「ああ、どうせ私は落ちこぼれ」
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Re: 「ああ、どうせ私は落ちこぼれ」
第14章
マロンポーは今、ホワイトポーと狩りをしていた。ホワイトポーはネズミ2匹を口からぶら下げて、心配そうに私を見守っている。私は今、獲物を狙っていた。狙うは、あのリスだ。シュルーポーの言葉を思い出す。
『力を入れすぎないで。そう、そっと力を抜いて、滑るように滑らかに』
マロンポーはしなやかな動きで獲物に忍び寄った。
『十分に近づいたら、足に力を込めて、前足で素早く抑え込む。仕留めるのは手間取ってもいいよ。とにかく、抑え込むんだ』
マロンポーは素早く飛びかかった。前足でリスの体を抑える。そして、もがくリスに噛み付いて仕留めた。
「すごいわ、マロンポー!!!」
ホワイトポーが甲高い声を上げて私に駆け寄ってきた。私は誇らしげにリスをかかげた。
「さすがよ、マロンポー!素早さを活かした素晴らしい仕留め方だったわ!グレーストライプから教わったの?」
ホワイトポーは興奮してたずねた。
「実は、シュルーポーに教えて貰ったの」
マロンポーは嬉しそうに答えた。
「貴方とシュルーポー、最近ずいぶん仲がいいわね」
ホワイトポーはからかうように言った。
「えぇ。シュルーポーは凄く優しくて私の事も公平に扱ってくれる。そんなのはシュルーポーだけよ」
マロンポーが言うと、ホワイトポーは少し不満そうな顔をした。
「━━もちろん、ホワイトポーもそんな事しないわ。私の大切な大切な親友」
私はそう言うとホワイトポーと頬を擦り合わせた。
「シュルーポーを選んで、正解だと思うわ。彼は素敵だと思うもの。応援するわ」
ホワイトポーは喉を鳴らした。
「もうっ!」
マロンポーは恥ずかしさで耳の先から尻尾の先まで体がほてった。でも、シュルーポーを考えるとドキドキするのも、シュルーポーの事をずっと考えてしまうのも、シュルーポーといると最高に楽しいのも、変えようのない事実だった。私は、シュルーポーが好きなんだわ。
マロンポーは今、ホワイトポーと狩りをしていた。ホワイトポーはネズミ2匹を口からぶら下げて、心配そうに私を見守っている。私は今、獲物を狙っていた。狙うは、あのリスだ。シュルーポーの言葉を思い出す。
『力を入れすぎないで。そう、そっと力を抜いて、滑るように滑らかに』
マロンポーはしなやかな動きで獲物に忍び寄った。
『十分に近づいたら、足に力を込めて、前足で素早く抑え込む。仕留めるのは手間取ってもいいよ。とにかく、抑え込むんだ』
マロンポーは素早く飛びかかった。前足でリスの体を抑える。そして、もがくリスに噛み付いて仕留めた。
「すごいわ、マロンポー!!!」
ホワイトポーが甲高い声を上げて私に駆け寄ってきた。私は誇らしげにリスをかかげた。
「さすがよ、マロンポー!素早さを活かした素晴らしい仕留め方だったわ!グレーストライプから教わったの?」
ホワイトポーは興奮してたずねた。
「実は、シュルーポーに教えて貰ったの」
マロンポーは嬉しそうに答えた。
「貴方とシュルーポー、最近ずいぶん仲がいいわね」
ホワイトポーはからかうように言った。
「えぇ。シュルーポーは凄く優しくて私の事も公平に扱ってくれる。そんなのはシュルーポーだけよ」
マロンポーが言うと、ホワイトポーは少し不満そうな顔をした。
「━━もちろん、ホワイトポーもそんな事しないわ。私の大切な大切な親友」
私はそう言うとホワイトポーと頬を擦り合わせた。
「シュルーポーを選んで、正解だと思うわ。彼は素敵だと思うもの。応援するわ」
ホワイトポーは喉を鳴らした。
「もうっ!」
マロンポーは恥ずかしさで耳の先から尻尾の先まで体がほてった。でも、シュルーポーを考えるとドキドキするのも、シュルーポーの事をずっと考えてしまうのも、シュルーポーといると最高に楽しいのも、変えようのない事実だった。私は、シュルーポーが好きなんだわ。
シャイニングナイト- ライオン族
- 投稿数 : 1286
Join date : 2020/04/14
所在地 : Twitter
Re: 「ああ、どうせ私は落ちこぼれ」
キャー
こんな物語好きっ!
こんな物語好きっ!
