐにしとめた。穴を掘って埋めておく。
しばらく行くと、かぎなれない猫たちのにおいがしてきた。目の前に大きな川が見える。
「川の向こうはドーン族のなわばりだ」
ヘッドウィンドの言葉を聞いて、ブルーストームはもう一度大きく息を吸った。これがドーン族のにおいだ。覚えておかないと。
「あっちは何ですか?」
スカイソングがしっぽで、岩の多いごつごつした方を示した。ナイト族のマーキングが手前にある。バーチシェイドが答えた。
「どの部族のなわばりでもないところよ。あちら側の川の向こうに『時の池』があるの」
『時の池』はタイム族から、看護猫たちがお告げを受ける場所だ。
「ナイト族のなわばりの近くには浮浪猫が住んでいる。勝手に出ないようにしろ」
ヘッドウィンドが付け足した。頷きながら、ブルーストームはそちらをよく見ようと目を凝らした。一面が灰色で、何があるのかよくわからない。
目を川の方へ戻した。近くに石がいくつかあって、対岸へ渡れるようになっている。向こう岸は土手になっていて、猫のしっぽがちらっと見えた。パトロール隊だろう。
「このまま川に沿って進むわよ」
バーチシェイドが歩き始めた。スカイソングが続き、ブルーストームは指導者と一緒に二匹を追いかけた。
川を覗くと、魚の影が見えた。獲れるかな?
少し考えて、頭を振った。ここからだと、こちらの影が水面に映って、魚に逃げられてしまう。それに、もし落ちた時に、泳げる気がしない。
小川が見えてくると、バーチシェイドは立ち止まって、二匹が追いつくのを待った。
小川は幅が広く、とびこえられそうにない。ヘッドウィンドが耳をぴくっと動かし、「こっちだ」と小川沿いに歩き出した。
再び森に入ってからしばらくすると、浅くて渡れそうな場所があった。ヘッドウィンド、ブルーストーム、スカイソングは水に入り歩いて渡ったが、バーチシェイドはしばらくぐずぐずとその場で足踏みしていた。ヘッドウィンドがぎろりとにらむと、渋々といった感じで、やっと水に入った。
スカイソングがそっとささやいた。
「バーチシェイドは水が苦手みたいだ!」
ブルーストームも、笑いそうになるのをこらえて頷いた。
バーチシェイドは渡りきると、ぶるぶると体を振った。水が散ってきて、ブルーストームは慌てて飛びのいた。ヘッドウィンドを見ると、迷惑げに目を細めている。スカイソングは黙って水を浴びていた。
また川の方へ戻って少し歩くと、川の上に島のような場所が見えた。スカイソングが走って行って、歓声を上げる。
「あそこが三角州ですか!?」
「その通りよ」
バーチシェイドが答えて、スカイソングを追いかけた。
近づくと、三角州の様子がよく見えるようになってきた。木はほとんどなくて、土の地面が見える。
「あそこが、満月の晩に大集会を行う場所だ」
いつの間にか隣に並んでいたヘッドウィンドが教えてくれた。しっぽを振って、小川の続く方を示す。
「で、あっち側がイブニング族のなわばりだ。においを覚えておけ」
ちょうど境界線のところに、倒木の橋がかかっていて、そこから三角州へ渡れるようになっていた。大集会の時はあそこから行くんだな。ぼくも早く行きたい、とブルーストームは思った。
ヘッドウィンドがさっと身構えた。バーチシェイドも顔を境界線の方へ向ける。スカイソングが首をかしげて尋ねた。
「どうしたんですか?」
「パトロール隊だ」
ヘッドウィンドは短く答えた。確かに、イブニング族の猫のにおいが強くなってきている。
パトロール隊が姿を現した。小川に沿って歩いてきている。先頭を、赤い目に黒い毛皮の雄猫が歩いていた。
「ウィンドサウンドよ。かなり強い戦士」
バーチシェイドの声がかたい。ブルーストームは首をひねった。たまたま他部族のパトロール隊に会っただけのことじゃないか。まるであの猫に対して何かあるみたいだ。
ウィンドサウンドはこちらをちらっと見ただけで、特に何も言わなかった。その目に、何か複雑なものが混ざっているような気がして、ブルーストームは怖くなった。
「こんにちは」
「っ!?」
スカイソングの行動に、その場にいた全員がぎょっとした。ヘッドウィンドは、馬鹿、と叫ぶのを我慢するような顔をしている。
何やってるんだ、弟は?ブルーストームは必死に、スカイソングにやめろと視線を送った。ウィンドサウンドとバーチシェイド・・・あるいはナイト族?・・・の間に何かあるのはわかっただろう!せっかく何事もなく終わろうとしていたのに、何故わざわざ余計な事をするんだ?
「・・・こんにちは」
黄色の毛皮の雌猫が、おそるおそる返事をした。黄緑色の目をしている。見習いのようだ。
スカイソングは満足したように頷き、もう何も言わなかった。
気まずい雰囲気のまま、ヘッドウィンドが「行くぞ」と沈黙に耐え切れなくなったように歩き始め、ブルーストームは指導者の後についていった。バーチシェイドとスカイソングも歩き出す。
ブルーストームは速度を落として弟に近寄り、小声で叱った。
「どうしてあんな真似をしたんだ?空気が重かったぞ」
「ヴァニッシュドフロストが教えてくれたんだ」
ヴァニッシュドフロスト・・・バーチシェイドのつれあいだ。そして・・・。嫌な予感がしたが、ブルーストームは尋ねた。
「・・・何て?」
「他所の猫に会ったらまず挨拶、一番に返事をしてくれた猫とは友達になれるって」
余計なことを吹き込んで!怒りがわいてきたがとりあえずそれは横に置いておいて、スカイソングに注意した。
「そういう事は大集会でやるんだぞ」
「わかったよ」
スカイソングは頷いたが、まだぶつぶつと言っていた。
「ヴァニッシュドフロストは、大集会以外の場面でこそ、その猫の本質が・・・」
こっちが恥ずかしい。
また小川を渡る。今度は岩があり、濡れずに済んだバーチシェイドは嬉しそうにしていた。ヘッドウィンドは助走をつけてとびこえた。
ぼくも出来るかな?小川を見る。やめておいた。見習いになってすぐ、風邪で訓練を休むなんてのはごめんだ。
森に入ったところで、ヘッドウィンドが立ち止まった。どうしたんだ?
ブルーストームが辺りを見回すより先に、近くの木の影から黒猫が飛び出してきて、ドングリをかじっていたリスをひとかみでしとめた。右目に傷がある。インジュードアイだ。紫色の片目がこちらを向いた。
「なわばりの案内か?」
バーチシェイドが答えた。「そうです。先輩は狩りですか?」
「ああ」インジュードアイは辺りを見回して、「ウィロウハートとブラッサムフェザー、クラウディームーンも一緒だ」と付け加えた。
ブルーストームも周りを見ると、クラウディームーンが駆けて来るのが見えた。ズアオアトリとネズミをくわえている。ブルーストームをスカイソングを見ると、しっぽを振って立ち止まった。
「よう!外に出ているということは、お前らついにキャンプを抜け出」
「見習いになったんだよ」
ブルーストームは慌てて言った。スカイソングと一緒にされるのは心外だ。というか、お前も昨日の儀式を見てただろ。「そうだよ」とスカイソングがしっぽでヘッドウィンドを示す。
「あの戦士が外に出るのを認めてくれるわけないだろ。しかも、一緒に来るなんて」
「そりゃそうか」
クラウディームーンは納得したようにもごもご言って、くわえていた獲物を地面に置いた。インジュードアイと話している戦士二匹の方を見る。ブルーストームは首を傾げた。スカイソングはヘッドウィンドが怖いみたいだ。怖さなら、ジャスティスハートやシャムリングリヴァーの方が上なのに。
「気を付けてよ、兄さん」
スカイソングが真面目な顔で念を押した。「厳しい訓練をさせられるに違いないよ」
「もう行くわよ」
バーチシェイドが声を上げて呼んだ。ブルーストームたちは立ち上がり、指導者二匹について、森の中を歩いた。
だんだんと、土が湿ってどろどろとしてきた。木もまばらになってきている。ヘッドウィンドがしっぽを上げて止まれと合図した。
「沼地だ」
ということは、もうなわばりの端まで来たということだ、とブルーストームは思った。父さん・・・ジャギットロックから聞いたことがある。歩きにくくて気を付けなければならない場所だ。
「今日はここまでにしましょう」
バーチシェイドが空を見上げた。「もうしばらくすると日が沈んでしまうから」
ヘッドウィンドが頷き、「帰るぞ」と言って踵を返した。
ついていこうとして、ブルーストームは立ち止まった。今・・・あの木の陰に隠れたのは、猫のしっぽじゃないか?濃い灰色の毛だった。
スカイソングに「先に行ってて」と言うと、ブルーストームはその木まで走って行って、それを探した。
いた。
黒い斑点のある子猫が、おびえたように、緑色の目で自分を見ている。
ブルーストームは辺りを見回して、誰もいないことを確かめると、かがみこんで子猫に顔を近づけた。怖がらせないように出来るだけ優しい声を出す。
「どこから来た?」
子猫はしばらくためらっていたが、顔を上げて言った。
「ぼく、ナイト族に入りたいんです!」
長くって長くって・・・なわばりの説明がもううんざりするほど長いですね。書いたの自分ですが。
早くテレビ見ようって言われたので見直しが適当です。誤字ありそう。
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ナイト族の話(代理猫)
改行で一文字開けているのが小説で開けてないのがスカイソング★の雑談です。
GW中に2を全部載せるのは諦めました。今載せた分でもまだ半分以下だぜー。
登場猫紹介は載せないと言いましたが小説を投稿する時間が無いので、既に出た猫の名前の意味の紹介だけ載せておきます。
ナイト族
スカイソング(sky song)・・・空の歌