オーシャンフラワー- ライオン族
- 投稿数 : 1478
Join date : 2021/04/09
Age : 15
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Re: 「ああ、どうせ私は落ちこぼれ」
ずっと読ませていただいてます!シュルーポーとマロンポー押しカプの予感…
ストームウェーブ- 副長
- 投稿数 : 473
Join date : 2021/05/16
Age : 16
所在地 : あと52で族長と気づいたので11月14日をあと52で族長と気づいた記念日にします。
Re: 「ああ、どうせ私は落ちこぼれ」
オーシャンフラワーさん、ストームクラウドさんありがとうございます!!!
これは自分の中でもお気に入りなのでそう言って貰えて嬉しいです!どうかこのまま読んでいってくださいな!
これは自分の中でもお気に入りなのでそう言って貰えて嬉しいです!どうかこのまま読んでいってくださいな!
シャイニングナイト- ライオン族
- 投稿数 : 1286
Join date : 2020/04/14
所在地 : Twitter
オーシャンフラワー likes this post
Re: 「ああ、どうせ私は落ちこぼれ」
小説更新がんばってください!
ストームウェーブ- 副長
- 投稿数 : 473
Join date : 2021/05/16
Age : 16
所在地 : あと52で族長と気づいたので11月14日をあと52で族長と気づいた記念日にします。
Re: 「ああ、どうせ私は落ちこぼれ」
第15章
マロンポーはぶるっと身を震わせた。今は落ち葉の季節だ。でも、もうすぐで枯葉の季節…というかもう枯葉の季節と言ってもいいんじゃないかと思う。とてつもなく寒いし、獲物だって乏しくなっている。いっそう、狩りに気合を入れなくちゃな。
「マロンポー!」
ブラクンファーが呼んだ。マロンポーはすぐさま駆け寄った。私は、良識のある落ち着いた優しいこの戦士には、好感が持てる。
「クラウドテイルとスパイダーポーと俺で正午のパトロールに行くんだ。君も連れて行くようグレーストライプに言われたから、来てくれ」
ブラクンファーは愛想よく言った。マロンポーは首の毛を逆立てそうになるのを必死に堪えた。スパイダーポーはそこまで好きじゃない。私の唯一の長所と言っても過言ではない敏捷さは、スパイダーポーに負けているのだ。スパイダーポーの長くてすらっとした脚のスタイルの良さと言ったら!考えただけで腹立たしい。それに、私のことを落ちこぼれだと馬鹿にする。その上えらっそうだ。シュルーポーと兄弟のくせに、こんなにも違うのね!
「マロンポー?行くぞ?」
ブラクンファーが不思議そうに振り返ってこちらを見ている。全員が入口のトンネルで私を待っている。マロンポーは恥ずかしさで全身がほてった。
「ええ、はい。大丈夫です」
マロンポーは慌てて返事をした。このメンバーだと、私の数少ない良さが薄れて嫌だ。私の嗅覚もクラウドテイルがいれば皆戦士のクラウドテイルを頼りにする。さっき言ったように敏捷さはスパイダーポーに負ける。ブラクンファーの方が賢い。ああ、憂鬱だ。早く終わらせたいな…。
マロンポーはぶるっと身を震わせた。今は落ち葉の季節だ。でも、もうすぐで枯葉の季節…というかもう枯葉の季節と言ってもいいんじゃないかと思う。とてつもなく寒いし、獲物だって乏しくなっている。いっそう、狩りに気合を入れなくちゃな。
「マロンポー!」
ブラクンファーが呼んだ。マロンポーはすぐさま駆け寄った。私は、良識のある落ち着いた優しいこの戦士には、好感が持てる。
「クラウドテイルとスパイダーポーと俺で正午のパトロールに行くんだ。君も連れて行くようグレーストライプに言われたから、来てくれ」
ブラクンファーは愛想よく言った。マロンポーは首の毛を逆立てそうになるのを必死に堪えた。スパイダーポーはそこまで好きじゃない。私の唯一の長所と言っても過言ではない敏捷さは、スパイダーポーに負けているのだ。スパイダーポーの長くてすらっとした脚のスタイルの良さと言ったら!考えただけで腹立たしい。それに、私のことを落ちこぼれだと馬鹿にする。その上えらっそうだ。シュルーポーと兄弟のくせに、こんなにも違うのね!
「マロンポー?行くぞ?」
ブラクンファーが不思議そうに振り返ってこちらを見ている。全員が入口のトンネルで私を待っている。マロンポーは恥ずかしさで全身がほてった。
「ええ、はい。大丈夫です」
マロンポーは慌てて返事をした。このメンバーだと、私の数少ない良さが薄れて嫌だ。私の嗅覚もクラウドテイルがいれば皆戦士のクラウドテイルを頼りにする。さっき言ったように敏捷さはスパイダーポーに負ける。ブラクンファーの方が賢い。ああ、憂鬱だ。早く終わらせたいな…。
シャイニングナイト- ライオン族
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