ブルーストーム(blue storm)・・・青嵐
バーチシェイド(birch shade)・・・樺の木陰
ヘッドウィンド(head wind)・・・向かい風
クラウディームーン(cloudy moon)・・・雲がかった月
ライジングサン(rising sun)・・・昇る太陽
チェイシングシャドウ(chasing shadow)・・・追いかける影
アイスフラワー(ice flower)・・・氷の花
コールドスリート(cold sleet)・・・冷たいみぞれ
ダークネス(darkness)・・・暗闇
インジュードアイ(injured eye)・・・傷ついた片目
ブラッサムフェザー(blossom feather)・・・花羽
ジャスティスハート(justice heart)・・・正義の心
オータムンリーブズ(autumn leaves)・・・紅葉
シャムリングリヴァー(shimmering river)・・・きらめく川
ドライポンド(dry pond)・・・枯れた池
ヴァニッシュドフロスト(vanished frost)・・・消えた霜
ジャギットロック(jagged rock)・・・ぎざぎざの岩
イブニング族
ウィンドサウンド(wind sound)・・・風の音
確かこれだけだった筈です。綴りとか意味とかの間違いがあったらどうか教えてください。ほとんどgoogle翻訳なので。
名前だけしか出てない猫も載せたので結構多くなってます。
GW中に2を全部載せるのは諦めました。今載せた分でもまだ半分以下だぜー。
登場猫紹介は載せないと言いましたが小説を投稿する時間が無いので、既に出た猫の名前の意味の紹介だけ載せておきます。
ナイト族
スカイソング(sky song)・・・空の歌
ブルーストーム(blue storm)・・・青嵐
バーチシェイド(birch shade)・・・樺の木陰
ヘッドウィンド(head wind)・・・向かい風
クラウディームーン(cloudy moon)・・・雲がかった月
ライジングサン(rising sun)・・・昇る太陽
チェイシングシャドウ(chasing shadow)・・・追いかける影
アイスフラワー(ice flower)・・・氷の花
コールドスリート(cold sleet)・・・冷たいみぞれ
ダークネス(darkness)・・・暗闇
インジュードアイ(injured eye)・・・傷ついた片目
ブラッサムフェザー(blossom feather)・・・花羽
ジャスティスハート(justice heart)・・・正義の心
オータムンリーブズ(autumn leaves)・・・紅葉
シャムリングリヴァー(shimmering river)・・・きらめく川
ドライポンド(dry pond)・・・枯れた池
ヴァニッシュドフロスト(vanished frost)・・・消えた霜
ジャギットロック(jagged rock)・・・ぎざぎざの岩
イブニング族
ウィンドサウンド(wind sound)・・・風の音
確かこれだけだった筈です。綴りとか意味とかの間違いがあったらどうか教えてください。ほとんどgoogle翻訳なので。
名前だけしか出てない猫も載せたので結構多くなってます。
スカイソング★- 見習い
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ナイト族の話(代理猫)
ブルーストームは慌てて、「大きな声を出すんじゃない!」と注意すると、再び周りを見て、誰も気づいていないかどうか確認した。良かった。気づかれていない。
「いいか、ナイト族は他所者を部族に入れないんだ。どころか、なわばりから追い出すんだぞ」
「他所者じゃありません」
子猫ははげしくしっぽを振った。とにかく静かにしろと言おうとして・・・ブルーストームは息をのんだ。こいつは、ナイト族のにおいがする!どうりで、ヘッドウィンドたちが気づかないわけだ。
「とりあえず、見つかったらまずい。こっちに来て」 ブルーストームは辺りをうかがいながらゆっくり歩き始めた。少し不安になって後ろを見たら、ちゃんと子猫はついてきていた。
森をしばらく進むと、境界線へたどり着いた。ブルーストームはしっぽを振って、子猫へ線の向こうへ行くよう言った。
子猫は不満そうな声を上げた。
「境界線じゃないですか。ぼく、ナイト族に入りたいって言ったはずですけど?」
「いいから行け」
唸り声で子猫を押す。子猫はしぶしぶ線を越えた。
「見つかったらまずい。戦士たちにぼろぼろにされるかもしれない。部族ではふつう、なわばりの外から来た猫を仲間にはしないんだぞ」
「でも・・・」
しっぽで口をふさいだ。
「お前はまだ子猫だ。せめて、自分で獲物を獲れるようになってからにしろ」
養わないといけない猫なんて、どこの部族が仲間にするんだ?子猫はしばらくうつむいてから、ゆっくり頷いた。
「じゃあ、ぼくが獲物をとれるようになったら」
「・・・何でお前はナイト族に入りたいんだ?」
ブルーストームは呆れて目の前の子猫を見た。何故こいつはこんなにナイト族に執着しているんだ?
「珍しいベリーがあったからです」
言いながら、ブルーストームは指導者と目を合わせられず、視線を落とした。声も小さくなる。
「・・・本当に?」
「本当です。すみません」
スカイソングはヘッドウィンドに、「ブルーストームは珍しいベリーを見つけてそれを見ていてはぐれてしまった」と話していた。ごまかしてくれたのはありがたいが、この理由はありがたくない。
「お前、ベリー好きだったか?」
いえ別にと心の中でつぶやく。
「ベリー見ててはぐれる奴なんているのか?」
ぼくもそう思う。
「今度からはちゃんと俺に言ってからにしろ。勝手に離れるなよ」
「ごめんなさい」
もう一度謝ると、ヘッドウィンドはため息をついて、「獲物を取ってもいいぞ」としっぽを振った。
ゆううつな気分になりながら、獲物置き場へ向かう。適当にリスを選んで引っ張り出すと、見習い部屋の前で獲物を分け合っている弟たちのところへ行った。
クラウディームーンとハタネズミを分け合って食べていたスカイソングが顔を上げた。軽くにらむ。
「お前のせいでヘッドウィンドに怒られたぞ」
「なぜ?兄さんは確かにベリーの方へ向かって行ったじゃないか。それに、怒られたのは兄さんが勝手にはぐれたからだと思うけど・・・」
こいつ、本気でぼくがベリーを見に行ったと思っていたのか。隣でネズミを食べていたライジングサンが変なものを見る目で見てきたので、慌てて首を振って否定した。
ライジングサンとクラウディームーンって完全に本家のパクリですよねすいません。
妹が人狼ゲームの役職をいろいろ調べていたんですが、「饒舌な人狼」とか「カウンセラー」とかあって笑いました。bbsでもやってる所ありましたよねーどうでしょう今度から猫狼ゲームと呼(不可)・・・。
「いいか、ナイト族は他所者を部族に入れないんだ。どころか、なわばりから追い出すんだぞ」
「他所者じゃありません」
子猫ははげしくしっぽを振った。とにかく静かにしろと言おうとして・・・ブルーストームは息をのんだ。こいつは、ナイト族のにおいがする!どうりで、ヘッドウィンドたちが気づかないわけだ。
「とりあえず、見つかったらまずい。こっちに来て」 ブルーストームは辺りをうかがいながらゆっくり歩き始めた。少し不安になって後ろを見たら、ちゃんと子猫はついてきていた。
森をしばらく進むと、境界線へたどり着いた。ブルーストームはしっぽを振って、子猫へ線の向こうへ行くよう言った。
子猫は不満そうな声を上げた。
「境界線じゃないですか。ぼく、ナイト族に入りたいって言ったはずですけど?」
「いいから行け」
唸り声で子猫を押す。子猫はしぶしぶ線を越えた。
「見つかったらまずい。戦士たちにぼろぼろにされるかもしれない。部族ではふつう、なわばりの外から来た猫を仲間にはしないんだぞ」
「でも・・・」
しっぽで口をふさいだ。
「お前はまだ子猫だ。せめて、自分で獲物を獲れるようになってからにしろ」
養わないといけない猫なんて、どこの部族が仲間にするんだ?子猫はしばらくうつむいてから、ゆっくり頷いた。
「じゃあ、ぼくが獲物をとれるようになったら」
「・・・何でお前はナイト族に入りたいんだ?」
ブルーストームは呆れて目の前の子猫を見た。何故こいつはこんなにナイト族に執着しているんだ?
「珍しいベリーがあったからです」
言いながら、ブルーストームは指導者と目を合わせられず、視線を落とした。声も小さくなる。
「・・・本当に?」
「本当です。すみません」
スカイソングはヘッドウィンドに、「ブルーストームは珍しいベリーを見つけてそれを見ていてはぐれてしまった」と話していた。ごまかしてくれたのはありがたいが、この理由はありがたくない。
「お前、ベリー好きだったか?」
いえ別にと心の中でつぶやく。
「ベリー見ててはぐれる奴なんているのか?」
ぼくもそう思う。
「今度からはちゃんと俺に言ってからにしろ。勝手に離れるなよ」
「ごめんなさい」
もう一度謝ると、ヘッドウィンドはため息をついて、「獲物を取ってもいいぞ」としっぽを振った。
ゆううつな気分になりながら、獲物置き場へ向かう。適当にリスを選んで引っ張り出すと、見習い部屋の前で獲物を分け合っている弟たちのところへ行った。
クラウディームーンとハタネズミを分け合って食べていたスカイソングが顔を上げた。軽くにらむ。
「お前のせいでヘッドウィンドに怒られたぞ」
「なぜ?兄さんは確かにベリーの方へ向かって行ったじゃないか。それに、怒られたのは兄さんが勝手にはぐれたからだと思うけど・・・」
こいつ、本気でぼくがベリーを見に行ったと思っていたのか。隣でネズミを食べていたライジングサンが変なものを見る目で見てきたので、慌てて首を振って否定した。
ライジングサンとクラウディームーンって完全に本家のパクリですよねすいません。
妹が人狼ゲームの役職をいろいろ調べていたんですが、「饒舌な人狼」とか「カウンセラー」とかあって笑いました。bbsでもやってる所ありましたよねーどうでしょう今度から猫狼ゲームと呼(不可)・・・。
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ナイト族の話(代理猫)
前を走っていたヘッドウィンドが立ち止まって、辺りを見回した。
「この辺りでいいだろう」
ついに、狩りの訓練だ!ブルーストームはそわそわとしっぽを振った。バーチシェイドとスカイソングも追いついてくる。
「私がはじめに手本を見せるわ」
バーチシェイドは一族のなかでも、一,二を争う腕前の狩猟猫だ。わくわくしながら目を凝らす。
バーチシェイドは木の根元にいるリスに狙いを定めて、低く構えた。ぱっととびかかって、爪を出した前足で殴って仕留める。
スカイソングがそっと聞いてきた。
「何が起こったかわかった?」
「いや、何も見えなかった」
バーチシェイドは速すぎて、見本には向いていなかった。ヘッドウィンドもため息をつく。ぼくが弟子になってから、ヘッドウィンドはよくため息をついている、とブルーストームは思った。けど、ほとんどはぼくのせいじゃない。
「お前は見本に向かないな、バーチシェイド。その辺りの石を獲物に見立てて、ゆっくりやって見せてやれ」
しばらく姿勢や気を付けるべきことについて教わると、自由に狩ってみろ、と言われた。
ブルーストームはハタネズミを見つけて、じわじわと近づいた。向こうはまだ気づいていない。しっぽ一本分まで近づくと、さっと跳んでハタネズミを前足ですくい、地面にたたきつけた。鳴く前にすばやくとどめをさす。
木の影から、ミソサザイをくわえたスカイソングが現れた。なんでもなさそうな顔を装っているが、体にいくつかかすり傷や泥、葉がついていること、ミソサザイも同じような状態であることから、鳥と死闘を繰り広げたのだろうと思う。
いつのまにか境界線の近くまで来ていた。マーキングの匂いがする。ブルーストームは慌ててにおいをかいだが、他の部族のにおいがしなかった。良かった。ここはどこの部族とも面していない境界線だ。
ヘッドウィンドがズアオアトリをくわえてそばに来た。バーチシェイドも森の奥から戻ってくる。ネズミをくわえていたが、たぶんまだいくつか埋めてあるんだろう。
バーチシェイドがスカイソングを見て、首を傾げつつ褒めた。
「早速ミソサザイを獲れたのね、よくやったわ・・・けど、どうしてそんなに傷だらけなの?」
スカイソングは嬉しそうにしながらあいまいにごまかすという器用なことをしてみせた。
ヘッドウィンドもブルーストームのくわえたハタネズミを見て、誇らしげな顔をした。ブルーストームは嬉しくなった。自分が弟子になってから、ヘッドウィンドを疲れさせてばかりだったので。
ふと、指導者が体を固くした。ブルーストームはヘッドウィンドの視線を追って、顔を縄張りの外へ向けた。バーチシェイドとスカイソングも振り返る。
ブルーストームは目を凝らした。境界線の向こうはこちら側と同じような森だ。そういえば、あの子猫を連れていったのもこの近くだ。
特におかしなところは見当たらない。においもナイト族の猫のものだけだ。ブルーストームは指導者を見上げた。
「どうしたんですか?」
ヘッドウィンドはちらっとブルーストームを見ると、答えずに境界線の向こう側へ呼びかけた。
「クラスターアムリリス、何のつもりだ?」
クラスターアムリリス?ブルーストームはぞっとして、身を縮めた。その浮浪猫のことは、あまりよく知らない。皆、この話になると途端に口を閉じて、何も言わなくなる。名前と浮浪猫だということも、ブルーストームとスカイソングはチェイシングシャドウから少し聞いただけだ。
近くの茂みの影から、赤い目の黒猫が姿を現した。
「見習いと会ったら色々煩わしいかと思って隠れててやったんだよ」
雄猫はそう言って、ブルーストームとスカイソングを見た。この猫がクラスターアムリリス?ヘッドウィンドが縄張りを案内してくれた時に言っていた浮浪猫とは、たぶんクラスターアムリリスのことだろう。
「ナイト族に近づくなと言ったはずよ!」
バーチシェイドが耳を寝かせて、唸り声で言った。
「境界線の外側だ。問題あるか?」
弟の指導者は悔し気に爪で地面を引っかいた。ヘッドウィンドはしばらくクラスターアムリリスをにらんでいたが、「帰るぞ」と言って、顔を背けて歩き出した。ブルーストームは慌てて追いかける。ちらっと振り向くと、クラスターアムリリスの赤い目が、まだこっちを見ていた。恐ろしくなって、足を速める。
「なんであんなにぎすぎすしているんですか?」
スカイソングがバーチシェイドに尋ねた。ブルーストームはまたもやぎょっとした。正面から聞くか、ふつう?皆があまり彼のことを話したがらないことは知ってるだろう!
バーチシェイドとヘッドウィンドは二匹とも答えなかった。スカイソングが不満げな顔をする。
バーチシェイドが地面から獲物を掘り出しているのを見て、ブルーストームは子猫のことを思い出した。まずい、昨日から何も食べてないんじゃないか?
「すみません、ぼくも獲物を埋めてあるのを思い出しました。取りに行ってもいいですか?」
ヘッドウィンドは頷き、早く行けというようにあごをしゃくった。ブルーストームはハタネズミを弟に預けると、急いで子猫のところに行った。
境界線から呼ぼうとして、言葉に詰まった。名前を知らない。
「おーい!」
とりあえず、名前を省いて呼んだら、待ちかねていたように森の奥から子猫が飛び出してきたのでほっとする。
「やっと来た、ブルーストーム!」
生まれた時期が近いことが判明したので、敬語ではなくなっている。ブルーストームは駆け寄りそうになって、慌てて境界線の内側まで下がった。
「お腹空いたよ」
言われて、少し迷った。境界線は越えられないが、縄張りの中の獲物は他所の猫にはあげられない。
僕が狩りの仕方をもっと詳しく教わったら、こいつに教えて自分で獲ってもらおう。だから、今は仕方ない。そう自分に言い訳して、近くのリスを狩ってきて子猫に食べさせた。この調子だと、ぼくはあっというまに一族で一番の狩猟猫になるだろう。ほかの猫より狩りをする機会が圧倒的に多くなるだろうから。
がっつくようにして食べている子猫に、ブルーストームは名前を尋ねてみた。
「さぁ」
「さぁ!?」
何となく子猫と弟に通ずるものがあるように感じた。
「名前をつけてくれる前に、父さんがタイム族へ行っちゃったから」
子猫はタイム族を知っているのか?ブルーストームは頭がくらくらした。タイム族は四つの部族の先祖たちなのに、浮浪猫も死んだらタイム族様のところへ行くのか?
「父さんはナイト族の猫だったから」
ブルーストームは納得しかけて、目を剝いた。だからこいつはナイト族のにおいがするんだ!もう少し詳しく聞いておきたい。けど、あまり遅いとヘッドウィンドに変に思われてしまう。
食べ終わった子猫は、別れるときに一つ難題を出してきた。
「名前がないと、ブルーストームも不便だろ?いつでもいいから、名前を考えてきてよ」
新しい猫が出たので名前の由来を。
クラスターアムリリス(cluster amaryllis)・・・曼殊沙華 要するに彼岸花です。
妹にはやくこいつの話をかけとせっつかれています。けど次は雌猫の話を書きたいです。
今まで書いた中で、雌猫が主人公の話は一話だけなので。実にバランスが悪いですね。
兄弟4人で・・・あ、妹(いつも言ってる方じゃなくてもう一人います)は除いて3人でマインスイーパにはまってます。最近ルールがわかってきました。いやつぶやき所で話すことでしょうこれは。
「この辺りでいいだろう」
ついに、狩りの訓練だ!ブルーストームはそわそわとしっぽを振った。バーチシェイドとスカイソングも追いついてくる。
「私がはじめに手本を見せるわ」
バーチシェイドは一族のなかでも、一,二を争う腕前の狩猟猫だ。わくわくしながら目を凝らす。
バーチシェイドは木の根元にいるリスに狙いを定めて、低く構えた。ぱっととびかかって、爪を出した前足で殴って仕留める。
スカイソングがそっと聞いてきた。
「何が起こったかわかった?」
「いや、何も見えなかった」
バーチシェイドは速すぎて、見本には向いていなかった。ヘッドウィンドもため息をつく。ぼくが弟子になってから、ヘッドウィンドはよくため息をついている、とブルーストームは思った。けど、ほとんどはぼくのせいじゃない。
「お前は見本に向かないな、バーチシェイド。その辺りの石を獲物に見立てて、ゆっくりやって見せてやれ」
しばらく姿勢や気を付けるべきことについて教わると、自由に狩ってみろ、と言われた。
ブルーストームはハタネズミを見つけて、じわじわと近づいた。向こうはまだ気づいていない。しっぽ一本分まで近づくと、さっと跳んでハタネズミを前足ですくい、地面にたたきつけた。鳴く前にすばやくとどめをさす。
木の影から、ミソサザイをくわえたスカイソングが現れた。なんでもなさそうな顔を装っているが、体にいくつかかすり傷や泥、葉がついていること、ミソサザイも同じような状態であることから、鳥と死闘を繰り広げたのだろうと思う。
いつのまにか境界線の近くまで来ていた。マーキングの匂いがする。ブルーストームは慌ててにおいをかいだが、他の部族のにおいがしなかった。良かった。ここはどこの部族とも面していない境界線だ。
ヘッドウィンドがズアオアトリをくわえてそばに来た。バーチシェイドも森の奥から戻ってくる。ネズミをくわえていたが、たぶんまだいくつか埋めてあるんだろう。
バーチシェイドがスカイソングを見て、首を傾げつつ褒めた。
「早速ミソサザイを獲れたのね、よくやったわ・・・けど、どうしてそんなに傷だらけなの?」
スカイソングは嬉しそうにしながらあいまいにごまかすという器用なことをしてみせた。
ヘッドウィンドもブルーストームのくわえたハタネズミを見て、誇らしげな顔をした。ブルーストームは嬉しくなった。自分が弟子になってから、ヘッドウィンドを疲れさせてばかりだったので。
ふと、指導者が体を固くした。ブルーストームはヘッドウィンドの視線を追って、顔を縄張りの外へ向けた。バーチシェイドとスカイソングも振り返る。
ブルーストームは目を凝らした。境界線の向こうはこちら側と同じような森だ。そういえば、あの子猫を連れていったのもこの近くだ。
特におかしなところは見当たらない。においもナイト族の猫のものだけだ。ブルーストームは指導者を見上げた。
「どうしたんですか?」
ヘッドウィンドはちらっとブルーストームを見ると、答えずに境界線の向こう側へ呼びかけた。
「クラスターアムリリス、何のつもりだ?」
クラスターアムリリス?ブルーストームはぞっとして、身を縮めた。その浮浪猫のことは、あまりよく知らない。皆、この話になると途端に口を閉じて、何も言わなくなる。名前と浮浪猫だということも、ブルーストームとスカイソングはチェイシングシャドウから少し聞いただけだ。
近くの茂みの影から、赤い目の黒猫が姿を現した。
「見習いと会ったら色々煩わしいかと思って隠れててやったんだよ」
雄猫はそう言って、ブルーストームとスカイソングを見た。この猫がクラスターアムリリス?ヘッドウィンドが縄張りを案内してくれた時に言っていた浮浪猫とは、たぶんクラスターアムリリスのことだろう。
「ナイト族に近づくなと言ったはずよ!」
バーチシェイドが耳を寝かせて、唸り声で言った。
「境界線の外側だ。問題あるか?」
弟の指導者は悔し気に爪で地面を引っかいた。ヘッドウィンドはしばらくクラスターアムリリスをにらんでいたが、「帰るぞ」と言って、顔を背けて歩き出した。ブルーストームは慌てて追いかける。ちらっと振り向くと、クラスターアムリリスの赤い目が、まだこっちを見ていた。恐ろしくなって、足を速める。
「なんであんなにぎすぎすしているんですか?」
スカイソングがバーチシェイドに尋ねた。ブルーストームはまたもやぎょっとした。正面から聞くか、ふつう?皆があまり彼のことを話したがらないことは知ってるだろう!
バーチシェイドとヘッドウィンドは二匹とも答えなかった。スカイソングが不満げな顔をする。
バーチシェイドが地面から獲物を掘り出しているのを見て、ブルーストームは子猫のことを思い出した。まずい、昨日から何も食べてないんじゃないか?
「すみません、ぼくも獲物を埋めてあるのを思い出しました。取りに行ってもいいですか?」
ヘッドウィンドは頷き、早く行けというようにあごをしゃくった。ブルーストームはハタネズミを弟に預けると、急いで子猫のところに行った。
境界線から呼ぼうとして、言葉に詰まった。名前を知らない。
「おーい!」
とりあえず、名前を省いて呼んだら、待ちかねていたように森の奥から子猫が飛び出してきたのでほっとする。
「やっと来た、ブルーストーム!」
生まれた時期が近いことが判明したので、敬語ではなくなっている。ブルーストームは駆け寄りそうになって、慌てて境界線の内側まで下がった。
「お腹空いたよ」
言われて、少し迷った。境界線は越えられないが、縄張りの中の獲物は他所の猫にはあげられない。
僕が狩りの仕方をもっと詳しく教わったら、こいつに教えて自分で獲ってもらおう。だから、今は仕方ない。そう自分に言い訳して、近くのリスを狩ってきて子猫に食べさせた。この調子だと、ぼくはあっというまに一族で一番の狩猟猫になるだろう。ほかの猫より狩りをする機会が圧倒的に多くなるだろうから。
がっつくようにして食べている子猫に、ブルーストームは名前を尋ねてみた。
「さぁ」
「さぁ!?」
何となく子猫と弟に通ずるものがあるように感じた。
「名前をつけてくれる前に、父さんがタイム族へ行っちゃったから」
子猫はタイム族を知っているのか?ブルーストームは頭がくらくらした。タイム族は四つの部族の先祖たちなのに、浮浪猫も死んだらタイム族様のところへ行くのか?
「父さんはナイト族の猫だったから」
ブルーストームは納得しかけて、目を剝いた。だからこいつはナイト族のにおいがするんだ!もう少し詳しく聞いておきたい。けど、あまり遅いとヘッドウィンドに変に思われてしまう。
食べ終わった子猫は、別れるときに一つ難題を出してきた。
「名前がないと、ブルーストームも不便だろ?いつでもいいから、名前を考えてきてよ」
新しい猫が出たので名前の由来を。
クラスターアムリリス(cluster amaryllis)・・・曼殊沙華 要するに彼岸花です。
妹にはやくこいつの話をかけとせっつかれています。けど次は雌猫の話を書きたいです。
今まで書いた中で、雌猫が主人公の話は一話だけなので。実にバランスが悪いですね。
兄弟4人で・・・あ、妹(いつも言ってる方じゃなくてもう一人います)は除いて3人でマインスイーパにはまってます。最近ルールがわかってきました。いやつぶやき所で話すことでしょうこれは。
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所在地 : 見習い部屋(ずっと見習いでいたい)
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ナイト族の話(代理猫)
本編でなくちょっと思いついただけの小話です。
スカイソング(以下ス)「コールドスリート、寝床のコケ持って来ました!」
ブルーストーム(以下ブ)「ちょっと待てスカイソング手を抜くんじゃないそのコケはさっきまで見習い部屋で使ってたやつ・・・」
コールドスリート(以下コ)「ああ、ありがとう」
ブ「ほんとにそれで押し切るつもりなのか!おい聞けぼくまで怒られるだろ!」
ス「兄さん、誤解を招く発言はやめてくれ。ぼくは手を抜くつもりなんてないよ、ただ使い捨ては環境に悪いと思っただけで」
ブ「だったらせめて長老部屋で使ってたやつを見習い部屋に持って来いよ」
ス「あ、それは思いつかなかった。兄さん頭いいな」
ブ「・・・」
コ「寝心地の良さそうなコケだなあ」
ブ「罪悪感・・・というか今の会話聞こえてなかったんですか?」
翌朝
コ「二匹とも、昨日整えてくれた寝床だけど、上の頭の方は十分なんだけど、丸まって寝ても下の方が少し足りないみたいなんだ。なんとかしてくれないか?」
ブ「そりゃそうだよ、見習い部屋で使ってたやつだもんな。コールドスリート本当にすみません、けど怒るならスカイソングだけ怒ってください」
ス「ひどいぞ兄さん、あんな事をしておいて自分だけ逃げる気か」
ブ「いやお前だろ」
ス「しっかりしてくれよ兄さん、昨日の事じゃないか。コールドスリート、わかりました!上は十分で下が足りないんですよね。だったら上の方のコケを取って下に付け足します」
ブ「うん?それだと結局コケの面積変わって無」
コ「おお、名案だ」
ブ「そこは気づきましょうよコールドスリート」
さらに翌朝
コ「やっぱりまだ下の方のコケが足りないんだ。上の方はたくさんあるんだが」
ブ「そうでしょうよ!」
ス「じゃあもう少し上を取ってくっつけますね」
そのまた翌朝
コ「まだ足りないなあ・・・?」
ス「じゃあもう少し!」
ブ「いい加減気づけよ・・・」
終わり
元ネタは「アーリーのかけぶとん」とかそういう名前の話だった筈です。
スカイソング(以下ス)「コールドスリート、寝床のコケ持って来ました!」
ブルーストーム(以下ブ)「ちょっと待てスカイソング手を抜くんじゃないそのコケはさっきまで見習い部屋で使ってたやつ・・・」
コールドスリート(以下コ)「ああ、ありがとう」
ブ「ほんとにそれで押し切るつもりなのか!おい聞けぼくまで怒られるだろ!」
ス「兄さん、誤解を招く発言はやめてくれ。ぼくは手を抜くつもりなんてないよ、ただ使い捨ては環境に悪いと思っただけで」
ブ「だったらせめて長老部屋で使ってたやつを見習い部屋に持って来いよ」
ス「あ、それは思いつかなかった。兄さん頭いいな」
ブ「・・・」
コ「寝心地の良さそうなコケだなあ」
ブ「罪悪感・・・というか今の会話聞こえてなかったんですか?」
翌朝
コ「二匹とも、昨日整えてくれた寝床だけど、上の頭の方は十分なんだけど、丸まって寝ても下の方が少し足りないみたいなんだ。なんとかしてくれないか?」
ブ「そりゃそうだよ、見習い部屋で使ってたやつだもんな。コールドスリート本当にすみません、けど怒るならスカイソングだけ怒ってください」
ス「ひどいぞ兄さん、あんな事をしておいて自分だけ逃げる気か」
ブ「いやお前だろ」
ス「しっかりしてくれよ兄さん、昨日の事じゃないか。コールドスリート、わかりました!上は十分で下が足りないんですよね。だったら上の方のコケを取って下に付け足します」
ブ「うん?それだと結局コケの面積変わって無」
コ「おお、名案だ」
ブ「そこは気づきましょうよコールドスリート」
さらに翌朝
コ「やっぱりまだ下の方のコケが足りないんだ。上の方はたくさんあるんだが」
ブ「そうでしょうよ!」
ス「じゃあもう少し上を取ってくっつけますね」
そのまた翌朝
コ「まだ足りないなあ・・・?」
ス「じゃあもう少し!」
ブ「いい加減気づけよ・・・」
終わり
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